JP2005326839A - 端末加工工具及び端末加工方法 - Google Patents

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圭 須永
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和人 斎藤
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Abstract

【課題】 工具の小型・軽量化を図るとともに、いかなる作業現場においても光ファイバ心線の口出しを容易に行うことを可能とする。
【解決手段】 一対の板状部材12、13をピン14によって回動可能に連結する。板状部材12、13に、被覆除去カッタ31、32を対向させて設ける。一方の板状部材13にファイバ用カッタ35を設ける。板状部材12、13同士を回動させて互いに近接させることにより、光ファイバ心線23の先端部における被覆22を被覆除去カッタ31、32によって切断してガラスファイバ21を露出させる。その後、ガラスファイバ21の所定位置における表面にファイバ用カッタ35によって傷を付けて引っ張ることにより、ガラスファイバ21を切断させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線の口出しを行う端末加工工具及び端末加工方法に関するものである。
近年、インターネットのさらなる普及にともない、一般家庭への光ファイバ心線の引き込みの要求が増大している。そして、このような場合には、架空の光ケーブルから加入者側の建物などに光ファイバ心線を引き込んで配線することが行われている。このため、高架現場あるいは建物内において、光ファイバ心線にコネクタを接続するため、光ファイバ心線を口出しする必要があった。
この光ファイバ心線の口出しを行う装置としては、図8に示すように、光ファイバ心線を保持する第1チャック1及び第2チャック2と、これら第1チャック1及び第2チャック2の間に設けられたカッタ3とを備え、第1チャック1及び第2チャック2によって光ファイバ心線を把持した状態にて、カッタ3によって被覆に切り込みを入れ、その後、カッタ3と第2チャック2とを軸方向へ相対移動させて被覆を除去し、さらに、支持部材4を押圧してガラスファイバの切断を行うものがある(特許文献1参照)。
また、図9に示すように、光ファイバ固定部5の挿入孔6に光ファイバ心線を挿入した状態にて、支点7を中心として刃保持部8を回動させ、刃保持部8の切断刃9を、光ファイバ固定部5の刃挿入部10へ挿入することにより、光ファイバ心線の端部を切断する工具も知られている(特許文献2参照)。
特開平5−107415号公報 実開平7−26802号公報
ところで、図8に示した装置は、第2チャック2及び支持部材4をそれぞれ移動させて、光ファイバ心線の被覆除去及びガラスファイバの切断を別々に行うものであるため、作業工程が複雑であるばかりか、移動機構などの複雑な機構を要する。このため、装置の部品点数が多くなり、大型・重量化が免れず、現場作業用としては適さないものであった。
また、図9に示した装置は、操作自体は容易であるものの、単に光ファイバ心線を切断するだけを目的とした工具であるため、被覆を除去することができず、このため、被覆を除去するための工具が別に必要であった。
この発明は、いかなる作業現場においても、極めて容易に光ファイバ心線の口出しを行うことができる小型・軽量化が可能な端末加工工具及び端末加工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の端末加工工具は、ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線を口出しする端末加工工具であって、前記光ファイバ心線の先端部における被覆を切断して前記ガラスファイバを露出させる被覆除去カッタと、該被覆除去カッタによって露出された前記ガラスファイバの所定位置に食い込み可能なファイバ用カッタとを備えたことを特徴とする。
また、前記ファイバ用カッタは、前記光ファイバ心線に対して垂直方向へ移動されることにより、前記ガラスファイバの表面に傷を付けるものであることが望ましい。
また、前記ファイバ用カッタは、前記光ファイバ心線に対して水平方向へ移動されることにより、前記ガラスファイバの表面に傷を付けるものであることが望ましい。
さらに、前記ファイバ用カッタと前記被覆除去カッタとが連動して移動可能であることが望ましい。
