JP2005336803A - 引き戸構造体及び引き戸の着脱方法。 - Google Patents

引き戸構造体及び引き戸の着脱方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 引き戸構造体において、引き戸の取り付けが簡単で、引き戸取り付け後、脱落防止部材を引き戸上端に装着するだけで、引き戸開閉時に引き戸が上下に揺動しても引き戸が脱落する恐れがなく、引き戸を取り替える場合、専用の取り外し治具を用いることで極めて簡単に脱落防止濡材の除去が可能で、引き戸を簡単に取り外し可能な引き戸構造体及び引き戸の着脱方法を提供することにある。
【解決手段】 縦枠と鴨居からなる引き戸枠と、引き戸枠内を走行する引き戸からなり、鴨居内に上レ−ル、下部に下レ−ルを設け、引き戸の上端部に引き戸を支持して上レ−ル内を走行する支持具を設けた引き戸構造体において、引き戸上端の支持具と上レ−ル間の上下方向のスペ−スに脱落防止部材を取り外し可能なようにして取り付けるようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は建物などに使用される引き戸構造体、詳しくは、引き戸走行時の引き戸の脱落を防止し、しかも引き戸を取り外す際には極めて簡単に取り外しが可能な引き戸構造体に関する。
従来、引き戸の上端部に取り付けられた吊り車や走行用ロ−ラ−等の支持具が上レ−ル内を走行することで引き戸開閉操作を行う構造の引き戸構造体において、引き戸枠や該引き戸枠まわりの壁面や床材や天井材等の水平度、垂直度の精度等に若干の精度不足が生じたり、引き戸枠そのものの建て付け精度が悪いと、引き戸の開閉操作時に急激に引き戸を開閉したり、閉時、縦枠に引き戸が勢い良くぶつかったりすると、上レ−ルと吊り車や走行用ロ−ラ−等の支持具との間において、上下方向のスペ−スが大きすぎると、引き戸走行時に引き戸が上下方向に揺動することで、引き戸が上レ−ルから外れてしまうことが多々あった。
そこで、引き戸の脱落防止のために、前記スペ−スを小さくしたり、吊り車そのものを上レ−ルから取り外せない構造としたものもあった。
また、引き戸開閉操作を少々乱暴に行っても引き戸が脱落することがなく、しかも、引き戸を取り替えたり修理したりする時には極めて簡単に引き戸を取り外すことができる引き戸として、引き戸本体の上端部に脱落防止用溝が形成され、前記脱落防止用溝に摺動自在に挿入され横方向に対して折曲可能な弾性部材によって構成されたガイド部材が引き戸上方の鴨居溝内に配設され、前記ガイド部材の働きでドア本体の脱落を防止し、しかも、ドア本体を取り外す必要性が生じた時は、前記ガイド部材が弾性部材で構成されているので、極めて簡単にドア本体を取り外すことができる構成のスライドドア構造のものがある。(特許文献1参照)。
特開平6−146700号公報(第2−3頁、第1−2図)
しかしながら、引き戸の取り替えやメンテナンス時に引き戸そのものを上レ−ルから取り外す必要性が生じる場合も多く、前記したように、引き戸の開閉操作時の引き戸の脱落を防止するために、前記スペ−スを小さくすると、引き戸を取り外すことができなくなってしまうことが多々あった。引き戸を取り外すには、上レ−ルを鴨居から取り外すなど、大変な手間がかかっていた。また、上記、吊り車そのものを上レ−ルから取り外せない構造のものにおいては、引き戸そのものから、吊り車を取り外す必要があり、大きな手間がかかっていた。
また、上記特開平6−146700号公報に記載の構成では、上記脱落防止用溝とそれに摺動自在に挿入されたガイド部材の働きで、ドア本体が脱落しにくくなったとはいえ、ドア本体に正面から一定以上の負荷が加わった場合、前記ガイド部材が弾性部材からなるので、外れてしまう場合があった。
本発明の目的は、引き戸構造体において、引き戸の取り付けが簡単で、引き戸取り付け後、脱落防止部材を引き戸上端に装着するだけで、引き戸開閉時に引き戸が上下に揺動しても引き戸が脱落する恐れがなく、また、引き戸を取り替える場合、前記脱落防止部材が専用の取り外し治具を用いることで極めて簡単に除去可能で、引き戸を簡単に取り外すことを可能とする引き戸構造体及び引き戸の着脱方法を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の引き戸構造体は、左右の縦枠と上部の鴨居とからなる引き戸枠と、引き戸枠内を走行する引き戸からなり、前記上部の鴨居内に上レ−ルを設け、下部に下レ−ルを設け、引き戸の上端部に、引き戸を支持して上レ−ル内を走行する支持具を設けた引き戸構造体において、前記引き戸の上端部の前記支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スに脱落防止部材を取り外し可能なようにして取り付け、前記スペ−スを埋設又は開放することを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、引き戸の上端部に支持具が装着されており、上レ−ル内を前記支持具が走行することによって引き戸の走行を行う構成の引き戸構造体において、前記支持具と上レ−ルとの間にある上下方向のスペ−スに脱落防止部材が取り外し可能なように取り付けられているので、通常の引き戸開閉操作時においては、前記脱落防止部材が支持具と上レ−ルのスペ−スを走行に支障が出ない程度に必要最小限度に小さくすることが可能で、従って、多少乱暴に引き戸開閉操作を行って引き戸が走行時に多少上下に揺動しても、引き戸上端にある支持具が上レ−ルから外れて引き戸が脱落するといった恐れがない。
しかも、本発明の前記脱落防止部材は、取り外し可能なように取り付けてあるので、例えば、引き戸を別体に取り替えたり、引き戸を修理するなどの際、引き戸を取り外す必要性が生じた場合は、極めて簡単に前記脱落防止部材を取り外すことができ、上レ−ルと支持具との間に十分なスペ−スが確保でき、引き戸を手で持って上方へ引き上げることによって、極めて簡単に支持具が上レ−ルから外れ、引き戸を取り外すことができる。
