JP2005325534A - フレーム材、フレーム材の連結方法およびフレーム材連結用治具 - Google Patents

フレーム材、フレーム材の連結方法およびフレーム材連結用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができるフレーム材を提供し、さらには、フレーム材を被連結部材に連結する方法を提供し、加えて、フレーム材と被連結部材とを連結する際に使用するフレーム材連結用治具を提供することを課題とする。
【解決手段】 棒状の主材10と、この主材10の端部に装着された連結ボルト20と、この連結ボルト22の軸部22に環装された筒体30とを備えるフレーム材Bとする。また、連結ボルト20の軸部22に主材10の端面に当接する係止部23を突設し、筒体30の長さを係止部23が端面に当接したときに当該端面から突出する軸部22の長さと同じかこれよりも大きくし、さらに、筒体30の内部に係止部23が係合するガイド溝31を連結ボルト20の軸方向に沿って形成し、筒体30の主材10側の端部にガイド溝31に連通する切欠き32を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主として耐震補強枠やボールジョイント式のトラス構造体などの骨組構造体に使用されるフレーム材およびその連結方法に関し、加えて、フレーム材を連結する際に使用するフレーム材連結用治具に関する。
従来、屋根架構等に使用されるボールジョイント式のトラス構造体が知られている(例えば、特許文献1参照)。このトラス構造体は、複数のフレーム材を被連結部材たる球状の節点部材を介して互いに連結してなるものである。
フレーム材は、棒状の主材と、この主材の端部に装着された連結ボルトと、主材の端面から突出した連結ボルトの軸部に環装された筒体とを備えて構成されている。また、連結ボルトの軸部には、主材の端面に当接する係止部が突設されており、筒体の内部には、係止部が係合するガイド溝が連結ボルトの軸方向に沿って形成されている。つまり、連結ボルトは、その係止部が筒体のガイド溝に係合するが故に筒体とともに回動し、さらに、ガイド溝が軸方向に沿って形成されているが故に軸方向に進退自在である。なお、係止部が主材の端面に当接することにより、連結ボルトの主材内への入り込みが阻止される。
一方、節点部材には、連結ボルトが螺合されるねじ穴が複数箇所に穿設されている。また、各ねじ穴の周囲には、筒体の端面が密着する取付面が形成されている。
そして、連結ボルトの先端を節点部材のねじ穴の開口部に位置させたうえで、筒体を介して連結ボルトを回転させると、その軸部がねじ穴に螺合し、フレーム材と節点部材とが連結されることになる。
ここで、筒体の長さは、係止部が主材の端面に当接したときにこの端面から突出する軸部の長さよりも小さくなっている。このようにすると、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においても、その先端が筒体から突出するので、その軸部を節点部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができる。
実公平4−24003号公報(図1)
ところが、隣り合う二つ節点部材の取付面間の離隔距離は、フレーム材の一方の筒体の端部から他方の筒体の端部までの長さと等しくなっているので、離隔距離が定まった状態にある二つの節点部材間にフレーム材を配置する場合には、筒体から突出している連結ボルトの軸部が節点部材に引っ掛かり、組立作業の邪魔になる虞がある。
かかる問題を解消するためには、連結ボルトの長さや筒体の長さを調節して連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてもその先端が筒体から突出しないようにすればよいが、このようにすると、連結ボルトの軸部を節点部材のねじ穴に螺合させづらくなるため、却って作業効率が悪化してしまう。
なお、かかる問題は、ボールジョイント式のトラス構造体に使用されるフレーム材に限らず、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出しないフレーム材を被連結部材に連結する際に共通して当てはまる問題であり、さらには、フレーム材を前記ボールジョイント方式にてブレース材として用いる際にも生じる問題である。
