JP2005340460A - 半導体装置の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 ストレスマイグレーションを抑制し、ボイドを形成させないようにすることで、ヴィア抵抗の歩留まりの低下を抑制することを目的とする。
【構成】 基体上に第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜形成工程(S102〜S110)と、前記第1の絶縁膜に開口部を形成する開口部形成工程(S112)と、前記開口部に導電性材料を堆積させる第1の堆積工程(S114〜S118)と、開口部に堆積した導電性材料の表面部に、酸化膜を形成する酸化処理工程(S124)と、第2の絶縁膜を形成する第2の絶縁膜形成工程(S126〜S138)と、前記第2の絶縁膜に、孔を形成する開口部形成工程(S140)と、前記孔に導電性材料を堆積させる第2の堆積工程(S142〜S146)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の形成方法、特に、Cu(銅)配線を用いた半導体装置の形成方法に関する。
近年、半導体集積回路(LSI)の高集積化、及び高性能化に伴って新たな微細加工技術が開発されている。化学機械研磨(ケミカル・メカニカル・ポリッシング:chemical mechanical polishing:CMP)法もその一つであり、LSI製造工程、特に多層配線形成工程における層間絶縁膜の平坦化、金属プラグ形成、或いは埋め込み工程において頻繁に利用されている技術である(例えば、特許文献1参照)。
特に、最近はLSIの高速性能化を達成するために、配線技術を従来のアルミ(Al)合金から低抵抗のCu或いはCu合金(以下、まとめてCuと称する。)に代える動きが進んでいる。Cuは、Al合金配線の形成において頻繁に用いられたドライエッチング法による微細加工が困難であるので、溝加工が施された絶縁膜上にCu膜を堆積し、溝内に埋め込まれた部分以外のCu膜をCMPにより除去して埋め込み配線を形成する、いわゆるダマシン(damascene)法が主に採用されている(例えば、特許文献2参照)。Cu膜はスパッタ法などで薄いシード層を形成した後に電解めっき法により数100nm程度の厚さの積層膜を形成することが一般的である。
さらに、最近は層間絶縁膜として比誘電率の低いlow−k膜を用いることが検討されている。すなわち、比誘電率kが、約4.2のシリコン酸化膜(SiO膜)から比誘電率kが例えば3.5以下のlow−k膜を用いることにより、配線間の寄生容量を低減することが試みられている。また、比誘電率kが2.5以下のlow−k膜材料の開発も進められており、これらは材料中に空孔が入ったポーラス材料となっているものが多い。このようなlow−k膜(若しくはポーラスlow−k膜)とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法は次のようなものである。
図26は、従来のLow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図26では、デバイス部分等の形成方法は省略している。
図26(a)において、シリコン基板による基体200上にCVD(化学気層成長)等の方法により第1の絶縁膜221を成膜する。
図26(b)において、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程により、Cu金属配線或いはCuコンタクトプラグを形成するための溝構造(開口部H)を第1の絶縁膜221に形成する。
図26(c)において、第1の絶縁膜221上にバリアメタル膜240、Cuシード膜及びCu膜260をかかる順序で形成して、150℃から400℃の温度で約30分間アニール処理する。
図26(d)において、Cu膜260とバリアメタル膜240をCMPにより除去することにより、溝である開口部HにCu配線を形成する。
図26(e)において、前記Cu膜260表面に還元性プラズマ処理を施した後に第2の絶縁膜281を成膜する。
さらに、多層Cu配線を形成する場合は、これらの工程を繰り返して積層していくのが一般的である。ここで、第1の絶縁膜221と第2の絶縁膜281の大半がLow−k膜となる。
前記Cu膜260表面に還元性プラズマ処理を施す技術は、例えば、特許文献3に開示されている。その他、Cu膜260とバリアメタル膜240をCMPにより除去後に、アニール処理として、350℃という高温度で、酸化と還元を繰り返し、繰り返すことでCu表面を原子が動きやすくする技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。かかる技術においても最終的にはCu表面を還元し、その還元されたCu表面に第2の絶縁膜を成膜する。
また、還元処理後に、フッ酸等の水素イオンが乖離した酸性の水溶液で洗浄するという技術が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
米国特許番号4944836 特開平2−278822号公報 特開2001−144090号公報 特開2002−353305号公報 特開2002−110679号公報 "Improvement of Thermal Stability of Via Resistancein Dual Damascene Copper Interconnection",T. Oshima, T. Tamaru, H. Aoki, H. Ashihara, T. Saito, H. Yamaguchi, M.Miyauchi, K. Torii, J. Murata, A. Satoh, H. Miyazaki and K.Hinode,IEDM2000,pp123-126
前述した方法によって、Cu配線をシリコンウェハ上に形成しても、100〜300℃の温度で長時間保管すると各配線層を接続するヴィア部において、ストレスマイグレーションが発生し、ヴィア抵抗の歩留まりは保管時間が長くなるとともに低下していった。特に、この問題は、太い配線に接続されたヴィア部で頻繁に見られ、文献にも報告されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1によれば、そのメカニズムは、太い配線の上にヴィアがある場合、Cu配線中に存在するvacancy(空孔)が熱ストレスにより移動してヴィア直下にボイドを形成する、というものである。
図27は、従来のCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置を示す断面図である。
図27に示すように、図26で積層した膜上の第2の絶縁膜281に形成されたヴィア262を有するヴィア層と、その上の第3の絶縁膜286に形成された上層配線となるCu膜264とが形成された半導体装置において、ヴィア262直下のCu配線となるCu膜260表面にボイド400が形成されてしまう。
このようなストレスマイグレーションは、熱膨張係数の大きく異なる膜が積層されている場合に発生しやすく、ポーラスlow−k膜を用いる場合に頻発した。
