JP2005324942A - 巻取体仕立装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取体の大きさに係わらず作業者が容易に巻取体をパレットに積載でき作業性の良い巻取体仕立装置と巻取体仕立方法を提供する。
【解決手段】角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージと、そのステージを昇降させる昇降手段と、そのステージを傾斜させる傾斜手段と、その昇降手段とその傾斜手段の動作を制御する制御手段とを具備し、床面の下に設置するようにした巻取体仕立装置およびその装置に適用する巻取体仕立方法。
【選択図】 図1
【解決手段】角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージと、そのステージを昇降させる昇降手段と、そのステージを傾斜させる傾斜手段と、その昇降手段とその傾斜手段の動作を制御する制御手段とを具備し、床面の下に設置するようにした巻取体仕立装置およびその装置に適用する巻取体仕立方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は巻取体を取扱う技術分野に属する。特に、印刷用紙等のウェブの巻取体を印刷機の給紙部に装着する前準備として、また巻取体を他所へ移動する前準備として巻取体用パレットに巻取体を載置させる巻取体仕立装置と巻取体仕立方法に関する。図10(A)に示すように巻取体用パレット100と巻取体200とは各々異なった場所に置かれている。これを図10(B)に示すように巻取体用パレット100におけるV字型の上部面(角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面)に巻取体200を載置させることを巻取体仕立と呼ぶ。
角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレット(V字パレットとも呼ぶ)に巻取体を積載するときには、従来は、a)天狗式フォークリフトで巻取体のコア部(紙管)を引っ掛けて持ち上げる方法、b)巻取体のコア部に心棒を通し、その心棒をホイスト等の天井クレーンで持ち上げて積載する方法、が行われている。
しかし、天狗式フォークリフトを使用するa)の方法では、次のような巻取体の態様に制約がある。a1)コア部が十分広いこと(狭いと天狗をコアに入れ難い)、a2)巻取幅が余り長くないこと(長いと天狗の強度が弱くなり易く持ち上げられない)。また、天井クレーンを使用するb)の方法では、クレーンで持ち上げる前後において作業者が心棒を巻取体のコア部に挿し抜きする作業を必要とする。特に、巻取体が大きいときには心棒も重くなり、作業性が極めて悪い。
本発明の目的は巻取体の大きさに係わらず作業者が容易に巻取体をパレットに積載でき作業性の良い巻取体仕立装置と巻取体仕立方法を提供することにある。
本発明の請求項1に係る巻取体仕立装置は、床面の下に設置する巻取体仕立装置であって、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージと、前記ステージを昇降させる昇降手段と、前記ステージを傾斜させる傾斜手段と、前記昇降手段と前記傾斜手段の動作を制御する制御手段とを具備するようにしたものである。
また本発明の請求項2に係る巻取体仕立装置は、請求項1に係る巻取体仕立装置において、前記制御手段は、すくなくとも、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ前記ステージの載置面と前記床面の高さを一致させる第1制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの載置面を傾斜させ前記巻取体用パレットの前記2平面における一方の面と前記床面を平行にする第2制御と、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ傾斜させたときの前記巻取体用パレットの前記一方の面と前記床面の高さを一致させる第3制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの傾斜を無くし、前記ステージの載置面と前記床面を平行にする第4制御とを行うようにしたものである。
また本発明の請求項3に係る巻取体仕立装置は、請求項2に係る巻取体仕立装置において、前記制御手段は前記第2制御を行った後には前記第1制御における上昇を行うことを不可とし、前記第4制御を行った後に前記第1制御における上昇を行うことを可能とするようにしたものである。
また本発明の請求項4に係る巻取体仕立方法は、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージを昇降させる昇降過程と、前記ステージを傾斜させる傾斜過程と、前記昇降過程と前記傾斜過程の動作を制御する制御過程とを有するようにしたものである。
