JP2005343678A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床ずれの発生、あるいは戸開走行の発生から生じる二次災害を未然に防ぐことのできるエレベータ装置を得る。
【解決手段】昇降路内の各階床に設けられた嵌合部である乗場固定金5a、5bと、エレベータのかご1側に設けられた被嵌合部である固定用ニードル6a、6bとを嵌合することにより、エレベータのかご1を階床位置に固定することができる。また、かごの扉側に設けられた施錠溝12と、かごの扉が閉まった状態における施錠溝12の位置と対向する位置に設けられた施錠片11により、かごの扉を施錠することができる。嵌合部の固定/開放、及び施錠片の施錠/開錠はアクチュエータ部により遠隔または自動で制御できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのかご位置固定装置及びかごドア施錠装置を備えたエレベータ装置に関する。
従来のエレベータ装置において、かご戸開中の乗場床とかご床との床ずれの発生を防止する、または戸開のまま走行することを防止する装置として、戸開中のかご移動を固定するかご位置固定装置(例えば、特許文献1参照)、または戸開中の床ずれを補正する床ずれ補正装置、走行中完全戸閉を確認する安全装置などがある。
前者は、戸開中、かごに乗り込む乗客の負荷変動により主索の伸長量が異なることから生ずる床ずれを、かご扉の開閉動作とともに進退するかご側固定片と昇降路側固定部とを嵌合させることによりかごの昇降移動を解消するものである。また、後者は、エレベータの本来性能に関連する装置で下記に記述する法規定でその機能が規定されている。
例えば、建築基準法施工令第129条の5では、「エレベータの各部の固定荷重は、該当エレベータの実情に応じ計算しなければならない」と定められ、用途毎のかご内面積に対応した積載荷重の基準値が定められている。
乗用エレベータの積載荷重は、法定積載荷重と、エレベータの実情に応じて決定する定格積載量から算出される積載荷重との何れか大きい値とされ、その積載荷重に対応したブレーキ能力、トラクション能力、昇降能力を確保することを義務づけている。
また、建築基準法施行令第129条の10第3項1号では「かご及び昇降路の全ての出入り口の戸が閉じていなければ、かごを昇降させることができない安全装置を設けなければならない」と定められている。
また、平成12年建設省告示1429号「エレベータの制御器の構造を定める件」の第1第二号では「かごを主索でつるすエレベータにあってはかごに積載荷重の1.25倍の荷重が加わった場合にあってもかごの位置が著しく変動しないものとすること。ただし、かごの停止位置が着床面を基準として75ミリメートル以上下降するおそれがある場合において、これを調整するための床合せ補正装置を設けた場合にあっては、この限りでない」とある。
さらに、その床合わせ補正装置の「保持能力は、令129条の10第3項第四で過荷検知装置の設置を義務付けているので、定格積載量の125%以上の積載に対する保持能力があればよい」としている。
また、例示基準としてJISA4301には、例えば定員15名、積載量1000kg、かご内面積2.4mがある。以上のことから規定では、エレベータの定員及び定格積載量は、通常使用において、これ以上乗車しないであろう乗車程度を積載基準に定め(例示JISでは15名÷2.4m=概ね6.25人/m)、その1.25倍に耐える基本的性能が要求されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開平10−59662号公報(第5頁、図1) 国土交通省住宅局建築指導課編集「昇降機技術基準の解説(2002年版)」(1−39頁〜1−42頁、1−64〜66頁、及び1−196、1−197頁参照)
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。事例従来技術のかご位置固定装置を備えたエレベータでは、かご扉の開閉動作とかご位置固定装置の嵌合動作とが機械的に連動されていることから、完全に勘合していない状態でも人の乗降が可能で戸開閉動作中での負荷変動には対応できていない、また、誤って乗場固定装置を外れる部分で戸開したときは、かご位置が固定できない等の問題がある。
次に、床ずれ補正装置を有するエレベータでは、床合装置の制御故障による戸開走行が生じる問題がある他、避難時などの通常想定されるかご負荷を大幅に上回る乗車が予想される使用は、ブレーキ能力やトラクション能力を超える荷重がかごに加わりかごが保持できなくなり、戸開のまま床ずれを生ずる危険があることから使用できない問題がある。
さらには、戸閉走行中、扉を無理やりこじ開けると、前記規定の戸閉安全装置が検知してかごが停止階以外で急停止し、乗客がかご内に缶詰め状態になる。また、走行中停止階以外の場所で戸開することから、かご敷居と昇降路壁との隙間に乗客が挟まれるなどの異常な状況が生じる問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、床ずれの発生、あるいは戸開走行の発生から生じる異常な状況を未然に防ぐことのできるエレベータ装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータ装置は、昇降路側もしくはかご側のどちらか一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合部とを有し、係合部と被係合部とを係合することによりかごの停止位置を停止階床に保持するかご固定装置と、かごの扉を施錠するかごドア施錠装置とを備えたものである。
