JPH0415841Y2 - - Google Patents
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- JPH0415841Y2 JPH0415841Y2 JP1985006976U JP697685U JPH0415841Y2 JP H0415841 Y2 JPH0415841 Y2 JP H0415841Y2 JP 1985006976 U JP1985006976 U JP 1985006976U JP 697685 U JP697685 U JP 697685U JP H0415841 Y2 JPH0415841 Y2 JP H0415841Y2
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- tip
- ball
- sleeve
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- 239000000945 filler Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 239000011165 3D composite Substances 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
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- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
Description
この考案は、立体トラス用ボール状ジヨイント
および棒部材の組合せに関し、間隔がすでに規定
された2個のボール状ジヨイント間を接続しうる
ように改良されたものに関する。
および棒部材の組合せに関し、間隔がすでに規定
された2個のボール状ジヨイント間を接続しうる
ように改良されたものに関する。
この種の組立式立体トラスは、第1図および第
2図に表れているように、両端に連結用ボルト1
を備える所定長さの棒部材2と、連結用ボルト1
がねじこまれるねじ穴3が規則的な位置に明けら
れたボール状ジヨイント4を組み合せることによ
り組み立てられる。 まず、従来の上記棒部材2の構造を説明する。 棒部材2の本体21は、中空パイプ22の両端
にキヤツプ23を溶接することにより構成され、
かつこのキヤツプ23の中央孔24に連結用ボル
ト1が内側から通されてその軸部1aが外部に突
出させられる。この連結用ボルト1は、外部に突
出させたられた軸部1aの外周に軸方向に所定距
離相対移動可能かつ相対回転不可能に套挿された
角状スリーブ5を介して回転させられるようにな
つている。すなわち、角状スリーブ5には、上記
連結ボルト1の軸部1aに軸直角方向に突出させ
たピン6をスライド受容する軸方向のスリツト7
が明けられており、かつその外面は、たとえばス
パナなどの工具が係合しうるように、六角柱状と
なつている。上記スリツト7の長さは、ボルト1
が外方に伸出してボール状ジヨイント4のねじ穴
3にねじこまれる量に対応しているが、ボルト1
が最も退避したときには、第1図および第2図に
示すように、その先端部がスリーブ5の端面5a
から若干突出するように設定される。これは、組
立て作業時に棒部材2の先端をボール状ジヨイン
ト4のねじ穴3に押し付けることにより、容易に
連結用ボルト1の先端を上記ねじ穴3の入口に入
れることができ、つづいてスリーブ5を回転させ
る作業を迅速に行なえるようにするためである。
もし、棒部材2の先端を押し当てたときにスリー
ブ5の端部からボルト1の先端が内部に引つ込む
ようであれば、このボルトをジヨイント4のねじ
穴3にねじつける作業が非常に厄介なものとな
る。 上記棒部材2をボール状ジヨイント4に連結す
るには、ボルト1の先端をジヨイント4の選択し
たねじ穴3の入口に差し込み、ついでスリーブ5
を回すことによりボルト1をねじ穴3にねじこん
でゆく。そしてスリーブ5の先端面5aがボルー
状ジヨイント4のねじ穴3の周囲の平坦な座面8