請求項2記載の本発明の引き戸構造体は、請求項1に記載の引き戸構造体において、前記支持具が、取り付け座と該取り付け座の上面に設けられた左右一対の走行部からなり、引き戸の上端部左右に設けられ、前記脱落防止部材が、該脱落防止部材の前端部から後端部に向けて形成された左右の条溝によって、中央の取り付けベ−スと該取り付けベ−スの左右の保持部に区分され、前記左右の条溝は、脱落防止部材の後端部に条溝が形成されない部分を残すようにし、脱落防止部材の前端部から、後端部の近傍まで、脱落防止部材の厚み方向を貫通するように形成されており、前記左右の保持部が前記条溝によって可撓性が付与され、脱落防止部材の前記保持部が条溝側へ撓むことによって、脱落防止部材の前端部の幅が収縮可能となり、収縮状態で幅が伸びる方向に付勢力が働き、前記支持具の左右一対の走行部の間に前記脱落防止部材が収縮状態で装着され、前記付勢力によって、左右一対の走行部の間に保持されることで支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを埋設し、逆に、前記脱落防止部材を取り外すことで、前記スペ−スを開放することを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記脱落防止部材は、保持部の条溝によって、その長さが伸縮自在に構成されているので、手で左右の保持部を押さえると極めて簡単に、その長さが収縮し、前記上レ−ルと支持具の左右一対の走行部の間に差し込めば、前記付勢力によって、脱落防止部材を支持具の取り付け座と上レ−ルとのスペ−スに極めて簡単にしっかりと固定できる。また、引き戸を取り外す場合は、手又は厚みの比較的薄いスパナ状の治具を用いて、前記脱落防止部材の左右の保持部をつまむようにして縮めてやれば、極めて簡単に取り外すことが可能となる。
請求項3記載の本発明の引き戸構造体は、請求項1又は請求項2に記載の引き戸構造体において、前記引き戸構造体の支持具の走行部が左右2個の回転輪と該回転輪を支える支柱からなり、前記脱落防止部材の保持部の前端部は、先端に鉤部が形成され、該鉤部の外側面に第1の傾斜面が形成され、保持部の後端部は、左右方向に突出部が形成され、前記脱落防止部材装着後、前記保持部の付勢力によって前記保持部と支持具の支柱との間に生じる摩擦力及び又は保持部の鉤部と支持具の支柱とが嵌合係止することによって、前記脱落防止部材を支持具の左右一対の走行部の間に保持することで支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを埋設し、逆に、前記脱落防止部材を取り外すことで、前記スペ−スを開放することを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記支持具の回転輪を支える2本の支柱の間に前記脱落防止部材を差し込む際、脱落防止部材の傾斜面を2本の支柱に当接させて手で押し込むと、前記傾斜面の働きで、脱落防止部材の左右の保持部に幅を縮める方向の分力が作用し、外分力によって、スム−ズに保持部が撓んで脱落防止部材の幅が収縮し、前記支持具の2本の支柱の間に差し込むことが可能になり、脱落防止部材の前記鉤部が2本の支柱を通り過ぎて傾斜面が支柱から外れると前記分力が消失し、同時に保持部の条溝による前記付勢力が働いて、しっかりと装着できる。しかも、保持部の後端部に左右方向に突出部が形成されているので、該突出部が支持具の支柱に当接し、前記鉤部と突出部の間で支持具の支柱を挟持する構成となっているので、脱落防止部材の装着がよりいっそう確実になる。このようにして、脱落防止部材は、前記保持部の付勢力及び又は前記保持部の鉤部と支持具の支柱とが嵌合係止することによって、支持具の支柱間に、しっかり装着することができる。
このようにして装着後、前記脱落防止部材の前端部に形成されている前記鉤部が、前記2本の支柱に引っ掛かって、前記脱落防止部材を単に手前を引っ張るだけでは脱落防止部材を取り外すことが不可能となり、前記保持部の条溝による長手外側へ働く付勢力と、前記鉤部の引っ掛かりによる鉤部と支柱との嵌合係止力が働いて、極めてしっかりと強固に脱落防止部材を装着できる。このようにして、引き戸上部と上レ−ルのスペ−スを必要最小限になるように塞ぐことが可能で、従って、引き戸脱落防止にとって、よりいっそう好適となる。
また、引き戸を取り外す必要が生じた際は、前記脱落防止部材の保持部前端にある鉤部を手又は厚みの比較的薄いスパナ状の市販の汎用治具で保持部間隔が縮む方向に加力すると、前記鉤部が2本の支柱から外れて、手前へ引っ張ると極めて簡単に脱落防止部材を除去可能となり、引き戸上部の支持具上端と上レ−ルの下端面との距離が十分に大きくなるので、引き戸を上へ少し持ち上げると、引き戸の支持具の回転輪を上レ−ルから取り外すことが可能で、極めて簡単に引き戸を取り外すことができる。
請求項4記載の本発明の引き戸構造体の引き戸の着脱方法は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の引き戸構造体の引き戸の取り外しに当たり、前記脱落防止部材を取り外す際に、専用の取り外し治具を用い、該取り外し治具の先端はフック状に屈曲しており、該屈曲部の先端部に前記脱落防止部材の保持部の鉤部先端の外側面に形成されている前記第1の傾斜面に見合う第2の傾斜面が形成されており、前記専用の取り外し治具を用いて、前記第1及び第2の傾斜面を当接させ、前記取り外し治具を手前へ引くことによって、前記脱落防止部材の前記保持部が条溝側へ撓み、前記鉤部が前記支持具の支柱から外れ、脱落防止部材を取り外し、支持具と上レ−ル間の上下方向のスペ−スを開放し、引き戸を取り外す。逆に、引き戸装着の際に、前記脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スを脱落防止部材で埋設し、該スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することを特徴としている。
このような引き戸の着脱方法によれば、前記脱落防止部材を除去するに当たり、専用の取り外し治具を用いるので、前記脱落防止部材の保持部先端の鉤部と取り外し治具の屈曲部先端部に形成された傾斜面どうしが当接し、取り外し治具を手前へ引くだけで、極めて簡単に脱落防止部材を除去することが可能で、このことによって、上レ−ル下端面と支持具の取り付け座上面とのスペ−スを十分に大きくすることが可能となり、引き戸の取り外しが極めて簡単に行える。また、逆に、引き戸を上レ−ルに装着する際、前記脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付けることで、前記スペ−スの高さ方向の寸法を小さくすることができ、引き戸を上レ−ルに確実に装着させることができる。引き戸開閉時の引き戸の揺動による引き戸の脱落が確実に防止可能となる。
