JP2005340171A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2005340171A
JP2005340171A JP2005078132A JP2005078132A JP2005340171A JP 2005340171 A JP2005340171 A JP 2005340171A JP 2005078132 A JP2005078132 A JP 2005078132A JP 2005078132 A JP2005078132 A JP 2005078132A JP 2005340171 A JP2005340171 A JP 2005340171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
sealing material
material layer
weight
conductive sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005078132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4465290B2 (ja
Inventor
Toshitaka Honda
稔貴 本田
Tsutomu Shibata
勉 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2005078132A priority Critical patent/JP4465290B2/ja
Publication of JP2005340171A publication Critical patent/JP2005340171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4465290B2 publication Critical patent/JP4465290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

【課題】ガラスシールする際の端子ウキの発生が抑制され、またガラスシール後の導電性シール材におけるクラックや剥離等の発生が抑制された信頼性に優れるスパークプラグを提供すること。
【解決手段】スパークプラグ100の導電性シール材層12、13はベースガラスと導電性フィラーとからなり、かつ、ベースガラスは、Si成分をSiO2酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、B成分をB2O3酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、Al成分をAl2O3酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、Na成分、K成分をそれぞれNa2O酸化物成分、K2O酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、前記Na成分およびK成分の両方を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に使用されるスパークプラグに関する。
従来、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一方の端部側に端子金具を挿入し、同じく他方の端部側に中心電極を挿入して、該貫通孔内において端子金具と中心電極とを導電性シール材層にて封止、固着した構造を有するスパークプラグが広く用いられている。
絶縁体貫通孔内において、端子金具と中心電極とは導電性シール材層により直結されるか、あるいは、各々の導電性シール材層の間に抵抗体を配置する形で結合される。導電性シール材層は、一般には金属粒子とベースガラスとの混合物からなるものであり、金属粒子がガラスマトリックス中にてネットワーク状に接触した形で分散することで、絶縁性のガラスに対し導電性を付与したものである。
近年、スパークプラグ用の絶縁体として、絶縁耐電圧に優れたアルミナ質セラミックで構成されたものが使用されている。他方、端子金具あるいは中心電極はFeやNi等を主成分とする金属製であり、絶縁体との間の線膨張係数(以下、熱膨張係数とも言う)の差は相当大きい(例えば、アルミナは7.3×10−6/℃、FeおよびNiは12〜14×10−6/℃前後である)。従って、例えば使用時に高温化したスパークプラグが冷却されるとき、端子金具あるいは中心電極は絶縁体よりも収縮量が大きくなるので、導電性シール材層がこれに追従できない場合は剥がれ等を起こす懸念がある。
そこで、金属とガラス(無機材料)との混合物を用いた導電性シール材層は、端子金具あるいは中心電極と絶縁体との中間の熱膨張係数に調整できるので、その導電性シール材層を用いることで、両者の収縮変位の差を多少軽減させることができる。
一方、スパークプラグが適用されるエンジンの仕様が高出力化しており、混合気の圧縮比が高くなっていることから、導電性シール材層の気密性能もより高レベルのものが求められるようになってきている。さらに、最近のエンジンは、スパークプラグを取り付けるシリンダヘッド周辺の機構が複雑化しており、取付スペースも確保しにくくなっていることから、スパークプラグの小型化が強く求められている。
スパークプラグが小型化すれば、絶縁体ひいてはこれに形成される貫通孔の内径も縮小される。そして、このようなスパークプラグの中心電極にエンジンの燃焼圧が加わると、貫通孔内の導電性シール材層に付加される単位面積当たりの圧力が従来よりも高くなり、混合気の圧縮比が高くなっていることとも相俟って、従来の導電性シール材層の仕様では耐久性を十分に確保することが困難となってきている。
すなわち、従来の端子金具あるいは中心電極と絶縁体との中間の熱膨張係数を有する導電性シール材層を用いた場合、高温から冷却する際に導電性シール材層がアルミナ質セラミックからなる絶縁体より収縮量が大きく、貫通孔内面におけるシール材と絶縁体との接合面においてはアルミナの収縮量が少ないため導電性シール材層側に引張応力が発生し、これにクラックの進展や剥離等が生じる。
特に、貫通孔内径が4mm以下といった小型のスパークプラグにおいては、高出力・高圧縮比の条件にて運転されるエンジンに適用されたとき、上記の要因とも相俟って、耐久性を確保することが困難となる。また、導電性シール材層の半径方向の収縮が大きく生ずると、絶縁体貫通孔内面から導電性シール材層が剥離して隙間を生じ、気密性やシール材自体の耐久性が低下するおそれがある。
このため、例えば導電性シール材層に絶縁体を構成するアルミナよりも熱膨張係数の低い無機材料、例えばβ−ユークリプタイト、β−スポジュメン、キータイト、シリカ、ムライト、コージェライト、ジルコンおよびチタン酸アルミニウム等からなる絶縁性フィラーを含有させ、導電性シール材層の熱膨張係数を絶縁体の熱膨張係数よりも小さくすることにより、上述したものとは反対に導電性シール材層側に圧縮応力を発生させ、クラックの進展や剥離等を抑制できることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−22886号公報
