JP6456861B2 - 浴槽用アダプタおよび給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽用アダプタおよび給湯システムに関する。
給湯機と浴槽とを接続し、湯はりや追いだき時に湯の吸入や吐出を行うため、浴槽には浴槽用アダプタが装着される。浴槽用アダプタは、浴槽に固定される固定部と、固定部を覆うカバー部とを有しており、カバー部の内側には、異物除去を目的としたフィルタが設けられる。一般家庭のユーザがこのフィルタを適宜清掃できるよう、カバー部は固定部から手作業で容易に取り外しできるようになっている。また、近年の給湯機には、湯と気泡を混合した状態で浴槽内に噴出する「ジェットバス機能」を有するものが多い。ジェットバス機能を動作させる場合においても、浴槽用アダプタを介して湯の吸入や吐出が行われるが、その際に吸入および吐出される湯量は、追いだき動作のときよりも大きくなる。
この種の浴槽用アダプタの一例として、下記特許文献1の段落0018には、「また、フィルターキャップ11は、合成樹脂で形成したフィルター本体40と、金属製のフィルターケース41とからなり、中央に上記ノズル管8が浴槽内に突出できる開口37を形成すると共に、上記湯水流路仕切体9の湯水戻り路32の各入口33に対向するフィルター本体40及びフィルターケース41の位置に穴42を形成し、このフィルター本体40の穴42を覆うようにしてフィルター10の外周をフィルター本体40に埋設してある。」と記載されている。
特開平8−136061号公報
浴槽用アダプタの固定部およびカバー部は、金属または樹脂等によって形成されるが、形成する際に多少の歪みが生じる。このため、従来の浴槽用アダプタにおいて、固定部にカバー部を単純に装着すると、両者の外面の衝合部分には、若干の隙間が生じる。給湯機が浴槽内の湯を吸入する場合(特に、ジェットバス機能を動作させる場合)には、この隙間を通じても浴槽内の湯が吸入されるため、ユーザの毛髪も隙間に吸入され、ユーザの毛髪が絡まって抜けるような問題が生じる。
また、毛髪の吸入を抑制することについては、ユーザの安全を確保するために、法令上の要請が生じる場合もある。すなわち、ジェットバス機能を有する給湯機は、消費生活用製品安全法における浴槽用温水循環器に区分される場合があり、区分の対象となる場合は法に定められた技術基準および試験規格を満足する必要がある。「試験規格」とは定められた長さおよび重量の毛髪を最大の負荷で浴槽用アダプタ内に吸入させ、一定の力以下で毛髪を引き抜くことができるか否かを確認するものである。
このように、毛髪の絡まりを防止し、法令上の要請を充足するために、従来の浴槽用アダプタにおいては、固定部とカバー部との外面の衝合部分にウレタンフォーム等のスポンジ材を挟み込むことによって隙間を埋め、毛髪の吸入を抑制している。
しかし、かかる構成においては、スポンジ材の価格だけ浴槽用アダプタが高価になるという問題が生じる。また、スポンジ材は、紫外線や薬品の影響により経年的に強度劣化するため、スポンジ材の交換のために、維持費も高価になるという問題があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、毛髪の吸入を抑制しつつ安価に製造できる浴槽用アダプタおよび給湯システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の浴槽用アダプタは、浴槽内の水を前記浴槽外へ送出するための吸入部と、供給された水を前記浴槽内へ吐出するための吐出部と、を有し、前記浴槽に固定される固定部と、前記固定部に当接するとともに、前記浴槽内の水を吸入する吸入口を有するカバー部と、前記固定部または前記カバー部のうち一方に形成された複数の突起部と、前記固定部または前記カバー部のうち他方に形成され、複数の前記突起部に当接する当接面と、を有し、前記突起部と前記当接面とに囲まれた空間であるメッシュ孔を介して前記浴槽内の水を吸入することを特徴とする。
本発明によれば、毛髪の吸入を抑制しつつ安価に製造できる浴槽用アダプタおよび給湯システムを実現できる。
本発明の第1実施形態による給湯システムの系統図である。 浴槽用アダプタの分解斜視図である。 浴槽用アダプタの断面図である。 吐出・吸入部およびカバー部の分解斜視図である。 (a)はカバー部および補助ディスクの分解斜視図であり、(b)はその要部の詳細図である。 (a)はカバー部および補助ディスクの組立状態の斜視図であり、(b)はその要部の詳細図である。 第1実施形態の動作説明図である。 (a)は吸入部および補助ディスクの使用状態における側面図、(b)はその断面図、(c)は、その要部の詳細図である。 (a)は本発明の第2実施形態におけるカバー部および補助ディスクの分解斜視図であり、(b)はその要部の詳細図である。 本発明の第3実施形態における浴槽用アダプタの断面図である。 本発明の第4実施形態における浴槽用アダプタの断面図である。