また本発明の請求項2に係る巻取体仕立装置は、請求項1に係る巻取体仕立装置において、前記制御手段は、すくなくとも、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ前記ステージの載置面と前記床面の高さを一致させる第1制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの載置面を傾斜させ前記巻取体用パレットの前記2平面における一方の面と前記床面を平行にする第2制御と、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ傾斜させたときの前記巻取体用パレットの前記一方の面と前記床面の高さを一致させる第3制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの傾斜を無くし、前記ステージの載置面と前記床面を平行にする第4制御とを行うようにしたものである。
また本発明の請求項3に係る巻取体仕立装置は、請求項2に係る巻取体仕立装置において、前記制御手段は前記第2制御を行った後には前記第1制御における上昇を行うことを不可とし、前記第4制御を行った後に前記第1制御における上昇を行うことを可能とするようにしたものである。
また本発明の請求項4に係る巻取体仕立方法は、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージを昇降させる昇降過程と、前記ステージを傾斜させる傾斜過程と、前記昇降過程と前記傾斜過程の動作を制御する制御過程とを有するようにしたものである。
本発明の請求項1に係る巻取体仕立装置によれば、制御手段により昇降手段と傾斜手段の動作が制御され、昇降手段により角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージが昇降され、傾斜手段によりそのステージが傾斜される。この巻取体仕立装置は床面の下に設置されるから、巻取体用パレットにおける一方の上部面を床面と同一面内とすることができる。すなわち、作業者は床面において巻取体を転がして移動することにより巻取体用パレットに載せることができる。したがって、巻取体の大きさに係わらず作業者が容易に巻取体をパレットに積載でき作業性の良い巻取体仕立装置が提供される。
また本発明の請求項2に係る巻取体仕立装置によれば、制御手段によりステージの載置面と床面の高さを一致させる第1制御と、ステージの載置面を傾斜させ巻取体用パレットにおける一方の面と床面を平行にする第2制御と、傾斜させたときの巻取体用パレットにおける一方の面と床面の高さを一致させる第3制御と、ステージの載置面と床面を平行にする第4制御とが行われる。したがって、第1制御〜第4制御の組合わせにより作業者が容易に巻取体をパレットに積載できる。
また本発明の請求項3に係る巻取体仕立装置によれば、制御手段により第2制御を行った後には第1制御における上昇を行うことが不可とされ、第4制御を行った後に第1制御における上昇を行うことが可能とされる。したがって、巻取体用パレットと床面との段差を巻取体が転げ落ちる危険をなくすことができる。
また本発明の請求項4に係る巻取体仕立方法によれば、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージを昇降させる昇降過程と、前記ステージを傾斜させる傾斜過程と、前記昇降過程と前記傾斜過程の動作を制御する制御過程とを有するようにしたものである。したがって、巻取体の大きさに係わらず作業者が容易に巻取体をパレットに積載でき作業性の良い巻取体仕立方法が提供される。
また本発明の請求項2に係る巻取体仕立装置によれば、制御手段によりステージの載置面と床面の高さを一致させる第1制御と、ステージの載置面を傾斜させ巻取体用パレットにおける一方の面と床面を平行にする第2制御と、傾斜させたときの巻取体用パレットにおける一方の面と床面の高さを一致させる第3制御と、ステージの載置面と床面を平行にする第4制御とが行われる。したがって、第1制御〜第4制御の組合わせにより作業者が容易に巻取体をパレットに積載できる。
また本発明の請求項3に係る巻取体仕立装置によれば、制御手段により第2制御を行った後には第1制御における上昇を行うことが不可とされ、第4制御を行った後に第1制御における上昇を行うことが可能とされる。したがって、巻取体用パレットと床面との段差を巻取体が転げ落ちる危険をなくすことができる。
また本発明の請求項4に係る巻取体仕立方法によれば、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージを昇降させる昇降過程と、前記ステージを傾斜させる傾斜過程と、前記昇降過程と前記傾斜過程の動作を制御する制御過程とを有するようにしたものである。したがって、巻取体の大きさに係わらず作業者が容易に巻取体をパレットに積載でき作業性の良い巻取体仕立方法が提供される。
本発明の巻取体仕立装置および巻取体仕立方法について実施の形態を説明する。まず本発明の巻取体仕立装置における構成について図1、図2を参照して説明する。図1は本発明の巻取体仕立装置における機械系の構成を示す断面図であり、図2は本発明の巻取体仕立装置における電気系の構成を示すブロック図である。図1、図2において、1はステージ、2はリフト、3は継手、4は空気シリンダ、5は上位置検出器、6は下位置検出器、11は操作パネル、12は制御手段、13は昇降手段、14は傾斜手段、15はステージ位置検出器、100は巻取体用パレット、200は巻取体、300は床面、301は床面下の設置スペースである。
