JP2006347191A - 車両用灯具 - Google Patents

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Tomofumi Katase
友史 片瀬
Masao Okawa
正夫 大川
Kazunori Natsume
和典 夏目
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Abstract

【課題】 バルブを光源としたランプを連続点灯した時と点滅した時との光度差をなくして点滅時の視認性を高めた車両用灯具を提供する。
【解決手段】 バルブを第1の光源とし、車両の制動時に前記第1の光源を点灯するストップランプLSL,RSLを有し、車両の急制動を検出して第1の光源を点滅させるランプ制御手段1を備え、ランプ制御手段1は点滅制御部20により点滅動作する際に第1の光源に供給する昇圧電圧V2を連続点灯時に供給する基準電圧V1よりも高電圧に設定する。急制動時に第1の光源を点滅させるとともにその光度を所定のレベルに保持することができ、灯具の視認性を高め、安全運転の面で有効になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は自動車等の車両の制動状態を表示するための制動ランプ(ストップランプ)に関し、特に急制動時に制動ランプを点滅して他車に対する視認性を高めた車両用灯具に関するものである。
自動車のストップランプはブレーキペダル等が踏まれたときに点灯し、後続車に対して制動状態であることを表示する構成となっている。近年、追突事故防止等の交通安全性を高める試みがなされており、その一つとして特許文献1では自動車の急制動時にハザードランプ(通常では左右のターンシグナルランプを両方同時に点滅させている)を点滅させる技術が開示されている。また、自動車の制動時に点灯するストップランプを急制動時に点滅させることでストップランプの視認性を高めた技術を本出願人が提案している(特願2004−297174号)。
特開平7−125572号公報
ハザードランプやストップランプは白熱電球等のバルブ(以下、単にバルブと称する)を光源に用いている。そのため、急制動時に所要の周波数でオン・オフする電圧をバルブに供給して点滅させたときに、バルブの点灯時の立ち上がりの遅れによりバルブの光度が所定の光度に達する前にバルブが消灯されてしまい、点滅時のストップランプの光度が連続点灯時の光度よりも低下してしまい、点滅時の視認性が逆に低下してしまうという問題が明らかになった。LED等の半導体発光素子を光源とするストップランプでは、急制動時に点滅をした場合でもLEDの点灯時(発光時)の立ち上がりがバルブよりも早いためこのような光度が低下する問題は生じない。そのため、光源としてバルブとLEDを混在させている複合型のストップランプや、バルブを光源とするストップランプとLEDを光源とするハイマウントストップランプを装備する自動車では、急制動時にランプを点滅させたときにバルブとLEDとの光度に顕著な差が生じてしまい、見栄えが悪いという問題も明らかになった。
本発明の目的はバルブを光源としたランプを連続して点灯した時と点滅した時との光度差をなくし、特に点滅時の視認性を高めた車両用灯具を提供するものである。また、本発明の他の目的はバルブとLED等の半導体発光素子を光源とするランプにおける点滅時の各光源及びランプにおける光度差を無くして見栄えを改善した車両用灯具を提供するものである。
本発明は、バルブを第1の光源とし、車両の制動時に前記第1の光源を点灯する車両用灯具であって、車両の急制動を検出して第1の光源を点滅させる制御手段を備え、制御手段は点滅時に第1の光源に供給する電圧を連続点灯する時に供給する電圧よりも高電圧に設定することを特徴とする。ここで、点滅周波数が高くなるほど第1の光源に供給する電圧を高くすることが好ましい。また、第1の光源は複数個設けられ、第1の光源を連続点灯させるときには各光源を電源に対して直列接続し、点滅させるときには各光源を電源に対して並列接続とする。
また、本発明は、半導体発光素子からなる第2の光源を備え、急制動時に第1の光源と同期して点滅させるようにしてもよい。この場合、点滅時に第1の光源に供給する電圧の点灯デューティ比を第2の光源に供給する電圧の点灯デューティ比よりも大きくする。
