JP3909297B2 - 浴槽用一口循環口 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴槽の側壁等に取り付けられて浴槽内の湯の追い焚き用に使用される浴槽用一口循環口に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の一口循環口としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1に開示の一口循環口は、吸引通路と吐出通路を有する基体をスリーブによって浴槽壁面に取り付けると共に、基体のフランジにメッシュ状のフィルターを有するフィルターケースを被嵌させるようにしたものである。また、特許文献2に開示の一口循環口は、吸引通路と吐出通路を有する循環口をハウジングを介して浴槽側壁に取り付けると共に、循環口フランジと化粧カバー間にフィルターを取り付けるようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−50594号公報
【特許文献2】
実開平5−24031号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの一口循環口にあっては、フィルターの濾過効率を高めるためにメッシュ状のフィルターが使用されていることから、浴槽内の湯の吸込みに際しフィルターが抵抗となって循環流量が少なくなる場合がある。そのため、所定の循環流量を得るために能力(容量)の高い循環ポンプの使用が必要となり、コスト高になると共に省エネの面でも好ましくない。
【0005】
そこで、このような不都合を解消するために、一口循環口の吸引口の口径を大きくすることも考えられるが、一口循環口の構造上、吸引口の大きさに制約を受け易いのが現実であり希望する大きさの口径に設定することが困難である。その結果、フィルターのメッシュを粗くすることで所定の流量を確保しているのが実状であり、このように、上記一口循環口の場合、循環流量とフィルターの濾過性能とが相反する関係にあって、これらを両立させることが困難である。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、高い能力の循環ポンプを使用することなく循環流量とフィルターによる濾過性能を両立させることができ、所定の循環流量を確保しつつ十分な濾過性能が得られる浴槽用一口循環口を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、浴槽の壁面に取り付けられ端部に吸引口を有する吸引流路と端部に吐出口を有する吐出流路とが設けられた本体と、該本体に装着されて少なくとも前記吸引口を覆う外部フィルターとを備えた浴槽用一口循環口において、前記本体の筒状フランジの外周面に開口する吸引口の開口端部に該吸引口の開口面積より大きい開口面積の幅広開口部を形成し、該幅広開口部の開口側に、複数のフィルター孔が形成され前記吸引口の開口端部より幅広に形成されると共に前記筒状フランジの外周面形状に対応して円弧形状に形成された内部フィルターを本体との間にスリット状の隙間を設けて配設し、かつ前記複数のフィルター孔の合計面積を前記幅広開口部の開口面積より小さく設定したことを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、浴槽内の湯は、循環ポンプの作動で本体の吸引口から吸引され、吸引流路や吐出流路を介して流通した後に本体の吐出口から浴槽内に吐出されることで循環する。この湯の循環時に、本体の筒状フランジの外周面に開口する吸引口を覆うように配設された外部フィルターで浴槽内の湯が濾過されると共に、本体の前記吸引口に配設された筒状フランジの外周面形状に対応した円弧形状の内部フィルターでも濾過される。そして、複数のフィルター孔が形成され吸引口の開口端部より幅広に形成された内部フィルターが、本体の吸引口部分の幅広開口部の開口側にスリット状の隙間を有して配設されていることから、内部フィルターの面積をできるだけ大きくしてその前後の圧力差を小さくでき、これにより、内外両フィルターで十分な濾過性能が容易に確保されると共に、内部フィルターの使用で外部フィルター等のメッシュを粗く形成して抵抗を少なくでき、所定の循環流量が容易に確保される。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記幅広開口部の開口面積を前記吸引口の開口面積に対して3.5倍程度に設定したことを特徴とし、また、請求項3に記載の発明は、前記複数のフィルター孔の合計面積を前記吸引口の開口面積よりもやや大きく設定したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図9は、本発明に係わる浴槽用一口循環口の一実施形態を示し、図1が浴槽への取付状態の断面図、図2がその要部の分解斜視図、図3が本体の側面図、図4がそのA−A線に沿った断面図、図5が内部フィルターの斜視図、図6がその平面図、図7が内部フィルターの取付状態の断面図、図8がその平面図、図9が図7のB部の拡大図である。
