JP2005332734A - 圧接端子とそれを備えた圧接コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧接片と電線との接触性を常に良好に確保する。
【解決手段】電線圧接用のスロット16を構成する一対の圧接片15に端子係止用の係止爪18を圧接片の板厚方向に突出して設けた圧接端子4を採用する。圧接端子4を備えた圧接コネクタ1であって、絶縁ハウジング3の電線挿通部5の底部に、一対の圧接片15に対する挿入部25を設け、挿入部内で挿入部の厚み方向に、係止爪18に対する係合用の凹部26を設けた。凹部26の上端側に、係止爪18に対する山型の第一のガイド傾斜面35を形成した。挿入部25の底部両側に、係止爪18に対する漸次縮幅する第二のガイド傾斜面34を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁ハウジング等の組付側部材に対する係止用の係止爪を有する圧接端子とそれを備えた圧接コネクタに関するものである。
図7(a)(b)は従来の圧接端子とそれを用いた電線接続構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この圧接端子51は、一対の圧接片52の間に電線圧接用のスロット53を有すると共に、一対の圧接片52の外側に、電線押圧板55に対する係止爪54を有したものである。
一対の圧接片52の先端にはテーパ状の刃部が形成され、刃部の上に電線56をセットした状態で、押圧板55のスリット状の孔部57が一対の圧接片52に挿通係合されつつ、電線56が押圧板55で押し下げられ、電線56の絶縁被覆が刃部で切裂されて電線56の芯線部がスロット内に圧接される。
また、一対の圧接片52が孔部57に挿入されると同時に、係止爪54のテーパ面が孔部57の端縁で内向きに押圧され、一対の圧接片52が内向きに撓みつつ芯線部に強く挟着する。係止爪54が孔部57を通過すると同時に、一対の圧接片52が外向きに復元し、係止爪54の係止面が押圧板55の上面に当接して、押圧板55が係止片54で係止される。
特開2002−117918号公報(第3頁、図4) 特開平6−20729号公報(第2頁、図2)
しかしながら、上記従来の圧接端子51とそれを用いた電線接続構造にあっては、係止爪54が孔部57を通過する際に一対の圧接片52が内向きに撓んで電線56の芯線部を強く圧縮するために、係止爪54が孔部57を通過した後においても芯線部が復元しにくく、圧接片52との接触圧力が低下するという懸念があった。また、係止爪54が圧接端子51の幅方向に突出するために、隣接する圧接端子との間隔が広くなりやすく、圧接端子51を圧接コネクタに適用した場合に圧接コネクタが幅方向に肥大化しやすいという問題があった。
電線の圧接後において圧接片と電線の接触圧力を確保する構造としては(上記特許文献2参照)、図8に示す如く、圧接端子61とは別体の挟持部材63を一対の圧接片62の外側に装着して、圧接片62を内向きに押圧する構造(図示せず)が記載されている。
しかしながら、図8の電線圧接構造にあっては、電線64の圧接後に挟持部材63を装着する手間がかかると共に、挟持部材63の部品コストがかかるという問題があった。特に合成樹脂製のハウジング内に圧接端子を収容する圧接コネクタにおいて、別体の挟持部材63を用いることなく、圧接片62と電線64の接触圧力を確保し得る構造が切望されていた。
本発明は、上記した各点に鑑み、係止爪による圧接片の電線圧縮方向の撓みをなくして圧接片と電線の接触圧力を良好に確保し得る圧接端子と、別体の挟持部材を用いずに圧接片と電線の接触圧力を良好に確保することができ、しかも幅方向の肥大化を防止することのできる圧接端子を備えた圧接コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る圧接端子は、電線圧接用のスロットを構成する一対の圧接片に端子係止用の係止爪を該圧接片の板厚方向に突出して設けたことを特徴とする。
上記構成により、係止爪が圧接片の幅方向ではなく板厚方向に突出しているから、例えば圧接コネクタのハウジングといった組付側部材の挿入部に一対の圧接片を挿入する際に、係止爪が挿入部の端縁に摺接しつつ、圧接片が板厚方向に撓む。これにより、スロットの幅が一定に保たれて、スロット内の圧接済みの電線に潰し方向の強い力が作用せず、電線と圧接片とが適切な接触圧力で接触した状態に維持される。また、係止爪が圧接片の幅方向ではなく板厚方向に突出するから、圧接片の並び方向に複数の圧接端子を配置しても、隣接する端子相互の干渉を起こすことなく、端子間ピッチを狭めることができる。
