JP2005327827A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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誠 羽鳥
Yutaka Hoshino
裕 星野
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Abstract

【課題】 半導体装置の小型化や高性能化を図る。
【解決手段】 基板1上に基板1よりも高抵抗のエピタキシャル層2を形成し、エピタキシャル層2に素子分離領域、p型ウエル12、ゲート絶縁膜13およびゲート電極21形成用のn型多結晶シリコン膜を形成してから、エピタキシャル層2を貫通して基板1に到達する溝16を形成し、溝16を埋めるp型多結晶シリコン膜からなるp型打抜き層22を形成する。p型打抜き層22の上部はエピタキシャル層2の主面から突出している。ゲート電極21とp型打抜き層22の上部の上部との側壁にはサイドウォールスペーサ26,26bが形成される。n+型ソース領域29とp型打抜き層22とは、コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34bによって電気的に接続される。
【選択図】 図21

Description

本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、RF(Radio Frequency)パワーモジュールに搭載される半導体装置およびその製造技術に適用して有効な技術に関する。
近年、GSM(Global System for Mobile Communications)方式、PCS(Personal Communication Systems)方式、PDC(Personal Digital Cellular)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式といった通信方式に代表される移動体通信装置(いわゆる携帯電話)が世界的に普及している。
一般に、この種の移動体通信装置は、電波の放射と受信をするアンテナ、電力変調された高周波信号を増幅してアンテナへ供給する高周波電力増幅器、アンテナで受信した高周波信号を信号処理する受信部、これらの制御を行う制御部、そしてこれらに電源電圧を供給する電池(バッテリー)で構成される。
特開2001−244476号公報には、MOSFETを、酸化物の中間層及び基板の層上に重なる比較的薄い活性層を有するSOI素子として製造し、MOSFETは横型デバイスであり、活性層の表面から層を貫通して基板中に延在している導電性プラグによって、素子の裏側からソースに対して電気的接触を確率する技術が記載されている(特許文献1参照)。
特開2001−244476号公報
移動体通信装置の電力増幅回路に用いられる増幅素子として、HBT、HEMTなどの化合物半導体デバイス、シリコンバイポーラトランジスタ、LDMOSFET(Laterally Diffused Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor、横方向拡散MOSFET)などが、目的や状況に応じて使用されている。
これらの増幅素子のうち、LDMOSFETは、ドレイン側に低不純物濃度のオフセットドレイン領域を介して高不純物濃度のドレイン領域を設けることによって、高いドレイン耐圧を確保する構造を採用したものであるが、化合物半導体デバイスに比較して電力付加効率は低いものの、バイアス制御が容易で、かつ量産性も高いという利点がある。
しかしながら、最近の移動体通信装置などは、装置全体の小型化や部品点数の増加に伴って、各部品の一層の小型化が要求されてきている。特に、電力増幅回路用の半導体チップは、各部品の中でも多くの電力を消費する部品であることから、更なる小型化や高性能化が要求されている。
また、不純物をドープした多結晶シリコン膜を溝に埋め込んだ埋込み層により、基板の裏面(裏面電極)とLDMOSFETのソースとの間を電気的に接続する場合、種々の高温工程(基板温度が高温となる工程)で埋込み層中の不純物が拡散してしまい、LDMOSFETの特性に悪影響を与える可能性がある。これを防ぐには、埋込み層中の不純物の拡散を考慮して、MOSFETから離れた位置に埋込み層用の溝を形成しなければならず、その分、半導体装置が大型化(大面積化)してしまう。
本発明の目的は、半導体装置を小型化できる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、半導体装置の性能を向上できる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、MISFETのソースとして機能する半導体領域と、半導体基板上に形成された半導体層を貫通しその下層の半導体基板に到達する溝に埋め込んだ導電体部とを、同一のコンタクト層(プラグ)で接続したものである。
また、本発明は、半導体基板上に形成された半導体層を貫通しその下層の半導体基板に到達する溝に埋め込んだ導電体部の上部を半導体層の主面から突出させ、この導電体部とMISFETのソースとして機能する半導体領域を、同一のコンタクト層(プラグ)で接続したものである。
また、本発明は、半導体基板主面にソース領域、ドレイン領域およびゲート電極からなるLDMOSFETが形成され、ソース領域と隣り合うように形成された溝内に打ち抜き層が形成され、打抜き層に電気的に接続された裏面ソース電極が半導体基板の裏面に形成され、LDMOSFET上の層間絶縁膜に打ち抜き層とソース領域の表面を露出する開口部が形成され、この開口部内に、ソース領域と打ち抜き層を電気的に接続するように導電体(プラグ)が形成されたものである。
また、本発明は、半導体基板上に半導体層を形成し、素子分離領域、ゲート絶縁膜およびゲート電極形成用の導電体膜を形成した後に、半導体層を貫通して半導体基板に到達する溝に埋め込んだ導電体部を形成するための導電体層を形成するものである。
また、本発明は、半導体基板に素子分離領域、LDMOSFETのゲート絶縁膜となる絶縁膜、およびLDMOSFETのゲート電極形成用の導電体膜を形成した後に、半導体基板主面から溝を形成し、この溝内に半導体基板と同じ導電型の不純物を含む多結晶シリコン膜からなる打ち抜き層を形成するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
半導体装置を小型化することができる。また、半導体装置の性能を向上させることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションに分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見易くするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態1)
本実施の形態1は、例えばGSM方式のネットワークを利用して情報を伝送するデジタル携帯電話に使用されるRF(Radio Frequency)パワーモジュールなどに搭載される半導体装置である。
図1は、本実施の形態1のRFパワーモジュールを構成する増幅回路用の半導体チップ(IC(Integrated circuit)チップ、半導体装置)1Aの回路ブロック図を示している。この図には、例えばGSM900とDCS1800との2つの周波数帯が使用可能(デュアルバンド方式)で、それぞれの周波数帯でGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)変調方式とEDGE(Enhanced Data GSM Environment)変調方式との2つの通信方式を使用可能なRFパワーモジュールに使用される増幅回路用の半導体チップ(ICチップ、半導体装置)1Aの回路ブロックが例示されている。
半導体チップ1Aは、GSM900用の電力増幅回路102Aと、DCS1800用の電力増幅回路102Bと、それら電力増幅回路102A、102Bの増幅動作の制御や補佐などを行う周辺回路103とを有している。各電力増幅回路102A、102Bは、それぞれ3つの増幅段102A1〜102A3、102B1〜102B3と、3つの整合回路102AM1〜102AM3、102BM1〜102BM3とを有している。すなわち、入力端子104a、104bは、入力用の整合回路102AM1、102BM1を介して1段目の増幅段102A1、102B1の入力に電気的に接続され、1段目の増幅段102A1、102B1の出力は、段間用の整合回路102AM2、102BM2を介して2段目の増幅段102A2、102B2の入力に電気的に接続され、2段目の増幅段102A2、102B2の出力は、段間用の整合回路102AM3、102BM3を介して最終段の増幅段102A3、102B3の入力に電気的に接続され、最終段の増幅段102A3、102B3の出力は、出力端子105a、105bと電気的に接続されている。
周辺回路103は、制御回路103Aと、上記増幅段102A1〜102A3、102B1〜102B3にバイアス電圧を印加するバイアス回路103Bなどを有している。制御回路103Aは、上記電力増幅回路102A、102Bに印加する所望の電圧を発生する回路であり、電源制御回路103A1およびバイアス電圧生成回路103A2を有している。電源制御回路103A1は、上記増幅段102A1〜102A3、102B1〜102B3の各々の出力用のLDMOSFETのドレイン端子に印加される第1電源電圧を生成する回路である。また、上記バイアス電圧生成回路103A2は、上記バイアス回路103Bを制御するための第1制御電圧を生成する回路である。ここでは、電源制御回路103A1が外部のベースバンド回路から供給される出力レベル指定信号に基づいて上記第1電源電圧を生成すると、バイアス電圧生成回路103A2が電源制御回路103A1で生成された上記第1電源電圧に基づいて、上記第1制御電圧を生成するようになっている。上記ベースバンド回路は、上記出力レベル指定信号を生成する回路である。この出力レベル指定信号は、電力増幅回路102A、102Bの出力レベルを指定する信号で、携帯電話と基地局との間の距離、すなわち、電波の強弱に応じた出力レベルに基づいて生成されているようになっている。
上記電力増幅回路102A、102Bのそれぞれは、上記3段の増幅段102A1〜102A3、102B1〜102B3として、3個のnチャネル型LDMOSFETを順次従属接続した回路構成を有している。
次に、本実施の形態の半導体装置(上記半導体チップ1Aに対応)の製造工程およびその構造を図面を参照して説明する。図2〜図18、図20および図21は、本実施の形態の半導体装置(上記半導体チップ1Aに対応)の製造工程中の要部断面図である。図19は本実施の形態の半導体装置の製造工程中の要部平面図である。
まず、図2に示されるように、例えばp+型のシリコン(Si)単結晶からなり、その抵抗率(比抵抗)が例えば1〜10mΩ・cm程度の低抵抗基板とされている半導体基板(以下、単に基板という)1を準備する。それから、基板(半導体基板)1の主面上に周知のエピタキシャル成長法を用いて、例えば抵抗率(比抵抗)が20Ωcm程度で膜厚が2μm程度のp型単結晶シリコンからなるエピタキシャル層2を形成する。エピタキシャル層2の不純物濃度は基板1の不純物濃度よりも低く、エピタキシャル層2の抵抗率は基板1の抵抗率よりも高い。それから、エピタキシャル層2の主面に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより素子分離領域を形成する。ここでは、STI法により素子分離領域を形成する場合について説明する。図3〜図6には、基板1の素子分離領域形成領域が示されている。