本発明によれば、急制動時にバルブからなる第1の光源を点滅させるとともにその光度を所定のレベルに保持することができるので、灯具の視認性を高め、安全運転の面で有効になる。特に急制動時の減速度が大きくなるのにしたがって点滅の周波数を高くするとともに光度を所定のレベルに保持するので視認性をさらに高めることができる。また、半導体発光素子からなる第2の光源を備えることで、点滅時における視認性をさらに高める一方で、第1の光源と第2の光源との光度差を無くして見栄えを改善することも可能である。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明を自動車のストップランプに適用した実施例の概念構成図である。自動車の車体の後部左右にそれぞれ左ストップランプLSLと右ストップランプRSLが装備される。ここでは各ストップランプは左右の各テールランプと兼用のテール&ストップランプとして構成される。また、当該自動車の後部のリアウインドに臨んだ位置にハイマウントストップランプHMSLが装備される。ここで、実施例1では前記左右のストップランプLSL,RSLはバルブ(白熱電球)を第1の光源とするランプとして構成され、前記ハイマウントストップランプHMSLは半導体発光素子、ここではLED(発光ダイオード)を第2の光源とするランプとして構成されているものとする。前記ストップランプLSL,RSLとハイマウントストップランプHMSLはランプ制御手段1に接続され、このランプ制御手段1によって図1には表れない車載電源から供給される電力を制御して各ランプに対して供給することにより、各ランプをそれぞれ連続的に点灯し、あるいは点滅するように制御する。前記ランプ制御手段1にはブレーキペダルの踏込みを検出するブレーキセンサBSと、自動車の車速を検出する車速センサVSが接続されており、これらセンサの出力に基づいて前記ランプ制御手段1は前記した各ランプの制御を実行する。
図2は実施例1のランプ制御手段1のブロック構成図であり、制動判定部10と点滅制御部20とを備えている。制動判定部10はブレーキセンサBSの出力からブレーキペダルが踏まれて制動時であることを検出し、制動時であると検出したときに車速センサVSの出力に基づいて車速の変化割合、ここでは車速が低下する際の変化量、すなわち減速度を演算し、演算した減速度が所定値よりも小さいときには自動車は通常の制動時として判定し、当該減速度が所定値以上となったときに急制動時であると判定し、それぞれ判定信号を出力する。また、ここでは判定信号には演算した減速度を減速度情報として含ませている。なお、ブレーキセンサBSの出力の変化量のみによって通常制動時あるいは急制動時であると判定することも可能であり、あるいは車速センサVSの車速変化のみによって通常制動時あるいは急制動時であると判定することも可能であるが、ここでは前述のように両センサBS,VSの出力に基づいて通常制動時と急制動時を検出しかつ判定しているものとする。
前記点滅制御部20は、車載電源BATから入力される基準電圧V1に基いてストップランプLSL,RSL及びハイマウントストップランプHMSLに供給する電圧を制御し、かつ制御した電圧を連続して、あるいは所要の周波数でオン・オフして前記ランプに供給する。すなわち、前記制動判定部10での判定が通常制動時のときには各ランプLSL,RSL,HMSLに対して所要の電圧を時間軸上で連続して供給し、急制動時のときにはランプLSL,RSLに対しては昇圧した電圧を、ランプHMSLに対しては同じ電圧をそれぞれ時間軸上で所定の周波数でオン・オフして供給するように構成されている。ここでは前記点滅制御部20は、制動判定部10からの判定信号に基づいて予め設定した周波数信号を生成することが可能な発振回路21と、前記判定信号に基づいて基準電圧V1を昇圧して出力する昇圧回路22と、前記発振回路21で生成された周波数信号に同期してオン・オフ動作して入力された電圧を出力するゲート回路23を備えている。
前記発振回路21は、ここでは図3(a)に減速度と発振周波数の関係を示すように、制動判定部10からの判定信号に基づき、通常制動時には周波数f1が「0」の周波数信号、すなわち連続信号を生成し、急制動時には減速度の大きさに対応して周波数がf2のデジタルの周波数信号を生成して前記ゲート回路23に出力する。前記昇圧回路22は図3(b)に判定信号と昇圧電圧との関係を示すように、通常制動時には昇圧比を「1」として基準電圧V1を出力し、急制動時には基準電圧V1よりも高い電圧、ここでは昇圧比を「2」として基準電圧の2倍の電圧V2に昇圧して出力する。また、この実施例では判定信号に含まれる減速度に追従して発振回路21での発振周波数がf3,f4のように段階的に増加され、同時に昇圧回路22が出力する電圧がV3,V4のように段階的に高くなるようにも構成されており、これらの周波数信号と昇圧後の電圧が前記ゲート回路に入力される。なお、図示は省略するが周波数に対応して昇圧電圧を線形特性で増加させるようにしてもよい。なお、基準電圧V1の一部は昇圧回路22を通さないでゲート回路23に入力される。前記ゲート回路23は前記発振回路21の周波数信号に基づき、当該周波数に追従した周波数でゲートをオン・オフし、オンしたときには入力される電圧を各ランプLSL,RSL,HMSLに供給する。