しかしながら、上述したように導電性シール材層に絶縁性フィラーを含有させる場合、導電性シール材層のベースガラスが軟化したときの固体成分が増えるため導電性シール材層全体としての硬度が上昇する。通常、端子金具と中心電極とを導電性シール材層にて封止、固着するために、絶縁体を加熱しつつ、絶縁体中に端子金具を圧入する(以下、ガラスシールと言う)。このとき、上記導電性シール材層では硬すぎてガラスシール時の端子金具に対する封着加重が十分でなく、絶縁体中に端子金具が十分に挿入されない状態、いわゆる端子ウキが発生することがある。一方、封着加重を単純に大きくすると、絶縁体中に端子金具を圧入する際に、絶縁体を破損してしまう虞がある。
本発明は上述したような課題を解決するためになされたものであって、導電性シール材層が硬くなる原因である絶縁性フィラーをできるだけ低減しつつ、線膨張係数を絶縁体の線膨張係数よりも小さくすることで、導電性シール材層におけるクラックや剥離等の発生が抑制でき、且つ、ガラスシール後の端子ウキの発生も抑制でき、さらには、ガラスシールの際における絶縁体等の破損の発生も抑制でき、生産性・信頼性に優れるスパークプラグを提供することを目的としている。
本発明のスパークプラグは、アルミナ質セラミックにて構成された絶縁体の軸方向に形成された貫通孔内で、端子金具と中心電極との間に配置された導電性シール材層を有するスパークプラグにおいて、前記導電性シール材層はベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が10重量%以下(0を含む)の絶縁性フィラーとを有し、かつ前記ベースガラスは、Si成分をSiO酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、B成分をB2O酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、Al成分をAl酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、Na成分、K成分をそれぞれNaO酸化物成分、KO酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、前記Na成分およびK成分の両方を含むものであることを特徴とする。
本発明では、導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量を10重量%以下としている。これにより、ベースガラスが軟化したときの導電性シール材全体の硬度を低減することができる。よって、ガラスシールを行う際の封着加重が比較的小さくても端子ウキが発生することを抑制でき、かつ絶縁体の破損を抑制できる。なお、導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量が10重量%を超えると、上記効果を得ることができない。
そして、本発明ではスパークプラグの導電性シール材層を構成するベースガラスの組成を所定の組成とすることにより、導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量を低減したとしても導電性シール材層の熱膨張係数をアルミナ質セラミックからなる絶縁体の熱膨張係数よりも小さくできる。これにより、導電性シール材層側に圧縮応力を発生させ、クラックの進展や剥離等を抑制することができる。
具体的には、導電性シール材層を構成するベースガラスとして、Si成分をSiO酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、B成分をB酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、Al成分をAl酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、Na成分、K成分をそれぞれNaO酸化物成分、KO酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、これらNa成分およびK成分の両方を含むものとしている。以下、ベースガラスを構成する各成分について説明する。
Si成分をSiO酸化物成分に換算したときの重量が55重量%未満の場合、ベースガラスの熱膨張係数が大きくなり、導電性シール材層と絶縁体との間に剥離やクラックが発生するおそれがある。他方、65重量%を超えると、ベースガラスの軟化温度が高くなり、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生するおそれがある。
また、B成分をB酸化物成分に換算したときの重量が22重量%未満の場合、ベースガラスの軟化温度が高くなり、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生するおそれがある。他方、35重量%を超えると、ベースガラスの熱膨張係数が大きくなり、導電性シール材層と絶縁体との間に剥離やクラックが発生するおそれがある。
また、Ca成分は、ベースガラスを含む導電性シール材層と接する抵抗体の抵抗値の安定化またはベースガラス自身の軟化温度を低減するために添加されるものである。Ca成分をCaO酸化物成分に換算したときの含有量が0.2重量%未満であると、抵抗体の抵抗値の安定化またはベースガラスの軟化温度の低減が十分でなく、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生するおそれがある。2重量%を超えると、その熱膨張係数が大きくなり、導電性シール材層と絶縁体との間に剥離やクラックが発生するおそれがある。
Al成分はベースガラスに不可避的不純物として含有されるものであり、Al酸化物成分に換算して2重量%を超えるとベースガラスの軟化温度が高くなるためガラスシールを行なう際の端子ウキが発生するおそれがある。なお、Al成分は、ベースガラスにおける含有量が0重量%に近いほど好ましい。
Na成分、K成分は、いずれもベースガラスの軟化温度を低減するために加えられるものである。このNa成分とK成分とが両方ベースガラスに含有されることで、アルカリ混合効果が起こり、有効にベースガラスの軟化温度を低減することができる。
Na成分をNaO酸化物成分、K成分をKO酸化物成分に換算したとき、これらの含有量の合計がベースガラス全体に対して4重量%未満では、ベースガラスの軟化温度を低減することが難しく、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生するおそれがある。また、これらの含有量の合計が8重量%を超えると、その熱膨張係数が大きくなり、導電性シール材層と絶縁体との間に剥離やクラックが発生するおそれがある。
