JP3844595B2 - 光ファイバの被覆除去装置 - Google Patents

光ファイバの被覆除去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの被覆材を除去する被覆除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ファイバを取り扱い易くするために、一次被覆層が被覆された複数本の光ファイバ素線を平行、且つ一列に並べて一括的に二次被覆層で被覆を施し、テープ状に一体化した、いわゆる光ファイバテープ心線が広く使用されている。
この光ファイバテープ心線としては、光ファイバの高密度化を図るために、二次被覆層がより薄く形成された薄型のものが製造され、使用されるようになっている。
【0003】
従来、この種の光ファイバテープ心線は、他の光ファイバやデバイスと接続させるために所定の部位で切断して用いられるが、この光ファイバテープ心線を切断する場合には、被覆層を除去して裸ファイバを剥き出しにする必要がある。この被覆除去には、光ファイバテープ心線の被覆材を一括的に除去する被覆除去装置が多く用いられている。
【0004】
そして、この種の被覆除去装置としては、例えば、図7に示すように、光ファイバ(光ファイバテープ心線)1が固定されたファイバホルダ2をホルダ保持体3に保持させ、この光ファイバ1の先端側を上下一対の切断刃を有するカッタホルダ4の間に挟み込み、光ファイバ1の被覆材に切り込みを入れるとともに、光ファイバ1の切断刃から先端側を予めヒータ等により酸化しない温度に加熱されたホットプレート上に挟持状態で載置するものが知られている。
【0005】
この装置では、ホットプレート上の被覆材を熱で溶かした後に、ホルダ保持体3をガイド棒5を案内にして、先端側と反対の方向に移動させることで、切断位置より先端側の被覆材が切断刃で移動を規制されることによって裸ファイバが引き抜かれ、被覆材が除去される。
【0006】
ところで、上記被覆が除去された裸ファイバは、フェルール等に挿入されて成端されるが、このフェルールには複数の種類があり、それぞれ挿入される裸ファイバの長さが異なる。そのため、上記の被覆除去装置を用いて光ファイバ1の被覆を除去する際にも、フェルールに合わせて除去長を変える必要がある。
【0007】
従来、上記の被覆除去装置で除去長を変えるときには、図7に示すように、所定の幅を有するスペーサ6を用意し、その軸部7をホルダ保持体3の嵌合孔8に嵌合させることにより、カッタホルダ4とホルダ保持体3との間の最小離間距離を調節していた。これにより、切断位置より先端側の被覆材の長さが調整されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の光ファイバの被覆除去装置には、以下のような問題が存在する。
スペーサ6は、被覆材の除去長に合わせて数種類用意する必要があるが、スペーサ6の大きさによっては、一つの嵌合孔8では対応できず、内径の異なる複数の嵌合孔を設ける等の工夫が必要になり、コスト増の原因になってしまう。
【0009】
また、複数のスペーサ6を、被覆除去装置とは別個に携帯しなければならず、持ち運びが不便であり、スペーサ6を紛失してしまう危険性もあった。さらに、スペーサ6を取り替える際にも、その都度、軸部7を嵌合孔8に嵌合させなければならず作業性が悪かった。
【0010】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、被覆材を除去する際にも、作業性がよく、容易に所望の除去長が得られるとともに、携帯性に優れた光ファイバの被覆除去装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置は、一端が突出した状態でファイバホルダに固定された光ファイバの被覆材を除去する光ファイバの被覆除去装置であって、前記ファイバホルダから突出された光ファイバが挿入可能に構成され、挿入された前記光ファイバの被覆材を除去する被覆除去手段を具備してなる被覆除去体と、着脱自在に装着された前記ファイバホルダを前記被覆除去体に対して進退自在に保持するホルダ保持体とを備え、前記被覆除去体または前記ホルダ保持体の一方または両方には、対向する相手側に向けて出没可能な位置決め部材が取り付けられ、突出状態の該位置決め部材に前記被覆除去体またはホルダ保持体が突き当てられることにより、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定されるようになっており、前記位置決め部材は、棒状であり、前記ファイバホルダの進退方向と略直交する方向に位置する軸線周りに回転自在に軸支されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の光ファイバの被覆除去装置は、請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置において、前記位置決め部材は、互いに長さの異なるものが複数本設けられていることを特徴とするものである。