請求項5記載の本発明の引き戸構造体の引き戸の着脱方法は、請求項4に記載の引き戸の着脱方法において、引き戸の取り外しに当たり、前記取り外し治具の屈曲部先端に形成されている第2の傾斜面の傾斜角度が、前記脱落防止部材の保持部先端の鉤部に形成されている第1の傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記取り外し治具の屈曲部の内側面を前記支持具の支柱の外側面に当接させた位置において、前記保持部の鉤部の先端が前記取り外し治具の第2の傾斜面の手前位置に接触し、取り外し治具を手前に引くことによって、前記接触点が前記第2の傾斜面上を滑動し第2傾斜面の奥側方向へ移動し、取り外し治具の手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面に対して垂直方向に働き、前記分力の働きで、保持部を条溝側へ撓ませることによって、前記鉤部が前記支持具の支柱から外れ、脱落防止部材を取り外し、支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを開放することで、引き戸を取り外す。逆に、引き戸装着の際に、 前記脱落防止部材を取り付けるに当たり、引き戸の上端部にある支持具の左右2本の支柱間に脱落防止部材の保持部の第1傾斜面を支持具の支柱の内側面に当接させつつ押し込むことで、押し込む力の分力が、第1傾斜面に対して垂直方向に働き、前記保持部が内側に撓みつつ支柱間を滑るようにして脱落防止部材の突出部に支柱の前側面が当たるまで差し込まれ、保持部先端の鉤部が支柱間を通り過ぎた時点で保持部を内側へ撓ませる力が消失し、保持部の外側に向く付勢力によって保持部の撓みが解消し、保持部の先端の鉤部と支柱とが嵌合係止し、保持部先端の鉤部と突出部の間に支持具の支柱を挟持し、確実に脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スを脱落防止部材で埋設し、該スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することを特徴としている。
このような引き戸の着脱方法によれば、引き戸を取り外す際に、前記脱落防止部材を除去するに当たり、専用の取り外し治具を用い、前記取り外し治具の屈曲部先端に形成されている第2の傾斜面の傾斜角度が、前記脱落防止部材の保持部先端の鉤部に形成されている第1の傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記取り外し治具の屈曲部の内側面を前記支持具の支柱の外側面に当接させた位置において、前記保持部の鉤部の先端が前記取り外し治具の第2の傾斜面の手前位置に接触する構成とされているので、取り外し治具を手前に軽く引くだけで、前記接触点が前記第2の傾斜面上を滑動し第2傾斜面の奥側方向へ移動し、取り外し治具の手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面に対して垂直方向に働き、前記分力の働きによって、保持部を条溝側へ極めて簡単に撓ませることが可能で、前記鉤部が前記支持具の支柱から簡単に外れるので、脱落防止部材を極めて簡単に取り外し可能となり、このことによって、上レ−ル下端面と支持具の取り付け座上面とのスペ−スを十分に大きくすることが可能となり、引き戸の取り外しが極めて簡単に行える。
また、逆に引き戸を装着する際に、前記脱落防止部材を取り付けるに当たり、引き戸の上端部にある支持具の左右2本の支柱間に脱落防止部材の保持部の第1傾斜面を支持具の支柱の内側面に当接させつつ押し込むことで、押し込む力の分力が、第1傾斜面に対して垂直方向に働き、前記保持部が内側に撓みつつ支柱間を滑るようにして脱落防止部材の突出部に支柱の前側面が当たるまで差し込まれ、保持部先端の鉤部が支柱間を通り過ぎた時点で保持部を内側へ撓ませる力が消失し、保持部の外側に向く付勢力によって保持部の撓みが解消し、保持部の先端の鉤部と支柱とが嵌合係止し、保持部先端の鉤部と突出部の間に支持具の支柱を挟持し、確実に脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スの高さ方向寸法を十分に小さくすることが可能となり、引き戸を上レ−ルに確実に装着することが可能となる。しかも、引き戸開閉時の引き戸の揺動による引き戸の脱落がよりいっそう確実に防止可能となる。
請求項6記載の本発明の引き戸構造体の引き戸の着脱方法は、請求項4又は請求項5のいずれかに記載の引き戸の着脱方法によって、引き戸を着脱するに当たり、下記手順に従って、引き戸を装着又は取り外すことを特徴としている。
1.引き戸を取り付ける際、引き戸を持ち上げ、支持具の走行部を上レ−ルの隙間から差し込み、支持具の取り付け座上端面を上レ−ルの下端面に当たるまで引き戸を持ち上げるようにして、引き戸上端部に取り付けられている支持具の走行部を上レ−ルに引っ掛けて引き戸を取り付ける。
2.次に、引き戸の脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ル下端面との間のスペ−スに取り付ける。この時、引き戸の脱落防止部材を引き戸上端部の前記支持具の左右一対の走行部の支柱間に脱落防止部材の左右の保持部を撓ませながら差し込む。
3.次に、脱落防止部材の前記保持部の鉤部を支持具の支柱の内側面に沿って滑動させて、脱落防止部材の突出部を前記支柱の前側面に当接するまで押し込む。
4.このようにして、前記鉤部が前記支柱の内側面を外れて、前記鉤部が支柱によって嵌合係止されるまで、脱落防止部材を押し込む。この時、保持部の外側への付勢力によって、前記保持部が外側へ付勢され、前記付勢力及び又は前記鉤部の嵌合係止力によって、脱落防止部材が支柱間に固定される。
5.このようにして、脱落防止部材を支持具の支柱間に装着し、上レ−ル下端面と引き戸上端の支持具の取り付け座との間のスペ−スを小さくする。このことで、引き戸の脱落のない状態にする。
6.次に、引き戸を取り外す際、取り外し治具の屈曲部の内側面を支持具の支柱の外側面に当接させる。
7.次に、脱落防止部材の前記保持部の鉤部に形成されている第1の傾斜面又は鉤部の先端部を取り外し治具の第2の傾斜面に当接させる。
8.次に、取り外し治具を手前に引っ張る。
9.次に、取り外し治具を手前へ引っ張りながら、脱落防止部材の前記保持部の鉤部に形成されている第1の傾斜面又は鉤部の先端部を取り外し治具の第2の傾斜面上を手前から奥側へ滑動させ、保持部を条溝側へ撓ませる。
10.次に、脱落防止部材の先端の鉤部を支持具の支柱から外す。
11.脱落防止部材を手前へ取り外すことで、上レ−ル下端面と引き戸上端の支持具の取り付け座との間のスペ−スを大きくする。
12.次に、引き戸を上方へ持ち上げて、引き戸上端部に取り付けられている支持具の走行部を上レ−ルの隙間から外し、引き戸を取り外す。
以上の手順と方法によって、引き戸を着脱させる。
このような手順と方法によれば、本発明の引き戸構造体の引き戸の取り付け、取り外しが極めて簡単にしかも確実に実施できる。
請求項1に記載された本発明によれば、左右の縦枠と上部の鴨居とからなる引き戸枠と、引き戸枠内を走行する引き戸からなり、前記上部の鴨居内に上レ−ルを設け、下部に下レ−ルを設け、引き戸の上端部に、引き戸を支持して上レ−ル内を走行する支持具を設けた引き戸構造体において、前記支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スに脱落防止部材を取り外し可能なようにして取り付け、前記スペ−スを埋設するように構成されているので、引き戸の上端部に支持具が装着されており、上レ−ル内を前記支持具が走行することによって引き戸の走行を行う構成の引き戸構造体であり、前記支持具と上レ−ルとの間にある上下方向のスペ−スに脱落防止部材が取り外し可能なように取り付けられているので、通常の引き戸開閉操作時においては、前記脱落防止部材が支持具と上レ−ルのスペ−スを走行に支障が出ない程度に必要最小限度に小さくすることが可能で、従って、多少乱暴に引き戸開閉操作を行って引き戸が走行時に多少上下に揺動しても、引き戸上端にある支持具が上レ−ルから外れて引き戸が脱落するといった恐れがないといった効果を奏する。
