JP2005335485A - 車輌用前照灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輌用前照灯装置において、周囲の明るさ、車速、降雨状況などに応じて、光源となる放電灯と発光ダイオードの光量比を変化させることで、放電灯の寿命低下を抑制する。
【解決手段】放電灯点灯装置100と、発光ダイオード20と、発光ダイオードへの出力制御回路21と、放電灯点灯装置の制御回路9と発光ダイオードへの出力制御回路21にそれぞれの出力割合を指令する指令回路部30とを有し、車輌運転手からの操作信号または光検出装置または車速度検出部、フロントウインドワイパー動作速度検出部により検出された信号などをもとに、放電灯1と発光ダイオード20の出力割合を調節する。
【選択図】図1
【解決手段】放電灯点灯装置100と、発光ダイオード20と、発光ダイオードへの出力制御回路21と、放電灯点灯装置の制御回路9と発光ダイオードへの出力制御回路21にそれぞれの出力割合を指令する指令回路部30とを有し、車輌運転手からの操作信号または光検出装置または車速度検出部、フロントウインドワイパー動作速度検出部により検出された信号などをもとに、放電灯1と発光ダイオード20の出力割合を調節する。
【選択図】図1
Description
本発明は、放電灯点灯装置と発光ダイオードを組み合わせた車輌用前照灯装置に関するものである。
従来の車輌用前照灯装置、例えば特開平11−321440号公報に開示される車輌用灯具装置では、図15に示すような構成を有している。この装置では、車輌用灯具10において、外部に周囲の明るさを検出する光検出装置11を含む情報取得手段12と、灯具13の配光分布、光量または光色を変化させる照射制御手段14及び駆動手段15からなる。上記の構成において、特に前照灯に放電灯点灯装置を具備した場合、放電灯の寿命を考慮した制御はなされてはいない。
特開平11−321440号公報
従来の技術では、光検出装置により検出された信号により光量を変化する方式を採っているが、放電灯を用いた車輌用前照灯装置において、特に昼間常時点灯機能を有する前照灯における放電灯の寿命延命のための制御ができない。前照灯常時点灯(デイライト)が欧州、北米を中心に進む中で、点灯時間が長くなることによる放電灯の寿命低下が懸念される。また、従来の技術では、特に前照灯のハイビームとロービームのいずれも1つの放電灯で灯具の反射板角度を変えて実現している2灯式ヘッドライトのような場合、車輌運転手のパッシング点灯作動により瞬時の点滅動作が放電灯に与えられることで、放電灯の寿命低下が促進されている。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放電灯点灯装置と発光ダイオードを組み合わせて、放電灯と発光ダイオードの光量を状況に合わせて変化させることで、放電灯の寿命低下を抑制できるようにした車輌用前照灯装置を提供することにある。
本発明にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示すように、車輌用バッテリーなどの直流電源Bからの直流電圧を可変制御して放電灯1への出力電圧および出力電流の制御を行う昇降圧コンバータ4と、前記直流電圧を矩形波電圧へ変換して放電灯1に低周波電力を供給するインバータ3と、起動時に高圧パルス電圧を印加して放電灯1の絶縁を破壊させる高圧パルス発生回路2と、放電灯1のランプ電圧を検出するランプ電圧検出部6と、放電灯1のランプ電流を検出するランプ電流検出部5と、各検出部5,6の出力を受けて昇降圧コンバータ4及びインバータ3を制御する制御回路9とを具備する放電灯点灯装置100と、発光ダイオード20と、発光ダイオード20への出力制御回路21と、放電灯点灯装置100の制御回路9と発光ダイオード20への出力制御回路21にそれぞれの出力割合を指令する指令回路部30とを有し、前照灯の点灯状態を調節するための前照灯調節信号をもとに、放電灯1と発光ダイオード20の出力割合を調節することを特徴とするものである。具体的には、車輌運転手からの操作信号または光検出装置または車速度検出部、フロントウインドワイパー動作速度検出部などにより検出された信号をもとに、所定の制御を指令する制御手段指令部8を放電灯点灯装置100内に具備し、周囲の明るさ等に応じて、放電灯1の始動時および定常時の出力制御を行うものである。