また、一端側が回動可能に連結された一対の板状部材を有し、これら板状部材に、前記被覆除去カッタが対向させて設けられ、一方の前記板状部材に前記ファイバ用カッタが設けられ、前記板状部材間に前記光ファイバ心線を配置させた状態にて前記板状部材同士を回動させて互いに近接させることにより、前記被覆除去カッタが前記光ファイバ心線の被覆に食い込むものであることが望ましい。
さらに、前記板状部材の連結箇所に、前記板状部材同士を互いに離間する方向へ付勢する付勢部材が設けられていることが好ましい。
また、端末加工工具には、前記光ファイバ心線を加熱する加熱手段を備えていることが望ましい。
また、端末加工工具には、光ファイバ心線の被覆を除去時にガラスファイバの表面を清掃可能なクリーナが備えられていることが望ましい。
また、クリーナは、発泡性プラスチックで構成されていることが望ましい。
また、端末加工工具には、光ファイバ心線を保持するホルダが設けられ、このホルダを移動させることで前記光ファイバが引っ張られて被覆が除去される構成であることが望ましい。
また、端末加工工具には、ホルダを移動させたときに、ホルダを固定可能とする固定手段が備えられていることが望ましい。
また、本発明の端末加工方法は、ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線を口出しする端末加工方法であって、前記光ファイバ心線の先端部における被覆を切断して前記ガラスファイバを露出させるとともに、この露出させた前記ガラスファイバの所定位置における表面に傷を付け、前記光ファイバ心線を引っ張ることにより、前記ガラスファイバをその傷の付着箇所にて切断させることを特徴とする。
本発明の端末加工工具及び端末加工方法によれば、光ファイバ心線の先端部における被覆を被覆除去カッタによって切断してガラスファイバを露出させるとともに、ガラスファイバの所定位置における表面にファイバ用カッタによって傷を付け、その後、光ファイバ心線を引っ張ることにより、光ファイバ心線のガラスファイバをファイバ用カッタによる傷の付着箇所にて切断させることができる。
これにより、いかなる作業現場においても、光ファイバ心線の被覆除去とガラスファイバの切断とを行って容易に口出しすることができる。また、被覆除去及びガラスファイバの切断を同一工具で行うものであるため、工具の部品点数の削減を図ることができ、小型・軽量化及び低コスト化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る端末加工工具の構造を説明する概略断面図である。
図に示すように、この端末加工工具11は、一対の板状部材12、13を備えている。これら板状部材12、13は、それぞれの一端部がピン14によって連結され、このピン14による連結箇所を中心として回動可能とされている。このピン14による連結箇所には、図示しない付勢部材が設けられており、この付勢部材によって板状部材12、13同士が互いに離間する方向へ付勢されている。
また、このピン14の連結箇所には、図示しない回動規制手段が設けられており、板状部材12、13を付勢部材の付勢力に抗して近接させた際に、板状部材12、13の回動が回動規制手段によって所定の間隔をあけた位置にて規制される。この回動規制手段により光ファイバ心線23に必要以上の力が作用するのを防止できる。
そして、これら板状部材12、13同士の間に、ガラスファイバ21に樹脂からなる被覆22を施した光ファイバ心線23が挿入されて配設される。
板状部材12、13は、連結端近傍に、互いに対向する被覆除去用カッタ31、32を備えている。上方側の板状部材13は、被覆除去用カッタ31、32よりも板状部材12、13間に挿入される光ファイバ心線23の挿入方向後方側に、ファイバ用カッタ35を備えている。このファイバ用カッタ35は、板状部材12、13間に挿入される光ファイバ心線23に垂直な方向へ移動可能に支持されており、図示しないバネによって板状部材12、13間の光ファイバ心線23から離間する方向へ付勢されている。
次に、上記構造の端末加工工具11によって光ファイバ心線23の口出しを行う場合について図2に基づいて説明する。
まず、図2(a)に示すように、端末加工工具11の板状部材12、13同士の間へ、光ファイバ心線23を所定位置まで挿入する。
次いで、図2(b)に示すように、板状部材12、13を、付勢力に抗して近接させる。
このようにすると、板状部材12、13の被覆除去用カッタ31、32が光ファイバ心線23の先端部における被覆22に食い込み、被覆22を切断する。
この状態にて、図2(c)に示すように、光ファイバ心線23を引っ張る。このようにすると、この光ファイバ心線23は、被覆除去用カッタ31、32よりも先端側の被覆22が除去される。
光ファイバ心線23を所定位置まで引っ張ったら、図2(d)に示すように、ファイバ用カッタ35を付勢力に抗して指で押し込む。