に圧着するまで連結用ボルト1を締め込んだ時点
で棒部材2とボール状ジヨイント4が強固に連結
固定される。このボール状ジヨイント4の他のね
じ穴3には、さらに他の棒部材が連結され、こう
して三角トラスが立体的に複合した立体トラスが
形成される。
2図に表れているように、両端に連結用ボルト1
を備える所定長さの棒部材2と、連結用ボルト1
がねじこまれるねじ穴3が規則的な位置に明けら
れたボール状ジヨイント4を組み合せることによ
り組み立てられる。 まず、従来の上記棒部材2の構造を説明する。 棒部材2の本体21は、中空パイプ22の両端
にキヤツプ23を溶接することにより構成され、
かつこのキヤツプ23の中央孔24に連結用ボル
ト1が内側から通されてその軸部1aが外部に突
出させられる。この連結用ボルト1は、外部に突
出させたられた軸部1aの外周に軸方向に所定距
離相対移動可能かつ相対回転不可能に套挿された
角状スリーブ5を介して回転させられるようにな
つている。すなわち、角状スリーブ5には、上記
連結ボルト1の軸部1aに軸直角方向に突出させ
たピン6をスライド受容する軸方向のスリツト7
が明けられており、かつその外面は、たとえばス
パナなどの工具が係合しうるように、六角柱状と
なつている。上記スリツト7の長さは、ボルト1
が外方に伸出してボール状ジヨイント4のねじ穴
3にねじこまれる量に対応しているが、ボルト1
が最も退避したときには、第1図および第2図に
示すように、その先端部がスリーブ5の端面5a
から若干突出するように設定される。これは、組
立て作業時に棒部材2の先端をボール状ジヨイン
ト4のねじ穴3に押し付けることにより、容易に
連結用ボルト1の先端を上記ねじ穴3の入口に入
れることができ、つづいてスリーブ5を回転させ
る作業を迅速に行なえるようにするためである。
もし、棒部材2の先端を押し当てたときにスリー
ブ5の端部からボルト1の先端が内部に引つ込む
ようであれば、このボルトをジヨイント4のねじ
穴3にねじつける作業が非常に厄介なものとな
る。 上記棒部材2をボール状ジヨイント4に連結す
るには、ボルト1の先端をジヨイント4の選択し
たねじ穴3の入口に差し込み、ついでスリーブ5
を回すことによりボルト1をねじ穴3にねじこん
でゆく。そしてスリーブ5の先端面5aがボルー
状ジヨイント4のねじ穴3の周囲の平坦な座面8
に圧着するまで連結用ボルト1を締め込んだ時点
で棒部材2とボール状ジヨイント4が強固に連結
固定される。このボール状ジヨイント4の他のね
じ穴3には、さらに他の棒部材が連結され、こう
して三角トラスが立体的に複合した立体トラスが
形成される。
しかしながら、上記の従来の立体トラス用棒部
材1の構造では、次のような重大な問題がある。 すなわち、第1図に示すように、2個のボール
状ジヨイント4,4の位置がすでに決定している
場合において、この2個のジヨイント4,4間を
連結することができないのである。このことは、
組上がつた立体トラスから、1本の棒部材だけ抜
き取ることができないことをも意味する。これ
は、連結すべき2個のボール状ジヨイント4、4
の間隔L1は、他のトラス構成部材との関係によ
り、棒部材2のスリーブ5の端面5a間の間隔L
2と一致した距離に固定されて容易に拡げること
ができず、このため上記のようにボルト1の先端
がスリーブ5の端面5aからさらに突出する分上
記間隔L1,L2より全長L3が長い棒部材2を
上記2個のジヨイント4,4間に挿入することが
できないからである。 このため、従来においてはトラスの中間に後か
ら棒部材2を挿入する必要がおきた場合、巨大な
ジヤツキでトラスの中間部を押してトラス全体を
弾性的にたわませ、そうして広げられた2個のジ
ヨイント4,4間に棒部材2を挿入するという大
掛りな処置を必要とした。 このようなことが起こらないように、従来は、
予定されるトラス構造のスパンの一端から他端に
向かつて順次組み立てざるをえず、その組立て順
序の慎重な設定が必要であり、かつその順序の設
定には、大きな制限が存在していた。 この考案は、上記の事情のもとで考え出された