[第1実施形態]
〈全体構成〉
以下、図1に示す系統図を参照し、本発明の第1実施形態による給湯システム1の全体構成を説明する。
給湯システム1は、ジェットバス機能付きの給湯機14と、浴槽11とを有している。浴槽11の壁面11aには、円形の貫通孔(図示略)が形成されており、この貫通孔を浴槽11の内外から挟み込むように浴槽用アダプタ10が装着され固定されている。給湯機14内には、ポンプ15が設けられており、ポンプ15は、戻り配管13、浴槽用アダプタ10を介して浴槽11内に湯を放出する。また、浴槽11内の湯は、浴槽用アダプタ10、往き配管12を介して給湯機14内に戻される。給湯機14においては、熱交換器(図示せず)によって湯が加熱され、加熱された湯はポンプ15を介して浴槽11内に戻される。
これにより、往き配管12、戻り配管13およびポンプ15等は、循環回路17を構成している。リモコン20はユーザによって操作され、「湯はり」、「追いだき」、「ジェットバス」等の動作を給湯機14に指令する。ジェットバス動作を行う場合、吸気口16から取り込まれた空気と戻り配管13を介して供給された湯とが混合され、浴槽用アダプタ10は、混合された湯と空気とを浴槽11内に噴出する。
〈浴槽用アダプタ10の構成〉
次に、浴槽用アダプタ10の詳細構成を図2および図3を参照し説明する。なお、図2は、浴槽用アダプタ10の分解斜視図であり、図3は浴槽用アダプタ10の断面図(略図)である。
図2において、浴槽用アダプタ10は、浴槽の壁面11aの外側に配置される外受け部30と、壁面11aの内側に配置される内受け部31とを有している。外受け部30は、往き配管12、戻り配管13、吸気口16(図1参照)に接続される接続口を有している。そして、外受け部30は、壁面11aに向かって突出する給排水筒30aを有している。給排水筒30aにおいては、外円筒部および内円筒部(何れも符号なし)が同軸状に配置されており、内円筒部の内側には、戻り配管13から供給された湯が通流し、内円筒部と外円筒部との間の空間は、往き配管12を介して給湯機14に戻される湯が通流する。
給排水筒30aと壁面11aとの間には、円環状に形成された外側パッキン33aが挿入される。また、内受け部31は、平面状の円環部31aと、円環部31aから後方に向かって突出する円筒部31bとを有している。円筒部31bには、略円環板状に形成された補助ディスク50が遊挿され、補助ディスク50と壁面11aとの間には、内側パッキン33bが挿入される。なお、補助ディスク50の機能については後述する。給排水筒30aの外円筒部の内周面には、雌ネジ(図示せず)が形成され、円筒部31bの外周面には雄ネジ(図示せず)が形成されている。この雄ネジと雌ネジとを螺合させることにより、外受け部30と内受け部31とが壁面11aを挟んで結合される。
その際、パッキン33a,33bは、浴槽用アダプタ10の外への水漏れを防止する。吐出・吸入部34は、給排水筒30aの内円筒部に結合される略円筒状の吐出部36と、貫通孔である複数の吸入孔37aを形成した略円板状の吸入部37とを有している。吐出部36の後端部には、外周面に沿って凹部(図示せず)が形成されている。吐出部36に凹部にOリング状のパッキン(図示せず)を嵌め、吐出部36の後端部を給排水筒30aの内円筒部に圧入すると、内円筒部と吐出部36とが結合される。
吐出口36は、戻り配管13(図1参照)からの戻り湯を浴槽11に吐出する。また、吸入部37に形成された吸入孔37aから、湯が吸入され、吸入された湯が往き配管12(図1参照)へ流入する。カバー部38は、浴槽11内の湯を吸入するための吸入口39を有し、吐出・吸入部34に装着される。なお、カバー部38が吐出・吸入部34に装着された際、吸入口39は下方を向くようになっている。カバー部38の内側には、フィルタ70が収納される。フィルタ70は、浴槽11内の異物が吸入部37、戻り配管13を介して給湯機14に流入することを防止する。