請求項3記載の光ファイバの被覆除去装置は、請求項1又は2記載の光ファイバの被覆除去装置において、前記位置決め部材は前記ホルダ保持体に設けられ、前記ホルダ保持体に、前記位置決め部材が離脱可能に嵌合される嵌合溝が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
従って、本発明の光ファイバの被覆除去装置では、位置決め部材を対向する相手側に向けて突出させた状態で、ホルダ保持体を被覆除去体に対して進出させて、位置決め部材が相手側に当接すると、ホルダ保持体の進出が停止し、位置決め部材の突出量に対応して被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定される。これにより、ファイバホルダから突出された光ファイバの被覆除去体に対する挿入量が調整される。
【0014】
また、本発明の光ファイバの被覆除去装置では、位置決め部材を軸線周りに回転させて、それぞれ対向する相手側に突出させたときに、位置決め部材の突出量に対応して、被覆除去体とホルダ保持体との間の離間距離が設定されることにより、ファイバホルダから突出された光ファイバの被覆除去体に対する挿入量が調整される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ファイバの被覆除去装置の実施の形態を、図1ないし図6を参照して説明する。
ここでは、位置決め部材をホルダ保持体に設ける場合の例を用いて説明する。
図1において、符号9は光ファイバの被覆除去装置を、符号2はファイバホルダをそれぞれ示している。
【0016】
ファイバホルダ2は、略直方体形状の基台10と、該基台10の上面10aに対し開閉自在となるようヒンジ結合された二つの板状の開閉部材11,11とを有するものである。基台10の上面10aの幅方向における中央には、全長さ方向に延在して溝(図示せず)が形成されている。このファイバホルダ2は、両開閉部材11,11を上面10aに対し開かせた状態で溝に光ファイバ1を直線状に嵌合させ、その後、両開閉部材11,11を閉じることで光ファイバ1を、一端が突出した状態で固定するものである。また、ファイバホルダ2の長さ方向における両端の幅方向における中央には、それぞれ直方体形状の突起12,12が形成されている。
【0017】
被覆除去装置9は、被覆除去体(カッタヘッド)13と、該被覆除去体13のファイバホルダ2側に設けられ、該ファイバホルダ2を被覆除去体13に対して進退自在とするホルダ保持体14と、該ホルダ14に取り付けられた軸体46および棒状の位置決め部材47a、47bとから概略構成されている。
被覆除去体13は、いずれも略直方体形状のカッタホルダ15,16を有しており、これらカッタホルダ15,16はそれぞれ対向する対向面15a、16aが接合するように、且つ互いに開閉自在となるよう一側縁17でヒンジ結合されている。
【0018】
カッタホルダ15の対向面15aの側縁17と反対側には、ガイド孔18,18が側縁17に沿う方向に二箇所形成されている。対向面15aの幅方向の中央には、上記進退方向である光ファイバの長さ方向に延在して、該光ファイバ1を幅方向に位置決めするガイド溝19が形成されており、ガイド溝19の深さは光ファイバ1の厚さの約1/2に設定されている。ガイド溝19のファイバホルダ2と反対側の端部には、凹部20が形成されている。また、ガイド溝19の長さ方向中間には、平面視矩形の矩形孔21がガイド溝19に直交するように設けられており、矩形孔21には、該矩形孔21の長さ方向に延在させて被覆除去手段である切刃22が配設されている。
【0019】
