JP2005336864A - 屋根材及びフィルム付き環状防水部材 - Google Patents

屋根材及びフィルム付き環状防水部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 風によって屋根材上を逆流する雨水が釘打ち部に至ることを効果的且つ確実に防止でき、しかも従来から利用されている平板状の屋根材を形成する既存の製造設備を利用して低コストで製造できる屋根材を提供する。
【解決手段】 平板状の屋根材本体2の上面の棟側部分を上段の屋根材本体2が重複する重複面部3とする。屋根材本体2の重複面部3に釘打ち部5を形成する。屋根材本体2の重複面部3に屋根材本体2とは別体で且つ弾性を有する環状防水部材8を前記釘打ち部5を囲んで貼着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は屋根に重ね葺きされる屋根材及び該屋根材を製造するにあたって用いられるフィルム付き環状防水部材に関する。
従来から屋根に重ね葺きされる屋根材として、図8に示すように平板状の屋根材20の上面の棟側部分を上段の屋根材20が重複する重複面部21とし、且つ屋根材20の上面の軒側部分を屋根面に露出する露出面部22とし、該屋根材20の重複面部21に釘打ち部となる釘穴23を形成したものがある。
この屋根材20の屋根への施工は、下段の屋根材20を建物の屋根に設けた屋根下地材に載置し、この後、下段の屋根材20の上面側から釘穴23に釘を打ち込んで、各釘を屋根材20に貫通させると共に該釘の先端部を屋根下地材に打入し、この後、上段の屋根材20を該上段の屋根材20が前記下段の屋根材20の重複面部21に重複するように屋根下地材に載置し、この後上段の屋根材20を前記下段の屋根材20と同様釘穴23に釘を打ち込んで屋根下地材に固定することで行われる。
ところでこのように屋根に葺設された屋根材20にあっては、釘を打ちこんだ屋根材20の釘穴23から雨水が屋根下地材側に侵入しやすいという問題があり、上記従来例にあっては下段の屋根材20の釘穴23が上段の屋根材20によって覆われており、直接雨水が釘穴23に至ることは防止できるものの、特に屋根勾配が緩い場合には、図10(a)に示すように風によって雨水が下段の屋根材20の露出面部22を軒側に向かって逆流することがあり、この雨水が上段の屋根材20と下段の屋根材20との間に侵入し、これにより雨水が釘穴23から屋根下地材側に侵入して雨漏りを生じさせることがあった。
また図示は省略するが、従来には上記図8に示す屋根材20の上面に屋根材20上を逆流した雨水が釘穴23側へ流れることを防止するための溝を形成したものがある。しかしこのものは大量の雨水が屋根材20上を逆流した場合に、溝に雨水が溜まって雨水が溝を越えて釘穴23に流れてしまう恐れがあり、釘穴23に雨水が流れることを防止する効果が小さかった。
また従来には屋根材として、図9に示すように平板状の屋根材30の重複面部32の釘穴34近傍に、環状防水突部33を釘穴34を囲むように屋根材30と一体に突設したものがあり、この屋根材30にあっては、大量の雨水が屋根材30上を逆流したとしても、図10(b)に示すように屋根材30から一体に突出した環状防水突部33により屋根材30を逆流してきた雨水を塞き止めることができ、上記防水用の溝を設けた屋根材と比較して、釘穴34に雨水が流れることを防止する効果が大きい(例えば特許文献1)。
しかしこの屋根材30にあっては、環状防水部材33を屋根材30と一体に突設してあり、環状防水突部33が窯業系の材質からなる屋根材30と同じ材質で形成されているため、高所に居る作業者が釘穴34に釘を打つ時に誤ってハンマーで釘穴34近傍の環状防水突部33を叩いてしまったり、また上段の屋根材30の葺設作業時においてハンマーによって釘穴34に釘打ちした際に、上段の屋根材30が下段の屋根材30の環状防水突部33に当たる等することがあり、これにより環状防水突部33が塑性変形したり破損してしまって、環状防水突部33によって雨水を塞き止めることができず釘穴34に雨水が至ってしまうことがあった。またこの屋根材30にあっては図8に示す平板状の屋根材20を製造する既存の製造設備を利用して製造することができず、製造コストが高いという問題もあった。