素子分離領域を形成するには、まず、図3に示されるように、例えば800〜850℃程度で10分程度熱酸化処理(熱処理)してエピタキシャル層2の表面にストレス緩和や活性領域保護を目的とした酸化シリコン膜(パッド酸化膜)3を形成し、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって酸化シリコン膜3上に窒化シリコン膜4を形成する。次に、図示しないフォトレジストパターンをエッチングマスクとしたドライエッチングにより、素子分離領域形成予定領域の窒化シリコン膜4、酸化シリコン膜3およびエピタキシャル層2を除去して素子分離領域形成予定領域に溝5aを形成する。また、他の形態として、フォトレジストパターンをエッチングマスクとして窒化シリコン膜4をドライエッチングし、このドライエッチングによりパターニングされた窒化シリコン膜4をエッチングマスクとして酸化シリコン膜3およびエピタキシャル層2を所定の深さまでドライエッチングすることで溝5aを形成することもできる。
次に、図4に示されるように、溝5aの内部をウェット洗浄してエッチング残渣を除去した後、基板1を例えば1000℃程度で20〜30分程度熱酸化処理(熱処理)して、溝5aの内壁(底部および側壁)を酸化して酸化シリコン膜6を形成する。
次に、図5に示されるように、エピタキシャル層2の主面上にCVD法などを用いて酸化シリコン膜7を堆積することにより、溝5aの内部に酸化シリコン膜7を埋め込む。酸化シリコン膜7は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン((C2 5 O)4Si)とを使って成膜される酸化シリコン膜(オゾンTEOS(Tetraethoxysilane)酸化膜)のように、流動性の良好な酸化シリコン材料を用いることができる。
次に、図6に示されるように、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法などを用いて酸化シリコン膜7を研磨し、その表面を平坦化する。この研磨は、活性領域を覆う窒化シリコン膜4をストッパに用い、溝5aの外部の酸化シリコン膜7を除去し、溝5aの内部のみに酸化シリコン膜7が残るようにする。その後、窒化シリコン膜4をウェットエッチングなどを用いて除去する。これにより、酸化シリコン膜7を埋め込んだ素子分離溝5が完成し、素子分離溝5に埋め込まれた絶縁膜(酸化シリコン膜6および酸化シリコン膜7)によって素子分離領域9が形成される。なお、素子分離領域9は、酸化シリコン膜6および酸化シリコン膜7からなるが、図6では一体化した絶縁膜として素子分離領域9を図示している。また、本実施の形態では、酸化シリコン膜7の形成に引き続き、CMP法で研磨する方式を説明しているが、CMP法で研磨する前に、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法などを用いて活性領域上の酸化シリコン膜7をエッチングし、CMP工程後の残膜厚を均一化するような手段を用いても良い。また、素子分離領域9の形成工程は、上記のように酸化シリコン膜3の形成工程や酸化シリコン膜6の形成工程のような熱処理(熱酸化処理)工程を有しており、素子分離領域9を形成する工程では例えば800℃以上の熱処理が行われることとなる。
このようにして素子分離領域9を形成した後、LDMOSFET(Laterally Diffused Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor、横方向拡散MOSFET)などのMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)素子を形成する。基板1(エピタキシャル層2)は素子分離領域9によって複数の活性領域(アクティブ領域、素子分離領域9が形成されていない領域)に絶縁分離されており、その活性領域にLDMOSFETなどの半導体素子(MISFET素子)が形成される。上記図3〜図6は、素子分離領域9の形成工程を説明するために基板1の素子分離領域9形成領域およびその近傍領域の断面が示されていたが、図7〜図18、図20および図21は、上記図3〜図6とは異なる領域(LDMOSFET形成領域)の断面が示されている。従って、図7〜図18、図20および図21には素子分離領域9は示されていない。
上記のようにして素子分離領域9を形成した後、図7に示されるように、ウェットエッチングなどにより、酸化シリコン膜3を除去し、例えば800℃程度で10〜20分程度熱酸化処理(ウェット酸化)してエピタキシャル層2の表面に酸化シリコン膜11を形成する。
次に、図示しないフォトレジストパターンをマスクにしてエピタキシャル層2の一部にホウ素(B)などのp型の不純物をイオン注入することによって、p型ウエル12を形成する。p型ウエル12は、主としてLDMOSFETのソース形成領域とチャネル形成領域とに形成される。イオン注入後、導入した不純物を活性化させるためのアニール(熱処理)を行う。アニール温度は例えば950℃程度、アニール時間は例えば1分程度とすることができる。p型ウエル12は、LDMOSFETのドレインからソースへの空乏層の延びを抑えるパンチスルーストッパとして機能することができる。
次に、エピタキシャル層2の表面をフッ酸で洗浄して酸化シリコン膜11を除去した後、図8に示されるように、基板1を例えば800℃程度で20〜30分程度熱処理(熱酸化処理)することなどによって、エピタキシャル層2の表面に例えば膜厚11nm程度の酸化シリコン膜などからなるゲート絶縁膜13を形成する。ゲート絶縁膜13は、熱酸化膜に代えて、窒素を含む酸化シリコン膜、いわゆる酸窒化膜を適用してもよい。この場合は、ゲート絶縁膜13の界面におけるホットエレクトロンのトラップを低減することができる。また、熱酸化膜の上部にCVD法で酸化シリコン膜を堆積し、これら2層の酸化膜でゲート絶縁膜13を構成してもよい。ゲート絶縁膜13を形成する工程では、上記のように例えば700℃以上(例えば800℃程度)の熱処理が行われることとなる。
次に、エピタキシャル層2の主面上に、CVD法などによりn型多結晶シリコン膜(リン(P)などのn型の不純物をドープ(導入)した多結晶シリコン膜)14を堆積(形成)する。それから、n型多結晶シリコン膜14上にCVD法などにより酸化シリコン膜などからなる絶縁膜(キャップ絶縁膜)15を堆積(形成)する。このn型多結晶シリコン膜14は、ゲート電極形成用の導電体膜である。また、n型多結晶シリコン膜14の成膜温度(基板温度)は、例えば600℃程度であり、絶縁膜15の成膜温度(基板温度)は、例えば680℃程度である。
次に、フォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクにして絶縁膜15をドライエッチングし、このドライエッチングによってパターニングされた絶縁膜15をエッチングマスクにしてn型多結晶シリコン膜14およびエピタキシャル層2をドライエッチングすることで、図9に示されるように、エピタキシャル層2(とn型多結晶シリコン膜14と絶縁膜15)に溝16が形成される。溝16は、絶縁膜15とn型多結晶シリコン膜14とエピタキシャル層2とを貫通して溝16の底部が基板1に到達するように形成される。従って、溝16は、エピタキシャル層2の主面(絶縁膜15の上面)からエピタキシャル層2を貫通して基板1に到達する。この溝16は、p型打抜き層(後述するp型打抜き層22)形成用の溝である。また、他の形態として、フォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクにして絶縁膜15、n型多結晶シリコン膜14およびエピタキシャル層2をドライエッチングして溝16を形成することもできる。
次に、図10に示されるように、CVD法などによりp型多結晶シリコン膜(ホウ素(B)などのp型の不純物をドープ(導入)した多結晶シリコン膜)17を、溝16の内部を埋めるように基板1(絶縁膜15)上に堆積(形成)する。このp型多結晶シリコン膜17は、p型打抜き層(後述するp型打抜き層22)を形成するための導電体膜(p型の導電体膜、p型の半導体膜)である。p型多結晶シリコン膜17の不純物濃度は、エピタキシャル層2の不純物濃度よりも高い。このため、p型多結晶シリコン膜17の抵抗率は、エピタキシャル層2の抵抗率よりも低い。
次に、図11に示されるように、p型多結晶シリコン膜17をエッチバックして、絶縁膜15を露出させる。すなわち、溝16内のp型多結晶シリコン膜17を残すように、絶縁膜15(n型多結晶シリコン膜14)上のp型多結晶シリコン膜17を除去する。これにより、溝16内のp型多結晶シリコン膜17を残し、それ以外のp型多結晶シリコン膜17が除去される。その後、図12に示されるように、絶縁膜15を除去する。残存するp型多結晶シリコン膜17の上面は、エピタキシャル層2の主面よりも上部に位置している。すなわち、溝16内に残されたp型多結晶シリコン膜17の上部は、エピタキシャル層2の主面(上面)から突出している。
次に、図13に示されるように、基板1(n型多結晶シリコン膜14およびp型多結晶シリコン膜17)上に、CVD法などにより酸化シリコン膜などからなる絶縁膜(キャップ絶縁膜)18を堆積する。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて、絶縁膜18上にフォトレジストパターン(エッチングマスク層)20を形成する。このフォトレジストパターン20は、ゲート電極形成領域(ゲート電極形成予定領域)上と、p型打抜き層形成領域(すなわち溝16内に残された(埋め込まれた)p型多結晶シリコン膜17)上とに形成される。
次に、図14に示されるように、フォトレジストパターン20をエッチングマスクにして絶縁膜18およびn型多結晶シリコン膜14をドライエッチングし、LDMOSFETのゲート電極21を形成する。すなわち、絶縁膜18およびn型多結晶シリコン膜14をエッチングによりパターニングすることで、パターニングされたn型多結晶シリコン膜14からなるゲート電極21が、p型ウエル12の表面にゲート絶縁膜13を介して形成される。ゲート電極21の下部のp型ウエル12は、LDMOSFETのチャネルが形成される領域となる。このゲート電極21を構成するn型多結晶シリコン膜14の上部には、後でコバルトシリサイドのような金属シリサイド膜が形成されるが、この工程段階ではゲート電極21を構成するn型多結晶シリコン膜14の上部には絶縁膜18が残存している。他の形態として、フォトレジストパターン20をエッチングマスクにして絶縁膜18をドライエッチングし、このドライエッチングによりパターニングされた絶縁膜18をエッチングマスクとしてn型多結晶シリコン膜14をドライエッチングして、ゲート電極21を形成することもできる。