本発明によれば、かごの停止位置を停止階床に保持することができるかご固定装置を設けるとともに、かごの扉を施錠することができるかごドア施錠装置を設けることにより、床ずれの発生、あるいは戸開走行から生じる異常な状況を未然に防ぐことのできるエレベータ装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態において、係合部は、昇降路側の階床に固定された固定嵌合部とし、被係合部は、かご側に設けられた可動嵌合部としている。また、以下の説明において、固定嵌合部と可動嵌合部とを総称して嵌合部と呼ぶこととする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の昇降路内における縦断面図であり、かごの扉を正面に見たときの2階と3階の断面図を示している。図1において、エレベータのかご1は、エレベータの主索2につながれ、2階の停止位置に止まっている状態にある。2階の乗場には乗場の扉(図示せず)が設けられており、かご1にはかごの扉4が設けられており、制御手段(図示せず)によって開閉制御される。
昇降路内の各階床には、係合部として乗場固定金5a〜5dが設けられている。図1において、乗場固定金5a、5b及び5c、5dは、それぞれ2階及び3階で対をなして設けられた固定嵌合部に相当する。
一方、エレベータのかご1側には被係合部が設けられており、停止階床に応じて乗場固定金5a、5bあるいは5c、5dと嵌合される。被係合部は、乗場固定金5a、5bあるいは5c、5dと直接嵌合する固定用ニードル6a、6bと、固定用ニードル6a、6bを固定位置あるいは開放位置に移動させるためのリンク機構である可動機構部6で構成され、可動機構部6には第1アクチュエータ部としてかご固定用ソレノイド7及びかご開放用ソレノイド8がつながれている。かご固定用ソレノイド7は、嵌合部を固定状態に保つために可動機構部6を動かす働きをし、一方、かご開放用ソレノイド8は、嵌合部を開放状態に保つために可動機構部6を動かす働きをする。
本実施の形態1において、固定用ニードル6a、6b、可動機構部6、かご固定用ソレノイド7及びかご開放用ソレノイド8は、かご1の床面の下に相当する底部に設けられている。さらに、固定用ニードル6a、6bは、かご1に対して左右方向に可動する構成を有している。一方、乗場固定金5a、5b及び5c、5dは、昇降路内の各階床において、固定用ニードル6a、6bと対向する位置に設けられている。
また、乗場固定金5a〜5dの近傍にはかご固定確認スイッチ9a〜9dが設けられており、固定用ニードル6a、6bが乗場固定金5a、5bあるいは5c、5dに嵌合されているか否かを検出する。一方、エレベータのかご1側にはかご開放確認スイッチ10a、10bが設けられており、固定用ニードル6a、6bの位置を検出する。
ここで、実施の形態1においては、乗場固定金5a〜5d、固定用ニードル6a、6b、可動機構部6、かご固定用ソレノイド7、かご開放用ソレノイド8、かご固定確認スイッチ9a〜9d及びかご開放確認スイッチ10a〜10bからなるかご固定部を総称してかご固定装置と呼ぶ。また、かご固定確認スイッチ9a〜9d及びかご開放確認スイッチ10a〜10bは嵌合状態検出手段に相当する。
また、実施の形態1におけるかごドア施錠装置は、施錠片11、施錠溝12及び開錠用ソレノイド13で構成される。施錠片11は、コの字型の形状をしており、コの字型の両端をつなぐ短絡電極が埋め込まれた構造となっている。この短絡電極が通電電極に相当する。一方、施錠溝12は、左右のかごの扉4の下部にそれぞれ設けられている。かごの扉4が戸閉の状態で、施錠片11が施錠溝12に対して嵌合されることにより、かごの扉4は施錠状態となる。
左右のかごの扉4に設けられた施錠溝12のそれぞれには、施錠片11が嵌合されることによりその施錠片に設けられた短絡電極と接触する位置に、施錠確認電極を有している。また、コの字型の施錠片11は、開錠用ソレノイド13で駆動されるシリンダ(図示せず)につながれており、この開錠用ソレノイド13及びシリンダが第2アクチュエータ部に相当する。施錠片11は、開錠用ソレノイド13を励磁状態とすることにより、施錠溝12と非嵌合状態となり、開錠用ソレノイド13を非励磁状態とすることにより、バネ力によって施錠溝12と嵌合状態となる。
このような構成を取ることにより、開錠用ソレノイド13の駆動及びバネ力を用いて、施錠片11と施錠溝12との嵌合状態/非嵌合状態を切り替えることができ、さらに、施錠溝12に設けられた施錠確認電極が施錠片11に埋め込まれた短絡電極により短絡されることから、施錠状態を確認できる。このような施錠溝12に設けられた施錠確認電極、及び施錠片11に設けられた短絡電極は、施錠状態検出手段に相当する。
本実施の形態1において、施錠片11及び開錠用ソレノイド13は、かご1の床面の下に相当する底部に設けられている。さらに、施錠片11は、かご1に対して上下方向に可動する構成を有している。一方、施錠溝12は、かごの扉4の下部に設けられ、かごの扉4が閉じた状態で施錠片11と対向する位置に設けられている。