実施例1の構成によれば、自動車の走行中にブレーキペダルが踏まれて制動状態になると、制動判定部10はブレーキセンサBSの検出出力により制動時であることを検出し、同時に車速センサVSで検出した車速に基づいて減速度を演算し、得られた減速度を所定値と比較して通常制動時であるか急制動時であるかを判定し、判定結果に基づいた判定信号を出力する。点滅制御部20では、通常制動時に入力される判定信号に基づいて発振回路21は周波数「0」の周波数信号(直流信号)を生成する。また、昇圧回路22は通常制動時であるとの判定信号により昇圧比を「1」とし、昇圧は行わない。これにより、昇圧回路22からは昇圧電圧V2として基準電圧V1と同じ電圧が出力される。また、前記周波数信号によりゲート回路23はオン・オフ動作され、オン時には昇圧回路22から基準電圧V1と同じ電圧の昇圧電圧V2がストップランプLSL,RSLの各バルブに供給される。これと同時に昇圧回路22を経由しない基準電圧V1がハイマウントストップランプHMSLのLEDに供給される。これにより、連続した基準電圧が各ランプに供給され、各ストップランプLSL,RSLのバルブとハイマウントストップランプHMSLのLEDは所定の光度で連続点灯される。
自動車の減速度が所定値以上になると、制動判定部10は急制動時であると判定した判定信号を出力する。点滅制御部20では、発振回路21は当該判定信号に基づいて減速度に応じた周波数の周波数信号、例えば周波数信号f2を生成し、同時に当該判定信号に基づいて昇圧回路22は基準電圧V1を昇圧して昇圧電圧V2を出力する。ここでは、昇圧電圧V2は基準電圧V1の2倍の電圧に昇圧されるとする。また、この周波数信号に基づいてゲート回路23が当該周波数f2でオン・オフ動作する。これにより、ゲート回路23からは各ストップランプLSL,RSLには当該周波数f2でオン・オフされた基準電圧V1の2倍の昇圧電圧V2が供給される。同時に、ハイマウントストップランプHMSLには同じ周波数f2でオン・オフされた基準電圧V1が供給される。このとき、図4(a)に示すように、ハイマウントストップランプHMSLの光源であるLEDは点滅しても点灯時の立ち上がりが速いために所定以上の周波数で点滅したときに肉眼では光度の低下は目立たない。なお、図4において斜線領域は光源に供給される電力を示している。一方、図4(b)に示すように、ストップランプLSL,RSLの各光源であるバルブは点灯時の立ち上がりが遅いために基準電圧V1では光度の低下が目立つことになることは前述の通りである。しかしながら、実施例では図4(c)のようにバルブに供給する昇圧電圧V2を基準電圧V1の2倍にしているので、点灯時の立ち上がりが遅くても基準電圧V1を連続して供給したときとほぼ同じ光度が得られ、点滅時における各ストップランプLSL,RSLの光度低下は目立たなくなる。したがって、ストップランプLSL,RSLのバルブ及びハイマウントストップランプHMSLのLEDが点滅したときに後続車からは先行車が急制動であることを認識し易くなり、安全運転の点で有効になる。
また、実施例1では、図3(a)に示したように、急制動時における減速度が大きくなるのに追従して発振回路21での周波数をf3,f4のように段階的に高くすることにより、ゲート回路23でのオン・オフ周波数、すなわち各ランプにおける点滅周波数も増大し、ストップランプLSL,RSL及びハイマウントストップランプHMSLの視認性をより向上する。これと同時に図3(b)に示したように減速度が大きくなるのに従って昇圧回路22における昇圧電圧V2の電圧もV3,V4のように段階的に増大する。前述のように電圧が一定であると周波数が高くなるのにつれてバルブの光度は低下するが、このように周波数が高くなるのに伴って昇圧電圧を2倍、ないしはそれ以上に増大させることでバルブの光度を一定に保つことが可能になる。あるいは、このようにして電圧の昇圧度を適宜に調整することで急制動時には通常制動時よりもバルブの光度を高めるようにすることも可能である。自動車の減速度が大きくなるのに従って走行時における危険度は大きくなるので、点滅時におけるバルブの光度を通常制動時よりも高めることでより安全性を高めることが可能になる。