このようにすると、このファイバ用カッタ35が光ファイバ心線23の被覆22から露出されたガラスファイバ21に食い込んで傷を付ける。
その後、光ファイバ心線23をさらに引っ張る。このようにすると、図2(e)に示すように、ファイバ用カッタ35がバネによって戻されるとともに、ガラスファイバ21に引張応力が作用してファイバ用カッタ35を食い込ませた位置にてガラスファイバ21が切断される。
これにより、光ファイバ心線23は、被覆22が除去され、また、被覆22からガラスファイバ21が所定長さ露出した状態に口出しされる。
その後、端末加工工具11を開放すると、板状部材12、13同士が付勢部材によって互いに離間する方向へ回動し、これら板状部材12、13同士が開かれる。これにより、次の光ファイバ心線23の口出し作業を容易に行うことができる。
このように、上記実施形態に係る端末加工工具及び端末加工方法によれば、光ファイバ心線23の先端部における被覆22を被覆除去カッタ31、32によって切断してガラスファイバ21を露出させるとともに、この露出させたガラスファイバ21の所定位置における表面にファイバ用カッタ35によって傷を付けて光ファイバ心線23を引っ張ることにより、光ファイバ心線23のガラスファイバ21をファイバ用カッタ35による傷の付着箇所にて切断させることができる。
これにより、いかなる作業現場においても、光ファイバ心線23の被覆22の除去とガラスファイバ21の切断とを行って容易に口出しすることができる。また、被覆22の除去及びガラスファイバ21の切断を同一工具で行うものであるため、工具の部品点数の削減を図ることができ、小型・軽量化及び低コスト化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、ファイバ用カッタ35を光ファイバ心線23に垂直な方向へ移動可能としたが、その際に、光ファイバ心線23の径方向へ向かって斜めにも移動させることにより、ファイバ用カッタ35による被覆22の切断を容易にすることができる。
また、被覆除去カッタ31、32の刃先としては、直線状でも良いが、中央に円弧状の凹部を形成し、光ファイバ心線23のガラスファイバ21を避けて被覆22だけを切断するようにしても良い。
次に、本発明にかかる端末加工工具の別の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3(A)に示すように、この端末加工工具11Aは、下側の板状部材12に、この板状部材12の先端側から奥側に向かい把持部材40、ファイバカッタ35A、被覆除去カッタ31Aが配置されている。把持部材40は、下側把持部材33Aと上側把持部材33Bを含み、これらの上側、下側把持部材33A、33Bで光ファイバ心線23を挟み込むことで固定可能な構成となっている。
また、ファイバカッタ35Aは、板状部材12に形成された溝12A内に配置され、光ファイバ心線23の長手方向に対し水平方向(この図面の表側から裏側方向)に移動可能な構成となっている。この図には示されていないが溝12Aを広く形成しておき、ファイバカッタ35Aの前、後ろ或いは前後に調整部材をファイバカッタ35Aとともに溝12Aはめ込むことでファイバカッタ35Aが光ファイバ心線23の長手方向に調整でき、従って、ガラスファイバ21の口出し長さを調整できる。
板状部材12に配置された被覆除去カッタ31Aは、この図には詳しく示されていないが、板状部材12に形成された溝内に被覆除去カッタ31Aの下面に形成された突起が係合して、光ファイバ心線23の長手方向に移動可能な構成となっている、更に、この被覆除去カッタ31Aは、図示しないカム機構でファイバカッタ31Aと連結されており、ファイバカッタ35Aの移動に対応して移動することができる。
上側の板状部材13には、被覆除去カッタ32Aが、下側の被覆除去カッタ31Aに対向して配置されている。この被覆除去カッタ32Aも光ファイバ心線23の長手方向に対し、下側の被覆除去カッタ31と同様な構成により移動可能であるとともに、図示しないリンク機構を介して下側の被覆除去カッタ31と連動して移動することができる。