もので、間隔がすでに規定されてしまつた2個の
ボール状ジヨイント間にも容易に棒部材を挿入連
結することができるようにした立体トラス用ボー
ル状ジヨイントおよび棒部材の組合せを提供する
ことをその課題とする。
材1の構造では、次のような重大な問題がある。 すなわち、第1図に示すように、2個のボール
状ジヨイント4,4の位置がすでに決定している
場合において、この2個のジヨイント4,4間を
連結することができないのである。このことは、
組上がつた立体トラスから、1本の棒部材だけ抜
き取ることができないことをも意味する。これ
は、連結すべき2個のボール状ジヨイント4、4
の間隔L1は、他のトラス構成部材との関係によ
り、棒部材2のスリーブ5の端面5a間の間隔L
2と一致した距離に固定されて容易に拡げること
ができず、このため上記のようにボルト1の先端
がスリーブ5の端面5aからさらに突出する分上
記間隔L1,L2より全長L3が長い棒部材2を
上記2個のジヨイント4,4間に挿入することが
できないからである。 このため、従来においてはトラスの中間に後か
ら棒部材2を挿入する必要がおきた場合、巨大な
ジヤツキでトラスの中間部を押してトラス全体を
弾性的にたわませ、そうして広げられた2個のジ
ヨイント4,4間に棒部材2を挿入するという大
掛りな処置を必要とした。 このようなことが起こらないように、従来は、
予定されるトラス構造のスパンの一端から他端に
向かつて順次組み立てざるをえず、その組立て順
序の慎重な設定が必要であり、かつその順序の設
定には、大きな制限が存在していた。 この考案は、上記の事情のもとで考え出された
もので、間隔がすでに規定されてしまつた2個の
ボール状ジヨイント間にも容易に棒部材を挿入連
結することができるようにした立体トラス用ボー
ル状ジヨイントおよび棒部材の組合せを提供する
ことをその課題とする。
上記の問題を解決するため、本考案では、次の
技術的手段を講じている。 すなわち、本考案は、周面に適当数設けた各平
坦状座面ねじ穴を形成したボール状ジヨイント
と、二つの上記ボール状ジヨイント間を連結する
棒部材とからなる立体トラス用ボール状ジヨイン
トおよび棒部材の組合せであつて、 上記棒部材は、棒部材本体のキヤツプの中心孔
から連結用ボルトの軸部を可回転に突出せさ、こ
れに相対回転不可能かつ軸方向相対移動可能に角
状スリーブを套挿し、この角状スリーブを回転さ
せることにより、上記ボルトを、上記ボール状ジ
ヨイント周面の平坦状座面のねじ穴内に、上記角
状スリーブの先端が上記平坦状座面に当接するよ
うにしてねじこむように構成されており、かつ、 上記ボルトの上記角状のスリーブに対する軸方
向相対移動可能範囲を、最も後退したときボルト
の先端が角状スリーブの先端面から没入し、かつ
最も伸出したときボルトの先端が角状スリーブの
先端面から所定量突出するように設定するととも
に、通常時、ボルトをその先端が上記角状スリー
ブの先端面から突出した位置に保持し、必要時に
上記ボルトの先端をスリーブ内に後退させること
ができる保持手段を設けたことを特徴としてい
る。
技術的手段を講じている。 すなわち、本考案は、周面に適当数設けた各平
坦状座面ねじ穴を形成したボール状ジヨイント
と、二つの上記ボール状ジヨイント間を連結する
棒部材とからなる立体トラス用ボール状ジヨイン
トおよび棒部材の組合せであつて、 上記棒部材は、棒部材本体のキヤツプの中心孔
から連結用ボルトの軸部を可回転に突出せさ、こ
れに相対回転不可能かつ軸方向相対移動可能に角
状スリーブを套挿し、この角状スリーブを回転さ
せることにより、上記ボルトを、上記ボール状ジ
ヨイント周面の平坦状座面のねじ穴内に、上記角
状スリーブの先端が上記平坦状座面に当接するよ
うにしてねじこむように構成されており、かつ、 上記ボルトの上記角状のスリーブに対する軸方
向相対移動可能範囲を、最も後退したときボルト
の先端が角状スリーブの先端面から没入し、かつ
最も伸出したときボルトの先端が角状スリーブの
先端面から所定量突出するように設定するととも
に、通常時、ボルトをその先端が上記角状スリー
ブの先端面から突出した位置に保持し、必要時に