このような観点から、本発明は、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出しないフレーム材であって、連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができるフレーム材を提供することを課題とし、さらには、このようなフレーム材を被連結部材に連結する方法を提供し、加えて、このようなフレーム材と被連結部材とを連結する際に使用するフレーム材連結用治具を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された請求項1の発明は、棒状の主材と、前記主材の端部に装着された連結ボルトと、当該連結ボルトの軸部に環装された筒体とを備えるフレーム材であって、前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されていることを特徴とする。
かかるフレーム材は、その連結ボルトの係止部が主材の端面に当接している状態において、すなわち、連結ボルトが最も引っ込んだ状態において、その先端が筒体から突出していないので、このフレーム材を離隔距離が定まった状態にある二つの被連結部材間に配置する場合であっても、連結ボルトの存在が組立作業の邪魔になることがない。また、筒体の主材側の端部にガイド溝に連通する切欠きが形成されているので、当該切欠きを利用して連結ボルトの係止部を被連結部材方向に移動させることが可能となる。つまり、離隔距離が定まった状態にある二つの被連結部材間にフレーム材を配置した後に、筒体の内部に収容された連結ボルトの先端を筒体から突出させることが可能となり、かかる状態で筒体を所定の方向へ回転させると、連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができる。なお、本明細書において、被連結部材とは、フレーム材が連結される部材を意味し、連結ボルトが螺合されるねじ穴が形成されているものであれば、トラス構造体に使用される球状の節点部材のほか、柱材、梁材、壁材であってもよく、さらには、これらに固定された部材であってもよい。
請求項2の発明は、棒状の主材とその端部に装着された連結ボルトとその軸部に環装された筒体とを備え、前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されたフレーム材を被連結部材に連結する方法であって、前記筒体の前記主材側の端部に形成された切欠きから前記筒体の内部に押出部材を挿入し、当該押出部材の先端を前記連結ボルトの軸部に形成された係止部と前記主材の端面との間に入り込ませたうえで、前記筒体を回転させて前記連結ボルトの軸部を前記被連結部材に穿設されたねじ穴に螺合させることを特徴とする。
かかるフレーム材の連結方法は、筒体に形成された切欠きを利用して連結ボルトを被連結部材側に押し出し、かかる状態を保ちつつ筒体を回動させるところに特徴がある。このようにすると、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出していない場合であっても、簡単且つ確実に連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に螺合させることができる。
請求項3の発明は、棒状の主材とその端部に装着された連結ボルトとその軸部に環装された筒体とを備え、前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されたフレーム材を被連結部材に連結する際に使用されるフレーム材連結用治具であって、前記筒体に環装される筒状の本体部と、当該本体部の前記主材側の端部に取り付けられた押出部とを備えており、前記本体部は、前記筒体と係合して前記筒体とともに回動し、前記押出部は、前記筒体の前記主材側の端部に形成された切欠きから前記筒体の内部に挿入され、且つ、その先端が前記連結ボルトの軸部に形成された係止部と前記主材の端面との間に入り込むことを特徴とする。
かかるフレーム材連結用治具は、前記した請求項1に係るフレーム材を被連結部材に連結する際に好適に使用されるものであり、このフレーム材連結用治具によると、フレーム材の連結ボルトを被連結部材側に押し出した状態を保ちつつ、筒体を所定の方向に回転させることが可能となるので、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出していない場合であっても、簡単且つ確実に連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に螺合させることができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載のフレーム材連結用治具であって、前記筒体の側部に係合孔が形成されており、前記本体部の内面には前記係合孔に係合する係合部が突設されていることを特徴とする。