ゲート電極21を形成するための上記ドライエッチング工程(絶縁膜18およびn型多結晶シリコン膜14のドライエッチング工程)において、p型打抜き層形成領域(溝16に埋め込まれたp型多結晶シリコン膜17に対応する領域)はフォトレジストパターン20によって覆われていたので、p型多結晶シリコン膜17はその上部の絶縁膜18とともに残存する。これにより、溝16の内部に埋め込まれた導電体膜(p型多結晶シリコン膜17)からなるp型打抜き層(打ち抜き層、p型埋込み層、導電体部)22が形成される。p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17の上部は、エピタキシャル層2の主面(上面)から突出している。このように、本実施の形態では、不純物をドープ(導入)したp型多結晶シリコン膜を溝16の内部に埋め込むことにより、寄生抵抗の小さいp型打抜き層22を形成することができる。このp型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17の上部には、後でコバルトシリサイドのような金属シリサイド膜が形成されるが、この工程段階ではp型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17の上部には絶縁膜18が残存している。
本実施の形態では、ゲート電極21とp型打抜き層22の加工(パターニング)を同じフォトマスクで形成したフォトレジストパターン20を用いて同じドライエッチング工程で行うことができるので、製造工程数を低減でき、また、ゲート電極21とp型打抜き層22の位置合わせの精度を向上することができる。このため、ゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を設計値通りの値とすることができ、フォトマスクの合わせずれを考慮してゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を離す必要がなく、ゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を近づけることが可能になる。このため、半導体装置の小型化に有利となる。
次に、図15に示されるように、エピタキシャル層2の一部にリン(P)などのn型の不純物をイオン注入することによって、n-型オフセットドレイン領域23を形成する。n-型オフセットドレイン領域23は、その端部がチャネル形成領域と接するように、ゲート電極21の側壁下部で終端する。
次に、p型ウエル12の表面にヒ素(As)などのn型の不純物をイオン注入することによって、n-型ソース領域24を形成する。n-型ソース領域24は、その端部がチャネル形成領域と接するように、ゲート電極21の側壁下部で終端する。
次に、p型ウエル12の表面にホウ素(B)などのp型の不純物をイオン注入することによって、n-型ソース領域24の下部にp型ハロー領域25を形成する。このとき、基板1の主面に対して斜め方向から不純物をイオン注入する斜めイオン注入法を用いる。p型ハロー領域25は、必ずしも形成する必要はないが、これを形成した場合は、ソースからチャネル形成領域への不純物の広がりがさらに抑制され、さらに短チャネル効果が抑制されるので、しきい値電圧の低下をさらに抑制することができる。
次に、ゲート電極21の側壁に酸化シリコン(絶縁膜)などからなるサイドウォールスペーサ(側壁絶縁膜、側壁スペーサ)26を形成する。サイドウォールスペーサ26は、例えば、基板1上にCVD法などで酸化シリコン膜(絶縁膜)を堆積した後、この酸化シリコン膜(絶縁膜)を異方性エッチングして形成することができる。このゲート電極21の側壁へのサイドウォールスペーサ26形成工程で、p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17のエピタキシャル層2の主面から突出する部分の側壁上にも、サイドウォールスペーサ26と同様のサイドウォールスペーサ(側壁絶縁膜、側壁スペーサ)26aが形成される。従って、サイドウォールスペーサ26aは、ゲート電極21の側壁上に形成されたサイドウォールスペーサ26と同様の材料により形成され、例えば酸化シリコンなどの絶縁体材料(絶縁膜)からなる。
次に、n-型オフセットドレイン領域23の一部にリン(P)などのn型の不純物をイオン注入する。これにより、n-型オフセットドレイン領域23の一部には、ゲート電極21のドレイン側の側壁に形成されたサイドウォールスペーサ26に対して自己整合的にn型オフセットドレイン領域27が形成される。n型オフセットドレイン領域27に注入された不純物は、n-型オフセットドレイン領域23に注入された不純物と同じ導電型の不純物なので、n型オフセットドレイン領域27の不純物濃度は、n-型オフセットドレイン領域23の不純物濃度よりも高くなる。すなわち、n型オフセットドレイン領域27は、n-型オフセットドレイン領域23よりも低抵抗となるので、オン抵抗(Ron)を低減することができる。また、n-型オフセットドレイン領域23は、ゲート電極21に対して自己整合的に形成されるのに対し、n型オフセットドレイン領域27は、ゲート電極21の側壁のサイドウォールスペーサ26に対して自己整合的に形成されることから、n型オフセットドレイン領域27は、ゲート長方向に沿ったサイドウォールスペーサ26の膜厚に相当する分、ゲート電極21から離間して形成される。
次に、n型オフセットドレイン領域27とp型ウエル12のそれぞれの一部にヒ素(As)などのn型の不純物をイオン注入する。これにより、n型オフセットドレイン領域27の一部には、n型オフセットドレイン領域27よりも不純物濃度が高く、かつn型オフセットドレイン領域27よりもさらにチャネル形成領域から離間したn+型ドレイン領域28が形成され、また、p型ウエル12には、n-型ソース領域24よりも不純物濃度が高く、かつn-型ソース領域24よりも底部の位置が深いn+型ソース領域29が形成される。n+型ソース領域29は、ゲート電極21の側壁のサイドウォールスペーサ26およびp型多結晶シリコン膜17の側壁のサイドウォールスペーサ26aに対して自己整合的に形成され、n-型ソース領域24に接して形成される。このため、n+型ソース領域29は、ゲート長方向に沿ったサイドウォールスペーサ26の膜厚に相当する分、チャネル形成領域から離間して形成される。このように、n+型ソース領域29をサイドウォールスペーサ26,26aに対して自己整合的に形成することにより、n+型ソース領域29とチャネル形成領域との距離を高精度に規定することができる。また、n+型ソース領域29は、p型多結晶シリコン膜17の側壁のサイドウォールスペーサ26aに対して自己整合的に形成されるので、n+型ソース領域29とp型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜)17とは、サイドウォールスペーサ26aに対応する領域(サイドウォールスペーサ26aの下方の領域)を間に介して、隣り合うことになる。
本実施の形態とは異なり、ゲート電極21の側壁にサイドウォールスペーサ26を形成せず、フォトレジスト膜をマスクにしたイオン注入によってチャネル形成領域から離間したn+型ソース領域29を形成しようとすると、フォトマスクの合わせずれによってn+型ソース領域29とチャネル形成領域との距離がばらついてしまう。この場合、n+型ソース領域29の端部がチャネル形成領域に近づき過ぎると、n+型ソース領域29の不純物がチャネル形成領域に拡散し、しきい値電圧がばらついてしまう。他方、n+型ソース領域29の端部がチャネル形成領域から離れ過ぎると、ソース抵抗が増加してしまう。
従って、本実施の形態のように、n+型ソース領域29をサイドウォールスペーサ26,26aに対して自己整合で形成すれば、LDMOSFETを微細化した場合でも上記のような問題を回避できるので、LDMOSFETの微細化を推進することができる。
ここまでの工程により、図15に示されるように、n-型オフセットドレイン領域23とn型オフセットドレイン領域27とn+型ドレイン領域28とからなるドレイン(ドレイン領域)、n-型ソース領域24とn+型ソース領域29とからなるソース(ソース領域)、およびゲート電極21を有するLDMOSFETのようなMISFET素子が(エピタキシャル層2の主面に)形成される。LDMOSFETのソース、ドレインは、エピタキシャル層2の内部のチャネル形成領域(ゲート電極21およびゲート絶縁膜13の下部のp型ウエル12)を挟んで互いに離間する領域に形成され、このうちソースは、溝16(p型打抜き層22)とチャネル形成領域(ゲート電極21およびゲート絶縁膜13の下部のp型ウエル12)との間の領域(エピタキシャル層2)に形成されている。なお、本実施の形態でMOSFETというときは、ゲート絶縁膜に酸化膜(酸化シリコン膜)を用いたMISFETだけでなく、酸化膜(酸化シリコン膜)以外の絶縁膜をゲート絶縁膜に用いたMISFETも含むものとする。
本実施の形態では、n+型ソース領域29のn-型ソース領域24と接する側とは反対側の端部側には、p型打抜き層(p型埋込み層)22が形成されている。p型打抜き層22は、LDMOSFET(MISFET)のソースと基板1とを電気的に接続するための導電層(導電体部)である。p型打抜き層22は、上記のように、エピタキシャル層2を貫通する溝16の内部に埋め込んだ導電層(p型多結晶シリコン膜17)によって形成される。p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜(p型半導体膜)17の不純物濃度は、エピタキシャル層2の不純物濃度よりも高い。このため、p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜(p型半導体膜)17の抵抗率は、エピタキシャル層2の抵抗率よりも低い。このように、LDMOSFETのソース領域(n+型ソース領域29)の隣に設けられた溝16内に形成されたp型打抜き層22は、LDMOSFETのソースと基板1(および後述する裏面電極42)とを電気的に接続するための導電層であり、基板1上に形成された相対的に高抵抗(高抵抗率)の領域(エピタキシャル層2)を打抜いて(貫通して)相対的に低抵抗の基板領域(基板1)に接続(到達)する導電層として機能することができる。なお、LDMOSFETのソース領域(n+型ソース領域29)とp型打抜き層22とは、後述するプラグ34bによって電気的に接続される。また、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)の上部はエピタキシャル層2(のp型ウエル12)の主面から上方に突出しており、その突出した部分の側壁上にはサイドウォールスペーサ(側壁絶縁膜、側壁スペーサ)26aが形成されている。