図2に示すように、カッタホルダ15には、断面視コ字状の孔部23が形成されており、孔部23の底部24は、一端側Sが対向面15aに接近するように、該対向面15aに対して30°傾斜している。また、孔部23は、底部24において対向面15aに開口しており、この開口部が矩形孔21になっている。底部24には、薄板状で弾力性を有する、例えばバネ鋼で形成された上記被覆除去手段22が、刃先を一端側Sへ向け、且つ矩形孔21に臨ませて、押さえ板25を介して取付ネジ26で固定されている。
【0020】
一方、図1に示すように、カッタホルダ16の対向面16aの側縁17と反対側には、ガイド孔18,18に嵌合してカッタホルダ15,16を位置決めするガイドピン27,27が側縁17に沿う方向に二箇所設けられている。対向面16aの幅方向の中央には、光ファイバ1の長さ方向に延在して、該光ファイバ1を幅方向に位置決めするガイド溝28が、カッタホルダ15,16を閉じたときにガイド溝19と対向するように形成されており、ガイド溝28の深さは光ファイバ1の厚さの約1/2に設定されている。そして、これらガイド溝19,28には、ファイバホルダ2から突出された光ファイバ1が挿入可能になっている。
【0021】
ガイド溝28のファイバホルダ2と反対側の端部近傍には、対向面16aから突出するガイドピン29,29がガイド溝28の幅と同寸法離間して設けられている。また、ガイド溝28の長さ方向中間には、平面視矩形の矩形孔30がガイド溝28に直交するように設けられており、矩形孔30には、該矩形孔30の長さ方向に延在させて被覆除去手段である切刃31が配設されている。
【0022】
図2に示すように、カッタホルダ16には、断面視コ字状の孔部32が形成されており、孔部32の底部33は、一端側Sが対向面16aに接近するように、該対向面16aに対して30°傾斜している。また、孔部32は、底部33において対向面16aに開口しており、この開口部が矩形孔30になっている。底部33には、薄板状で弾力性を有する上記被覆除去手段31が、刃先を光ファイバ1の一端側Sへ向け、且つ矩形孔30に臨ませて、押さえ板34を介して取付ネジ35で固定されている。
これら被覆除去手段22,31は、ガイド溝19,28で位置決めされる光ファイバ1の厚さ方向の中心からそれぞれ等距離に、且つ光ファイバ1の厚さより若干大きな間隔をあけるように配設されている。
【0023】
また、カッタホルダ16には、幅方向の両側位置に、光ファイバ1の長さ方向に沿って複数(二箇所)の嵌合穴36,36がそれぞれ穿設されており、これら嵌合穴36,36にはそれぞれガイド棒37,37がカッタホルダ16の一端側Sにおいて固定されている。図3に示すように、ガイド棒37,37の他端側Tの先端には、大径の係止部38が設けられており、また、係止部38より一端側Sの外周面には断面視V字状のV溝50,51が、互いに間隔をあけて軸線回りに形成されている。
【0024】
図4(d)に示すように、ホルダ保持体14は、正面視略長方形状をなす基板部39と、該基板部39の上記長さ方向における両端部に、基板部39に対して垂直をなして上方へ突出するように形成された係止部40,40とを有しており、両係止部40,40には基板部39に対し反対側(図4(d)における上側)に凹部41,41がそれぞれ形成されている。
【0025】
このホルダ保持体14には、光ファイバ1に固定状態とされたファイバホルダ2が、両係止部40,40の間に下面10bを基板部39に当接するまで嵌合される。このとき、係止部40,40の凹部41,41にファイバホルダ2の突起12,12がそれぞれ嵌合する。
【0026】
ここで、ファイバホルダ2は、ホルダ保持体14に対するファイバホルダ2の嵌合および嵌合解除を作業者の手による程度の外力付与で行え、該外力付与の解除で嵌合状態が維持されるように嵌合力が設定されている。
【0027】
基板部39の幅方向両側には、長さ方向に沿って嵌合穴42,42が形成されている。嵌合穴42,42は、カッタホルダ16に形成された嵌合穴36,36とそれぞれ連通すると共に、ガイド棒37,37と上記長さ方向に移動自在に嵌合するものである。ここで、これらのガイド棒37,37および嵌合穴42,42は、ガイド棒37,37が嵌合穴42,42に対し、作業者の手による程度の外力付与で移動し、該外力付与の解除で嵌合穴42,42に対し位置が固定されるような嵌合力が設定されている。
【0028】
また、図4(c)に示すように、嵌合穴42,42間には、幅方向に間隔をあけて二つの嵌合溝48,48が上記長さ方向に延在するように形成されている。