請求項2に係る圧接コネクタは、請求項1記載の圧接端子を備えた圧接コネクタであって、絶縁ハウジングの電線挿通部の底部に、前記一対の圧接片に対する挿入部が設けられ、該挿入部内で該挿入部の厚み方向に、前記係止爪に対する係合用の凹部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ハウジングの電線挿通部に電線をセットし、圧接端子の一対の圧接片を電線挿通部を経て挿入部に挿入することで、スロット内に電線が圧接され、圧接片の係止爪が挿入部内の凹部に進入係合して、挿入部からの圧接片の抜け出しが阻止される(圧接端子が係止される)。圧接片が挿入部内に挿入される際に係止爪が挿入部内面に摺接して圧接片が板厚方向に撓み、係止爪が凹部に進入すると同時に圧接片が弾性的に復元する。一対の圧接片は撓み時に電線を何ら圧縮しないから、挿入部への圧接片の挿入力が低減される。
請求項3に係る圧接コネクタは、請求項2記載の圧接コネクタにおいて、前記凹部の上端側に、前記係止爪に対する山型の第一のガイド傾斜面が形成されたことを特徴とする。
上記構成により、圧接片が電線圧接後に挿入反対方向に引っ張られた際に、各係止爪が山型(逆テーパ状)のガイド傾斜面に沿って引張方向に摺接しつつ、一対の圧接片が内向き(近接方向)に撓んで電線をしっかりと挟持し、電線との接触圧力を確保しつつスロット内での電線の抜け方向(スロット長手方向)の移動を阻止する。電線は既にスロットの奥側に圧接されているから、一対の圧接片が内向きに撓んでも、従来のように電線を圧入しながら電線のストローク途中で圧接片が内向きに撓むことがないから、無理な圧縮力が電線に作用する心配がない。
請求項4に係る圧接コネクタは、請求項2又は3記載の圧接コネクタにおいて、前記挿入部の底部両側に、前記係止爪に対する漸次縮幅する第二のガイド傾斜面が形成されたことを特徴とする。
上記構成により、電線圧接後に圧接片に正規挿入位置から押し込み方向の力が作用した場合に、一対の係止爪がガイド傾斜面に沿って摺接しつつ、一対の圧接片が内向きに撓んで電線をしっかりと挟持し、電線との接触圧力を確保する。電線は既にスロットの奥側に圧接されているから、一対の圧接片が内向きに撓んでも、従来のように電線を圧入しながら電線のストローク途中で圧接片が内向きに撓むことがないから、無理な圧縮力が電線に作用する心配がない。
請求項1記載の発明によれば、係止爪による圧接片の撓みが板幅方向ではなく板厚方向に生じるから、圧接済みの電線を潰して接触圧力を低下させるといった心配が起こらないと共に、端子幅方向の複数の圧接端子の配列を狭ピッチで行って、例えば圧接コネクタの幅方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ハウジングの挿入部への圧接片の挿入と同時に圧接片を係止爪で係止させて抜け止めすることができる。また、圧接片を挿入部に挿入する際に、圧接片が電線圧縮方向に撓まないから、圧接片と電線の接触圧力が良好に確保されて電気的接続の信頼性が確保される。また、係止爪が圧接片の幅方向ではなく板厚方向に突出しているから、複数の圧接端子を幅方向に配列した圧接コネクタのコンパクト化が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、圧接端子に引張力が作用した場合に、係止爪が山型のガイド傾斜面に沿って摺接し、一対の圧接片が内向きに撓んで電線をしっかりと挟持するから、電線との接触圧力が適切に確保されると共に、スロット内での電線の抜け方向の移動が阻止されて、電気的接続の信頼性が高まる。
請求項4記載の発明によれば、圧接端子に押し込み力が作用した場合に、係止爪がテーパ状のガイド傾斜面に沿って摺接し、一対の圧接片が内向きに撓んで電線をしっかりと挟持するから、電線との接触圧力が適切に確保され、電気的接続の信頼性が高まる。
図1は、本発明に係る圧接端子を備えた圧接コネクタの一実施形態を示すものである。
この圧接コネクタ1は、絶縁樹脂製の上側ハウジング2と下側ハウジング(絶縁ハウジング)3及び上側ハウジング2に並列に装着された導電金属製の複数の端子4とで構成され、下側ハウジング3は端子4に対応した数の電線挿通溝(電線挿通部)5を並列に有し、端子4は、図2に示す如く一方に圧接部6、他方に雌型の電気接触部7をそれぞれ一体に形成したものである。本例では端子4を圧接端子と呼称する。
