JP2005343715A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大口径で高品質のAlGaInN系単結晶を再現性よく安定して提供し、その単結晶を利用して作製した種々の電子デバイスを提供する。
【解決手段】 化合物半導体単結晶の製造方法は、六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)単結晶の育成過程において、その単結晶の成長方向が少なくとも厚み方向と横方向の2段階に変更されることを特徴とする。結晶の成長方向を2段階に変更するために、昇華法における温度変更またはHVPE法におけるガス流方向の変更が利用され得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は化合物半導体単結晶の製造方法に関し、特に六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶の製造方法の改善に関する。
近年では、化合物半導体単結晶を利用して種々の電子デバイスが作製されている。化合物半導体単結晶の中でも、六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶は、種々の電子デバイスを作製するために好ましく用いられ得る。なお、本願明細書において、AlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)半導体をAlGaInN系半導体と略称することもある。
ところで、シリコンの単結晶に比べて、AlGaInN系半導体の単結晶は育成が容易ではない。より具体的には、大口径ウエハを得ることができる大きなAlGaInN系半導体単結晶を育成することが容易ではない。また、AlGaInN系半導体単結晶を高い成長速度で効率よく育成することが容易ではない。さらに、転位密度が小さくて不純物濃度の小さな高品質のAlGaInN系半導体単結晶を育成することが容易ではない。
このように育成が容易ではないAlGaInN系半導体単結晶の製造方法に関連して、特許文献1の米国特許第5858086号においては、昇華法を用いて比較的高い成長速度(0.5mm/hr)でAlN結晶を育成する方法が報告されている。また、特許文献2の米国特許6296956号では、1インチ径以上で不純物量が450ppm以下のAlN結晶を育成する方法が報告されている。さらに、特許文献3の米国特許第6001748号では、10mm×10mm×0.3mm以上の比較的大きな寸法のAlN結晶を育成する方法が報告されている。
米国特許第5858086号 米国特許6296956号 米国特許第6001748号
特許文献1から3において述べられているように、AlN単結晶の育成に関して、比較的速い成長速度で育成する方法、比較的低不純物濃度の単結晶を育成する方法、比較的大きな口径の単結晶を育成する方法などが試みられている。
しかしながら、一般に、大型で高品質のAlGaInN系単結晶を速い成長速度で効率的に育成することは現状においても容易ではなく、その育成方法の改善が望まれている。特に、六方晶のAlGaInN系結晶においては、結晶成長の容易な方向や転位の伝播し易い方向に関して結晶学的方位に依存した異方性がある。したがって、六方晶のAlGaInN系結晶に関しては、小さな種結晶から大口径のバルク単結晶への育成や、良好な品質の単結晶を育成することが容易ではない。また、種結晶として利用できる六方晶のAlGaInN系結晶は、通常は数mm角程度の大きさに制限されている。
より具体的には、たとえば昇華法を利用したAlN結晶の成長方法として、自然核生成による結晶成長と、SiC基板上のヘテロエピタキシャル結晶成長とが知られている。しかし、これらのいずれの場合でも、大型で高品質のAlN結晶を安定して得ることは、それぞれ下記の理由で困難である。
たとえば、自然核生成では、良好な品質の単結晶が得られるが、その単結晶サイズに限界がある。すなわち、複数の箇所で結晶核が生成するので、その成長可能サイズに限界があり、また結晶収率が低い。さらに、結晶核の生成場所を特定できないので、成長速度の制御が困難でその再現性(安定性)も低い。
