JP2005324881A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005324881A
JP2005324881A JP2004142398A JP2004142398A JP2005324881A JP 2005324881 A JP2005324881 A JP 2005324881A JP 2004142398 A JP2004142398 A JP 2004142398A JP 2004142398 A JP2004142398 A JP 2004142398A JP 2005324881 A JP2005324881 A JP 2005324881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
command value
voltage
output
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004142398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4619039B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Takasaki
一彦 高崎
Hiroaki Matsuoka
寛晃 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2004142398A priority Critical patent/JP4619039B2/ja
Publication of JP2005324881A publication Critical patent/JP2005324881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4619039B2 publication Critical patent/JP4619039B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B50/00Energy efficient technologies in elevators, escalators and moving walkways, e.g. energy saving or recuperation technologies

Abstract

【課題】停電時に使用する蓄電装置のエネルギー不足をなくすることにある。
【解決手段】次走行運転判断部42が速度指令部32からの次走行時走行方向とかご積載荷重とから次走行時力行・回生運転に伴う指令値選択信号を取り出し、電圧指令装置56aに送出する。電圧変化監視部55bから蓄電装置54を構成する各電池54a,…相互の電圧減り具合の偏りの大小および蓄電装置の蓄電エネルギーを取り出し、同様に電圧指令装置56aに送出する。電圧指令装置56aでは、偏りが小さい監視結果および停電時でも十分な蓄電エネルギーの場合、次走行運転判断部42からの指令値選択信号に従って規定電圧指令値を出力するが、偏りが大きい監視結果を受けるとか、蓄電エネルギーが少ないとき、次走行運転判断部42の指令値選択信号に従う規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力し、蓄電装置54の蓄電エネルギーの放電を少なくし停電時に備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの回生運転時に発生する回生エネルギーを蓄電装置に蓄電し、力行運転時に放電させて再利用し、また停電時のバックアップ電源として利用するエレベータ制御装置に関する。
エレベータ制御装置は、図7に示すように所定の駆動電力を供給する制御駆動系と、この制御駆動系から供給される駆動電力に基づいて乗りかごを昇降するロープ式エレベータとで構成されている。
この制御駆動系は、商用交流電源1、整流回路2、平滑コンデンサ3、この平滑コンデンサ3で平滑化された直流電力を所要周波数の交流電力に変換して電動機11に供給するインバータ4及びこのインバータ4等を制御する駆動制御部5が設けられている。
一方、ロープ式エレベータは、電動機11、この電動機11の回転軸に接続されるメインシーブ12に巻き掛けられたロープ13、このロープ13の端部にそれぞれ吊下げられた乗りかご14及び釣り合いおもり15が設けられている。16はそらせシーブである。
ところで、このようなエレベータ制御装置では、乗りかご14が重い積載荷重状態で上昇する場合や軽い積載荷重状態で下降する場合、商用交流電源1→整流回路2→平滑コンデンサ3→インバータ4の順序で生成される電力を電動機11に供給する力行運転を実施し、逆に乗りかご14が重い積載荷重状態で下降する場合や軽い積載荷重状態で上昇する場合、電動機11→インバータ4→平滑コンデンサ3の順序で電力を発電する回生運転が行われる。この回生運転時、電動機11からインバータ4に戻ってくる電力は、整流回路2でブロックされるので、インバータ入力端側の電圧が増加し、整流回路2やインバータ4を構成する素子を破損させる問題がある。
そこで、従来、回生運転時に電動機11からインバータ4に戻ってくる電力による電圧増加分に見合う電力を消費する必要から、整流回路2の直流出力ライン間に自己消弧素子6と抵抗7とのシリアル回路である抵抗チョッパ8を接続し、回生運転時に直流出力ライン間の直流電圧が設定電圧を越えたとき、駆動制御部5が自己消弧素子6をオンする制御信号を送出し、電圧増加分に見合う電力を抵抗7で消費させる構成をとっている(特許文献1)。
