JP2005344910A - ロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材 - Google Patents

ロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロック及びアンロックに係る作業性を向上する。
【解決手段】 ロック機構8は、固定側ロック部材10と可動側ロック部材20とを整合状態で固定する止め具30を備える。止め具30が、両ロック部材10,20の非整合時には、固定側ロック部材10に軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持される。また、止め具30が、両ロック部材10,20の整合時には、軸方向のスライドにより両ロック部材10,20に嵌合可能にかつその嵌合後の回動により両ロック部材10,20に係合可能に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材
に関する。
従来、例えば、内燃機関におけるエアクリーナのケース体に蓋体を固定するロック機構としては、特許文献1に記載されたクランプ装置がある。
そのクランプ装置は、図11(a)に示すように、鋼板等の帯状の金属板を素材として形成された止め具106を備えている。止め具106は、略C字状に形成した本体部107と、該本体部107の下端に折り曲げ形成した第1係合部108と、前記本体部107の上端に折り曲げ形成した第2係合部109と、該第2係合部109に折り曲げ形成した操作片110とを有している。
前記止め具106は、第1係合部108をケース体102の係止部111に係合した状態で、操作片110を作業者の指先100Fで蓋体103に押し付けることにより、本体部107の弾性に抗して第2係合部109を蓋体103の環状突起105に係合する。これによって、ケース体102とフィルターエレメント104と蓋体103とが一体的に固定される。
また、図11(b)に示すように、止め具106は、作業者の指先100Fを操作片110に当てて手前に引き起こし、本体部107の弾性に抗して第2係合部109を蓋体103の環状突起105から取り外すことによって、蓋体103とケース体102とのクランプが解除される。
特開平8−320006号公報
上記した特許文献1によると、ケース体102と蓋体103とをクランプすなわちロックしたり、そのクランプを解除すなわちアンロックしたりするに際して、作業者が指先100Fで操作片110を操作して、止め具106の本体部107を弾性変形させなければならない。
また、止め具106は、ロック状態においてケース体102と蓋体103の間に離れる方向の力が作用しても不用意に外れることがない程度の大きい弾性を有している。
したがって、止め具106の取付け、取外しには、大きい操作力が必要であり、その作業性が悪いという問題があった。
なお、従来、上記の他に、ケース体に蓋体をスクリューで締め付けることによって固定する構造がある。しかし、スクリューを締付けたり、緩めたりする際に、インパクトレンチ、ドライバー等の工具が必要であるため好ましくない。
本発明が解決しようとする課題は、ロック及びアンロックに係る作業性を向上することのできるロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に係るロック機構は、固定側ロック部材と可動側ロック部材とを整合状態で固定する止め具を備える。そして、前記止め具が、前記両ロック部材の非整合時には、固定側ロック部材に軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、両ロック部材の整合時には、軸方向のスライドにより両ロック部材に嵌合可能にかつその嵌合後の回動により両ロック部材に係合可能に形成されている。
上記のように構成されたロック機構によると、両ロック部材の非整合時には、固定側ロック部材に止め具が軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持される。また、両ロック部材の整合時には、止め具の軸方向のスライドにより、その止め具が両ロック部材に嵌合され、さらに、その嵌合後の止め具の回動により、その止め具が両ロック部材に係合されることにより、両ロック部材が止め具によりロックされる。また、止め具をロック時と逆順で回動及びスライドさせることより、止め具によるロックがアンロックされる。