図5は実施例2の点滅制御部20のブロック回路図であり、発振回路21、昇圧回路22、ゲート回路23を備えている点は実施例1と同じ構成であるが、ここではストップランプLSL,RSLの各光源を複数のバルブで構成している場合、例えば2つのバルブで構成している場合に2つのバルブを直列接続又は並列接続に切り替えるための切替回路24を備えている。また、昇圧回路22はここでは常に基準電圧V1の2倍の昇圧電圧V2を出力するように構成されている。前記切替回路24は連動して切替動作する第1及び第2のスイッチS1,S2からなる双極スイッチで構成されており、各ストップランプLSL,RSLに接続されているが、ここでは左ストップランプLSLについてのみ図示している。右ストップランプRSLについても構成は同じである。前記第1のスイッチS1は左ストップランプLSLの第1のバルブB1の第1電極T11と第2のバルブB2の第1電極T21を短絡するように接続され、第2のスイッチS2は第1のバルブB1の第2電極T12を第2のバルブB2の第1電極T21と接地とに切り替えるように接続される。また、第1のバルブB1の第1電極T11はゲート回路23がオンされたときに昇圧回路22の昇圧電圧V2が供給されるようになっている。なお、ハイマウントストップランプHMSLのLEDは実施例1と同様にゲート回路23がオンされたときに基準電圧V1が供給されるようになっている。
実施例2の構成によれば、通常制動時には実施例1と同様に発振回路21からの周波数信号が「0」となり、ゲート回路23を連続オン状態とする。また、昇圧回路22からは基準電圧V1の2倍の昇圧電圧V2が出力される。切替回路24は判定信号に基づいて図示実線のように切替動作を行い、第1のスイッチS1で第1のバルブB1の第1電極T11と第2のバルブB2の第1電極T21とを断状態とする一方で、第2のスイッチS2で第1のバルブB1の第2電極T12と第2のバルブB2の第1電極T21とを接続して第1のバルブB1と第2のバルブB2を直列接続する。これにより、直列接続された第1のバルブB1と第2のバルブB2間に基準電圧の2倍の昇圧電圧V2が印加されるが、昇圧電圧V2は第1のバルブB1と第2のバルブB2で分圧されるためそれぞれは基準電圧V1と同じ電圧で連続点灯されることになり各バルブB1,B2は所定の光度で点灯することになる。
急制動時には実施例1と同様に発振回路21からの周波数信号が所定の周波数信号となるため当該周波数信号でゲート回路23をオン・オフ制御する。このとき昇圧回路22から基準電圧V1の2倍の昇圧電圧V2が出力されることは同じである。また、同時に切替回路24は判定信号に基づいて図示破線のように切替動作を行い、第1のスイッチS1で第1のバルブB1の第1電極T11と第2のバルブB2の第1電極T21とを接続し、第2のスイッチS2で第1のバルブB1の第2電極T12を第2のバルブB2の第2電極T22に接続して第1のバルブB1と第2のバルブB2を昇圧電圧V2に対して並列接続する。これにより、第1のバルブB1と第2のバルブB2のそれぞれに基準電圧V1の2倍の昇圧電圧V2が印加される。このときハイマウントストップランプHMSLのLEDには同じ周波数信号でオン・オフされた基準電圧V1が供給される。このとき図4(a)〜(c)に示したように、LEDは所定の周波数で点滅しても点灯の立ち上がりが高いために光度の低下は目立たない。一方、バルブB1,B2は供給している昇圧電圧V2が基準電圧V1の2倍であるので、点灯時の立ち上がりが遅くても基準電圧V1を供給したときとほぼ同様な光度となり光度低下は目立たなくなる。以上の動作は右ストップランプRSLについても同じであるので説明は省略する。したがって、ストップランプLSL,RSLのバルブ及びハイマウントストップランプHMSLのLEDが点滅したときに後続車からは先行車が急制動であることを認識し易くなり、安全運転の点で有効になる。