【0016】
図1において、一口循環口1は、本体2と外部フィルター3等を有し、本体2が循環口ボディ4等を介して浴槽5の側壁5aに取り付けられている。そして、一口循環口1の本体2は、本体ベース6、この本体ベース6に固定されたフィルターベース7等で構成され、これらが樹脂成形されてネジ8等で固定されることにより一体的に組み付けられている。
【0017】
前記本体2の本体ベース6は、図1及び図2に示すように、浴槽5の壁面である側壁5aに設けられた取付孔9の内径と略同一径の外径を有する筒状部6aと、この筒状部6aの一方の開口側(浴槽5の内部側)に形成された径大なフランジ6bとで形成され、フランジ6bには複数(図では8個)の取付孔を有する固定部10が円周方向に沿って一体形成されている。
【0018】
前記フィルターベース7は、図2〜図4に示すように、筒状フランジ7aと、この筒状フランジ7aの中心位置に設けられ内部に吸引流路11が形成され外部に吐出流路12が形成される吸引パイプ13等を有し、吸引パイプ13は反開口側に向け筒状フランジ7aに対して垂直方向に所定長さ延設されている。また、フィルターベース7には、その外周面に前記吸引流路11と吐出流路12の端部となる角形の、例えば同一開口面積の吸引口14と吐出口15が設けられており、この吸引口14の開口端部14aと吐出口15の開口端部15aの外側には、樹脂製の内部フィルター16がそれぞれ取り付けられている。
【0019】
この内部フィルター16は、図5及び図6に示すように、その長さLが吸引口14及び吐出口15の一辺より所定寸法長く、その幅Wがフィルターベース7の奥行き寸法W1(図3参照)と略同一に設定されることにより、投影面積が吸引口14及び吐出口15の開口面積より所定値大きい面積を有するように形成されている。そして、この内部フィルター16は、フィルターベース7の筒状フランジ7aの外周面形状に対応した円弧形状に形成されると共に、その長手方向両端部には係止突起17が内側方向に突出状態でそれぞれ一体形成されている。
【0020】
また、内部フィルター16は、その幅方向の一方側(前記開口側)に所定数(図では1列8個で2列の合計16個)で所定内径のフィルター孔16aが穿設され、このフィルター孔16aが穿設された領域(フィルター孔16a領域という)は、その板厚が他の領域の板厚より所定寸法薄く形成されることで凹部18が形成されている。この凹部18は、内部フィルター16の幅方向の一方側に開口し、この凹部18によって、図7及び図9に示すように、内部フィルター16の内面とフィルターベース7の吸引口14(及び吐出口15)近傍の外周面間に、凹部18の深さ寸法に対応した間隔寸法tの隙間19が形成され、この隙間19によって角形の吸引口14(及び吐出口15)の開口端部14a(及び開口端部15a)に、吸引口14(及び吐出口15)の開口面積より大きな面積の幅広開口部20が形成されている。
【0021】
そして、この内部フィルター16は、その一対の係止突起17の矢印ハ(図7参照)の如く傾動する弾性を利用して、フィルターベース7の吸引口14と吐出口15の長手方向の外側所定位置に形成された一対の係止孔21にそれぞれ嵌入係止されて、フィルターベース7に取り付けられている。また、内部フィルター16は、外側に引張ることにより係止突起17が係止孔21からそれぞれ外れてフィルターベース7から取り外しでき、内部フィルター16等の清掃が容易となるようになっている。
【0022】
なお、内部フィルター16は、図7等において図示はしないが、本体2の筒状フランジ7aに開口する吐出口15の開口端部15a外側にも吸引口14と同様に配設されている。また、内部フィルター16の係止突起17の形状もこの例に限らず、係止孔21に着脱可能に係止され得る適宜の形状を採用できる。さらに、内部フィルター16のフィルターベース7への取付構造も、係止突起17と係止孔21の係止に限らず、内部フィルター16のフィルター孔16a領域を除く部分に一対の取付孔(図示せず)を穿設し、この取付孔からフィルターベース7にネジをねじ込んだ取付構造とすることもでき、この場合もネジを取り除くことにより、内部フィルター16をフィルターベース7から取り外すことができる。