本発明は、かかる問題点を克服し、ストレスマイグレーションを抑制し、ボイドを形成させないようにすることで、ヴィア抵抗の歩留まりの低下を抑制することを目的とする。
基体上に第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜形成工程と、
前記第1の絶縁膜に開口部を形成する開口部形成工程と、
前記開口部に導電性材料を堆積させる第1の堆積工程と、
前記開口部以外に堆積した導電性材料を研磨する研磨工程と、
前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面を還元性プラズマ雰囲気に晒す還元工程と、
前記還元性プラズマ雰囲気に晒された、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面部に、前記導電性材料の改質膜として、酸化膜とシリサイド膜とのいずれかを形成する改質膜形成工程と、
前記第1の絶縁膜と前記導電性材料との上に第2の絶縁膜を形成する第2の絶縁膜形成工程と、
前記第2の絶縁膜に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料へと貫通する孔を形成する孔形成工程と、
前記孔に導電性材料を堆積させる第2の堆積工程と
を備えたことを特徴とする。
前記導電性材料の表面部に前記導電性材料の改質膜として、酸化膜とシリサイド膜とのいずれかを形成することで、前記導電性材料の表面部におけるCu原子の移動を抑制することができる。Cu原子の移動が抑制させることで、空孔が、ヴィア直下に集まることを防止することができる。
ここで、前記改質膜形成工程において、前記第2の絶縁膜形成工程の前に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面全体に改質膜を形成することを特徴とする。
前記第2の絶縁膜形成工程前の開口部に堆積した導電性材料の表面全体が現れている段階で導電性材料の表面全体に改質膜を形成することで、導電性材料の表面全体におけるCu原子の移動を抑制することができる。
ここで、前記改質膜形成工程において、前記孔形成工程により形成された前記孔を介して前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面に改質膜を形成するように構成しても構わない。
前記孔を介することで、導電性材料の表面において、改質膜が形成されるのは、前記孔により表面が開口された部分に限られることになるが、それでも改質膜が形成されることで、ヴィア直下におけるCu原子の移動を抑制することができる。ヴィア直下におけるCu原子の移動を抑制することができるので、ヴィア直下に空孔が集まることを防止することができる。
前記改質膜形成工程において、酸化膜を形成する場合に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面を酸化性雰囲気に100℃以下で晒すことを特徴とする。
酸化性雰囲気に100℃以下で晒すことにより、高温で生じる不具合、すなわち、Cu表面が腐食してしまうのを防ぐことができる。よって、酸化膜を半導体装置の一部としてそのまま使用することができる。
また、前記改質膜形成工程においては、酸化膜を形成する場合に、酸素(O)或いは亜酸化窒素(NO)ガスを供給する。
さらに、前記改質膜形成工程において、酸化性プラズマ雰囲気を用いて酸化膜を形成することを特徴とする。
プラズマを用いることで、酸化膜を形成する時間を短縮することができる。
一方、前記改質膜形成工程において、シリサイド膜を形成する場合には、シラン(SiH)ガス雰囲気に前記導電性材料の表面を晒すことを特徴とする。
さらに、前記改質膜形成工程において、シリサイド膜を形成する場合に、前記SiHガス雰囲気が、プラズマ雰囲気であることを特徴とする。
酸化膜形成と同様、プラズマを用いることで、シリサイド膜を形成する時間を短縮することができる。
さらに、前記改質膜形成工程において、前記導電性材料の表面に5nm以下の前記改質膜を形成することを特徴とする。
後述するように、ストレスマイグレーションによる原子の移動は、Cu膜界面付近で生じやすい。前記導電性材料の表面に5nm以下の前記改質膜を形成することにより、かかる原子の移動を抑制するとともに、前記改質膜によるヴィア抵抗の増加を半導体装置としての許容範囲内に留めることができる。
さらに、前記第2の絶縁膜形成工程において、前記導電性材料の拡散を防止する拡散防止膜と前記拡散防止膜上に前記拡散防止膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜とを形成し、
前記還元工程と前記改質膜形成工程と前記第2の絶縁膜形成工程における拡散防止膜の形成工程とを、複数のチャンバを有する1つの装置内で行うことを特徴とする。
前記還元工程と前記改質膜形成工程と前記第2の絶縁膜形成工程における拡散防止膜の形成工程とを、複数のチャンバを有する1つの装置内で行うことにより、装置間の搬送時間を短縮することができる。また、1つの装置内で行うことにより前記還元工程と前記改質膜形成工程と前記第2の絶縁膜形成工程における拡散防止膜の形成工程とが行われている間、前記導電性材料を外気から遮断することができる。外気から遮断することにより、無用な反応やパーティクルの付着等を防止することができる。
本発明によれば、Cu原子の移動が抑制させることで、空孔が、ヴィア直下に集まることを防止することができるので、ヴィア直下にボイドが形成されることを抑制することができる。ヴィア直下にボイドが形成されることを抑制することができるので、ヴィア抵抗の増加を抑制し、ヴィア抵抗の歩留まりの低下を抑制することができる。
実施の形態1.
上述したストレスマイグレーションを解決するためには、ヴィア直下のCu原子の移動を抑制することが効果的である。つまり、Cu−CMPを行った後に前記Cu膜表面を還元性のプラズマで処理し、引き続き酸化性の雰囲気に前記Cu膜表面をさらすことでCu膜の最表面に数nmの厚さの酸化銅を形成し、Cu原子の移動を阻止することによってストレスマイグレーションが抑制される。その後、前記Cu膜表面に第2の絶縁膜、すなわちCuの拡散防止膜を形成する。この数nmの酸化銅は膜厚が薄いためにヴィア抵抗の増加はほとんど見られない。本実施の形態1では、Cu−CMP後にアンモニアプラズマ処理と酸素ガス処理を2ステップで行うことによってヴィア直下のストレスマイグレーションを抑制する方法を説明する。
図1は、実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