ステージ1は巻取体用パレット100を載せるためのステージである。巻取体用パレット100を載せたときに適正な位置が確保されるように、ステージ1の上部面に当接部材またはマーキングを設けてもよい。当接部材であれば歩行の邪魔にならない程度の低い高さのものとする。ステージ1の直下にステージ1を支え傾斜させる傾斜手段が設けられ、その傾斜手段は昇降動作を行うリフトの上部に設けられている。したがって、ステージ1は傾斜と昇降の2つの動作を行うことができる。ステージ1と巻取体用パレット100の間には摩擦力が働くためステージ1を所定の範囲で傾けたとしても位置がずれるようなことはない。ステージ1は待機位置(基準位置)において、図1に示すように、その表面と床面300とが同一平面に存在する配置となる。したがってステージ1を昇降または傾斜させる駆動機械系は床面下の設置スペース301に納められている。
リフト2(昇降手段13)はステージ1を昇降させる駆動機械である。油圧または電動によって動作する周知のリフトを適用することができる。
継手3と空気シリンダ4は傾斜手段14を構成する要素である。継手3によってステージ1における一方の辺、図1における左側の辺がリフト2の上部に回転自在に結合している。その回転軸は図1の紙面に垂直な方向に存在する。また空気シリンダ4(または油圧シリンダ)によってステージ1の他方の辺、図1における右側の辺の近くがリフト2の上部に結合している。空気シリンダ4はステージ1とリフト2との間隔を変化させることができる。この間隔の変化によりステージ1の他方の辺を上下動することができる。その結果として継手3を中心としてステージ1が回転し傾斜する。
継手3と空気シリンダ4は傾斜手段14を構成する要素である。継手3によってステージ1における一方の辺、図1における左側の辺がリフト2の上部に回転自在に結合している。その回転軸は図1の紙面に垂直な方向に存在する。また空気シリンダ4(または油圧シリンダ)によってステージ1の他方の辺、図1における右側の辺の近くがリフト2の上部に結合している。空気シリンダ4はステージ1とリフト2との間隔を変化させることができる。この間隔の変化によりステージ1の他方の辺を上下動することができる。その結果として継手3を中心としてステージ1が回転し傾斜する。
上位置検出器5と下位置検出器6はステージ1の昇降位置を検出する図2に示すステージ位置検出器15の構成要素である。上位置検出器5と下位置検出器6には周知の光電方式、その他の方式の検出器を適用することができる。上位置検出器5によってステージ1が上位置に存在することが検出されるときには、ステージ1は前述の待機位置(基準位置)となっている。また下位置検出器6によってステージ1が下位置に存在することが検出され、かつステージ1が所定の角度で傾斜したときには、ステージ1の載置した巻取体用パレット100における一方の面、図1における左側の面が床面300と同一平面に存在する配置となる。
操作パネル11は巻取体仕立装置をオペレータが操作するときのインタフェースを提供する巻取体仕立装置の部分である。操作パネル11には巻取体仕立装置における動作状態を示す表示ランプ、表示パネル、等が設けられる。また、操作パネル11には巻取体仕立装置に対してオペレータが動作指示の入力を行うためのボタンスイッチ、たとえばステージ1を所定の角度に傾斜させる傾斜ボタンスイッチ、ステージ1を水平に戻す水平ボタンスイッチ、ステージ1を上位置にする上昇ボタンスイッチ、ステージ1を下位置にする下降ボタンスイッチ、機械的な動作を停止させるための緊急停止ボタンスイッチ、等が設けられる。
制御手段12は、図2に示すように、操作パネル11からオペレータが行う指示入力に基づいて昇降手段13(リフト2)と傾斜手段14(空気シリンダ4)の動作を制御する。制御手段12は、すくなくとも、次の第1制御〜第4制御を行う。
第1制御は制御手段12が昇降手段13を操作してステージ1を昇降させステージ1の載置面と床面300の高さを一致させる制御である。この第1制御において、制御手段12はステージ位置検出器15における上位置検出器5の出力信号を入力する。制御手段12はその出力信号が所定の上位置を示したときステージ1の昇降を停止する。所定の上位置はステージ1の載置面と床面300の高さが一致するように設定されている。したがって、第1制御によりステージ1の載置面と床面300の高さが一致する。
第1制御は制御手段12が昇降手段13を操作してステージ1を昇降させステージ1の載置面と床面300の高さを一致させる制御である。この第1制御において、制御手段12はステージ位置検出器15における上位置検出器5の出力信号を入力する。制御手段12はその出力信号が所定の上位置を示したときステージ1の昇降を停止する。所定の上位置はステージ1の載置面と床面300の高さが一致するように設定されている。したがって、第1制御によりステージ1の載置面と床面300の高さが一致する。
また第2制御は制御手段12が傾斜手段14を操作してステージ1の載置面を傾斜させ巻取体用パレット100の2平面における一方の面と床面300を平行にする制御である。この第2制御において、傾斜手段14の空気シリンダー4にはロッドが延びる側に加圧空気が供給される。そして空気シリンダー4のロッドは所定の位置まで延びて停止する。所定の位置は、たとえばストッパー位置を調節して巻取体用パレット100の2平面における一方の面と床面300が平行になるように設定されている。したがって、第2制御により巻取体用パレット100の2平面における一方の面と床面300が平行になる。