このような端末加工工具11Aを用いて、光ファイバ心線23の口出しを行う作業について説明する。図3(A)に示すように、把持部材40に光ファイバ心線23を固定する。そして、上下の板状部材12、13を付勢力に抗して近接させる。その後、下側板状部材12の一方端側に位置しているファイバカッタ35Aを板状部材12の他方端側に向けて移動させていく。すると、図3(B)に示すように、ファイバカッタ35Aの移動に連動して上下の被覆除去カッタ31A、32Aが光ファイバの長手方向(この図では、板状部材11、12の中間から奥側の方向である)に移動していく。ここで、上下の被覆除去カッタ31A、32Aは、ファイバカッタ35Aがガラスファイバ21に傷をつける前に、ファイバカッタ35Aの前を通過し奥側(この図では右側である)に移動していく。このとき、光ファイバ心線23に所望の引っ張り力(張力)を与えながら、光ファイバ心線23から被覆を剥ぎ取りはじめる。この張力がかかった状態で、ファイバカッタ35Aをさらに移動させると、被覆22を切り抜き、ガラスファイバ21に傷をつけたり、或いは、ガラスファイバ21が折れて光ファイバ23の口出しができる。
この作業において、光ファイバ心線23に与える張力としては、50〜250gfが望ましい。また、この実施形態では、ファイバカッタ35Aと上下の被覆除去カッタ31A、32Aが連動しているが、連動させない構成であってもよい。
次に、本発明に係る端末加工工具の更に別な実施形態について説明する。図4は、本発明に係る端末加工工具の別な実施形態の斜視図を示している。この端末加工工具50は、上側の板状部材13Bと下側の板状部材12Bとが、両板状部材13B、12Bの後方端部でシャフト51により相対的に回動自在な構成となっている。下側の板状部材12Bには、シャフト51近傍の奥側から前方方向の中央部にかけて略長方形状の加熱手段52が備えられている。この加熱手段52は、光ファイバ心線23の被覆除去時に、加熱手段52の上面に光ファイバ心線23を載置し、被覆を加熱し、柔らかくすることで被覆の除去を容易とするものである。加熱手段の一例としては、電気抵抗型の加熱手段を適用することができる。
加熱手段52の前側には、被覆除去カッタ53Aが備えられている。被覆除去カッタ53Aは、直線刃からなり、加熱手段52の上面よりも若干突出し、光ファイバ心線23の被覆22に食い込んで切り込みを入れることができる。被覆除去カッタ53Aの前方には、被覆が除去された光ファイバを清掃するクリーナ70Aが固定具54に取り付けられている。このクリーナ70Aは、被覆の切り屑がガラスファイバ21に付着するのを防止しており、かつ、ガラスファイバ21の表面をきれいな状態にしておくためのものである。クリーナ70Aの材質としては、上記の目的が達成できるものであれば、いずれのものでも良いが、一例として、アルコールを含浸させたウレタン、ポリエチレン等の発泡性プラスチックを適用することができる。発泡性プラスチックを用いると、細径のガラスファイバに過度な外力をかけることがないので、ガラスの曲がり、破損を防止することができる。更に、この発泡性プラスチックにアルコールを含浸させておくと、ガラス表面に付着した埃や油性の付着物等を除去することができる。
クリーナ70Aを固定している固定具54の前方は、開口を有する空間部57となっており、この空間部57の内部に円板状のファイバ用カッタ55が配置されている。このファイバ用カッタ55は、下側の板状部材12Bの一側面に配置された移動部材56に取り付けられている。この移動部材56は、空間部57に配置したスプリング(図示されず)により、この端末加工工具50の幅方向、即ち、シャフト51の軸方向と略平行な方向に移動することができる。
移動部材56の移動機構を図5の模式図を用いて説明する。図5(A)に示す移動部材56の位置は、図4に示す移動部材の位置を示している。この状態から、移動部材56を左方向に押し込んでいくと、スプリング58が圧縮されていくとともに、図5(B)で示す位置に移動部材56が移動する。すると、移動部材56は係止部材59により、スプリング58を圧縮した状態で位置規制される。位置規制された移動部材56をスプリング58の弾性復帰力により右方向に移動させるときは、図4に示す上側の板状部材13Bの一側面に形成された突起60を下側の板状部材12Bの係止部材59に押し当てて係止解除を行う。すなわち、上側の板状部材13Bを下側の板状部材12B方向に回動させて、上下の板状部材を閉じることで、移動部材56がスプリング58の弾性力により図5(A)に示す位置に移動していく。従って、移動部材56の移動に伴ってファイバ用カッタ55が移動して、ガラスファイバの断面方向の表面に食い込んで傷を付与することができる。
ファイバ用カッタ55を収容している空間部57の前方には、スライダ61が備えられている。このスライダ61は、2本の案内ロッド63A、63Bにより、下側の板状部材12Bから離れる方向(前方方向)に移動することができため、光ファイバ心線23の被覆22から内部のガラスファイバ21を露出させていくことができる。下側の板状部材12Bの先端部の上面75とスライダ61の裏面76との間にはこの図には示されていないが、上面75に対しスライダ61の移動を位置規制する規制部材が備えられている。この規制部材により、スライダ61の移動が規制されるため、光ファイバ心線23の張力が略一定に保たれ、ガラスファイバ破断時の破断面をきれいに仕上げることができる。規制部材の構造の一例としては、凹凸係止による構成をあげることができる。