さらに、本発明のスパークプラグは、前記ベースガラスにおける前記Na成分をNaO酸化物成分に換算したときの重量をW1、前記K成分をKO酸化物成分に換算したときの重量をW2としたとき、W1≧W2であることが好ましい。Na成分、K成分を用いたとき、ベースガラスの熱膨張係数の大きさの変化を比較すると、Na成分を用いた方がベースガラスの熱膨張係数の大きさの変化が少ないことが認められる。このため上述したようにW1≧W2とすることで、ベースガラスの軟化温度を低減させつつ、熱膨張係数低減することが可能となる。
そして、より好ましくは、W1≧W2≧W1/5であることがより好ましい。上述した熱膨張係数の観点からはNa成分をK成分よりも多くすることが好ましいが、ベースガラスの軟化温度低減の観点からは両者を含有させる必要があり、K成分があまりに少ないとベースガラスの軟化温度を十分に低減することが困難となる。
本発明ではベースガラスとして上述したようなSi成分、B成分、Ca成分、Na成分およびK成分を必須成分として含有することを特徴とするが、必要に応じて、かつ、本発明の趣旨に反しない範囲において、他の成分、例えばZr成分、Ti成分、MgO成分等を含有させてもよい。この場合、他の成分の含有量は、酸化物成分に換算して、ベースガラス全体に対して10重量%以下とすることが好ましい。
さらに、本発明のスパークプラグは、前記導電性シール材層がベースガラスと導電性フィラーのみで形成されていることが好ましい。このように絶縁性フィラーを含有せず、軟化時の硬度が低減された導電性シール材層の軟化時の硬度をより低減することができる。よって、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生することをより抑制できる。
さらに、本発明のスパークプラグは、前記ベースガラスにおける前記Si成分をSiO酸化物成分に換算したときの重量および前記B成分をB酸化物成分に換算したときの重量の合計が86重量%以上94重量%以下であることが好ましい。これにより、十分に導電性シール材層の熱膨張係数を低減することができる。
本発明の別のスパークプラグは、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔内に、中心電極が第1導電性シール材層、及び端子金具が第2導電性シール材層にそれぞれ固着され、該第1導電性シール材層と第2導電性シール材層との間に抵抗体が介在したスパークプラグにおいて、前記第2導電性シール材層は、ベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が10重量%以下(0を含まない)の絶縁性フィラーとを含み、前記第1導電性シール材層は、ベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が第1導電性シール材層より少ない(0を含む)絶縁性フィラーを含むことを特徴とする。
本発明では、第1導電性シール材層中及び第2導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量を10重量%以下としている。これにより、第1導電性シール材層及び第2導電性シール材層のベースガラスが軟化したときの硬度を低減することができる。よって、ガラスシールを行なう際の封着加重が比較的小さくても端子ウキを抑制できる。また、このように低減された封着加重により、ガラスシールを行なう際に、絶縁体の破損を抑制できる。なお、第1導電性シール材層中又は第2導電性シール材層の絶縁性フィラーの含有量が10重量%を超えると、上記効果を得ることができない。
そして、第2導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量が、前記第1導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量よりも多くすることで、第2導電性シール材層のベースガラス軟化時の硬度が第1導電性シール材層のベースガラス軟化時の硬度よりも大きくなる。すると、第1導電性シール材層と第2導電性シール材層との間に設けられた抵抗体が十分に第2導電性シール材層に押圧されて内部に封入、固着することができる。なお、第2導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量が、前記第1導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量以下であれば、上記効果を十分に得ることが難しい。また、第2導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量を第1導電性シール材層中の絶縁性フィラーの含有量から1重量%以上多くすることで、上記効果を有効に得ることができる。
以下、第1実施形態について説明する。図1に、第1実施形態に係るスパークプラグ100の一例を示す。スパークプラグ100は、筒状の主体金具1、先端部2aが突出するようにその主体金具1の内側に嵌め込まれた絶縁体2、先端に形成された発火部3aを突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられた中心電極3、および主体金具1に一端が溶接等により結合されるとともに他端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極3の先端部と対向するように配置された接地電極4等を備えている。また、接地電極4には上記発火部3aに対向する発火部4aが形成されており、それら発火部3aと、対向する発火部4aとの間の隙間が火花放電ギャップgとされている。
主体金具1は、低炭素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成するとともに、その外周面には、スパークプラグ100を図示しないエンジンブロックに取り付けるためのねじ部1aが形成されている。なお、1bは、主体金具1をエンジンブロックに取り付ける際に、スパナやレンチ等の工具を係合させる工具係合部であり、六角状の軸断面形状を有している。
絶縁体2は、内部に自身の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込むための貫通孔5を有し、全体が以下の絶縁材料により構成されている。すなわち、該絶縁材料はAl成分を、Al2O3に換算した値にて80〜98mol%(望ましくは90〜98mol%)含有するアルミナ質セラミックである。
Al以外の成分は、具体的には下記の範囲で1種又は2種以上を含有させることができる:
Si成分:SiO2換算値で1.50〜5.00mol%;
Ca成分:CaO換算値で1.20〜4.00mol%;
Mg成分:MgO換算値で0.05〜0.17mol%;
Ba成分:BaO換算値で0.15〜0.50mol%;
B成分:B2O3換算値で0.15〜0.50mol%。