また第3制御は制御手段12が昇降手段13を操作してステージ1を昇降させ傾斜させたときの巻取体用パレット100における一方の面と床面の高さを一致させる制御である。この第3制御において、制御手段12はステージ位置検出器15における下位置検出器6の出力信号を入力する。制御手段12はその出力信号が所定の下位置を示したときステージ1の昇降を停止する。所定の下位置は傾斜させたときの巻取体用パレット100における一方の面と床面の高さが一致するように設定されている。したがって、第3制御により傾斜させたときの巻取体用パレット100における一方の面と床面の高さが一致する。
また第4制御は制御手段12が傾斜手段14を操作してステージ1の傾斜を無くし、ステージ1の載置面と床面300を平行にする制御である。この第4制御において、傾斜手段14の空気シリンダー4にはロッドが縮む側に加圧空気が供給される。そして空気シリンダー4のロッドは所定の位置まで縮んで停止する。所定の位置は、たとえばストッパー位置を調節してステージ1の傾斜が無くなる(ステージ1が水平となる)ように設定されている。したがって、第4制御によりステージ1の傾斜が無くなる。
この制御において、制御手段12は第2制御を行った後には第1制御における上昇を行うことを不可とし、第4制御を行った後に第1制御における上昇を行うことを可能とする。すなわち、ステージ1の載置面を傾斜させたままではステージ1を上昇できない。またステージ1の傾斜を無くしたときにはステージ1を上昇できる。したがって、巻取体用パレット100と床面300との段差を巻取体が転げ落ち危険がをなくすことができる。
以上の構成において、次に本発明の巻取体仕立装置における動作について図3〜図9を参照して説明する。図3は本発明の巻取体仕立装置における動作の過程を示すフロー図である。また図4〜図9は動作の過程における巻取体仕立装置の状態を示す図である。
まず図3のステップS1において、ステージ1の載置面と床面300は同一平面内に存在する。すなわちステージ1は上位置となっており、その位置において作業者は、図4に示すように、巻取体用パレット100を巻取体仕立装置のステージ1の上に載せる。
まず図3のステップS1において、ステージ1の載置面と床面300は同一平面内に存在する。すなわちステージ1は上位置となっており、その位置において作業者は、図4に示すように、巻取体用パレット100を巻取体仕立装置のステージ1の上に載せる。
このステップS1の前において、ステージ1が上位置となっていないときには、作業者はステージが上位置となるように操作する。すなわちステージ1が傾いていれば作業者は水平ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第4制御を行いステージ1の傾きがなくなる。次に作業者は上昇ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第1制御を行いステージ1は上位置となる。ステージ1が傾いていなければ作業者は直ちに上昇ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第1制御を行いステージ1は上位置となる。
次に、ステップS2において、作業者が下降ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第3制御を行い、図5に示すように、ステージ1を下降させ傾斜させたときの巻取体用パレット100における一方の面と床面300の高さを一致させる。すなわち、ステージ1は下位置となる。
次に、ステップS3において、作業者が傾斜ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第2制御を行い、図6に示すように、ステージ1の載置面を傾斜させ巻取体用パレット100における一方の面と床面300を平行にする。
次に、ステップS3において、作業者が傾斜ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第2制御を行い、図6に示すように、ステージ1の載置面を傾斜させ巻取体用パレット100における一方の面と床面300を平行にする。
次に、ステップS4において、作業者は、図7に示すように、床面300に置かれている巻取体200を転がして移動し巻取体用パレット100中央部に載せる。巻取体用パレット100における一方の面と床面300を平行になっており、段差がないから、巻取体200の大きさに係わらず作業者は容易に巻取体200を巻取体用パレット100に載せることができる。
次に、ステップS5において、作業者は水平ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第4制御を行い、図8に示すように、ステージ1の傾斜を無くしステージ1の載置面と床面300を平行にする。巻取体用パレット100は断面がV字形状となっているから、そのV字形状の谷の部分において巻取体200の位置が安定する。