次に、図3において、吸入部37と、内受け部31とは、ネジ35によって結合されている。また、カバー部38の後端部分の内周面と、吸入部37の外周面には、相互に嵌合するような構造が形成されている(詳細は後述する)。そこで、当接部分を「嵌合部40」と呼ぶ。浴槽11内の湯は、吸入口39から吸入された後、カバー部内部46に至る。吸入された湯は、フィルタ70(図2参照)によって濾過され、吸入部37を介して、内受け内部47に至り、さらに外受け往き内部48を経由して往き配管12に通流し、給湯機14(図1参照)に供給される。また、戻り配管13から浴槽用アダプタ10に戻った湯は、外受け戻り内部49に至る。ジェットバス動作を行う場合には、外受け戻り内部49内の湯は、吸気口16から流入する空気と混合され、しかる後に吐出部36から浴槽11内に吐出される。
上述した各部材のうち、外受け部30および内受け部31は雄ネジおよび雌ネジを螺合させて締め付けるため、PPS(Polyphenylenesulfide)樹脂等を採用することが望ましい。また、外側パッキン33aと内側パッキン33bはシール性が求められるため、ゴム材を採用することが望ましい。また、吐出・吸入部34とカバー部38と補助ディスク50とは、弾性変形させるため(詳細は後述する)、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)等の柔らかい樹脂を採用することが望ましい。また、フィルタ70は、ウレタンフォーム等のスポンジを採用することが望ましい。また、上述した各部材のうち、外受け部30と、内受け部31と、パッキン33a,33bと、吐出・吸入部34と、補助ディスク50とは、浴槽11の壁面11aに固定されるため、これらを総称して「固定部」と呼ぶ。
〈嵌合部40の詳細〉
次に、図3に示した嵌合部40の詳細を、図4を参照し説明する。なお、図4は、吐出・吸入部34およびカバー部38の分解斜視図である。
図4においてカバー部38の後端面は、補助ディスク50(図2参照)に当接する。そこで、カバー部38の環状の後端面を「当接面54」と呼ぶ。当接面54においては、内側に向かって矩形状に突出する爪部41(押圧部)が周回等分3箇所に形成されている。また、吸入部37の外周面44には、略L字状の凹部42(押圧部)と、略L字状に突出した抜け防止部43(押圧部)とが、それぞれ周回等分3箇所に形成されている。ここで、凹部42は、前後方向に亘って形成された開口凹部42aと、周回方向に沿って形成された周回凹部42bとを有している。
ユーザがフィルタ70(図2参照)を容易に清掃できるようにするため、カバー部38は、吐出・吸入部34に対して、手作業で容易に着脱可能になっている。すなわち、図4の状態においてユーザがカバー部38の爪部41を開口凹部42aに押し込み、しかる後にカバー部38を反時計方向(図中の矢印の向き)に回動させると、やがて爪部41が抜け防止部43に係止され、それ以上は回動できなくなる。この回動できなくなった状態において、吸入口39は下方向に向く。逆に、カバー部38を取り外す場合は、カバー部38を時計方向(図中の矢印とは逆向き)に回動させた後、爪部41を開口凹部42aから引き抜くとよい。
〈補助ディスク50の詳細〉
次に、補助ディスク50の詳細を図5(a),(b)を参照し説明する。なお、図5(a)は、カバー部38および補助ディスク50の分解斜視図であり、図5(b)はそのA部詳細図である。
図5(a)において、補助ディスク50はフェースギア状に形成されており、前面周縁部には多数の突起部が形成されている。その詳細を図5(b)を参照し説明する。図5(b)において、複数の突起部51は、補助ディスク50の外周面52に沿って等間隔で形成されている。突起部51は、断面が略五角形状であり、前方に向かってテーパー状に細くなりながら突出する先端部53を有している。
突起部51の外周側根元部分の周回方向の幅をd1とし、隣接する2つの突起部51の外周側根元部分の周回方向の間隔をd2とする。また、先端部53の周回方向の幅をd3とし、突起部51の前後方向の長さをd4とする。これらの寸法の一例として、幅d1は1.5mm、間隔d2は1.5mm、幅d3は1.5mm未満、長さd4は1.5mmにするとよい。なお、これらの寸法d1〜d6は一例であり、適宜変更してもよい。但し、間隔d2は、0.2mm〜15mmの範囲にすることが望ましく、0.5mm〜3mmの範囲にすることがより望ましい。これは、間隔d2を0.2mm未満にすると、樹脂成型にて補助ディスク50を形成するために手間がかかるようになり、間隔d2を15mmより大きくすると、毛髪が柔らかいユーザの毛髪を吸い込みやすくなるためである。
