JP2005340558A - 電子部品の製造の方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることができる電子装置の製造方法を提供する。
【解決手段】マトリクス状に配列された複数個の基板領域を有するセラミック製の母基板15を準備し、母基板15の各基板領域に電子部品素子5を搭載する工程と、基板領域と1対1に対応する複数個のカバー領域を有する金属製の母カバー16を母基板上に配置し、母基板15と母カバー16とを各基板領域の外周部において接合する工程と、母カバー16の表面を各カバー領域の外周に沿って第1のブレード12にて切削することにより、母カバー16の上面に開口する溝部13を、溝部13の最深部が母カバー16の下面に到達しないように形成する工程と、第1のブレード12よりも刃幅の狭い第2のブレード14を溝部内に挿入し、第2のブレード14にて溝部13の直下に位置する母カバーと母基板とを切断・分割することにより複数個の電子部品を得る工程とを経て電子部品を製造する。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯用通信機器や電子計算機等の電子機器に用いられる電子部品の製造方法に関するものである。
従来より、携帯用通信機器や電子計算機等の電子機器には、所定の共振周波数を発生する水晶振動子等の電子部品が用いられている。
従来の水晶振動子としては、例えば図4に示す如く、板状絶縁層21a、21bと枠状絶縁層21cとを積層してなる絶縁基板上面の枠状絶縁層21cで囲まれる領域に一対の接続パッドを有し、該接続パッドに導電性接着材を介して電気的に接続される一対の振動電極を有した水晶振動素子25を取着させるとともに、前記枠状絶縁層21cの上部に金属製の蓋体27をロウ材を介して接合することにより水晶振動素子25の搭載領域を気密封止した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる水晶振動子は、絶縁基体21の下面に設けられる入出力端子を介して水晶振動素子25の振動電極間に外部からの変動電圧が印加されると、水晶振動素子25の特性に応じた所定の周波数で厚みすべり振動を起こすようになっており、その共振周波数に基づいて外部の発振回路で所定周波数の基準信号が発振・出力される。このような基準信号は、例えば携帯用通信機器等の電子機器におけるクロック信号として利用されることとなる。
また、上述した水晶振動子の絶縁基体21は、通常、複数個の絶縁基体21を切り出すことができる大型の母基板を分割して個片を得る“多数個取り”の手法によって形成されており、得られた個片(絶縁基体21)に水晶振動素子25を個々に取着させた上、枠状絶縁層21cの上部に蓋体27を個々の個片ごとに接合することによって水晶振動子が製作される。
更に、蓋体27も絶縁基体21と同様に、複数個の蓋体27を切り出すことができる大型の金属板(母カバー)を分割することによって得られ、水晶振動子の使用時、この蓋体27をグランド電位に保持しておくことにより外部からのノイズが遮蔽される。このような蓋体27は、絶縁基体21を介してグランド端子に電気的に接続される。
特開2001−274649号公報
しかしながら、上述した従来の水晶振動子においては、その組み立てに先立って、大型の母基板を分割することにより絶縁基体21を、また大型の母カバーを分割することにより蓋体27を予め得ておく必要があり、この2種類の部材をそれぞれ別個の分割工程で得るようにしていたことから、水晶振動子の組み立て工程が煩雑なものとなり、生産性の向上に供しないという欠点を有していた。
また上述したように、個片の絶縁基体21と個片の蓋体27とを事前に準備してから水晶振動子を組み立てる場合、複数個の絶縁基体21を個々にキャリアに保持させるための作業が必要となり、またキャリアに保持させた個々の絶縁基体21上には蓋体27を個々に位置合わせをして取り付けなければならず、これによっても水晶振動子の組み立て工程が煩雑になる欠点を有していた。
本発明は上述の欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることができる電子部品の製造方法を提供することにある。
本発明の電子部品の製造方法は、マトリクス状に配列された複数個の基板領域を有するセラミック製の母基板を準備し、該母基板の各基板領域に電子部品素子を搭載する工程Aと、前記基板領域と1対1に対応する複数個のカバー領域を有する金属製の母カバーを前記母基板上に配置し、該母基板と前記母カバーとを各基板領域の外周部において接合する工程Bと、前記母カバーの表面を各カバー領域の外周に沿って第1のブレードにて切削することにより、前記母カバーの上面に開口する溝部を、該溝部の最深部が前記母カバーの下面に到達しないように形成する工程Cと、前記第1のブレードよりも刃幅の狭い第2のブレードを前記溝部内に挿入し、該第2のブレードにて前記溝部の直下に位置する母カバーと母基板とを切断・分割することにより複数個の電子部品を得る工程Dと、を含むことを特徴とするものである。
