JP2005343198A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搭載部位の意匠性を良好にでき、かつ、開き完了時の扉部の端面と歩行者との干渉を防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】歩行者用エアバッグ装置Mは、膨張用ガスの流入時、開き可能な扉部19を押し開いて突出用の開口17を形成し、開口17から、車両Vの外表面側へ突出しつつ展開膨張するエアバッグ34、を備える。扉部19は、周囲のアウタパネル15と同じ金属材料からなる板状として、パネル15との境界部位に、アウタパネルから分離可能とする分離予定部18と、開き時の回転中心となるヒンジ部20と、を設けて、配設される。ヒンジ部20は、両端に配置されて、扉部とアウタパネルとの裏面側に結合される結合部20a・20bと、結合部間を連結するとともに、扉部の開き時、曲げ塑性変形しつつ開き完了時の扉部の開き角度を略180°確保可能とする連結杆部20cと、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両のフードパネル等に搭載されて、膨張用ガスの流入時、開き可能な扉部を押し開いて突出用の開口を形成し、この開口から、車両の外表面側へ突出しつつ展開膨張するエアバッグ、を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、歩行者用エアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて、少なくともフードパネルの後部側付近の上方を覆うように膨張するエアバッグ、作動信号を入力させることにより作動して、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、及び、折り畳んだエアバッグとインフレーターとを収納するケース、を備えて構成され、車両のフードパネルの後部側付近に搭載されていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、このケースは、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う扉部とともに、一体化された合成樹脂製としていた(例えば、特許文献1参照)。
また、フードパネルのアウタパネルに、エアバッグ突出用の開口を形成しておき、その開口をアウタパネルと同じ板金から形成した扉部によって覆うように構成した歩行者用エアバッグ装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−306101公報 特開2004−90795公報
しかし、特許文献1の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に開く開口を覆う扉部が、合成樹脂製としていれば、扉部の周囲に配置されるフードパネルの板金製のアウタパネルより、熱膨張率が十数倍程度大きいことから、扉部の周囲に、ずれ移動可能なスペースが必要となって、エアバッグ装置の搭載部位付近の意匠性を低下させていた。
一方、特許文献2の歩行者用エアバッグ装置でも、扉部を周囲のアウタパネルと同じ板金材料から形成していることから、熱膨張対策を考慮しなくとも済み、扉部の周囲に大きなスペースを確保しなくともよい。しかし、この特許文献2の扉部は、アウタパネルの上方に平行移動して開くことから、開いた扉部の端面が、歩行者と干渉する虞れが生じ、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、搭載部位の意匠性を良好にでき、かつ、開き完了時の扉部の端面と歩行者との干渉を防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、膨張用ガスの流入時、開き可能な扉部を押し開いて突出用の開口を形成し、この開口から、車両の外表面側へ突出しつつ展開膨張するエアバッグ、を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置であり、
扉部が、周囲に配置される車両のアウタパネルと同じ金属材料から形成される板状として、アウタパネルとの境界部位に、エアバッグの押圧時に開口を形成可能に、アウタパネルから分離可能とする分離予定部と、開き時の回転中心となるヒンジ部と、を設けて、配設され、
ヒンジ部が、
両端に配置されて、それぞれ、扉部とアウタパネルとの裏面側に結合される結合部と、
結合部間を連結するとともに、扉部の開き時、曲げ塑性変形しつつ開き完了時の扉部の開き角度を略180°確保可能とする連結杆部と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、扉部が、周囲のアウタパネルと同じ金属材料から形成されていることから、熱等の影響を受けても、周囲のアウタパネルと不必要に干渉せず、扉部の周囲に大きなスペースを設けることなく、扉部を配設させることができて、搭載部位の意匠性を低下させない。