次に、図16に示されるように、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29の表面に、それぞれシリサイド膜(金属シリサイド膜)31を(選択的に)形成する。シリサイド膜31は、例えばコバルトシリサイド膜(CoSi2膜)などの金属シリサイド膜(金属シリサイド層)からなる。シリサイド膜31を形成するには、例えば、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29の表面を露出させてから、例えばコバルト(Co)膜などの金属膜を基板1(エピタキシャル層2)上に堆積して熱処理することによって、金属膜の金属元素とp型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21(n型多結晶シリコン膜14)、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29のシリコン(Si)元素とを反応させることで、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29の表面(上部)にシリサイド膜31を(選択的に)形成することができる。その後、未反応の金属膜(例えばコバルト膜)は除去する。シリサイド膜31を形成することで、拡散抵抗やコンタクト抵抗を低抵抗化することができる。
本実施の形態では、上記のようにサリサイド(Salicide:Self Aligned Silicide)プロセスを用いて、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29の表面にシリサイド膜31を形成する。従って、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29上のシリサイド膜31は、同種の金属シリサイド(例えばコバルトシリサイド)からなる。このため、LDMOSFETのソース、ドレインおよびゲート電極21上にシリサイド膜31を形成する工程と同じ工程で、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)の上部にシリサイド膜31を形成できる。このため、製造工程数を増加することなく、p型打抜き層22のコンタクト抵抗を低減することができる。
また、本実施の形態では、p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17の上部はエピタキシャル層2の主面から突出している。このため、ゲート電極21の側壁上にサイドウォールスペーサ26を形成する工程で、p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17のエピタキシャル層2から突出する部分の側壁上にもサイドウォールスペーサ26aを形成することができる。従って、上記のようにサリサイドプロセスでシリサイド膜31を形成する際に、n+型ソース領域29上のシリサイド膜31と、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)上のシリサイド膜31とを、サイドウォールスペーサ26aによって分離(絶縁)することができる。これにより、n型の半導体領域であるn+型ソース領域29とp型の半導体領域であるp型打抜き層22とが同じシリサイド膜31で連結されてコンタクト抵抗が上昇してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、p型打抜き層22をエピタキシャル層2の主面から突出させ、その上部にシリサイド膜31を形成するので、p型打抜き層22のコンタクト抵抗を低減するためのp型打抜き層22上部への再度のイオン注入工程(p型打抜き層22の上部に高濃度不純物層を形成するためのイオン注入工程)が不要であり、イオン注入によるダメージや結晶欠陥の発生を防止でき、製造工程数も低減できる。
次に、図17に示されるように、層間絶縁膜として、基板1上に相対的に薄い窒化シリコン膜(絶縁膜)32aとその上の相対的に厚い酸化シリコン膜(絶縁膜)32bとを順に形成する。酸化シリコン膜32bは窒化シリコン膜32aよりも厚い。窒化シリコン膜32aおよび酸化シリコン膜32bは、例えばCVD法により形成することができ、酸化シリコン膜32bの堆積後、必要に応じてCMP処理して表面を平坦化する。(窒化シリコン膜32aおよび)酸化シリコン膜32bは層間絶縁膜として機能することができ、窒化シリコン膜32aは、後述するようにコンタクトホール形成時のエッチングストッパ膜として機能することができる。
次に、図18に示されるように、フォトレジストパターン(図示せず)をエッチングマスクにして酸化シリコンがエッチングされやすい条件で酸化シリコン膜32bをドライエッチングし、続いて窒化シリコンがエッチングされやすい条件で窒化シリコン膜32aをドライエッチングすることにより、ドレイン(n+型ドレイン領域28)の上部にコンタクトホール(開口部)33aを形成し、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)およびソース(n+型ソース領域29)の上部にコンタクトホール(開口部)33bを形成する。コンタクトホール33aの底部では、n+型ドレイン領域28(上のシリサイド膜31)が露出し、コンタクトホール33bの底部では、p型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とが露出する。
図19は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の要部平面図(平面レイアウト図)であり、図18と同じ工程中の要部平面図が示されている。図19のA−A線の断面が図18にほぼ対応する。なお、図19は平面図であるが、図面を見易くするために同層のものに同じハッチングを付し、素子分離領域9、ゲート電極21、p型打抜き層22およびコンタクトホール33a,33b以外は図示を省略している。また、図19に示される構造(セル)が繰り返し並んで本実施の形態の半導体装置の電力増幅回路が形成される。
図19に示されるように、LDMOSFETは、基板1上のエピタキシャル層2に形成された素子分離領域9によって囲まれた活性領域(素子分離領域9が形成されていない領域)に形成されている。素子分離領域9は、上記のように、例えばエピタキシャル層2に形成された溝(素子分離溝5)に埋め込まれた絶縁膜(酸化シリコン膜)などからなる。
また、図19にも示されるように、p型打抜き層22は、ゲート電極21の延在方向と平行(略平行)な方向に延在している。ドレイン(n+型ドレイン領域28)に接続するためのコンタクトホール33aも、ゲート電極21の延在方向と平行(略平行)な方向に延在している。ソース(n+型ソース領域29)およびp型打抜き層22に接続するためのコンタクトホール33bは、ゲート電極21の延在方向と垂直(略垂直)な方向に延在しており、同形状(ほぼ同形状)の複数のコンタクトホール33bが、ゲート電極21の延在方向と平行(略平行)な方向に並んで配置(配列)されている。
各コンタクトホール33bは、n+型ソース領域29から、ゲート電極21に対して遠ざかる方向に、p型打抜き層22をまたぐように又は横切るように(隣のセルのn+型ソース領域29まで)延在しており、その底部でn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とが露出する。各コンタクトホール33bを、p型打抜き層22をまたぐように(横切るよう)に、n+型ソース領域29から隣のセルのn+型ソース領域29まで形成しているので、コンタクトホール33bの形成位置が、形成予定の位置から多少ずれたとしても、コンタクトホール33bの底部で、p型打抜き層22(上のシリサイド膜31)を確実に露出させることができる。
また、コンタクトホール33bの底部で、p型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とを露出するので、後述するようにコンタクトホール33bを埋め込む同一のプラグ(プラグ34b)を介して、p型打抜き層22とn+型ソース領域29とを電気的に接続することができる。
このように、コンタクトホール33b(およびそこに埋め込むプラグ34b)は、ソース(n+型ソース領域29)へのコンタクトとp型打抜き層22へのコンタクトとを兼ねている。
また、上記のように、酸化シリコン膜32bと窒化シリコン膜32aとを異なる絶縁材料により形成し、コンタクトホール33a,33bを形成する際に、まず窒化シリコン膜32aよりも酸化シリコン膜32bがエッチングされやすい条件で酸化シリコン膜32bをドライエッチング(除去)して酸化シリコン膜33bに開口部(コンタクトホール33a,33b)を形成し、窒化シリコン膜33bをエッチングストッパ膜として機能させ、それから酸化シリコン膜32bよりも窒化シリコン膜32aがエッチングされやすい条件で酸化シリコン膜32bの開口部(コンタクトホール33a,33b)の底部で露出する窒化シリコン膜32aをドライエッチング(除去)して、酸化シリコン膜32bおよび窒化シリコン膜32aにコンタクトホール33a,33bを形成する。これにより、絶縁膜33a,33bコンタクトホール33a,33bをエッチングにより形成する際に、その掘り過ぎにより下層に損傷を与えたり、加工寸法精度が劣化したりすることを回避することができる。コンタクトホール33bでは、窒化シリコン膜32aをドライエッチングする段階でサイドウォールスペーサ26aが露出するが、サイドウォールスペーサ26aは酸化シリコン膜からなるので除去されずに残存する。
図20および図21は、図18に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
上記のようにコンタクトホール33a,33bを形成した後、図20に示されるように、コンタクトホール33a,33bの内部にタングステン(W)膜を主体とするプラグ(導電体部、コンタクト層)34a,34bを埋め込む。プラグ34a,34bは導電体からなる。例えば、コンタクトホール33a,33bの内部(底部および側壁上)を含む酸化シリコン膜33b上にバリア膜(例えば窒化チタン膜など)を形成した後、タングステン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法によってバリア膜上にコンタクトホール33a,33bを埋めるように形成し、酸化シリコン膜33b上の不要なタングステン膜およびバリア膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法またはエッチバック法などによって除去することにより、プラグ34a,34bを形成することができる。コンタクトホール33aに埋め込まれたプラグ34aは、コンタクトホール33aの底部でn+型ドレイン領域28(上のシリサイド膜31)に接続される。コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34bは、コンタクトホール33bの底部で、n+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)に接続される。このため、コンタクトホール33bを埋め込む同一のプラグ34bにより、p型打抜き層22とn+型ソース領域29とを電気的に接続することができる。
また、プラグ34bとn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とのコンタクト部(接続部)と、プラグ34bとp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とのコンタクト部(接続部)とは、サイドウォールスペーサ26によって分離(絶縁)されている。このため、n型の半導体領域であるn+型ソース領域29とp型の半導体領域であるp型打抜き層22とが連続的にプラグ34bに接続されてコンタクト抵抗が上昇してしまうのを防止することができる。