しかも、本発明の前記脱落防止部材は、取り外し可能なように取り付けてあるので、例えば、引き戸を別体に取り替えたり、引き戸を修理するなどの際、引き戸を取り外す必要性が生じた場合は、極めて簡単に前記脱落防止部材を取り外すことができ、上レ−ルと支持具との間に十分なスペ−スが確保でき、引き戸を手で持って上方へ引き上げることによって、極めて簡単に支持具が上レ−ルから外れ、引き戸を取り外すことができるといった効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、引き戸上端部の支持具が、取り付け座と該取り付け座の上面に設けられた左右一対の走行部とからなり、引き戸の上端部左右に設けられており、前記脱落防止部材が、該脱落防止部材の前端部から後端部に向けて形成された左右の条溝によって、中央の取り付けベ−スと該取り付けベ−スの左右の保持部に区分され、前記左右の条溝は、脱落防止部材の前端部から、脱落防止部材の後端部の近傍まで脱落防止部材の厚み方向を貫通するようにして形成されており、脱落防止部材の後端部は条溝が形成されない部分を残すようにして形成され、前記左右の保持部が前記条溝によって可撓性が付与され、脱落防止部材の幅寸法が伸縮可能となり、収縮状態で幅方向へ伸びる方向に付勢力が働き、前記支持具の左右一対の走行部の間に前記脱落防止部材が収縮状態で装着され、前記付勢力によって、左右一対の走行部の間に保持されている。前記脱落防止部材は、保持部の条溝によって、その幅が伸縮可能なように構成されているので、手で左右の保持部を押さえると極めて簡単に、その幅が収縮し、前記上レ−ルと支持具の左右一対の走行部の間に差し込めば、前記付勢力によって、脱落防止部材を支持具の取り付け座と上レ−ルとのスペ−スに極めて簡単にしっかりと固定できる。また、引き戸を取り外す場合は、手又は厚みの比較的薄いスパナ状の治具を用いて、前記脱落防止部材の左右の保持部をつまむようにして縮めてやれば、極めて簡単に取り外すことが可能となり、上レ−ルと支持具のスペ−スを開放することが可能となり、引き戸を極めて簡単に取り外すことができるといった効果を奏する。
請求項3に記載の本発明によれば、前記引き戸構造体の、前記支持具の走行部が左右2個の回転輪と該回転輪を支える支柱からなり、前記脱落防止部材の保持部の前端部は、先端が細く後端が厚く、前記保持部の先端に鉤部が形成されており、該鉤部の外側面に第1の傾斜面が形成されており、保持部の後端部は、左右方向に突出部が形成されているので、前記支持具の回天輪を支える2本の支柱の間に前記脱落防止部材を差し込む際、脱落防止部材の傾斜面を2本の支柱に当接させて手で押し込むと、前記傾斜面の働きで、脱落防止部材の左右の保持部を条溝側(内側)に撓ませる方向の分力が作用し、該分力によって、スム−ズに保持部が撓んで脱落防止部材が、前記支持具の2本の支柱の間に差し込むことが可能になり、脱落防止部材の前記鉤部が2本の支柱を通り過ぎて傾斜面が支柱から外れると前記分力が消失し、同時に保持部の条溝による前記付勢力が働いて、前記保持部と支持具の支柱との間に生じる摩擦力によって、しっかりと装着できる。さらに、保持部先端の鉤部が支柱と嵌合係止するので、脱落防止部材を確実に装着することができる。しかも、保持部の後端部に左右方向に突出部が形成されているので、該突出部が支持具の支柱に当接し、前記鉤部と突出部の間で支持具の支柱を挟持する構成となっているので、脱落防止部材の装着がよりいっそう確実になる。前記脱落防止部材の装着は、前記保持部の付勢力及び又は前記保持部の鉤部と支柱との嵌合係止力によって、脱落防止部材を前記支持具の左右一対の走行部の間にしっかりと保持可能となる。
このようにして装着後、前記脱落防止部材の前端部に形成されている前記鉤部が、前記2本の支柱に引っ掛かって、前記脱落防止部材を単に手前を引っ張るだけでは脱落防止部材を取り外すことが不可能となり、前記保持部の条溝による長手外側へ働く付勢力と、前記鉤部と支柱との嵌合係止力が協力し合って、極めてしっかりと強固に脱落防止部材を装着固定することができる。このようにして、引き戸上部と上レ−ルのスペ−スを必要最小限になるように塞ぐことが可能で、従って、引き戸脱落防止にとって、よりいっそう好適となるといった効果を奏する。
また、引き戸を取り外す必要が生じた際は、前記脱落防止部材の保持部前端にある鉤部を手又は厚みの比較的薄い市販のスパナ状の汎用治具を用いて、保持部間隔が縮む方向に加力すると、前記保持部が内側に撓んで、左右の鉤部が、2本の支柱から外れて、脱落防止部材を手前へ引っ張ると簡単に脱落防止部材を除去可能となり、引き戸上部の支持具上端面と上レ−ルの下端面との距離が十分に大きくなるので、引き戸を上へ少し持ち上げると、引き戸の支持具の回転輪を上レ−ルから取り外すことが可能で、簡単に引き戸を取り外すことができるといった効果を奏する。
請求項4に記載の引き戸の着脱方法によれば、前記脱落防止部材を取り外す際に、専用の取り外し治具を用い、該取り外し治具の先端はフック状に屈曲しており、該屈曲部の先端部に前記脱落防止部材の保持部の鉤部先端の外側面に形成されている前記第1の傾斜面に見合う第2の傾斜面が形成されており、前記専用の取り外し治具を用いて行うので、前記第1及び第2の傾斜面どうしが当接し、前記取り外し治具を手前へ引くだけで、前記脱落防止部材の前記保持部が条溝側へ簡単に撓み、前記鉤部が前記支持具の支柱から極めて簡単に外れる。このようにして、脱落防止部材を極めて簡単に除去することが可能となり、このことによって、上レ−ル下端面と支持具の取り付け座上面とのスペ−スを十分に大きくすることが可能となり、引き戸の取り外しが極めて簡単に行える。また、逆に、前記脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することができるといった効果を奏する。