この嵌合溝48,48は、位置決め部材47a,47bがそれぞれ嵌入、収納されるものであって、ホルダ保持体14に対する位置決め部材47a,47bの嵌合および嵌合解除を作業者の手による程度の外力付与で行え、該外力付与の解除で嵌合状態が維持されるように嵌合力が設定されている。
【0029】
また、図4(a)(b)に示すように、基板部39には、軸体46が嵌着される嵌着孔46が上記長さ方向と直交する方向に沿って、且つ嵌合溝48,48に開口するように形成されている。
図2に示すように、位置決め部材47a、47bは、一端側が軸体46に、該軸体46周りに回転自在に軸支されている。
【0030】
また、図5に示すように、位置決め部材47a、47bは、回転先端部を被覆除去体13に対向させた使用位置にあるときに、ホルダ保持体14からの突出量が、位置決め部材47aは長さL1、位置決め部材は長さL2と、互いに異なるように、且つ回動先端部を使用位置から180°回転させた退避位置にあるときにホルダ保持体14から突出しないようにその長さがそれぞれ設定されている。
【0031】
一方、ホルダ保持体14の一端側Sには、嵌合穴42,42に臨ませて雌ネジ43,43が、嵌合穴42,42の軸線と直交するように上方からそれぞれ形成されている。そして、図2に示すように、これら雌ネジ43,43には、ボールプランジャー44,44が螺着している。ボールプランジャー44,44の嵌合穴37、37側には、嵌合穴42,42に接近する方向に付勢されたボール45が保持されている。
【0032】
そして、ファイバホルダ2は、上記のようにホルダ保持体14に嵌合保持された状態において、固定支持した光ファイバ1の突出部分の軸線をガイド棒37,37の軸線と平行させ、カッタホルダ15,16のガイド溝19,28に挿入されて幅方向に位置決めされた光ファイバ1の軸線と一致させるようになっている。
【0033】
以上により、ホルダ保持体14は、ファイバホルダ2を着脱自在に保持するとともに、装着状態において該ファイバホルダ2を被覆除去体13に対して、固定された光ファイバ1の幅方向に位置決めし、且つ光ファイバ1の軸線方向、すなわち、長さ方向にのみ進退自在に移動する。
【0034】
上記の構成の光ファイバの被覆除去装置9を用いた作業について以下に説明する。ここでは、まず図1に示すように、位置決め部材47aを使用位置に、位置決め部材47bを退避位置に位置させた状態で光ファイバ1の被覆材を除去する手順について説明する。
まず、ファイバホルダ2の両開閉部材11,11を基台10に対して開かせた状態で、光ファイバ1を基台10にセットし、両開閉部材11,11を閉じて光ファイバ1をその一端がファイバホルダ2から突出した状態で固定する。
【0035】
次に、被覆除去体13のカッタホルダ15が開いた状態にあるカッタホルダ16に対して、突出した光ファイバ1の一端側を、カッタホルダ16に設けられたガイドピン29,29を案内にしてガイド溝28に挿入、載置させつつ、ファイバホルダ2をホルダ保持体14の係止部40,40間に嵌合させる。
【0036】
ここで、ホルダ保持体14を被覆除去体13へ進出させると、図2に示すように、位置決め部材47aがカッタホルダ16に突き当てられて、被覆除去体13とホルダ保持体14とは、これらの間の最小離間距離が位置決め部材47aの突出量である長さL1に設定された状態で位置決めされる。
これにより、ファイバホルダ2から突出された光ファイバ1の被覆除去体13に対する挿入量、すなわち被覆除去手段31より先端側にある光ファイバ1の長さが調整される。
【0037】
そして、カッタホルダ16にヒンジ結合されたカッタホルダ15を、その対向面15aがカッタホルダ16の対向面16aに接合するように閉状態とする。
このとき、カッタホルダ16のガイドピン27,27とカッタホルダ15のガイド孔18,18とが嵌合して、これらカッタホルダ15,16が互いに位置決めされることにより、ガイド溝19,28および被覆除去手段22,31が正確に位置決めされる。これにより、光ファイバ1は、ガイド溝19,28で幅方向が位置決めされる。
なお、カッタホルダ15が閉じたときに、ガイドピン29,29は、カッタホルダ15の凹部20に入り込むので、カッタホルダ15,16の開閉に支障を来すことはない。
【0038】
一方、カッタホルダ15がカッタホルダ16に対して閉じると、図6に示すように、被覆除去手段22,31が裸ファイバ1aに僅かな隙間を有する状態でそれぞれ被覆材1bに切り込まれる。