また本発明の電子部品の製造方法は、前記溝部の最深部から前記母カバーの下面までの寸法Xと、前記溝部の最深部から開口部までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」を満足するように設定されていることを特徴とするものである。
さらに本発明の電子部品の製造方法は、前記電子部品素子が水晶振動素子であることを特徴とするものである。
本発明の電子部品の製造方法によれば、マトリクス状に配列された複数個の基板領域を有するセラミック製の母基板を準備し、該母基板の各基板領域に電子部品素子を搭載する工程と、前記基板領域と1対1に対応する複数個のカバー領域を有する金属製の母カバーを前記母基板上に配置し、該母基板と前記母カバーとを各基板領域の外周部において接合する工程と、前記母カバーの表面を各カバー領域の外周に沿って第1のブレードにて切削することにより、前記母カバーの上面に開口する溝部を、該溝部の最深部が前記母カバーの下面に到達しないように形成する工程と、前記第1のブレードよりも刃幅の狭い第2のブレードを前記溝部内に挿入し、該第2のブレードにて前記溝部の直下に位置する母カバーと母基板とを切断・分割することにより複数個の電子部品を得る工程と、を含むようにして電子部品を製造するようにしたことから、電子部品の組み立てに先立って、基板やカバーを個片に分割しておく必要はなく、予め一体化された母基板及び母カバーを2種のブレードにより分割することによって基板とカバーとを一括的に切断することができる。
しかもこの場合、電子部品の組み立てに際して、母基板そのものがキャリアとして機能するようになっていることから、母基板より分割した個片を個々にキャリアに保持させたり、或いは、各個片にカバーを個々に取り付けるといった煩雑な作業は一切不要となる。
これにより、電子部品の組み立て工程が大幅に簡素化されるようになり、電子部品の生産性向上に供することが可能となる。
また本発明の電子部品の製造方法によれば、前記溝部の最深部から前記母カバーの下面までの寸法Xと、前記溝部の最深部から開口面までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」を満足するようにして、金属製の母基板の表面に溝部を形成するようにしていることから、第2のブレードにより母カバーを切断する際に生成される母カバーの切断屑を、第2のブレードの切断効率を低下させない程度に抑えることができるとともに、第2のブレードにより前記母基板を切断する際、第1のブレードにより切削されずに残った母カバーの薄肉部分が、第1のブレードと母基板との間で緩衝材として機能し、絶縁基板にクラック等が発生するのを有効に防止することができるようになる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の電子部品の製造方法を適用して製造された電子部品を示す断面図であり、図2は図1に示す電子部品の分解斜視図である。同図に示す電子部品は、大略的に、絶縁基体1と、電子部品素子5と、カバー部材8とで構成されている。尚、本実施形態においては、電子部品素子5として水晶振動素子を用いた電子部品である水晶振動子を例に説明する。
絶縁基体1は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成る板状絶縁層1a、1bと枠状絶縁層1cとを積層して形成されており、その上面であって枠状絶縁層1cで囲まれる領域には一対の接続パッド2が設けられ、また、下面には入力端子、出力端子、グランド端子等の外部端子3が設けられている。
かかる絶縁基体1に設けられている一対の接続パッド2は、その上面側で水晶振動素子5の振動電極に導電性接着材7を介して電気的に接続され、下面側で絶縁基体1上の導体パターンや絶縁基体内部のビア導体等を介して絶縁基体下面の入出力端子(入力端子、出力端子)に電気的に接続される。
尚、上述した外部端子3は、水晶振動子をマザーボード等の外部電気回路に搭載する際、外部電気回路の回路配線と半田等の導電性接着材を介して電気的に接続されることとなる。
また、絶縁基体1の上面に搭載される水晶振動素子5は、所定の結晶軸でカットした、厚み30μm〜160μmの水晶片の両主面に一対の振動電極を被着・形成してなり、外部からの変動電圧が一対の振動電極を介して水晶片に印加されると、所定の周波数で厚みすべり振動を起こすようになっている。
このような水晶振動素子5は、その両主面に被着されている振動電極と絶縁基体上面の対応する接続パッド2とを導電性接着材7を介して電気的・機械的に接続することによって絶縁基体1の上面の所定位置に搭載される。