請求項5に記載の引き戸の着脱方法によれば、前記取り外し治具の屈曲部先端に形成されている第2の傾斜面の傾斜角度が、前記脱落防止部材の保持部先端の鉤部に形成されている第1の傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記取り外し治具の屈曲部の内側面を前記支持具の支柱の外側面に当接させた位置において、前記保持部の鉤部の先端が前記取り外し治具の第2の傾斜面の手前位置に接触する構成となっているので、取り外し治具を手前に軽く引くだけで、前記接触点が前記第2の傾斜面上を滑動し、第2傾斜面の奥側方向へ移動し、取り外し治具の手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面に対して垂直方向に働き、前記分力の働きによって、保持部を条溝側へ極めて簡単に撓ませることが可能で、前記鉤部が前記支持具の支柱から極めて簡単に外れ、脱落防止部材を極めて簡単に取り外し可能となり、このことによって、上レ−ル下端面と支持具の取り付け座上面とのスペ−スを十分に大きくすることが可能となり、引き戸の取り外しが極めて簡単に行える。また、逆に、前記脱落防止部材を取り付けるに当たり、引き戸の上端部にある支持具の左右2本の支柱間に脱落防止部材の保持部の第1傾斜面を支持具の支柱の内側面に当接させつつ押し込むことで、押し込む力の分力が、第1傾斜面に対して垂直方向に働き、前記保持部が内側に撓みつつ支柱間を滑るようにして脱落防止部材の突出部に支柱の前側面が当たるまで差し込まれ、保持部先端の鉤部が支柱間を通り過ぎた時点で保持部を内側へ撓ませる力が消失し、保持部の外側に向く付勢力によって保持部の撓みが解消し、保持部の先端の鉤部と支柱とが嵌合係止し、保持部先端の鉤部と突出部の間に支持具の支柱を挟持し、確実に脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することができるといった効果を奏する。
請求項6に記載の手順と方法によれば、本発明の引き戸構造体の引き戸の取り付け、取り外しが極めて簡単にしかも確実に実施できる。
すなわち、引き戸を上レ−ルに取り付ける際は、引き戸を持ち上げて支持具の走行部、例えば回転輪を上レ−ルの隙間から差し込み、支持具の取り付け座上端面を上レ−ルの下端面に当たるまで引き戸を持ち上げるようにすれば、支持具の走行部、例えば、回転輪が上レ−ルを乗り越えて簡単に上レ−ル内に装着させることができる。
続いて、脱落防止部材を引き戸上端部にある支持具の左右2本の支柱間に保持部の第1傾斜面を支柱の内側面に当接させつつ押し込めば押し込む力の分力が、第1傾斜面に対して垂直方向に働いて、前記保持部が内側に撓みつつ支柱間を滑るようにして脱落防止部材の突出部に支柱の前面が当たるまで差し込まれる。この時、保持部先端の鉤部が支柱間を通り過ぎた時点で保持部を内側へ撓ませる力が消失し、保持部の外側に向く付勢力によって保持部の撓みが解消し、保持部先端の鉤部と支柱とが嵌合係止して、保持部先端の鉤部と突出部の間に支持具の支柱を挟持し、確実に脱落防止部材の装着が可能になるといった効果を奏する。
このようにして装着された、前記脱落防止部材によって、支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面とのスペ−スが小さくすることが可能となり、引き戸を多少乱暴に開閉させ、引き戸が上下に揺動しても引き戸上端部にある支持具の走行部が上レ−ルから外れることがないと言った効果を奏する。
引き戸を取り外す場合、前記、脱落防止部材の鉤部に形成された第1の傾斜面と取り外し治具のフック状屈曲部に形成された第2の傾斜面とを当接させつつ取り外し治具を手前へ引っ張るだけで、該引っ張り力の分力が前記第1第2傾斜面に対して垂直方向に働くことで、脱落防止部材の保持部が内側に撓んで先端にある鉤部が支持具の支柱から容易に外れる。このことによって、脱落防止部材を手前側に極めて簡単に取り外すことができる。
前記脱落防止部材が除去されることによって、支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面とのスペ−スを大きくすることが可能となり、引き戸取り外しのための十分な大きさの上下スペ−スが確保できる。
引き戸を上方へ持ち上げると引き戸上端にある支持具の走行部、例えば回転輪を極めて簡単に上レ−ルから取り外すことが可能となる。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の引き戸構造体の実施形態の一例を示す正面図、図2の(イ)は図1のA部拡大正面図、図2の(ロ)はその側面図である。図3は本発明の脱落防止部材の一実施形態を示す平面図、図4は本発明の脱落防止部材の装着及び取り外しについての説明図、図5は図4における要部拡大図である。
図1において、本発明の引き戸構造体1は、左右の縦枠2とその上部枠としての鴨居3が設けられ、引き戸枠を構成している。引き戸枠下部は図示しないが、例えば、下部枠としての敷居を設けるか又は敷居を設けないで、下レ−ルを取り付ける。下レ−ルは前記敷居内に装着してもよいし、また、床材に直接装着してもよい。引き戸4は一例として上框4a、左右の縦框4b、下框(図示せず)で四周を囲われて構造となっているが、これに限定されるものではない。
前記鴨居3内に上レ−ル5が例えば接着手段又は木ネジ等の機械的手段又はこれらの併用で装着されている。前記引き戸枠内に左右方向に走行する引き戸が1枚又は複数枚設けられ、引き戸構造体1が構成されている。前記引き戸4の上端部の左右に引き戸4を支持し、上レ−ル内で引き戸が走行するための支持具6が取り付けられている。前記支持具6と前記上レ−ル5との間のスペ−スUに脱落防止部材7が取り付けられている。図1、図2に示す本例では、3連引き戸の場合を示すが、これに限定されるわけではない。1枚引き戸でもよいし、また、2枚引き戸、3枚引き戸、それ以上であってもよい。
図2において、A部の拡大図を示す。(イ)は正面から見たところを示し、(ロ)は側面から見たところを示す。本例に示す支持具6は、取り付け座6aと該取り付け座6aの上面に設けられた左右一対の走行部Lとから構成されており、引き戸4の上框4aの左右2カ所に設けられている。前記左右一対の走行部は、本例では二本の支柱Hと該支柱に支えられた回転輪Rとから構成されている。前記2本の支柱Hの間に脱落防止部材7が装着されており、脱落防止部材7の上面と上レ−ル5の下面との間のスペ−スUが小さくなるように構成されている。このようにして前記スペ−スUを可能な限り小さくすることで、引き戸4を開閉時において、引き戸が多少上下に揺動しても支持具6が上レ−ル5から外れる恐れがなくなる。
本発明の説明において、支持具6を取り付け座6aと該取り付け座6aの上面に設けられた左右一対の走行部Lとから構成されており、前記左右一対の走行部は、本例では二本の支柱Hと該支柱に支えられた回転輪Rとから構成されている例を示したが、本発明の引き戸構造体は、支持具6の例として、上記以外であってももちろん良いものとする。脱落防止部材を保持できる構造であればよい。
引き戸枠の好適な材料として、合板、LVL、MDF、又はそれらを複合させた材料を芯材として、天然銘木単板や化粧塩ビシ−ト、化粧オレフィンシ−ト、化粧紙等を挙げることができる。また、上レ−ル5や支持具6としては、アルミ、ステンレス等の金属製の他、硬質の塩ビ樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂成型体を挙げることができる。また、脱落防止部材7としては、硬質又は半硬質の塩ビ樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂成型体がコスト、入手し易さ等の観点から好適なものとして挙げることができる。