上記ボルトの先端をスリーブ内に後退させること
ができる保持手段を設けたことを特徴としてい
る。
本考案における上記棒部材の連結用ボルトは、
最も後退させるとその先端部が角状スリーブの先
端面から没入するようになつている。したがつ
て、この連結用ボルトを上記のように最も後退さ
せると、棒状部材の全長が、スリーブが圧着すべ
きボール状ジヨイント平坦状の座面間の距離と同
時に短縮されるので、たとえ2個のボールジヨイ
ントの位置がすでに決つていても、両ジヨイント
の座面間にこの棒部材を挿入し、かつこの棒部材
の両端の連結用ボルトをジヨイントにねじこむこ
とができるようになる。 一方、通常状態では、上記保持手段により、連
結用ボルトはその先端がスリーブの先端面から突
出する位置で保持されているので、従来と同様、
連結用ボルトの先端をボール状ジヨイントのねじ
穴内に入れ、つづいてスリーブを回転させてボル
トをねじ穴内にねじこむ作業が迅速容易に行なえ
る。
最も後退させるとその先端部が角状スリーブの先
端面から没入するようになつている。したがつ
て、この連結用ボルトを上記のように最も後退さ
せると、棒状部材の全長が、スリーブが圧着すべ
きボール状ジヨイント平坦状の座面間の距離と同
時に短縮されるので、たとえ2個のボールジヨイ
ントの位置がすでに決つていても、両ジヨイント
の座面間にこの棒部材を挿入し、かつこの棒部材
の両端の連結用ボルトをジヨイントにねじこむこ
とができるようになる。 一方、通常状態では、上記保持手段により、連
結用ボルトはその先端がスリーブの先端面から突
出する位置で保持されているので、従来と同様、
連結用ボルトの先端をボール状ジヨイントのねじ
穴内に入れ、つづいてスリーブを回転させてボル
トをねじ穴内にねじこむ作業が迅速容易に行なえ
る。
以上のことから、本考案の立体トラス用ボール
状ジヨイントおよび棒部材の組合せによれば、棒
部材の連結用ボルトの先端がスリーブの先端から
若干突出していたためにトラス構造の中間部にお
いてすでに位置が固定された2個のボール状ジヨ
イント間を連結することができなかつた従来の問
題を解決し、ボール状ジヨイント間の間隔がすで
に決つていても、そのジヨイント間に問題なく挿
入連結できる。これは、従来必須であつた組立て
順序の厳格な管理を不要とし、組付け順序に自由
度が生まれることを意味する。たとえば、従来例
では、トラス構造をスパンの片側から他側に向か
つて組付けてゆく必要があつたが、本考案のトラ
ス用棒部材を使用すれば、スパンの両端から内向
きに組み進めてゆき、スパンの中間点で両側に組
み上がつたトラスを最終的に連結するといつた組
立方向も成立する。これによると、従来に比べて
工期が半分に短縮される。 また、組み立てられたトラス構造物の中間部の
棒部材を他に影響を与えることなく交換するとい
うことも本考案によつて初めて可能となる。
状ジヨイントおよび棒部材の組合せによれば、棒
部材の連結用ボルトの先端がスリーブの先端から
若干突出していたためにトラス構造の中間部にお
いてすでに位置が固定された2個のボール状ジヨ
イント間を連結することができなかつた従来の問
題を解決し、ボール状ジヨイント間の間隔がすで
に決つていても、そのジヨイント間に問題なく挿
入連結できる。これは、従来必須であつた組立て
順序の厳格な管理を不要とし、組付け順序に自由
度が生まれることを意味する。たとえば、従来例
では、トラス構造をスパンの片側から他側に向か
つて組付けてゆく必要があつたが、本考案のトラ
ス用棒部材を使用すれば、スパンの両端から内向
きに組み進めてゆき、スパンの中間点で両側に組
み上がつたトラスを最終的に連結するといつた組
立方向も成立する。これによると、従来に比べて
工期が半分に短縮される。 また、組み立てられたトラス構造物の中間部の
棒部材を他に影響を与えることなく交換するとい
うことも本考案によつて初めて可能となる。
以下、本考案の立体トラス用ボール状ジヨイン
トおよび棒部材の組合せの実施例を図面を参照し
ながら具体的に説明する。 第3図および第4図は、本考案の第一実施例を