他方、ヘテロ成長では、比較的大口径の結晶成長が可能だが、得られる結晶の品質が十分ではない。たとえば、SiC基板とその上に成長させられるAlN結晶との間における格子ミスマッチに起因して、AlN結晶の品質の低下が生じやすい。また、SiC基板とAlN結晶との間における熱膨張率差による反りの発生やクラックの発生が生じやすい。特に、AlN単結晶は、AlGaInN系単結晶の中でもクラックが生じやすい問題がある。さらに、基板からの不純物の拡散によって、AlN結晶の純度が低下しやすい。
そこで、大口径のAlGaInN系結晶(特にAlN単結晶)を得るために、大口径の異種基板(SiC基板、Al23基板など)と育成されるべきAlN単結晶との間にバッファ相として非晶質層を形成したり、転位を遮断するためのマスク層を形成することなどによって良好品質の結晶を育成しようとする方法が試みられてきたが、未だ十分な結晶品質が得られるに至っていない。
このような先行技術の状況に鑑み、本発明は、六方晶のAlGaInN系結晶の育成方法を改善し、比較的大口径で高品質のAlGaInN系単結晶を高い成長速度で効率よく提供することを目的とし、そのようなAlGaInN系単結晶を用いた種々の電子デバイスを提供することをも目的としている。
本発明による化合物半導体単結晶の製造方法は、六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶の育成過程において、結晶の成長方向が少なくとも厚み方向と横方向の2段階に変更されることを特徴としている。
なお、育成される化合物半導体単結晶は、同一の化合物半導体の種結晶上にホモエピタキシャル成長させられることが好ましい。また、本発明の化合物半導体単結晶の製造方法は、特にAlNの単結晶育成に好ましく適用され得る。
化合物半導体の結晶成長には昇華法が好ましく利用され得る。また、育成される単結晶の厚み方向と横方向の少なくとも一方向の結晶成長にHVPE(ハライド気相エピタキシ)法が利用されることが好ましく、特に昇華法と組み合わせて好ましく用いられ得る。それらの厚み方向と横方向の一方向が<0001>方向であって、他方が<0001>方向と交差する方向であることが好ましい。また、それらの厚み方向と横方向の一方向が<0001>方向であって、他方が<10−10>方向であることがより好ましい。なお、上述の成長方向とは、他の方向に比べて成長が優先される方向を意味する。
本発明による電子デバイスは、上述のような製造方法によって得られた六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶を含んでいることを特徴としている。そのような電子デバイスは、発光ダイオード、レーザダイオード、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT(高電子移動度トランジスタ)、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視・紫外光センサ、および弾性表面波デバイスから選択されたいずれかであり得る。
本発明の結晶育成方法によれば、従来にない大口径で高品質のAlGaInN系単結晶を再現性よく安定して得ることができ、その単結晶は種々の電子デバイスの作製に利用することができる。
たとえば、AlGaInN系単結晶の表面の50%以上の範囲(周縁部の結晶品質が低下しやすい)において転位密度を1x107cm-2以下に低減させることができ、好条件下では転位密度を1×105cm-2以下に低減させることも可能である。
本発明では、大口径のAlGaInN系単結晶を育成する過程において、その成長方位を少なくとも二段階に変化させる。このような単結晶育成方法によって、1インチ径以上で厚さ500μm以上のAlGaInN系単結晶を得ることができ、好条件下では2インチ径以上で厚さ500μm以上の単結晶を得ることもできる。特に、AlGaInN系種結晶上へAlGaInN系単結晶をホモエピタキシャル成長させることが好ましく、この手法では5mm角程度以下の比較的小型サイズの種結晶でも下地基板として用いることができる。
結晶成長方向は、少なくとも結晶の厚み方向と口径方向とに2段階に変更させられる。たとえば、{0001}面(C面と略称される)に垂直な方向に結晶の厚さが増大するように成長させられ、その後に、{0001}面に対して交差する{10−10}面(M面と略称される)、{11−20}面(A面と略称される)、{10−11}面(S面と略称される)、または{10−12}面(R面と略称される)に垂直な方向に結晶成長させることができる。