したがって、止め具のスライド及び回動により、両ロック部材のロック及びアンロックがなされることから、止め具を小さな操作力によりスライド及び回動させることができ、これによりロック及びアンロックに係る作業性を向上することができる。
また、両ロック部材の非整合時すなわちアンロック時の止め具が固定側ロック部材に仮保持されることにより、その止め具の紛失を防止あるいは低減することができて好都合である。
また、特許請求の範囲の請求項2に係るロック機構の止め具は、固定側ロック部材と可動側ロック部材とを整合状態で固定する。そして、前記両ロック部材の非整合時には、固定側ロック部材に軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、両ロック部材の整合時には、軸方向のスライドにより両ロック部材に嵌合可能にかつその嵌合後の回動により両ロック部材に係合可能に形成されている。
上記のように構成されたロック機構の止め具によると、前記請求項1に係る発明と同様の作用・効果を奏するロック機構の止め具を提供することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に係るロック機構の固定側ロック部材は、止め具により可動側ロック部材と整合状態に固定される。さらに、前記可動側ロック部材との非整合時には、前記止め具を軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持し、また、前記可動側ロック部材との整合時には、前記止め具の軸方向のスライドにより該止め具に可動側ロック部材と共に嵌合可能にかつその嵌合後の前記止め具の回動により該止め具に可動側ロック部材と共に係合可能に形成されている。
上記のように構成されたロック機構の固定側ロック部材によると、前記請求項1に係る発明と同様の作用・効果を奏するロック機構の固定側ロック部材を提供することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に係るロック機構の可動側ロック部材は、止め具により固定側ロック部材と整合状態に固定される。さらに、前記固定側ロック部材との非整合時には、その固定側ロック部材に前記止め具が軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、前記固定可動側ロック部材との整合時には、前記止め具の軸方向のスライドにより該止め具に固定側ロック部材と共に嵌合可能にかつその嵌合後の前記止め具の回動により該止め具に固定側ロック部材と共に係合可能に形成されている。
上記のように構成されたロック機構の可動側ロック部材によると、前記請求項1に係る発明と同様の作用・効果を奏するロック機構の可動側ロック部材を提供することができる。
本発明によれば、止め具のスライド及び回動により、両ロック部材のロック及びアンロックがなされるものであるから、ロック及びアンロックに係る作業性を向上することのできるロック機構及びその止め具及び固定側ロック部材並びに可動側ロック部材を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の一実施例を参照して説明する。
本発明の一実施例を説明する。本実施例では、図1に示すように、ほぼボックス状のエアクリーナのケース体2に蓋体5を固定するロック機構8について説明する。
ケース体2は、樹脂製で、上面開口のボックス状に形成されている。
また、蓋体5は、樹脂製で、ケース体2の上面開口を覆う下面開口のボックス状に形成されている。
図1に示すように、ロック機構8は、前記ケース体2のロック側の側板(例えば、前側板)3に設けられた固定側ロック部材10と、前記蓋体5のロック側の側板(例えば、前側板)6に設けられた可動側ロック部材20と、両ロック部材10,20を整合状態で固定する止め具30とを備えている。以下、固定側ロック部材10、可動側ロック部材20、止め具30を順に説明する。
まず、固定側ロック部材10を説明する。図1に示すように、固定側ロック部材10は、前記ケース体2の側板3の上部に一体形成されている(図3(c)参照)。このロック部材10は、ケース体2の側板3の前面に突出されたほぼ半楕円板状のロック主部11と、そのロック主部11の前側に連続するほぼ楕円板状の仮保持部12とを備えている(図2(a),(b),(c)及び図3(c)参照)。ロック主部11の上面は、ケース体2の側板3の上面3aとほぼ同一平面をなしている(図2(a),(b)参照)。その上面の中央部には、前後方向(図3(c)において左右方向)に延びる断面山形状の位置決め凸部13が一体形成されている(図3(b)参照)。図3(b)に示すように、位置決め凸部13の前端は仮保持部12の後面に連続し、また位置決め凸部13の後端はケース体2の側板3の後面3bと同一平面をなしている。