特開2000−186396号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、風によって屋根材上を逆流する雨水が釘打ち部に至ることを効果的且つ確実に防止でき、しかも従来から利用されている平板状の屋根材を形成する既存の製造設備を利用して低コストで製造できる屋根材を提供することを課題とし、また別の目的とするところは、上記屋根材を容易に製造できるフィルム付き環状防水部材を提供することを課題とする
上記課題を解決するために、請求項1に記載の屋根材は、平板状の屋根材本体2の上面の棟側部分を上段の屋根材本体2が重複する重複面部3とし、該屋根材本体2の重複面部3に釘打ち部5を形成し、屋根材本体2の重複面部3に屋根材本体2とは別体で且つ弾性を有する環状防水部材8を前記釘打ち部5を囲んで貼着してなることを特徴とする。
このように屋根材本体2の重複面部3に釘打ち部5を囲むように環状防水部材8を貼着することで、該屋根材1を屋根に葺設した際には、風によって雨水が屋根材本体2上を棟側に逆流したとしても、該雨水を環状防水部材8によって塞き止めることができて、屋根材本体2を逆流してきた雨水が釘打ち部5に至ることを効果的に防止できるのは勿論のこと、加えて屋根材1葺設作業時において作業者が釘打ち部5に釘を打つ時に誤ってハンマーで環状防水部材8を叩いてしまったり、また上段の屋根材本体2の葺設作業時においてハンマーによって釘打ち部5に釘打ちした際に上段の屋根材1が下段の屋根材1の環状防水部材8に当たったりしたとしても、上記環状防水部材8は屋根材本体2とは異なる材質からなる弾性を有するものであるので、上記釘打ち部5を囲むように貼着した環状防水部材8が塑性変形したり破損してしまうことを防止でき、これにより環状防水部材8によって屋根材本体2上を逆流する雨水を確実に塞き止めることができ、従って雨水が釘打ち部5に至ることを確実に防止できる。また上記屋根材1を屋根に葺設した際には、各環状防水部材8の上面が上段の屋根材本体2の下面に弾接することとなるため、下段の屋根材本体2に貼着された環状防水部材8と上段の屋根材本体2との隙間は完全にシールされることとなり、従って雨水が釘打ち部5に至ることをより一層防止できる。また上記環状防水部材8は屋根材本体2と別体であるので、従来から製造されている図8に示すような平板状の屋根材の上面に環状防水部材8を貼着するだけで製造でき、従来からある既存の製造設備を利用して低コストで上記屋根材1を製造できる。
また上記環状防水部材8の外径寸法L2が約40mmであることが好ましい。このように環状防水部材8の外径寸法L2を一般的に50mm以上と規定されている前記各釘打ち部5から重複面部3と露出面部4との境界線aまでの距離L1よりも小さい約40mmとすることで、屋根材1の製造時において作業者が環状防水部材8を屋根材本体2に貼着する際に、誤って環状防水部材8が所定の貼着位置からずれて貼着されたとしても、環状防水部材8を釘打ち部5を囲むように貼着してさえいれば、屋根材1を屋根に葺設した際における上記境界線aから環状防水部材8の軒側の端までの距離L3を約10mm以上確保することができ、従って作業者は環状防水部材8の全部を重複面部3に容易に位置させることができ、これにより誤って環状防水部材8が所定の貼着位置からずれて貼着されたとしても、屋根に葺設した屋根材1の環状防水部材8が上段の屋根材本体2によって覆われずに雨水が環状防水部材8の上方から直接釘打ち部5に至ったり、また環状防水部材8が屋根面に露出して見栄えを悪くしたりすることを確実に防止できる。
また請求項3に記載のフィルム付き環状防水部材は、請求項1又は請求項2に記載の環状防水部材8の上面に剥離可能な透明フィルム10を貼着してなることを特徴とする。
上記フィルム付き環状防水部材9を屋根材本体2に貼着するだけで容易に上記屋根材1を製造することができ、しかもこの屋根材1の製造時には、上記フィルム付き環状防水部材9の透明フィルム10を環状防水部材8に貼着したまま屋根材本体2に貼着することができるため、環状防水部材8をその所定形状を保った状態で屋根材本体2に容易に貼着することができ、さらにはこの場合、作業者は透明フィルム10を通して環状防水部材8及び屋根材本体2の釘打ち部5を見ながら環状防水部材8を屋根材本体2の重複面部3に貼着でき、これにより環状防水部材8を屋根材本体2における所定位置に容易に貼着できる。