本発明によれば、例えば、車輌運転手からの操作信号や周囲の明るさまたは車輌の速度、あるいは雨天状況に応じて放電灯の明るさを可変し、且つ灯具が備える発光ダイオードによる光量を調節することで、放電灯の寿命低下を抑制することができる。また、放電灯は光量が大きく照度が高い照明であり、発光ダイオードによる照明は放電灯ほどの光量を備えることは熱的な面と占有容積的な面からみても放電灯には劣るが、照明としての寿命と輝度の高さ、あるいは発光効率において優れており、それぞれの長所を活かした前照灯装置を実現できる。例えば、昼間の前照灯常時点灯時は、主に他車輌や歩行者に自車輌の認知を促すためのものであり、夜間に必要とされるだけの照度や光量は必要ないため、昼間に発光ダイオードを、夜間に放電灯を主たる前照灯光源として制御する。このように、前照灯常時点灯化によって、前照灯の点灯時間が長くなることに対し、放電灯の寿命低下を抑制した方が望ましく、エネルギー消費軽減化へも貢献できる。また、周囲の明るさや雨天状況などの環境変化に応じて、放電灯と発光ダイオードの出力割合を可変することで、車輌安全性の向上へも貢献するものである。
(実施形態1)
図1に実施形態1の構成を示す。この車輌用前照灯装置は、放電灯点灯装置100と、発光ダイオード20及び発光ダイオードへの出力制御回路21を有する。放電灯点灯装置100は、車輌用前照灯に適したHIDランプよりなる放電灯1と、放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させる高圧パルス発生回路2と、放電灯に低周波電力を供給するインバータ3と、車輌用バッテリーなどの直流電源Bの電圧を可変し放電灯に供給する電圧/電流を制御する昇降圧コンバータ4と、放電灯の電流を検出するランプ電流検出部5と、放電灯の電圧を検出するランプ電圧検出部6と、昇降圧コンバータおよびインバータを制御する制御回路9とを具備する。制御回路9は、放電灯のランプ電圧を判別するランプ電圧判別回路7と、所定のランプ電流制御を指令する制御手段指令部8と、指令された結果より所定の出力電力を指令する目標出力電力設定部WXと、昇降圧コンバータ駆動部P1と、目標出力電力設定部とランプ電圧検出部で検出した電圧を除算し供給するランプ電流の指令値を決定する目標電流設定部WX/Vlaと、目標電流設定部にて設定されたランプ電流指令値とランプ電流検出部によって検出する実際のランプ電流値を比較し、誤差を検出して昇降圧コンバータに信号を送るランプ電流誤差アンプP2と、インバータ駆動部L1とから成る。また、制御手段指令部8と発光ダイオード出力制御回路21へ、それぞれの出力割合を指令する指令回路部30を具備している。
図1に実施形態1の構成を示す。この車輌用前照灯装置は、放電灯点灯装置100と、発光ダイオード20及び発光ダイオードへの出力制御回路21を有する。放電灯点灯装置100は、車輌用前照灯に適したHIDランプよりなる放電灯1と、放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させる高圧パルス発生回路2と、放電灯に低周波電力を供給するインバータ3と、車輌用バッテリーなどの直流電源Bの電圧を可変し放電灯に供給する電圧/電流を制御する昇降圧コンバータ4と、放電灯の電流を検出するランプ電流検出部5と、放電灯の電圧を検出するランプ電圧検出部6と、昇降圧コンバータおよびインバータを制御する制御回路9とを具備する。制御回路9は、放電灯のランプ電圧を判別するランプ電圧判別回路7と、所定のランプ電流制御を指令する制御手段指令部8と、指令された結果より所定の出力電力を指令する目標出力電力設定部WXと、昇降圧コンバータ駆動部P1と、目標出力電力設定部とランプ電圧検出部で検出した電圧を除算し供給するランプ電流の指令値を決定する目標電流設定部WX/Vlaと、目標電流設定部にて設定されたランプ電流指令値とランプ電流検出部によって検出する実際のランプ電流値を比較し、誤差を検出して昇降圧コンバータに信号を送るランプ電流誤差アンプP2と、インバータ駆動部L1とから成る。また、制御手段指令部8と発光ダイオード出力制御回路21へ、それぞれの出力割合を指令する指令回路部30を具備している。
放電灯点灯装置100は指令回路部30からの信号により電源が投入されると、昇降圧コンバータとインバータを制御する制御回路9からの制御により、昇降圧コンバータ4、インバータ3が動作を開始し、高圧パルス発生回路2から高圧パルスが発生し、放電灯1の電極間へ印加される。高圧パルスは放電灯の絶縁を破壊し、続けてインバータ側から印加される電流により放電灯内にアークが形成され、放電灯1が点灯を開始する。点灯開始と共に昇降圧コンバータ4の出力に有するランプ電圧検出部6およびランプ電流検出部5は、放電灯1のランプ電圧およびランプ電流をそれぞれ検出する。目標出力電力設定部WXからの出力電力指令に基づき、ランプ電流検出部5とランプ電圧検出部6からの検出値を演算し、所定の出力電力となるよう制御手段指令部8より所定のランプ電流値を指令する。