図2(a)に示すように、前記ロック主部11及び前記仮保持部12は、楕円の短手方向を上下方向に配置し、楕円の長手方向を左右方向に配置している。ロック主部11の長手方向(左右方向)の半径11d及び仮保持部12の長手方向(左右方向)の半径12dはほぼ等しい(図2(c)参照)。また、ロック主部11の短手方向(上下方向)の半径11sは仮保持部12の短手方向(上下方向)の半径12sよりも所定量大きい(図2(b)参照)。また、ロック主部11の突出量(前後方向の板厚)11tは、仮保持部12の突出量(前後方向の板厚)12tよりもやや大きい(図2(c)参照)。また、ロック主部11の前端下縁部には、C面による面取り14が施されている(図3(c)参照)。面取り14は、図2(a)に示すように、下縁部が大きく、左右両側方に向かって次第に小さくなる斜面をなしている。
図3(b),(c)に示すように、前記ロック主部11の後半右側部には、係止溝15が形成されている。係止溝15は、ロック主部11の短手方向の半径11s(図2(b)参照)よりも所定量小さい半径15d(図3(b))で形成されている。係止溝15の下端部には、右側方に面するストッパー面16が形成されている(図2(c)参照)。
また、図2(c)に示すように、前記仮保持部12の後半左右両側部には、上面開口状の左右の仮保持溝17が左右対称状に形成されている(図3(a)参照)。
また、図2(c)に示すように、ロック主部11の後半左右両側部には、前記仮保持溝17に対して前後方向に連続状をなす切欠き溝18が形成されている。また、右側の切欠き溝18は、係止溝15に開放されている(図1及び図2(b)参照)。
次に、可動側ロック部材20を説明する。図1に示すように、可動側ロック部材20は、前記蓋体5の側板6の下部に一体形成されている(図4(d)参照)。このロック部材20は、蓋体5の側板6の前面に突出されたほぼ半楕円板状のロック主部21を主体として形成されている(図4(a)〜(d)参照)。ロック主部21の下面は、蓋体5の側板6の下面6aとほぼ同一平面をなしている(図4(a),(b)参照)。その下面の中央部には、前後方向(図4(d)において左右方向)に延びる断面U字形状の位置決め凹部23が一体形成されている。図4(d)に示すように、位置決め凹部23は、蓋体5の側板6を貫通して前後方向に開放され、また、前記固定側ロック部材10の位置決め凸部13(図3(b),(c)参照)に対して係合可能に形成されている。なお、位置決め凸部13と位置決め凹部23とは、本明細書でいう「位置決め手段」を構成している。
図4(a)に示すように、前記ロック主部21は、楕円の短手方向を左右方向に配置し、楕円の長手方向を上下方向に配置している。ロック主部21の長手方向(上下方向)の半径21d(図4(b)参照)は、前記固定側ロック部材10のロック主部11の短手方向(上下方向)の半径11s(図2(b)参照)にほぼ等しい。また、ロック主部21の短手方向(左右方向)の半径21s(図4(a)参照)は、前記固定側ロック部材10のロック主部11の中心11cから左側の切欠き溝18の溝底面までの長さ11L(図3(b)参照)とほぼ等しい。このため、止め具30(後述する)の仮保持状態から本止め状態へのスライド操作時に、その止め具30の係合凸条35(後述する。)がロック主部21と干渉しないようになっている。また、ロック主部21の突出量(前後方向の板厚)21t(図4(c)参照)は、前記固定側ロック部材10のロック主部11の突出量(前後方向の板厚)11t(図2(c)参照)よりもやや小さい。
また、図1に示すように、ロック主部21の後半上側部には断面ほぼU字状の係止溝25が形成されている(図4(c),(d)参照)。
次に、止め具30を説明する。図5(a),(b)に示すように、止め具30は、樹脂製で、ほぼ真円形のリング状に形成されたリング本体31を主体としている。