絶縁体2の軸方向中間には、周方向外向きに突出する突出部2bが例えばフランジ状に形成されている。そして、該突出部2bよりも後端側がこれよりも細径に形成された本体部2cとされている。一方、突出部2bの先端側にはこれよりも細径の第一軸部2dと、その第一軸部2dよりもさらに細径の第二軸部2eがこの順序で形成されている。
なお、本体部2cの外周面後端部にはコルゲーション部2fが形成され、その外周面には釉薬層2gが形成されている。また、第一軸部2dの外周面は略円筒状とされ、第二軸部2eの外周面は先端に向かうほど縮径する略円錐面状とされている。
絶縁体2の貫通孔5は、中心電極3を挿通させる略円筒状の第一部分5aと、その第一部分5aの後端側においてこれよりも大径に形成される略円筒状の第二部分5bとを有する。端子金具10と抵抗体11とは第二部分5b内に収容され、中心電極3は第一部分5a内に挿通される。
中心電極3の後端部には、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部3bが形成されている。そして、上記貫通孔5の第一部分5aと第二部分5bとは、第一軸部2d内において互いに接続しており、その接続位置には、中心電極3の電極固定用凸部3bをけるための凸部受け面5cがテーパ面あるいはアール面状に形成されている。
また、第一軸部2dと第二軸部2eとの外周面における接続部2hは段付面とされ、これが主体金具1の内面に形成された主体金具側係合部としての凸条部1cとリング状の板パッキン20を介して係合することにより、軸方向の抜止めがなされている。
他方、主体金具1の後端側開口部内面と、絶縁体2の外面との間には、フランジ状の突出部2bの後方側周縁と係合するリング状の線パッキン30が配置され、そのさらに後方側にはタルク等の充填層31を介してリング状の線パッキン32が配置されている。そして、絶縁体2を主体金具1に向けて先端側に押し込み、その状態で主体金具1の開口縁をリング状の線パッキン32に向けて内側に加締めることにより加締め部1dが形成され、主体金具1が絶縁体2に対して固定されている。
絶縁体2の貫通孔5の後端側には端子金具10が挿入・固定され、同じく先端側には中心電極3が挿入・固定されている。また、該貫通孔5内において端子金具10と中心電極3との間に抵抗体11が配置されている。この抵抗体11の両端部は、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13を介して中心電極3と端子金具10とにそれぞれ電気的に接続されている。
抵抗体11は、ガラス粉末と導電材料粉末(および必要に応じてガラス以外のセラミック粉末)との混合粉末を原料とし、後述のガラスシール工程においてこれを加熱・プレスすることにより得られる抵抗体組成物で構成される。なお、抵抗体11を省略して、一層の導電性シール材層により端子金具10と中心電極3とを一体化した構成としてもよい。
端子金具10は低炭素鋼等で構成され、表面に防食のためのNiメッキ層(層厚:例えば5μm)が形成されている。そして、該端子金具10は、シール部10a(先端部)と、絶縁体2の後端縁より突出する端子部10cと、端子部10cとシール部10aとを接続する棒状部10bとを有する。
シール部10aは軸方向に長い円筒状に形成され、その外周面にはねじ状あるいはリブ状等の形態の凸部を有するとともに、導電性シール材層13中に没入する形で配置され、貫通孔5の内面との間を導電性シール材層13によりシールされる。
接地電極4および中心電極3の本体部はNi合金やFe合金等で構成されている。また、中心電極3の本体部の内部には、放熱促進のためにCuあるいはCu合金等で構成された芯材3cが埋設されている。なお、接地電極4においても芯材が埋設されていてもよい。一方、上記発火部3aおよび対向する発火部4aは、Ir、PtおよびRhの1種又は2種以上を主成分とする貴金属合金を主体に構成される。なお、発火部3aおよび対向する発火部4aは一方又は双方を省略することもできる。
第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13は第1実施形態のスパークプラグ100の要部をなすものであり、ベースガラスと導電性フィラーとからなる。
この、導電性シール材層12、13に含有される導電性フィラーは、例えばCuおよびFe等の金属成分の1種又は2種以上を主体とする金属粉末である。
このように、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13中の絶縁性フィラーの含有量を10重量%以下としている。これにより、第1導電性シール材12、第2導電性シール材層13のベースガラス軟化時の硬度を低減することができる。よって、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生することを抑制できる。また、封着加重を単純に大きくする必要がなく、ガラスシールを行なう際に、絶縁体2を破損してしまうことも抑制できる。
さらに、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13におけるベースガラスは、Si成分をSiO2酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、B成分をB2O3酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、Al成分をAl2O3酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、Na成分、K成分をそれぞれNa2O酸化物成分、K2O酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、これらNa成分およびK成分の両方を含むものである。
第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13におけるベースガラスの組成を上述したような組成とすることで、ベースガラスを含む第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13の熱膨張係数を絶縁体2の熱膨張係数よりも低くすることができ、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13におけるクラックの進展や剥離等を抑制することができる。
次に、本実施形態1のスパークプラグ100の製造方法の一例を説明する。まず、絶縁体2は、例えば原料粉末としてアルミナ粉末と、Si成分、Ca成分、Mg成分、Ba成分およびB成分の各成分源粉末を、焼成後に酸化物換算にて前述の組成となる所定の比率で配合し、所定量の結合剤(例えばPVA)と水とを添加・混合して成形用素地スラリーを作る。なお、各成分源粉末は、例えばSi成分はSiO2粉末、Ca成分はCaCO3粉末、Mg成分はMgO粉末、Ba成分がBaCO3粉末、B成分がH3BO3粉末の形で配合できる。なお、H3BO3は溶液の形で配合してもよい。
