JP2005340560A - 電子部品収納用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子部品の発した熱を外部や大気中に良好に放散させることができ、かつ電子部品を放熱部材に強固に接合させることが可能な電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた電子装置を提供すること。
【解決手段】 電子部品収納用パッケージ8は、上面に電子部品11の搭載部10を有する平板状の放熱部材1と、放熱部材1の上面に搭載部10を取り囲んで取着された、内面から外面に導出される複数の配線導体6を有する枠体5とを具備しており、放熱部材1は、枠状の基体2の中央部の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体3が埋設されているとともに、基体2および貫通金属体3の上下面を覆ってそれぞれ銅層4が形成されている。貫通金属体3および銅層4によって電子部品の発した熱を良好に放散させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は良好な放熱特性の放熱構造を有する、半導体素子などの電子部品を収納するための電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた電子装置に関するものである。
従来、半導体素子や圧電振動子、発光素子などの電子部品を収容するための電子部品収納用パッケージは、一般に酸化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス等の電気絶縁材料から成る枠体と、電子部品が搭載されてその動作時に発生する熱を外部もしくは大気中に良好に放散させるための放熱部材と蓋体とから構成されており、放熱部材の上面の電子部品の搭載部を取り囲むように枠体が配置されているとともに、これら枠体および放熱部材によって形成される凹部の内側から外側にかけて、タングステン,モリブデン,マンガン,銅,銀等から成る複数の配線導体が枠体に被着され導出されている。
そして、放熱部材の上面の搭載部に電子部品をガラス,樹脂,ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに、この電子部品の各電極をボンディングワイヤを介して配線導体に電気的に接続し、しかる後、枠体に蓋体をガラス,樹脂,ロウ材等から成る封止材を介して接合し、放熱部材と枠体と蓋体とから成る容器の内部に電子部品を収容することによって製品としての電子装置となる。
具体的な電子装置として、図4に示すように、第1の金属材料102の上下両面に第1の金属材料102よりも熱伝導率の高い第2の金属材料104a,104bをろう付け接合して形成するとともに、第2の金属材料104aの上面に搭載された電子部品111のほぼ直下の第1の金属材料102に貫通孔が形成され、貫通孔に第1の金属材料102よりも熱伝導率の高い第3の金属材料103が挿入された金属放熱体101と、金属放熱体101の上面に電子部品111が搭載され、電子部品111を包囲するように、金属放熱体101の上面に装着された枠体105と、枠体105の上面に載せた蓋体とを備えた電子装置114が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この電子装置114の第1の金属材料102はモリブデン,タングステン,鉄合金等から成り、第2の金属材料104a,104bは銅等から成り、第3の金属材料103は銅,銀,アルミニウム,ダイヤモンド等から成る。
この構成によって、金属放熱体101に接合する枠体105に割れが生じたりすることなく、良好な放熱性を備えた電子装置114を容易に得ることができる。
特開2000−183222号公報
しかしながら、上記の電子装置では、第2の金属材料104aおよび第3の金属材料103は、第1の金属材料102との熱膨張差により変形し易く、特に第3の金属材料103が大きく変形することがあり、電子部品111の搭載部を平坦にするのが困難であった。また、電子部品111の搭載部の下方には第3の金属材料103が設けられており、この第3の金属材料103は熱伝導率を重要視するため、一般に第3の金属材料103の熱膨張係数は電子部品111の熱膨張係数と大きく異なってしまい易かった。従って、搭載部において電子部品111と放熱部材101との熱膨張係数の差が大きくなり、電子部品111と放熱部材101との間に大きな熱膨張差が発生することがあった。