しかしながら、このようなエレベータ制御装置では、回生運転時に電動機11から生ずる電力を抵抗7で熱として消費しているので、回生運転で得られる電力を有効に利用できない問題がある。
そこで、特許文献1の技術では、以上のような問題点を解決するために、図8に示すようにインバータ4の入力側直流電圧ライン間に接続され、回生運転時の電力エネルギーを蓄積するエネルギー蓄積装置21と、平滑コンデンサ3間電圧から回生運転及び力行運転を判断し、エネルギー蓄積装置21に対して充放電制御を実施する充放電制御部22とを設けたエレベータ制御装置が開発されている。このエネルギー蓄積装置21は、回生運転時、充放電制御部22からの充電制御信号を受けてオン動作し、吸収用リアクトル23を介して回生運転時の電力エネルギーをエネルギー蓄積用コンデンサ又は電池などの蓄電装置24に蓄電させる吸収用スイッチング素子25と、充放電制御部22からの制御信号によりオン動作した後にオフ動作し、蓄電装置24に蓄電させているエネルギーを放出用リアクトル26を介して直流電圧ライン間に放出する放出用スイッチング素子27とが設けられている。28は電圧検出器である。
特開平10−236743号公報
従って、以上のようなエレベータ制御装置では、回生運転と力行運転とを判断し、回生運転時に電動機11から生成される回生電力エネルギーを蓄電装置24に蓄電する一方、次の力行運転時に蓄電装置24に蓄電された回生電力エネルギーを放電することで力行運転に再利用し、さらに停電時にはバックアップ電源として使用する。
しかしながら、乗りかご14が運転走行を始めている状態で整流回路2の直流出力ライン間電圧に変動がない場合、充放電制御部22は、電圧検出部28から検出される電圧から充電制御か放電制御かを判断しにくい状態がでてくる。このことは、例えば放電制御を続けている途中で停電が発生すると、蓄電装置24に蓄電されているエネルギーの容量不足により、バックアップ電源としての役割を果たせなくなる問題がある。いずれにせよ、充放電制御部22による放電制御に続き、交流電源1の停電が発生した場合、蓄電装置24の蓄電エネルギーの容量不足が問題となってくる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、蓄電装置を構成する個々の電池の状況を考慮しながら蓄電装置の寿命を延ばすだけでなく、停電時に使用する蓄電装置のエネルギー不足をなくすエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この整流回路で変換された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して出力するインバータと、このインバータから出力される交流電力で駆動し乗りかごを運転走行する電動機と、予め定める走行パターンに応じた速度指令と前記電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと前記乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて前記可変電圧可変周波数の交流電力を出力するように前記インバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
前記走行パターンの走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号との関係から次走行時の力行・回生運転による複数の指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号のもとに付加されるトルク補償値とに基づいて次走行時の力行・回生運転の1つの指令値選択信号を選択し出力する次走行運転判断手段と、前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と前記整流回路の出力ライン間の直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、エレベータの走行方向と荷重条件をもとに次走行時に力行運転か回生運転かを認識させつつ充放電制御を行いながら次走行運転の停電時を考慮しつつ、電圧指令出力手段からの電圧指令値を制限する方向に作用させるので、蓄電装置の寿命を延ばすことができ、停電時には確実にバックアップ電源として利用することが可能である。
また、本発明は、予め定める走行パターンに応じた速度指令と電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて可変電圧可変周波数の交流電力を出力するようにインバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
前記走行パターンの走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号との関係から次走行時の力行・回生運転による複数の指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号のもとに付加されるトルク補償値とに基づいて次走行時の力行・回生運転の1つの指令値選択信号を出力する次走行運転判断手段と、前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、この蓄電装置を構成する各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが大きいか否かの監視結果と前記蓄電装置の蓄電エネルギーを出力する電圧変化監視手段と、この電圧変化監視手段から各