成形用素地スラリーは、スプレードライ法等により噴霧乾燥されて成形用素地造粒物とされる。そして、成形用素地造粒物をラバープレス成形することにより、絶縁体の原形となるプレス成形体を作る。ここでは、内部に軸方向に貫通するキャビティを有するゴム型が使用され、そのキャビティの下側開口部に下パンチが嵌め込まれる。また、下パンチのパンチ面には、キャビティ内においてその軸方向に延びるとともに、絶縁体2の貫通孔5の形状を規定するプレスピンが一体的に凸設されている。
この状態でキャビティ内に、所定量の成形用素地造粒物を充填し、キャビティの上側開口部を上パンチで塞いで密封する。この状態でゴム型の外周面に液圧を印加し、キャビティの造粒物を、該ゴム型を介して圧縮することによりプレス成形体を得る。なお、成形用素地造粒物は、プレス時における造粒物の粉末粒子への解砕が促進されるよう、該成形用素地造粒物の重量を100重量部として、0.7〜1.3重量部の水分が添加された後、上記プレス成形が行われる。成形体は、外面側がグラインダ切削等により加工されて、絶縁体2に対応した外形形状に仕上げられ、次いで大気中で温度1400〜1600℃とし、1〜8時間焼成されて絶縁体2となる。
また、導電性シール材粉末の調製は以下のようにして行なう。すなわち、上述したような各成分を所定の組成で含むベースガラス粉末および導電性フィラー粉末を所定の組成で配合して配合原料となし、水系溶媒および混合用メディア(例えばアルミナ等のセラミック製のもの)とともに混合用のポット中に投入し、このポットを回転させて上記原料を均一に混合・分散させて調製する。
次に、絶縁体2への中心電極3および端子金具10の組付け、ならびに、抵抗体11および導電性シール材層12、13の形成は、以下に説明するガラスシール工程により行なわれる。
まず、釉薬スラリーを噴霧ノズルから絶縁体2の必要な表面に噴霧・塗布することにより、図1の釉薬層2gとなるべき釉薬スラリー塗布層2ga(図2)を形成し、これを乾燥する。次に、図2に示すように、この釉薬スラリー塗布層2gaが形成された絶縁体2の貫通孔5に対し、その第一部分5aに中心電極3を挿入した後、図3に示すように導電性シール材粉末Hを充填する。そして、図4に示すように、貫通孔5内に押さえ棒40を挿入して充填した粉末Hを予備圧縮し、第一の導電性シール材粉末層12aを形成する。
次いで、抵抗体組成物の原料粉末を、絶縁体2の後端側から貫通孔5内に充填して同様に予備圧縮し、さらに導電性シール材粉末Hを充填して、押さえ棒40によりて予備圧縮を行なうことにより、図5に示すように、中心電極3側(下側)から貫通孔5内には、第一の導電性シール材粉末層12a、抵抗体組成物粉末層11aおよび第二の導電性シール材粉末層13aが積層された状態となる。
そして、図6に示すように、貫通孔5に端子金具10を後端側から配置した組立体PAを形成する。この状態で加熱炉に挿入して700〜950℃の所定温度に加熱し、その後、端子金具10を貫通孔5内へ中心電極3と反対側から軸方向に圧入して積層状態の各層12a、11a、13aを軸方向にプレスする。これにより、図7に示すように、各層は圧縮・焼結されてそれぞれ導電性シール材層12、抵抗体11および導電性シール材層13となる(以上、シール工程)。なお、このガラスシール工程時に塗布した釉薬スラリー塗布層2gaの釉焼も同時に行なわれ、釉薬層2gとなる。
こうしてガラスシール工程が完了した組立体PAには、主体金具1や接地電極4等が組み付けられて、図1に示すスパークプラグ100が完成する。スパークプラグ100は、そのねじ部1aにおいてエンジンブロックに取り付けられ、燃焼室に供給される混合気への着火源として使用される。
次に、第2実施形態のスパークプラグ200について説明する。なお、第2実施形態のスパークプラグ200は、第1実施形態のスパークプラグ100の第1導電性シール材層12及び第2導電性シール材層13の材料のみが異なるものであり、それについて詳細に説明し、その他の部分は省略する。
第2実施形態のスパークプラグ200は、第1導電性シール材層212は、ベースガラスと導電性フィラーとからなる。他方、第2導電性シール材層213は、ベースガラスと導電性フィラーと1重量%の絶縁性フィラーからなる。この絶縁性フィラーは、TiOの結晶からなる。
このように、第1導電性シール材層212、第2導電性シール材層213中の絶縁性フィラーの含有量を10重量%以下としている。これにより、第1導電性シール材12、第2導電性シール材層213のベースガラス軟化時の硬度を低減することができる。よって、ガラスシールを行なう際の端子ウキが発生することを抑制できる。また、封着加重を単純に大きくする必要がなく、ガラスシールを行なう際に、絶縁体2を破損してしまうことも抑制できる。
そして、第2導電性シール材層213中の絶縁性フィラーの含有量が、前記第1導電性シール材層212中の絶縁性フィラーの含有量よりも多くすることで、
第2導電性シール材層213のベースガラス軟化時の硬度が第1導電性シール材層212のベースガラス軟化時の硬度よりも大きくなる。すると、第1導電性シール材層212と第2導電性シール材層213との間に設けられた抵抗体11が十分に第2導電性シール材層213に押圧されて内部に封入、固着することができる。
以下、本発明について実施例を参照して説明する。
(実施例1)
まず、絶縁体2を次のようにして作製した。原料粉末として、アルミナ粉末(アルミナ95mol%、Na含有量(NaO換算値)0.1mol%、平均粒径3.0μm)に対し、SiO(純度99.5%、平均粒径1.5μm)、CaCO(純度99.9%、平均粒径2.0μm)、MgO(純度99.5%、平均粒径2μm)、BaCO(純度99.5%、平均粒径1.5μm)、HBO(純度99.0%、平均粒径1.5μm)を所定比率にて配合するとともに、この配合した粉末総量を100重量部として、親水性バインダとしてのPVAを3重量部と、水103重量部とを加えて湿式混合することにより、成形用素地スラリーを作製した。
次いで、これら組成の異なるスラリーをそれぞれスプレードライ法により乾燥して、球状の成形用素地造粒物を調製した。なお、造粒物は、ふるいにより粒径50〜100μmに整粒した。そして、この造粒物を、既に説明したラバープレス法により圧力50MPaにて成形し、その成形体の外周面にグラインダ研削を施して所定の絶縁体形状に加工するとともに、温度1550℃で2時間焼成することにより絶縁体2を得た。なお、蛍光X線分析により、絶縁体2は下記の組成を有していることがわかった:
Al成分:Al換算値で94.9mol%;
Si成分:SiO換算値で2.4mol%;
Ca成分:CaO換算値で1.9mol%;
Mg成分:MgOに換算値で0.1mol%;
Ba成分:BaOに換算値で0.4mol%;
B成分:B換算値で0.3mol%。
