JP2005329701A - プリント装置 - Google Patents

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肇郎 明楽
Satoshi Yamazaki
郷志 山▲崎▼
Shigeaki Sumiya
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【課題】 複数のヘッドユニット51が一体的に配設されたプリントヘッドHを有するインクジェット式のプリント装置において、各ヘッドユニット51のインク吐出特性を精度よく且つ容易に補正できるようにして、プリント画像の品質を向上する。
【解決手段】 画像の光学濃度を検出する反射型センサSをプリントヘッドHと一体に設ける。プリントヘッドHの主走査方向に濃度の変化するグラデーションパターンと基準濃度パターンとからなるチェックパターンCP1〜CP3を、各ヘッドユニット51によりそれぞれ印刷させる。印刷された各パターン画像をセンサSにより走査し、グラデーションパターンにおいて基準濃度パターンと濃度の一致する位置xを特定する。濃度一致位置xの基準位置からのずれに基づいてグラデーションパターン画像の濃度偏差を求め、これに応じてヘッドユニット51によるインクの打ち込み量を補正する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット式のプリント装置に関し、特に複数のヘッドユニットを1つのプリントヘッドに一体的に設けたものに好適な画質向上のための対策に係る。
従来より、プリントヘッドを主走査方向に往復走査させながら、インク滴を吐出させるとともに、このインク滴を受けるプリントペーパを前記主走査方向と直交する副走査方向に搬送することによって、画像を形成(印刷)するようにしたインクジェット式のプリント装置は周知である。こうしたプリント装置では、一般に、プリント画像の品質(画質)を向上させながら、プリント速度を高めることが求められており、そのために種々の工夫がなされている。
例えば特許文献1には、プリントペーパを幅方向に往復走査するプリントヘッドの往路と復路とでそれぞれインク滴を吐出させることにより、プリントの高速化を図るとともに、往路で吐出させたインク滴と復路で吐出させたインク滴とがプリントペーパ上でずれないよう、インク滴の吐出タイミングを調整する技術が開示されている。
具体的に、前記文献に記載のものでは、それぞれ大きさの異なるドットによって画像を形成する2つの印刷モードを有するプリント装置において、その各印刷モード毎にそれぞれ最もインクの位置ずれが目立ちやすいパターンのテスト画像を印刷して、目視によりドットの位置ずれを検出し、これに応じて往路及び復路のインクの吐出タイミングを調整するようにしている。
特開2003−112414号公報
ところで、上述のような周知のインクジェット式プリント装置においては、一般に、プリントヘッドに多数のインク吐出ノズルを設けることによって、プリント画質やプリント速度を向上することができるが、1つのヘッドにあまり多くのノズルを設けようとすると製造コストが著しく増大することになるので、このことを回避するために、汎用のヘッドユニットを複数個用いて1つのプリントヘッドを構成することが提案されている。
しかし、そのように複数のヘッドユニットを用いる場合には、該各ヘッドユニットの特性差によってプリント画像の品質が低下するという問題がある。すなわち、汎用のヘッドユニットにはそれぞれ個体ばらつきがあり、これをプリント装置に組み込んだ状態では該各ヘッドユニットに供給される電圧等にもばらつきがあるため、1つのプリントヘッドにおいて各ヘッドユニットから吐出されるインク滴の大きさが互いに異なるものとなり、プリントペーパ上に形成されるドットの大きさにもばらつきが生じてしまう。
そうなると、1つの画像の中でも大きめのドットで描かれた部分の濃度は高くなり、反対に小さめのドットで描かれた部分の濃度は低くなるから、画像に濃淡のむらが発生してしまう。加えてカラー印刷の場合は、各色のインク毎に粘性や密度が異なることから、前記のようなインク滴の大きさのばらつきが各色毎に異なるものとなり、濃淡のむらだけでなく色相の変化も生じることになる。
このような画質の低下を防止するために、前記従来例(特許文献1)のもののように1台1台のプリント装置毎にテストパターン(画像)を印刷して、これを目視により検査したり、或いはフラットベッドスキャナ等を用いて画像の濃度を測定し、これに基づいて各ヘッドユニットへの供給電圧等を調整することが考えられる。
しかしながら、一般に目視検査には所要の精度を安定的に確保し難いという問題があり、一方、別途スキャナ等の機器を用いる方法では、そのような機器やその設置環境が必要になって運用性が悪い上に、いずれも非常に手間がかかることから、実用的とは言い難いものである。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のヘッドユニットによって1つのプリントヘッドを構成したインクジェット式のプリント装置のように、プリントヘッドの複数のインク吐出ノズルが複数のノズルグループに分割されている場合に、該各ノズルグループ(ヘッドユニット)毎のインク吐出特性の検出の仕方に工夫を凝らして、各ノズルグループ間のインクの吐出ばらつきを精度よく且つ容易に補正できるようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、画像の光学濃度を検出するセンサをプリントヘッドと一体に設けて、各ノズルグループによりそれぞれ印刷した調整用画像の濃度検出を自動で行い、さらに、その検出値に応じて自動で各ノズルグループのインク吐出状態を補正するようにした。