かかるフレーム材連結用治具によると、本体部の内面に筒体の係合孔に係合する係合部を設けてあるので、たとえフレーム材の筒体が円筒状であっても、この筒体を回動させることが可能となる。
本発明に係るフレーム材によると、その連結ボルトの存在が組立作業の邪魔になることがなく、しかも、連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができる。
また、本発明に係るフレーム材の連結方法によると、フレーム材の連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出していない場合であっても、簡単且つ確実に連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に螺合させることができる。
さらに、本発明に係るフレーム材連結用治具によると、フレーム材の連結ボルトを被連結部材側に押し出した状態を保ちつつ、筒体を回転させることができるので、連結ボルトが最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体から突出していない場合であっても、連結ボルトの軸部を被連結部材のねじ穴に簡単且つ確実に螺合させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すように、フレーム材Bをボールジョイント式トラス構造体のトラス弦材として使用する場合を例示する。
(フレーム材)
本実施形態に係るフレーム材Bは、図1示すように、被連結部材たる球状の節点部材Sに連結されるものであって、棒状の主材10と、この主材10の端部に装着された連結ボルト20と、この連結ボルト20の軸部22に環装された筒体30とを備えて構成されている。ここで、節点部材Sについて説明すると、図2に示すように、節点部材Sには、連結ボルト20が螺合されるねじ穴S1,S1,…がフレーム材Bの本数分だけ穿設されており、各ねじ穴S1の周囲には、筒体30の端面が密着する取付面S2が形成されている。
主材10は、円管状の管部10Aとこの管部10Aの開口部を閉塞するエンドプラグ10Bとを備えて構成されている。管部10Aは、アルミニウム合金製の押出形材からなり、エンドプラグ10Bは、アルミニウム合金製の鍛造品、切削品または鋳造品からなる。エンドプラグ10Bは、管部10Aの端部に摩擦圧接により固着される有底円筒状の基部11と、この基部11と一体に成形された円錐台部12とを備えている。基部11には、連結ボルト20の頭部21を収容するための凹部11aが形成されており、この凹部11aの底面11bの中央には、図3(a)に示すように、円錐台部12の端面12aに至るボルト挿通孔13が穿設されている。円錐台部12の端面12a(つまり、主材10の端面12a)の外径は、筒体30(図2参照)の外径と略等しい。
連結ボルト20は、図3(b)に示すように、管部10Aとエンドプラグ10Bとの固着前にエンドプラグ10Bのボルト挿通孔13に管部10A側から挿入され、その軸部22が主材10の端面12aから突出する。軸部22には、連結ボルト20が最も引っ込んだ状態において主材10の端面12aに当接する一対の係止部23,23が突設されている。この係止部23,23は、図2に示すように、軸部22に穿設されたピン孔23aに軸部22の直径よりも長いピン23bを嵌入することにより形成される。なお、係止部23,23は、連結ボルト20の管部10A側への抜け出しを防止するストッパとしても機能する。
筒体30は、図4(a)に示すように、円筒状の部材からなり、その長さは、図3(b)に示すように、連結ボルト20の係止部23,23が主材10の端面12aに当接したときに端面12aから突出している軸部22の長さよりも大きい。なお、図示は省略するが、筒体30の長さは、連結ボルト20の係止部23,23が主材10の端面12aに当接したときに端面12aから突出している軸部22の長さと同じでもよい。
筒体30の内部には、図4(b)にも示すように、その中心線を挟んで対向する一対のガイド溝31,31が連結ボルト20(図3(b)参照)の軸方向に沿って形成されており、筒体30の主材10側の端部(図4(a),(c)では左側の端部)には、ガイド溝31に連通する切欠き32が筒体30の直径に沿って形成されている。なお、一対のガイド溝31,31には、連結ボルト20の係止部23,23(図3(b)参照)が係合する。また、一対のガイド溝31,31は、筒体30の端面側から見ると(図4(b)参照)、同一直線上に並んでいる。