次に、ステップS6において、図9に示すように、作業者は上昇ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第1制御を行い。ステージ1を上昇させステージ1の載置面と床面300の高さを一致させる。
次に、ステップS6において、図9に示すように、作業者は上昇ボタンスイッチを押す。これにより制御手段12は第1制御を行い。ステージ1を上昇させステージ1の載置面と床面300の高さを一致させる。
上述のステップにより巻取体用パレット100に載せられた巻取体200は所定の位置となっている。したがって、たとえば自動装置により印刷機等の給紙部に装着することができる。また、巻取体用パレット100に巻取体200を載せたままフォークリフト等の搬送手段で所定の場所に搬送することができる。
なお、ステップS6の状態において、ステージ1から巻取体用パレット100と巻取体200、または巻取体200だけを移動するとステージ1の負荷が大きく変化し、その結果ステージ1における載置面の高さ変動が起きる。すなわち床面300よりもステージ1の載置面が高くなる。そのままでは、人の歩行や台車等の走行における障害となる。しかし、このとき制御手段12は、オペレータが直前に(ステップS6において)行った上位置とする指示入力に基づいて、自動で第1制御を行いステージ1を下降させステージ1の載置面と床面300の高さを一致させる。
同様に、ステップS4において、床面300に置かれている巻取体200を転がして移動し巻取体用パレット100中央部に載せるときに、ステージ1の負荷が大きく変化し、その結果ステージ1における載置面の高さ変動が起きる。すなわちステージが下がって、巻取体用パレット100における一方の面が床面300よりも低くなる。そのままでは、巻取体200を巻取体用パレット100から床面300に転がして戻すことができなくなる。しかし、このとき制御手段12は、オペレータが直前に(ステップS4において)行った下位置とする指示入力に基づいて、自動で第3制御を行いステージ1を上昇させ傾斜させたときの巻取体用パレット100における一方の面と床面の高さを一致させる。
1 ステージ
2 リフト
3 継手
4 空気シリンダ
5 上位置検出器
6 下位置検出器
11 操作パネル
12 制御手段
13 昇降手段
14 傾斜手段
15 ステージ位置検出器
100 巻取体用パレット
200 巻取体
300 床面
301 床面下の設置スペース
2 リフト
3 継手
4 空気シリンダ
5 上位置検出器
6 下位置検出器
11 操作パネル
12 制御手段
13 昇降手段
14 傾斜手段
15 ステージ位置検出器
100 巻取体用パレット
200 巻取体
300 床面
301 床面下の設置スペース
Claims (4)
- 床面の下に設置する巻取体仕立装置であって、角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージと、前記ステージを昇降させる昇降手段と、前記ステージを傾斜させる傾斜手段と、前記昇降手段と前記傾斜手段の動作を制御する制御手段とを具備することを特徴とする巻取体仕立装置。
- 請求項1記載の巻取体仕立装置において、前記制御手段は、すくなくとも、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ前記ステージの載置面と前記床面の高さを一致させる第1制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの載置面を傾斜させ前記巻取体用パレットの前記2平面における一方の面と前記床面を平行にする第2制御と、前記昇降手段を操作して前記ステージを昇降させ傾斜させたときの前記巻取体用パレットの前記一方の面と前記床面の高さを一致させる第3制御と、前記傾斜手段を操作して前記ステージの傾斜を無くし、前記ステージの載置面と前記床面を平行にする第4制御とを行うことを特徴とする巻取体仕立装置。
- 請求項2記載の巻取体仕立装置において、前記制御手段は前記第2制御を行った後には前記第1制御における上昇を行うことを不可とし、前記第4制御を行った後に前記第1制御における上昇を行うことを可能とすることを特徴とする巻取体仕立装置。
- 角度の異なる2平面が交わる谷形状の上部面を有する巻取体用パレットを載せるためのステージを昇降させる昇降過程と、前記ステージを傾斜させる傾斜過程と、前記昇降過程と前記傾斜過程の動作を制御する制御過程とを有することを特徴とする巻取体仕立方法。
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JP2009196761A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Fuji Iron Works Co Ltd | 偏径ロール受取運搬車 |
JP2012201506A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Hirata Corp | 生産装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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