より具体的に、請求項1の発明は、複数のインク吐出ノズルが設けられたプリントヘッドを主走査方向に走査しながら、該吐出ノズルによりインク滴を吐出させるとともに、このインク滴を受けて画像ドットの形成されるプリント部材を前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送することによって、画像を印刷するようにしたインクジェット式のプリント装置を対象とする。
そして、前記プリントヘッドの複数のインク吐出ノズルが、それぞれ少なくとも1つの吐出ノズルからなる複数のノズルグループに分割されている場合に、当該プリントヘッドに配設され、前記プリント部材上に印刷された画像の光学濃度を検出するセンサと、予め設定された調整用画像データに基づいて、前記プリント部材上に各ノズルグループのインク吐出ノズルによってそれぞれ調整用画像を印刷させる調整用画像作成手段と、前記各調整用画像の間の濃度偏差を前記センサからの信号によって求め、この濃度偏差に基づいて、該各調整用画像に対応する各ノズルグループ間のインク吐出量特性の偏差を検出する特性差検出手段と、該特性差検出手段によって検出されたインク吐出量特性の偏差に応じて、この偏差が小さくなるように少なくとも1つのノズルグループによるインク滴の吐出状態を補正するインク吐出状態補正手段と、を備える構成とする。
前記の構成により、プリントヘッドの複数のノズルグループによるインクの吐出状態を揃えるように調整するときには、まず調整用画像作成手段によるプリント装置の作動制御が行われ、予め設定された調整用画像データに基づいて、前記プリントヘッドの各ノズルグループによりそれぞれプリント部材上に調整用画像が印刷される。これとともに、前記プリントヘッドに配設されたセンサにより前記各調整用画像の光学濃度がそれぞれ検出され、この検出濃度の偏差に基づいて、特性差検出手段により該各調整用画像に対応する各ノズルグループ間のインク吐出量特性の偏差が求められる。
そうして求められたインク吐出量特性の偏差に応じて、この偏差が小さくなるように、少なくとも1つのノズルグループにおけるインク滴の吐出状態がインク吐出状態補正手段によって補正される。これにより、各ノズルグループからそれぞれ吐出されるインク滴のプリント部材上への記録密度のばらつきが小さくなり、画像のむらや色相の変化が抑えられる。
つまり、調整用画像の作成から、その濃度の検出結果に基づくノズルグループ間のインク吐出特性差の検出、さらには、その特性差に応じたインク吐出状態の補正までが全て自動で行われるとともに、目視検査のような不安定要因もないことから、複数のノズルグループ間のインク吐出量のばらつきを精度よく且つ容易に補正することができる。これによりプリント品質を向上できる。
そのようにノズルグループ間のインク吐出特性のばらつきを検出して補正できることは、上述したように、プリントヘッドにそれぞれ複数のインク吐出ノズルを有するヘッドユニットが複数個、一体的に設けられていて、その各ヘッドユニットのインク吐出ノズルが各々ノズルグループを構成する場合に特に有効であるから(請求項7の発明)、以下、その場合について具体的に説明する。
すなわち、前記インク吐出状態補正手段によってヘッドユニット(ノズルグループ)におけるインク滴の吐出状態を補正するというのは、例えば、プリント部材上に形成される画像ドットの大きさが変化するように、ヘッドユニットのインク吐出ノズルから吐出されるインク滴の大きさを調整すればよく(請求項5の発明)、或いは、プリント部材上の単位面積当たりに形成される画像ドットの個数が変化するように、ヘッドユニットのインク吐出ノズルから時間当たりに吐出されるインク滴の数を調整するようにしてもよい(請求項6の発明)。
すなわち、例えばいずれかのヘッドユニットから吐出されるインク滴の大きさがやや小さめで、画像濃度が相対的に低くなるようなインク吐出量特性であれば、このヘッドユニットからのインク滴が大きくなるように補正制御するか、或いは、時間当たりのインク滴の吐出数を増やして、プリント部材上の単位面積当たりの記録密度を高めることにより、画像の濃度を高めることができる。反対に画像濃度の高くなる特性を有するヘッドユニットであれば、インク滴を小さくするか、或いは、インク滴の数を減らせばよい。
上述の如き構成のプリント装置において、前記各ヘッドユニット(ノズルグループ)が、それぞれ異なる色のインク滴を吐出する各色毎のノズル群を複数個、有するものである場合には、前記調整用画像作成手段は、調整用画像を前記各色毎にそれぞれ印刷させるものとするのが好ましい(請求項2の発明)。また、前記各ヘッドユニットが、それぞれ異なる大きさのインク滴をインク吐出ノズルから吐出させて、プリント部材上に互いに異なる大きさの複数種類の画像ドットを形成可能なものである場合には、前記調整用画像作成手段を、前記画像ドットの種類毎にそれぞれ調整用画像を印刷させるものとするのが好ましい(請求項3の発明)。
こうすれば、ヘッドユニットのインク吐出特性を全体として調整するだけでなく、そのうちの各色毎に、また、大きさの異なる画像ドットの種類毎に、よりきめ細かく調整することができるので、プリント画像の品質を一層、向上できる。
また、上述の構成のプリント装置において、前記調整用画像の光学濃度を検出するセンサを、プリントヘッドにおいていずれのヘッドユニット(ノズルグループ)よりもプリント部材の搬送方向前側寄りに配設するとともに、前記特性差検出手段は、前記調整用画像の印刷中にそのための前記プリントヘッドの走査を利用して、前記センサにより調整用画像の光学濃度を検出するものとしてもよい(請求項4の発明)。