筒体30の側部には、図4(a)に示すように、ガイド溝31に連通する覗孔33が筒体30の直径に沿って穿設されている。さらに、筒体30の側部であって切欠き32と覗孔33との間には、ガイド溝31に連通する一対の係合孔34,34が軸方向に所定の間隔をあけて穿設されている。各係合孔34は、筒体30の直径に沿って穿設されている。なお、本実施形態では、二つのガイド溝31,31が形成されているが、各ガイド溝31に対して切欠き32、覗孔33および一対の係合孔34,34が形成されている。つまり、筒体30は、その内部に通じる二つの切欠き32、四つの係合孔34および二つの覗孔33を備えている。
なお、各覗孔33は、連結ボルト20の軸部22が節点部材Sのねじ穴S1(図5(c)参照)に完全に螺合されたときの係止部23,23の位置に形成されている。つまり、覗孔33から内部を覗くことにより連結ボルト20の締結状態を確認することができる。
このような構成のフレーム材Bは、図5(a)に示すように、その連結ボルト20の係止部23,23が主材10の端面12aに当接している状態において、すなわち、連結ボルト20が最も引っ込んだ状態において、その先端が筒体30から突出していないので、このフレーム材Bを離隔距離が定まった状態にある二つの節点部材S,S間に配置する場合であっても、連結ボルト20の存在が組立作業の邪魔になることがない。
また、連結ボルト20は、その係止部23,23が筒体30のガイド溝31,31に係合するが故に筒体30とともに回動し、さらに、ガイド溝31,31が軸方向に沿って形成されているが故に軸方向に進退する。つまり、連結ボルト20は、その軸部22の先端が節点部材Sのねじ穴S1に係合した状態で筒体30を所定の方向に回転させれば、軸方向に移動してねじ穴S1に螺合されることになる。
次に、フレーム材Bを被連結部材たる球状の節点部材Sに連結する方法を説明する。
図5(a)に示すように、まず、主材10の端面12aから突出する連結ボルト20の軸部22に筒体30を環装してフレーム材Bを構成したうえで、筒体30の端面を節点部材Sの取付面S2に当接させる。次に、筒体30の切欠き32から筒体30の内部に先鋭の押出部材Pを挿入し、図5(b)に示すように、押出部材Pの先端を連結ボルト20の係止部23と主材10の端面12aとの間に入り込ませる。そうすると、連結ボルト20の全体が節点部材S側に押し出され、その結果、軸部22の先端が筒体30から僅かに突出し、節点部材Sのねじ穴S1に僅かに入り込む。そして、かかる状態を保ちつつ、筒体30を回転させると、図5(c)に示すように、連結ボルト20の軸部22が節点部材Sのねじ穴S1に螺合され、その結果、フレーム材Bと節点部材Sとが連結されることになる。
このように、フレーム材Bは、筒体30の主材10側の端部にガイド溝31,31に連通する切欠き32,32が形成されているので、この切欠き32,32を利用して連結ボルト20を節点部材S方向に移動させることが可能となる。つまり、最も引っ込んだ状態において先端が筒体30から突出しない連結ボルト20を節点部材Sのねじ穴S1に簡単且つ確実に螺合させることができる。
(フレーム材連結用治具)
次に、フレーム材Bを被連結部材Sに連結する際に好適に使用されるフレーム材連結用治具J(以下、単に「治具J」ということがある。)を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
治具Jは、図6に示すように、フレーム材Bの筒体30に環装される筒状の本体部40と、この本体部40に取り付けられた一対の押出部50,50とを備えて構成されている。
本体部40は、分離可能に結合された略同一構成の一対のブロック41,41から構成されており、これらを結合したときの外形が断面六角形を呈し、内形が断面円形を呈している。
各ブロック41は、図7に示すように、略C字形状を呈する一対の端面41a,41aと、この端面41a,41aの内縁同士を結ぶ半円筒形の内周面41bと、端面41a,41aの外縁同士を結ぶ六角柱を半割にした形状を呈する外周面41cと、内周面41bと外周面41cとの間に介在する突合せ面41d,41dとを有している。内周面41bの略中央部には、一対の係合部42,42が突設されており、外周面41cには、略U字形状を呈する一対の結合部材43,43が突合せ面41d,41dと隣接する位置に突設されている。また、一方のブロック41の各突合せ面41dには、位置決め凸部46が形成されており、他方のブロック41の各突合せ面41dには、一方のブロック41の位置決め凸部46が挿入される位置決め凹部47が形成されている。
各係合部42は、各ブロック41を筒体30の周囲に配置したときに、筒体30の各係合孔34に係合する。