【0023】
このように構成された本体2のフィルターベース7外側に被嵌される前記外部フィルター3は、図2に示すように、有底円筒状に形成された合成樹脂製もしくは金属製の基台3aを有し、この基台3aの底壁及び周壁には開口が設けられ、この開口にフィルターメッシュ3bが例えば基台3aへの接着固定等により配設されている。そして、この外部フィルター3は、その基台3aの周壁を前記フィルターベース7の筒状フランジ7aの外周面側に被嵌させることにより、本体2に着脱可能に装着される。
【0024】
なお、外部フィルター3の構成は、この例に限定されず、例えば所定位置に予め開口が形成された基台3aに、その内側からパンチング金属板を被嵌させた二重構造としたり、基台3a全体をフィルターとして機能するパンチング孔を有する金属板で形成する等、他の適宜のフィルター構造を採用することができる。
【0025】
この一口循環口1は、図1に示すように、本体2の本体ベース6の筒状部6aを浴槽5の側壁5aに穿設した取付孔9に、側壁5aの内側からゴムパッキン22を介装した状態で嵌挿し、側壁5aの外側に突出した筒状部6aのネジに循環口ボディ4のネジ孔をねじ込むことで浴槽5に取り付けられる。この時、循環口ボディ4をOリング28を介し、かつ循環口ボディ4のフランジ4aにボディパッキン23を介装させることで、前記ゴムパッキン22と共に一口循環口1がシール性を有して浴槽5に取り付けられる。そして、この取付状態の本体2に外部フィルター3を装着すると共に、循環口ボディ4の吸引流路や吐出流路にそれぞれ接続された接続パイプ24を、浴室外に設置された図示しない給湯機等に配管することにより、一口循環口1が浴槽5(浴室)に設置される。
【0026】
そして、この一口循環口1は、次のように動作する。すなわち、浴槽5内の湯は、例えば自動運転時にその温度が所定値まで低くなると、図示しないコントローラにより給湯機が作動してその内部に設けられた循環ポンプがオンして回転する。この循環ポンプの回転により、浴槽5内の湯が外部フィルター3、フィルターベース7の内部フィルター16及び本体2の吸引口14から図4の矢印イの如く一口循環口1の吸引流路11に吸引され、これが吸引側の接続パイプ24等を介して給湯機に供給されて所定温度まで加温される。
【0027】
この給湯機で加温された湯は、吐出側の接続パイプ24等を介して一口循環口1内に供給され、図4の矢印ロの如く吐出流路12及び吐出口15、内部フィルター16から外部フィルター3を介して浴槽5内に吐出される。これにより浴槽5内の湯が、側壁5aに配設した一口循環口1で循環状態とされ、この循環状態時に、浴槽5内の湯が本体2に装着された外部フィルター3と本体2のフィルターベース7に取り付けられた内部フィルター16の両フィルターによって濾過され、一口循環口1における湯の濾過性能が高められる。
【0028】
また、内部フィルター16のフィルター孔16a部分に凹部18が設けられ、前述したように吸引口14の開口端部14aに、隙間19によって開口端部14aの開口面積より大きく各フィルター孔16aに対応した幅広開口部20が形成されていることから、各フィルター孔16aから吸引される湯が幅広開口部20(隙間19)内を図9の矢印ニの如く流れて角形の吸引口14内に吸引される。
【0029】
この時、幅広開口部20が比較的狭いスリット状の間隔寸法tの隙間19で形成され、吸引口14の開口端部14aに開口面積より大きな幅広開口部20が形成されることから、この幅広開口部20によって吸引口14の開口端部14a外側の面積を大きくできて、内部フィルター16前後の圧力差による吸引口14の吸引力の低下が抑えられ、所定の循環流量が容易に確保される。
【0030】
なお、吸引口14の寸法を10×10mmとして、この吸引口14部分に、凹部18の投影面積がL=35mm×W=10mm、隙間t=0.5mm、各フィルター孔16aの内径φ3mm×16個の内部フィルター16を取り付けて実験したところ、隙間19を設けない場合が9リットル/分程度であるのに対して1.2倍程度多い11リットル/分程度の流量が得られることが確認された。また、この内部フィルター16を取り付けることにより、同じ循環流量の場合に、外部フィルター3のフィルターメッシュ3bを通過する流速が低くなり、一口循環口1に異物が吸い込まれ難くなり、また、内部フィルター16に異物が付着して所定のフィルター孔16aが塞がれた場合でも、塞がれた回りのフィルター孔16aから湯が吸引されて、フィルター孔16a部分の前後の負圧が弱まって付着した異物が取れ易くなることも確認された。