こうすれば、プリント部材に各ヘッドユニット毎の調整用画像をそれぞれ印刷するのと略同時に、それら各調整用画像間の光学濃度差を検出することができるので、ヘッドユニットのインク吐出状態の調整に要する時間を短縮することができる。
以上、説明したように、本発明に係るプリント装置によると、例えば複数のヘッドユニットによって1つのプリントヘッドを構成したもののように、該プリントヘッドのインク吐出ノズルが複数のノズルグループに分割されているインクジェット式のプリント装置において、該各ノズルグループ毎に調整用画像を作成し、その画像間の濃度差を自動で検出して各ノズルグループ間のインク吐出特性差を求め、さらに、その特性差に応じてインクの吐出状態を自動で補正するようにしたので、複数のノズルグループ間のインク吐出量のばらつきを極めて容易に解消することができ、これによりプリント品質を向上できる。その際に、目視検査のような検出精度のばらつきがないことから、所要の精度を安定的に確保することができる。
さらに、前記各ノズルグループの各色毎、各ドットサイズ毎にインク吐出ばらつきを求めて、インクの吐出状態を補正するようにすれば、きめ細かな調整によってプリント品質を一層、向上することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[全体構成]
図1に示すように、本発明の実施形態に係るインクジェット型のプリント装置は、画像データの取得及びオーダ情報の取得を行い必要な補正処理等を行う受付ブロックAと、その受付ブロックAから通信ケーブル1を介して伝送される画像データをオーダ情報に基づきプリントペーパPに対して印刷を行うプリントブロックBとを備えている。
[受付ブロック]
受付ブロックAは、ワゴン型のフレーム5の上部に設けられた受付装置6と、表示画面がタッチパネル7によって構成されている液晶型のディスプレイ8と、フレーム5の上下方向の中間位置に設けられたフラットベッドスキャナFSとを備えている。受付装置6の前面部には、フラッシュメモリから成る記録媒体Msに保存された画像データを読み出すための半導体ドライブ9と、CD−RやDVD等のディスク型の記録媒体Mdに保存された画像データを読み出すためのディスクドライブ10とが配設されている。
フラットベッドスキャナFSは、透明ガラス製のスキャニングデーブル13とそのスキャニングテーブル13の下側に配置されたスキャニングヘッド14とを有する本体部11と、その本体部11に開閉自在に取り付けられたプラテンカバー12とを備えている。スキャニングヘッド14は主走査方向に配設された複数の光電変換素子(例えば、CCD等)と光源とを備えていて、主走査方向と直交する副走査方向に移動することによりスキャニングテーブル13に載せられたスキャニング対象物の画像をR(赤)・G(緑)・B(青)の三原色に色分解した画像データとして取り込むように構成されている。
[プリントブロック]
図1及び図2に示すように、プリントブロックBは、筐体15と、その筐体15の下部に配置された2つのマガジン収容部Ba,Baと、筐体15の上部に配置され且つプリントペーパPに対して画像データの記録を行うプリント部Bbと、筐体15の側部に配置されたインク貯留部Bcとを備えている。筐体15の上面部には、横送りベルト16によって送り出された、小サイズのプリントペーパPを受け止める仕分け部17と、大サイズのプリントペーパPを受け止めるラック板18とが配設されている。
マガジン収容部Baは、前壁体15Aのスライド移動に伴いスライド移動するドロワー20を備えていて、そのドロワー20にペーパマガジン21によって保持されたロール状のプリントペーパPを収容するよう構成されている。なお、下側のマガジン収容部Baに収容されたプリントペーパPの幅は、上側のマガジン収容部Baに収容されたプリントペーパPよりも大きい(図2を参照)。
プリント部Bbは、壁体15B内に設けられ且つプリントペーパPに対して微小なインク滴を吹き付けて画像を印刷するためのプリントヘッドHを備えている。このプリントヘッドHの構造については後述するが、吹き付けられたインク滴はそれぞれプリントペーパP上に微小な画像ドットを形成し、このドットの集合として画像が構成される。
インク貯留部Bcは、壁体15C内に挿抜可能に収容され且つ色相が互いに異なる7つのインクカートリッジ23,…を備えている。これらのインクカートリッジ23,…は、挿抜することにより新しいインクカートリッジ23に交換することができる。これらのインクカートリッジ23,…には夫々、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、バイオレット(V)及びクリア(CL:透明インク)のインクが封入されている。なお、壁体15Cは、鉛直方向に延びる軸芯周りに揺動開閉自在に構成されている。
[ペーパ搬送機構]
図3に示すように、ペーパ搬送機構は、供給ユニットU1、プリントユニットU2、ループ形成ユニットU3、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6を備えている。そして、ペーパ搬送機構では、プリントペーパPに対して画像データのプリントを行う際には、2つのマガジン収容部Ba,Baのうちいずれか一方に収容されたプリントペーパPを供給ユニットU1によってプリント部Bbに対して供給し、それから、供給されたプリントペーパPをプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHによって画像データのプリントを行い、その後、プリントされたプリントペーパPをループ形成ユニットU3からカッターユニットU4に送ってプリントサイズに切断した後、反転ユニットU5及び排出ユニットU6によって横送りベルト16又はラック板18に対して送り出す。