示す。これらの図における棒部材2の基本的構造
は、第1図および第2図に示す従来例と同様であ
る。 棒部材2は、通常中空パイプ22の両端に中央
孔24が明けられたキヤツプ23を溶接するなど
して作られた棒部材本体21と、上記キヤツプ2
3の中央孔24に内側から差し込んで軸部1aを
外部に突出させた連結用ボルト1と、この連結用
ボルト1を回転させるために、これに対して軸方
向所定距離相対動可能かつ相対回転不可能に套挿
された角状スリーブ5を備える。角状スリーブ5
に対してボルト1を軸方向に所定距離相対動可能
とするための手段として、図示例では、ボルト1
の軸部1aの中間部に軸直角方向に突出するピン
6を設け、これを角状スリーブ5に設けられた軸
方向のスリツト7内にスライド可能に係合させる
ことにより構成されている。 上記ボルト1のスリーブ5に対する相対移動可
能範囲は、本考案ではとくに、上記スリツト7の
長さを所定のように設定することにより、第4図
に示されているようにボルト1が最も後退したと
きその先端1bがスリーブ5の先端面5aから没
入しうる範囲に設定される。もちろん、ボルト1
が最も伸出したときには、その先端1bがスリー
ブ5の先端面5aから所定距離突出しうるように
される。このときのボルト1の突出量は、これが
ボール状ジヨイント4のねじ穴3内にねじこまれ
る量に対応する。したがつて本例では、ボルト1
のスリーブ5に対する相対移動距離を規定する上
記スリツト7が、第1図および第2図に示す従来
例のスリツトより、棒部材2の軸内方に所定長さ
延長されることになる。第3図から明らかなよう
に、ボルト1の頭部1cがキヤツプ23の内部に
あり、かつ軸部1aにスリーブ5が套挿されてい
ることにより、棒部材本体21に対してボルト1
ないしスリーブ5がバラバラにならないようにな
つている。なお、スリーブ5の外面は普通六角柱
状に形成される。 一方、ボール状ジヨイント4は、その表面から
中心に向かつて明けられた複数個のねじ穴3をも
ち、かつこのねじ穴3の開口部の周囲には、ねじ
穴3と直交する平坦状座面8が形成される。 さて、本考案ではさらに、通常時、ボルト1を
その先端1bが上記角状スリーブ5の先端面5a
から突出した位置に保持し、必要時に上記ボルト
1の先端1bをスリーブ5内に後退させることが
できる保持手段9が設けられる。この保持手段9
として本例では、第3図および第4図に示すよう
に、上記スリツト7内の上記ピン6より内側に、
取外し可能、または縮小変形可能な充填物9aを
装填している。これにより、第3図に示すよう
に、ボルト1が内方に移動したとき上記ピン6は
この充填物9aに当たり、先端1bがスリーブ5
の先端面5aから若干突出した状態に保持され
る。ボルト1がこのように保持されているかぎ
り、棒部材2は第1図および第2図に示す従来例
と全く同様の機能をもつ。すなわち、スリーブ5
の先端面5aから若干突出するボルト1の先端部
1bをボール状ジヨイント4のねじ穴3内に入
れ、つづいてスリーブ5を回転させることにより
このボール1をねじ穴3にねじ付ける作業を迅速
容易に行なえる。 一方、間隔がすでに規定されている2個のボー
ル状ジヨイント間にこの棒部材2を挿入するとき
には、上記充填物9aを取外し、または第4図の
ように充填物9aを縮小変形させてスリツト7の
実質的な長さを内方に延長し、ボルト1を後退さ
せてその先端部1bをスリーブ5の内部に没入さ
せる。そしてこの状態でボール状ジヨイント4間
にこの棒部材2を位置させ、ピン6を外方に押す
などしてボルト1の先端1bをボール状ジヨイン
ト4のねじ穴3内に入れ、つづいてスリーブ5を
回してボルト1をねじ穴3内にねじこむ。上記充
填物9aとしてたとえば弾性変形しうるゴムを使
用すると、ボルト1を弾性的に押し込んだ状態で
棒部材2をジヨイント4間に挿入すれば、ゴムの
反発力により自動的にボルト1の先端がねじ穴3
の入口に入るので、続くボルト1の締め付け作業
がより迅速容易に行なえる。 なお、上記保持手段9としては、上記のように
スリツト7内に充填物を装填するほか、第5図に
示すように、スリーブ5の内壁とボルト1の軸部