本発明の脱落防止部材7は支持具6の二本の支柱Hの間に差し込まれ、前記脱落防止部材の装着は、前記保持部の付勢力及び又は前記保持部の鉤部によって、脱落防止部材を前記支持具の左右一対の走行部の間にしっかりと保持可能となる。
図3において、本発明の脱落防止部材7の一実施形態について説明する。本発明の脱落防止部材7は、その前端部7cから後端部7dに向けて形成された左右の条溝Jによって、中央の取り付けベ−ス7aと該取り付けベ−スの左右の保持部7bに区分され、前記左右の条溝Jは、脱落防止部材7の前端部7cから、脱落防止部材7の後端部7dの近傍まで脱落防止部材の厚み方向を貫通するようにして形成されている。脱落防止部材7の後端部7dは前記条溝Jが形成されない部分を残すようにして形成されている。
また、前記保持部7bの先端部は鉤部Cが形成されている。該鉤部Cの外側面には第1の傾斜面K1が形成されている。また、前記脱落防止部材7の後端部7dの左右は突出部Tが形成されている。このようにして、前記鉤部Cと突出部Tとの間で支持具6の左右一対の支柱Hを挟持する構成となっている。
また、本発明の脱落防止部材7の取り付けベ−ス7aは本例に示すようにその中央付近において、前端部7cから後端部7dに向けて溝Mが設けられている。前記溝Mは必ずしも必須の構成要件ではないが、この溝Mを設けることで、脱落防止部材7の剛性が低下し、全体として撓みやすくなり、支持具6に装着する際に、よりいっそう好適なものとなる。
前記左右の保持部7bに、前記条溝Jによって可撓性が付与されており、脱落防止部材7の幅寸法が伸縮可能となり、収縮状態で幅方向へ伸びる方向に付勢力が働き、前記支持具6の左右一対の走行部Lの間に前記脱落防止部材7が収縮状態で装着され、前記付勢力及び又は前記鉤部Cによって、左右一対の走行部Lの間に、しっかりと保持されている。このようにして、前記脱落防止部材7は、保持部7bの条溝Jによって、その幅寸法が伸縮可能なように構成されているので、手で左右の保持部7bを押さえると極めて簡単に、その幅が収縮し、前記上レ−ル5と支持具6の左右一対の走行部Lの間に差し込むことで、前記付勢力によって、脱落防止部材7を支持具6の取り付け座6aの上面と上レ−ル5の下面とのスペ−スUに極めて簡単にしっかりと固定できる。
また、前記脱落防止部材7を取り外す場合は、手又は厚みの比較的薄いスパナ状の治具を用いて、前記脱落防止部材7の左右の保持部7bをつまむようにして縮めてやれば、極めて簡単に取り外すことが可能となる。前記条溝Jの幅は保持部7bに十分な可撓性を付与できる程度の幅として約1〜10mm程度であればよい。しかし、これに限定されるものではない。
さらに詳しく述べれば、前記支持具6の走行部Lが左右2個の回転輪Rと該回転輪Rを支える二本の支柱Hとからなり、前記脱落防止部材7の保持部7bの前端部7cは、先端が細く後端が厚く、前記保持部7bの外側面に形成された第1の傾斜面K1からなる鉤部Cが形成されている。保持部7bの後端部7dは、左右方向に突出部Tが形成されているので、前記支持具6の回転輪Rを支える2本の支柱Hの間に前記脱落防止部材7を差し込む際、脱落防止部材7の第1の傾斜面K1を2本の支柱Hに当接させて手で押し込むと、前記第1傾斜面K1の働きで、脱落防止部材7の左右の保持部7bを内側に撓ませる方向の分力が作用し、該分力によって、スム−ズに保持部7bが撓んで、脱落防止部材7が、前記支持具6の2本の支柱Hの間に差し込むことが可能になる。
脱落防止部材7の前記鉤部Cが2本の支柱Hを通り過ぎて、第1の傾斜面K1が支柱Hから外れると、前記分力が消失し、同時に保持部7bの条溝Jによる前記付勢力が働いて、保持部の撓みが元に戻り、保持部先端の鉤部Cが支柱Hとの間で嵌合係止され、前記付勢力及び又は前記嵌合係止力しっかりと装着できる。しかも、保持部7bの後端部7dに左右方向に突出部Tが形成されているので、該突出部Tが支持具6の支柱Hに当接し、前記鉤部Cと突出部Tの間で支持具6の支柱Hを挟持する構成となっているので、脱落防止部材7の装着がよりいっそう確実になる。前記脱落防止部材7の装着は、前記保持部7bの付勢力及び又は前記保持部7bの鉤部Cによって、脱落防止部材7を前記支持具6の左右一対の走行部Lの間にしっかりと保持可能となる。
このようにして装着後、前記脱落防止部材7の前端部7cに形成されている前記鉤部Cが、前記2本の支柱Hに引っ掛かって嵌合係止され、前記脱落防止部材7を単に手前に引っ張るだけでは脱落防止部材7を取り外すことが不可能となり、前記保持部7の条溝Jによる幅方向の外側へ働く付勢力による保持部7bと支柱Hの外側面HNSとの間の摩擦力及び又は前記鉤部Cの引っ掛かりによる嵌合係止力とによって、極めてしっかりと強固に脱落防止部材7を装着できる。このようにして、引き戸4の上部に取り付けられている支持具6の取り付け座6aと上レ−ル5の下端面との間のスペ−スUを必要最小限になるように塞ぐことが可能で、従って、引き戸4の脱落防止にとって、よりいっそう好適となる。
また、引き戸4を取り外す必要が生じた際は、前記脱落防止部材7の保持部7bの前端部7cにある鉤部Cを手又は厚みの比較的薄いスパナ状の市販の汎用治具で保持部7bが内側に撓む方向に加力すると、前記鉤部Cが2本の支柱Hから外れる。鉤部Cを外した後、脱落防止部材7を手前へ引っ張ると極めて簡単に脱落防止部材7を除去可能となり、引き戸上部の支持具6の上端と上レ−ル5の下端面との距離が十分に大きくすることができるので、引き戸4を上へ少し持ち上げると、引き戸4の支持具6の回転輪Rを上レ−ルの隙間から取り外すことができる。
図4において、本発明の脱落防止部材7の装着及び取り外しについて詳細に説明する。
引き戸4を上レ−ル5に取り付ける際は、引き戸4を持ち上げて支持具6の取り付け座6a上端面を上レ−ル5の下端面に当たるまで引き戸4を持ち上げれば、支持具6の走行部Lを極めて簡単に上レ−ル5の隙間から上レ−ル5内に装着できる。例えば、本例に示すように、支持具6が左右一対の支柱Hと回転輪Rとから構成されている場合、上レ−ル5の隙間から上レ−ル5を乗り越えて簡単に上レ−ル5内に装着させることができる。
続いて、脱落防止部材7を引き戸4の上端部にある支持具6の左右2本の支柱H間に保持部7bの第1傾斜面K1を支柱Hの内側面に当接させつつ押し込めば、押し込む力の分力が、第1傾斜面K1に対して垂直方向に働いて、前記保持部7bが内側に撓みつつ支柱H間を滑るようにして脱落防止部材7の突出部Tに支柱Hの前側面HMSが当たるまで差し込まれる。
この時、保持部7b先端の鉤部Cが支柱H間を通り過ぎた時点で保持部7bを内側へ撓ませる力が消失し、保持部7bの外側に向く付勢力によって保持部7bの撓みが解消し、保持部7bの先端の鉤部Cと支柱Hとが嵌合係止し、保持部7b先端の鉤部Cと突出部Tの間に支持具6の支柱Hを挟持し、確実に脱落防止部材7の装着が可能になる。