上述の枠状絶縁層1cは、絶縁基体1と後述するカバー部材8との間に水晶振動素子5が配置される所定の空間を確保するためのスペーサとして機能するものであり、その上面にはカバー部材8が取着され、該カバー部材8によって枠状絶縁層1cの内周面と絶縁基体1の上面とで囲まれる水晶振動素子5の収納領域が気密封止される。
このようなカバー部材8は、例えば42アロイやコバール,リン青銅等の金属からなり、その全体構造は略平板形状をなしている。また、カバー部材8の上面にはその外周に沿って凹み部17が形成されている。この凹み部は、例えば階段状の段差部から成り、その幅は20μm〜40μmである。この凹み部17が形成される理由は、後述する水晶振動子の製造方法の説明において明らかになる。
カバー部材8の下面には接合材9が被着されている。この接合材9は、カバー部材8側からNi層及びAu−Sn層が順に積層されてなるものであり、その厚みは、Ni層が2μm〜8μm、Au−Sn層が10μm〜30μmである。
このような接合材9が下面に形成されたカバー部材8は、枠状絶縁層1cの上面に形成されている導体層4を介して、絶縁基体1上に絶縁基体の開口部を覆うようにして載置され、接合材9を溶融・硬化させることにより絶縁基体1に接合される。
前記導体層4としては、例えば、タングステンやモリブデン等からなるメタライズ層、Ni層及びAu層を順に積層してなる3層構造のものが用いられ、その厚みは、例えばメタライズ層が10μm〜20μm、Ni層が2μm〜8μm、Au層が0.7μm〜1.4μmに設定される。この導体層4は、その外周辺が枠状絶縁層1cの外周辺との間に、例えば10μm〜30μmの間隔を設けるようにして形成されており、前記接合材9が導体層4の外周部にかけてフィレットを形成するようになっている。
尚、前記カバー部材8は、絶縁基体1とで囲まれる領域に水晶振動素子5を収容して気密封止するためのものであり、導体層4や基板内部に設けたビアホール導体などを介して絶縁基体下面のグランド端子に電気的に接続されており、これによって、カバー部材8は、水晶振動子の使用時、グランド電位に保持され、水晶振動素子5がカバー部材8のシールド効果によって外部からの不要な電気的作用、例えばノイズ等から良好に保護される。
かくして上述した水晶振動子は、絶縁基体1の下面に設けられる入出力端子を介して水晶振動素子5の振動電極−振動電極間に外部からの変動電圧を印加し、水晶振動素子5の特性に応じた所定の周波数で厚みすべり振動を起こさせることによって水晶振動子として機能し、かかる水晶振動子の共振周波数に基づいて外部の発振回路で所定周波数の基準信号が発振・出力される。そして、このような基準信号は携帯用通信機器等の電子機器にお
けるクロック信号として利用されることとなる。
次に、上述した水晶振動子の製造方法について図3を用いて説明する。
(工程A)
まず、縦m列×横n行(m,nは2以上の自然数)のマトリクス状に配列された複数個の基板領域を有する母基板15を準備し、母基板15の各基板領域に水晶振動素子5を搭載する(図3(a))。
母基板15は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料からなる板状絶縁基体15a、15b及び枠状絶縁基体15cを間に導体パターン等を介して積層することによって形成されており、各基板領域には、その上面側に一対の接続パッド2が被着・形成され、下面側には入出力端子やグランド端子等の外部端子3が被着・形成されている。
このような母基板15は、例えば、アルミナセラミックス等から成るセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得たセラミックグリーンシートの表面等に接続パッド2や外部端子3等となる導体ペーストを所定パターンに印刷・塗布するとともに、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することによって製作される。
そして、各枠状絶縁層1cの内側に水晶振動素子5を1個ずつ搭載する。水晶振動素子5は、その振動電極と母基板上面の対応する搭載パッド2とを導電性接着剤7を介して電気的・機械的に接続することによって母基板15上に搭載される。
また、本実施形態においては、複数個の枠状絶縁層1cを1個ずつ基板領域に搭載するのではなく、マトリクス状に配列された複数個の板状絶縁層1a、1bを相互に連結して一体化した絶縁基体15a、15bを積層し、その上面に、マトリクス状に配列された複数個の枠状絶縁層1cを相互に連結して一体化した枠状絶縁基体15cを載置・搭載することによって複数個の枠状絶縁層1cが対応する基板領域に一括的に取着されるようにして母基板15を形成している。
(工程B)