放電灯1が安定点灯に移行すると、例えば車輌運転手からの意図に合わせ、指令回路部30から制御手段指令部8を経由して目標出力電力設定部WXへ目標出力電力値の信号が送られ、目標出力電力設定部WXからの目標出力電力値になるよう、制御手段指令部8がランプ電流を制御する。なお、制御回路9は図1に例示した構成に限定されるものではなく、要するに、指令回路部30からの指令に応じて放電灯1を点灯、消灯あるいは調光できれば、どのような構成でも構わない。
具体的な制御としては、指令回路部30が図2に示すような制御を行うものとする。図2において、(a)はエンジンとライトスイッチ、(b)は放電灯、(c)は発光ダイオード(LED)のON/OFFを示す。この場合の指令回路部30は論理回路を用いて構成でき、エンジンON/OFF信号EsがONで且つライトスイッチON/OFF信号LsがOFFのとき、LED点灯信号はONとなり、ライトスイッチON/OFF信号LsがONのとき、放電灯点灯信号はONとなる。具体的には、車輌運転手の操作により、車輌エンジンがONされると、指令回路部30が出力制御回路21を動作させ、主に昼間点灯を成す発光ダイオード20を点灯させる。さらに車輌運転手より操作される前照灯スイッチ(ライトスイッチ)をONにすることで放電灯点灯装置100へ電源投入され、指令回路部30から制御手段指令部8へ所定の制御出力が指令され、放電灯点灯装置100を動作させる。この時、図2では発光ダイオード出力制御回路21へ消灯を指令する信号を送っているが、これは車輌側の更なる安全性確保や車輌運転手の意図等に合わせ、発光ダイオード20は点灯させたままでも構わない。
本実施形態によれば、車輌運転手からの操作情報に応じて、昼間には主に他車輌や歩行者に自車輌の認知を促すための発光ダイオードのみを点灯させ、夜間には前照灯スイッチのON信号と共に車輌運転手の視野を確保するために発光ダイオードよりも照度や光量の大きい放電灯を点灯させる。これにより、昼夜共に従来より安全な車輌運転が実現できる。しかもハロゲンランプや放電灯にて昼間点灯を行う場合よりも消費される電力を低減してバッテリー負荷を軽減することができ、省エネルギー化ひいては燃費改善に貢献できる。また、現在、前照灯光源の主流となっている放電灯を昼間点灯でも使用する場合に比べ、放電灯の交換頻度を少なくすることができ、放電灯の寿命期間を夜間走行に有効に活用することができる。また、本実施形態によれば、夜間に放電灯を点灯して運転している場合に、車輌運転手の意図により前照灯の光出力を増減させることができるため、道路状況や運転環境に合わせて前照灯の光出力を調整可能となる。
(実施形態2)
図3に実施形態2の構成を示す。本実施形態では、検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
図3に実施形態2の構成を示す。本実施形態では、検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
具体的な制御としては、指令回路部30が図4に示すような制御を行うものとする。この場合の指令回路部30は、例えばコンパレータ(電圧比較器)と論理回路を用いて構成できる。このコンパレータの出力と実施形態1のライトスイッチ信号ON/OFFLsをOR回路に入力して、周囲の明るさが所定のしきい値aよりも暗くなると実施形態1でライトスイッチON/OFF信号LsがONになったのと同等の動作となるように構成しても良い。車輌周辺の明るさを光検出装置が検知し、その明るさがしきい値aに達することで指令回路部30より制御手段指令部8と発光ダイオード出力制御回路21へそれぞれ図4(b),(c)で示すようなON/OFF指令を行い、放電灯および発光ダイオードをそれぞれONまたはOFFする。この時のしきい値aは、車輌運転手にとって放電灯の光量や照射範囲を必要としない明るさであって、放電灯の光量や照射範囲を必要とする暗さを示す値ではない、より安全側に配慮した設定とすることで、安全な運転をサポートすることができる。例えば、夕暮れが迫って車輌運転手自らが薄暗く感じてライトスイッチをON操作するよりも前に、明るさ検出用のコンパレータの出力がONとなり、発光ダイオードに代えて、放電灯の光量や照射範囲を利用するように、しきい値aを設定すると良い。