前記脱落防止部材7によって、支持具6の取り付け座6a上端面と上レ−ル5の下端面とのスペ−スUを小さくすることが可能となり、引き戸4を多少乱暴に開閉させ、引き戸4が上下に揺動しても引き戸4の上端部にある支持具6の走行部Lが上レ−ル5から外れることがない。
引き戸4を取り外す場合、手又は薄目の市販のスパナ等を用いても脱落防止部材の取り外しが簡単に行える。すなわち、脱落防止部材7の左右の保持部7bの先端の鉤部Cをそれぞれ内側に加力すれば、脱落防止部材7の左右の保持部7bを内側に撓ませることが可能で、前記保持部7b先端の鉤部Cを支持具6の支柱Hから取り外すことができる。このようにして、簡単に前記鉤部Cを支柱Hから取り外すことが可能となり簡単に脱落防止部材7を取り外すことができる。
また、図4において説明する専用の取り外し治具Gを用いれば、上レ−ル5と引き戸4の上端のわずかな隙間であっても、取り外し作業性がよりいっそう向上する。すなわち、引き戸4を取り外す際に専用の取り外し治具Gを用いる。該取り外し治具Gの先端はフック状に屈曲しており、フック状屈曲部Fが設けられている。該フック状屈曲部Fの先端部に前記脱落防止部材7の保持部7bの鉤部C先端の外側面に形成されている第1の傾斜面K1に見合う第2傾斜面K2が形成されている。該取り外し治具Gを用いて、下記手順で脱落防止部材7を除去し、引き戸4を極めて簡単に取り外すことができる。
すなわち、前記、脱落防止部材7の鉤部Cに形成された第1の傾斜面K1と取り外し治具Gのフック状屈曲部Fに形成された第2の傾斜面K2とを当接させつつ、取り外し治具Gを手前へ引っ張るだけで、該引っ張り力の分力が前記第1及び第2傾斜面K1、K2に対して垂直方向に働くことで、脱落防止部材7の保持部7bが内側に撓んで、先端にある鉤部Cが支持具6の支柱Hから容易に外れる。このことによって、脱落防止部材7を手前側に極めて簡単に取り外すことができる。
前記脱落防止部材7が除去されることによって、支持具6の取り付け座6a上端面と上レ−ル5の下端面とのスペ−スUを十分に大きくすることが可能となり、引き戸4を取り外すための十分な大きさの上下方向のスペ−スUが確保できる。
引き戸4を上方へ持ち上げると、引き戸4の上端にある支持具6の走行部Lを極めて簡単に上レ−ル5の隙間から取り外すことが可能となる。
図5において、本発明の引き戸構造体1において、引き戸4を取り外す際、前記取り外し治具Gの屈曲部Fの先端に形成されている第2の傾斜面K2の傾斜角度βが、前記脱落防止部材7の保持部7b先端の鉤部Cに形成されている第1の傾斜面K1の傾斜角度αよりも大きく、前記取り外し治具Gの屈曲部Fの内側面FNSを前記支持具6の支柱Hの外側面HGSに当接させた位置において、前記支持具6の鉤部Cの先端が前記取り外し治具Gの第2の傾斜面K2の手前位置に接触点Pを有する構成となっている。このことによって、前記取り外し治具Gを手前に引くことによって、前記接触点Pが前記第2の傾斜面K2上を滑動し、第2傾斜面K2の奥側方向へ移動し、取り外し治具Gの手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面K2に対して垂直方向に働き、前記分力の働きによって、保持部7bを条溝側Jへ撓ませることによって、前記鉤部Cが前記支持具6の支柱Hから外れ、脱落防止部材7を極めて簡単に取り外すことが可能となり、引き戸4を極めて簡単に取り外すことができる。
さらに詳述すれば、このような引き戸4の着脱方法によれば、前記脱落防止部材7を除去するに当たり、専用の取り外し治具Gを用い、前記取り外し治具Gの屈曲部Fの先端に形成されている第2の傾斜面K2の傾斜角度βが、前記脱落防止部材7の保持部7b先端の鉤部Cに形成されている第1の傾斜面K1の傾斜角度αよりも大きく、前記取り外し治具Gの屈曲部Fの内側面FNSを前記支持具6の支柱Hの外側面HGSに当接させた位置において、前記保持部7bの鉤部Cの先端が前記取り外し治具Gの第2の傾斜面K2の手前位置に接触点Pを有する構成となっている。このことで、取り外し治具Gを手前に軽く引くだけで、前記接触点Pが前記第2の傾斜面K2上を滑動し、第2傾斜面K2の奥側方向へ移動し、取り外し治具Gの手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面K2に対して垂直方向に働き、前記分力の働きによって、支持具6の保持部7bが条溝J側へ極めて簡単に撓ませることが可能で、前記鉤部Cが前記支持具6の支柱Hから簡単に外れるので、脱落防止部材7を極めて簡単に取り外し可能となる。このことによって、上レ−ル5の下端面と支持具6の取り付け座6a上面とのスペ−スUを十分に大きくすることが可能となり、引き戸4の取り外しが極めて簡単に行える。
本発明の引き戸構造体の実施形態の一例を示す正面図。 図1のA部拡大図。 (イ)正面図。 (ロ)側面図。 本発明の脱落防止部材の一実施形態を示す平面図。 本発明の脱落防止部材の装着及び取り外しについての説明図。 図4の要部拡大図。
符号の説明
1 引き戸構造体
2 縦枠
3 鴨居
4 引き戸
4a 引き戸上框
4b 引き戸縦框
5 上レ−ル
U スペ−ス
6 支持具
6a 取り付け座
L 走行部
R 回転輪
H 支柱
7 脱落防止部材
7a 取り付けベ−ス
7b 保持部
7c 前端部
7d 後端部
J 条溝
C 鉤部
K1 第1の傾斜面
T 突出部
M 溝
G 取り外し治具
F フック状屈曲部
K2 第2の傾斜面
P 接触点
α 第1傾斜面の傾斜角度
β 第2傾斜面の傾斜角度
FNS 取り外し治具の屈曲部の内側面
HGS 支柱の外側面
HNS 支柱の内側面
HMS 支柱の前側面

Claims (6)

  1. 左右の縦枠と上部の鴨居とからなる引き戸枠と、引き戸枠内を走行する引き戸からなり、前記上部の鴨居内に上レ−ルを設け、下部に下レ−ルを設け、引き戸の上端部に、引き戸を支持して上レ−ル内を走行する支持具を設けた引き戸構造体において、前記引き戸の上端部の前記支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スに脱落防止部材を取り外し可能なようにして取り付け、前記スペ−スを埋設又は開放することを特徴とする引き戸構造体。
  2. 前記支持具が、取り付け座と該取り付け座の上面に設けられた左右一対の走行部からなり、引き戸の上端部左右に設けられ、前記脱落防止部材が、該脱落防止部材の前端部から後端部に向けて形成された左右の条溝によって、中央の取り付けベ−スと該取り付けベ−スの左右の保持部に区分され、前記左右の条溝は、脱落防止部材の後端部に条溝が形成されない部分を残すようにし、脱落防止部材の前端部から、後端部の近傍まで、脱落防止部材の厚み方向を貫通するように形成されており、前記左右の保持部が前記条溝によって可撓性が付与され、脱落防止部材の前記保持部が条溝側へ撓むことによって、脱落防止部材の前端部の幅が収縮可能となり、収縮状態で幅が伸びる方向に付勢力が働き、前記支持具の左右一対の走行部の間に前記脱落防止部材が収縮状態で装着され、前記付勢力によって、左右一対の走行部の間に保持されることで支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを埋設し、逆に、前記脱落防止部材を取り外すことで、前記スペ−スを開放することを特徴とする請求項1に記載の引き戸構造体。