次に、図3(b)に示す如く、母基板15の基板領域と1対1に対応する複数個のカバー領域11を有する金属製の母カバー16を、水晶振動素子5が封止されるようにして枠状絶縁層15c上に載置・接合する。
前記母カバー16としては、例えば、42アロイやコバール,リン青銅等の金属から成る、厚み60μm〜100μmの平板状の金属板が用いられている。
この工程Bでは、母カバー16を、各カバー領域11の内側に対応する基板領域の水晶振動素子5が配されるようにして各枠状絶縁層1c上に形成されている導体層4に載置させ、しかる後、これを例えば、300℃〜350℃の温度に保たれた加熱炉の中に入れ、母カバー16の下面全体にわたって被着された接合材9を高温で加熱・溶融させることによって母カバー16が枠状絶縁基体15cの上面に形成されている導体層4に取着・固定される。その後、一体化された母基板15と母カバー16は徐々に室温まで冷却される。
尚、上述した一連の接合工程は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で行うのが好ましく、これによって水晶振動素子5が収納される空間には不活性ガスが充満されるため、水晶振動素子5が酸素や大気中の水分等によって腐食・劣化するのを有効に防止することができる。
(工程C)
そして、図3(c)に示す如く、母カバー16の表面を各カバー領域の外周に沿って第1のブレード12にて切削することにより、母カバー16の上面に開口する溝部13を、該溝部13の最深部が母カバー16の下面に到達しないようにして形成する。
第1のブレード12としては、母カバー16の材質として用いられる金属材を切断するのに適したものが用いられ、例えば、ダイヤモンド砥粒などを電鋳により固定した円板状の電鋳ブレードが使用され、その刃幅は、例えば、40μm〜80μmである。
このような第1のブレード12を用いて、母カバー16の表面を切削することにより、母カバー16を貫通しない溝部13を形成している。この溝部13は図4に示す如く、母カバー16の溝部13の最深部から母カバー16の下面までの寸法Xと、溝部13の最深部から開口面までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」を満足するように設定されている。例えば、母カバー16の全体構造が平板形状をなしているときには、上記関係式中の(X+Y)は母カバー16の厚み寸法に等しく、母基板の厚み寸法が100μmのときには、溝部13の最深部から母カバー16の下面までの寸法Xは、10μm〜30μmの範囲に設定される。
尚、溝部13の断面形状は、使用する第1のブレード12の形状や切削条件により、矩形状、U字状、三角状等、種々のパターンになすことができる。
(工程D)
次に、図3(d)に示す如く、第1のブレード12よりも刃幅の狭い第2のブレード14を溝部内に挿入し、第2のブレード14にて溝部13の直下に位置する母カバー16と母基板15とを切断・分割することにより複数個の水晶振動子が同時に製作される。
第2のブレード14としては、母基板15の材質として用いられるセラミック材料を切断するのに適したものが用いられ、例えば、ダイヤモンド砥粒などを、エポキシ樹脂などの樹脂を結合剤として結合させてなる刃幅が20μm〜40μmの円板状のレジンブレード等が使用される。なお、結合材には各種金属を添加しても良い。また、第2のブレード14は、比較的硬度を低くすることにより、セラミック製の母基板15と摩耗しながら切断するようにすることも可能である。
以上のような工程A〜Dにより水晶振動子を製作する場合、水晶振動子の組み立てに先立って、絶縁基体1やカバー部材8を予め個片に分割しておく必要はなく、一括的な分割によって絶縁基体1とカバー部材8とを同時に切断することができる。しかもこの場合、水晶振動子の組み立てに際して、母基板そのものをキャリアとして機能させることができることから、母基板15より分割した個片を個々にキャリアに保持させたり、或いは、各個片にカバー部材8を個々に取り付けるといった煩雑な作業は一切不要となる。したがって、水晶振動子の組み立て工程が大幅に簡素化されるようになり、水晶振動子の生産性向上に供することが可能となる。