次に、図6(a)は、カバー部38および補助ディスク50の組立状態の斜視図であり、図6(b)は、そのB部詳細図である。図6(a)において、カバー部38と補助ディスク50とは、これらの周縁部において当接する。図6(b)において、突起部51の先端部53は、カバー部38に押圧され、先端部53は潰れるように弾性変形し、突起部51とカバー部38とは隙間なく密着する。これによって、複数の突起部51の相互間には、相互に導通しない空間である複数のメッシュ孔55が形成される。先端部53をテーパー状に細くなるように形成した理由は、先端部53と当接面54との接触面積を小さくすることによって、比較的弱い力でカバー部38を着脱可能にするためである。
先端部53が弾性変形することにより、メッシュ孔55の最大幅は、先端部53のピッチをd5(=d1+d2)とすると、ピッチd5よりもやや短くなる。すなわち、上述した寸法の例においては、メッシュ孔55の最大幅は、3mm未満になる。カバー部38に対する先端部53の押圧力は、図4に示した爪部41と抜け防止部43との位置関係によって決定される。すなわち、爪部41と抜け防止部43との位置関係は、先端部53に弾性変形が起こり、かつ塑性変形を起こさない範囲の力で、カバー部38を着脱できるように設定される。
〈実施形態の動作〉
次に、図7を参照し、本実施形態の動作を説明する。なお、図7は本実施形態の動作説明図であり、より具体的には、消費生活用製品安全法における「浴槽用温水循環器の試験方法」を本実施形態に適用した動作説明図である。「浴槽用温水循環器」の対象となる機器は、主に家庭用に設計したものであって循環流量が10L/min以上のジェットバス機能等を備えた機器が該当する。
試験の内容は、技術基準に定められた試験用毛髪束71を吸入口39に沿うように吊持した上で、浴槽用温水循環器(給湯機14)に定格電圧を供給し、浴槽用温水循環器の動作中に試験用毛髪を一方の側から他方の側へ2.5分間にわたって吸入口に吸い込まれるよう動かした上で、垂直の方向および垂直より約40度の角度の方向に当該試験用毛髪が吸入口から離れるまで引っ張り、その引抜力を測定する試験である。当該試験の判定基準は、「当該試験を30回実施し測定した引抜力が全て20N以下であること」と定められている。
ここで、試験用毛髪束71は、直径25mmで長さ300mmメートルの木製の棒に取り付けた毛髪束であって、毛髪の長さが400mm、束ねた毛髪の重量が180gの毛髪の束である。
次に、上記試験中におけるカバー部38および補助ディスク50の動作を図8(a)〜(c)を参照し説明する。なお、図8(a)はカバー部38および補助ディスク50の使用状態(試験中)における側面図、図8(b)はそのI−I断面図、図8(c)は、そのC部詳細図である。
図8(a)において、カバー部38から吸入される湯の大部分は吸入口39を介して吸入されるが、一部の湯は、図8(c)に示すメッシュ孔55または凹部42(図4参照)を介して吸入される。その際、試験用毛髪束71の一部である毛髪61が、吸入される湯の力で突起部51に吸着する。
毛髪61のうち、複数の突起部51に渡って吸着している部分を毛髪胴部62と呼び、一つの(最後の)突起部51に吸着している部分から毛髪61の先端までの部分を毛髪先端部63と呼ぶ。図8(c)において、毛髪胴部62を突起部51のピッチで区切った一部分62aについて検討すると、一部分62aが吸入される側に働く力をFとし、隣接する一部分62bまたは毛髪先端部63から受ける張力をTとすると、力Fと張力Tとが釣り合うことによって毛髪61が静止する。
また、突起部51の外面51aと内面51bとの間の長さをd6とする。毛髪先端部63は、その一端が自由になっているが、毛髪先端部63の長さがd6以上になることは極めて稀である。その理由は、毛髪胴部62の一部分62aは、毛髪先端部63に比べてメッシュ孔55内へ吸入される湯に接する面積が広いため、毛髪先端部63よりも強い力を受けて毛髪先端部63よりも早いタイミングでメッシュ孔55に吸着する可能性が高くなるためである。
ここで、多数の毛髪61において、毛髪先端部63の長さが突起部51の長さd6よりも十分に長かったと仮定してみる。この場合、突起部51の内面51bよりも内側で複数の毛髪61が絡み、試験用毛髪束71を引き抜くためには強い引抜力を要することになる。毛髪先端部63が内面51bよりも内側で絡む可能性を抑制するためには、長さd6は、メッシュ孔55の最大幅(≒d5)以上にすることが望ましい。
〈実施形態の効果〉
以上のように本実施形態の浴槽用アダプタ(10)によれば、突起部(51)と当接面(54)とに囲まれた空間であるメッシュ孔(55)を介して浴槽(11)内の水を吸入するので、メッシュ孔(55)にて毛髪の侵入を抑制することができる。さらに、突起部(51)と当接面(54)との間にスポンジ材等を設ける必要がなくなるため、安価に製造できる。