また、エアバッグの膨張時には、扉部は、アウタパネルとの境界部位の分離予定部を分離させ、結合部間の連結杆部を曲げ塑性変形させつつ、ヒンジ部を回転中心として開いて、突出用開口を開口させることから、エアバッグは、歩行者を保護可能に、突出用開口から突出する。
そして、扉部の開き完了時、ヒンジ部の連結杆部が、塑性変形しつつ、扉部の開き角度を、略180°確保することから、塑性変形したヒンジ部の連結杆部が、その開き完了時の位置で扉部を保持することとなって、開いた扉部は、開口周縁のアウタパネルと略平行に重なる状態となって、歩行者は、その扉部の端面と干渉し難い。
したがって、本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、搭載部位の意匠性を良好にでき、かつ、開き完了時の扉部の端面と歩行者との干渉を防止することができる。
なお、分離予定部は、扉部とその周囲のアウタパネルとの外表面側を面一として連続させるように介在されれば、一層、搭載部位の意匠性を向上させることができる。そして、分離予定部は、アウタパネルと扉部とを当初から分離させているような幅狭のスリットを設けて構成したり、アウタパネルと同じ金属材料の板材からカットしておいた扉部を、周囲のアウタパネルにおける開口端面に、突き合せるように配設したり、あるいは、エアバッグの押圧時に破断して、アウタパネルと分離するように、連続的あるいは断続的に薄肉の部位を設けて、構成することができる。
また、歩行者用エアバッグ装置の搭載箇所は、車両の外部に露出しているアウタパネルの部位であればよく、フードパネルの部位に限らず、ドア部位、フロントフェンダ部位、ルーフ部位等が例示できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、図1〜4に示すように、車両Vの板金製のフードパネル8の後部8a側に搭載されて、エアバッグ34、エアバッグ34に膨張用ガスを供給するインフレーター29、折り畳まれたエアバッグ34とインフレーター29とを収納するケース24、及び、エアバッグ34に押されて開く扉部19、を備えて構成されている。
なお、本明細書では、前後と上下の方向は、車両Vの前後と上下と一致する方向を基準とし、左右の方向は、車両Vの前方側から後方側を見た際の左右の方向を基準とする。
また、車両Vには、図1に示すように、フロントバンパ5に、歩行者との衝突を検知若しくは予知可能なセンサ6が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ6から入力させた際、インフレーター29を作動させて、インフレーター29から吐出される膨張用ガスによって、エアバッグ34を展開膨張させるように、構成されている。
さらに、フードパネル8は、図1〜4に示すように、曲げ塑性変形可能なアルミニウム(アルミニウム合金)等から形成される板金製として、上面側のアウタパネル15と、下面側に位置して、アウタパネル15より強度を向上させたインナパネル9と、を備えて構成されている。このフードパネル8は、後縁8bの左右両縁付近に、図示しないヒンジ部を介して車両Vのボディ1側に連結支持されており、前開きタイプとしている。
インナパネル9には、略長方形形状に上下方向に貫通した配設孔10が開口され、配設孔10の周縁は、アウタパネル15から段差を付けて降下して略水平方に延びるように配設されて、ケース24を固定する取付座11、としている。なお、配設孔10は、上方から見れば、フードパネル8の後縁8bに沿うように、左右方向の中央を前方側に位置させるように、湾曲して、形成されている。そして、取付座11には、下方へ突出するボルト12が、配設孔10の周縁に沿って、複数、配設されている。各ボルト12は、ケース24の固定片部26の取付孔26aを貫通してナット13止めされることにより、ケース24をインナパネル9に取付固定している。
アウタパネル15は、インナパネル9に比べて、歩行者と干渉する際に撓み易く構成されて、上下方向に貫通するように開口されたエアバッグ34の突出用の開口17を備え、この突出用開口17に扉部19を配設させている。なお、実施形態の場合、開口17の周縁には、扉部19の外周縁19aの下面側を支持可能に、扉部19の厚さ分、一段下がって設けられた支持部16が、形成されている。
そして、扉部19は、外周縁19aに分離予定部18とヒンジ部20とを設けるとともに、外周縁19aを支持部16上に載せ、外表面側を周囲のアウタパネル15と面一として、突出用開口17を塞ぐように配設されている。