上記のようにプラグ34a,34bを形成した後、図21に示されるように、酸化シリコン膜32bの上部にアルミニウム(Al)合金膜を主体とするドレイン電極35とソース電極36とを形成する。ドレイン電極35は、コンタクトホール33aに埋め込まれたプラグ34aを介して、LDMOSFETのドレイン(n+型ドレイン領域28)に電気的に接続される。ソース電極36は、コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34bを介して、LDMOSFETのソース(n+型ソース領域29)に電気的に接続されるとともに、プラグ34bを介してp型打抜き層22に電気的に接続され、p型打抜き層22を介して更に基板1(および後述の裏面電極42)に電気的に接続される。LDMOSFETのソース(n+型ソース領域29)は、コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34b(およびソース電極36)を介して、p型打抜き層22に電気的に接続され、更に基板1(および後述の裏面電極42)に電気的に接続される。
次に、ドレイン電極35およびソース電極36を覆うように酸化シリコン膜32b上に酸化シリコン膜などからなる絶縁膜37をCVD法などにより形成し、続いて絶縁膜37の一部をエッチングしてスルーホール38を形成した後、スルーホール38の内部にタングステン(W)膜を主体とするプラグ39を埋め込む。それから、絶縁膜37の上部にアルミニウム(Al)合金膜を主体とする配線40を形成し、配線40とドレイン電極35および配線40とソース電極36をそれぞれプラグ39を介して電気的に接続する。そして、配線40を覆うように絶縁膜37上に酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の積層膜などからなる表面保護膜41を形成する。
その後、表面保護膜41の一部を選択的に除去して配線40の一部(図示しないパッド部)を露出した後、基板1の裏面(エピタキシャル層2を形成した側とは逆側の主面)を必要に応じて研磨し、続いて基板1の裏面に裏面電極(裏面ソース電極)42を形成する。ここまでの工程により、前記図2に示す電力増幅回路が略完成する。裏面電極42は、例えばニッケル(Ni)膜、チタン(Ti)膜、ニッケル(Ni)膜および金(Au)膜をスパッタリング法で順次堆積することによって形成することができる。裏面電極42は、p型打抜き層22およびプラグ34bを通じて、LDMOSFETのソースに電気的に接続される。このように、p型打抜き層22は、プラグ34bを介してLDMOSFETのソース領域に電気的に接続されるとともに、基板1および裏面電極(裏面ソース電極)42にも電気的に接続されており、LDMOSFETのソースと裏面電極(裏面ソース電極)42とを電気的に接続するための導電層(導体部)として機能することができる。
そして、基板1は、半導体チップ(半導体チップ1A)に個片化された後、裏面電極42を介してモジュール基板に半田付けされる。
図22は、本実施の形態のLDMOSFETを用いた増幅回路を有する半導体チップ1Aが搭載されたRFパワーモジュールの概略斜視図である。
半導体チップ1Aは、基板1の裏面をモジュール基板50の主面と対向させた状態でキャビティ内に搭載されている。半導体チップ1Aは、Auワイヤ51を介して伝送線路52と電気的に接続されている。伝送線路52には、半導体チップ1Aの他、インピーダンス整合用のコンデンサ53などが接続されている。Auワイヤ51は、インダクタとしての機能を有し、伝送線路52は、インピーダンス整合用のインダクタとしての機能を有している。基板1の裏面に形成された裏面電極42は、チップ搭載用の電極54に半田付けされている。電極54は、モジュール基板50内のサーマルビア55を通じてモジュール基板50の裏面のGND電極56と電気的かつ熱的に接合されている。モジュール基板50の主面はモールド樹脂57で覆われ、半導体チップ1Aやコンデンサ53などが封止されている。
本実施の形態では、素子分離領域9、ゲート絶縁膜13およびゲート電極形成用のn型多結晶シリコン膜14を形成した後に、p型打抜き層22形成用の溝16を形成してその溝16にp型多結晶シリコン膜17を埋め込む。
本実施の形態とは異なり、素子分離領域9の形成前に、p型打抜き層22形成用の溝を形成してその溝にp型多結晶シリコン膜を埋め込んでp型打抜き層22を形成した場合、素子分離領域9形成工程中の熱処理やゲート絶縁膜13形成工程中の熱処理(熱酸化工程)のような種々の高温工程(基板温度が高温となる工程)で、p型打抜き層22中の不純物(例えばホウ素(B))が拡散してしまう。特に、素子分離領域9形成工程における溝5aの内壁を酸化して酸化シリコン膜6を形成する熱酸化工程は、熱処理温度が1000℃程度と比較的高く、p型打抜き層22中の不純物が拡散しやすい。p型打抜き層22がLDMOSFET(MISFET)の比較的近くに位置し、p型打抜き層22中の不純物が横方向(基板1の主面に平行な方向)に拡散した場合、LDMOSFETの特性に影響を与え、例えばLDMOSFETのしきい値電圧(Vth)が上昇してしまう可能性がある。図23は、p型打抜き層とゲート電極との間の距離(横軸)と、LDMOSFETのしきい値電圧Vth(縦軸)との相関の一例を示すグラフである。図23から分かるように、p型打抜き層とゲート電極とが充分に離れていれば、すなわち限界距離(しきい値電圧Vthを上昇させることなくp型打抜き層とゲート電極を近づかせることができる限界の距離)L0よりも離れていれば、p型打抜き層22中の不純物が横方向(基板1の主面に平行な方向)に拡散してもLDMOSはその影響を受けず、LDMOSFETのしきい値電圧Vthは変動しないが、p型打抜き層とゲート電極とが近くなると(限界距離L0よりも近くなると)、p型打抜き層22中の不純物が横方向(基板1の主面に平行な方向)に拡散した影響を受けて、LDMOSFETのしきい値電圧Vthが上昇してしまう。
本発明者の検討によれば、本実施の形態とは異なり、素子分離領域9の形成前にp型打抜き層22を形成した場合、その後の製造工程でのp型打抜き層22中の不純物の横方向の拡散距離は、0.5μm程度である。このため、p型打抜き層22の不純物の拡散によるLDMOSFETの特性の変化(例えばしきい値電圧の上昇)を防止するためには、p型打抜き層22中の不純物の拡散を考慮して、その拡散距離(0.5μm)の分だけLDMOSFETから更に離れた位置にp型打抜き層22用の溝を形成しなければならなくなり、半導体装置が大型化(大面積化)してしまう。
本実施の形態では、素子分離領域9、ゲート絶縁膜13およびゲート電極形成用のn型多結晶シリコン膜14を形成した後に、p型打抜き層22形成用の溝16を形成してその溝16にp型多結晶シリコン膜17を埋め込む。このため、素子分離領域9形成工程中の熱処理、ゲート絶縁膜13形成工程中の熱処理(熱酸化工程)およびn型多結晶シリコン膜14や絶縁膜15の成膜工程のような種々の高温工程(基板温度が高温となる工程)で、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物(例えばホウ素(B))が拡散するのを防止することができる。特に、素子分離領域9の形成後に、p型多結晶シリコン膜17を形成するので、熱処理温度が1000℃程度と比較的高い素子分離領域9形成工程における溝5aの内壁を酸化して酸化シリコン膜6を形成する熱酸化工程で、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物が拡散することはない。本実施の形態のように素子分離領域9、ゲート絶縁膜13およびゲート電極形成用のn型多結晶シリコン膜14を形成した後に、p型打抜き層22形成用の溝16を形成してその溝16にp型多結晶シリコン膜17を埋め込んだ場合、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物の拡散は、種々のイオン注入工程後のアニール処理(不純物の活性化のためのアニール処理)だけとなるので、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物の横方向の拡散距離を抑制することができ、本発明者の実験によれば、p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物の横方向の拡散距離を0.2μm程度以下に抑制することができる。p型打抜き層22(p型多結晶シリコン膜17)中の不純物の拡散距離が短いので、LDMOSFET(MISFET)に比較的近い位置にp型打抜き層22用の溝16およびそこに埋め込まれたp型打抜き層22を形成することができ、半導体装置を小型化(小面積化)することができる。このため、半導体装置のコスト(製造コスト)も低減できる。また、p型打抜き層22中の不純物の拡散を抑制できるので、p型打抜き層22中の不純物の拡散の影響によるLDMOSFET(MISFET)の特性の変動(例えばLDMOSFETのしきい値電圧Vthの上昇)を抑制または防止することができる。例えば、図23のグラフにおいて、しきい値電圧Vthが変動する位置、すなわち限界距離(しきい値電圧Vthを上昇させることなくp型打抜き層とゲート電極を近づかせることができる限界の距離)L0を、p型打抜き層とゲート電極間の距離がより短い側(グラフの横軸のより左側)にシフトさせることができる。従って、p型打抜き層22とゲート電極21とを近づけたときのLDMOSFETのしきい値電圧Vthの上昇を抑制することができ、また、LDMOSFETのしきい値電圧Vthを上昇(変動)させることなくp型打抜き層22とゲート電極21をより近づかせることができる(限界距離L0をより短くすることができる)。このため、半導体装置の特性を向上させる(安定させる)ことができ、また、半導体装置の小型化が可能になる。
また、本実施の形態とは異なり、LDMOSFETにおいて、p型打抜き層22に対応する打抜き層をエピタキシャル層2に不純物をイオン注入することによって形成することも考えられるが、この場合、イオン注入によって形成したp型打抜き層は、単位面積当たりの寄生抵抗が大きいという欠点がある。本実施の形態では、高濃度の不純物をドープしたp型多結晶シリコン膜17を溝16の内部に埋め込むことにより、寄生抵抗の小さいp型打抜き層22を形成することができる。
また、本実施の形態では、ゲート電極21形成領域とp型打抜き層22形成領域の絶縁膜18上に同じフォトリソグラフィ工程でフォトレジストパターン20を形成し、このフォトレジストパターン20をエッチングマスクとしてドライエッチングを行うことにより、ゲート電極21とp型打抜き層22の加工を行う。ゲート電極21とp型打抜き層22の加工(パターニング)を同じフォトマスクで形成したフォトレジストパターン20により同じ工程(ドライエッチング工程)で行うことができるので、製造工程数を低減でき、また、ゲート電極21とp型打抜き層22の位置合わせの精度を向上することができる。このため、ゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を設計値通りの値とすることができ、フォトマスクの合わせずれを考慮してゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を離す必要がなく、ゲート電極21とp型打抜き層22との間の距離を近づけることが可能になる。このため、半導体装置の小型化に有利となる。このため、半導体装置の低コスト化にも有利となる。