その結果、電子部品111を放熱部材101に強固に接合することができなくなり、電子部品111の作動時に発した熱を放熱部材101を介して良好に外部に放散できなくなって電子部品111が温度上昇したり、電子部品111に放熱部材101との熱膨張差による熱応力が大きく作用してクラック等の破損等が生じたりして、電子部品111を正常に作動させることができなくなるという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、電子部品を放熱部材に強固に接合させ、電子部品の発した熱を外部や大気中に良好に放散させることができる電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた電子装置を提供することにある。
本発明の電子部品収納用パッケージは、上面の中央部に電子部品の搭載部を有する平板状の放熱部材と、該放熱部材の上面に前記搭載部を取り囲んで取着された、内面から外面に導出される複数の配線導体を有する枠体とを具備しており、前記放熱部材は、枠状の基体の中央部の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体が埋設されているとともに、前記基体および前記貫通金属体の上下面を覆ってそれぞれ銅層が形成されていることを特徴とする。
本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記放熱部材の前記基体は、側面に側面金属層が被着されていることを特徴とする。
本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記貫通金属体は、上端部が前記基体の上面から突出するようにして埋設されていることを特徴とする。
本発明の電子装置は、上記本発明の電子部品収納用パッケージと、前記搭載部に搭載されるとともに電極が前記配線導体に電気的に接続された前記電子部品と、前記枠体の上面に前記電子部品を覆うように取着された蓋体または前記枠体の内側に前記電子部品を覆うように充填された封止樹脂とを具備していることを特徴とする。
本発明の電子部品収納用パッケージによれば、上面の中央部に電子部品の搭載部を有する平板状の放熱部材と、放熱部材の上面に搭載部を取り囲んで取着された、内面から外面に導出される複数の配線導体を有する枠体とを具備しており、放熱部材は、枠状の基体の中央部の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体が埋設されているとともに、基体および貫通金属体の上下面を覆ってそれぞれ銅層が形成されていることから、貫通金属体がセラミック粉末を含有することにより剛性が増すとともに、貫通金属体の熱膨張係数が基体や枠体の熱膨張係数に比べて大きくなりすぎるのを抑制でき、基体や枠体との熱膨張差により電子部品収納用パッケージが変形するのが抑制されるので、貫通金属体の上方の電子部品の搭載部を平坦に保つことができる。その結果、電子部品を放熱部材に強固に接合させ、電子部品の発した熱を外部や大気中に良好に放散させることができ、電子部品を長期間にわたり正常かつ安定に作動させることができる電子部品収納用パッケージとすることができる。
本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、放熱部材の基体は、側面に側面金属層が被着されていることから、電子部品から発生した熱のうち放熱部材の上面側の銅層の中央部から外周部に伝わったものを基体の側面で放熱部材の下面側に伝達させて放熱させることができ、上面側の銅層の中央部と外周部との温度差を大きくすることができるので、上面側の銅層の熱伝達を効率的に行なわせることができる。そして、放熱部材を外部電気回路基板等に載置固定することによって、電子部品から発せられた熱を放熱部材の下面の外部電気回路基板等に極めて効率良く放散させることができる。その結果、電子部品を効率的に冷却し、長期間にわたり極めて正常かつ安定に作動させることが可能となる。