図1の如く、上側ハウジング2は端子4の圧接部6側を収容する第一部分8と、端子4の電気接触部7を収容する第二部分(コネクタ嵌合部)9とで略L字状に構成され、第一部分8は上側の壁部10と左右両側の壁部11とで縦断面略コの字状に形成され、内側に幅広の収容空間12を有しており、第二部分9は隔壁13で区画された複数の端子収容室14を並列に有している。
図2の如く、端子4の圧接部6は垂直な一対の圧接片15とその間のスロット16と各圧接片15に同一平面で続く延長部17とを備え、一対の圧接片15の外側端に直交して係止爪18が圧接部6の板厚方向に突出形成されている。係止爪18は圧接部6を下側ハウジング3(図1)に係止させるためのものである。
端子4を一枚の導電金属板から打ち抜き及び折り曲げによって形成する際、各係止爪18は打ち抜き時に(端子4の展開状態で)各圧接片15の外側端から圧接片15の幅方向に同一平面で突出し、折り曲げによって図2のように各圧接片15に直交して板厚方向に突出する。
各係止爪18は図3にも示す如く圧接片15と直交する水平な係止面18bと、係止面18bから下向きに続く傾斜面18aとを備えている。係止爪18の突出長さは圧接片15の板厚と同程度かそれよりも小さく、係止爪18の上下方向長さはスロット16の入口側のテーパ状の刃部19(図6)の長さ程度又はそれよりも小さい程度である。
図2において雌型の電気接触部7は矩形筒状の部分とその内側の弾性接触片(図示せず)とで構成され、矩形筒状部(符号7で代用)の一部は基板部20として垂直に続き、垂直な基板部20は直角に屈曲して水平な基板部21に続き、水平な基板部21は垂直な圧接部6に直交して続いている。
図1において下側ハウジング3は、ベースとなる水平な壁部22の上側に複数の水平な電線挿通溝5を等ピッチで構成する複数の隔壁23を有し、各電線挿通溝5の両側において各隔壁23の内面に端子4の圧接部6を挿入するための端子挿入溝24が垂直方向に設けられ、端子挿入溝24は電線挿通溝5の底面側において図3の如く端子挿入穴(挿入部)25に同一平面で直線的に続き、端子挿入穴25の底部側には端子4の係止爪18を係合させるための凹部26が直交して厚さ方向前側に設けられている。
図3で端子挿入溝24及び端子挿入穴25の厚さ寸法は係止爪18を挿通可能な寸法に設定され、係止爪18の突出先端から圧接片15の裏面(係止爪とは反対側の面)までの距離よりも若干大きく形成されている。
端子4の圧接部6を端子挿入溝5に挿入する際に、係止爪18の傾斜面18aが端子挿入溝24の入口端24aにスムーズに摺接し、係止爪18の先端が端子挿入溝24の前端面24bに摺接しつつ圧接部6が水平な基板部21との折り曲げ部から板厚方向後方に撓み、又は圧接片15がスロット16の底端側から板厚方向後方に撓んで、係止爪18の進入が許容され、係止爪18が端子挿入溝24から端子挿入穴25に垂直に進入し、端子挿入穴25内の凹部26に達すると同時に圧接部6全体又は一対の圧接片15が板厚方向に前方に弾性的に復元して、係止爪18が凹部26内に進入し、水平な係止面18bが凹部26の上端面に当接して、圧接部6を含む端子4の抜け出しが阻止される。
図1において下側ハウジング3の隔壁23の上端には電線案内用のテーパ面23aが設けられ、左右外側端の隔壁23’には上側ハウジング2を位置決め案内する切欠部30が設けられ、上側ハウジング2は下側ハウジング3に例えば係止突起と係合凹部といった係止手段で係止される。係止手段を廃除して端子4の係止爪18と下側ハウジング3との係止で上下のハウジング2,3を固定させることも可能である。
電線(絶縁被覆電線)31は実際には長く延長されて圧接コネクタ1と共にワイヤハーネスを構成する。上側ハウジング2の垂直な第二部分9には相手ワイヤハーネスや機器等の雌型のコネクタ(図示せず)が嵌合接続される。相手側の雌型のコネクタは内部に雄端子を有し、雄端子が第二部分9の内側の雌型の電気接触部7内に挿入されて、各端子4を介して各電線31が相手ワイヤハーネスや機器等に接続される。
図3の如く上側ハウジング2の水平な壁部10の下面には端子4の水平な基板部21を位置決め収容する溝32が設けられ、下側ハウジング3には端子4の電気接触部7の下段部7aに当接する係止壁33(図1では不図示)が設けられることが好ましい。端子4は例えば溝32又は電気接触部7において爪やランス等の係止手段(図示せず)で係止されることが好ましい。