図1において、本実施の形態では、絶縁膜形成工程として、SiO膜を形成するSiO膜形成工程(S102)、SiC膜を形成するSiC膜形成工程(S104)、多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜を形成するLow−k膜形成工程(S106)、low−k膜表面をプラズマ処理するヘリウム(He)プラズマ処理工程(S108)、SiO膜を形成するSiO膜形成工程(S110)と、開口部を形成する開口部形成工程(S112)と、導電性材料を堆積させる導電性材料堆積工程として、バリアメタル膜形成工程(S114)、シード膜形成工程(S116)、めっき工程及びアニール工程(S118)と、平坦化工程(S120)と、還元性プラズマ処理する還元性プラズマ処理工程(S122)と、改質膜形成工程として、酸化処理工程(S124)と、絶縁膜形成工程として、SiC膜形成工程(S126)、low−k膜形成工程(S128)、Heプラズマ処理工程(S130)、SiC膜形成工程(S132)、Low−k膜形成工程(S134)、Heプラズマ処理工程(S136)、SiO膜形成工程(S138)と、開口部を形成する開口部形成工程(S140)と、導電性材料を堆積させる導電性材料堆積工程として、バリアメタル膜形成工程(S142)、シード膜形成工程(S144)、めっき工程及びアニール工程(S146)と、平坦化工程(S148)という一連の工程を実施する。
図2は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図2では、図1のSiO膜形成工程(S102)からSiO膜形成工程(S110)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図2(a)において、SiO膜形成工程として、基体200上にCVD法によって、例えば、膜厚500nmの下地SiO膜を堆積し、SiO膜210を形成する。ここでは、CVD法によって成膜しているが、その他の方法を用いても構わない。基体200として、例えば、直径300ミリのシリコンウェハを用いる。ここでは、デバイス部分の形成を省略している。
図2(b)において、SiC膜形成工程として、SiO膜210の上に、CVD法によって、SiCを用いた膜厚50nmの下地SiC膜を堆積し、SiC膜212を形成する。ここでは、CVD法によって成膜しているが、その他の方法を用いても構わない。SiC膜212は、エッチングストッパとしての機能も有する。SiC膜を生成するのは難しいためSiC膜の代わりにSiOC膜を用いても構わない。或いは、SiCN膜、SiN膜を用いることができる。
図2(c)において、low−k膜形成工程として、基体200の上に形成された前記SiC絶縁膜形成工程により形成されたSiC膜212の上に多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜220を250nmの厚さで形成する。low−k膜220を形成することで、比誘電率kが3.5よりもの低い層間絶縁膜を得ることができる。low−k膜220の材料としては、例えば、多孔質のメチルシルセスキオキサン(methyl silsequioxane:MSQ)を用いることができる。また、その形成方法としては、例えば、溶液をスピンコートし熱処理して薄膜を形成するスピン・オン・グラス(spin on glass:SOG)法を用いることができる。ここでは、スピナーの回転数は900min−1(900rpm)で成膜した。このウェハをホットプレート上で窒素雰囲気中250℃の温度でベークを行い、最終的にホットプレート上で窒素雰囲気中450℃の温度で10分間のキュアを行った。MSQの材料や形成条件などを適宜調節することにより、所定の物性値を有する多孔質の絶縁膜が得られる。例えば、密度が0.7g/cmで比誘電率kが1.8となる。low−k膜のSiとOとCの組成比は、Siが25から35%の範囲、Oが45から57%の範囲、Cが13から24%の範囲にある物性値を有するLow−k膜220が得られる。そして、Heプラズマ処理工程として、このlow−k膜220表面をCVD装置内でヘリウム(He)プラズマ照射によって表面改質する。Heプラズマ照射によって表面が改質されることで、low−k膜220とlow−k膜220上に形成する後述するキャップ膜としてのCVD−SiO膜222との接着性を改善することができる。ガス流量は1.7Pa・m/s(1000sccm)、ガス圧力は1000Pa、高周波パワーは500W、低周波パワーは400W、温度は400℃とした。キャップCVD膜をlow−k膜上に成膜する際は、low−k膜表面にプラズマ処理を施すことがキャップCVD膜との接着性を改善する上で有効である。プラズマガスの種類としてはアンモニア(NH)、亜酸化窒素(NO)、水素(H)、He、酸素(O)、シラン(SiH)、アルゴン(Ar)、窒素(N)などがあり、これらの中でもHeプラズマはlow−k膜へのダメージが少ないために特に有効である。また、プラズマガスはこれらのガスを混合したものでも良い。例えば、Heガスは他のガスと混合して用いると効果的である。
図2(d)において、SiO膜形成工程として、前記Heプラズマ処理を行った後、キャップ膜として、CVD法によってlow−k膜220上にSiOを膜厚50nm堆積することで、SiO膜222を形成する。SiO膜222を形成することで、直接リソグラフィを行うことができないlow−k膜220を保護し、low−k膜220にパターンを形成することができる。かかるキャップCVD膜は、SiO膜、SiC膜、SiOC膜、SiCN膜などがあるが、ダメージ低減の観点からはSiO膜が優れ、低誘電率化の観点からはSiOC膜が、耐圧向上の観点からはSiC膜やSiCN膜が優れている。さらに、SiO膜とSiC膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCO膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCN膜の積層膜を用いることができる。さらにキャップCVD膜の一部、もしくは全てが後述する平坦化工程においてCMPにより除去されても良い。キャップ膜を除去することで誘電率をさらに低減することができる。キャップ膜の厚さとしては10nmから150nmが良く、10nmから50nmが実効的な比誘電率を低減する上で効果的である。
以上の説明において、下層配線における層間絶縁膜は、比誘電率が3.5以下のlow−k膜でなくても構わないが、low−k膜を含む場合に特に有効である。
図3は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図3では、図1の開口部形成工程(S112)からめっき工程とめっき後アニール工程(S118)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図3(a)において、開口部形成工程として、リソグラフィ工程とドライエッチング工程でダマシン配線を作製するための配線溝構造である開口部150をSiO膜222とlow−k膜220と下地SiC膜212内に形成する。図示していないレジスト塗布工程、露光工程等のリソグラフィ工程を経てSiO膜222の上にレジスト膜が形成された基体200に対し、露出したSiO膜222とその下層に位置するlow−k膜220を、下地SiC膜212をエッチングストッパとして異方性エッチング法により除去し、その後、下地SiC膜212をエッチングして開口部150を形成すればよい。異方性エッチング法を用いることで、基体200の表面に対し、略垂直に開口部150を形成することができる。例えば、一例として、反応性イオンエッチング法により開口部150を形成すればよい。