本発明の電子部品収納用パッケージにおいて、好ましくは、貫通金属体は、上端部が基体の上面から突出するようにして埋設されていることから、貫通金属体の上端部が電子部品の搭載部となり、その搭載部となる貫通金属体は、セラミック粉末が含有されていることから、剛性が増すとともに、上端部は基体から突出していて基体との熱膨張差の影響を受けにくいことから、電子部品の搭載部をより平坦なものとすることができる。その結果、電子部品を放熱部材に強固に接合させ、電子部品の発した熱を外部や大気中に極めて良好に放散させることができ、電子部品を長期間にわたり極めて正常かつ安定に作動させることができる電子部品収納用パッケージとすることができる。
本発明の電子装置は、上記本発明の電子部品収納用パッケージと、搭載部に搭載されるとともに電極が配線導体に電気的に接続された電子部品と、枠体の上面に電子部品を覆うように取着された蓋体または枠体の内側に電子部品を覆うように充填された封止樹脂とを具備していることから、電子部品の放熱特性が極めて良好な本発明の電子部品収納用パッケージの特徴を備え、長期にわたって安定して電子部品が作動する電子装置を提供することができる。
次に、本発明を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた電子装置の実施の形態の一例を示す断面図であり、1は上面の中央部に電子部品11の搭載部10を有する放熱部材、2は放熱部材1の枠状の基体、3は枠状の基体2の中央部の上面から下面にかけて埋設されている貫通金属体、4は基体2および貫通金属体3の上下面を覆って形成されている銅層(4aは上面側の銅層,4bは下面側の銅層)、5は放熱部材1の上面に搭載部10を取り囲んで取着された枠体、6は枠体5の内面から外面に導出されている複数の配線導体である。
これら放熱部材1と枠体5とで電子部品11を収納する電子部品収納用パッケージ8が構成される。また、この放熱部材1の搭載部10に電子部品11を搭載した後に、放熱部材1と枠体5とからなる凹部5aに電子部品11を覆うように封止樹脂13を充填して電子部品11を封止することにより、または、枠体5の上面に凹部5aを覆うように蓋体(図示せず)を取着して電子部品11を封止することにより、本発明の電子装置14が構成される。
枠体5は酸化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス等から成り、銀ロウ,銀−銅ロウ等のロウ材を介して放熱部材1の上面に搭載部10を取り囲んで接着固定されることにより取着される。なお、このロウ材による接着固定に際しては、ロウ付け用の金属層(図示せず)が枠体5の放熱部材1との接合部に形成されてもよい。また、枠体5は金属から構成されていてもよく、その場合、配線導体6を枠体5を構成する金属と絶縁させるために配線導体6の周囲をセラミックスや樹脂、ガラス等の絶縁体で覆えばよい。
また、放熱部材1には、その上面の中央部の搭載部10に電子部品11が樹脂,ガラス,ロウ材等の接着剤を介して固定される。なお、接着剤としてロウ材を用いる場合には、ロウ付け用の金属層(図示せず)が放熱部材1の電子部品11との搭載部10に形成されてもよい。ただし、放熱部材1の上面の搭載部10に接合された銅層4aにより十分なロウ付けができる場合には、ロウ付け用の金属層は特に必要ではない。
枠体5は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤等を混合添加して泥漿状と成すとともに、これにドクターブレード法やカレンダーロール法を採用することによってセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を形成し、しかる後に、このセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともに、タングステン,モリブデン,マンガン,銅,銀,ニッケル,パラジウム,金等の金属材料粉末に適当な有機バインダ,溶剤を混合してなる導電性ペーストをグリーンシートに予めスクリーン印刷法等により所定の配線導体6のパターンに印刷塗布した後に、このグリーンシートを複数枚積層し、約1600℃の温度で焼成することによって作製される。
また、枠体5には、放熱部材1と枠体5とで構成される凹部5aの内面(搭載部10周辺)から枠体5の外面にかけて導出される配線導体6が形成されており、配線導体6の凹部5aの内側の一端には電子部品11の各電極がボンディングワイヤ12を介して電気的に接続される。また、枠体5の外側の配線導体6の他端には外部電気回路基板との接続用のリード端子7が接続される。