具体的に説明すると、供給ユニットU1は、ペーパマガジン21に収容されたプリントペーパPに回転力を付与する支持ローラ25と、プリントペーパPをペーパマガジン21からプリントユニットU2に搬送するための圧着型の供給ローラ26と、その供給ローラ26によって搬送されるプリントペーパPを案内するガイド部材(図示せず)とを備えている。支持ローラ25と供給ローラ26とは供給搬送用の電動モータによって駆動される。
プリントユニットU2は、プリントヘッドHを主走査方向に案内するガイドレール28と、プーリ29に巻かれ且つプリンタヘッドHをガイドレール28に沿って往復移動させるための駆動ベルト30と、プリンタペーパPをプリンタヘッドHがプリントを行うことが可能な位置に吸着保持するペーパ保持部Dと、そのペーパ保持部Dの上流側と下流側とに配置された圧着型のプリント搬送ローラ31,31とを備えている。ペーパ保持部Dは、厚み方向に複数の孔が形成された案内プレート32と、筐体33内に設けられ且つプリントペーパPに対して案内プレート32の孔を介して負圧を与えるためのファン34とを備えている。
そして、プリントユニットU2(プリント部Bb)では、プリントペーパPに対してプリントを行う際には、プリントペーパPの幅方向に互いに所定の間隔を開けて画像のプリントを行うと共に、その隣り合う画像の間の領域に切断マークを形成する。
図3に示すように、ループ形成ユニットU3は、下流側のプリント搬送ローラ31の下流側に配置されたガイド板36と、そのガイド板36によって案内されたプリントペーパPを搬送するための圧着型の中間ローラ37とを備えている。ガイド板36は、ほぼ水平方向に延びる水平姿勢(図3の一点鎖線)と鉛直方向に延びる開放姿勢(図3の実線)とに切換自在に構成されている。そして、ループ形成ユニットU3では、長尺のプリントペーパPをプリントする際には、プリントペーパPの先端部を水平姿勢のガイド板36を介して中間ローラ37に受け渡した後、中間ローラ37によるプリントペーパPの搬送を停止し、それから、ガイド板36を水平姿勢から開放姿勢に切り換え、プリントペーパPを垂れ下がった状態にしてループを形成する。
カッターユニットU4は、固定刃39と、可動刃40と、反射型のセンサを有するカット位置センサ41と、プリントペーパPを送り出すための圧着型の送り出しローラ42とを備えている。そして、カッターユニットU4でプリントペーパPを切断する際には、カット位置センサ41の検出結果に基づき、前記の如くプリントユニットU2において形成された切断マークを基準として、プリントペーパPの幅方向に隣り合う画像同士の間隔よりも僅かに広い間隔となるように、その画像間の領域を取ることにより、縁なしプリントでも画像の周囲に余白を残さないように切断することができる。
図3に示すように、反転ユニットU5は、プリンタペーパPを圧着する圧着型の反転ローラ43と、その反転ローラ43を正・逆回転させる搬送駆動機構(図示せず)と、この一対の反転ローラ43をローラの軸芯周りに90度回転させる反転機構とを備えている。そして、反転ユニットU5では、カッターユニットU4によって先端側から送り込まれたプリントペーパPを、その後端部が反転ローラ43の位置まで来るように該反転ローラ43によって搬送した後、図3の矢印で示すように反転ユニットU5を軸芯周りに90度回転させ、それから、反転ローラ43を逆回転させることによりプリントペーパPをその後端部から排出ユニットU6に送り出す。
排出ユニットU6は、プリントペーパPを搬送するための複数の圧着型排出ローラ44,…と、それら搬出ローラ44,…によって搬送されたプリントペーパPを横送りベルト16及びラック板18のうちいずれか一方に送り出すための経路切換機構(図示せず)とを備えている。
[プリントヘッド]
図3,4に示すように、プリントヘッドHは、その底部側に多数のインク吐出ノズルを配列して備えたヘッドユニット51が3段に取り付けられている。便宜上、3段に備えられるヘッドユニット51のうち、下流側(プリントペーパPの搬送方向前側)即ち図の上段に位置するものを第1ヘッドユニット51a、中段のものを第2ヘッドユニット51bと称し、また、上流側(プリントペーパPの搬送方向後側)即ち下段に位置するものを第3ヘッドユニット51cと称する。
本実施の形態では、ヘッドユニット51は全て同じ仕様のものであり、各ヘッドユニット51は、図4に示すように、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、バイオレット(V)及びクリア(CL)の各色のインク滴をそれぞれ吐出する7つのノズルアレイ54(ノズル群)から構成されている。各ノズルアレイ54には、インク吐出ノズルが、プリントヘッドHの走査方向である主走査方向と直交する副走査方向に列状に配設されている。こうして、各ヘッドユニット51は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。
また、ヘッドユニット51は、供給される電圧が変更されることにより、インク吐出ノズルから吐出されるインク滴の大きさが変化するように構成されており、基本的には、供給電圧が3段階に変更されて、大、中、小のそれぞれ異なる大きさのインク滴を吐出するようになっている。こうして吐出されてプリントペーパPに吹き付けられたインク滴は、その大きさに対応して大、中、小の3種類の画像ドットを形成する。