スライダ61の上面には長手方向にホルダ収容溝62が形成され、このホルダ収容溝62内に光ファイバ心線を位置決め固定したファイバホルダ63を収容することができるようになっている。スライダ61の一方側面には案内ロッド63A、63Bと略平行な方向に回転軸をもつホルダ固定プレート64が備えられ、スライダ61の上面を覆うように回動可能となっている。従って、ホルダ収容溝62にファイバホルダ63を収容し、ホルダ固定プレート63でファイバホルダ63を上から押さえて固定することで、スライダ61の移動とともに光ファイバ23を移動させることができる。
ホルダ固定プレート64の後方側であって、下側の板状部材12Bの一側面にはファイバ押さえプレート65が配置されている。ファイバ押さえプレート65は、ホルダ固定プレート64と平行な方向或いは略同軸に回転軸をもち、シャフト51や移動部材56と平行な方向に回動可能となっている。ファイバ押さえプレート65の回転軸と反対側の側面には係止爪66が設けられ、下側の板状部材12Bに設けられた係止突起67と係止される。ファイバ押さえプレートが回動すると、加熱手段52と向き合うこととなり、加熱手段52の上面とファイバ押さえプレート65の下面との間で光ファイバ心線23を挟んで固定することができる。
この実施形態では、下側の板状部材12Bに設けられた加熱手段52、被覆除去カッタ53A、クリーナ70A等は横方向に幅をもたせた構成となっている。これは、端末加工する対象が光ファイバ心線のみならず、複数本の光ファイバを並べて一体化した光ファイバテープ心線の端末加工も行えるようにするためである。光ファイバテープ心線の端末加工の場合、スライダ61のホルダ収容溝62に収容されるファイバホルダは、光ファイバテープ心線用のホルダをホルダ収容溝に収容して端末加工することとなる。また、本実施形態では、スライダ61に溝加工を施してファイバホルダ63を収容しているが、スライダ61の上面に光ファイバ心線やテープ心線固定用のファイバ溝やテープ溝を形成して固定プレート64により直接固定しても良い。
ファイバ押さえプレート65の前方には被覆除去カッタ53Bが配置され、更にその前方には固定具69を介してクリーナ70Bが設けられている。被覆除去カッタ53B及びクリーナ70Bは押さえプレート65と固定され、かつ、下側の板状部材12Bの被覆除去カッタ53A及びクリーナ70Aと対向する位置に配置されており、その機能、構造等は下側の被覆除去カッタ53A及びクリーナ70Aと同様である。
上側の板状部材13Bは、断面でみて略コ字上の形状であり、このコ字状空間の内部に支持プレート71が配置されている。上側の板状部材13Bの内面と支持プレート71との間には、この図には示されていないがバネ部材が備えられており、このバネ部材により上側の板状部材13Bと支持プレート71とが互いに離反する方向に付勢させられている。この支持プレート71は、一方端部でシャフと51に回動自在に取り付けられているとともに、他方端部では、枕部材72が固定されている。支持プレート先端での枕部材72の位置は、支持プレート71が回動したときに、下側の板状部材12Bのファイバカッタ55の移動軸線上にくるように設定されている。これは、ファイバカッタ55によりガラスファイバ21に傷が付与された箇所の略真上で枕部材72によりガラスファイバ21に外力を与え、ガラスファイバ21を破断させるためである。
このような構成の端末加工工具を用いて光ファイバ心線の端末加工作業を行う工程を図4及び図6の模式図を併用して説明する。
上下の板状部材13B、12Bを開け、ホルダ固定プレート64とファイバ押さえプレート65を立てた状態(図4参照)で光ファイバ心線23を保持したファイバホルダ63をホルダ収容溝62に収容する。このとき、光ファイバ心線23の先端は、図6Aに示すように、加熱手段52の奥側(図中右側)まで達している。光ファイバ心線23を下側の板状部材12Bにセットしたならば、図6Bに示すように、ホルダ固定プレート64を回動させてスライダ61にファイバホルダ63を固定するとともに、ファイバ押さえプレート65も回動させて光ファイバ心線23を加熱手段52とファイバ押さえプレート65により押さえ込んで固定する。このとき、2つの被覆除去カッタ53A、53Bは光ファイバ心線23の被覆22に食い込んでいる。