また、リング本体31の内周面31aの後半部には、軸方向(前後方向)に延びる断面半円状の上下一対の係合凸条35が点対称位置に突出されている。各係合凸条35は、前記固定側ロック部材10の係止溝15及び左右の仮保持溝17並びに前記可動側ロック部材20の係止溝25(図1参照)に係合可能に形成されている。また、各係合凸条35は、固定側ロック部材10の左右の切欠き溝18に沿って前後方向にスライド可能に形成されている。なお、止め具30は、径方向に僅かに(少なくとも、リング本体31の内周面31aに対する両係合凸条35の突出高さ35t(図5(b)参照)の合計分が相当する。)弾性変形可能に形成されている。
また、リング本体31の外周面には、例えば、指掛け用の適数個(図5(a)では4個を示す。)の操作片37を突出したり、あるいはローレットを付したり、山形状の凹凸面を形成したりすることによって、作業者の指先での操作性を向上することができる。
前記リング本体31の軸方向(前後方向)の幅31t(図5(b)参照)は、前記固定側ロック部材10のロック主部11の突出量11tと仮保持部12の突出量12tとを合計した大きさ(図2(c)参照)とほぼ等しい。
また、リング本体31の内径の半径31d(図5(a)参照)は、前記固定側ロック部材10のロック主部11の長手方向(左右方向)の半径11d及び仮保持部12の長手方向(左右方向)の半径12d(図2(c)参照)と、前記可動側ロック部材20の長手方向(左右方向)の半径21d(図4(a)参照)とほぼ等しい。
次に、前記止め具30は、予め、前記固定側ロック部材10に仮保持されるものとする。止め具30の仮保持の場合、インパクトレンチ、ドライバー等の工具を必要とすることなく、作業者の手によって行なうことができる。
すなわち、図6(a),(b)に示すように、固定側ロック部材10の前方(図6(a)において右方)に、止め具30を同心状に位置させる。このとき、止め具30は、両係合凸条35を後方(図6(a)において左方)に指向させかつ上下に配置させた状態とする。この状態で、止め具30を軸方向後方(図6(a)において左方)へ移動(スライド)させることにより、固定側ロック部材10の仮保持部12を通じてロック主部11に嵌合させ、ケース体2の側板3に突き当てる(図6(a)中、二点鎖線30参照)。このとき、止め具30の両係合凸条35は、仮保持部12の短手方向(上下方向)の外側を干渉することなく通過する。なお、仮に、固定側ロック部材10のロック主部11に止め具30の下側の係合凸条35が干渉しようとした場合には、その係合凸条35がロック主部11の面取り14に当接しながら摺動していくことにより、ロック主部11の下側へスムーズにガイドされる。
次に、前記止め具30を、前記ケース体2の側板3に突き当てた状態で、左回り方向(図6(b)中、矢印L参照)に約90°回動させる。すると、止め具30の左下方に移動していく係合凸条35が、固定側ロック部材10のロック主部11の切欠き溝18に対応することにより、その止め具30の回動が制限される(図7(a)中、二点鎖線35参照)。
この状態で、止め具30を軸方向前方(図7(a)において右方)へ移動(スライド)させることにより、両係合凸条35が固定側ロック部材10の仮保持部12の両仮保持溝17にそれぞれ係合する(図7(a),(b)参照)。このとき、両係合凸条35が両切欠き溝18を抜けて両仮保持溝17の前壁面(符号、17aを付す。)に当接することにより、止め具30の前方(図7(a)において右方)移動が制限される。このようにして、固定側ロック部材10に止め具30が仮保持いわゆる仮止めされる(図7(a),(b)参照)。また、この仮保持状態では、止め具30が固定側ロック部材10の仮保持部12に位置し、そのロック部材10のロック主部11の上方が開放状態になる(図7(a)参照)。また、この仮保持状態では、固定側ロック部材10に止め具30が軸方向後方(図7(a)において左方)にスライド可能な待機位置にある。
続いて、前記したロック機構8によりケース体2に蓋体5をロックする場合について説明する。この場合も、インパクトレンチ、ドライバー等の工具を必要とすることなく、作業者の手によって行なうことができる。
まず、図7(a)に示すように、ケース体2に蓋体5を閉じることにより、相互の側板3,6の突き合わせ面すなわち側板3の上面3aと側板6の下面6aが面接触状に当接する。これとともに、固定側ロック部材10の位置決め凸部13と可動側ロック部材20の位置決め凹部23とが係合し、これにより、両ロック部材10,20が位置決めされる(図8(b)参照)。また、可動側ロック部材20のロック主部21は、固定側ロック部材10のロック主部11上に対応するとともに、仮保持部12の後側(図7(a)において左側)に接触状に当接あるいは近接する。