請求項1に係る発明では、風によって雨水が屋根材上を逆流した場合に、環状防水部材によって雨水を塞き止めることができて釘打ち部から雨水が屋根下地材側に侵入することを効果的に防止できるのは勿論のこと、加えて環状防水部材が屋根材葺設作業時に塑性変形したり破損してしまうことを防止できて、屋根材本体上を逆流する雨水が釘打ち部に至ることを確実に防止でき、しかも従来から利用されている平板状の屋根材を製造する既存製造設備を利用して低コストで屋根材を製造できる。
また請求項3に係る発明では、屋根材本体にフィルム付き環状防水部材の環状防水部材を貼着するだけで、屋根材を製造でき、しかもこの屋根材の製造時には、環状防水部材を屋根材本体における所定位置に容易に貼着できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。本実施形態の屋根材1は図2に示すように屋根に重ね葺きされるものであって、図1に示す平板状の屋根材本体2で主体が構成されている。
屋根材本体2は従来の一般的な屋根材と同様に窯業系の材質にて形成されている。屋根材本体2は図1矢印イに示す方向を軒側、図1矢印ロに示す方向を棟側とするものであって、軒側の矩形状部分と棟側の三角形状部分とを組み合せてなる五角形状に形成されており、図1矢印ハに示す軒棟方向に短く、図1矢印ニに示す軒に沿う方向(平面視で軒棟方向に直交する方向)に長い形状を有している。
図1に示すように上記屋根材本体2は、その棟側部分の上面を上段の屋根材1の屋根材本体2(以下上段の屋根材本体2と称す)が重複する重複面部3とし、且つその軒側部分の上面を屋根上に露出する露出面部4とするものであって、即ち屋根材本体2は軒に沿う方向と平行な境界線aにて、上面が重複面部3となる棟側部分と上面が露出面部4となる軒側部分とで二分されている。
屋根材本体2の重複面部3の軒棟方向の同じ位置における複数箇所(図示例では4箇所)には、屋根材本体2を屋根下地材6に固定するための釘7が打たれる箇所となる釘打ち部5が形成されており、本実施形態ではこの釘打ち部5を半貫通孔からなる釘穴としている。各釘打ち部5は、一般的な重ね葺き用の屋根材と同様、軒棟方向における各釘打ち部5(詳しくは釘打ち部5の中心)から境界線aまでの距離L1が一般的に規定されている50mm以上となる位置に形成されている。
また屋根材1は上記屋根材本体2とは別体で且つ弾性を有する環状防水部材8を釘打ち部5の数と同じ数だけ備えている。環状防水部材8はその外径寸法L2が約40mmで、約厚さ1mmの円環状の部材であり、屋根材本体2よりも柔らかいEPDMのようなゴム質系発泡体からなる。各環状防水部材8は図6(b)に示すように上下両面にポリエステル系の粘着剤やブチルゴム系の粘着剤等の合成樹脂系粘着剤からなる粘着層13を形成してあり、粘着層13となった環状防水部材8の下面を屋根材本体2の上面に貼着することで、各環状防水部材8の全体は屋根材本体2の重複面部3に前記各釘打ち部5を囲むように貼着されている。またこの時、各環状防水部材8はその中心が釘打ち部5と一致するように屋根材本体2に貼着されている。
上記屋根材1を屋根に施工するには、まず上記環状防水部材8の粘着層13となった上面に後述する透明フィルム10を貼着したままにしてある屋根材1(図3(a)参照)を屋根の上に運び、この後、図3(b)に示すように前記環状防水部材8に透明フィルム10を貼着してある屋根材1を屋根下地材6の軒側の端部に環状防水部材8を上にして屋根下地材6に載置し、この後、図3(c)に示すように環状防水部材8から透明フィルム10を剥離し、次に屋根材本体2の上面側からハンマーにて釘7を各釘打ち部5に打ち込んで、各釘7を屋根材本体2に貫通させると共に該釘7の先端部を屋根下地材6に打入し、これにより上記屋根材1を屋根に葺設する。
そして屋根下地材6の上記先に葺設された屋根材の隣の部分に、上記とは別の透明フィルム10を貼着したままにしてある屋根材1を、該屋根材1の屋根材本体2の軒に沿う方向を向く端面が上記先に葺設された屋根材1の屋根材本体2の軒に沿う方向を向く端面に突き合わされるように載置し、この後、上記先に葺設された屋根材1と同様に、環状防水部材8から透明フィルム10を剥離し、釘7を各釘打ち部5に打ち込んで屋根に葺設する。そして以下軒に沿う方向に順に屋根材1を葺設していき、しかして一段目の屋根材1が屋根に葺設される。
次に上記とは別の透明フィルム10を貼着したままにしてある屋根材1を、該屋根材1の屋根材本体2が一段目の屋根材1の屋根材本体2の重複面部3に重複するように屋根下地材6に載置し、次いで一段目の屋根材1と同様に、環状防水部材8から透明フィルム10を剥離し、釘7を各釘打ち部5に打ち込んで屋根に葺設する。