かご固定装置に設けられたかご固定確認スイッチ9a〜9d及びかご開放確認スイッチ10a〜10bのON/OFF信号は、エレベータ制御手段(図示せず)に接続されている。同様に、かごドア施錠装置に設けられた施錠確認電極のON/OFF信号も、エレベータ制御手段(図示せず)に接続されている。
エレベータ制御手段は、固定用ニードル6a、6bの固定/開放状態を、かご固定確認スイッチ9a〜9d及びかご開放確認スイッチ10a〜10bのON/OFF状態を読み取ることによって判断できる。さらに、エレベータ制御手段は、施錠片11の施錠溝12に対する施錠/開錠状態を、施錠確認電極のON/OFF状態を読み取ることによって判断できる。
上述のように、かご固定装置は、可動機構部6を動かす第1アクチュエータ部と、嵌合状態を検出する嵌合状態検出手段とを備えている。さらにかごドア施錠装置は、施錠片11を動かす第2アクチュエータ部と、施錠状態を検出する施錠状態検出手段とを備えている。これにより、エレベータ制御手段は、かご固定装置の固定/開放操作、及び固定/開放状態の確認を遠隔から自動で行うことができるとともに、かごドア施錠装置の施錠/開錠操作、及び施錠/開錠状態の確認も遠隔から自動で行うことができる。
図1は、かご固定用ソレノイド7が非励磁状態、かご開放用ソレノイド8が励磁状態の場合を示しており、固定用ニードル6a、6bは乗場固定金5a、5bとは嵌合しておらず、かご固定装置は開放状態となっている。さらに、開錠用ソレノイド13が非励磁状態の場合を示しており、施錠片11はバネ力によって施錠溝12と施錠されており、かごドア施錠装置は施錠状態となっている。かご1は、この図1のようにかご固定装置が開放状態であり、かつかごドア施錠装置が施錠状態のときのみ、昇降路を走行することができる。
これに対して、図2は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の昇降路内における縦断面図であり、図1のかご固定装置が固定状態、かごドア施錠装置が開錠状態となっている場合を示す図である。かご固定用ソレノイド7を励磁状態、かご開放用ソレノイド8を非励磁状態とすることにより、可動機構部6につながれた固定用ニードル6a、6bは、乗場固定金5a、5bと嵌合された状態となり、かご固定装置が嵌合状態となる。また、開錠用ソレノイド13を励磁状態とすることにより、施錠片11は施錠溝12から開錠された状態となり、かごドア施錠装置は開錠状態となる。
かご固定装置の嵌合部の機械的強度は、避難時のパニック状態における最大の群集密度に耐えられるようにあらかじめ設計される。したがって、避難する人がかご1の中に殺到する前にかご固定装置が固定状態となっていれば、たとえかご1に過荷重が加わったとしても、かご1は停止位置が保持される。
また、かごドア施錠装置の施錠部の機械的強度は、ある力まではかごの扉4が施錠された状態を維持できるように設計される。したがって、走行中にかごの扉を無理やりこじ開けようとしても、施錠状態が保たれる。
次に、図3を用いて、自動化されたエレベータの運転制御に関する具体的な処理の流れについて説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御手段で実行されるシーケンス処理の回路図である。
まず始めに、図3で使用されているそれぞれの符号の意味を説明する。図3において、(+)、(−)は直流電源を表している。また、リレー接点の符号の末尾に(a)が付されているものは常開接点、(b)が付されているものは常閉接点を表している。
リレーとしては5個が示されている。固定指令リレー21は、付勢することによりかご固定用ソレノイド7を動作させ、かご固定装置を固定状態とする働きをする。開錠指令リレー22は、付勢することによりかごドア施錠装置の開錠用ソレノイド13を動作させ、かごドア施錠装置を開錠状態とする働きをする。開放指令リレー23は、付勢することによりかご開放用ソレノイド8を動作させ、かご固定装置を開放状態とする働きをする。
戸管制リレー24は、乗場の扉(図示せず)及びかごの扉4を開閉動作させる働きをする。エレベータ制御手段は、戸管制リレー24が付勢することによりドア駆動装置(図示せず)に戸閉指令を出力し、消勢することによりドア駆動装置に戸開指令を出力することとなる。走行指令リレー25は、付勢することによりエレベータ起動回路(図示せず)を有効にする働きをする。
次に、図3で使用されている接点信号について説明する。符号(a)、(b)の前に付されている数字が24、25のものは、上述のリレー24、25に対応する接点を示している。また、符号(a)、(b)の前に付されている数字が9a〜9dあるいは10a、10bのものは、かご固定確認スイッチ9a〜9dあるいはかご開放確認スイッチ10a、10bのそれぞれのスイッチに対応する接点を示している。
さらに、符号(a)、(b)の前に付されている数字が31〜42のものは、図3において接点信号としてのみ使用されているものを示しており、それぞれ次の用途を意味している。接点31(a)は、かご1の位置が2階であるときに閉路する常開接点である。接点32(a)は、かご1の位置が3階であるときに閉路する常開接点である。接点33(a)は、かご1が戸開可能な階床範囲に位置するときに閉路する常開接点であり、接点33(b)は、接点33(a)と同じときに開路する常閉接点である。