ここで、加熱手段52を起動させて、被覆22を加熱していき、柔らかくなると、図6Cに示すように、スライダ61を下側の板状部材12Bから離れる方向に移動させていく。すると、被覆除去カッタ53A、53Bのところで光ファイ心線23の被覆22が切断させられるとともに、加熱手段52に載置された被覆22は、被覆除去カッタ53A、53Bにより移動が阻止され、ガラスファイバ21が露出されていく。このとき、ガラスファイバ21は、クリーナ70によりガラスファイバ21の表面がクリーニングされている。スライダ61を更に移動させていくと、図6Cに示すように所定距離移動したところで、係止部材80によりスライダ61の移動が規制され位置決めされる。
ファイバ用カッタ55が固定されている移動部材56を押し込んでいき、スプリング58を縮ませた状態(参照:図5B)で係止させた後、上側の板状部材13Bを下側の板状部材12Bに向けて回動させていくと上側の板状部材13Bの突起60が下側の板状部材12Bの係止部材59に当接して、移動部材56の係止が解除される。スプリング58の弾性復帰力により移動部材が移動し、図6Dに示すようにファイバカッタ55によりガラスファイバ21の表面に傷が付与される。上側の板状部材13Bを更に回動させていくと、図6Eに示すように枕部材72によってガラスファイバ21が下方に押し曲げられて傷が進展していき、ガラスファイバが図6Fに示すように破断される。
図7には、図6に示した端末加工工具の変形例を示している。この端末加工工具を用いて、光ファイバ心線の端末処理工程を説明する。まず、図7Aに示すように光ファイバ心線23をセットした上下のファイバホルダ63C、63Dを配置するとともに、光ファイバ心線23の先端側を加熱手段52Cに載置する。このとき、下側の前クランパ81にも、光ファイバ心線23が載置されるとともに、被覆除去カッタ53Cにより光ファイバ心線23の被覆に切り込みが入れられる。次に、図7Bに示すように、被覆除去プレート82を下ろしていき、被覆除去カッタ53Cの対向する位置の光ファイバ心線23の被覆に、被覆除去プレート81の被覆除去カッタ53Dにより切り込みを入れる。
被覆除去カッタ53C、53Dで被覆に切り込みを入れたならば、加熱手段52Cにより光ファイバ心線23の被覆22を加熱する。被覆22が加熱され、柔らかくなると、図7Cに示すように、光ファイバ心線23を固定している上下のファイバホルダ63C、63Dを端末加工工具から離れる方向(図でみて左方向)に移動させていき、下側のファイバホルダ63Dが、係止部材80Cと係止されたところで、上下のファイバホルダ63C、63Dの移動が停止する。上下のファイバホルダ63C、63Dの移動により、被覆除去カッタ53C、53Dのところで、光ファイバ心線23の被覆が切断され、ガラスファイバが露出する。ガラスファイバが露出すると上下のクリーナ70C、70Dでもって、ガラスファイバの表面をクリーニングする。
図7Dに示すように、上側の板状部材13Cを下方向に回動させていき、上側の板状部材13Cに備えられている前側のクランパ83と下側のクランパ81で光ファイバ心線23を挟んで固定する。同時に、上側の板状部材13Cに設けられた後側のクランパ84と加熱手段52Cの上面で光ファイバ心線23を挟んで固定する。このとき、被覆除去プレート82には、開口部85が形成されており、上側の板状部材13Cが下方向に回動すると、後側のクランパ84の先端部はこの開口部85内を通過して、加熱手段52C上面の光ファイバを押さえ込むことができる。
前後のクランパ81、83、84及び加熱手段52Cにより、光ファイバ心線23が固定されると、図7Eに示すように、ファイバ用カッタ55Cをこの図面の表側から裏面に向かう方向へと移動させていき、ガラスファイバの表面に傷を付与する。ガラスファイバに傷が付与されると、図7Fに示すように、上側の板状部材13Cに備えられている枕部材72Cを下方向に移動させていき、ガラスファイバに外力を付与し、傷を進展させていく。すると、図7Gに示すように、ガラスファイバが破断され、ガラスファイバの切断が終了する。光ファイバを固定している上側の板状部材13Cを上方向に回動させて、光ファイバ心線の固定を解除する。最後に、図7Hに示すように、上側のファイバホルダ63Cを固定解除して端末処理した光ファイバ心線を取り出して端末加工作業が終了する。
本発明の実施形態に係る端末加工工具の構造を説明する概略断面図である。 端末加工工具による光ファイバ心線の口出し作業を説明する概略断面図である。 本発明の別な実施形態に係る端末加工工具の構造を説明する概略説明図である。 本発明の更に別な実施形態に係る端末加工工具の構成を説明する斜視図である。 端末加工工具の移動機構を説明する模式図である。 端末加工工具の端末加工処理工程を説明する模式図である。 端末加工工具の変形例の端末加工処理を説明する模式図である。 光ファイバ心線の口出しを行う従来装置を説明する装置の断面図である。 光ファイバ心線を切断する工具を説明する工具の斜視図である。