図3(b)において、バリアメタル膜形成工程として、前記開口部形成工程により形成された開口部150及びSiO膜222表面にバリアメタル材料を用いたバリアメタル膜240を形成する。物理気相成長法(physical vapor deposition:PVD)法の1つであるスパッタ法を用いるスパッタリング装置内で窒化タンタル(TaN)を膜厚10nm、タンタル(Ta)膜を膜厚15nm堆積し、バリアメタル膜240を形成する。TaN膜とTa膜とを積層することで、TaN膜によりCuのlow−k膜220への拡散防止を図り、Ta膜によりCuの密着性向上を図ることができる。バリアメタル材料の堆積方法としては、例えば、原子層気相成長(atomic layer deposition:ALD法、あるいは、atomic layer chemical vapor deposition:ALCVD法)やCVD法などを用いることができる。PVD法を用いる場合より被覆率を良くすることができる。
図3(c)において、シード膜形成工程として、スパッタ等の物理気相成長(PVD)法により、次の工程である電解めっき工程のカソード極となるCu薄膜をシード膜250としてバリアメタル膜240が形成された開口部150内壁及び基体200表面に堆積(形成)させる。ここでは、シード膜250を膜厚75nm堆積させた。
図3(d)において、めっき工程として、シード膜250をカソード極として、電解めっき等の電気化学的成長によりCu膜260を開口部150及び基体200表面に堆積させる。ここでは、膜厚500nmのCu膜260を堆積させ、堆積させた後にアニール処理を250℃の温度で30分間行った。
図4は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図4では、図1の平坦化工程(S120)から酸化処理工程(S124)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図4(a)において、平坦化工程の一例である研磨工程として、CMP法によってSiO膜222の表面、すなわち、開口部150以外に堆積された導電部としての配線層となるCu膜260、シード膜250、及びバリアメタル膜240を研磨除去することにより、図4(a)に表したような埋め込み構造を形成する。ここでは、一例として、CMP装置はオービタル方式で、ノベラスシステムズ社のMomentum300を用いた。CMP荷重は1.03×10Pa(1.5psi)、オービタル回転数は600min−1(600rpm)、ヘッド回転数は24min−1(24rpm)、スラリー供給速度は0.3L/min(300cc/分)、研磨パッドは発泡ポリウレタン製の単層パッド(ロデール社のIC1000)、CMPスラリーはCu用に砥粒フリースラリー(日立化成工業製のHS−C430−TU)、バリアメタル用に砥粒スラリー(日立化成工業製のHS−T605−8)を用いた。上述の条件でCMPを行い、溝外部のCu膜とバリアメタル膜を除去してダマシンCu配線を形成した。
図4(b)において、還元工程の一例である還元性プラズマ処理工程として、CVD装置内でアンモニア(NH)プラズマ処理を行なう。この処理により図4(a)における平坦化工程でのCu−CMPの際にスラリーとの反応によって形成されたCu表面の錯体を還元し、キャップSiO膜上に存在する残留有機物を除去することができる。前記還元性のプラズマはアンモニアプラズマ、もしくは水素(H)プラズマが効果的であり、特にアンモニアプラズマが処理装置内におけるガスの扱い易さから好ましい。
図5は、CVD装置の概要を説明するための概念図である。
図5において、CVD装置500は、複数のチャンバ510,520,530を有している。カセット室550にウェハをセットし、搬送室540において、搬送ロボットが、各チャンバにウェハを搬送或いは搬出する。後述するように、還元性プラズマ処理工程と改質膜形成工程とSiC膜形成工程とをかかるCVD装置500内において、連続的に処理する。例えば、還元性プラズマ処理工程をチャンバ510にて行ない、改質膜形成工程をチャンバ520にて行ない、SiC膜形成工程をチャンバ530にて行なう。或いは、1つのチャンバにて、複数の工程を行っても構わない。前記Cu膜表面を前記還元性のプラズマで処理する工程と、後述する酸化性の雰囲気に前記Cu膜表面をさらす工程と、Cu膜表面に第二の絶縁膜としてSiC膜を形成する工程が、複数の真空チャンバを有する一つの装置内で行われることでプロセスを安定化させることができる。また、外気にウェハを晒すことなく処理するため、パーティクルの付着を防止することができる。
図6は、チャンバ内における構成を説明するための概念図である。
図6において、還元性プラズマ処理工程では、チャンバ300の内部にて、下部電極310を兼ねた温度が400℃に制御された基板ホルダの上に基体100となる半導体基板を設置する。そして、チャンバ300の内部に上部電極320内部からガスを供給する。供給するガス流量は11.8Pa・m/s(7000sccm)とした。真空ポンプ330により233Paのガス圧力になるように真空引きされたチャンバ300の内部の上記上部電極320と下部電極310との間に高周波電源を用いてプラズマを生成させる。高周波パワーは560W、低周波パワーは250W、処理時間は10秒とした。
図4(c)において、改質膜形成工程の一例である酸化処理工程として、還元性プラズマ処理されたCu膜であるシード膜250とめっきされ堆積したCu膜260の表面全面に、図5における同じCVD装置500内で酸化処理を行う。例えば、チャンバ520を用いる。酸化性雰囲気を構成するガスとして酸素(O)ガスを用いる。
図7は、チャンバ内における構成を説明するための概念図である。
図7において、酸化処理工程では、チャンバ300の内部にて、下部電極310を兼ねた温度が100℃以下に制御された基板ホルダの上に基体100となる半導体基板を設置する。そして、チャンバ300の内部に上部電極320内部からガスを供給する。供給するガス流量は、Oガスを1.7Pa・m/s(1000sccm)とし、ガス流量を安定させるために同時にHeガスを1.7Pa・m/s(1000sccm)で流した。真空ポンプ330により100Paのガス圧力になるように真空引きし、処理時間は10分とした。ウェハ温度は、100℃以下としているが、20〜60℃に制御するのがより望ましい。
以上のように、ウェハ温度を100℃以下まで戻して酸素ガスを1.7Pa・m/s(1000sccm)、ガス圧力を100Paで10分間流すことで、Cu表面に1〜3nmの酸化層として酸化銅(CuO)膜270が形成される。また、比較例としてこの酸化処理を行わないウェハも用意した。酸化性雰囲気に100℃以下で晒すことにより、高温で生じる不具合、すなわち、Cu表面の酸化が進んで表面が腐食してしまうのを防ぐことができる。よって、薄膜に形成された酸化膜を半導体装置の一部としてそのまま使用することができる。
前記酸化性の雰囲気としては亜酸化窒素(NO)ガスやOガスがある。プラズマを使わずにこれらのガスをCu表面に照射するだけで数nmの厚さの酸化層が形成され、ストレスマイグレーション抑制の効果が期待できる。これらのガスとともにHeやアルゴン(Ar)などの不活性ガスや、窒素(N)などのガスを同時に流すこともできる。処理時間は10分以下が好ましい。処理時間が長くなると酸化反応が進行してヴィア抵抗が増加するからである。