また、本実施形態で指令回路部30が行う制御は、図5のように昼間と夜間の中間となる明るさにおいては、放電灯のアーク点灯維持に必要となる電流値までは周囲の明るさに応じてリニアに放電灯の明るさを加減し、これに合わせて発光ダイオード側の出力も加減するように制御することで、本発明が意図する効果を最大限に発揮することができる。この場合の指令回路部30は、例えばオペアンプと2個のコンパレータと論理回路を用いて構成できる。第1のコンパレータはしきい値bを判定し、第2のコンパレータはしきい値cを判定し、しきい値bとcの間では、オペアンプにより(周囲の明るさの検出値−しきい値b)を演算してLEDの出力とし、また、(放電灯の100%光量−LEDの出力)を演算して放電灯の出力とすれば良い。
本実施形態によれば、周囲の明るさに応じて放電灯の定常時の出力制御を行うことができ、放電灯の寿命低下を抑制できる。また、光量を必要としない昼間に、消費電力がより小さい発光ダイオードを点灯させることで、放電灯による昼間点灯に比べ消費電力を軽減しつつ対向車輌や歩行者への自車輌認知性を高めることができる。
(実施形態3)
本実施形態の構成図は実施形態2の図3と同様であり、検出手段D1として車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
本実施形態の構成図は実施形態2の図3と同様であり、検出手段D1として車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
具体的な制御としては、指令回路部30が図6および図7に示すような制御を行うものとする。この場合の指令回路部30は、例えばコンパレータ(電圧比較器)と論理回路を用いて構成できる。夜間は、車輌運転手が前照灯スイッチをonにしており、放電灯が点灯している状態を想定する。その時、車輌が具備している車速度センサーから車速度検知回路が車輌速度を検知し、その速度がしきい値dに達することで指令回路部30より制御手段指令部8へ図6で示すように放電灯の出力電力を段調光で切替える指令を与える。この時のしきい値dと放電灯出力電力指令値は安全な夜間走行に適する値をそれぞれ設定すべきである。また、図6では段調光の実施形態を示しているが、もちろんこれは車速によってリニアに光量変動させてもよい。昼間は、車輌運転手が前照灯スイッチをoffにしており、図7で示すように放電灯が点灯していない状態を想定している。車速度検知回路が検知した速度がしきい値eに達した時に昼間灯である発光ダイオードの光量を可変させる。
本実施形態によれば、夜間走行では車輌速度に応じて放電灯の定常時の出力制御を行うことができ、放電灯の寿命低下を抑制できる。また、昼間走行では車輌速度に応じて発光ダイオードの光量を加減し、昼間で発光ダイオードを常時100%出力するような場合に比べ、さらにバッテリーへの電力負担軽減を図ることができる。また同時に、車速に応じて対向車輌や歩行者へ自車輌認知度を可変させることができる。
(実施形態4)
本実施形態の構成図は実施形態2の図3と同様であり、検出手段D1として車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
本実施形態の構成図は実施形態2の図3と同様であり、検出手段D1として車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
具体的な制御としては、指令回路部30が図6及び図7の車速をフロントウインドワイパーの動作速度に置き換えたもので制御を行うものとする。本実施形態は実施形態3の車速度をフロントウインドワイパーの動作速度に置き換えた内容となる。
本実施形態によれば、夜間走行ではフロントウインドワイパーの動作速度に応じて放電灯の定常時の出力制御を行うことができ、放電灯の寿命低下を抑制できる。また晴天夜間走行時に対し、雨天夜間走行のしかも降雨量の多い時に放電灯の光量を増加させる傾向をもたせ、雨量の多い夜間走行でも車輌運転手の視認性を良くする効果がある。また、昼間走行ではフロントウインドワイパーの動作速度に応じて発光ダイオードの光量を加減し、昼間で発光ダイオードを常時100%出力するような場合に比べ、さらにバッテリーへの電力負担の軽減を図ることができる。また同時に、雨量に応じて対向車輌や歩行者への自車輌認知度を可変させることができる。
(実施形態5)
図8に実施形態5の構成を示す。本実施形態では、第1の検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。また、第2の検出手段D2として、車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路、あるいは、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