接点34(a)は、かご1が停止階で戸開のまま再床合せを可能とする範囲で閉路する常開接点であり、接点34(b)は、接点34(a)と同じときに開路する常閉接点である。接点35(a)は、エレベータのかごの扉4と全階の乗場の扉とが全て完全に閉まっているときに閉路する常開接点であり、接点35(b)は、接点35(a)と同じときに開路する常閉接点である。
接点36(a)は、昇降サービスが必要な乗場呼びあるいはかご呼び信号があるときに閉路する常開接点であり、接点36(b)は、接点36(a)と同じときに開路する常閉接点である。接点37(a)は、走行中に付勢し、かご1が停止してかごの扉4が完全に開いた後一定時間で消勢する戸開放時間管制リレー(図示せず)の常開接点であり、接点37(b)は、接点37(a)と同じ戸開放時間管制リレーの常閉接点である。
接点38(a)は、かご1が走行中に閉路する常開接点であり、接点38(b)は、接点38(a)と同じときに開路する常閉接点である。接点39(a)は、施錠片11が施錠溝12と施錠してかごの扉4が施錠状態にあるときに閉路する常開接点である。
接点40(b)は、かご1内のかご操作盤に設けられた戸開釦の常閉接点であり、戸開釦を操作することにより開路するものである。また、接点41(b)は、かご1の過剰負荷検出装置(図示せず)で過剰負荷が検出されたときに開路する常閉接点であり、例えば、定格積載量の110%を超過すると開路するように設定されているものである。接点42(a)は、停止階における乗場床とかご床との床ずれ量が小さい状態で閉路する常開接点である。
ここで、接点33,34,42の位置関係について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における乗場階床面に対する各接点信号で検出される範囲の対応関係を示した図である。接点33(a)は、かご1の位置が戸開可能な範囲DZで閉路する。接点34(a)は、かご1の位置が停止階で戸開のまま再床合せを可能とする範囲LZで閉路する。さらに、接点42(a)は、停止階における乗場階床面とかご1の床面との床ずれ量が小さい状態として定められた範囲SZにかご1の位置があるときに閉路する。
図4においては、それぞれの範囲の数値を例示的にDZ=±200mm、LZ=±75mm、SZ=±30mmとして示しており、その大小関係は、SZ<LZ<DZとなる。以下の説明においては、必要に応じてこれらの符号及び数値を用いる。ここで、範囲SZが第1の範囲に相当し、図示していない第1範囲検出手段で検出されることとなる。
また、かご固定装置の固定嵌合部は、例えば範囲LZ内で可動嵌合部と嵌合状態となるような裕度を持つように決めることができる。図5は、本発明の実施の形態1における固定嵌合部の形状を示す図である。図5において、乗場床に取り付けられる乗場固定金5a〜5dの形状は、±75mmの長穴を有しており、これにより範囲LZ内で固定用ニードル6a、6bと嵌合することができる。
次に、図3の回路図に基づいて、かご固定装置及びかごドア施錠装置の動作を説明する。まず始めに、かご1が走行状態から2階の停止階に移動して、かご1の固定動作、かごの扉4の開錠動作、かごの扉4の戸開動作を行うまでの一連の処理について説明する。かご1が戸開可能な階床の範囲DZ以外の階間を走行中は、接点33(a)は開路していることから、固定指令リレー21及び開錠指令リレー22は消勢されている。
開錠指令リレー22が消勢されているため、かごドア施錠装置は施錠状態であり、接点39(a)は閉路している。また、開放指令リレー23は、(+)−(38(a))−(34(b))−(35(a))−(39(a))−(23)−(−)の回路で付勢される。したがって、エレベータのかご固定装置は、このような走行中には常にかご固定装置が開放状態、かごドア施錠装置が施錠状態となっている。
かご1が、戸開可能な階床の範囲DZに進むと、接点33(b)は開路するが、かごの扉4が開錠されていないことから、戸管制リレー24は、(+)−(39(a))−(35(a))−(24(a))−(24)−(−)の回路で付勢された状態が継続し、かごの扉4は、開くことなく戸閉状態が維持される。
次に、かご1が再床合せの範囲LZに進み、接点34(a)が閉路し、接点34(b)が開路すると、開放指令リレー23は、(+)−((38(a))−(34(b))−(35(a))−(39(a))−(23)−(−)の回路で消勢され、固定指令リレー21は、(+)−((31(a))−(33(a))−(34(a))−(37(a))−(21)−(−)の回路で付勢される。この結果、かご固定用ソレノイド7及びかご開放用ソレノイド8が動作して可動機構部6が固定状態に切り替わり、固定用ニードル6a、6bが乗場固定金5a、5bに嵌合することにより、かご1は2階の階床位置に固定される。
固定用ニードル6a、6bが乗場固定金5a、5bに嵌合することで、かご固定確認スイッチ9a、9bの接点9a(a)、9b(a)がともに閉路し、かご開放確認スイッチ10a、10bの接点10a(b)、10b(b)もともに閉路する。この結果、開錠指令リレー22は、(+)−((31(a))−(33(a))−(34(a))−(37(a))−(9a(a))−(9b(a))−(10a(b))−(10b(b))−(22)−(−)の回路で付勢され、開錠用ソレノイド13が動作することにより施錠片11が施錠溝12から開錠され、かごの扉4は開錠状態となる。