ところで、AlGaInN系結晶を高速で成長させるためには表面が安定なC面に垂直な方向へ成長させることが好ましいが、成長初期に発生した転位が<0001>軸(c軸と略称される)方向へ伝播しやすい。そこで、結晶成長方向の一つとして、c軸に対して直交する方向(たとえばM面またはA面に垂直な方向)を選択することによって、転位の少ない結晶を得やすくなる。
結晶成長方向を変更する方法の具体例として、以下の昇華法またはHVPE法を利用することができる。
昇華法でAlN単結晶を育成する場合、およそ2000℃未満の種結晶温度ではC面に垂直な方向へ優先的に結晶成長し、およそ2200℃以上の種結晶温度ではM面(またはC面に交差する他の面)に垂直な方向へ優先的に結晶成長する。したがって、これらの異なる成長温度における結晶成長を時間的に前後して行うことによって、成長方向の異なる二段階の結晶成長が可能である。
なお、昇華法においては、原料ガス供給量などが同一条件の下では、C面に垂直な方向に比べてM面に垂直な方向への結晶成長速度が小さい。ここで、M面に垂直な方向においてもC面に垂直な方向と同程度の成長速度を得ようとして原料ガス供給量などの条件を変更すれば、多結晶や欠陥が生成しやすくなる。この場合に、M面に対してほぼ平行に原料ガスを供給することによって、多結晶や欠陥の生成を抑制することができる。
昇華法において成長温度を段階的に変化させて結晶成長を行う場合、その成長温度の変更に長時間を要すれば、結晶成長モードが変化する遷移領域が生じたり成長表面への不純物ガスの汚染などの恐れが高まり、良好な結晶が得られなくなる恐れがある。したがって、たとえば一方向への結晶成長が終了した後に種結晶への昇華種の輸送を遮断して、次の方向の結晶成長のための温度ゾーンへ瞬時に坩堝(種結晶と原料)を移動させることなどによって、成長温度の変更に伴う他の条件の変化を抑制することが望ましい。
HVPE法では、種結晶の結晶面にほぼ依存して結晶が成長する。したがって、たとえば種結晶のC面を原料ガスの輸送方向に対向させておけば、主にC面に垂直な方向へ結晶を成長させることができる。同様に、種結晶のM面を原料ガスの輸送方向に対向させれば、主にM面に垂直な方向への結晶を成長させることができる。なお、HVPE法は、昇華法に比べて、育成される単結晶の高純度化や各種ドーピングが比較的容易であるという特徴がある。
本発明による上述のような昇華法およびHVPE法は、大口径の種結晶が得られにくくかつ結晶成長の異方性が強いAlN単結晶の育成に特に好ましく適用され得るものである。
(実施形態1)
図1のブロック図において、本発明の昇華法による化合物半導体単結晶の製造に好ましく用いられ得る単結晶育成装置の一例が模式的に図解されている。この単結晶育成装置は石英管1を備えており、その内部において支持台2に支持された断熱材容器3内に黒鉛坩堝4が収められている。石英管1の外周にはRF(高周波)電源5に接続されたコイル6が配置されている。なお、黒鉛坩堝4と高周波コイル6との間の相対的位置関係は、石英管1の外部から高さ調整が可能な支持台2の高さを変化させることによって、またはコイル6の位置を変化させることによって変えることができ、それによって黒鉛坩堝4の温度分布を変化させることができる。また、コイル6を上部と下部に分割し、それぞれの部分に印加される高周波電力をRF電源5で個別に制御することによって、黒鉛坩堝4の温度分布を変化させることも可能である。
坩堝4内に種結晶と昇華用原料粉末がセットされれば、石英管1の内部はバルブ7を介してロータリーポンプ8によって排気される。石英管1の内部が排気されればバルブ7が閉じられ、窒素ガス(N2)ボンベ9から流量計10を介して石英管1内に窒素ガスが導入され、その後は石英管1内が常圧の窒素ガス雰囲気に維持される。
石英管1内が常圧の窒素ガス雰囲気に維持された状態において、RF電源5からコイル6に高周波電力が印加され、黒鉛坩堝4が誘導加熱され得る。断熱材容器3は、その上部と下部に坩堝4の温度を測定するための穴(図1において図示せず)を有している。坩堝4の上部の温度は、上部ミラー11aを介して上部光学式温度計12aによって測定され得る。同様に、坩堝4の下部の温度は、下部ミラー11bを介して下部光学式温度計12bによって測定され得る。
図2の模式的な断面図は、本発明の実施形態1において図1の結晶育成装置内にセットされる黒鉛坩堝4内を模式的に図解している。図1中の断熱材容器3は図2に示されているように、断熱材容器本体3aと断熱材蓋3bを含んでいる。断熱材蓋3bの中央部は、黒鉛坩堝4の上部の温度を上部光学式温度計12aで測定するための穴3cを含んでいる。同様に、断熱材容器本体3aの底部は、黒鉛坩堝4の下部の温度を下部光学式温度計12bで測定するための穴3dを含んでいる。