配線導体6はタングステン,モリブデン等の高融点金属から成り、タングステン,モリブデン等の金属粉末に適当な有機バインダ,溶剤等を添加混合して得た金属ペーストを枠体5となるセラミックグリーンシートに予めスクリーン印刷法等によって所定のパターンに印刷塗布しておくことによって、放熱部材1および枠体5による凹部5aの内面から枠体5の外面にかけて被着形成される。
また、配線導体6はその露出する表面にニッケル,金等の耐食性に優れ、かつボンディングワイヤ12のボンディング性に優れる金属を1〜20μmの厚みにメッキ法によって被着させておくと、配線導体6の酸化腐食を有効に防止できるとともに配線導体6へのボンディングワイヤ12の接続を強固となすことができる。従って、配線導体6は、その露出する表面にニッケル,金等の耐食性に優れ、かつボンディング性に優れる金属を1〜20μmの厚みに被着させておくことが望ましい。
本発明の放熱部材1は、枠状の基体2の中央部の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体3が埋設されているとともに、基体2および貫通金属体3の上下面を覆ってそれぞれ銅層4a,4bが形成されている。
放熱部材1は、電子部品11の作動に伴い発生する熱を吸収するとともに大気中に放散させる、あるいは外部放熱板(図示せず)に伝導させる機能を有する。このような放熱部材1は、例えば、タングステン,モリブデン等の金属の板体から成る基体2の中央に形成された貫通穴に貫通金属体3を嵌め込み、基体2の上下面に銅層4a,4bとなる銅板を載せ、それぞれを銀ロウ,銀−銅ロウ等を用いてロウ付け接合することによって形成される。これらの基体2,銅層4a,4bは、金属のインゴットに圧延加工,打ち抜き加工,切削加工等の従来周知の金属加工を施すことによって形成される。
基体2の材料は、その熱膨張係数が枠体5の熱膨張係数(4×10-6〜9×10-6)に近似し、熱伝導率が良好なものから選択されるのがよく、タングステン(熱膨張係数:約4.5×10-6,熱伝導率:約177W/m・K),モリブデン(熱膨張係数:約5×10-6,熱伝導率:約139W/m・K)の他に、例えば、銅−タングステン(熱膨張係数:約7×10-6,熱伝導率:約200W/m・K),銅−モリブデン(熱膨張係数:約9.1×10-6,熱伝導率:約260W/m・K),鉄(熱膨張係数:約11.8×10-6,熱伝導率:約83.5W/m・K)等が採用可能である。
このような基体2から成る放熱部材1を具備した電子部品収納用パッケージ8は、放熱部材1の熱膨張係数が、電子部品11としての半導体素子の構成材料であるシリコン,ガリウム砒素や枠体5の構成材料として使われるセラミック材料等とも熱膨張係数が近似することから、パワーICや高周波トランジスタ等の高発熱半導体素子を搭載する電子部品収納用パッケージ8として好適である。
また好ましくは、先ず平均粒径が5〜40μmのタングステン粉末またはモリブデン粉末を、電子部品11の搭載部10となる部位に貫通穴が形成されるように加圧成形し、これを1300〜1600℃の雰囲気中で焼結することにより、電子部品11の搭載部10に上面から下面にかけて形成された貫通穴を持つ多孔体を予め作製し、そして、この多孔体に水素雰囲気下において約1200℃で10〜50質量%の銅を含浸させることにより、タングステンまたはモリブデンから成る焼結体に銅を含浸させて成る(タングステンまたはモリブデンと銅とのマトリクスから成る)平板状の基体2を作製し、次に、この基体2の中央部に形成された貫通穴に、基体2の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体3を埋設し、さらに、この基体2および貫通金属体3の上面を覆って銅層4aならびに基体2および貫通金属体3の下面を覆って銅層4bを被着することによって形成されてもよい。
ここで、基体2はタングステンまたはモリブデンから成る焼結体に銅を含浸させて成る場合、タングステン単体またはモリブデン単体からなる場合に比べて熱伝導率が向上し、放熱部材1の放熱特性をより優れたものとさせることができる。また、熱膨張係数も7×10-6〜11.5×10-6となり、基体2の材料として好適である。なお、タングステンの焼結体に銅を含浸させて成る材料を銅−タングステン、モリブデンの焼結体に銅を含浸させて成る材料を銅−モリブデンという。