扉部19の平面形状は、フードパネル8の後縁8bに沿って左右方向の中央付近を前方側に突出させた湾曲状の長方形板状として、実施形態の場合、インナパネル9の取付座11の外縁側の外形形状より若干小さく設定されている。外周縁19aの分離予定部18は、実施形態の場合、扉部19が、予め、レーザ加工により、アウタパネル15と同じ金属材料から形成されたアルミニウム等の板金素材から、カットして形成していることから、支持部16の周縁におけるアウタパネル15の端面15aとの間に形成される幅狭のスリット18a、としている。
そして、ヒンジ部20は、扉部19の前縁側の3箇所に配設され、それぞれ、両端の結合部20a・20bと、結合部20a・20b間の連結杆部20cと、を備えて、略U字状に屈曲させた帯状片から、形成されている。各ヒンジ部20は、塑性変形可能なアルミニウム(アルミニウム合金)等の金属材料から形成され、両端の結合部20a・20bを扉部19とアウタパネル15とに対して、溶接や接着等を利用して、結合させている。
連結杆部20cは、開き完了時の扉部19の開き角度を、略180°確保可能な長さを有するとともに、扉部19の開き時に、破断することなく、扉部19と連結された状態を維持して、曲げ塑性変形できるように、設定されている。
さらに、実施形態の場合、アウタパネル15と扉部19との外表面側は、連続する塗膜22によって、被覆されている。この塗膜22は、通常の車両のアウタパネルの外表面側に塗装される塗膜と同様のものであり、図5に示すように、中塗りを含めた下塗り層22aと、マイカ・アルミナ・カラー塗料等を利用してフードパネル8に金属光沢やボディカラー等の意匠を施すための意匠層22bと、トップクリア層22cと、を備えて、構成されている。
ケース24は、扉部19の裏面側に配設されて、図3・4に示すように、板金製とされて、上端側を開口させるとともに略上下方向に沿って配設される略四角筒形状の周壁部25と、周壁部25の下端側を閉塞するように配設される底壁部27と、を備えた略箱形状とされている。
ケース24の底壁部27は、インナパネル9の配設孔10より若干小さい平面形状として、フードパネル8の後縁8bに沿うように、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。底壁部27には、インフレーター29を取り付けるためのボルト31を挿通させる複数の取付孔27aが、配設されている。
ケース24の周壁部25は、底壁部27の周縁から上方に延びる略四角筒形状として、インナパネル9の配設孔10周縁の取付座11に、前後左右の四方を囲まれる形状に、形成されている。そして、周壁部25の上端には、インナパネル9にケース24を取付固定するための鍔状に外方へ延びる固定片部26が、形成され、固定片部26には、取付座11に固着されたボルト12を挿通可能な取付孔26aが、上下方向に貫通されている。そして、既述したように、各ボルト12を取付孔26aに挿通させて、ナット13止すれば、ケース24が、インナパネル9に取付固定される。
インフレーター29は、底壁部27の左右両側の2箇所に、配設されて、それぞれ、ブラケット30により保持されており、これらのブラケット30を、取付孔27aを貫通してナット32止めされるボルト31を利用して、ケース底壁部27に固定させることにより、各インフレーター29は、ケース24の底壁部27に取付固定されている。
エアバッグ34は、インフレーター29から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、ポリエステル糸やポリアミド糸等を使用した織布から形成された袋状としている。エアバッグ34は、図1・2の二点鎖線に示すように、膨張完了時の形状を、正面から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される本体部35と、本体部35の左右両端からフロントピラー4・4の前面側を覆うように後方側に延びるピラーカバー部36・36と、を備えて構成されている。本体部35は、エアバッグ34の膨張完了時において、フードパネル8の後部8a付近の上面からフロントウィンドシールド3の下部付近までの領域を、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。
そして、フードパネル8とフロントウィンドシールド3との間には、カウルパネル2aと、カウルパネル2aの上方に配設されるカウルルーバ2bと、から構成されるカウル2が、配設されている。そのため、エアバッグ34の本体部35は、膨張完了時に、フードパネル8の後部8aとカウル2との上方側とを略全面にわたって覆い可能な構成とされている。
なお、本体部35には、各インフレーター29に接続される図示しない接続口部が配設されるとともに、ブラケット30と共締めされて、エアバッグ34をケース24の底壁部27に取付固定させるための複数の取付片部35aが、形成されている。