そして屋根下地材6の上記一段目の屋根材1の上段に葺設された屋根材1の隣の部分に、上記とは別の透明フィルム10を貼着したままにしてある屋根材1を、該屋根材1の屋根材本体2が一段目の屋根材1の屋根材本体2の重複面部3に重複するように、且つ該屋根材1の屋根材本体2の軒に沿う方向を向く端面が上記一段目の屋根材1の上段に葺設された屋根材1の屋根材本体2の軒に沿う方向を向く端面に突き合わされるように載置し、この後、上記一段目の屋根材1の上段に葺設された屋根材1と同様に、環状防水部材8から透明フィルム10を剥離し、釘7を各釘打ち部5に打ち込んで屋根に葺設する。そして以下軒に沿う方向に順に屋根材1を葺設していき、しかして二段目の屋根材1が屋根に葺設される。
そして以下上記二段目の屋根材1と同様に三段目、四段目、・・と、棟側に向かって順に屋根材1を葺設していき、屋根面全体に屋根材1を葺設する。
上記のように屋根に葺設された屋根材1にあっては、図4、図5に示すように下段の屋根材1の各環状防水部材8が上段の屋根材本体2の軒側部分の下面と下段の屋根材本体2の重複面部3とで挟まれて弾性変形しており、下段の屋根材1の各環状防水部材8はその粘着層13となった上面を上段の屋根材本体2の軒側部分の下面に弾接して貼着してあり、またその粘着層13となった下面を下段の屋根材本体2の重複面部3に弾接して貼着している。
このように本実施形態の屋根材1にあっては、屋根材本体2の重複面部3に釘打ち部5を囲むように環状防水部材8を貼着してあるため、上記のように屋根材1を屋根に葺設した際には、風によって雨水が屋根材本体2上の棟側に逆流したとしても、該雨水を環状防水部材8にって効果的に塞き止めることができ、これにより屋根材本体2上を棟側に逆流してきた雨水が釘打ち部5に至ることを防止できる。
またこの場合、各環状防水部材8の上面は上段の屋根材本体2の軒側部分の下面に弾接し、また各環状防水部材8の下面は屋根材本体2の上面に弾接しているため、下段の屋根材本体2に貼着された環状防水部材8と上段の屋根材本体2との隙間は完全にシールされることとなり、これにより雨水が釘打ち部5に至ることをより一層防止できる。
また上記屋根材1の施工の際において、作業者が釘打ち部5に釘を打つ時に誤ってハンマーで環状防水部材8を叩いてしまったり、また上段の屋根材本体2をハンマーによる釘打ちにて屋根下地材6に固定する時に上段の屋根材本体2が下段の屋根材1の環状防水部材8に当たる等したとしても、上記環状防水部材8は弾性を有するものであるので、環状防水部材8が塑性変形したり破損してしまうことを防止でき、これにより屋根材本体2上を棟側に逆流してきた雨水が釘打ち部5に至ることを確実に防止できる。
また上記したように透明フィルム10を屋根材本体2を屋根の上に運んだ後に環状防水部材8から剥離することができるため、屋根の上に屋根材1を運ぶ際に環状防水部材8の上面に汚れが付着せず、よって屋根材1を屋根に施工した際には各環状防水部材8の上面と上段の屋根材本体2の軒側部分の下面との間をより一層防水できる。
次に上記屋根材1を製造するにあたって用いられるフィルム付き環状防水部材9について説明する。フィルム付き環状防水部材9は図6に示すように、上記環状防水部材8と、環状防水部材8の上面に剥離可能に貼着された矩形状の透明フィルム10と、環状防水部材8の下面に剥離可能に貼着された矩形状の剥離紙11と、からなり、上記透明フィルム10は環状防水部材8によって囲まれた部分を含む環状防水部材8の上面全体を覆うように貼着されている。
また透明フィルム10には環状防水部材8の中心位置を示す位置合わせ用マーク12を設けてあり、本実施形態の位置合わせ用マーク12は交差する点が環状防水部材8の中心位置と平面視で一致する十字形状のマークである。
上記フィルム付き環状防水部材9を用いて屋根材1を製造するには、例えば以下のように行う。まず施工現場における安全な場所である地上において、フィルム付き環状防水部材9の環状防水部材8から透明フィルム10を貼着したままで剥離紙11を剥離する。これにより環状防水部材8の粘着層13となった下面が露出した状態となる。この後、透明フィルム10を通して環状防水部材8及び屋根材本体2の釘打ち部5を見ながら、透明フィルム10を貼着したまま環状防水部材8の下面を屋根材本体2に貼着して、透明フィルム10を貼着した環状防水部材8を該環状防水部材8の中心が釘打ち部5の位置と一致する屋根材本体2の所定位置に取り付ける。この時作業者は釘打ち部5と透明フィルム10に設けたマーク12によって表示される環状防水部材8の中心位置とを合わせながら環状防水部材8を貼着することができるため、簡単に環状防水部材8の中心と釘打ち部5とを一致させた状態で環状防水部材8を屋根材本体2の重複面部3に貼着できるようになっている。そして上記の作業により環状防水部材8の上面に透明フィルム10を貼着したままの状態にある屋根材1が形成される。そして以下前述したように屋根材1が屋根に葺設されることとなる。