施錠片11が開錠されたことにより接点39(a)は開路し、戸管制リレー24は、(+)−(39(a))−(35(a))−(24(a))−(24)−(−)の回路で消勢されるため、ドア駆動装置に戸開指令が出力される。以上の一連の処理により、停止階における戸開の動作までを行うことができる。
次に、2階で戸開中のかご1が、戸閉して走行開始するまでの一連の動作について説明する。かご1が2階に停止してかごの扉4が完全に開いた後、一定時間が経過すると、戸開放時間管制リレーが消勢し、接点37(b)は閉路する。この時点で床ずれ量が図4に示すSZの範囲内であれば、接点42(a)は閉路し、戸管制リレー24は、(+)−(37(b))−(40(b))−(41(b))−(42(a))−(24)−(−)の回路で付勢されるため、ドア駆動装置に戸閉指令が出力される。
戸閉動作中に過剰な乗り込みによる過剰負荷が検出されると、接点41(b)が開路され、また、かご内の戸開釦が操作されると接点40(b)が開路され、これにより戸管制リレー24は消勢されて、かごの扉4は再戸開する。さらに、過負荷時は、図示しないが周知回路で乗り過ぎ警報ブザーが鳴動することとなる。
最終的に、過剰負荷の検出がなく、図示しない乗場の扉及びかごの扉4が完全に戸閉すると、接点35(a)は閉路し、接点35(b)は開路する。乗場の扉及びかごの扉4が完全に閉まった状態であっても、かご固定装置がまだ固定状態であるため、かご開放確認スイッチ10a、10bの接点10a(a)、10b(a)は開路している。したがって、走行指令リレー25は、接点35(a)が閉路しただけでは直ちに付勢されず、かご1が走行を開始することはない。
乗場の扉及びかごの扉4が完全にしまった状態になると、接点24(a)、接点35(a)及び接点37(b)は閉路となり、逆に接点24(b)、接点35(b)及び接点37(a)は開路となる。この状態で昇降要求があると接点36(a)は閉路となり、逆に接点36(b)は開路となる。これにより、接点24(b)、接点35(b)、接点37(a)及び接点36(b)の全ての接点が開路状態となり、固定指令リレー21及び開錠指令リレー22は消勢される。
開錠指令リレー22が消勢されることにより、開錠用ソレノイド13は非励磁となり、施錠片11は、ドアが全閉状態の位置の施錠溝12に対して、バネ圧の復元力により施錠し、かごの扉4は施錠状態となる。かごの扉4が施錠状態となることにより、接点39(a)は閉路する。
これに続き、開放指令リレー23は、(+)−(24(a))−(36(a))−(37(b))−(35(a))−(39(a))−(23)−(−)の回路で付勢される。固定指令リレー21が消勢され、開放指令リレー23が付勢されることにより、かご開放用ソレノイド8が動作してかご固定装置は開放状態に切り替えられる。その結果、2階の乗場固定金5a、5bと固定用ニードル6a、6bとの嵌合が解け、かご1は、2階の階床位置で開放状態となる。
固定用ニードル6a、6bが開放位置に引き込まれることにより、2階のかご固定確認スイッチ9a、9bはOFF状態となり、逆にかご開放確認スイッチ10a、10bはON状態となる。したがって、走行指令リレー25は、(+)−(36(a))−(10a(a))−(10b(a))−(35(a))−(25)−(−)の回路で付勢され、エレベータ起動回路が有効となり、かご1は走行を開始する。
このように、図1、図2の構成を有するエレベータ装置に対して、図3の回路図に基づく制御処理を実行することにより、戸の開錠動作は、かご固定装置が固定状態となったときだけに制限され、また、戸開動作は、かごドア施錠装置が開錠状態となったときだけに制限される。さらに、かご固定装置の開放動作は、かごドア施錠装置が施錠状態となったときだけに制限され、また、かごの走行動作は、かご固定装置が開放状態となったときだけに制限される。
実施の形態1によれば、かご固定装置を設けて、かごが固定状態とならない限り戸開動作を行わないことにより、戸開中はこのかご固定装置の働きにより、かご床の著しいずれを確実に防止できる。さらに、かごドア施錠装置を設けて、かごの扉が施錠状態とならない限りかご固定装置の開放動作を行わず、かご固定装置が開放状態とならない限りかごの走行動作を行わないことにより、戸開走行を確実の防止できるとともに、走行中のかごの扉のこじ開けも確実に防止できる。
さらに、かごドア施錠装置を施錠片と施錠溝とを組み合わせて施錠状態とする構成としており、施錠片あるいは施錠溝のサイズを変更することにより、施錠の開き裕度を容易に設定できる。さらに、かごドア施錠装置は、施錠片と施錠溝とが施錠することによって短絡される電極を有することにより、施錠とその状態の検出が一体となった施錠検出が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、図4で示した3種の検出範囲DZ、LZ、SZの検出結果に基づく処理を説明した。実施の形態2においては、さらに検出範囲MZを追加し、4種の検出範囲を用いた制御法を説明する。
図6は、本発明の実施の形態2におけるエレベータ制御手段で実行されるシーケンス処理の回路図である。また、図7は、本発明の実施の形態2における乗場階床面に対する各接点信号で検出される範囲の対応関係を示した図である。図6では、接点43(a)及び接点43(b)が新たに用いられている。この接点43(a)は、停止階における乗場床とかご床との床ずれ量が小さい状態として定められた範囲SZよりも大きく、LZよりも小さいMZの範囲で閉路する常開接点であり、接点43(b)は、接点43(a)と同じときに開路する常閉接点である。