符号の説明
11 端末加工工具
12、13 板状部材
21 ガラスファイバ
22 被覆
23 光ファイバ心線
31、32 被覆除去カッタ
35 ファイバ用カッタ

Claims (13)

  1. ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線を口出しする端末加工工具であって、
    前記光ファイバ心線の先端部における被覆を切断して前記ガラスファイバを露出させる被覆除去カッタと、該被覆除去カッタによって露出された前記ガラスファイバの所定位置に食い込み可能なファイバ用カッタとを備えたことを特徴とする端末加工工具。
  2. 請求項1に記載の端末加工工具であって、
    前記ファイバ用カッタは、前記光ファイバ心線に対して垂直方向へ移動されることにより、前記ガラスファイバの表面に傷を付けることを特徴とする端末加工工具。
  3. 請求項1に記載の端末加工工具であって、
    前記ファイバ用カッタは、前記光ファイバ心線に対して水平方向へ移動されることにより、前記ガラスファイバの表面に傷を付けることを特徴とする端末加工工具。
  4. 請求項3に記載の端末加工工具であって、
    前記ファイバ用カッタと前記被覆除去カッタとが連動して移動可能であることを特徴とする端末加工工具。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の端末加工工具であって、
    一端側が回動可能に連結された一対の板状部材を有し、これら板状部材に、前記被覆除去カッタが対向させて設けられ、一方の前記板状部材に前記ファイバ用カッタが設けられ、
    前記板状部材間に前記光ファイバ心線を配置させた状態にて前記板状部材同士を回動させて互いに近接させることにより、前記被覆除去カッタが前記光ファイバ心線の被覆に食い込むことを特徴とする端末加工工具。
  6. 請求項5に記載の端末加工工具であって、
    前記板状部材の連結箇所には、前記板状部材同士を互いに離間する方向へ付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする端末加工工具。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の端末加工工具であって、
    前記光ファイバ心線を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする端末加工工具。
  8. 請求項1から7のずれか1項に記載の端末加工工具であって、
    光ファイバ心線の被覆を除去時にガラスファイバの表面を清掃可能なクリーナが備えられていることを特徴とする端末加工工具。
  9. 請求項8に記載の端末加工工具であって、
    前記クリーナは、発泡性プラスチックで構成されていることを特徴とする端末加工工具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の端末加工工具であって、
    光ファイバ心線を保持するホルダが設けられ、このホルダを移動させることで前記光ファイバが引っ張られて被覆が除去される構成であることを特徴とする端末加工工具。
  11. 請求項10に記載の端末加工工具であって、
    前記ホルダを移動させたときに、ホルダを固定可能とする固定手段が備えられていることを特徴とする端末加工工具。
  12. ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線を口出しする端末加工方法であって、
    前記光ファイバ心線の先端部における被覆を切断して前記ガラスファイバを露出させるとともに、この露出させた前記ガラスファイバの所定位置における表面に傷を付け、前記光ファイバ心線を引っ張ることにより、前記ガラスファイバをその傷の付着箇所にて切断させることを特徴とする端末加工方法。
  13. ガラスファイバに被覆が施された光ファイバ心線を口出しする端末加工方法であって、
    前記光ファイバ心線の先端部における前記被覆を加熱するとともに前記被覆を切断して、前記ガラスファイバを露出し、前記ガラスファイバの所定位置における表面に傷を付け、ガラスファイバに外力を付与して前記ガラスファイバをその傷の付着箇所にて切断させることを特徴とする端末加工方法。
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