貫通金属体3は、銅または銅を主成分とする合金にアルミナ質セラミックス,窒化アルミニウム質セラミックス,炭化珪素質セラミックス,窒化珪素質セラミックス等のセラミック粉末が含有されている。貫通金属体3がセラミック粉末を含有することにより剛性が増すとともに、貫通金属体3の熱膨張係数が基体2や枠体5等の熱膨張係数より大きくなりすぎるのを抑制でき、基体2との熱膨張差による熱応力が加わっても放熱部材1等が変形するのが抑制されるので、貫通金属体3の上方の電子部品の搭載部を平坦に保つことができる。その結果、電子部品11を放熱部材1に強固に接合させ、電子部品11の発した熱を外部や大気中に良好に放散させることができ、電子部品11を長期間にわたり正常かつ安定に作動させることができる。
なお、貫通金属体3の熱膨張係数は18×10-6〜20×10-6であり、基体2の熱膨張係数より大きいが、放熱部材1は、貫通金属体3の周囲が基体2により取り囲まれた構造となることから、貫通金属体3の熱膨張が拘束されて枠体5等との熱膨張差による歪みを生じたり、枠体5等にクラックを生じさせたりすることがない。
このような貫通金属体3は、例えば、アルミナ質セラミックスを含有して成る場合は、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤,分散剤等を混合添加して顆粒状の混合物と成し、約1600℃で焼成して得られたセラミックス粉末の表面に金属層を被着させた後に、これを加圧成形して貫通金属体3の所定形状にしたセラミックス多孔体を得、しかる後に、このセラミックス多孔体に銅または銅を主成分とする合金を含浸させることによって得ることができる。貫通金属体3がその他のセラミック粉末を含有して成る場合も同様にして得ることができる。
また、基体2の上下の銅層4の被着方法は、基体2にめっき処理をする方法、銅粉末を含む金属ペーストを印刷塗布した後、焼成する方法、あるいは、タングステンまたはモリブデンから成る焼結体と所定量の銅とを同時に加熱して銅を溶融させ、毛細管現象によって多孔質の焼結体に銅を含浸させるとともに貫通金属体3および銅層4を形成する方法等であってもよい。また、基体2の貫通穴へ貫通金属体3を埋設した後、基体2の上下面に上下の銅層4となる金属板を銀ロウ,銀−銅ロウ,金ロウ,金−銅ロウ等のロウ材を用いてロウ付けしたり、超音波接合したりすることによって接合してもよい。なお、超音波接合によって接合すると、基体2と銅層4となる金属板に高温を加えることなく接合でき、基体2と銅層4となる金属板との間に大きな熱膨張差を発生させることがない点で好ましい。
好ましくは、銅層4は、上面側、即ち、電子部品11の搭載部10側の銅層4aの厚みが、下面側の銅層4bの厚みより厚いのがよい。これにより、放熱部材1の上下に形成された銅層4により、電子部品11が発生した熱を放熱部材1の主面に平行な方向にもより多く伝えることができ、特に上面側の銅層4aが厚いので電子部品11から発せられた熱を即時に、放熱部材1の主面に直角な方向と平行な方向の両方に良好に伝達することができ、電子部品11の放熱性を極めて向上させることができる。その結果、電子部品11を長期間にわたり正常かつ安定に作動させることが可能となる。
また、好ましくは、放熱部材1の上面側の銅層4aと下面側の銅層4bとの厚みの差が100μm乃至200μmであるのがよい。これにより、電子部品11から発せられた熱を即時に、放熱部材1の主面に直角な方向と平行な方向の両方に非常に良好に伝達して電子部品11の放熱性を極めて向上させることができるとともに、放熱部材1の上下の銅層4の厚さの差によって生じる熱膨張差で放熱部材1が歪もうとしても、枠体5で放熱部材1を良好に拘束することができ、電子部品収納用パッケージ8の気密信頼性を良好に維持することができる。
また、放熱部材1を約780℃に加熱することにより銅層4を焼鈍してもよい。銅層4を焼鈍することにより、銅層4の延性が大きくなり、上面側の銅層4aと下面側の銅層4bとの厚さの差によって生じる熱応力が小さくなるので、放熱部材1に生じる歪みを抑制できる。なお、銅層4を焼鈍することにより熱伝導率が損なわれることはほとんどない。