1aの外周との間に環状空間10を形成し、この
空間内に、キヤツプ23の外面とピン6の側面に
両端が弾性当接する圧縮コイルスプリング9bを
組み込んでもよい。この場合、スリツト7の長さ
は、ボルト1が最も後退したときその先端1bが
スリーブ5の先端面5aから没入するように設定
されていることはいうまでもない。この場合の保
持手段9のも、上記第3図および第4図に示す例
と全く同様の機能を発揮する。なお、このように
実質的にボルト1を外方に付勢するには、適当な
形に形成されたバネ(図示略)を上記スリツト7
内のピン6の内側に嵌めこようにしてもよい。ま
た、棒部材本体21の内部において、ボルト1の
頭部1cを実質的に外方に押すバネを組み込んで
もよい。 なお、本考案の範囲は、上述した実施例に限定
されないことはもちろんであり、とくに、スリー
ブ5の形態あるいはボルト1とスリーブ5とを軸
方向に所定量相対移動可能かつ回転不可能とする
ための手段は問われない。たとえば、図示例で
は、スリツト7はスリーブ5の対向する面に2箇
所設け、これらにボルト1を貫通して両側面に突
出するピン6を係合させているが、スリツト7お
よびピン6を1箇所としてもよい。また、スリー
ブ5は、工具で回しうる実質的な角状部が備わつ
ておればよく、四角柱状であつてもよいし、ま
た、角軸部が軸方向の一部に形成されているだけ
でもよい。
トおよび棒部材の組合せの実施例を図面を参照し
ながら具体的に説明する。 第3図および第4図は、本考案の第一実施例を
示す。これらの図における棒部材2の基本的構造
は、第1図および第2図に示す従来例と同様であ
る。 棒部材2は、通常中空パイプ22の両端に中央
孔24が明けられたキヤツプ23を溶接するなど
して作られた棒部材本体21と、上記キヤツプ2
3の中央孔24に内側から差し込んで軸部1aを
外部に突出させた連結用ボルト1と、この連結用
ボルト1を回転させるために、これに対して軸方
向所定距離相対動可能かつ相対回転不可能に套挿
された角状スリーブ5を備える。角状スリーブ5
に対してボルト1を軸方向に所定距離相対動可能
とするための手段として、図示例では、ボルト1
の軸部1aの中間部に軸直角方向に突出するピン
6を設け、これを角状スリーブ5に設けられた軸
方向のスリツト7内にスライド可能に係合させる
ことにより構成されている。 上記ボルト1のスリーブ5に対する相対移動可
能範囲は、本考案ではとくに、上記スリツト7の
長さを所定のように設定することにより、第4図
に示されているようにボルト1が最も後退したと
きその先端1bがスリーブ5の先端面5aから没
入しうる範囲に設定される。もちろん、ボルト1
が最も伸出したときには、その先端1bがスリー
ブ5の先端面5aから所定距離突出しうるように
される。このときのボルト1の突出量は、これが
ボール状ジヨイント4のねじ穴3内にねじこまれ
る量に対応する。したがつて本例では、ボルト1
のスリーブ5に対する相対移動距離を規定する上
記スリツト7が、第1図および第2図に示す従来
例のスリツトより、棒部材2の軸内方に所定長さ
延長されることになる。第3図から明らかなよう
に、ボルト1の頭部1cがキヤツプ23の内部に
あり、かつ軸部1aにスリーブ5が套挿されてい
ることにより、棒部材本体21に対してボルト1
ないしスリーブ5がバラバラにならないようにな
つている。なお、スリーブ5の外面は普通六角柱
状に形成される。 一方、ボール状ジヨイント4は、その表面から
中心に向かつて明けられた複数個のねじ穴3をも
ち、かつこのねじ穴3の開口部の周囲には、ねじ
穴3と直交する平坦状座面8が形成される。 さて、本考案ではさらに、通常時、ボルト1を
その先端1bが上記角状スリーブ5の先端面5a
から突出した位置に保持し、必要時に上記ボルト
1の先端1bをスリーブ5内に後退させることが
できる保持手段9が設けられる。この保持手段9
として本例では、第3図および第4図に示すよう
に、上記スリツト7内の上記ピン6より内側に、
取外し可能、または縮小変形可能な充填物9aを
装填している。これにより、第3図に示すよう