図7は、接点33、34、42、43のそれぞれの位置関係を示しており、図4と比較すると、新たな検出範囲として接点43(a)の検出範囲に相当する範囲MZが追加されている。その他の接点及びコイルは、図3で説明したものと同一の符号を付しており、説明は省略する。
図7においては、それぞれの範囲の数値を例示的にDZ=±200mm、LZ=±75mm、MZ=±50mm、SZ=±30mmとして示しており、その大小関係は、SZ<MZ<LZ<DZとなる。以下の説明においては、必要に応じてこれらの符号及び数値を用いる。
ここで、範囲MZで検出される範囲以外の範囲が第2の範囲に相当し、図示していない第2範囲検出手段で、範囲MZ内にかご1がいるかいないかが検出されることとなる。また、実施の形態2は、停止したかごの位置がこの範囲MZを逸脱すると、それ以上の床ずれを防止するためにかご固定装置を固定状態とするものである。先の図5で示したように、乗場床に取り付けられる乗場固定金5a〜5dの形状が±75mmの長穴を有している場合には、範囲MZを逸脱した状態でかご固定装置が固定状態に切り替わり、かご固定装置の働きにより範囲LZ内に床ずれを抑えることができる。
次に、図6を用いて、自動化されたエレベータの運転制御に関する具体的な処理の流れについて説明する。かご1が戸閉走行中は、全ての扉が閉まっており、かご固定装置は開放状態であるため、開放指令リレー23は、(+)−(10a(a))−(35(a))−(23)−(−)の回路、または(+)−(10b(a))−(35(a))−(23)−(−)の回路で付勢され、固定指令リレー21は、接点35(b)が開路することにより消勢される。これにより、かご固定装置は開放状態となっている。
かご1は、停止階床の乗場階床面に対して一定の着床精度で停止後に戸開する。この一定の着床精度の範囲を図7におけるSZとする。かご1がSZの範囲に停止し戸開すると、接点24(a)及び35(a)が開路となり、開放指令リレー23は、消勢される。
しかし、かご1の位置がSZの範囲内であれば、MZ、LZ、DZの範囲にも該当し、接点33(a)、34(a)、42(a)、43(a)はすべて閉路となり、逆に接点33(b)、34(b)、42(b)、43(b)はすべて開路となる。したがって、固定指令リレー21は、接点43(b)が開路していることにより付勢されず、かご固定装置は開放状態を継続する
戸開サービス中に何らかの原因(例えば荷重変動によるロープの伸縮、あるいは制御異常)で床ずれが生じ、範囲MZを逸脱して接点43(a)が開路し、接点43(b)が閉路すると、固定指令リレー21は、(+)−(31(a))−(33(a))−(34(a))−(43(b))−(35(b))−(21)−(−)の回路で付勢され、かご固定装置は固定状態となる。
さらに床ずれが大きくなるようにかご1が移動しようとした場合にも、乗場固定金5a、5bと固定用ニードル6a、6bの嵌合によって保持されるため、それ以上の床ずれは生じない。先に説明したように、乗場固定金5a、5bの長穴形状の選定により、範囲LZ以内で機械的に保持することができる。
かご固定装置が固定状態で床ずれが解消される(例えば荷重変動によるロープの伸縮、あるいは再床合せ動作)と、かご1が範囲MZ内に入り、接点43(a)が閉路し、接点43(b)が開路する。これにより、固定指令リレー21は、接点43(b)が開路することにより消勢されるが、開放指令リレー23は、戸管制リレー24が消勢されており24(a)が開路しているため、付勢されない。これにより、かご固定装置の固定状態が維持される。
次に、戸開放時間の後に床ずれが解消され、かご1が範囲SZ以内に入ると、戸管制リレー24が付勢し、戸閉動作を開始する。これに伴って接点24(a)が閉路するため、開放指令リレー23は、(+)−(31(a))−(33(a))−(34(a))−(43(a))−(42(a))−(24(a))−(23)−(−)の回路で付勢され、かご固定装置は開放状態に切り替えられる。
戸閉動作が完了し、かご開放確認スイッチ10a、10bが閉路すると、開放指令リレー23は、(+)−(10a(a))−(35(a))−(23)−(−)の回路、または(+)−(10b(a))−(35(a))−(23)−(−)の回路で付勢された状態が保持され、次の戸開動作を行うまでこの付勢状態が継続され、かご固定装置の開放状態が維持される。
このように、範囲MZの検出を加えた構成を有するエレベータ装置に対して、図6の回路図に基づく制御処理を実行することにより、かご1の停止位置がMZの範囲を逸脱したときにはかご固定装置を固定状態とし、かご固定装置の機械的な構成で定まる所定値以内に床ずれを抑えることができる。また、一度かご固定装置を固定状態とした後に、床ずれが範囲SZ以内になれば、戸閉動作の開始とともにかご固定装置を開放状態にすることができる。
実施の形態2によれば、範囲MZを検出する検出手段を付加することにより、床ずれが大きくなりそうなときにだけかご固定装置による固定状態に切り替えるように制御できる。これにより、床ずれ量が範囲MZを逸脱しない通常の運転時には、かご固定装置を動作させずに済み、動作時間の解消及び動作に伴う切り替え音の発生防止を実現できる。