一方のブロック41(図7では下側のブロック41)の結合部材43には、ネジ棒44が取り付けられており、このネジ棒44の先端にはナット45が螺合されている。ネジ棒44は、その基端部を中心に旋回自在に結合部材43に取り付けられている。
各押出部50は、各ブロック41の主材10側の端部に配置されている。各押出部50は、図8に示すように、各ブロック41の内周面41bから突出する押出片51と、この押出片51の基端部に形成されたストッパ52と、このストッパ52から押出片51と反対方向に突出する脚部53と、この脚部53に環装された付勢部材54とを備えて構成されている。
押出片51は、図7に示すように、各ブロック41の主材10側の端面に形成された切欠き48に挿通されており、その先端が先鋭にされている。また、押出片51は、フレーム材Bの筒体30の切欠き32から筒体30の内部に挿入可能な形状に成形されている。
ストッパ52は、図8に示すように、円筒状のカバー部材60の内部を摺動可能に形成されており、且つ、押出片51が最も突出した状態でブロック41の外面に当接する。
脚部53は、カバー部材60の内部に収容されており、且つ、その後端部がカバー部材60の小径孔部61に挿通されている。
付勢部材54は、押出部50の全体をブロック41側に付勢するものであって、その一端がストッパ52に当接し、その他端がカバー部材60の段部63に当接している。
つまり、押出部50の押出片51は、ブロック41の内周面41bから出没可能に構成されており、通常時は内周面41bから突出し、付勢部材54の付勢力よりも大きな力が外向きに作用した場合はカバー部材60側に後退する。
カバー部材60は、ブロック41に固定されており、その内部には、押出部50の脚部53の後端部が挿通される小径孔部61と、付勢部材54を収容し、且つ、ストッパ52を摺動可能に保持する大径孔部62とが形成されている。
次に、治具Jを使用してフレーム材Bを被連結部材たる球状の節点部材Sに連結する方法を説明する。
まず、図5(a)に示すように、主材10の端面12aから突出する連結ボルト20の軸部22に筒体30を環装してフレーム材Bを構成し、筒体30の端面を節点部材Sの取付面S2に当接させる。
次に、図6に示すように、治具Jを筒体30に環装する。具体的には、図7にも示すように、分離した状態の治具Jの本体部40(すなわち、ブロック41,41)を筒体30の周囲に配置し、各ブロック41の各係合部42を筒体30の各係合孔34に挿入しつつ、且つ、一方のブロック41の位置決め凸部46を他方のブロック41の位置決め凹部47に挿入しつつ、一方のブロック41の突合せ面41d,41dと他方のブロック41の突合せ面41d,41dとを突き合わせ、一方のブロック41の各ネジ棒44を旋回させて他方のブロック41の結合部材43の切欠き部分に差し込んだうえで、ナット45を締結すればよい。
一対のブロック41,41を結合すると、図9(a)に示すように、押出部50の押出片51が筒体30の切欠き32から筒体30の内部に挿入され、押出片51の先端が連結ボルト20の係止部23と主材10の端面12a(図3(a)参照)との間に入り込む。そうすると、連結ボルト20の全体が節点部材S側に押し出され、その結果、軸部22の先端が筒体30から僅かに突出し、節点部材Sのねじ穴S1に僅かに入り込む。
そして、図9(b)に示すように、治具Jの本体部40の外周に図示せぬスパナを嵌め入れて所定の方向へ回転させると、その本体部40が筒体30と係合しているが故に筒体30が治具Jとともに回転し、その結果、連結ボルト20の軸部22が節点部材Sのねじ穴S1に螺合され、最終的にフレーム材Bと節点部材Sとが連結されることになる。
このように、治具Jを使用すると、フレーム材Bの連結ボルト20を節点部材S側に押し出した状態を保ちつつ筒体30を所定の方向に回転させることが可能となるので、連結ボルト20が最も引っ込んだ状態においてその先端が筒体30から突出していないフレーム材Bの連結ボルト20の軸部22を、簡単且つ確実に節点部材Sのねじ穴S1に螺合させることができる。
なお、治具Jは、筒体30が円筒状である場合に好適に使用されるが、例えば、筒体30の外形が多角形を呈する場合には、本体部の内周面を断面多角形に形成したものを用意すればよく、この場合、筒体30の係合孔34および本体部40の係合部42は必要ない。
なお、本実施形態では、フレーム材Bをボールジョイント式トラス構造体のトラス弦材と節点部材とのジョイントとして使用する場合を例示したが、これに限定されることはなく、耐震補強枠のブレース材など建築物一般に広く適用できることは言うまでもない。