さらに、前記プリントヘッドHにおけるプリントペーパPの搬送方向前側位置には、光源からプリントペーパPの画像に向かって照射された光の反射光を受光し、その受光量に基づいて画像の光学濃度を検出するための反射型のセンサSが取り付けられている。このセンサSはプリントヘッドHと共に、主走査方向に往復走査して、後述するように、プリントペーパP上に印刷されたチェックパターンCP1〜CP3(調整用画像)の濃度を検出する。
[制御系]
プリント装置の制御系は、図5に示すように構成されている。つまり、受付ブロックAの受付装置6は、マイクロプロセッサ(以下、CPUという)と、データバスを介してそのCPUとの間で情報を送受信する、タッチパネル7、ディスプレイ8、半導体ドライブ9、ディスクドライブ10、半導体メモリRAM/ROM、ハードディスクHD及び通信インタフェース61とを備えている。受付装置6は、CPUの処理を実現するためのソフトウェアからなる、オペレーションシステム62、画像処理システム63及びプリンタドライバ64をさらに備えている。また、受付装置6は、フラットベッドスキャナFSとの間で情報を送受信する入出力系を構成し、さらに、通信インタフェース61を介してプリントブロックとの間で情報を送受信する信号系を構成している。
プリントブロックBは、マイクロプロセッサ(以下、CPUという)と、データバスを介してそのCPUとの間で情報を相互に送受信する、搬送制御部66、ヘッド制御部67、半導体メモリRAM/ROM、反射型センサS、カット位置センサ41、インク貯留部Bcにインクカートリッジ23が存在するか否かを判別する着脱センサ65及び通信インタフェース68とを備えている。プリントブロックBは、CPUの処理を実現するためのソフトウェアからなる、プリント制御部69、調整用画像作成部71、特性差検出部72及びプリント制御補正部73(インク吐出状態補正手段)をさらに備えている。
搬送制御部66は、ペーパ搬送機構の各ユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6夫々の制御を行うためのものである。ヘッド制御部67はプリントヘッドHの作動制御を行うものである。プリント制御部69は、受付ブロックAから送られる画像データに基づいて、前記ヘッド制御部67と協働してプリントペーパPに画像を印刷する際の制御を行うものであり、例えば、画像データにおけるいずれの部分を第1〜第3ヘッドユニット51a〜51cのいずれにて画像形成させるかの割り振りを行う。
また、調整用画像作成部71、特性差検出部72及びプリント制御補正部73は、以下に詳述するインク吐出状態の補正を行うためのものであり、調整用画像作成部71は、予め設定された調整用画像データに基づいて、第1〜第3ヘッドユニット51a〜51cによりそれぞれチェックパターンCP1〜CP3を印刷させる。特性差検出部72は、該各チェックパターンCP1〜CP3の間の濃度差を反射型センサSによって検出し、その検出濃度差に基づいて、第1〜第3ヘッドユニット51a〜51cの間のインク滴の大きさのばらつき、即ちインク吐出特性の偏差を求める。そして、その偏差が小さくなるように、プリント制御補正部73が、第1、第2ヘッドユニット51a,51bのインク吐出状態(例えば打ち込み量)を第3ヘッドユニット51cに揃えるように補正する。
[インク吐出状態の補正]
次に、インク吐出状態の補正について図6〜8を参照して具体的に説明する。図6は、プリントペーパPに印刷された各ヘッドユニット51a〜51c毎のチェックパターンCP1〜CP3を示し、この実施形態では、該各チェックパターンCP1〜CP3は、いずれもインクの色相及びドットサイズによって区分された18個のエリアからなる。
詳しくは、各チェックパターンCP1〜CP3は、それぞれプリントペーパPの幅方向(図の左右方向)に長い長方形状とされ、それが該プリントペーパPの長手方向(図の上下方向)に6等分されて、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)及びバイオレット(V)の各色に塗られた6つの帯状の領域に分かれている。尚、クリア(CL)についてはチェックしないので、領域は設けない。
さらに、それら6つの帯状の領域がそれぞれペーパ幅方向に3等分されて、大ドットにより描かれたエリア(−L:図の左側エリア)と、小ドットにより描かれたエリア(−S:図の右側エリア)と、中ドットにより描かれたエリア(−M)とに分かれていて、互いに色相及びドットサイズのいずれかが異なる18個のエリアが形成されている。
また、第1及び第2ヘッドユニット51a,51bに対応するチェックパターンCP1,CP2においては、前記各エリアが、それぞれ、図の左側から右側に向かってペーパ幅方向(プリントヘッドの主走査方向)に徐々に濃度の低下する濃淡のグラデーションパターンからなり、図7に示すように、最も濃い図の左端部の濃度が或る設定値(図の例では30%)になる一方、最も薄い図の右端部の濃度が別の設定値(図の例では10%)になり、その間では、同図に実線のグラフで示すように、濃度が位置の変化に応じて直線的に変化している。
このグラデーションパターンは、例えばインク滴の打ち込み量、即ちヘッドユニット51a〜51cが単位走査距離当たり(単位時間当たり)に吐出するインク滴の数を徐々に変更することによって、ペーパP上の単位面積当たりに形成される画像ドットの数をペーパ幅方向に徐々に変化させ、これによりインクの記録密度を変化させて、画像の濃度を変更したものである。