好ましくは、図3に示すように、基体2は、側面に側面金属層4cが被着されているのがよい。この構成により、電子部品11から発生した熱のうち放熱部材1の上面側の銅層4aの中央部から外周部に伝わったものを基体2の側面で側面金属層4cを通じて放熱部材1の下面側に伝達させて放熱させることができ、上面側の銅層4aの中央部と外周部との温度差を大きくすることができるので、上面側の銅層4aの熱伝達を効率的に行なわせることができる。そして、放熱部材1を外部電気回路基板等に載置固定することによって、電子部品11から発せられた熱を放熱部材1の下面の外部電気回路基板等に極めて効率良く放散させることができる。その結果、電子部品11を効率的に冷却し、長期間にわたり極めて正常かつ安定に作動させることが可能となる。
なお、側面金属層4cは、基体2の側面の全周にわたって被着されている必要はなく、一部分でも上面側の銅層4aと下面側の銅層4bとに接している側面金属層4cが被着されていればよい。例えば、放熱部材1が四角形である場合、少なくとも対向する2辺の側面で、上面側の銅層4aと下面側の銅層4bとに接している側面金属層4cが被着されていればよい。この構成においても、電子部品11から発生する熱を下面側の銅層4bから十分効率良く放散させることができる。
側面金属層4cは、銅,銀,銀−銅合金等の熱伝導率が高く熱伝達性に優れた材料からなるのがよい。また、側面金属層4cの基体2への被着方法は、上面側の銅層4aと下面側の銅層4bと同様の方法によって被着させたり、放熱部材1と枠体5との接着固定用のロウ材が銀ロウ,銀−銅ロウ等のロウ材である場合には、このロウ材を基体2の側面に垂れ込ませたりすることによって形成されるロウ材層により実現してもよい。
さらに、好ましくは、貫通金属体3は、その上端部が基体2および上面の銅層4aの上面から突出するようにして埋設されていてもよく、貫通金属体3の基体2の上面から突出する上端部が電子部品11の搭載部10となり、その搭載部10となる貫通金属体3は、セラミック粉末が含有されていることから、剛性が増すとともに、上端部は基体2から突出していて基体2との熱膨張差の影響を受けにくいことから、電子部品11の搭載部10をより平坦なものとすることができる。その結果、電子部品11を放熱部材1に強固に接合させ、電子部品11の発した熱を外部や大気中に極めて良好に放散させることができ、電子部品11を長期間にわたり極めて正常かつ安定に作動させることができる電子部品収納用パッケージとすることができる。
また、好ましくは、貫通金属体3の外周は、電子部品11の外周より大きくなっているのがよく、特に好ましくは、基体2の厚みTの分大きくなっているのがよい。これにより、電子部品11で発生した熱を放熱部材1の上面の電子部品11の搭載部10から放熱部材1の下面へと垂直な方向に多く伝えることができるとともに、貫通金属体3内においても電子部品11の外周から外側へ放熱部材1の主面に平行な方向への熱の広がりを持たせることが可能となり、放熱性をより向上させることができる。
なお、貫通金属体3の外周は、電子部品11の外周に対して基体2の厚みTよりも大きくなると、貫通金属体3の熱膨張が大きくなって搭載部10が歪みやすくなる。その結果、電子部品11が剥離しやすくなる。
また、放熱部材1の下面側、即ち、電子部品11が搭載される搭載部10とは反対側の銅層4bの表面の算術平均粗さRaは、Ra≦30(μm)であることが好ましい。通常、電子部品収納用パッケージ8は、アルミニウムや銅等の金属体あるいは、高熱伝導を有するセラミック体から成る支持基板へネジ止めにより、またははんだ等の溶融金属やロウ材を用いて接続される。このとき、基体2の下面の銅層4bの下面の算術平均粗さRaがRa>30(μm)の場合には、電子部品収納用パッケージ8と支持基板とを十分に密着させることが困難となり、両者の間に空隙やボイドが発生しやすくなり、その結果、電子部品11で発生した熱を電子部品収納用パッケージ8からこの支持基板へ効率良く伝達させることができなくなるおそれがある。従って、下面の銅層4bの外側表面となる下面は、支持基板との良好な密着性が得られるように、Ra≦30(μm)の平滑面であることが望ましい。
銅層4a,4bの厚みは、それぞれ800μmより厚くなると基体2と銅層4a,4bとの熱膨張差によって発生する応力が大きくなり十分な接合強度が得られない傾向があることから、800μm以下としておくことが望ましい。また、銅層4a,4bの厚みが50μm以上であれば、電子部品11の作動に伴い発生する熱が銅層4a,4bの平面方向に十分広がるので、放熱部材1の熱放散性はさらに向上することから50μm以上としておくことが望ましい。