図6は実施例3の点滅制御部20のブロック回路図である。点滅制御部20は実施例1,2の発振回路21と、ゲート回路23と同様なゲート回路を備えているが、昇圧回路は備えていない。ゲート回路としてはバルブ用ゲート回路23BとLED用ゲート回路23Lの2つが設けられ、さらに両ゲート回路23L,23Bがオン・オフ動作する際の1周期におけるオン時間Tonの点灯デューティ比(オン時間Ton/1周期T:図4(d)参照)をそれぞれ制御するためのバルブ用デューティ比設定回路25BとLED用デューティ比設定回路25Lを備えている。両デューティ比設定回路25B,25Lは発振回路21からの周波数信号に基づいてゲート回路23B,23Lのオン・オフ動作の点灯デューティ比を設定する。ここでバルブ用デューティ比設定回路25Bにおける点灯デューティ比はLED用デューティ比設定回路25Lで設定するデューティ比よりもほぼ2倍に近いデューティ比となるように設定されている。
実施例3では、通常制動時には発振回路21からの周波数信号が「0」となり、各デューティ比設定回路25B,25Lは点灯デューティ比を「1」に設定して各ゲート回路23B,23Lをそれぞれ連続オン状態とする。各ストップランプLSL,RSLのバルブとハイマウントストップランプHMSLのLEDにはそれぞれ各ゲート回路23B,23Lを通して基準電圧V1が印加され、両者はそれぞれ所定の光度で連続点灯されることになる。
急制動時には発振回路21からの周波数信号が所定の周波数となるためデューティ比設定回路25B,25Lは当該周波数に基づいてゲート回路23B,23Lをオン・オフ制御する。これにより、各ランプLSLとRSL,HMSLにはそれぞれゲート回路23B,23Lを通して基準電圧V1が断続的に供給されそれぞれ点滅される。このときハイマウントストップランプHMSLのLEDは図4(a)に示したように、所定の周波数で点滅しても点灯の立ち上がりが高いために連続点灯時と同じ光度が得られる。一方、各ストップランプLSL,RSLのバルブでは同じ基準電圧V1で点滅すると光度が低下することは図4(b)に示した通りであるが、実施例3では図4(d)に示すように、バルブに供給される電圧の点灯デューティ比(Ton/T)はLEDに供給される電圧の点灯デューティ比のほぼ2倍であるため、点灯時の立ち上がりが遅くても各バルブに供給される電力はほぼ2倍になり、点滅するバルブの光度低下は目立たなくなる。したがって、各ストップランプLSL,RSL及びハイマウントストップランプHMSLが点滅されたときに後続車からは先行車が急制動であることを認識し易くなり、安全運転の点で有効になる。
ここで、実施例1〜3における種々の変形例について説明する。実施例1〜3において、昼間時は周囲が明るく急制動時における光源の点滅が夜間時に比較して視認し難いので、昼間時には点滅の周波数を高めるようにしてもよい。また、逆に夜間では高周波数の点滅は他車の運転者の目障りになり易いので点滅周波数を低くしてもよい。この場合には図2に鎖線で示すように自動車に照度センサ等の周囲の明るさを検出するセンサLSを設け、この照度センサLSの出力に基づいて点滅制御部20の発振回路21での周波数を昼間時は高周波数にし、夜間時は低周波数に制御することで実現できる。
実施例1〜3において、急制動時の減速度が大きいときには危険度がより大きくなるので、減速度に応じて点滅の周波数を変化させ、特に減速度が大きいときには点滅の周波数を高めるようにしてもよい。この場合には実施例1〜3において、発振回路の発振周波数を減速度に比例した周波数となるように設定することで実現できる。
前記実施例1〜3はバルブを光源とするストップランプと、LEDを光源とするハイマウントストップランプを備える自動車について本発明を適用した例を示したが、実施例1,2についてはバルブを光源とするストップランプのみを備える自動車についても本発明を適用することは可能である。この場合には実施例1,2におけるハイマウントストップランプを省略した構成とすればよい。
また、ストップランプのみを備える自動車の場合には、図7に実施例4の概念構成を示すように、ストップランプSL内に配設した第1の光源としてのバルブBに加えて急制動時にのみ点滅するエキストラLED(ExLED)を第2の光源として配設した構成としてもよい。このエキストラLED(ExLED)を点滅させるための回路は実施例1〜3のランプ制御手段1の点滅制御部20の構成をそのまま適用することが可能である。また、この場合にはバルブBの点滅と同期してエキストラLED(ExLED)を点滅させることで、バルブが点滅することによる光度の低下をエキストラLEDの光量で補うことができるので、点滅時にバルブに供給する電圧は基準電圧のままでよく、あるいは昇圧の小さい高電圧にしたり点灯デューティ比の小さい電圧にすることができ、消費電力を低減する上で有効になる。