一方、第3ヘッドユニット51cに対応するチェックパターンCP3においては、各エリアの濃度はいずれも略一定であり、その濃度は、前記チェックパターンCP1,CP2の対応する各エリアのグラデーションパターンにおける2つの設定値の中央値(図の例では20%)とされている。この略一定の濃度値が、第1及び第2ヘッドユニット51a,51bのインク滴の大きさのばらつきを補正する際の基準となり、その意味で、チェックパターンCP3は基準濃度パターンである。
そして、前記調整用画像の基となるデータにおいては、グラデーションパターンの中央の基準位置(x=0:設定位置)の濃度が前記基準濃度とされているので、仮に第1ヘッドユニット51aの特性(供給される電圧と吐出するインク滴の大きさとの関係)が第3ヘッドユニット51cと同じであれば、それらに対応する2つのチェックパターンCP1,CP3を対比したとき、印刷されたグラデーションパターンの中央部の基準位置の濃度が基準濃度と一致し、図7に模式的に示すように、グラデーションパターンの濃度変化を表す実線のグラフは、前記基準位置において基準濃度を表す一点鎖線と交差することになる。
これに対し、例えば第1ヘッドユニット51aが、第3ヘッドユニット51cに比べてインク滴の大きさが小さいという特性を持っていると、その分、グラデーションパターン全体が淡くなって基準濃度パターンとの間に濃度偏差が生じる。すなわち、図7に破線で示すようにグラデーションパターンのグラフが濃度偏差の分だけ図の上側にシフトし、この濃度偏差の大きさに比例して、破線のグラフと基準濃度の一点鎖線とが交差する位置(濃度一致位置)は、基準位置よりもマイナス側(図の左側)にずれることになる。
従って、プリントペーパPに印刷したチェックパターンCP1,CP3の互いに対応する各エリアをそれぞれ反射型センサSにより走査し、チェックパターンCP1のエリアのグラデーションパターンにおいてチェックパターンCP3の基準濃度値と濃度が一致するペーパ幅方向の位置xを検出すれば、この検出位置x(濃度一致位置)の基準位置からのずれ量Δxによって、2つのパターンCP1,CP3の間の濃度偏差の大きさが正確に求まり、この濃度偏差の大きさが、第1ヘッドユニット51aから吐出されるインク滴の大きさのばらつきを表すものとなる。
より具体的に説明すると、図7に破線で示す例では、検出した濃度一致位置x=−x1であり、このときの位置ずれ量Δxの大きさは絶対値|−x1|=x1である。そして、このときの濃度の低下割合(濃度偏差)は、 −(x1/x0)×10% となり、これがそのままインク滴の大きさのばらつき(インク滴の重量ばらつきであり、以下、インク重量差ともいう)となる。このように濃度の偏差を位置のずれに変換して求めることによって、単純に2つの画像の濃度を比較するのに比べて正確に濃度偏差を検出することができ、これにより、ヘッドユニットHの特性差に起因するインク滴の重量ばらつきを正確に求めることができる。
こうしてインク滴の重量ばらつき、即ち前記の例ではインク滴の重量の低下割合が定量的に求まれば、これに応じて第1ヘッドユニット51aへの供給電圧を高くなるように補正したり、或いは該第1ヘッドユニット51aによるインク滴の打ち込み量を増大補正したりすることで、プリントペーパP上へのインクの記録密度を高くして、これによりヘッドユニットの特性ばらつきに起因する画像濃度の低下を概ね打ち消すことができる。
以下に、プリントヘッドHの第1、第2ヘッドユニット51a,51bによるインク滴の吐出状態を、第3ヘッドユニット51cとの間のインク重量差(インク吐出特性差)に応じて補正する手順を、図8のフローチャートに従って説明する。
まずスタート後のステップS1においてマガジンが選択されれば、反射型センサSの感度校正が実行される(ステップS2)。そのセンサSの感度校正が正常に終了すれば(ステップS3でYES)、プリントペーパPにチェックパターンCP1〜CP3がそれぞれ印刷されるとともに、反射型センサSによって、印刷されたチェックパターンCP1〜CP3がそれぞれ走査される(ステップS4)。
すなわち、チェックパターンCP1〜CP3における各色、各ドットサイズ毎のエリアがそれぞれ反射型センサSによって走査されるのであるが、この実施形態では、チェックパターンCP1,CP2の各エリアにおいて、グラデーションパターンの濃度がプリントヘッドHの主走査方向に変化しているので、このパターンの濃度をプリントヘッドHにより検出するには1回の走査で済み、検出に要する時間は非常に短くなる。
また、その反射型センサSによる走査は、チェックパターンCP1〜CP3の印刷のためのプリントヘッドHの走査を利用して、これと同時に実行することができる。こうすれば、チェックパターンCP1〜CP3の印刷が終了するのと略同時に、それらの濃度を検出することができる。但し、一旦、全てのチェックパターンCP1〜CP3を印刷した後にプリントペーパPを巻き戻して、その後、もう一度、プリントペーパPを搬送しながら走査するようにしてもよい。
前記ステップS4に続いて、ステップS5では、第1及び第2ヘッドユニット51a,51bのそれぞれについて、各エリア毎に、即ちイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)及びバイオレット(V)の各色につき、また、その各々について大、中、小の各ドットサイズ毎に、基準濃度と濃度の一致するペーパ幅方向の位置xを特定し、この濃度一致位置xの基準位置からのずれΔxに基づいて、上述したように各色、各ドットサイズ毎のインク滴の大きさのばらつき(インク重量差)を求める。