図8に実施形態5の構成を示す。本実施形態では、第1の検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。また、第2の検出手段D2として、車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路、あるいは、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
具体的な制御としては、指令回路部30が図4(a)の原理で昼夜判断の後、図6、図7に示す制御を行う、あるいは、指令回路部30が図4(a)の原理で昼夜判断の後、図6、図7の車速をフロントウインドワイパーの動作速度に置換した制御を行うものとする。それぞれ実施形態3,4に対し、まず周囲の明るさに応じて指令回路部30が図4(a)のようにしきい値aで夜間と昼間の判断を行う点が異なる。昼間または夜間の判断が行われた後は、それぞれ実施形態3,4の制御と同じである。この場合の指令回路部30も、例えばコンパレータ(電圧比較器)と論理回路を用いて構成できる。
本実施形態によれば、実施形態2で述べた光検出部による検出値で昼夜間の判別を行うことで、実施形態3,4に比べると、周囲の明るさと車速または降雨条件に応じて、適切な前照灯制御を車輌運転手に与える効果がある。
(実施形態6)
本実施形態の構成図は実施形態5の図8と同様であり、第1の検出手段D1として車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されており、また、第2の検出手段D2として、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
本実施形態の構成図は実施形態5の図8と同様であり、第1の検出手段D1として車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されており、また、第2の検出手段D2として、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
本実施形態では、車速とフロントウインドワイパー動作速度のそれぞれの検出値により指令回路部30が図9のフローチャートに従って判断し、前照灯の点灯制御をするものである。この場合の指令回路部30は、例えば、複数のA/D変換入力ポートと複数の2値入力ポートを備えるマイコンを用いて構成できる。複数のA/D変換入力ポートは、車速度とワイパー動作速度を監視しており、車速度が所定のしきい値よりも速いか遅いか、ワイパー動作速度が所定のしきい値よりも速いか遅いかをそれぞれ判定可能としている(なお、A/D変換入力ポートに代えて、2値入力ポートに車速度判定用コンパレータの出力やワイパー動作速度判定用コンパレータの出力を入力しても構わない)。複数の2値入力ポートはエンジンON/OFF信号EsやライトスイッチON/OFF信号Lsを入力し、エンジンのON/OFFやライトスイッチのON/OFFを判定可能としている。ライトスイッチがONのときは放電灯を、ライトスイッチがOFFのときはLEDを前照灯とし、車速度、フロントウインドワイパー動作速度のいずれかがそれぞれのしきい値よりも速いときは最大出力、それ以外のときは出力を低減する。図10は放電灯とLEDについて、最大出力時と出力低減時の出力電流指令の変化を示している。
本実施形態によれば、実施形態3,4に対し、車輌速度と降雨量のいずれの条件をも監視し、車輌運転環境および条件に適切な前照灯制御を行うことで、より安全な運転環境を車輌運転手に与える効果をもたらす。なお、ここでは指令回路部30として、複数の入力ポートを備えるマイコンを用いる場合を例示したが、複数のコンパレータと論理回路を用いて構成しても構わない。他の実施形態についても同様である。
(実施形態7)
図11に実施形態7の構成を示す。本実施形態では、第1の検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。また、第2の検出手段D2として、車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されている。さらに、第3の検出手段D3として、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