図8は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図8では、図1のSiC膜形成工程(S126)からSiO膜形成工程(S138)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図8(a)において、次の層における絶縁膜形成工程の一部であるSiC膜形成工程として、図5における同じCVD装置500内で温度を再び400℃まで上げて50nmの膜厚のSiC膜275を形成する。SiC膜275は拡散防止膜の働きがあり、このSiC膜275を形成することで、Cuの拡散を防止することができる。例えば、チャンバ530を用いる。チャンバ内部の構成は、図6と同様であり、供給ガス、圧力、温度、プラズマ等のプロセス条件を適宜調整してSiC膜275を成膜すればよい。かかるCVD法で形成されるSiC膜275の他に、SiCN膜、SiCO膜、SiN膜、SiO膜を用いることができる。
図8(b)において、low−k膜形成工程として、図2(c)で説明した工程と同様に、SiC膜275の上にSiC膜275よりも比誘電率の低い低誘電率膜である、多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜280を形成する。そして、同様に、Heプラズマ処理工程として、このlow−k膜280表面をCVD装置内でHeプラズマ照射によって表面改質する。
図8(c)において、SiC膜形成工程として、前記Heプラズマ処理を行った後、キャップ膜として、CVD法によってlow−k膜280上にSiC膜282を形成する。SiC膜282は、後述するデュアルダマシン法によるCu埋め込みのための溝及び孔をエッチングにより形成するためのエッチングストッパとすることができる。そして、low−k膜形成工程として、SiC膜282上にlow−k膜285を形成する。そして、同様に、Heプラズマ処理工程として、このlow−k膜285表面をCVD装置内でHeプラズマ照射によって表面改質する。そして、SiO膜形成工程として、図2(d)で説明した工程と同様、前記Heプラズマ処理を行った後、キャップ膜として、CVD法によってlow−k膜285上にSiO膜290を形成する。
図9は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図9では、図1の開口部形成工程(S140)からシード膜形成工程(S144)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図9(a)において、開口部形成工程として、図3(a)で説明した工程と同様、リソグラフィ工程とドライエッチング工程でデュアルダマシン配線を作製するための配線溝構造である開口部152,154を、SiO膜290とlow−k膜285とSiC膜282とlow−k膜280とSiC膜275とに形成する。孔形成工程として開口部150に堆積した下層Cu膜260へと貫通する、ヴィア孔となる開口部152を形成し、溝形成工程として上層配線用の溝となる開口部154を形成する。ヴィア孔となる開口部152と上層配線用の溝となる開口部154とのどちらを先に形成しても構わない。
図9(b)において、バリアメタル膜形成工程として、図3(b)で説明した工程と同様、前記開口部形成工程により形成された開口部152,154及びSiO膜290表面にバリアメタル材料を用いたバリアメタル膜242を形成する。形成方法は、図3(a)で説明した工程と同様、スパッタ法を用いればよいが、配線溝とヴィア孔とを同時に成膜するため、アスペクト比が大きくなってしまうので、ALD法、ALCVD法やCVD法などを用いた方が望ましい。PVD法を用いる場合より被覆率を良くすることができる。
図9(c)において、シード膜形成工程として、図3(c)で説明した工程と同様、スパッタ等の物理気相成長(PVD)法により、次の工程である電解めっき工程のカソード極となるCu薄膜をシード膜252としてバリアメタル膜242が形成された開口部152,154内壁及び基体200表面に堆積(形成)させる。
図10は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図10では、図1のめっき工程及びアニール工程(S146)から平坦化工程(S148)までを示している。
図10(a)において、めっき工程として、図3(d)で説明した工程と同様、シード膜252をカソード極として、電解めっき等の電気気相成長によりCu膜264を開口部152,154及び基体200表面に堆積させる。これによりCu膜264の一部にヴィア262が形成される。
図10(b)において、平坦化工程として、図4(a)で説明した工程と同様、CMP法によってSiO膜290の表面に堆積された導電部としての配線層となるCu膜264、シード膜252、及びバリアメタル膜242を研磨除去することにより、図10(b)に表したような埋め込み構造を形成する。溝外部のCu膜とバリアメタル膜を除去してデュアルダマシンCu配線を形成する。
以上のように、デュアルダマシン構造を作製して、1層目のCu配線と2層目のCu配線がヴィア層で接続される構造を形成する。かかる製造方法により製造された半導体装置を用いてストレスマイグレーション試験を行った結果を以下に説明する。
前述の2種類のウェハ、すなわち、酸化処理を行ったウェハと行っていないウェハとに保護膜とパッド電極を形成した後、かかる2種類のウェハを175℃で500時間保管して、1層目のCu配線の幅が10マイクロメートル、2層目のCu配線の幅が0.2マイクロメートル、ヴィア径が0.14マイクロメートルの構造においてヴィア抵抗の歩留り(10%抵抗増加)を調べた。
図11は、ストレスマイグレーション試験の結果を示す図である。
その結果、酸化処理を行ったウェハではヴィア抵抗の劣化はほとんど見られなかった。これに対して、前述の酸化処理を行っていないウェハでは同一構造のヴィアで抵抗の歩留りが100%から10%まで低下した。劣化したヴィアをTEMで観察した結果、図27に示すようなボイドが形成されていた。一方、酸化処理したウェハではボイドが見つからなかった。つまり、酸化処理されたウェハではヴィア底の直下の配線層表面におけるCu原子の移動が酸素によって阻止され、ストレスマイグレーションを抑制することができたものと考えられる。
本実験をデバイスが搭載されたウェハで実施しても同様の効果を確認することができた。1層目のCu配線層だけでなく、2層目のCu配線層においても有効であり、さらに3層目以上のCu配線層でも有効な結果が得られた。
low−k材料としては、HSQ(Hydrogen Silsesquioxane)やポリマー、CVCで形成されたSiOC膜を用いても同様の結果が得られた。
以上のように、前記Cu膜260表面部にCu膜260の改質膜として、酸化膜を形成することで、前記Cu膜260表面部におけるCu原子の移動を抑制することができる。Cu原子の移動が抑制させることで、空孔が、ヴィア262直下に集まることを防止することができる。ヴィア262直下にボイドが形成されることを抑制することができるので、ヴィア抵抗の増加を抑制し、ヴィア抵抗の歩留まりの低下を抑制することができる。
実施の形態2.