そのような断熱材容器3に収納されている黒鉛坩堝4は、黒鉛容器4aと黒鉛蓋4bを含んでおり、昇華析出反応容器13aとその蓋13bを収容している。これらの反応容器13aとその蓋13bは、たとえばPG(熱分解黒鉛)コートされたカーボンまたはBN(窒化ホウ素)で形成されていることが好ましい。反応容器13a内には、AlN粉末が装填される。蓋13bは下部が拡大された穴13cを有し、AlN種結晶15aがその穴13cに対面するように蓋13b上に載置される。
本実施形態1では、主面としてC面を有する5mm径で500μm厚さのAlN種結晶15aが、図2に示されているように、反応容器13aの蓋13b上に載置される。この状態で、以下の2段階の結晶成長(A)および(B)が行われる。
まず、結晶成長(A)では、RF加熱コイル6によって、窒素雰囲気中の坩堝4の上部を1900℃に加熱しかつその下部を2000℃に加熱して、AlN粉末14からAlNを昇華させて種結晶15aの主面であるC面上に析出させる。このような加熱を約10時間継続することによって、約5mm径で4mm厚さのAlN単結晶を形成することができる。すなわち、結晶成長(A)の場合、結晶は主に厚さ方向のみに成長しており、C面に垂直な方向への優先成長であることがわかる。
その後、結晶成長(B)では、さらに坩堝4の上部を2300℃に加熱しかつその下部を2400℃に加熱することによって、さらにAlNを昇華析出させる。このような加熱を約20時間継続することによって、約1インチ径で5mm厚さのAlN結晶を形成することができる。すなわち、結晶成長(B)の場合、結晶が主に横方向のみに成長しており、M面に垂直な方向への優先成長であることがわかる。
(実施形態2)
実施形態2においては、実施形態1における結晶成長(A)と(B)が逆順序でおこなわれる。このような実施形態2においても、実施形態1の場合と同様に、約1インチ径で5mm厚さのAlN単結晶を得ることができる。
(実施形態3)
図3の模式的な断面図において、本発明のHVPE法による化合物半導体単結晶の製造に好ましく用いられ得る単結晶育成装置の一例が模式的に図解されている。この単結晶育成装置は石英管21を備えており、その内部において支持台22上に種結晶15bが支持される。支持台22は石英管21の横から挿入された支持棒22aに結合されており、その支持棒22aを回転させることによって種結晶15bの向きを変えることができる。石英管21の周囲には、図示されていないヒータが配置されている。石英管21内には第1および第2のガス導入管23、24からHVPE用の原料ガスが導入され、HVPEに寄与しなかった残余のガスは排出ポート25から排出される。
本実施形態3においては、実施形態1または2によって得られるAlNウエハが種結晶15bとして利用され得る。たとえば、そのAlN種結晶15bはC面の主面を有し、約1インチ径で1.5mm厚さを有し得る。このようなAlNウエハ15b上に、HVPE法を用いてC面に垂直な方向に結晶成長させられる。 すなわち、石英管21内へ、第1ガス導入管23からAlCl3が導入され、同時に第2ガス導入管24からNH3が導入される。これらのガスは、1000℃に保持された種結晶15bの主面であるC面に吹き付けられる。その結果、HVPEによって、約1インチ径で3.5mm厚さのAlN単結晶が得られる。この場合、原料ガスが吹き付けられる種結晶15bのC面に垂直な方向へ優先成長することがわかる。
(実施形態4)
実施形態4においても、実施形態3の場合と同様に図3の装置によるHVPE法が利用され、たとえば約5mm径で300μm厚さのAlNウエハが種結晶15bとして用いられる。しかし、実施形態4における種結晶15bは、その主面としてM面を有している。
まず、実施形態4の種結晶15bの主面であるM面が原料ガス流に対面させられ、そのM面に垂直な方向に25mm程度に結晶が成長させられる。その後、支持棒22aをその軸の周りに回転させ、結晶のC面が原料ガス流に対面させられる。そして、そのC面に垂直な方向へさらに25mm程度に結晶が成長させられる。このようにして得られたAlN単結晶から、約25mm×25mm×500μmのAlNウエハが切り出され得る。