また、本実施の形態では、p型打抜き層22を形成するp型多結晶シリコン膜17の上部はエピタキシャル層2の主面から突出しており、ゲート電極21の側壁上にサイドウォールスペーサ26を形成する工程で、このp型多結晶シリコン膜17のエピタキシャル層2から突出する部分の側壁上にもサイドウォールスペーサ26aを形成することができる。このため、サリサイドプロセスを用いて、ゲート電極21、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28、n+型ソース領域29およびp型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17の表面にシリサイド膜31を形成したときに、n+型ソース領域29上のシリサイド膜31と、p型打抜き層22を構成するp型多結晶シリコン膜17上のシリサイド膜31とを、サイドウォールスペーサ26aによって分離(絶縁)することができる。これにより、n型の半導体領域であるn+型ソース領域29とp型の半導体領域であるp型打抜き層22とが同じシリサイド膜31で連結されてコンタクト抵抗が上昇してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態とは異なり、n+型ソース領域29の上部とp型打抜き層22の上部とに個別にコンタクトホールを形成してそれぞれプラグを埋込み、n+型ソース領域29上のプラグとp型打抜き層22上のプラグとをソース電極36で接続することも考えられるが、この場合、n+型ソース領域29とp型打抜き層22との間は、2つのプラグとソース電極36とで接続されるので、抵抗が増加し、電力ロスや半導体装置の動作の遅延などの点で不利となる。それに対して、本実施の形態では、LDMOSFETのソース(n+型ソース領域29)は、コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34b(すなわち同一のコンタクト層(プラグ))を介して、p型打抜き層22に電気的に接続されている。n+型ソース領域29とp型打抜き層22との間は、プラグ34b(同一のコンタクト層(プラグ))により接続されるので、抵抗(n+型ソース領域29とp型打抜き層22との間の抵抗)を低減できる。このため、例えば電力ロスを減少させることができ、半導体装置の動作の遅延なども防止できる。従って、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、本実施の形態では、プラグ34bとn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)とのコンタクト部(接続部)と、プラグ34bとp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とのコンタクト部(接続部)とは、サイドウォールスペーサ26によって分離(絶縁)されている。このため、n型の半導体領域であるn+型ソース領域29とp型の半導体領域であるp型打抜き層22とが連続的にプラグ34bに接続されてコンタクト抵抗が上昇してしまう(バッティングコンタクトが生じてしまう)のを防止することができる。従って、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、本実施の形態とは異なり、n+型ソース領域29の上部とp型打抜き層22の上部とに個別にコンタクトホールを形成してそれぞれプラグを埋込み、n+型ソース領域29上のプラグとp型打抜き層22上のプラグとをソース電極36で接続することも考えられるが、この場合、コンタクトホールの目外れを防止するために、p型打抜き層22の幅(ゲート電極21の延在方向に垂直な方向の幅)を比較的大きくする必要があるが、これは半導体装置の小型化には不利に働く。それに対して、本実施の形態では、各コンタクトホール33bを、p型打抜き層22を横切る(またぐ)ように、n+型ソース領域29から隣のセルのn+型ソース領域29まで形成しているので、コンタクトホール33bの形成位置が多少ずれたとしても、コンタクトホール33bの底部では、p型打抜き層22(上のシリサイド膜31)を確実に露出することができる。このため、p型打抜き層22の幅(ゲート電極21の延在方向に垂直な方向の幅)を小さくしたとしても、コンタクトホール33bの底部でp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)を確実に露出させ、プラグ34bとp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とを確実に接続させることができる。このため、半導体装置の小型化が可能になる。
(実施の形態2)
図24および図25は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の要部平面図および要部断面図である。図24は、上記実施の形態1の図19にほぼ対応する領域の平面図が示されている。図25は上記実施の形態1の図21に対応する工程段階の断面図に対応する。
図24および図25に示されるように、本実施の形態では、p型打抜き層22形成用の溝16を複数設け、各溝16にp型多結晶シリコン膜17を埋め込んでp型打抜き層22を形成している。各溝16はゲート電極21の延在方向に平行な方向に延在し、複数(ここでは2つの)の溝16がゲート電極21の延在方向に垂直(略垂直)な方向に並んで配置されている。
コンタクトホール33bは、n+型ソース領域29から、ゲート電極21に対して遠ざかる方向に、複数の溝16に埋め込まれたp型多結晶シリコン膜17からなるp型打抜き層22を横切るように(隣のセルのn+型ソース領域29まで)延在している。コンタクトホール33bの底部で露出するn+型ソース領域29(上のシリサイド膜31)と、複数の溝16に埋め込まれたp型多結晶シリコン膜17からなるp型打抜き層22(上のシリサイド膜31)とは、コンタクトホール33bに埋め込まれたプラグ34bに電気的に接続される。他の構成は上記実施の形態1と同様であるので、ここではその説明は省略する。
p型打抜き層22の抵抗(コンタクト抵抗)を低減するためにp型打抜き層22形成用の溝16の幅(溝16の延在方向に垂直な方向の幅)を大きくし過ぎると、p型多結晶シリコン膜17を形成したときのp型多結晶シリコン膜17による溝16の埋込み性が低下する可能性があるが、本実施の形態では、溝16を複数形成したことにより、各溝16の幅を相対的に小さくすることができ、p型多結晶シリコン膜17を形成したときのp型多結晶シリコン膜17による溝16の埋込み性を向上することができる。また、p型打抜き層22の抵抗(コンタクト抵抗)を低減することもできる。
(実施の形態3)
図26〜図34は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、上記実施の形態1における図2〜図18、図20、図21とは異なる領域(抵抗素子形成領域)の断面が示されている。
本実施の形態では、ゲート電極21を形成する工程と同じ工程で、抵抗素子を形成する。素子分離領域9とLDMOSFETの形成工程は上記実施に形態1と同様であるのでここではその説明は省略し、抵抗素子の形成工程について説明する。
上記実施の形態1でエピタキシャル層2上にゲート絶縁膜13およびn型多結晶シリコン膜14を形成した際に、図26に示されるように、抵抗素子形成領域でもエピタキシャル層2上に絶縁膜13a(ゲート絶縁膜13に対応)およびn型多結晶シリコン膜14が形成される。それから、抵抗素子形成領域以外の領域のn型多結晶シリコン膜14をフォトレジスト膜(図示せず)で覆い、抵抗素子形成領域のn型多結晶シリコン膜14に不純物をイオン注入して、抵抗素子形成領域のn型多結晶シリコン膜14の抵抗率を所定の値に調整する。次に、上記実施の形態1でn型多結晶シリコン膜14上に絶縁膜15を形成した際(図8の工程に対応)に、図27に示されるように、抵抗素子形成領域でもn型多結晶シリコン膜14上に絶縁膜15が形成される。
次に、上記実施の形態1で溝16を形成し、溝16を埋めるようにp型多結晶シリコン膜17を形成した際(図10の工程に対応)に、図28に示されるように、抵抗素子形成領域でも絶縁膜15上にp型多結晶シリコン膜17が形成される。
次に、上記実施の形態1でp型多結晶シリコン膜17をエッチバックした際(図11の工程に対応)に、図29に示されるように、抵抗素子形成領域でもp型多結晶シリコン膜17が除去される。
次に、上記実施の形態1で絶縁膜15を除去した際(図12の工程に対応)に、図30に示されるように、抵抗素子形成領域でも絶縁膜15が除去される。
次に、上記実施の形態1で絶縁膜18を形成した際(図13の工程に対応)に、図31に示されるように、抵抗素子形成領域でもn型多結晶シリコン膜14上に絶縁膜18が形成され、上記実施の形態1でフォトレジストパターン20を形成した際に、抵抗素子形成領域のn型多結晶シリコン膜14上の絶縁膜18上にもフォトレジストパターン20が形成される。
次に、上記実施の形態1でフォトレジストパターン20をエッチングマスクにして絶縁膜18およびn型多結晶シリコン膜14をドライエッチングしてゲート電極21をパターニングした際(図14の工程に対応)に、図32に示されるように、抵抗素子形成領域でも、フォトレジストパターン20をエッチングマスクにして絶縁膜18およびn型多結晶シリコン膜14をドライエッチングして抵抗素子61が形成される。抵抗素子61は、パターニングされたn型多結晶シリコン膜14からなる。従って、本実施の形態では、n型多結晶シリコン膜14は、ゲート電極21および抵抗素子61形成用の導電体膜である。
次に、上記実施の形態1でサイドウォールスペーサ26,26aを形成した際(図15の工程に対応)に、図33に示されるように、抵抗素子61の側壁にもサイドウォールスペーサ(側壁絶縁膜、側壁スペーサ)26bが形成される。
次に、上記実施の形態1でシリサイド膜31を形成した際(図16の工程に対応)に、図34に示されるように、抵抗素子61の両端部の上部にもシリサイド膜31が形成される。なお、シリサイド膜31形成のための金属膜(例えばコバルト膜)を堆積する前に、抵抗素子61の上面のうち両端部以外の領域をフォトレジスト膜などで覆っておくことで、抵抗素子61は両端部の上部にだけシリサイド膜31を形成し、抵抗素子61のそれ以外の領域にシリサイド膜31が形成されないようにすることができる。
このようにして、抵抗素子61を形成することができる。本実施の形態では、ゲート電極21および抵抗素子61形成用の導電体膜として、同層のn型多結晶シリコン膜14を用い、同じ工程でn型多結晶シリコン膜14をパターニングしてゲート電極21および抵抗素子61を形成する。LDMOSFETの形成工程と同じ工程で抵抗素子61を形成できるので、半導体装置の製造工程数を低減し、半導体装置の製造コストを低減することができる。
(実施の形態4)