  3. 前記引き戸構造体の支持具の走行部が左右2個の回転輪と該回転輪を支える支柱からなり、前記脱落防止部材の保持部の前端部は、先端に鉤部が形成され、該鉤部の外側面に第1の傾斜面が形成され、保持部の後端部は、左右方向に突出部が形成され、前記脱落防止部材装着後、前記保持部の付勢力によって前記保持部と支持具の支柱との間に生じる摩擦力及び又は保持部の鉤部と支持具の支柱とが嵌合係止することによって、前記脱落防止部材を支持具の左右一対の走行部の間に保持することで支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを埋設し、逆に、前記脱落防止部材を取り外すことで、前記スペ−スを開放することを特徴とする請求項1又は2に記載の引き戸構造体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の引き戸構造体の引き戸の取り外しに当たり、前記脱落防止部材を取り外す際に、専用の取り外し治具を用い、該取り外し治具の先端はフック状に屈曲しており、該屈曲部の先端部に前記脱落防止部材の保持部の鉤部先端の外側面に形成されている前記第1の傾斜面に見合う第2の傾斜面が形成されており、前記専用の取り外し治具を用いて、前記第1及び第2の傾斜面を当接させ、前記取り外し治具を手前へ引くことによって、前記脱落防止部材の前記保持部が条溝側へ撓み、前記鉤部が前記支持具の支柱から外れ、脱落防止部材を取り外し、支持具と上レ−ル間の上下方向のスペ−スを開放し、引き戸を取り外す。逆に、引き戸装着の際に、前記脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スを脱落防止部材で埋設し、該スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することを特徴とする引き戸の着脱方法。
  5. 引き戸の取り外しに当たり、前記取り外し治具の屈曲部先端に形成されている第2の傾斜面の傾斜角度が、前記脱落防止部材の保持部先端の鉤部に形成されている第1の傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記取り外し治具の屈曲部の内側面を前記支持具の支柱の外側面に当接させた位置において、前記保持部の鉤部の先端が前記取り外し治具の第2の傾斜面の手前位置に接触し、取り外し治具を手前に引くことによって、前記接触点が前記第2の傾斜面上を滑動し第2傾斜面の奥側方向へ移動し、取り外し治具の手前へ引く力の分力が前記第2傾斜面に対して垂直方向に働き、前記分力の働きで、保持部を条溝側へ撓ませることによって、前記鉤部が前記支持具の支柱から外れ、脱落防止部材を取り外し、支持具と上レ−ルの間の上下方向のスペ−スを開放することで、引き戸を取り外す。逆に、引き戸装着の際に、前記脱落防止部材を取り付けるに当たり、引き戸の上端部にある支持具の左右2本の支柱間に脱落防止部材の保持部の第1傾斜面を支持具の支柱の内側面に当接させつつ押し込むことで、押し込む力の分力が、第1傾斜面に対して垂直方向に働き、前記保持部が内側に撓みつつ支柱間を滑るようにして脱落防止部材の突出部に支柱の前側面が当たるまで差し込まれ、保持部先端の鉤部が支柱間を通り過ぎた時点で保持部を内側へ撓ませる力が消失し、保持部の外側に向く付勢力によって保持部の撓みが解消し、保持部の先端の鉤部と支柱とが嵌合係止し、保持部先端の鉤部と突出部の間に支持具の支柱を挟持し、確実に脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ルの下端面との間のスペ−スに取り付け、前記スペ−スを脱落防止部材で埋設し、該スペ−スの高さ方向寸法を小さくすることで、引き戸を上レ−ルに確実に装着することを特徴とする請求項4に記載の引き戸の着脱方法。
  6. 請求項4又は請求項5のいずれかに記載の引き戸の着脱方法によって、引き戸を着脱するに当たり、下記手順に従って、引き戸を装着又は取り外すことを特徴とする引き戸の着脱方法。
    1.引き戸を取り付ける際、引き戸を持ち上げ、支持具の走行部を上レ−ルの隙間から差し込み、支持具の取り付け座上端面を上レ−ルの下端面に当たるまで引き戸を持ち上げるようにして、引き戸上端部に取り付けられている支持具の走行部を上レ−ルに引っ掛けて引き戸を取り付ける。
    2.次に、引き戸の脱落防止部材を支持具の取り付け座上端面と上レ−ル下端面との間のスペ−スに取り付ける。この時、引き戸の脱落防止部材を引き戸上端部の前記支持具の左右一対の走行部の支柱間に脱落防止部材の左右の保持部を撓ませながら差し込む。
    3.次に、脱落防止部材の前記保持部の鉤部を支持具の支柱の内側面に沿って滑動させて、脱落防止部材の突出部を前記支柱の前側面に当接するまで押し込む。
    4.このようにして、前記鉤部が前記支柱の内側面を外れて、前記鉤部が支柱によって嵌合係止されるまで、脱落防止部材を押し込む。この時、保持部の外側への付勢力によって、前記保持部が外側へ付勢され、前記付勢力及び又は前記鉤部の嵌合係止力によって、脱落防止部材が支柱間に固定される。
    5.このようにして、脱落防止部材を支持具の支柱間に装着し、上レ−ル下端面と引き戸上端の支持具の取り付け座との間のスペ−スを小さくする。このことで、引き戸の脱落のない状態にする。
    6.次に、引き戸を取り外す際、取り外し治具の屈曲部の内側面を支持具の支柱の外側面に当接させる。
    7.次に、脱落防止部材の前記保持部の鉤部に形成されている第1の傾斜面又は鉤部の先端部を取り外し治具の第2の傾斜面に当接させる。
    8.次に、取り外し治具を手前に引っ張る。
    9.次に、取り外し治具を手前へ引っ張りながら、脱落防止部材の前記保持部の鉤部に形成されている第1の傾斜面又は鉤部の先端部を取り外し治具の第2の傾斜面上を手前から奥側へ滑動させ、保持部を条溝側へ撓ませる。
    10.次に、脱落防止部材の先端の鉤部を支持具の支柱から外す。
    11.脱落防止部材を手前へ取り外すことで、上レ−ル下端面と引き戸上端の支持具の取り付け座との間のスペ−スを大きくする。
    12.次に、引き戸を上方へ持ち上げて、引き戸上端部に取り付けられている支持具の走行部を上レ−ルの隙間から外し、引き戸を取り外す。
    以上の手順と方法によって、引き戸を着脱させる。
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