図11に実施形態7の構成を示す。本実施形態では、第1の検出手段D1として周囲の明るさに応じた検出値を出力する光検出装置が付加されている。また、第2の検出手段D2として、車速に応じた検出値を出力する車速度検知回路が付加されている。さらに、第3の検出手段D3として、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度に応じた検出値を出力する動作速度検知回路が付加されている。その他の構成は、図1に示した実施形態1と同様である。
本実施形態は実施形態6において実施形態2の機能を兼ね備えたもので、周囲の明るさと車速およびフロントウインドワイパー動作速度のそれぞれの検出値により指令回路部30が図12のフローチャートに従って判断し、前照灯の点灯制御をするものである。この場合の指令回路部30も、例えば、複数のA/D変換入力ポートと複数の2値入力ポートを備えるマイコンを用いて構成できる。複数のA/D変換入力ポートは、周囲の明るさと車速度とワイパー動作速度を監視しており、周囲の明るさの検出値が所定のしきい値よりも高いか低いか、車速度が所定のしきい値よりも速いか遅いか、ワイパー動作速度が所定のしきい値よりも速いか遅いかをそれぞれ判定可能としている(ここでも、A/D変換入力ポートに代えて、2値入力ポートに明るさ判定用、車速度判定用、ワイパー動作速度判定用の各コンパレータの出力を入力しても構わない)。複数の2値入力ポートはエンジンON/OFF信号EsやライトスイッチON/OFF信号Lsを入力し、エンジンのON/OFFやライトスイッチのON/OFFを判定可能としている。周囲の明るさが所定のしきい値よりも暗いときは放電灯を、所定のしきい値よりも明るいときはLEDを前照灯とし、車速度、フロントウインドワイパー動作速度のいずれかがそれぞれのしきい値よりも速いときは最大出力、それ以外のときは出力を低減する。
本実施形態によれば、実施形態6に対し、周囲の明るさに基づく制御を付加し、車輌運転環境および条件に適切な前照灯制御を行うことで、より安全な運転環境を車輌運転手に与える効果をもたらす。また、昼夜にわたって前照灯を点灯するが、昼間は発光ダイオードを、夜間は放電灯を主光源として構成し、しかも車輌運転周囲環境や条件に応じた出力制御を行うことで、放電灯を昼夜連続で使用するような場合に比べ、放電灯の寿命低下を防止するだけでなく、バッテリー負荷を軽減し、省エネルギー化へ貢献できる。
(実施形態8)
図13に実施形態8の構成を示す。本実施形態では、実施形態7の構成に加えて、さらに、車輌運転手からの前照灯パッシング信号Psを指令回路部30にて検出する機能を備えており、指令回路部30が図14に示すような制御を行う。すなわち、放電灯の点灯有無に拘らず車輌運転手からの前照灯パッシング信号に応じて発光ダイオードによる前照灯部が点灯または光量増加することでパッシング機能を実現することを特徴とする。
図13に実施形態8の構成を示す。本実施形態では、実施形態7の構成に加えて、さらに、車輌運転手からの前照灯パッシング信号Psを指令回路部30にて検出する機能を備えており、指令回路部30が図14に示すような制御を行う。すなわち、放電灯の点灯有無に拘らず車輌運転手からの前照灯パッシング信号に応じて発光ダイオードによる前照灯部が点灯または光量増加することでパッシング機能を実現することを特徴とする。
従来の放電灯を備えた前照灯では、パッシング動作時に放電灯が短期点滅する場合があるが、放電灯においては短時間とは言え起動に大きな電流を要するため、電極の蒸発またはスパッタを引き起こし、放電灯の寿命を促進してしまう。本実施形態においては放電灯の使用有無に拘らずパッシング動作を発光ダイオードで行うことで、前記のような短期点滅による放電灯寿命低下を抑制する効果がある。また、この効果を実施形態1〜7にも付加することで、更なる放電灯の長寿命化が期待できる。
1 放電灯
2 高圧パルス発生回路
3 インバータ
4 昇降圧コンバータ
5 ランプ電流検出部
6 ランプ電圧検出部
7 ランプ電圧判別回路
8 制御手段指令部
9 制御回路
20 発光ダイオード
21 出力制御回路
30 指令回路部
2 高圧パルス発生回路
3 インバータ
4 昇降圧コンバータ
5 ランプ電流検出部
6 ランプ電圧検出部
7 ランプ電圧判別回路
8 制御手段指令部
9 制御回路
20 発光ダイオード
21 出力制御回路
30 指令回路部
Claims (9)
- 直流電源からの直流電圧を可変制御して放電灯への出力電圧および出力電流の制御を行う昇降圧コンバータと、前記直流電圧を矩形波電圧へ変換して放電灯に低周波電力を供給するインバータと、起動時に高圧パルス電圧を印加して放電灯の絶縁を破壊させる高圧パルス発生回路と、放電灯のランプ電圧を検出するランプ電圧検出部と、放電灯のランプ電流を検出するランプ電流検出部と、各検出部の出力を受けて昇降圧コンバータ及びインバータを制御する制御回路とを具備する放電灯点灯装置と、発光ダイオードと、発光ダイオードへの出力制御回路と、放電灯点灯装置の制御回路と発光ダイオードへの出力制御回路にそれぞれの出力割合を指令する指令部とを有し、前照灯の点灯状態を調節するための前照灯調節信号をもとに、放電灯と発光ダイオードの出力割合を調節することを特徴とする車輌用前照灯装置。