前記実施の形態1では、Cu表面の酸化処理を、プラズマを用いずに行なった。実施の形態2では、Cu−CMP後に水素プラズマ処理と、Cu表面の酸化処理を、プラズマを用いて行なう酸素プラズマ処理との2ステップで行うことによってヴィア直下のストレスマイグレーションを抑制する方法を説明する。
図12は、実施の形態2における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
図12においては、酸化処理工程(S124)を酸化性プラズマ処理工程(S1124)に変更した以外は、図1と同様である。
図13は、図12のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図13では、図12の平坦化工程(S120)から酸化処理工程(S1124)までを示している。SiO膜形成工程(S102)からめっき工程及びアニール工程(S118)までは、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図13において、図13(a)に示す平坦化工程は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図13(b)において、還元性プラズマ処理工程として、実施の形態1では、NHプラズマを用いているが、ここでは、Hプラズマを用いる。前記還元性のプラズマはNHプラズマが処理装置内におけるガスの扱い易さから好ましいが、Hプラズマを用いても同様の効果を得ることができる。
図5におけるCVD装置内で図6と同様なチャンバ構成において、還元性プラズマ処理工程では、プラズマ雰囲気に基体100となる半導体基板を晒す。チャンバ300の内部にて、下部電極310を兼ねた温度が400℃に制御された基板ホルダの上に基体100となる半導体基板を設置する。そして、チャンバ300の内部に上部電極320内部からガスを供給する。供給するガス流量は16.0Pa・m/s(9500sccm)とした。真空ポンプ330により300Paのガス圧力になるように真空引きされたチャンバ300の内部の上記上部電極320と下部電極310との間に高周波電源を用いてプラズマを生成させる。高周波パワーは240W、低周波パワーは0W、処理時間は15秒とした。
以上のように、Cu−CMP工程の次にCVD装置内で水素プラズマ処理を行なうことによりCu−CMPの際にスラリーとの反応によって形成されたCu表面の錯体を還元し、キャップSiO膜上にある残留有機物を除去することができる。
図13(c)において、改質膜形成工程の一例である酸化性プラズマ処理工程として、還元性プラズマ処理されたCu膜であるシード膜250とめっきされ堆積したCu膜260の表面全面に、図5における同じCVD装置500内で酸化処理を行う。例えば、チャンバ520を用いる。酸化性雰囲気を構成するガスとして酸素(O)ガスを用いる。
図14は、チャンバ内における構成を説明するための概念図である。
図14において、酸化性プラズマ処理工程では、チャンバ300の内部にて、下部電極310を兼ねた温度が400℃に制御された基板ホルダの上に基体100となる半導体基板を設置する。そして、チャンバ300の内部に上部電極320内部からガスを供給する。供給するガス流量は、Oガスを0.34Pa・m/s(200sccm)とし、ガス流量を安定させるために同時にHeガスを1.7Pa・m/s(1000sccm)で流した。真空ポンプ330により100Paのガス圧力になるように真空引きされたチャンバ300の内部の上記上部電極320と下部電極310との間に高周波電源を用いてプラズマを生成させる。高周波パワーは500W、低周波パワーは400W、処理時間は2秒とした。
以上のように、同じCVD装置内で酸素プラズマ処理として、酸素ガスを0.34Pa・m/s(200sccm)、ガス圧力を100Paで流し、高周波パワーは500W、低周波パワーは400W、温度は400℃、時間は2秒とすることで、Cu表面に3〜4nmの酸化層となるCuO膜270が形成される。プラズマを用いることによって酸化層を形成する時間を短縮することができる。かかる酸化性ガスを用いてプラズマ処理することもストレスマイグレーション抑制には効果的である。しかし、プラズマを用いる場合はCu表面の酸化が過度に進行してCu配線の電気抵抗が増加する問題があるため、処理時間を短くすることが望ましい。具体的には10秒以下が好ましい。言い換えれば、ヴィア抵抗の増加が5%増加以下に抑えるように処理することが望ましい。ヴィア抵抗の増加が5%増加以下に抑えるように処理することにより、形成された酸化膜を半導体装置の一部としてそのまま使用することができる。また、比較例としてこの酸化処理を行わないウェハも用意した。
前記酸化性の雰囲気としてはOガスの代わりに、NOガスを用いてもよい。同様に、Oガス或いはNOガスとともにHeやArなどの不活性ガスや、Nなどのガスを同時に流してもよい。
以降、SiC膜形成工程(S126)から平坦化工程(S148)までは、実施の形態1と同様であるため省略する。実施の形態2においても、還元性プラズマ処理工程と改質膜形成工程とSiC膜形成工程とを図5に示したCVD装置500内において、連続的に処理することが望ましい点は同様である。複数の真空チャンバを有する一つの装置内で行われることでプロセスを安定化させることができる。また、外気にウェハを晒すことなく処理するため、パーティクルの付着を防止することができる。
以上のように、デュアルダマシン構造を作製して、1層目のCu配線と2層目のCu配線がヴィア層で接続される構造を形成する。かかる製造方法により製造された半導体装置を用いてストレスマイグレーション試験を行った結果を以下に説明する。
前述の2種類のウェハ、すなわち、酸化処理を行ったウェハと行っていないウェハとに保護膜とパッド電極を形成した後、かかる2種類のウェハを175℃で500時間保管して、1層目のCu配線の幅が10マイクロメートル、2層目のCu配線の幅が0.2マイクロメートル、ヴィア径が0.14マイクロメートルの構造においてヴィア抵抗の歩留りを調べた。
図15は、ストレスマイグレーション試験を行った結果を示す図である。
その結果、酸化処理を行ったウェハではヴィア抵抗の劣化はほとんど見られなかった。これに対して、前述の酸化処理を行っていないウェハでは同一構造のヴィアで抵抗の歩留りが100%から20%まで劣化した。劣化したヴィアをTEMで観察した結果、図27と同様なボイドが形成されていた。一方、酸化処理したウェハではボイドが見つからなかった。つまり、酸化処理されたウェハではヴィア底の直下の配線層表面におけるCu原子の移動が酸素によって阻止され、ストレスマイグレーションを抑制することができたものと考えられる。
実施の形態1と同様、本実験をデバイスが搭載されたウェハで実施しても同様の効果を確認することができた。1層目のCu配線層だけでなく、2層目のCu配線層においても有効であり、さらに3層目以上のCu配線層でも有効な結果が得られた。low−k材料として、HSQやポリマー、CVDで形成されたSiOC膜を用いても同様の結果が得られた。
図16は、ストレスマイグレーションによりボイドが形成される様子を説明するための概念図である。
図17は、下層Cu配線上に酸化膜が形成されている場合の空孔の動きを説明するための概念図である。
図16(a)に示すように、下層Cu配線において、拡散防止膜となるSiCとの界面に存在する空孔は、ストレスが多いため、図16(b)に示すように、Cuヴィア直下に集まりボイドを形成する。これに対し、図17(a)に示す下層Cu配線上に図17(b)に示す酸化層となるCuO膜を形成することで、図17(c)に示すように、後にヴィアが形成されても下層Cu配線界面のCu原子がCuO膜により移動せず、したがって空孔が移動せず、ボイドを形成しない。
Cu原子は、界面、粒界の順で移動しやすい。これは、活性化エネルギーが界面で最も低くなるため最も移動しやすいと考えられる。よって、ストレスマイグレーションを抑制するには、界面領域、粒界領域を考慮して下層Cu配線表面から深さ5nm以下のCu原子の移動を抑制することが効果的である。特に、界面領域として下層Cu配線表面から深さ1〜2nmのCu原子の移動を抑制することが効果的である。すなわち、実施の形態1における酸化処理で1〜3nm、実施の形態2における酸化性プラズマ処理で3〜4nmのCuOを形成することで、Cu原子の移動を抑制することができる。
実施の形態3.