そして、続くステップS6において、第1及び第2ヘッドユニット51a,51bのそれぞれで各色、各ドットサイズ毎に各々インク重量差に応じてインク打ち込み量の補正値を設定し、これをプリント制御部69による画像データ印刷のための制御マップに各色、各ドットサイズ毎に登録して、しかる後に制御終了となる(エンド)。こうして、印刷に使用する7種類のインクのうち、クリア(CR)を除いた6色のそれぞれについて、また、大、中、小の各ドットサイズ毎に、きめ細かく各ヘッドユニット51a〜51c間のインク滴の重量ばらつきを検出して、これが小さくなるようにインクの吐出状態を補正することにより、プリント画像の品質を非常に高くすることができる。
前記図8に示すフローのステップS4において、プリントペーパPにチェックパターンCP1〜CP3をそれぞれ第1〜第3ヘッドユニット51a〜51cによって印刷させる手順が、調整用画像作成部71によって実行される調整用画像作成工程である。
また、そのステップS4において、反射型センサSにより前記チェックパターンCP1〜CP3をそれぞれ走査し、続くステップS5において対応するエリアの濃度一致位置xのずれ量Δx(濃度偏差に対応)を求める手順が、特性差検出部72によって実行される濃度偏差検出工程であり、同じステップS5において前記ずれ量Δxからヘッドユニット51a〜51c間のインク重量差(吐出量特性の偏差)を求める手順が、同じく特性差検出部72によって実行される特性差検出工程である。
さらに、前記フローのステップS6において第1及び第2ヘッドユニット51a,51bによるインクの打ち込み量を補正する手順が、プリント制御補正部73によって実行されるインク吐出状態補正工程である。
したがって、この実施形態のプリント装置によると、複数のヘッドユニット51a〜51cにより1つのプリントヘッドHを構成したインクジェット式のプリント装置において、それらヘッドユニット51a〜51c間のインクの吐出ばらつきを補正するときには、所定の操作を行うだけで、予め設定したチェックパターンCP1〜CP3が個々のヘッドユニット51a〜51cによりそれぞれプリントペーパPに印刷され、それらの間の濃度偏差がプリントヘッドHと一体のセンサSにより自動で検出されて、これに応じて第1及び第2ヘッドユニット51a,51bによるインクの打ち込み量が自動で補正される。
すなわち、チェックパターンCP1,CP2を、濃度の偏差が位置のずれとして現れるグラデーションパターンとして、その濃度の偏差をセンサSにより正確に検出できるようにしたので、この濃度偏差に基づいてヘッドユニット51a,51bのインク吐出特性を正確に検出することができ、これにより、該ヘッドユニット51a〜51c間のインクの吐出ばらつきを精度よく補正することができる。
こうして、1つのプリントヘッドHに組み込まれた複数のヘッドユニット51a〜51cのインク吐出特性を概ね一致させることができ、それらの間のインクの吐出ばらつきがなくなることで、プリント品質が向上する。
しかも、チェックパターンCP1〜CP3の印刷からその濃度検出に基づくヘッドユニット51a〜51c間のインクの吐出ばらつきの検出、さらには、これに応じたインク打ち込み量の補正までが全自動で行われることから、全く手間がかからず、極めて容易であるとともに、目視検査のような検出精度のばらつきがないことから、所要の精度を安定的に確保することができる。
加えて、この実施形態では、第1及び第2ヘッドユニット51a,51bのインク吐出特性を全体として調整するのではなく、各色・各ドットサイズ毎にきめ細かく調整するようにしているので、プリント品質を非常に高くすることができるものである。
尚、本発明の構成は、前記実施形態の構成に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形態で実施することができる。すなわち、例えば、前記実施形態では、調整用画像であるチェックパターンCP1,CP2のグラデーションパターンをプリントペーパPの幅方向に濃度の変化するものとしているが、これに限るものではなく、チェックパターンCP1,CP2は種々のパターンとすることができる。
また、前記実施形態では、インクの各色毎に、さらに大、中、小の各ドットサイズ毎に濃度偏差を求めて、補正を行うようにしているが、これに限るものではなく、例えば、ドットサイズは考慮せずに各色毎に濃度偏差の検出及び補正を行うようにしてもよいし、ヘッドユニット51全体で平均的な補正を行うようにしてもよい。
前記実施形態では反射型のセンサSをプリントヘッドHにおけるプリントペーパPの搬送方向前側位置に、即ち、該プリントヘッドHにおいていずれのヘッドユニット51よりもプリントペーパPの搬送方向前側寄りに配設しているが、これに限らず、プリントペーパP上に印刷された画像の濃度を検出可能であれば、プリントヘッドHの何処に配設してもよい。また、センサSが反射型に限らないことは勿論である。
また、前記実施形態では、プリントブロックBにソフトウェアからなるプリント制御補正部73を備えて、濃度偏差に応じて自動でヘッドユニット51a,51bによるインクの打ち込み量を補正するようにしているが、これに限らず、ヘッドユニットHへの供給電圧(もしくは電流等)を補正して、インク滴の大きさを調整するようにしてもよいし、ヘッドユニットがインクを加熱して吐出させる方式のものであれば、その加熱量を補正するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態ではプリントヘッドHに3つのヘッドユニット51a〜51cを設けているが、その数は3つに限らず、2つであっても4つ以上であってもよく、或いはプリントヘッドHは、1つのヘッドユニット51によって構成されるものであってもよい。すなわち、ヘッドユニット51が1つの場合でも、そのインク吐出ノズルをそれぞれ少なくとも1つの吐出ノズルからなる複数のノズルグループに分割して、この各ノズルグループ毎にインクの吐出作動を行わせて画像を形成することがあり、このような使用状況においては各ノズルグループ毎のインクの吐出ばらつきをなくすことが、画像品質の向上のために効果的だからである。