端子4は水平な基板部21を上側のハウジング2の水平な壁部10で下向きに押圧されつつ、圧接部6に電線31が圧接される。端子4を略クランク状に屈曲させて中間部に押圧用の水平な部分21を設けると共に、上側ハウジング2を段付き形状にしたことで、電線圧接時の加圧が容易に且つ確実に行われる。
図4(a)〜(c)及び図5は下側ハウジング3の要部である電線挿通溝5と端子挿入穴25との交差部分を示すものである。
各電線挿通溝5に直交して各電線挿通溝5の幅方向に各一対の端子挿入溝24が等ピッチで並列に設けられ、各電線挿通溝5の底面5aに各端子挿入穴25が垂直に設けられ、上側の各一対の端子挿入溝24は下側の各端子挿入穴25に同じ幅寸法で続いている。端子挿入穴25の底部側において下側ハウジング3の水平なベース壁部22の板厚の範囲内で端子挿入穴25の厚さ方向前側に、端子4の圧接部6の係止爪18を係合させる凹部26が形成されている。本例では説明の便宜上、係止爪18の突出方向を前側としている。
端子挿入穴25の底部側には漸次穴幅を減少させる内向きテーパ状の一対のガイド傾斜面(第二のガイド傾斜面)34が形成され、端子挿入穴25の左右の垂直で真直な側面25aは各ガイド傾斜面34を経て端子挿入穴25の水平な底面25bに続いている。
また、端子挿入穴25の底部側で前側に続く凹部26の上端面は山型に形成されて、端子4の係止爪18に対する内向き逆テーパ状の一対のガイド傾斜面(第一のガイド傾斜面)35となっている。山型のガイド傾斜面35は中心の頂点35aで交差し、山型のガイド傾斜面36の下端は前記テーパ状の一対のガイド傾斜面34の上端34aに交差している。凹部26は山型のガイド傾斜面35と、端子挿入穴底部のテーパ状のガイド傾斜面34の前側延長部(図5)と、水平な底面25bの前側延長部(図5)とで正面視五角形を描くように形成されている。
図1において下側ハウジング3の各電線挿通溝5に各電線31が水平に挿入された状態で、端子4を装着した上側ハウジング2を下側ハウジング3に合体させることで、図5の各端子4の圧接部6が各端子挿入溝24を経て垂直に端子挿入穴25に挿入されて、図3のように圧接部6の先端側の係止爪18が端子挿入穴25の底側の凹部26に係合する。
図6(a)〜(c)は端子4の圧接部6を下側ハウジング3の端子挿入穴25に挿入する際の挿入ストロークと圧接部6の状態をそれぞれ示すものである。
図6(a)は設定寸法通りの挿入ストロークで端子挿入穴25内に挿入された圧接部6の状態を示すものであり、圧接部6の先端側の一対の係止爪18は端子挿入穴25の両側の垂直な側面25aに沿って下降し、端子挿入穴25の厚さ方向前側の凹部26の高さ方向ほぼ中央において凹部26の左右両側の上下のガイド傾斜面34,35の交差部34aの内側に位置する。
上下のガイド傾斜面34,35の交差部34aは凹部26の一番幅広な部分であり、係止爪18は交差部34aから上にも下にも移動しにくく(上下のガイド傾斜面34,35に当接して移動をある程度阻止されるから)、端子挿入ストロークが常に一定に維持され、係止爪18の位置が常に安定して定位置に確保される。これにより、電線31の圧接ストロークがばらつきなく常に一定に維持される。電線31は圧接部6のスロット16の底端16aとの間に少しの隙間を存して位置する。
図6(b)は図6(a)の正規挿入位置から圧接部6に矢印の如く上方向への引張力が作用した状態を示すものであり、圧接部6は少し上方へ移動し、それに伴って各係止爪18の上側の係止面18bが端子挿入穴25の凹部26の上端面である山型の傾斜ガイド面35に沿って上昇しつつ内向きに寄せられて、各係止爪18と一体的に各圧接片15が内向きに移動してスロット1616を狭め、スロット内で電線31の芯線部を強く挟持する。
これにより、電線31と各圧接片15との接触圧力が高まり、スロット内での電線31の抜け方向の移動が阻止され、電気的な接触が良好に確保される。圧接部6は係止爪18で凹部26の上側のガイド傾斜面35に引っ掛かることで端子挿入穴25からの抜け出しが阻止される。圧接部6への引張力は例えば上側ハウジング2と下側ハウジング3との係止の緩み等によって生じる可能性がある。