図35〜図38は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図であり、上記実施の形態1における図7〜図18、図20および図21と同じ領域(LDMOSFET形成領域)の断面が示されている。図12までの製造工程は上記実施の形態1と同様であるので、ここではその説明は省略し、図12に続く製造工程について説明する。
上記実施の形態1と同様にして図12に示される構造が得られた後、本実施の形態では、図35に示されるように、基板1(n型多結晶シリコン膜14およびp型多結晶シリコン膜17)上に、例えばCVD法などを用いてタングステンシリサイド(WSiX)膜のような金属シリサイド膜71を形成する。それから、金属シリサイド膜71上に、上記実施の形態1と同様にして絶縁膜18を堆積する。
次に、上記実施の形態1と同様にして、絶縁膜18上にフォトレジストパターン20を形成し、このフォトレジストパターン20をエッチングマスクにして、図36に示されるように、絶縁膜18、金属シリサイド膜71およびn型多結晶シリコン膜14をドライエッチングして、LDMOSFETのゲート電極21aを形成する。本実施の形態では、p型ウエル12の表面にゲート絶縁膜13を介して形成されたゲート電極21aは、パターニングされたn型多結晶シリコン膜14および金属シリサイド膜71により形成される。
p型打抜き層形成領域(溝16に埋め込まれたp型多結晶シリコン膜17に対応する領域)はフォトレジストパターン20によって覆われていたので、ゲート電極21のパターニング(ドライエッチング)後に、p型多結晶シリコン膜17およびその上部の金属シリサイド膜71は、絶縁膜18とともに残存する。これにより、溝16の内部に埋め込まれたp型多結晶シリコン膜17およびその上部の金属シリサイド膜71からなるp型打抜き層22aが形成される。p型打抜き層22aを構成するp型多結晶シリコン膜17の上部と金属シリサイド膜71とは、エピタキシャル層2の主面(上面)から突出している。
次に、図37に示されるように、上記実施の形態1と同様にして、n-型オフセットドレイン領域23、n-型ソース領域24、p型ハロー領域25、サイドウォールスペーサ26,26a、n型オフセットドレイン領域27、n+型ドレイン領域28およびn+型ソース領域29を形成する。
本実施の形態では、ゲート電極21aおよびp型打抜き層22aの上部に金属シリサイド膜71を形成しているので、上記実施の形態1のようなサリサイドプロセスを用いたシリサイド膜31の形成を省略することができる。p型打抜き層22a(p型多結晶シリコン膜17)およびゲート電極21の上部の金属シリサイド膜71は、同種の金属シリサイド(ここではタングステンシリサイド)からなる。LDMOSFETのゲート電極21aの上部を金属シリサイド膜71にしたときに、ゲート電極21aと同じ工程で、p型打抜き層22a(p型多結晶シリコン膜17)の上部に金属シリサイド膜71を形成できるので、製造工程数を増加することなく、p型打抜き層22aのコンタクト抵抗を低減することができる。
その後の製造工程は上記実施の形態1と同様である。すなわち、図38に示されるように、上記実施の形態1と同様にして、基板1上に窒化シリコン膜32aおよび酸化シリコン膜32bを形成し、酸化シリコン膜32bおよび窒化シリコン膜32aにコンタクトホール33a,33bを形成し、コンタクトホール33a,33bを埋め込むプラグ34a,34bを形成し、プラグ34a,34bに接続するドレイン電極35およびソース電極36を形成し、更に絶縁膜37、スルーホール38、プラグ30、配線40、表面保護膜41および裏面電極42を形成する。
本実施の形態でも、上記実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、携帯電話用の高周波電力増幅器などに用いるLDMOSFETに適用して好適なものである。
本発明の一実施の形態である半導体装置の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図19に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるLDMOSFETを用いた増幅回路を有する半導体チップが搭載されたRFパワーモジュールの概略斜視図である。 p型打抜き層とゲート電極との間の距離と、LDMOSFETのしきい値電圧との相関の一例を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態である半導体装置の要部平面図である。 本発明の他の実施の形態である半導体装置の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図28に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図29に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図30に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図31に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図32に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図33に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図35に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図36に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図37に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
符号の説明
1A 半導体チップ
1 基板(半導体基板)
2 エピタキシャル層
3 酸化シリコン膜
4 窒化シリコン膜
5 素子分離溝
5a 溝
6 酸化シリコン膜
7 酸化シリコン膜
9 素子分離領域
11 酸化シリコン膜
12 p型ウエル
13 ゲート絶縁膜
13a 絶縁膜
14 n型多結晶シリコン膜
15 絶縁膜
16 溝
17 p型多結晶シリコン膜
18 絶縁膜
20 フォトレジストパターン
21 ゲート電極
22 p型打抜き層
23 n-型オフセットドレイン領域
24 n-型ソース領域
25 p型ハロー領域
26 サイドウォールスペーサ
26a サイドウォールスペーサ
26b サイドウォールスペーサ
27 n型オフセットドレイン領域
28 n+型ドレイン領域
29 n+型ソース領域
31 シリサイド膜
32a 窒化シリコン膜
32b 酸化シリコン膜
33a コンタクトホール
33b コンタクトホール
34a プラグ
34b プラグ
35 ドレイン電極
36 ソース電極
37 絶縁膜
38 スルーホール
39 プラグ
40 配線
41 表面保護膜
42 裏面電極
50 モジュール基板
51 Auワイヤ
52 伝送線路
53 コンデンサ
54 電極
55 サーマルビア
56 GND電極
57 モールド樹脂
61 抵抗素子
71 金属シリサイド膜
102A、102B 電力増幅回路
102A1〜102A3、102B1〜102B3 増幅段
102AM1〜102AM3、102BM1〜102BM3 整合回路
103 周辺回路
103A 制御回路
103B バイアス回路
103A1 電源制御回路
103A2 バイアス電圧生成回路
104a、104b 入力端子
105a、105b 出力端子

Claims (28)

  1. MISFETを含む半導体装置であって、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成され、前記半導体基板よりも抵抗率が高い第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層を貫通して前記半導体基板に到達するように形成された溝と、
    前記溝を埋めるように形成された第1導電体部と、
    前記半導体層に形成され、前記MISFETのソースとして機能する前記第1導電型とは反対の第2導電型の第1半導体領域と、
    前記半導体層上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に形成され、その底部で前記第1半導体領域および前記第1導電体部を露出する第1開口部と、
    前記第1開口部を埋めるように形成され、前記第1導電体部および前記第1半導体領域に電気的に接続された第2導電体部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1開口部は、前記第1半導体領域上から前記溝内の前記第1導電体部上を横切るように延在していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を更に有し、
    前記第1半導体領域は、前記ゲート電極の下のチャネル領域と前記溝との間に形成され、
    前記第1開口部は、前記第1半導体領域上から、前記ゲート電極から遠ざかる方向に、前記溝内の前記第1導電体部上を横切るように延在していることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1導電体部の上部が前記半導体層の主面から突出し、
    前記第1導電体部の前記半導体層の主面から突出している部分の側壁上に側壁絶縁膜が形成され、
    前記第1導電体部と前記第2導電体部との接続部と、前記第1半導体領域と前記第2導電体部との接続部とが、前記側壁絶縁膜により分離されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記第1導電体部の上部に第1金属シリサイド膜が形成され、
    前記第1半導体領域の上部に前記第1金属シリサイド膜と同種の金属シリサイドからなる第2金属シリサイド膜が形成され、
    前記第1金属シリサイド膜と前記第2金属シリサイド膜とは前記側壁絶縁膜により分離され、
    前記第1開口部の底部では、前記第1導電体部上の前記第1金属シリサイド膜および前記第1半導体領域上の前記第2金属シリサイド膜が露出され、
    前記第2導電体部は前記第1導電体部上の前記第1金属シリサイド膜および前記第1半導体領域上の前記第2金属シリサイド膜に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体層上に前記MISFETのゲート絶縁膜を介して形成された前記MISFETのゲート電極を更に有し、
    前記第1導電体部の上部に第1金属シリサイド膜が形成され、前記第2導電体部は前記第1導電体部上の前記第1金属シリサイド膜に接続しており、
    前記ゲート電極は、前記第1金属シリサイドと同種の金属シリサイドからなる第3金属シリサイド膜を上部に有することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板の前記半導体層を形成した側とは逆側の主面には、前記第1導電体部および前記第2導電体部を通じて前記第1半導体領域に電気的に接続される裏面電極が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 半導体基板主面に形成されたソース領域、ドレイン領域、ゲート電極からなるLDMOSFETを含む半導体装置であって、