また、複数の突起部(51)は、当接面(54)に向かうほど幅狭になる先端部(53)を有するので、比較的弱い力で先端部(53)に弾性変形を起こさせることができ、比較的弱い力でカバー部(38)を着脱できる。
また、メッシュ孔(55)の長さ(d6)は、メッシュ孔(55)の開口部における最大幅(≒d5)以上であるため、毛髪の侵入を一層抑制することができる。
先端部(53)に弾性変形を起こし、かつ、塑性変形を起こさない力で突起部(51)を当接面(54)に押圧する押圧部(41,42,43)をさらに備えたことにより、適切な圧力で突起部(51)を当接面(54)に押圧することができる。
また、当接面(54)および複数の突起部(51)は、固定部またはカバー部(38)の外縁に沿って円形に配列されている当接面(54)および突起部(51)を相対的に回転させつつ両者を当接させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による給湯システムについて説明する。第2実施形態の給湯システムの全体構成は第1実施形態のもの(図1,図2参照)と同様であるが、第1実施形態におけるカバー部38および補助ディスク50に代えて、図9(a)に示すカバー部138および補助ディスク150が適用される点が第1実施形態とは異なる。
なお、図9(a)は、第2実施形態におけるカバー部138および補助ディスク150の分解斜視図であり、図9(b)はそのD部詳細図である。
補助ディスク150は、略円環板状に形成されており、第1実施形態の補助ディスク50のような突起部51(図5(b)参照)は形成されていない。カバー部138は、第1実施形態におけるカバー部38と同様に構成されているが、補助ディスク150に接する周縁部154には、複数の突起部151が周回方向に沿って等間隔で配置されている。なお、突起部151の形状は、第1実施形態の突起部51と同様である。従って、補助ディスク150の前面の周縁部(符号なし)が突起部151に当接する当接面になる。
本実施形態においては、カバー部138を吐出・吸入部34(図4参照)に装着すると、突起部151の先端部が弾性変形しつつ補助ディスク150の当接面に押圧されるため、第1実施形態と同様のメッシュ孔が形成され、毛髪の吸入を抑制できる。これにより、本実施形態においても、毛髪が浴槽用アダプタに吸入されることを抑制できる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態による給湯システムについて説明する。
第3実施形態の給湯システムの全体構成は第1実施形態のもの(図1,図2参照)と同様であるが、第3実施形態では、第1実施形態の浴槽用アダプタ10に代えて、図10に示す浴槽用アダプタ10Bが適用される。なお、図10は、第3実施形態における浴槽用アダプタ10Bの断面図である。
第1実施形態(図3)と本実施形態(図10)とを比較すると、第1実施形態にて設けられていた補助ディスク50は、本実施形態では除去されている。また、第1実施形態のカバー部38に代えて、本実施形態では、カバー部238が適用されている。カバー部238は、第1実施形態のカバー部38よりも前後方向に長くなっており、カバー部238を吐出・吸入部34に装着した状態では、カバー部238の後端における円形の周縁部238aは、浴槽11の壁面11aに当接する。
ここで、周縁部238aには、第2実施形態のカバー部138の周縁部154(図9(a),(b)参照)と同様に、複数の突起部151が周回方向に沿って等間隔で配置されている。従って、本実施形態においては、壁面11aが突起部151に当接する当接面になる。
本実施形態においては、カバー部238を吐出・吸入部34に装着すると、突起部151の先端部が弾性変形しつつ当接面である壁面11aに押圧されるため、第1,第2実施形態と同様のメッシュ孔が形成され、毛髪の吸入を抑制できる。さらに、本実施形態においては、補助ディスク50,150を省略できるため、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態による給湯システムについて説明する。
第4実施形態の給湯システムの全体構成は第1実施形態のもの(図1,図2参照)と同様であるが、第4実施形態では、第1実施形態の浴槽用アダプタ10に代えて、図11に示す浴槽用アダプタ10Cが適用される。なお、図11は、第4実施形態における浴槽用アダプタ10Cの断面図である。