なお、放熱部材1の基体2の上下面に接合される銅層4(4a,4b)の材料は、純銅に限られるものではなく、熱伝導性が良好で基体2の材料、例えば、タングステンまたはモリブデンと銅とのマトリックスである基体2と十分な接合強度が得られるものであれば、銅を主成分とする各種の銅合金であっても構わない。これは、銅から成る貫通金属体3についても同様である。
また、放熱部材1の基体2の上下面に接合される銅層4(4a,4b)は、少なくとも放熱部材1と枠体5とからなる凹部5aの底面と同じ面積で上下面に形成されれば十分であり、必ずしも図1に示すように放熱部材1の上下面の全面を覆うように形成される必要はない。
かくして、上述の電子部品収納用パッケージ8によれば、放熱部材1の搭載部10上に電子部品11をガラス,樹脂,ロウ材等から成る接着剤を介して接着固定するとともに、電子部品11の各電極をボンディングワイヤ12を介して所定の配線導体6に電気的に接続し、しかる後に、放熱部材1と枠体5とからなる凹部5aの内側に電子部品11を覆うようにエポキシ樹脂等の封止樹脂13を充填して電子部品11を封止することによって、あるいは、樹脂や金属,セラミックス等から成る蓋体を枠体5の上面に凹部5aを覆うように取着して電子部品11を封止することによって製品としての電子装置14となる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能である。例えば、電子部品11で発生した熱を放熱部材1から大気中に効率良く放散させるために、放熱部材1の基体2および貫通金属体3の下面に接合される銅層4bの下面が放熱フィンの形状に成形されたり、銅層4bに放熱フィンを接合して放熱フィンが放熱部材1の銅層4bと一体化した形状としたりしてもよく、これによって、電子部品11の作動に伴い発生する熱を放熱部材1により吸収するとともに大気中に放散させる作用をさらに向上することができる。
本発明の電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた本発明の電子装置の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の電子部品収納用パッケージの要部拡大平面図である。 本発明の電子部品収納用パッケージおよびそれを用いた本発明の電子装置の実施の形態の他の例を示す断面図である。 従来の電子装置の断面図である。
符号の説明
1:放熱部材
2:基体
3:貫通金属体
4、4a、4b:銅層
4c:側面金属層
5:枠体
5a:凹部
6:配線導体
8:電子部品収納用パッケージ
10:搭載部
11:電子部品
14:電子装置

Claims (4)

  1. 上面の中央部に電子部品の搭載部を有する平板状の放熱部材と、該放熱部材の上面に前記搭載部を取り囲んで取着された、内面から外面に導出される複数の配線導体を有する枠体とを具備しており、前記放熱部材は、枠状の基体の中央部の上面から下面にかけて銅または銅を主成分とする合金にセラミック粉末を含有させて成る貫通金属体が埋設されているとともに、前記基体および前記貫通金属体の上下面を覆ってそれぞれ銅層が形成されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
  2. 前記放熱部材の前記基体は、側面に側面金属層が被着されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品収納用パッケージ。
  3. 前記貫通金属体は、上端部が前記基体の上面から突出するようにして埋設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子部品収納用パッケージ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子部品収納用パッケージと、前記搭載部に搭載されるとともに電極が前記配線導体に電気的に接続された前記電子部品と、前記枠体の上面に前記電子部品を覆うように取着された蓋体または前記枠体の内側に前記電子部品を覆うように充填された封止樹脂とを具備していることを特徴とする電子装置。
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