この状態で、止め具30を軸方向前方(図7(a)において左方)へスライド(移動)させることにより、ケース体2の側板3に突き当てる(図7(a)中、二点鎖線30参照)。このとき、両係合凸条35が両仮保持溝17を抜けた後、左側の係合凸条35は切欠き溝18に対応し、右側の係合凸条35は切欠き溝15を抜けて切欠き溝18に対応する。これとともに、両係合凸条35が可動側ロック部材20のロック部21の外周面上に対応する。
続いて、止め具30を右回り方向(図8(b)中、矢印R参照)に約90°回動させる。すると、図9(b)に示すように、止め具30の右から下方へ向かう係合凸条35が、固定側ロック部材10のロック主部11の係止溝15に係合しかつその係止溝15のストッパー面16(図2(c)参照)に突き当たることにより、その止め具30の回動が制限される。また、図9(a)に示すように、固定側ロック部材10のロック主部11の係止溝15の前壁面(符号、15aを付す。)によって、当該係合凸条35の前方(図9(a)において右方)への抜け止めがなされる。
さらに、止め具30の左から上方へ向かう係合凸条35が可動側ロック部材20のロック主部21の係止溝25に係合する(図9(a),(b)参照)。このとき、係合凸条35は、可動側ロック部材20のロック主部21の外周面上を摺動していき、止め具30のリング本体31の弾性変形を利用してその係合凸条35がその突出高さ35t(図5(b)参照)分だけ外方へずれるように移動し、その後、係止溝25に対応したときにリング本体31の弾性復元力により係止溝25に係合する。これにより、止め具30の回り止めがなされるとともに、可動側ロック部材20のロック主部21の係止溝25の前壁面(符号、25aを付す。)によって、当該係合凸条35の前方(図9(a)において右方)への抜け止めがなされる。
上記のようにして、固定側ロック部材10と可動側ロック部材20が止め具30によって本止め状態に固定すなわちロックされる(図9(a),(b)参照)。
また、上記のように、本止め状態(図9(a),(b)参照)からロック機構8をアンロックする場合には、止め具30を上記したロック時とは逆順で回動及びスライドさせることにより、ロック前の状態すなわち仮保持状態(図8(a),(b)参照)にアンロックすることができる。これにより、蓋体5を再び開閉することができる。
上記した構成のロック機構8によると、止め具30のスライド及び回動により、両ロック部材10,20のロック及びアンロックがなされることから、止め具30を小さな操作力によりスライド及び回動させることができ、これによりロック及びアンロックに係る作業性を向上することができる。
また、両ロック部材10,20の非整合時すなわちアンロック時の止め具30が固定側ロック部材10に仮保持される(図7(a),(b)参照)。これにより、その止め具30の紛失を防止あるいは低減することができて好都合である。
また、ロック時(図9(a),(b)参照)においては、固定側ロック部材10及び可動側ロック部材20が止め具30内に収まるため、意匠に優れた外観を呈することができる。
また、上記したように、ロック機構8の作用・効果を奏する止め具30、固定側ロック部材10、可動側ロック部材20をそれぞれ提供することができる。
本発明は前記した一実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、エアクリーナのケース体2に蓋体5をロックするロック機構8に限らず、その他の内燃機関用部品類、車両用部品類、フューズボックス、宝石箱等の箱類、バック等の袋物類、連結用部品等のロック機構として、幅広く適用することができる。
また、止め具30は、樹脂製に限定されるものではなく、例えば金属製に代えることができる。すなわち、図10に示すように、鋼板等の帯状の金属板を素材としてリング状に形成した止め具30Aでもよい。なお、止め具30Aには、一対の係合凸条35がプレス成形等によって形成されている。
また、止め具30は、樹脂製あるいは金属製のリング本体に、それと別体で形成された係合凸条35を接着、溶着等により一体化したものでもよい。
また、前記実施例では、固定側ロック部材10をケース体2に一体形成したが、ケース体2に、それと別体で形成された固定側ロック部材10を接着、溶着、ねじ止め等の取付手段により一体化したものでもよい。
また、前記実施例では、可動側ロック部材20を蓋体5に一体形成したが、蓋体5に、それと別体で形成された可動側ロック部材20を接着、溶着、ねじ止め等の取付手段により一体化したものでもよい。