第1実施形態(図3)と本実施形態(図11)とを比較すると、第1実施形態にて設けられていた補助ディスク50を省略し、内受け部31に代えて、本実施形態では内受け部131が適用されている。ここで、内受け部131は、第1,第2実施形態に適用されていた内受け部31と比較して、平面状の円環部31a(図2参照)の径を大きくし円環部31aの面積を広げることにより、下記するようカバー部138の複数の突起部151が拡大した円環部31aの平面部に当接するように構成されている。
また、第1実施形態のカバー部38に代えて、本実施形態では、第2実施形態と同様のカバー部138が適用されており、その周縁部154(図9(a),(b)参照)には、複数の突起部151が周回方向に沿って等間隔で配置されている。従って、本実施形態においては、内受け部131の前面の周縁部(符号なし)が突起部151に当接する当接面になる。
本実施形態において、カバー部138を吐出・吸入部34に装着すると、突起部151の先端部が弾性変形しつつ当接面である内受け部131に押圧されるため、第1〜第3実施形態と同様のメッシュ孔が形成され、毛髪の吸入を抑制できる。さらに、本実施形態においては、一体成型した内受け部131を適用するため、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記各実施形態において、補助ディスク50,150は、ディスク形状である必要はなく、突起部51,151と当接する面を有しているものであれば、上述した各実施形態と同様の機能を奏することができる。
1 給湯システム
10 浴槽用アダプタ
11 浴槽
11a 壁面
14 給湯機
30 外受け部(固定部)
30,31,33a,33b,34,50 (固定部)
31,131 内受け部(固定部)
33a 外側パッキン(固定部)
33b 内側パッキン(固定部)
34 吐出・吸入部(固定部)
36 吐出部(固定部)
37 吸入部(固定部)
38,138,238 カバー部
39 吸入口
41 爪部(押圧部)
42 凹部(押圧部)
43 抜け防止部(押圧部)
44 外周面
50,150 補助ディスク(固定部)
51,151 突起部
53 先端部
54 当接面
55 メッシュ孔
61 毛髪

Claims (6)

  1. 浴槽内の水を前記浴槽外へ送出するための吸入部と、供給された水を前記浴槽内へ吐出するための吐出部と、を有し、前記浴槽に固定される固定部と、
    前記固定部に当接するとともに、前記浴槽内の水を吸入する吸入口を有するカバー部と、
    前記固定部または前記カバー部のうち一方に形成された複数の突起部と、
    前記固定部または前記カバー部のうち他方に形成され、複数の前記突起部に当接する当接面と、
    を有し、前記突起部と前記当接面とに囲まれた空間であるメッシュ孔を介して前記浴槽内の水を吸入する
    ことを特徴とする浴槽用アダプタ。
  2. 複数の前記突起部は、前記当接面に向かうほど幅狭になる先端部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の浴槽用アダプタ。
  3. 前記メッシュ孔の長さは、前記メッシュ孔の開口部における最大幅以上である
    ことを特徴とする請求項2に記載の浴槽用アダプタ。
  4. 前記先端部に弾性変形を起こし、かつ、塑性変形を起こさない力で前記突起部を前記当接面に押圧する押圧部
    をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の浴槽用アダプタ。
  5. 前記当接面および複数の前記突起部は、前記固定部または前記カバー部の外縁に沿って円形に配列されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の浴槽用アダプタ。
  6. 浴槽と、
    前記浴槽に装着された浴槽用アダプタと、
    前記浴槽用アダプタを介して前記浴槽から水を吸入するとともに、吸入した水を加熱し前記浴槽用アダプタを介して前記浴槽に戻す給湯機と、
    を有し、前記浴槽用アダプタは、
    前記浴槽内の水を前記浴槽外へ送出するための吸入部と、供給された水を前記浴槽内へ吐出するための吐出部と、を有し、前記浴槽に固定される固定部と、
    前記固定部に当接するとともに、前記浴槽内の水を吸入する吸入口を有するカバー部と、
    前記固定部または前記カバー部のうち一方に形成された複数の突起部と、
    前記固定部または前記カバー部のうち他方に形成され、複数の前記突起部に当接する当接面と、
    を有し、前記突起部と前記当接面とに囲まれた空間であるメッシュ孔を介して前記浴槽内の水を吸入する
    ことを特徴とする給湯システム。
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