そして、図3に示すように、この状態でホルダ保持体14をファイバホルダ2とともにカッタホルダ16からガイド棒33の案内で、上記光ファイバ1の長さ方向の他端側Tへ退避させると、光ファイバ1の被覆材1bの内、被覆除去手段22,31から一端側Sが、該被覆除去手段22,31によって削り取られて除去される。この削り取られた被覆材1bは、被覆除去手段22,31が配設される孔部23,32からそれぞれ排出される。
【0039】
そして、ホルダ保持体14は、ボールプランジャー42のボール45がガイド棒33のV溝51に係合すると共に、ガイド棒33の係止部38がホルダ保持体14に係止することによりその移動が停止する。
かくして、除去長Lの長さを有する裸ファイバ1aが、ファイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られる。
【0040】
次に、このようにして被覆材1bが除去された状態の光ファイバ1を、ファイバホルダ2に固定状態のまま、被覆除去装置9から取り外し、そのままファイバホルダ2において不図示の接続器に装着して光接続を行う。
なお、位置決め部材47a,47bは、ホルダ保持体14の嵌合溝48,48に嵌合状態が維持されてそれぞれ嵌入、収納されているので、上記除去作業時に、ホルダ保持体14から外れて作業に支障を来すことはない。
【0041】
続いて、位置決め部材47bを用いて被覆材を除去する手順について説明する。 まず、突出される光ファイバの長さが、上記と同じ長さのファイバホルダ2をホルダ保持体14に嵌合させるとともに、位置決め部材47aを退避位置に、位置決め部材47bを使用位置に、それぞれ軸体46周りに回転させて位置させる。
【0042】
そして、上記と同様の手順で被覆除去作業を行うことにより、被覆除去体13とホルダ保持体14との間の最小離間距離が長さL2に設定され、除去長(L+L1−L2)の長さを有する裸ファイバ1aが、ファイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られる。
【0043】
同様に、両位置決め部材47a,47bを退避位置に位置させて、ファイバホルダ2から突出する長さが上記と同じ光ファイバ1の被覆を除去すると、除去長(L+L1)の長さを有する裸ファイバ1aが、ファイバホルダ2に対して位置決めされた状態で得られる。
すなわち、位置決め部材47a,47bの被覆除去体13に対する出没を調整することにより、L、(L+L1−L2)、(L+L1)の3種類の除去長を得ることができる。
【0044】
本実施の形態の光ファイバの被覆除去装置では、光ファイバ1の被覆材の除去長を変える際にも、位置決め部材47a、47bを回転させて使用位置または退避位置に移動させるだけなので、作業性が大幅に向上する。
また、これら位置決め部材47a、47bがホルダ保持体14に取り付けられているので、落下して紛失することがなく、携帯性も非常に優れている。
さらに、被覆材の除去長に対応させるには、位置決め部材47a、47bの長さを変えるだけで済むので、ホルダ保持体14側に何らかの工夫を凝らす必要がなく、従ってコスト増になることもない。
しかも、両位置決め部材47a、47bは、使用位置、退避位置のどちらにあっても嵌合状態が維持された状態でホルダ保持体14の嵌合溝48,48に嵌入、収納され、且つ退避位置であってもホルダ保持体14から突出していないので、ホルダ保持体14から外れてしまって被覆除去作業や携行に支障を来すこともない。
【0045】
なお、上記実施の形態において、二本の位置決め部材をホルダ保持体のみに取り付ける構成としたが、これに限られることなく、三本以上の位置決め部材を取り付ける構成であってもよく、また被覆除去体のみに取り付ける構成や双方に取り付ける構成であってもよい。双方に取り付ける場合、取り付け可能な位置決め部材の本数が増加するため、より多くの除去長に対応することが可能になる。
【0046】
また、被覆除去体とホルダ保持体との間に位置決め部材を出没させる手段として、位置決め部材を軸体周りに回転させる構成としたが、ホルダ保持体に、上記進退方向に延在する貫通孔を形成し、この貫通孔に一端がホルダ保持体から出没自在な位置決め部材を摺動自在、且つボールプランジャー等により所望の位置で係止自在に配置するような構成であってもよい。
【0047】
そして、光ファイバの被覆を除去する手段として切刃により被覆材を削り取る構成としたが、これに限定されるものではなく、従来技術のように、ホットプレートを用いて被覆材を熱で溶かすものでもよい。