    前記半導体基板主面から形成され、前記ソース領域と隣り合うように形成された溝と、
    前記溝内に形成された打ち抜き層と、
    前記半導体基板の裏面に形成され、前記打ち抜き層と電気的に接続された裏面ソース電極とを有し、
    前記LDMOSFET上に層間絶縁膜が形成され、
    前記層間絶縁膜内に、前記打ち抜き層と前記ソース領域の表面を露出する第1開口部が形成され、
    前記第1開口部内に、前記ソース領域と前記打ち抜き層を電気的に接続するように第1導電体が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    さらに、
    前記層間絶縁膜内に形成された、前記ドレイン領域に到達する第2開口部と、
    前記第2開口部内に形成された第2導電体とを有し、
    前記第1開口部と第2開口部は同一工程で形成され、
    前記第1導電体と第2導電体は同一工程で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    さらに、前記層間絶縁膜上に形成された第1および第2配線を有し、
    前記第1および第2導電体は、それぞれ前記第1および第2配線と電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項8記載の半導体装置において、
    前記半導体基板はp型の導電型を有し
    前記打ち抜き層はp型の不純物を含む多結晶シリコンからなり、
    前記第1導電体は金属からなることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記打ち抜き層上、ソース領域上、ゲート電極上に金属シリサイド膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  13. MISFETを含む半導体装置の製造方法であって、
    (a)第1導電型の半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に、前記半導体基板よりも抵抗率が高い第1導電型の半導体層を形成する工程、
    (c)前記半導体層上に前記MISFETのゲート絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記ゲート絶縁膜上に、前記MISFETのゲート電極形成用の第1導電体膜を形成する工程、
    (e)前記(d)工程の後で、前記第1導電体膜および前記半導体層を貫通して前記半導体基板に到達する溝を形成する工程、
    (f)前記溝を埋めるように、前記第1導電体膜上に第2導電体膜を形成する工程、
    (g)前記溝内の前記第2導電体膜を残すように、前記第1導電体膜上の前記第2導電体膜を除去する工程、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程後で前記(c)工程前に、
    前記半導体層に絶縁体からなる素子分離領域を形成する工程、
    を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程後で前記(e)工程前に、前記第1導電体膜上に第1絶縁膜を形成する工程を更に有し、
    前記(e)工程では、前記第1絶縁膜、前記第1導電体膜および前記半導体層を貫通して前記半導体基板に到達する前記溝を形成し、
    前記(f)工程では、前記溝を埋めるように、前記第1絶縁膜上に前記第2導電体膜を形成し、
    前記(g)工程後に、前記第1絶縁膜を除去する工程を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程で前記溝内に残された前記第2導電体膜の上部が前記半導体層の主面から突出していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程後に、
    (h)前記第1導電体膜のゲート電極形成予定領域上および前記溝内の前記第2導電体膜上にエッチングマスク層を形成する工程、
    (i)前記第1導電体膜をエッチングによりパターニングしてゲート電極を形成し、前記溝内の前記第2導電体膜を残す工程、
    を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程後で前記(h)工程前に、前記第1導電体膜および前記第2導電体膜上に金属シリサイド膜を形成する工程を更に有し、
    前記(h)工程では、前記エッチングマスク層は前記金属シリサイド膜上に形成され、
    前記(i)工程では、前記金属シリサイド膜および前記第1導電体膜をエッチングによりパターニングしてゲート電極を形成し、前記溝内の前記第2導電体膜とその上部の前記金属シリサイド膜とを残すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(i)工程後に、
    (j)前記半導体層に不純物を導入し、MISFETのソースとして機能する前記第1導電型とは反対の第2導電型の第1半導体領域を形成する工程、
    (k)前記半導体層上に第3絶縁膜を形成する工程、
    (l)前記第3絶縁膜に、前記第1半導体領域および前記溝内の前記第2導電体膜をその底部で露出する第1開口部を形成する工程、
    (m)前記第1開口部を埋め、前記第1半導体領域と前記溝内の前記第2導電体膜とに電気的に接続する導電体部を形成する工程、
    を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 請求項19記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程で前記溝内に残された前記第2導電体膜の上部が前記半導体層の上面から突出し、
    前記(i)工程後で前記(k)工程前に、前記溝内に残された前記第2導電体膜の前記半導体層の主面から突出している部分の側壁上に側壁絶縁膜を形成する工程を更に有し、
    前記(m)工程で形成される前記導電体部と前記第1半導体領域との接続部と、前記導電体部と前記第2導電体膜との接続部とが、前記側壁絶縁膜により分離されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 請求項19記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(l)工程では、前記第1開口部は、前記第1半導体領域上から前記溝内の前記第1導電体部を横切って延在するように形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程で前記溝内に残された前記第2導電体膜の上部が前記半導体層の上面から突出し、
    前記(i)工程後に、
    (n)前記半導体層に不純物を導入し、MISFETのソースとして機能する前記第1導電型とは反対の第2導電型の第1半導体領域を形成する工程、
    (o)前記(n)工程の前または後に、前記溝内に残された前記第2導電体膜の前記半導体層の主面から突出している部分の側壁上に側壁絶縁膜を形成する工程、
    (p)前記(n)および(o)工程後に、前記第1半導体領域上および前記溝内の前記第2導電体膜上に金属シリサイド膜を形成する工程、
    を更に有し、前記(p)工程で形成される前記第1半導体領域上の前記金属シリサイド膜と前記溝内の前記第2導電体膜上に形成される前記金属シリサイド膜とは、前記側壁絶縁膜により分離されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 半導体基板主面に形成されたソース領域、ドレイン領域、ゲート電極からなるLDMOSFETを含み、前記半導体基板の裏面に裏面ソース電極を有する半導体装置の製造方法であって、
    (a)第1導電型の前記半導体基板を準備する工程と、
    (b)前記半導体基板に、素子分離領域を形成する工程と、
    (c)前記LDMOSFETのゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成する工程と、
    (d)前記絶縁膜上に、前記LDMOSFETの前記ゲート電極形成用の第1導電体膜を形成する工程と、
    (e)前記ソース領域に隣り合うように前記半導体基板主面から溝を形成する工程と、
    (f)前記溝内に前記第1導電型の不純物を含む多結晶シリコン膜からなる打ち抜き層を形成する工程とを有し、
    前記溝内に形成された前記打ち抜き層は前記ソース領域および前記裏面ソース電極と電気的に接続され、
    前記(e)工程は前記(b)工程および(d)工程より後に行われることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 請求項23記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程においては800℃以上の熱処理が行われ、
    前記(c)工程においては700℃以上の熱処理が行われることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 請求項23記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程の後、さらに、
    (g)前記絶縁膜および前記第1導電体膜の一部を除去し、前記LDMOSFETの前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 請求項25記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程の後、さらに、
    (h)前記打ち抜き層上に金属シリサイド膜を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 請求項23記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程の後、さらに、
    (i)前記LDMOSFET上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (j)前記層間絶縁膜に、前記打ち抜き層および前記ソース領域を露出するように第1開口部を形成する工程と、
    (k)前記第1開口部内に、前記打ち抜き層と前記ソース領域を電気的に接続するように第1導電体を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  28. 請求項27記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(j)工程は、さらに、前記層間絶縁膜に、前記ドレイン領域を露出するように第2開口部を形成する工程を含み、
    前記(k)工程は、さらに、前記第2開口部内に、前記ドレイン領域と電気的に接続するように第2導電体を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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