前記実施の形態1,2においては、Cu表面の改質膜としてCuO膜を形成する例を示したが、シラン(SiH)ガスを用いることによってCu表面をシリサイド化させることも効果がある。実施の形態3では、Cu表面の改質膜としてシリサイド膜を形成する例を説明する。
図18は、実施の形態3における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
図18においては、酸化処理工程(S124)をシリサイド化処理工程(S1624)に変更した以外は、図1と同様である。
図19は、図18のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図19では、図18の平坦化工程(S120)から酸化処理工程(S1624)までを示している。SiO膜形成工程(S102)からめっき工程及びアニール工程(S118)までは、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図19において、図19(a)に示す平坦化工程は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図19(b)において、還元性プラズマ処理工程として、実施の形態1では、NHプラズマを用い、実施の形態2では、Hプラズマを用いているが、どちらでも構わない。実施の形態1,2同様に、Cu表面に還元性プラズマ処理を行なう。以上のように、Cu−CMP工程の次にCVD装置内で還元性プラズマ処理を行なうことによりCu−CMPの際にスラリーとの反応によって形成されたCu表面の錯体を還元し、キャップSiO膜上にある残留有機物を除去することができる。
図19(c)において、改質膜形成工程の一例であるシリサイド化処理工程として、還元性プラズマ処理されたCu膜であるシード膜250とめっきされ堆積したCu膜260の表面全面に、図5における同じCVD装置500内でシリサイド化処理を行う。例えば、チャンバ520を用いる。ガスとしてSiHガスを用いる。
図20は、チャンバ内における構成を説明するための概念図である。
図20において、シリサイド化処理工程では、実施の形態1と同様、プラズマを用いずにチャンバ300の内部に上部電極320内部からSiHガスを供給する。処理時間は10秒以内が望ましい。SiHガスをCu表面に照射することで、シリサイド膜としてCuSi膜272を形成する。
以降、SiC膜形成工程(S126)から平坦化工程(S148)までは、実施の形態1と同様であるため省略する。実施の形態3においても、還元性プラズマ処理工程と改質膜形成工程とSiC膜形成工程とを図5に示したCVD装置500内において、連続的に処理することが望ましい点は同様である。複数の真空チャンバを有する一つの装置内で行われることでプロセスを安定化させることができる。また、外気にウェハを晒すことなく処理するため、パーティクルの付着を防止することができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、Cu表面のシリサイド化処理を、プラズマを用いずに行なった。実施の形態4では、Cu−CMP後に水素プラズマ処理と、Cu表面のシリサイド化処理を、プラズマを用いて行なうシリサイド化プラズマ処理との2ステップで行うことによってヴィア直下のストレスマイグレーションを抑制する方法を説明する。
図21は、実施の形態4における一部の工程を表す工程断面図である。
図21(c)において、シリサイド化処理工程をシリサイド化プラズマ処理工程に変更した以外は、実施の形態3と同様である。
図21(c)において、SiH4ガスのプラズマを用いることによってシリサイド層を形成する時間を短縮することもできる。
図22は、チャンバ内における構成を説明するための概念図である。
図22において、シリサイド化処理工程では、実施の形態1と同様、プラズマを用いてチャンバ300の内部に上部電極320内部からSiHガスを供給し、SiH4ガスのプラズマを用いてCuSi膜272を形成する。
前記実施の形態3,4において、ヴィア抵抗の増加量が5%以下に抑えるように処理時間を短くするのが望ましい。具体的には10秒以下が好ましい。実施の形態4に説明したようにSiH4ガスのプラズマを用いることによってシリサイド層を形成する時間をさらに短縮することができる。
図23は、図18のフローチャートに対応して実施されるSiC膜形成工程(S126)からSiO膜形成工程(S138)までを表す工程断面図である。
図24は、図18のフローチャートに対応して実施される開口部形成工程(S140)からシード膜形成工程(S144)までを表す工程断面図である。
図25は、図18のフローチャートに対応して実施されるめっき工程及びアニール工程(S146)から平坦化工程(S148)までを表す工程断面図である。
図23〜25は、前記実施の形態3,4において、図8〜10に示すCuO膜270がCuSi膜272に代わった以外は、図8〜10での説明と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、前記Cu膜260表面部にCu膜260の改質膜として、シリサイド膜を形成することで、前記Cu膜260表面部におけるCu原子の移動を抑制することができる。Cu原子の移動が抑制させることで、空孔が、ヴィア262直下に集まることを防止することができる。ヴィア262直下にボイドが形成されることを抑制することができるので、ヴィア抵抗の増加を抑制し、ヴィア抵抗の歩留まりの低下を抑制することができる。シリサイド膜でも、ストレスマイグレーションを抑制するには、界面領域、粒界領域を考慮して下層Cu配線表面から深さ5nm以下のCu原子の移動を抑制することが効果的である。
実施の形態5.