本発明に係るフレーム材を節点部材(被連結部材)に連結した状態を示す斜視図である。 本発明に係るフレーム材の分解斜視図である。 (a)は主材の断面図、(b)は連結ボルトの側面図である。 (a)は筒体の斜視図、(b)は筒体の端面図、(c)は筒体の破断斜視図である。 本発明に係るフレーム材の連結方法を説明する断面図であって、(a)はフレーム材の筒体を節点部材(被連結部材)に当接させた状態を示す図、(b)は筒体の切欠きに押出部材を挿入した状態を示す図、(c)は連結ボルトを節点部材(被連結部材)のねじ穴に螺合させた状態を示す図である。 本発明に係るフレーム材連結用治具をフレーム材の筒体に環装した状態を示す斜視図である。 本発明に係るフレーム材連結用治具をフレーム材の筒体に環装する前の状態を示す斜視図である。 本発明に係るフレーム材連結用治具の断面図である。 (a)は本発明に係るフレーム材連結用治具を使用した場合のフレーム材の連結方法を説明する断面図であって、(a)は筒体にフレーム材連結用治具を環装した状態を示す図、(b)は連結ボルトを節点部材(被連結部材)のねじ穴に螺合させた状態を示す図である。
符号の説明
B フレーム材
10 主材
10A 管部
10B エンドプラグ
12a 主材の端面
13 ボルト挿通孔
20 連結ボルト
22 軸部
23 係止部
30 筒体
31 ガイド溝
32 切欠き
33 覗孔
34 係合孔
P 押出部材
J フレーム材連結用治具
40 本体部
42 係合部
50 押出部
S 節点部材(被連結部材)
S1 ねじ穴

Claims (4)

  1. 棒状の主材と、
    前記主材の端部に装着された連結ボルトと、
    当該連結ボルトの軸部に環装された筒体とを備えるフレーム材であって、
    前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、
    前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、
    前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、
    前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されていることを特徴とするフレーム材。
  2. 棒状の主材とその端部に装着された連結ボルトとその軸部に環装された筒体とを備え、
    前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、
    前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、
    前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、
    前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されたフレーム材を被連結部材に連結する方法であって、
    前記筒体の前記主材側の端部に形成された切欠きから前記筒体の内部に押出部材を挿入し、当該押出部材の先端を前記連結ボルトの軸部に形成された係止部と前記主材の端面との間に入り込ませたうえで、前記筒体を回転させて前記連結ボルトの軸部を前記被連結部材に穿設されたねじ穴に螺合させることを特徴とするフレーム材の連結方法。
  3. 棒状の主材とその端部に装着された連結ボルトとその軸部に環装された筒体とを備え、
    前記連結ボルトの軸部には、前記主材の端面に当接する係止部が突設されており、
    前記筒体の長さは、前記係止部が前記端面に当接したときに前記端面から突出する前記軸部の長さと同じか前記軸部の長さよりも大きく、
    前記筒体の内部には、前記係止部が係合するガイド溝が前記連結ボルトの軸方向に沿って形成されており、
    前記筒体の前記主材側の端部には、前記ガイド溝に連通する切欠きが形成されたフレーム材を被連結部材に連結する際に使用されるフレーム材連結用治具であって、
    前記筒体に環装される筒状の本体部と、
    当該本体部の前記主材側の端部に取り付けられた押出部とを備えており、
    前記本体部は、前記筒体と係合して前記筒体とともに回動し、
    前記押出部は、前記筒体の前記主材側の端部に形成された切欠きから前記筒体の内部に挿入され、且つ、その先端が前記連結ボルトの軸部に形成された係止部と前記主材の端面との間に入り込むことを特徴とするフレーム材連結用治具。
  4. 前記筒体の側部に係合孔が形成されており、
    前記本体部の内面には前記係合孔に係合する係合部が突設されていることを特徴とする請求項3に記載のフレーム材連結用治具。
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