上述の種々の実施形態においてAlN単結晶の育成が例示として説明されたが、HVPE法でAlN単結晶を育成する条件に加えて別系統のガス導入管からGaClおよび/またはInClを供給することによって、AlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)の結晶を同様に形成することができる。
本発明によって上述のようにして得られるAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶から、C面、A面、R面、M面、S面またはそれらの面から任意の方向に傾けてスライスしたウエハを得ることができる。また、それらのウエハの主面上の10ミクロン角の範囲で2乗平均粗さが500Å以下になるように表面を加工すれば、その領域を利用して種々の電子デバイスを形成することができる。そのような電子デバイスには、発光ダイオード、レーザダイオード、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視・紫外光センサ、弾性表面波デバイスなどが含まれる。
以上のように、本発明によれば、大口径で高品質の六方晶のAlGaInN系単結晶を高い成長速度で効率よく提供することができ、そのようなAlGaInN系単結晶を用いた種々の電子デバイスを提供することもできる。
本発明の昇華法による化合物半導体単結晶の製造に好ましく用いられ得る単結晶育成装置の一例を示すブロック図である。 図1の単結晶育成装置における坩堝内部の一例を図解する模式的な断面図である。 本発明のHVPE法による化合物半導体単結晶の製造に好ましく用いられ得る単結晶育成装置の一例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1 石英管、2 支持台、3 断熱容器、3a 断熱材容器本体、3b 断熱材蓋、3c,3d 温度測定用穴、4 黒鉛坩堝、4a 黒鉛容器、4b 黒鉛蓋、5 RF(高周波)電源、6 コイル、7 バルブ、8 ロータリーポンプ、9 窒素ガスボンベ、10 流量計、11a 上部ミラー、11b 下部ミラー、12a 上部光学式温度計、12b 下部光学式温度計、13a 反応容器、13b 反応容器の蓋、14 AlN粉末、15a,15b AlN種結晶、21 石英管、22 支持台、22a 支持棒、23,24 ガス導入管、25 ガス排出ポート。

Claims (9)

  1. 六方晶系のAlxGayIn1-(x+y)N(0<x≦1,0≦y<1,x+y≦1)単結晶の育成過程において、前記単結晶の成長方向が少なくとも厚み方向と横方向の2段階に変更されることを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。
  2. 前記単結晶は同一組成の化合物半導体の種結晶上にホモエピタキシャル成長させられることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記単結晶はAlNからなることを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記単結晶の成長には昇華法が利用されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記厚み方向と前記横方向の少なくとも一方向の結晶成長にHVPE法が利用されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記厚み方向と前記横方向の一方向が<0001>方向であり、他方が<0001>方向と交差する方向であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記厚み方向と前記横方向の一方向が<0001>方向であり、他方が<10−10>方向であることを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載された製造方法によって得られた単結晶を含んでいることを特徴とする電子デバイス。
  9. 前記電子デバイスは、発光ダイオード、レーザダイオード、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視・紫外光センサ、および弾性表面波デバイスから選択されたいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
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