に、ボルト1が内方に移動したとき上記ピン6は
この充填物9aに当たり、先端1bがスリーブ5
の先端面5aから若干突出した状態に保持され
る。ボルト1がこのように保持されているかぎ
り、棒部材2は第1図および第2図に示す従来例
と全く同様の機能をもつ。すなわち、スリーブ5
の先端面5aから若干突出するボルト1の先端部
1bをボール状ジヨイント4のねじ穴3内に入
れ、つづいてスリーブ5を回転させることにより
このボール1をねじ穴3にねじ付ける作業を迅速
容易に行なえる。 一方、間隔がすでに規定されている2個のボー
ル状ジヨイント間にこの棒部材2を挿入するとき
には、上記充填物9aを取外し、または第4図の
ように充填物9aを縮小変形させてスリツト7の
実質的な長さを内方に延長し、ボルト1を後退さ
せてその先端部1bをスリーブ5の内部に没入さ
せる。そしてこの状態でボール状ジヨイント4間
にこの棒部材2を位置させ、ピン6を外方に押す
などしてボルト1の先端1bをボール状ジヨイン
ト4のねじ穴3内に入れ、つづいてスリーブ5を
回してボルト1をねじ穴3内にねじこむ。上記充
填物9aとしてたとえば弾性変形しうるゴムを使
用すると、ボルト1を弾性的に押し込んだ状態で
棒部材2をジヨイント4間に挿入すれば、ゴムの
反発力により自動的にボルト1の先端がねじ穴3
の入口に入るので、続くボルト1の締め付け作業
がより迅速容易に行なえる。 なお、上記保持手段9としては、上記のように
スリツト7内に充填物を装填するほか、第5図に
示すように、スリーブ5の内壁とボルト1の軸部
1aの外周との間に環状空間10を形成し、この
空間内に、キヤツプ23の外面とピン6の側面に
両端が弾性当接する圧縮コイルスプリング9bを
組み込んでもよい。この場合、スリツト7の長さ
は、ボルト1が最も後退したときその先端1bが
スリーブ5の先端面5aから没入するように設定
されていることはいうまでもない。この場合の保
持手段9のも、上記第3図および第4図に示す例
と全く同様の機能を発揮する。なお、このように
実質的にボルト1を外方に付勢するには、適当な
形に形成されたバネ(図示略)を上記スリツト7
内のピン6の内側に嵌めこようにしてもよい。ま
た、棒部材本体21の内部において、ボルト1の
頭部1cを実質的に外方に押すバネを組み込んで
もよい。 なお、本考案の範囲は、上述した実施例に限定
されないことはもちろんであり、とくに、スリー
ブ5の形態あるいはボルト1とスリーブ5とを軸
方向に所定量相対移動可能かつ回転不可能とする
ための手段は問われない。たとえば、図示例で
は、スリツト7はスリーブ5の対向する面に2箇
所設け、これらにボルト1を貫通して両側面に突
出するピン6を係合させているが、スリツト7お
よびピン6を1箇所としてもよい。また、スリー
ブ5は、工具で回しうる実質的な角状部が備わつ
ておればよく、四角柱状であつてもよいし、ま
た、角軸部が軸方向の一部に形成されているだけ
でもよい。
第1図は従来例説明図、第2図は従来例の詳細
断面図、第3図は本考案の第一実施例の一部断面
拡大図、第4図は第3図に示す例の作用説明図、
第5図は本考案の他の実施例の拡大断面図であ
る。 1……連結用ボルト、1a……(連結用ボルト
の)軸部、2……棒部材、21……(棒部材の)
本体、23……キヤツプ、3……ねじ穴、4……
ボール状ジヨイント、5……角状スリーブ、9…
…保持手段。
断面図、第3図は本考案の第一実施例の一部断面
拡大図、第4図は第3図に示す例の作用説明図、
第5図は本考案の他の実施例の拡大断面図であ
る。 1……連結用ボルト、1a……(連結用ボルト
の)軸部、2……棒部材、21……(棒部材の)
本体、23……キヤツプ、3……ねじ穴、4……
ボール状ジヨイント、5……角状スリーブ、9…
…保持手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 周面に適当数設けた各平坦状座面にねじ穴を形
成したボール状ジヨイントと、二つの上記ボール
状ジヨイント間を連結する棒部材とからなる立体
トラス用ボール状ジヨイントおよび棒部材の組合