このように本実施形態では上記フィルム付き環状防水部材9を屋根材本体2に貼着するだけで容易に上記屋根材1を製造できる。また上記フィルム付き環状防水部材9は環状防水部材8の上面に剥離可能な透明フィルム10を貼着してなるものであるため、弾性を有して変形し易くなった環状防水部材8を屋根材本体2に貼着するにあたって、透明フィルム10を環状防水部材8に貼着したまま屋根材本体2に貼着することができ、これにより環状防水部材8をその所定形状を保った状態で屋根材本体2に容易に貼着できる。
さらにはこの場合、作業者は透明フィルム10を通して環状防水部材8及び屋根材本体2の釘打ち部5を見ながら環状防水部材8を屋根材本体2に貼着できて、環状防水部材8を上記した屋根材本体2における所定位置に容易に貼着できる。
さらには上記したように環状防水部材8の外径寸法L2は一般的に50mm以上と規定されている前記各釘打ち部5から重複面部3と露出面部4との境界線aまでの距離L1よりも小さい約40mmであるため、上記屋根材1の製造時に作業者が環状防水部材8を屋根材本体2に貼着するにあたって、誤って環状防水部材8が所定の貼着位置からずれて貼着されたとしても、環状防水部材8を釘打ち部5を囲むように貼着してさえいれば、図7に示すように屋根材1を屋根に葺設した際における上記境界線aから環状防水部材8の軒側の端までの距離L3を約10mm以上確保することができ、従って作業者は環状防水部材8の全部を重複面部3に容易に位置させることができ、これにより屋根に葺設した屋根材1の環状防水部材8が上段の屋根材本体2によって覆われずに雨水が環状防水部材8の上方から直接釘打ち部5に至ったり、また環状防水部材8が屋根面に露出して見栄えを悪くしたりすることがなくなる。
なお本実施形態では環状防水部材8を円環状としたが、例えば対角線が軒棟方向と平行となる六角形(亀甲形状)の環状に形成しても良いものとする。また本実施形態では釘打ち部5を半貫通孔からなる釘穴としたが、釘打ち部5は屋根材本体2を上下に貫通する貫通孔であっても良いし、また印であっても良いものとする。また屋根材1の施工は上記に限定されるものではない。また本実施形態では上記フィルム付き環状防水部材9を用いて屋根材1を製造する作業を屋根材1の施工現場において行うものとしたが、勿論この作業を工場にて行っても良いものとする。
本発明の実施の形態の一例を示し、図は屋根材の平面図である。 同上の屋根材を屋根への施工構造を示す説明図である。 同上の屋根材の施工手順を順に示す説明図である。 同上の屋根材の屋根への施工構造の断面を示す説明図である。 図4のA部拡大図である。 同上のフィルム付き環状防水部材を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 同上の環状防水部材を誤って所定の貼着位置からずれて貼着された状態を示す説明図である。 従来の屋根材を示す平面図である。 図5とは異なる従来の屋根材を示す平面図である。 (a)は図8の屋根材上の雨水の流れを示す説明図、(b)は図9の屋根材上の雨水の流れを示す説明図である。
符号の説明
1 屋根材
2 屋根材本体
3 重複面部
5 釘打ち部
8 環状防水部材
10 透明フィルム

Claims (3)

  1. 平板状の屋根材本体の上面の棟側部分を上段の屋根材本体が重複する重複面部とし、該屋根材本体の重複面部に釘打ち部を形成し、屋根材本体の重複面部に屋根材本体とは別体で且つ弾性を有する環状防水部材を前記釘打ち部を囲んで貼着してなることを特徴とする屋根材。
  2. 上記環状防水部材の外径寸法が約40mmであることを特徴とする屋根材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の環状防水部材の上面に剥離可能な透明フィルムを貼着してなることを特徴とするフィルム付き環状防水部材。
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