また、溝部13の最深部から母カバー16の下面までの寸法Xと、溝部13の最深部から開口面までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」を満足するようにして、金属製の母基板16の表面に溝部13を形成するようにしていることから、第2のブレード14により母カバー16を切断する際に生成される母カバー16の切断屑を第2のブレード14の切断効率を低下させない程度の量に抑えることができるとともに、第2のブレード14により母基板15を切断する際に、第1のブレードにより切削されずに残った母カバー16の薄肉部分が、第1のブレード12と母基板15との間で緩衝材として機能し、母基板15にクラック等が発生するのを有効に抑えることができるようになる。上記XとYとの関係(X/(X+Y))が0.3より大きくなると、溝部直下領域の母カバー16の薄肉部分、すなわち第1のブレード12により切削されずに残る部分が多くなってしまい、この部分をセラミック部材を切断するのに適した第2のブレード14で切断すると、母カバー16の金属屑が第2のブレードに絡まるなどして、切断効率が著しく低下してしまうといった問題が生じ、一方、XとYとの関係(X/(X+Y))が0.1より小さくなると、第2のブレード14により母基板15を切断する際、第2のブレード14が母基板15に最初に接触するときに母基板15に加わる衝撃が大きくなり、母基板15にクラックなどが発生するといった問題が生じる。したがって、溝部13の最深部から母カバー16の下面までの寸法Xと、溝部13の最深部から開口面までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」を満足するようにして、金属製の母基板16の表面に溝部13を形成することが好ましい。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、電子部品素子5として水晶振動素子を用いることにより水晶振動子を構成するようにしたが、それ以外の電子装置、例えば、電子部品素子としてIC素子や他の圧電素子を用いるようにした電子部品においても本発明は適用可能である。
また、上述した実施形態においては、母基板15上に母カバー16を載置し、これを300℃〜350℃の温度に保たれた加熱炉の中に入れ、接合材9を溶融させることによって母カバー16を枠状絶縁基体15cの上面に形成されている導体層4に取着・固定するようにしたが、これに代えて、母カバー16を覆うカーボン製のプレートを母カバー16の上面に押し当て、このカーボン製のプレートに電流を流して発熱させることにより、母カバー全体を加熱し、これによって接合材9を溶融させて、母カバー16と導体層4とを取着・固定させるようにしてもよい。この場合、プレートから母カバー16に直に熱を伝えることができるため、伝熱効率が高く、母カバー16と導体層4との接合作業に要する時間を短縮して、電子部品の生産性を向上させることができる。
本発明の電子部品の製造方法を適用して製造された水晶振動子(電子部品)を示す断面図である。、 図1に示す電子部品の分解斜視図である。 本発明の電子装置の製造方法の一実施形態を説明するための断面図である。 図3(d)のZ部分を拡大した図である。 従来の水晶振動子の断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・絶縁基体
1a、1b・・・板状絶縁層
1c・・・・・・枠状絶縁層
2・・・・・・・接続パッド
3・・・・・・・外部端子
4・・・・・・・導体層
5・・・・・・・水晶振動素子(電子部品素子)
6・・・・・・・振動電極
7・・・・・・・導電性接着材
8・・・・・・・カバー部材
9・・・・・・・接合材
10・・・・・・基板領域
11・・・・・・カバー領域
12・・・・・・第1のブレード
13・・・・・・溝部
14・・・・・・第2のブレード
15・・・・・・母基板
15a、15b・板状絶縁基体
15c・・・・・枠状絶縁基体
16・・・・・・母カバー

Claims (3)

  1. マトリクス状に配列された複数個の基板領域を有するセラミック製の母基板を準備し、該母基板の各基板領域に電子部品素子を搭載する工程Aと、
    前記基板領域と1対1に対応する複数個のカバー領域を有する金属製の母カバーを前記母基板上に配置し、該母基板と前記母カバーとを各基板領域の外周部において接合する工程Bと、
    前記母カバーの表面を各カバー領域の外周に沿って第1のブレードにて切削することにより、前記母カバーの上面に開口する溝部を、該溝部の最深部が前記母カバーの下面に到達しないように形成する工程Cと、
    前記第1のブレードよりも刃幅の狭い第2のブレードを前記溝部内に挿入し、該第2のブレードにて前記溝部の直下に位置する母カバーと母基板とを切断・分割することにより複数個の電子部品を得る工程Dと、を含む電子部品の製造方法。
  2. 前記母カバーの厚み方向にかかる前記溝部の最深部から前記母カバーの下面までの寸法Xと、前記溝部の最深部から開口面までの寸法Yとが、関係式「0.1≦(X/(X+Y))≦0.3」
    を満足するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記電子部品素子が水晶振動素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品の製造方法。
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