【0031】
このように、上記実施形態の一口循環口1においては、本体2の吸引口14に内部フィルター16が取り付けられると共に、本体2にフィルターメッシュ3bを有する外部フィルター3が装着されているため、内外の両フィルター16、3で浴槽5内の湯を濾過しつつ循環させることができ、従来のフィルターが一つの場合に比較して一口循環口1の濾過性能を大幅に高めることができる。
【0032】
特に、内部フィルター16が吸引口14の開口端部14aの幅広開口部20に配設されているため、この幅広開口部20に設けた内部フィルター16の各フィルター孔16aの孔径が小さくても、大きな孔径のフィルター孔と略同一の流量を得ることができて、給湯機の循環ポンプとして容量の大きなものを使用することなく、所定の流量を容易に確保することができる。これにより、所定の循環流量を確保しつつ所定の濾過性能を有する、つまり循環流量の確保と濾過性能の向上を両立させた一口循環口1を得ることが可能になる。
【0033】
また、内部フィルター16が吸引口14に対して幅広に形成され、この幅広部分がフィルターベース7の筒状フランジ7aの外周面に隙間19で対向するため、吸引口14の開口端部14a外側に比較的大きな幅広開口部20を容易に形成できて、循環流量の安定した確保が可能になると共に、内部フィルター16のフィルター孔16a部分における前後の圧力差を小さくして異物を吸い込み難くさせることができる。また同時に、幅広開口部20が間隔寸法tの隙間19によって形成されているため、吸引口14付近のフィルター孔16aに異物が付着した場合に、塞がれたフィルター孔16a回りのフィルター孔16aから吸引される湯によって、内部フィルター16前後の負圧が弱まり付着した異物が取れ易くなり、これらにより、内部フィルター16の濾過性能を一層高めることが可能になる。
【0034】
さらに、内部フィルター16がフィルターベース7の筒状フランジ7aの外周面形状に対応して円弧形状に形成されているため、内部フィルター16を吸引口14部分に確実に配設でき、隙間19の幅広開口部20の全域における均一化を容易に図ることができて、内部フィルター16による濾過性能のより一層の向上を図ることができる。また、内部フィルター16が吐出口15の開口端部15a外側にも配設されているため、吐出口15を介した一口循環口1内への異物の吸い込みあるいは吸引流路11や吐出流路12及び循環ポンプ内等の異物の浴槽5内への吐出が抑えられて、一口循環口1自体の濾過性能を一層高めることが可能になる。
【0035】
またさらに、内部フィルター14が係止突起17やネジによってフィルターベース7に固定されるため、内部フィルター16をフィルターベース7から取り外すことができて、内部フィルター16がフィルターベース7等に一体形成されている場合に比較して、内部フィルター16やフィルターベース7の吸引口14部分の異物除去等の清掃を極めて簡単に行うことが可能になる。また、内部フィルター16の使用等により循環流量と濾過性能が両立できるため、高い能力の循環ポンプ(給湯機等)を使用する必要がなくなり、循環ポンプ自体のコストの低減化が図れると共に、消費電力を少なくして省エネ化を図ること等もできる。
【0036】
図10及び図11は、本発明に係わる一口循環口のそれぞれ他の実施形態を示している。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図10に示す一口循環口1の特徴は、内部フィルター16の板厚をフィルター孔16a部分及びそれ以外の部分の全域において同一板厚に形成すると共に、フィルターベース7の筒状フランジ7aの吸引口14回りで内部フィルター16のフィルター孔16aが形成されない領域に所定高さの凸部25を一体形成し、この凸部25により内部フィルター16とフィルターベース7との間に凸部25の高さ寸法に対応した間隔寸法tの前記隙間19を形成するようにした点にある。
【0037】
この実施形態においても、係止突起17と係止孔21によって内部フィルター16をフィルターベース7に取り付けできると共に、凸部25の高さ寸法に対応した隙間19で、吸引口14の開口端部14a外側に吸引口14の開口面積より大きい面積の幅広開口部20が形成されて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