また、光ファイバを複数の裸ファイバが被覆されたテープ心線としたが、これに限られることなく、ガイド溝およびガイドピンを適宜設定することにより単心の光ファイバ心線であっても対応することができる。
さらに、ファイバホルダをカッタホルダに対して移動させる構成としたが、固定されたファイバホルダに対してカッタホルダを移動させるような構成であってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光ファイバの被覆除去装置は、被覆除去体とホルダ保持体の一方または両方に、対向する相手側に突き当てられることにより、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定される位置決め部材が取り付けられる構成となっている。これにより、この光ファイバの被覆除去装置では、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離を容易に調節することができ、作業性が大幅に向上するとともに、位置決め部材が落下して紛失することがなく、携帯性も向上するという優れた効果が得られる。
【0049】
請求項2に係る光ファイバの被覆除去装置は、互いに長さの異なる位置決め部材が複数本回転自在に軸支される構成となっている。
これにより、この光ファイバの被覆除去装置では、複数の除去長に容易に、且つコスト増になることなく対応できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、位置決め部材が設けられた被覆除去装置の外観斜視図である。
【図2】 同被覆除去装置の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、ホルダ保持体が被覆除去体から離間した位置に位置決めされた断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、被覆除去装置を構成するホルダ保持体の(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図である。
【図5】 二本の位置決め部材が取り付けられた被覆除去装置の下面図である。
【図6】 本発明の実施の形態を示す図であって、切刃が被覆材に切り込まれた断面図である。
【図7】 従来技術による光ファイバの被覆除去装置の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、1b…被覆材、2…ファイバホルダ、9…被覆除去装置、13…被覆除去体(カッタヘッド)、14…ホルダ保持体、22,31…被覆除去手段(切刃)、47a,47b…位置決め部材。

Claims (3)

  1. 一端が突出した状態でファイバホルダ(2)に固定された光ファイバ(1)の被覆材(1b)を除去する光ファイバの被覆除去装置(9)であって、
    前記ファイバホルダから突出された光ファイバが挿入可能に構成され、挿入された前記光ファイバの被覆材を除去する被覆除去手段(22,31)を具備してなる被覆除去体(13)と、着脱自在に装着された前記ファイバホルダを前記被覆除去体に対して進退自在に保持するホルダ保持体(14)とを備え、
    前記被覆除去体または前記ホルダ保持体の一方または両方には、対向する相手側に向けて出没可能な位置決め部材(47a、47b)が取り付けられ、突出状態の該位置決め部材に前記被覆除去体またはホルダ保持体が突き当てられることにより、被覆除去体とホルダ保持体との間の最小離間距離が設定されるようになっており、
    前記位置決め部材は、棒状であり、前記ファイバホルダの進退方向と略直交する方向に位置する軸線周りに回転自在に軸支されていることを特徴とする光ファイバの被覆除去装置。
  2. 請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置において、前記位置決め部材は、互いに長さの異なるものが複数本設けられていることを特徴とする光ファイバの被覆除去装置。
  3. 前記位置決め部材は前記ホルダ保持体に設けられ、前記ホルダ保持体に、前記位置決め部材(47a,47b)が離脱可能に嵌合される嵌合溝(48,48)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバの被覆除去装置。
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