前記実施例1ないし4では制動判定部10及び点滅制御部20からなるランプ制御手段1がストップランプあるいはハイマウントストップランプとは別体に構成されているが、ランプ制御手段1をこれらのランプと一体に構成してもよい。例えば、ストップランプとハイマウントストップランプのそれぞれのランプボディ内にランプ制御手段1を一体的に組み込んでもよい。ランプ制御手段をランプとは別体に構成した場合には、1つのハイマウントストップランプと2つのストップランプをそれぞれ1つのランプ制御手段で制御することが可能であるので低コストに構成できるという利点がある。一方、ランプ制御手段をランプと一体に構成した場合には自動車の車体側にランプ制御手段を配設するためのスペースが不要になるとともにランプ制御手段とランプとを接続するための配線の引回しが不要になるという利点がある。
前記実施例1〜4はストップランプを点灯、点滅する場合について説明したが、ストップランプと同時にテールランプやハザードランプを点滅するように構成してもよく、この場合にこれらのランプの光源がバルブである場合には実施例1〜3と同様に点滅時にバルブに供給する電圧を高電圧とし、あるいはデューティ比を大きくすることで光度の低下が目立つことがない点滅を実現することができる。
本発明の車両用灯具を装備した自動車の概念構成図である。 実施例1のランプ制御手段の構成を示すブロック回路図である。 判定信号と発振周波数の関係、判定信号と昇圧電圧の関係を示す図である。 LEDとバルブの点滅時の光度を説明する図である。 実施例2の点滅制御部のブロック回路図である。 実施例3の点滅制御部のブロック回路図である。 実施例4のストップランプの概略構成図である。
符号の説明
1 ランプ制御手段
10 急制動判定部
20 点滅制御部
21 発振回路
22 昇圧回路
23,23B,23L ゲート回路
24 切替回路
25B,25L デューティ比設定回路
LSL,RSL ストップランプ
HMSL ハイマウントストップランプ
BS ブレーキセンサ
VS 車速センサ
V1 基準電圧
V2 昇圧電圧

Claims (5)

  1. 白熱バルブを第1の光源とし、車両の制動時に前記第1の光源を点灯する車両用灯具であって、車両の急制動を検出して前記第1の光源を点滅させる制御手段を備え、前記制御手段は点滅時に前記第1の光源に供給する電圧を連続点灯する時に供給する電圧よりも高電圧に設定することを特徴とする車両用灯具。
  2. 点滅周波数が高くなるほど前記第1の光源に供給する電圧を高くすることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第1の光源は複数個設けられ、前記第1の光源を連続点灯するときには各光源を電源に対して直列接続し、点滅するときには各光源を電源に対して並列接続とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 半導体発光素子からなる第2の光源を備え、急制動時に当該第2の光源を前記第1の光源と同期して点滅させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 点滅時に第1の光源に供給する電圧の点灯デューティ比を第2の光源に供給する電圧の点灯デューティ比よりも大きくしたことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153294A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Mitsubishi Motors Corp 車両の制動灯制御装置
JP2015101159A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 スタンレー電気株式会社 車両用灯具の点灯制御装置、ランプシステム
JP2019524540A (ja) * 2016-08-04 2019-09-05 ピアッジオ・エ・チ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 制御可能な制動灯を備える車両および制動灯の電子的制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012153294A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Mitsubishi Motors Corp 車両の制動灯制御装置
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