また、図11に示す一口循環口1の特徴は、吸引口14の開口端部14a外側にテーパ部26を形成し、このテーパ部26の開口側の端部に内部フィルター16をネジ27で固定すること等により配設した点にある。この実施形態においても、内部フィルター16内側のテーパ部26で吸引口14の開口端部14a外側に吸引口14の開口面積より大きな面積の幅広開口部20が形成され、例えば内部フィルター16による吸引力の低下が抑えられて所定の流量が確保できる等、上記実施形態の幅広開口部20と略同様の作用効果を得ることができる。このように、本発明に係わる吸引口14の開口端部14a外側に形成される幅広開口部20は、内部フィルター16の内側に吸引口14の開口面積より大きな面積の隙間19やテーパ部26が形成されれば良く、他の適宜構造を採用することもできる。
【0039】
なお、本発明は上記した各実施形態のそれぞれに限定されるものではなく、例えば図11に示すテーパ部26と前記隙間19を組み合わせる等、各実施形態の一部や全部を適宜に組み合わせることもできる。また、上記各実施形態においては、吸引口14と吐出口15をフィルターベース7のフランジ7aの外周面に開口させたが、例えばフィルターベース7のフランジ7aの底壁面に開口させる構成としたり、吸引口14や吐出口15の数を複数形成する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1ないし3に記載の発明によれば、本体の吸引口の開口端部に該吸引口の開口面積より大きい面積の幅広開口部を形成し、この幅広開口部の開口側に内部フィルターが配設されているため、内外両フィルターで十分な濾過性能が容易に確保されると共に、幅広開口部で内部フィルター前後の圧力差を小さくして吸込力の低下が抑えられ、外部フィルター等のメッシュを細かく形成しても、所定の循環流量を容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる浴槽用一口循環口の一実施形態を示す浴槽への取付状態の断面図
【図2】同その要部の分解斜視図
【図3】同本体の側面図
【図4】同そのA−A線に沿った断面図
【図5】同内部フィルターの斜視図
【図6】同その平面図
【図7】同内部フィルターの取付状態の断面図
【図8】同その平面図
【図9】同図7のB部の拡大図
【図10】本発明に係わる浴槽用一口循環口の他の実施形態を示す図7と同様の断面図
【図11】本発明に係わる浴槽用一口循環口のさらに他の実施形態を示す図7と略同様の断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・一口循環口
2・・・・・・・・・本体
3・・・・・・・・・外部フィルター
3a・・・・・・・・基台
3b・・・・・・・・フィルターメッシュ
4・・・・・・・・・循環口ボディ
5・・・・・・・・・浴槽
5a・・・・・・・・側壁
6・・・・・・・・・本体ベース
7・・・・・・・・・フィルターベース
7a・・・・・・・・筒状フランジ
11・・・・・・・・吸引流路
12・・・・・・・・吐出流路
13・・・・・・・・吸引パイプ
14・・・・・・・・吸引口
14a・・・・・・・開口端部
15・・・・・・・・吐出口
15a・・・・・・・開口端部
16・・・・・・・・内部フィルター
16a・・・・・・・フィルター孔
17・・・・・・・・係止突起
18・・・・・・・・凹部
19・・・・・・・・隙間
20・・・・・・・・幅広開口部
21・・・・・・・・係止孔
24・・・・・・・・接続パイプ
25・・・・・・・・凸部
26・・・・・・・・テーパ部
Claims (3)
- 浴槽の壁面に取り付けられ端部に吸引口を有する吸引流路と端部に吐出口を有する吐出流路とが筒状フランジに設けられた本体と、該本体に装着されて少なくとも前記吸引口を覆う外部フィルターとを備えた浴槽用一口循環口において、
前記本体の筒状フランジの外周面に開口する吸引口の開口端部に該吸引口の開口面積より大きい開口面積の幅広開口部を形成し、該幅広開口部の開口側に、複数のフィルター孔が形成され前記吸引口の開口端部より幅広に形成されると共に前記筒状フランジの外周面形状に対応して円弧形状に形成された内部フィルターを本体との間にスリット状の隙間を設けて配設し、かつ前記複数のフィルター孔の合計面積を前記幅広開口部の開口面積より小さく設定したことを特徴とする浴槽用一口循環口。 - 前記幅広開口部の開口面積を前記吸引口の開口面積に対して3.5倍程度に設定したことを特徴とする請求項1に記載の浴槽用一口循環口。
- 前記複数のフィルター孔の合計面積を前記吸引口の開口面積よりもやや大きく設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽用一口循環口。
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