次に、質量比にて1:1に配合されたCu粉末とFe粉末(いずれも平均粒径30μm)とからなる金属粉末とTiOからなる絶縁粉末とベースガラス粉末(平均粒径150μm)とを、金属粉末の含有量が約50重量%となるように混合して、導電性シール材粉末を作った。
ここでベースガラス粉末の組成は、SiO2を60重量%、B2O3を32重量%、CaOを0.5重量%、Al2O3を1重量%、Na2Oを3.5重量%、K2Oを1重量%、ZrO2を1重量%、MgOを1重量%とした。また、絶縁粉末を表1に示す含有量となるように調整した。
また、抵抗体原料粉末は以下のようにして調製した。まず、微粒ガラス粉末(平均粒径80μm)を30質量%、セラミック粉末としてのZrO(平均粒径3μm)を66質量%、カーボンブラックを1質量%、及び有機バインダとしてのデキストリンを3質量%配合し、水を溶媒としてボールミルにより湿式混合し、その後これを乾燥した予備素材を調製した。そして、これに粗粒ガラス粉末(平均粒径250μm)を、上記予備素材20重量部に対して80重量部配合し、抵抗体原料粉末を得た。なお、ガラス粉末の材質は、SiOを50質量%、Bを29質量%、LiOを4質量%、及びBaOを17質量%それぞれ配合・溶解して得られるホウケイ酸リチウムガラスであり、その軟化温度は585℃であった。
次いで、上記導電性シール材粉末及び抵抗体組成物粉末を用いて、上述したようなスパークプラグの製造方法(図2〜図7)により、図1に示す抵抗体入りスパークプラグ100を各々100本ずつ製造した。
なお、第1導電性シール材粉末層12aを形成するための導電性シール材粉末の充填量は0.15g、抵抗体組成物粉末層11aを形成するための抵抗体原料粉末の充填量は0.40g、及び第2導電性シール材粉末層13aを形成するための導電性ガラス粉末の充填量は0.15gとし、ホットプレス処理の加熱温度は900℃、加圧力は100kg/cmとした。
そして、上記条件で作製したスパークプラグサンプルおよびホットプレス処理の加熱温度を50℃低くして作製したスパークプラグサンプルNo.1〜7について、それぞれ封着性の評価を行った。封着性の評価は、絶縁体2からの端子金具10のウキの有無を目視することにより判断した。
ホットプレス処理の加熱温度を900℃として作製したスパークプラグサンプルについてはいずれも絶縁体2からの端子金具10のウキは認められなかった。ホットプレス処理の加熱温度を50℃低くしたもの(850℃)については、以下の表1に示すような結果となった。なお、表1中、絶縁体2からの端子金具10のウキが100本ともなかったものを「○」で示し、端子金具10のウキが1本あったものを「△」、2本あったものを「×」で示した。
表1から明らかなように、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13の絶縁性フィラーの含有量が10重量%以下のものは、十分な封着性を有していることが認められた。
(実施例2)
次に、実施例1のスパークプラグ100のうち、第1導電性シール材層12、第2導電性シール材層13のベースガラス粉末の組成が、最終的に得られるベースガラスの組成が以下の表2に示すような組成となるように調製したスパークプラグサンプルを作成した。なお、表2中、組成は重量%で示した。表2において、試料No.8〜11はベースガラスの組成が本発明におけるベースガラスの組成の範囲内であり、試料No.12〜22は、ベースガラスを構成する少なくとも1種の成分の含有量が本発明におけるベースガラスの組成の範囲から外れるものである。また、絶縁性フィラーの含有量を0重量%とした。
こうして得られたスパークプラグサンプル(各条件共、作製数100)について気密性の評価を行った。評価はスパークプラグサンプルの取付ねじ部1aを、図8に示すように、加圧試験台50に形成された加圧キャビティの雌ねじ部51に取り付け、該加圧キャビティ内の圧縮空気を1.5MPa(標準試験)及び2.5MPa(加速試験)の2水準にて導入し、端子金具10側からの空気漏洩量を測定した。
加圧キャビティ内の圧縮空気が1.5MPa(標準試験)の場合は、いずれのスパークプラグサンプルについても空気の漏洩へ認められなかった。加圧キャビティ内の圧縮空気が2.5MPa(加速試験)の場合は、以下の表1に示すような結果となった。なお、表1中、漏洩がなかったものを「○」で示し、0.05ml/分以下の漏洩があったものを「△」で示し、漏洩量が0.05ml/分以上であったものを漏洩品として「×」で示した。
また、実施例1と同様に作成したスパークプラグサンプルおよびホットプレス処理の加熱温度を50℃低くして作製したスパークプラグサンプルについて、それぞれ実施例1と同様な封着性の評価を行った。なお、ホットプレス処理の加熱温度を900℃として作製したスパークプラグサンプルについてはいずれも絶縁体2からの端子金具10のウキは認められなかった。ホットプレス処理の加熱温度を50℃低くしたもの(850℃)については、以下の表2に示すような結果となった。
表2から明らかなように、導電性シール材のベースガラスの組成を本発明のベースガラスの組成の範囲内としたものは、いずれも十分な気密性、封着性を有していることが認められた。特に、Na成分をNaO酸化物成分に換算したときの重量をW1、K成分をKO酸化物成分に換算したときの重量をW2としたとき、W1≧W2であるものは、ガラスシールの際の温度を低くした場合であっても、いずれも気密性、封着性に優れていることが認められた。
(実施例3)
次に、実施例1、実施例2のスパークプラグ100と同様にスパークプラグ200を作成した。なお、第1導電性シール材層212、第2導電性シール材層213のベースガラスとして、実施例1のベースガラスを使用し、さらに第2導電性シール材層213については、含有する絶縁性フィラーの含有量を、表3に示すように、サンプルN0.23〜27となるように調整した。なお、第1導電性シール材層212の絶縁性フィラーの含有量は0重量%である。
そして、上記サンプルNO.23〜27について、JIS B8031−1995に示す、内挿抵抗体負荷寿命試験を行った。そして、±20%より大きく、±30%以下であるものを「○」、±20以下であるものを「◎」とした。結果を表3に示す。
これによると、また、第2導電性シール材層212中の絶縁フィラーの含有量を第1導電性シール材層213中の絶縁フィラーの含有量よりも多くすることで、特に有効に負荷寿命特性を向上することができる。
本発明のスパークプラグの一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 本発明のスパークプラグの製造工程の一例を示した断面図 シール性評価の評価装置を示した概略図
符号の説明
1…主体金具、2…絶縁体、3…中心電極、4…接地電極、10…端子金具、11…抵抗体、12、212…第1導電性シール材層、13、213…第2導電性シール材層、100、200…スパークプラグ

Claims (9)