この実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ34を折り畳んで、折り崩れ防止用のラッピング材で、折り畳んだエアバッグ34をくるみ、その後、インフレーター29・29を、エアバッグ34に連結させるとともに、ブラケット30やボルト31・ナット32等を利用して、インフレーター29とエアバッグ34とをケース24の底壁部27に取付固定し、ケース29にインフレーター29とエアバッグ34とを収納したエアバッグモジュールを組み立てる。
そして、車両Vのボディ1側に組み付けられているフードパネル8のインナパネル9に対し、各ボルト12を取付孔26aに挿通させるとともに各ボルト12にナット13を締結し、エアバッグモジュールを取付固定すれば、歩行者用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
なお、扉部19は、車両Vの製造工程において、フードパネル8のアウタパネル15に対して、結合部20a・20bを結合させたヒンジ部20により、予め、取り付けられており、さらに、その後の塗装工程により、扉部19とアウタパネル15との外表面側に塗膜22が設けられて、その状態で、エアバッグモジュールを取り付けることとなる。
また、エアバッグモジュールのインナパネル9への取付時には、塗膜22を設けた状態のフードパネル8を車両Vから取り外した状態として、エアバッグモジュールを取り付け、その後、エアバッグモジュールを組み付け済みのフードパネル8を、車両に取り付けてもよい。勿論、支障が無ければ、塗装工程前における扉部19をフードパネル8のアウタパネル15に取り付ける際に、同時に、フードパネル8のインナパネル9に対し、エアバッグモジュールを取り付けておいてもよい。
また、車両Vへの歩行者用エアバッグ装置Mの搭載時、図示しないエアバッグ作動回路からの作動信号入力用のリード線を、インフレーター29側に接続させておく。
そして、この実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、車両搭載状態において、エアバッグ作動回路からインフレーター29・29に作動信号が入力されれば、各インフレーター29から膨張用ガスが吐出され、エアバッグ34が、膨張用ガスを流入させて膨張する。そして、扉部19が、エアバッグ34に押され、分離予定部18の部位の塗膜22を破断しつつ、分離予定部18の部位でアウタパネル15から離れ、曲げ塑性変形するヒンジ部20の連結杆部20c付近を回転中心として前方側に開いて、突出用開口17を開口させることから、エアバッグ34が、突出用開口17から上方に向かって突出し、図1・2の二点鎖線、あるいは、図6の実線に示すように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、扉部19が、周囲のアウタパネル15と同じ金属材料から形成されていることから、熱等の影響を受けても、周囲のアウタパネル15と不必要に干渉せず、扉部19の周囲に大きなスペースを設けることなく、扉部19を配設させることができて、搭載部位の意匠性を低下させない。
また、エアバッグ34の膨張時には、扉部19は、アウタパネル15との境界部位の分離予定部18を分離させ、結合部20a・20b間の連結杆部20cを曲げ塑性変形させつつ、ヒンジ部20を回転中心として開いて、突出用開口17を開口させることから、エアバッグ34は、歩行者を保護可能に、突出用開口17から突出する。
そして、扉部19の開き完了時、ヒンジ部20の連結杆部20cが、塑性変形しつつ、扉部19の開き角度を、略180°確保することから、塑性変形したヒンジ部20の連結杆部20cが、その開き完了時の位置で扉部19を保持することとなって、開いた扉部19は、アウタパネル15における開口17の周縁の前縁側部位15bと略平行に重なる状態となって、歩行者は、その扉部19の端面19b(図6参照)と干渉し難い。
特に、実施形態の場合には、開き完了時に扉部19のヒンジ部20から離れた端面19b側が、アウタパネル15を塑性変形させて、アウタパネル15側に侵入されていることから、一層、歩行者は、その扉部19のヒンジ部20から離れた端面19bと干渉し難い。
したがって、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ装置Mの搭載されたフードパネル8における後部8a側の部位の意匠性を良好にでき、かつ、開き完了時の扉部19の端面19bと歩行者との干渉を防止することができる。
さらに、実施形態の場合には、扉部19とアウタパネル15との外表面が、面一とされるとともに、連続された同一の塗膜22によって、被覆されており、扉部19と周囲のアウタパネル15との境界を示すような見切り線が表れ難く、エアバッグ装置Mの搭載部位付近のフードパネル8の意匠性が、良好となる。