プリントシステムの全体を示す斜視図である。 プリントブロックの斜視図である。 プリントブロックのプリントペーパの搬送系を示す図である。 プリントユニットの底面図である。 プリントシステムの制御系を示すブロック図である。 チェックパターンが作成されたプリントペーパの平面図である。 グラデーションパターンの説明図である。 インク吐出特性の補正処理に係るフローチャートである。
符号の説明
51 ヘッドユニット(ノズルグループ)
54 ノズルアレイ(ノズル群)
71 調整用画像作成部(調整用画像作成手段)
72 特性差検出部(特性差検出手段)
73 プリント制御補正部(インク吐出状態補正手段)
H プリントヘッド
P プリントペーパ(プリント部材)
S 反射型センサ(センサ)
CP1〜CP3 チェックパターン(調整用画像)

Claims (7)

  1. 複数のインク吐出ノズルが設けられたプリントヘッドを主走査方向に走査しながら、該吐出ノズルによりインク滴を吐出させるとともに、このインク滴を受けて画像ドットの形成されるプリント部材を前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送することによって、画像を印刷するようにしたインクジェット式のプリント装置であって、
    前記プリントヘッドの複数のインク吐出ノズルが、それぞれ少なくとも1つの吐出ノズルからなる複数のノズルグループに分割されているとともに、該プリントヘッドには、前記プリント部材上に印刷された画像の光学濃度を検出するためのセンサが配設されており、
    予め設定された調整用画像データに基づいて、前記プリント部材上に各ノズルグループのインク吐出ノズルによってそれぞれ調整用画像を印刷させる調整用画像作成手段と、
    前記各調整用画像の間の濃度偏差を前記センサからの信号によって求め、この濃度偏差に基づいて、該各調整用画像に対応する各ノズルグループ間のインク吐出量特性の偏差を検出する特性差検出手段と、
    前記特性差検出手段によって検出されたインク吐出量特性の偏差に応じて、この偏差が小さくなるように少なくとも1つのノズルグループによるインク滴の吐出状態を補正するインク吐出状態補正手段と、を備えることを特徴とするプリント装置。
  2. 請求項1に記載のプリント装置において、
    各ノズルグループは、それぞれ異なる色のインク滴を吐出する各色毎のノズル群を複数個、有するものであり、
    調整用画像作成手段は、調整用画像を前記各色毎にそれぞれ印刷させるものであることを特徴とするプリント装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載のプリント装置において、
    各ノズルグループは、それぞれ異なる大きさのインク滴をインク吐出ノズルから吐出させて、プリント部材上に互いに異なる大きさの複数種類の画像ドットを形成可能なものであり、
    調整用画像作成手段は、前記画像ドットの種類毎にそれぞれ調整用画像を印刷させるものであることを特徴とするプリント装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のプリント装置において、
    センサは、プリントヘッドにおいていずれのノズルグループよりもプリント部材の搬送方向前側寄りに配設され、
    特性差検出手段は、調整用画像作成手段による調整用画像の印刷中に、そのための前記プリントヘッドの走査を利用して、このプリントヘッドに配設された前記センサにより前記調整用画像の光学濃度を検出するものであることを特徴とするプリント装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のプリント装置において、
    インク吐出状態補正手段は、プリント部材上に形成される画像ドットの大きさが変化するように、ノズルグループのインク吐出ノズルから吐出されるインク滴の大きさを調整するものであることを特徴とするプリント装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のプリント装置において、
    インク吐出状態補正手段は、プリント部材上の単位面積当たりに形成される画像ドットの個数が変化するように、ノズルグループのインク吐出ノズルから時間当たりに吐出されるインク滴の数を調整するものであることを特徴とするプリント装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のプリント装置において、
    プリントヘッドは、それぞれ複数のインク吐出ノズルを有するヘッドユニットが複数個、一体的に設けられたものであって、その各ヘッドユニットのインク吐出ノズルが各々ノズルグループを構成することを特徴とするプリント装置。
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JP2008178989A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiko Epson Corp 駆動信号の設定方法及び液滴吐出装置の駆動方法
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