せであつて、 上記棒部材は、棒部材本体のキヤツプの中心孔
から連結用ボルトの軸部を可回転に突出させ、こ
れに相対回転不可能かつ軸方向相対移動可能に角
状スリーブを套挿し、この角状スリーブを回転さ
せることにより、上記ボルトを、上記ボール状ジ
ヨイント周面の平坦状座面のねじ穴内に、上記角
状スリーブの先端が上記平坦状座面に当接するよ
うにしてねじこむように構成されており、かつ、 上記ボルトの上記角状スリーブに対する軸方向
相対移動可能範囲を、最も後退したときボルトの
先端が角状スリーブの先端面から没入し、かつ最
も伸出したときボルトの先端が角状スリーブの先
端面から所定量突出するように設定するととも
に、通常時、ボルトをその先端が上記角状スリー
ブの先端面から突出した位置に保持し、必要時に
上記ボルトの先端をスリーブ内に後退させること
ができる保持手段を設けたことを特徴とする、立
体トラス用ボール状ジヨイントおよび棒部材の組
合せ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985006976U JPH0415841Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | |
ES1986291828U ES291828Y (es) | 1985-01-22 | 1986-01-22 | Tirante para armazones tridimensionales |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985006976U JPH0415841Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61123102U JPS61123102U (ja) | 1986-08-02 |
JPH0415841Y2 true JPH0415841Y2 (ja) | 1992-04-09 |
Family
ID=30484907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985006976U Expired JPH0415841Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0415841Y2 (ja) |
ES (1) | ES291828Y (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6351539A (ja) * | 1986-08-19 | 1988-03-04 | 川鉄建材工業株式会社 | 構造部材の接合装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5629064A (en) * | 1979-08-20 | 1981-03-23 | Hitachi Ltd | Ignition timing controller for engine |
-
1985
- 1985-01-22 JP JP1985006976U patent/JPH0415841Y2/ja not_active Expired
-
1986
- 1986-01-22 ES ES1986291828U patent/ES291828Y/es not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5629064A (en) * | 1979-08-20 | 1981-03-23 | Hitachi Ltd | Ignition timing controller for engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES291828U (es) | 1986-05-16 |
JPS61123102U (ja) | 1986-08-02 |
ES291828Y (es) | 1988-02-16 |
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