なお、実施形態の場合には、扉部19の周囲に配設される分離予定部18として、アウタパネル15と扉部19とを当初から分離させているような幅狭のスリット18aを設けて構成したが、図7に示すように、支持部16を設けることなく、扉部19を、アウタパネル15における開口17の端面に隙間無く突き合せて、配設させてもよい。勿論、この場合、扉部19の外周縁19aの落ち込みを防止するため、アウタパネル15の下面側に、別途、支持部16Aを配設させてもよい。
さらに、図8に示すように、エアバッグ34の押圧時に破断して、扉部19がアウタパネル15と分離するように、連続的あるいは断続的に凹溝18bを設けた薄肉の部位から、分離予定部18を構成することができる。
ちなみに、エアバッグ34の押圧時に、アウタパネル15と扉部19との境界部位を破断させて、扉部19を開かせるような図8に示す破断タイプの分離予定部18では、実施形態と同様に、取付座11を介在させて、ケース24とアウタパネル15における分離予定部18の近傍部位とが、連結されておれば、エアバッグ34の展開膨張時に下方への反力を受けるケース24が、アウタパネル15における分離予定部18の近傍部位を位置規制するようにして、分離予定部18の近傍におけるアウタパネル15側の不要な変形を抑えて、破断予定部位(分離予定部)18を円滑に破断させることができ、エアバッグ34の迅速な展開に、好適となる。
そして、扉部19と周囲のアウタパネル15とは、外表面側を面一とすれば、平面的な意匠性を向上させることができる。しかし、デザイン上の要望で、扉部19の周縁近傍に、凹溝や突条等を含んだ段差を設けてもよく、その場合でも、扉部19と周囲のアウタパネル15の部位とが、同じ金属材料であれば、材質の相違による違和感がなく、搭載部位の意匠性を向上させることに寄与でき、さらに、その場合でも、扉部19と周囲のアウタパネル15との外表面側に、塗膜22が連続していれば、一層、搭載部位の意匠性を向上させることに、寄与できる。
なお、開き完了時の扉部19の開き角度は、扉部19におけるヒンジ部20から離れた端面19bから、乗員を保護できれば、端面19bが、開口17の周縁のアウタパネル15から離れていてもよく、厳密に180°でなくともよい。
さらにまた、実施形態では、歩行者用エアバッグ装置Mの搭載箇所として、フードパネル8の部位を例示したが、車両の外部に露出しているアウタパネルの部位であればよく、フードパネルの部位に限らず、ドア部位、フロントフェンダ部位、ルーフ部位等に、歩行者用エアバッグ装置を搭載することができる。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の側面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 図3の部分拡大図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置における扉部のヒンジ部付近の部分拡大図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の作動完了時を示す概略縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の変形例を示す概略縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の他の変形例を示す概略縦断面図である。
符号の説明
15…アウタパネル、
17…突出用開口、
18…分離予定部、
19…扉部、
20…ヒンジ部、
20a・20b…結合部、
20c…連結杆部、
34…エアバッグ、
V…車両、
M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 膨張用ガスの流入時、開き可能な扉部を押し開いて突出用の開口を形成し、該開口から、車両の外表面側へ突出しつつ展開膨張するエアバッグ、を備えて構成される歩行者用エアバッグ装置であり、
    前記扉部が、周囲に配置される車両のアウタパネルと同じ金属材料から形成される板状として、前記アウタパネルとの境界部位に、前記エアバッグの押圧時に前記開口を形成可能に、前記アウタパネルから分離可能とする分離予定部と、開き時の回転中心となるヒンジ部と、を設けて、配設され、
    前記ヒンジ部が、
    両端に配置されて、それぞれ、前記扉部と前記アウタパネルとの裏面側に結合される結合部と、
    該結合部間を連結するとともに、前記扉部の開き時、曲げ塑性変形しつつ開き完了時の前記扉部の開き角度を略180°確保可能とする連結杆部と、
    を備えて構成されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7913794B2 (en) 2006-01-25 2011-03-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hood airbag device for use in a vehicle

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