さらに、床ずれ量が範囲MZを逸脱した場合にも、かご固定装置の働きにより床ずれ量を一定量以内に抑えることができる。さらに、一度かご固定装置を固定状態とした後に、所定の床ずれ量である範囲SZ以内に入れば、戸閉動作とともにかご固定装置を開放状態に切り替えることができる。このように戸閉動作と開放動作を並列して行うことにより、動作時間の解消及び開放動作に伴う切り替え音の発生防止を実現できる。
なお、図1、図2においては、固定用ニードル6a、6bは、かご1に対して左右方向に可動する構成を説明したが、本発明のエレベータ装置におけるかご固定装置はこのような形態に限定されるものではない。固定用ニードル6a、6bは、かご位置を機械的に保持できる機能を実現できればよく、例えば、かご1に対して前後方向に可動する構成も可能である。
また、図1、図2において、施錠はかご戸の下部としたが、上部に配置することも可能である。上部に配置した場合には、開錠用ソレノイド13で使用している施錠片11を施錠溝12に押しつけるバネは、施錠片11の重力で作用させることができることから不要とすることができる。
また、上述の実施の形態2では、かご固定装置の開放動作の開始を戸閉動作の開始としたが、本発明のエレベータ装置におけるかご固定装置の開放動作の開始は、このような形態に限定されるものではない。例えば、完全戸閉とはなっていないが、人が通れない寸法まで戸閉したことを検出した時点で、すなわち人がかご内に入ることによる過負荷要因がなくなった後に、かご固定装置の開放動作を行うことも可能である。
完全戸閉となる前の状態を検出するために、かごドア施錠装置の施錠溝と施錠片との施錠状態の検出を利用することも可能である。施錠溝と施錠片による短絡状態の検出範囲を、完全戸閉となる前から完全戸閉になる範囲までの間となるようにしておく。そして、戸閉開始後に開錠用ソレノイドを非励磁として施錠片を施錠方向に移動させ、戸がある位置まで閉まったときにバネ圧により施錠状態とすることにより、完全戸閉前に施錠状態を検出でき、この検出結果を利用できる。
また、上述の実施の形態1または2では、乗用エレベータを主体に記載したが、本発明のエレベータ装置は、このような形態に限定されるものではない。寝台用エレベータあるいは自動車用エレベータでは、かご内面積に対する規定の定格積載荷重が緩和されていることから、過剰積載による床ずれ発生の可能性が高く、本発明によるかご固定装置及びかごドア施錠装置を適用可能である。
さらには、本発明によるかご固定装置及びかごドア施錠装置を適用することにより、現行のかご床面積に対応した定格積載荷重規定によることなく、床ずれを確実に防止できることから、種々の用途のエレベータ装置に対して、床面積にとらわれない自由なかごサイズ(床面積あるいは積載荷重)の提案を可能とする。
本発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の昇降路内における縦断面図である。 図1のかご固定装置が固定状態、かごドア施錠装置が開錠状態となっている場合を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータ制御手段で実行されるシーケンス処理の回路図である。 本発明の実施の形態1における乗場階床面に対する各接点信号で検出される範囲の対応関係を示した図である。 本発明の実施の形態1における固定嵌合部の形状を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるエレベータ制御手段で実行されるシーケンス処理の回路図である。 本発明の実施の形態2における乗場階床面に対する各接点信号で検出される範囲の対応関係を示した図である。
符号の説明
1 かご、2 主索、4 かごの扉、5a〜5d 乗場固定金(固定嵌合部)、6 可動機構部、6a、6b 固定用ニードル(可動嵌合部)、7 かご固定用ソレノイド(第1アクチュエータ部)、8 かご開放用ソレノイド(第1アクチュエータ部)、9a〜9d かご固定確認スイッチ(嵌合状態検出手段)、10a、10b かご開放確認スイッチ(嵌合状態検出手段)、11 施錠片、12 施錠溝、13 開錠用ソレノイド(第2アクチュエータ部)。

Claims (12)

  1. 昇降路側もしくはかご側のどちらか一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部とを係合することによりかごの停止位置を停止階床に保持するかご固定装置と、
    かごの扉を施錠するかごドア施錠装置と
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記係合部は、昇降路側の階床に固定された固定嵌合部であり、
    前記被係合部は、かご側に設けられ、前記固定嵌合部と嵌合するあるいは切り離すための可動機構部を有する可動嵌合部である
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記固定嵌合部は、乗場階床面とかご床面との床ずれ量があらかじめ決められた範囲内で前記可動嵌合部と嵌合状態となるような裕度を持つことを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエレベータ装置において、