また、前記実施例では、固定側ロック部材10をケース体2に形成し、可動側ロック部材20を蓋体5に一体形成したが、逆に、固定側ロック部材10を蓋体5に形成し、可動側ロック部材20をケース体2に一体形成することもできる。
また、固定側ロック部材10、可動側ロック部材20、止め具30の形状は、前記実施例で例示した形状に限定するものではなく、適宜変更することができる。
本発明の一実施例に係るロック機構を示す分解斜視図である。 固定側ロック部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は下面図である。 固定側ロック部材を示すもので、(a)は図2(b)のA−A線矢視断面図、(b)は図2(b)のB−B線矢視断面図、(c)は図2(a)のC−C線矢視断面図である。 可動側ロック部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図、(d)は(a)のD−D線矢視断面図である。 止め具を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線矢視断面図である。 固定側ロック部材に対する止め具の仮保持前の状態を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 固定側ロック部材に対する止め具の仮保持状態を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 固定側ロック部材に可動側ロック部材を整合させた状態を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 止め具によるロック状態を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 止め具の変更例を示す斜視図である。 ロック機構の従来例を示すもので、(a)はロック状態の側断面図、(b)はアンロック状態の側断面図である。
符号の説明
8 ロック機構
10 固定側ロック部材
20 可動側ロック部材
30 止め具

Claims (4)

  1. 固定側ロック部材と可動側ロック部材とを整合状態で固定する止め具を備えるロック機構であって、
    前記止め具が、前記両ロック部材の非整合時には、固定側ロック部材に軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、両ロック部材の整合時には、軸方向のスライドにより両ロック部材に嵌合可能にかつその嵌合後の回動により両ロック部材に係合可能に形成されていることを特徴とするロック機構。
  2. 固定側ロック部材と可動側ロック部材とを整合状態で固定するロック機構の止め具であって、
    前記両ロック部材の非整合時には、固定側ロック部材に軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、両ロック部材の整合時には、軸方向のスライドにより両ロック部材に嵌合可能にかつその嵌合後の回動により両ロック部材に係合可能に形成されていることを特徴とするロック機構の止め具。
  3. 止め具により可動側ロック部材と整合状態に固定されるロック機構の固定側ロック部材であって、
    前記可動側ロック部材との非整合時には、前記止め具を軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持し、また、前記可動側ロック部材との整合時には、前記止め具の軸方向のスライドにより該止め具に可動側ロック部材と共に嵌合可能にかつその嵌合後の前記止め具の回動により該止め具に可動側ロック部材と共に係合可能に形成されていることを特徴とするロック機構の固定側ロック部材。
  4. 止め具により固定側ロック部材と整合状態に固定されるロック機構の可動側ロック部材であって、
    前記固定側ロック部材との非整合時には、その固定側ロック部材に前記止め具が軸方向にスライド可能な待機位置に仮保持され、また、前記固定可動側ロック部材との整合時には、前記止め具の軸方向のスライドにより該止め具に固定側ロック部材と共に嵌合可能にかつその嵌合後の前記止め具の回動により該止め具に固定側ロック部材と共に係合可能に形成されていることを特徴とするロック機構の可動側ロック部材。

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