  1. アルミナ質セラミックにて構成された絶縁体の軸方向に形成された貫通孔内で、端子金具と中心電極との間に配置された導電性シール材層を有するスパークプラグにおいて、
    前記導電性シール材層はベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が10重量%以下(0を含む)の絶縁性フィラーとを有し、かつ前記ベースガラスは、
    Si成分をSiO酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、
    B成分をB2O酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、
    Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、
    Al成分をAl酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、
    Na成分、K成分をそれぞれNaO酸化物成分、KO酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、前記Na成分およびK成分の両方を含むものであることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記ベースガラスにおける前記Na成分をNaO酸化物成分に換算したときの重量をW1、前記K成分をKO酸化物成分に換算したときの重量をW2としたとき、W1≧W2であることを特徴とする請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記導電性シール材層は、ベースガラスと導電性フィラーのみで形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスパークプラグ。
  4. 前記ベースガラスにおける前記Si成分をSiO酸化物成分に換算したときの重量および前記B成分をB酸化物成分に換算したときの重量の合計が86重量%以上94重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のスパークプラグ。
  5. 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔内に、中心電極が第1導電性シール材層、及び端子金具が第2導電性シール材層にそれぞれ固着され、該第1導電性シール材層と第2導電性シール材層との間に抵抗体が介在したスパークプラグにおいて、
    前記第2導電性シール材層は、ベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が10重量%以下(0を含まない)の絶縁性フィラーとを含み、
    前記第1導電性シール材層は、ベースガラスと、導電性フィラーと、含有量が第1導電性シール材層より少ない(0を含む)の絶縁性フィラーを含むことを特徴とするスパークプラグ。
  6. 前記第1導電性シール材層はベースガラスと導電性フィラーのみで形成されていることを特徴とする請求項5記載のスパークプラグ。
  7. 前記絶縁体は、アルミナ質セラミックからなり、
    前記第1および第2導電性シール層のベースガラスは、
    Si成分をSiO酸化物成分に換算して55重量%以上65重量%以下、
    B成分をB酸化物成分に換算して22重量%以上35重量%以下、
    Ca成分をCaO酸化物成分に換算して0.2重量%以上2重量%以下、
    Al成分をAl酸化物成分に換算して2重量%以下、ならびに、
    Na成分、K成分をそれぞれNaO酸化物成分、KO酸化物成分に換算したときの合計量で4重量%以上8重量%以下含み、かつ、前記Na成分およびK成分の両方を含むものであることを特徴とする請求項5又は6記載のスパークプラグ。
  8. 前記ベースガラスにおける前記Na成分をNaO酸化物成分に換算したときの重量をW1、前記K成分をKO酸化物成分に換算したときの重量をW2としたとき、W1≧W2であることを特徴とする請求項7記載のスパークプラグ。
  9. 前記ベースガラスにおける前記Si成分をSiO酸化物成分に換算したときの重量および前記B成分をB酸化物成分に換算したときの重量の合計が86重量%以上94重量%以下であることを特徴とする請求項7または8記載のスパークプラグ。
JP2005078132A 2004-04-30 2005-03-17 スパークプラグ Active JP4465290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078132A JP4465290B2 (ja) 2004-04-30 2005-03-17 スパークプラグ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136186 2004-04-30
JP2005078132A JP4465290B2 (ja) 2004-04-30 2005-03-17 スパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005340171A true JP2005340171A (ja) 2005-12-08
JP4465290B2 JP4465290B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35493470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078132A Active JP4465290B2 (ja) 2004-04-30 2005-03-17 スパークプラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4465290B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227571A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 抵抗体形成用ガラス粉末
JP2009227570A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 抵抗体形成用ガラス組成物
JP2009245716A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
JP2011079734A (ja) * 2009-09-09 2011-04-21 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ
JP2011084463A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ
JP2017525117A (ja) * 2014-08-10 2017-08-31 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニーFederal−Mogul Ignition Company 改良されたシールを有するスパークプラグ
JP2019216067A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ
CN112103770A (zh) * 2019-06-18 2020-12-18 日本特殊陶业株式会社 火花塞
WO2022137824A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227571A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 抵抗体形成用ガラス粉末
JP2009227570A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Nippon Electric Glass Co Ltd 抵抗体形成用ガラス組成物
JP2009245716A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
US8299694B2 (en) 2008-03-31 2012-10-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug having improved adhesion between resistor and glass sealing layer
JP2011079734A (ja) * 2009-09-09 2011-04-21 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ
JP2011084463A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ
JP2011084461A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Nippon Electric Glass Co Ltd 抵抗体形成用ガラス組成物
JP2017525117A (ja) * 2014-08-10 2017-08-31 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニーFederal−Mogul Ignition Company 改良されたシールを有するスパークプラグ
JP2019216067A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ
CN112103770A (zh) * 2019-06-18 2020-12-18 日本特殊陶业株式会社 火花塞
JP2020205189A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ
US11005237B2 (en) 2019-06-18 2021-05-11 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ignition plug
CN112103770B (zh) * 2019-06-18 2022-05-10 日本特殊陶业株式会社 火花塞
WO2022137824A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP2022098918A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN115191065A (zh) * 2020-12-22 2022-10-14 日本特殊陶业株式会社 火花塞
JP7235715B2 (ja) 2020-12-22 2023-03-08 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN115191065B (zh) * 2020-12-22 2023-06-02 日本特殊陶业株式会社 火花塞
US11695257B2 (en) 2020-12-22 2023-07-04 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug

Also Published As

Publication number Publication date
JP4465290B2 (ja) 2010-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4465290B2 (ja) スパークプラグ
US7365480B2 (en) Spark plug
JP4578025B2 (ja) スパークプラグ
KR100584943B1 (ko) 스파크 플러그
JP2000048931A (ja) スパ―クプラグ及びその製造方法
JP4693112B2 (ja) スパークプラグ
JP4620217B2 (ja) スパークプラグ用絶縁体及びスパークプラグ
JP4648476B1 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
KR20120087907A (ko) 스파크 플러그
JP3690995B2 (ja) スパークプラグ
JP2002175863A (ja) スパークプラグ
JP5728416B2 (ja) スパークプラグ
EP0975074A1 (en) Sintered ceramic body for spark plug, process for preparing the same and spark plug
JP2002305069A (ja) スパークプラグ用絶縁体の製造方法並びにスパークプラグ用絶縁体及びそれを備えるスパークプラグ
JP5244137B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP3632953B2 (ja) スパークプラグ
JP2007042656A (ja) スパークプラグ及びその製造方法
JP3510172B2 (ja) スパークプラグ
JP4833526B2 (ja) スパークプラグ
JP2011154908A (ja) スパークプラグ、スパークプラグ用絶縁体及びその製造方法
JP2000315563A (ja) スパークプラグ用絶縁体の製造方法
JP4859079B2 (ja) スパークプラグ用絶縁体及びそれを用いたスパークプラグ
JP4508439B2 (ja) スパークプラグ
JP2006196474A (ja) スパークプラグ
JP2002117955A (ja) スパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4465290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250