    前記かごドア施錠装置は、かごの扉側に設けられた施錠溝と、前記かごの扉が閉まった状態における前記施錠溝の位置と対向するかご側の位置に設けられ、前記施錠溝と施錠するあるいは開錠するために可動される施錠片とを備えた
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項4に記載のエレベータ装置において、
    前記施錠溝は、施錠確認電極を埋め込んだ構造を有し、
    前記施錠片は、通電電極を埋め込んだ構造を有し、
    前記かごドア施錠装置は、前記施錠溝と前記施錠片とが施錠した状態で前記施錠確認電極と前記通電電極とが接続される
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  6. 請求項4または5に記載のエレベータ装置において、
    かごの運転を制御する制御手段を備え、
    前記可動嵌合部は、前記制御手段からの指令に基づいて前記可動機構部を可動する第1アクチュエータ部を有し、
    前記かごドア施錠装置は、前記制御手段からの指令に基づいて前記施錠片を可動する第2アクチュエータ部を有する
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  7. 請求項6に記載のエレベータ装置において、
    前記かご固定装置は、前記固定嵌合部と前記可動嵌合部との嵌合状態が固定状態であるか開放状態であるかを検出する嵌合状態検出手段を有し、
    前記かごドア施錠装置は、前記施錠溝と前記施錠片が施錠状態であるか開錠状態であるかを検出する施錠状態検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記嵌合状態検出手段が固定状態を検出したときに前記かごドア施錠装置の開錠動作を可能と判断して前記かごドア施錠装置の開錠制御を行い、前記施錠状態検出手段が開錠状態を検出したときに戸開閉動作を可能と判断して戸開閉制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  8. 請求項6に記載のエレベータ装置において、
    前記かご固定装置は、前記固定嵌合部と前記可動嵌合部との嵌合状態が固定状態であるか開放状態であるかを検出する嵌合状態検出手段を有し、
    前記かごドア施錠装置は、前記施錠溝と前記施錠片が施錠状態であるか開錠状態であるかを検出する施錠状態検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記施錠状態検出手段が施錠状態を検出したときに前記かご固定装置の開放動作を可能と判断して前記かご固定装置の開放制御を行い、前記嵌合状態検出手段が開放状態を検出したときにエレベータの走行運転を可能と判断してエレベータの走行制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  9. 請求項6に記載のエレベータ装置において、
    前記かご固定装置は、前記固定嵌合部と前記可動嵌合部との嵌合状態が固定状態であるか開放状態であるかを検出する嵌合状態検出手段を有し、
    前記かごドア施錠装置は、前記施錠溝と前記施錠片が施錠状態であるか開錠状態であるかを検出する施錠状態検出手段を有し、
    前記制御手段は、乗場階床面とかご床面との床ずれ量が、戸開閉動作が可能である範囲として定められた第1の範囲を検出する第1範囲検出手段と、乗場階床面とかご床面との床ずれ量が、前記第1の範囲を逸脱し、かつかご固定装置による嵌合状態が可能である範囲として定められた第2の範囲を検出する第2範囲検出手段とを有し、かごが停止階で停止している際に、第1範囲検出手段が検出状態であるときは、戸開閉動作を可能と判断して戸開閉制御を行い、戸開制御中に前記第1の範囲を逸脱し前記第2範囲検出手段が検出状態となったときは、前記かご固定装置を固定状態にする必要があると判断して前記かご固定装置の固定制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  10. 請求項9に記載のエレベータ装置において、
    前記制御手段は、かごが停止階で停止している際に、前記かご固定装置が固定状態であり、かつ、前記第1範囲検出手段が検出状態に戻ったときは、前記かご固定装置の固定状態が不要であると判断して前記かご固定装置の開放制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  11. 請求項9に記載のエレベータ装置において、
    前記制御手段は、かごが停止階で停止している際に、前記かご固定装置が固定状態であり、かつ、戸閉動作を開始する時点で前記第1範囲検出手段が検出状態であるときは、前記かご固定装置の固定状態が不要であると判断して前記かご固定装置の開放制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  12. 請求項9に記載のエレベータ装置において、
    前記制御手段は、かごが停止階で停止している際に、前記かご固定装置が固定状態であり、かつ、戸閉動作を開始し前記施錠状態検出手段が施錠状態となった時点で、前記かご固定装置の固定状態が不要であると判断して前記かご固定装置の開放制御を行う
    ことを特徴とするエレベータ装置。
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