図6(c)は図6(a)の正規圧接位置から端子4の圧接部6が下向きに押し込まれた状態を示すものであり、一対の圧接片15の先端側の各係止爪18が端子挿入穴25の底部のテーパ状の各ガイド傾斜面34に沿って摺動しつつ内向きに移動し、一対の圧接片15が近接する方向に移動して、スロット16が狭まり、スロット内の電線31の芯線部が強く挟持される。電線31は電線挿通溝5の底面5aで支持されているから、電線31はスロット16の奥端に移動する。
上記作用で電線31と各圧接片15との接触圧力が高まるから、たとえ圧接部6の下降動作で電線31がスロット16の低端側に相対的に移動しても、電気的な接触性は良好に確保される。圧接部6の下降動作は例えば上側ハウジング2が相手側コネクタとの嵌合時に強く押された場合等に起こり得る。
なお、上記実施形態においては、クランク状に屈曲させた端子4とそれに対応した形状のハウジング2,3を用いたが、端子4の押圧部である水平な基板部21を圧接部6よりも短く形成したり、あるいは雌型の電気接触部7を雄型の電気接触部とし、それに対応して上側ハウジング2の垂直な第二部分9に幅広なコネクタ嵌合室を形成したり、あるいは端子4をクランク状ではなく真直な形状とし、垂直な基板部20の延長上に電気接触部7と圧接部6とを同一面上に配置し、それに対応して上側ハウジング2の水平な第一部分8を廃除する等、種々の形態を適宜設定可能である。
また、上記各形態の端子4は圧接コネクタ1ではなく電気接続箱等に適用することも可能である。例えば電気接続箱においては下側のハウジング3は接続箱本体となり、上側のハウジング2は上カバーとなる。電気接続箱の場合、端子4の電気接触部7を廃除して、水平な基板部21であるバスバーの端末に圧接部6を形成することも可能である。この場合、接続箱本体(下側のハウジング3)のみを使用し、上カバー(上側のハウジング2)は廃除することもできる。
また、端子4として圧接部6を板厚方向に一対対向して配置し、一対の圧接部6を短い水平な基板部(図示せず)で連結させたものも有効である。圧接部6には上記同様の係止爪18が形成されていることは言うまでもない。上記した各構成は圧接端子の係止構造や接続構造としても有効である。
また、図4の上側の山型のガイド傾斜面35と下側のテーパ状のガイド傾斜面34とを各々単独で形成する(上側のガイド傾斜面35のみ、あるいは下側のガイド傾斜面34のみを形成する)ことも有効である。
本発明に係る圧接コネクタの一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明に係る圧接端子の一実施形態を示す斜視図である。 圧接コネクタの要部縦断面図である。 圧接コネクタの下側ハウジングの要部を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 圧接端子を下側ハウジングに挿入する状態を示す分解斜視図である。 圧接端子の挿入状態を示し、(a)は正規挿入状態の断面図、(b)は引張力が作用した状態の断面図、(c)は圧縮力が作用した状態の断面図である。 (a)(b)は従来の圧接端子の接続構造の一形態を順に示す正面図である。 従来の圧接端子の接続構造の他の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 圧接コネクタ
3 下側ハウジング(絶縁ハウジング)
4 圧接端子
5 電線挿通溝(電線挿通部)
15 圧接片
16 スロット
18 係止爪
25 端子挿入穴(挿入部)
26 凹部
34 ガイド傾斜面(第二のガイド傾斜面)
35 ガイド傾斜面(第一のガイド傾斜面)

Claims (4)

  1. 電線圧接用のスロットを構成する一対の圧接片に端子係止用の係止爪を該圧接片の板厚方向に突出して設けたことを特徴とする圧接端子。
  2. 請求項1記載の圧接端子を備えた圧接コネクタであって、絶縁ハウジングの電線挿通部の底部に、前記一対の圧接片に対する挿入部が設けられ、該挿入部内で該挿入部の厚み方向に、前記係止爪に対する係合用の凹部が設けられたことを特徴とする圧接コネクタ。
  3. 前記凹部の上端側に、前記係止爪に対する山型の第一のガイド傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項2記載の圧接コネクタ。
  4. 前記挿入部の底部両側に、前記係止爪に対する漸次縮幅する第二のガイド傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項2又は3記載の圧接コネクタ。
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