前記各実施の形態では、ヴィア下部に位置するヴィア下層のCu層にボイドが生じないようにするために、下層Cu層の全表面を酸化或いはシリサイド化させているが、ヴィア孔をエッチングにて形成後、前記各実施の形態では説明を省略したドライエッチング洗浄液(EKC5920による5分間の室温洗浄)でヴィア底残渣を除去するウェット洗浄を行なった後、酸素雰囲気或いはSiHガス雰囲気に晒すことで、下層Cu層のうち、ヴィア下部に位置する部分表面だけ酸化或いはシリサイド化させてもよい。下層Cu層の表面において、改質膜が形成されるのは、前記ヴィア孔により表面が開口された部分に限られることになるが、それでも改質膜が形成されることで、下層Cu層の全表面を酸化或いはシリサイド化させる場合より、効果としては少なくなるが、ヴィア直下におけるCu原子の移動を抑制することができる。ヴィア直下におけるCu原子の移動を抑制することができるので、ヴィア直下に空孔が集まることを防止することができる。
前記各実施の形態において、low−k膜の比誘電率kが2.6以下の場合、low−k膜の側壁が、20nm以下の膜厚のCVD膜で被覆されていることが望ましい。その理由は、比誘電率が2.6以下の場合はポーラス膜であることが多く、ポアシーリングをCu配線の側壁で行う必要があるからである。特に、前述のALD法やCVD法によってバリアメタル膜を成膜する場合は必要である。ポアシーリング用のCVD膜の種類としては、SiC膜、SiCN膜、SiCO膜、SiN膜が望ましい。特に、低誘電率の観点からSiC膜が最適である。
また、バリアメタルとして、Ta,TaNに限らず、TaCN(炭化窒化タンタル)、WN(窒化タングステン)、WCN(炭化窒化タングステン)、TiN(窒化チタン)等の高融点金属の窒化膜或いは窒化炭素膜であっても構わない。或いはチタン(Ti)、WSiN等であっても構わない。
ここで、上記各実施の形態における配線層の材料として、Cu以外に、Cu−Sn合金、Cu−Ti合金、Cu−Al合金等の、半導体産業で用いられるCuを主成分とする材料を用いて同様の効果が得られる。
なお、多層配線構造などを形成する場合には、各図において基体200は、下層の配線層と絶縁膜とが形成されたものである。
上記各実施の形態においては、多孔質絶縁膜の材料としては、多孔質誘電体薄膜材料としてのMSQに限らず、他の多孔質無機絶縁体膜材料、多孔質有機絶縁体膜材料を用いても同様の効果を得ることができる。
特に、多孔質の低誘電率材料に上記各実施の形態を適用した場合には、上述の如く顕著な効果が得られる。上記各実施の形態において多孔質絶縁膜の材料として用いることができるものとしては、例えば、各種のシルセスキオキサン化合物、ポリイミド、炭化フッ素(fluorocarbon)、パリレン(parylene)、ベンゾシクロブテンをはじめとする各種の絶縁性材料を挙げることができる。
以上、具体例を参照しつつ各実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
例えば、各実施の形態で層間絶縁膜が形成された基体200は、図示しない各種の半導体素子あるいは構造を有するものとすることができる。また、半導体基板ではなく、層間絶縁膜と配線層とを有する配線構造の上に、さらに層間絶縁膜を形成してもよい。開口部も半導体基板が露出するように形成してもよいし、配線構造の上に形成してもよい。
さらに、層間絶縁膜の膜厚や、開口部のサイズ、形状、数などについても、半導体集積回路や各種の半導体素子において必要とされるものを適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての半導体装置の製造方法は、本発明の範囲に包含される。
また、説明の簡便化のために、半導体産業で通常用いられる手法、例えば、フォトリソグラフィプロセス、処理前後のクリーニング等は省略しているが、それらの手法が含まれることは言うまでもない。
実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 CVD装置の概要を説明するための概念図である。 チャンバ内における構成を説明するための概念図である。 チャンバ内における構成を説明するための概念図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 ストレスマイグレーション試験の結果を示す図である。 実施の形態2における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。 図12のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 チャンバ内における構成を説明するための概念図である。 ストレスマイグレーション試験を行った結果を示す図である。 ストレスマイグレーションによりボイドが形成される様子を説明するための概念図である。 下層Cu配線上に酸化膜が形成されている場合の空孔の動きを説明するための概念図である。 実施の形態3における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。 図18のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 チャンバ内における構成を説明するための概念図である。 実施の形態4における一部の工程を表す工程断面図である。 チャンバ内における構成を説明するための概念図である。 図18のフローチャートに対応して実施されるSiC膜形成工程(S126)からSiO膜形成工程(S138)までを表す工程断面図である。 図18のフローチャートに対応して実施される開口部形成工程(S140)からシード膜形成工程(S144)までを表す工程断面図である。 図18のフローチャートに対応して実施されるめっき工程及びアニール工程(S146)から平坦化工程(S148)までを表す工程断面図である。 従来のLow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 従来のCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置を示す断面図である。
符号の説明
100,200 基体
150,152,154 開口部
210,222,290 SiO
212,275,282 SiC膜
220,280,285 low−k膜
221,281,286 絶縁膜
240,242 バリアメタル膜
250,252 シード膜
260,264 Cu膜
262 ヴィア
270 酸化銅(CuO)膜
272 CuSi膜
300,510,520,530 チャンバ
310 下部電極
320 上部電極
330 真空ポンプ
400 ボイド
500 CVD装置
540 搬送室
550 カセット室

Claims (8)

  1. 基体上に第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜形成工程と、
    前記第1の絶縁膜に開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記開口部に導電性材料を堆積させる第1の堆積工程と、
    前記開口部以外に堆積した導電性材料を研磨する研磨工程と、
    前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面を還元性プラズマ雰囲気に晒す還元工程と、
    前記還元性プラズマ雰囲気に晒された、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面部に、前記導電性材料の改質膜として、酸化膜とシリサイド膜とのいずれかを形成する改質膜形成工程と、
    前記第1の絶縁膜と前記導電性材料との上に第2の絶縁膜を形成する第2の絶縁膜形成工程と、
    前記第2の絶縁膜に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料へと貫通する孔を形成する孔形成工程と、
    前記孔に導電性材料を堆積させる第2の堆積工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の形成方法。
  2. 前記改質膜形成工程において、前記第2の絶縁膜形成工程の前に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面全体に改質膜を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の形成方法。
  3. 前記改質膜形成工程において、前記孔形成工程により形成された前記孔を介して前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面に改質膜を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の形成方法。
  4. 前記改質膜形成工程において、酸化膜を形成する場合に、前記第1の絶縁膜の開口部に堆積した導電性材料の表面を酸化性雰囲気に100℃以下で晒すことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の形成方法。
  5. 前記改質膜形成工程において、酸化膜を形成する場合に、酸素(O)或いは亜酸化窒素(NO)ガスを供給することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の形成方法。
  6. 前記改質膜形成工程において、シリサイド膜を形成する場合に、シラン(SiH)ガス雰囲気に前記導電性材料の表面を晒すことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の形成方法。
  7. 前記改質膜形成工程において、前記導電性材料の表面に5nm以下の前記改質膜を形成することを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の半導体装置の形成方法。
  8. 前記第2の絶縁膜形成工程において、前記導電性材料の拡散を防止する拡散防止膜と前記拡散防止膜上に前記拡散防止膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜とを形成し、
    前記還元工程と前記改質膜形成工程と前記第2の絶縁膜形成工程における拡散防止膜の形成工程とを、複数のチャンバを有する1つの装置内で行うことを特徴とする請求項1,2,4〜6いずれか記載の半導体装置の形成方法。
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