- 周囲の明るさを検出する光検出装置と、光検出装置により検出された信号をもとに周囲の明るさに応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、周囲の明るさに応じて放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 車輌側が具備している車速度センサーからの信号を検知する車速度検知回路と、前記車速度検知回路により検出された信号をもとに車速に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、車速に応じて放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 車輌のフロントウインドワイパーの動作速度を検知する回路と、前記動作速度の検知値をもとにフロントウインドワイパーの動作速度に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、フロントウインドワイパーの動作速度に応じて放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 周囲の明るさを検出する光検出装置と、車輌側が具備している車速度センサーからの信号を検知する回路と、検知した周囲の明るさと車速信号をもとに指定した演算を行う演算回路を具備し、前記演算回路の演算値に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、周囲の明るさと車速度より放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 周囲の明るさを検出する光検出装置と、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度を検知する回路と、検知した周囲の明るさとフロントウインドワイパーの動作速度信号をもとに指定した演算を行う演算回路と、前記演算回路の演算値に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、周囲の明るさとフロントウインドワイパーの動作速度より放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 車輌側が具備している車速度センサーからの信号を検知する回路と、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度を検知する回路と、検知した車速度信号とフロントワイパーの動作速度信号をもとに指定した演算を行う演算回路と、前記演算回路の演算値に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、車速度とフロントワイパーの動作速度により、放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 周囲の明るさを検出する光検出装置と、車輌側が具備している車速度センサーからの信号を検知する回路と、車輌のフロントウインドワイパーの動作速度を検知する回路と、検知した周囲の明るさと車速度信号とフロントワイパーの動作速度信号をもとに指定した演算を行う演算回路と、前記演算回路の演算値に応じた制御信号を前照灯調節信号と成す手段を具備し、周囲の明るさと車速度とフロントワイパーの動作速度により、放電灯と発光ダイオードの光量を制御することを特徴とする請求項1記載の車輌用前照灯装置。
- 車輌運転手のパッシング信号を検出する回路を具備し、放電灯の点灯有無に拘らずパッシング信号に応じて発光ダイオードが点灯もしくは光量増大することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車輌用前照灯装置。
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- 2004-05-25 JP JP2004155226A patent/JP2005335485A/ja active Pending
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