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが小さいとの監視結果及び前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、当該減り具合の偏りが大きいとの監視結果や停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、エレベータの走行方向と荷重条件をもとに次走行時に力行運転か回生運転かを認識させつつ、電圧指令装置56aから電圧指令値を出力させて充放電制御を行うので、最適な状態で蓄電装置54を充放電制御を実施でき、しかも次走行運転の停電時及び各電池の状態を考慮しつつ、電圧指令出力手段からの電圧指令値を制限する方向に作用させるので、蓄電装置の寿命を延ばすことができ、停電時には確実にバックアップ電源として利用することが可能である。
なお、前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値の出力ラインにフィルタを設け、当該荷重信号またはトルク補償値の急変を抑制するような信号を出力すれば、次走行運転判断手段では、荷重信号による誤動作を低減しつつ適切な指令値選択信号を出力することができる。
また、乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値の出力ラインに加重平均値演算手段を設け、あるいは複数の荷重検出範囲を定めた荷重データテーブルを設けた場合でも、荷重信号による誤動作を低減しつつ適切な指令値選択信号を出力することができる。
(2) また、本発明は、次走行運転判断手段としては、予め走行パターンの走行方向と前記電動機の速度との関係から複数の消費エネルギー範囲に対応する指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記電動機の実速度とから求められる消費エネルギーが何れの前記消費エネルギー範囲に属するかに応じて1つの前記指令値選択信号を取り出すことができる。
さらに、前記次走行運転判断手段による消費エルギーとしては、トルクと電動機の実速度とから算出し、いずれか1つの指令値選択信号を取り出す構成であってもよい。
本発明は、停電時に使用する蓄電装置のエネルギー不足をなくするエレベータ制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るエレベータ制御装置の一実施の形態を示す構成図である。なお、同図において図7と同一又は等価な部分には同一符号を付して説明する。
このエレベータ制御装置は、所要の交流電力を供給して電動機11を駆動する駆動制御系と、この駆動制御系からの電力を受けて電動機11が乗りかご14を昇降運転するロープ式エレベータと、走行パターンに応じた速度指令に基づいて乗りかご14の運転走行するエレベータ運転制御系と、次の走行時に回生運転か力行運転かを判断する次走行運転判断系と、充放電制御を実施する充放電電流制御系とによって構成されている。
この駆動制御系は、商用交流電源1から出力される三相交流電力を直流電力に変換する整流回路2と、この整流回路2で変換された直流電力を平滑化する平滑コンデンサ3と、この平滑コンデンサ3で平滑化された直流電力を所要周波数の三相交流電力に変換して電動機11に供給するインバータ4とが設けられている。
ロープ式エレベータは、従来から一般に使用されている構成のものが用いられ、例えば電動機11、この電動機11の回転軸に接続されるメインシーブ12に巻き掛けられたロープ13、このロープ13の端部にそれぞれ吊下げられた乗りかご14及び釣り合いおもり15、乗りかご14と釣り合いおもり15との干渉を回避するためにメインシーブ12から釣り合いおもり15に導くロープ13の吊り下げ位置をずらすそらせシーブ16等が設けられている。
前記エレベータ運転制御系としては、電動機11の回転速度を検出する速度検出部31と、予めエレベータの走行パターンが設定され、起動指令を受けると当該走行パターンに応じた速度指令を出力する速度指令部32と、この速度指令部32からの速度指令と速度検出部31の検出速度とを比較し、その偏差が零となるようなトルク指令値を演算し出力する速度制御部33と、例えば乗りかご14の積載重量に応じて選択的にオン動作する複数のスイッチ素子からなる荷重検出スイッチ34とが設けられている。
この荷重検出スイッチ34は、例えば乗りかご14の積載重量が所要の積載重量(釣合う重量)よりも軽量な時に動作するスイッチ素子34(1)、所要の積載重量を含んだ所定範囲の中間重量時に動作するスイッチ素子34(2)、この中間重量よりも重い重量時に動作するスイッチ素子34(3)からなり、これらスイッチのオン動作による荷重信号が荷重信号演算部35に送られる。この荷重信号演算部35は、荷重検出スイッチ34(1)〜34(3)で検出される荷重信号をトルク補償値に変換し出力するものであって、例えば荷重検出スイッチ34(1)、34(2)、34(3)で検出される荷重信号に対して−10、0、+10なるトルク補償値(回転動力)に変換し出力する機能をもっている。
また、エレベータ運転制御系には、速度制御部33からのトルク指令と荷重信号演算部35からのトルク補償値とのトータルトルク指令値を演算し出力するトルク指令判断部36と、インバータ4の出力側に設けられ、インバータ電流を検出するインバータ電流検出部37と、トータルトルク指令値のもとに得られる電動機電流のリアルタイム指令値と電流検出部37のインバータ検出電流とに基づいてインバータ4の三相電力変換用構成素子を制御するインバータ電流制御部38等が設けられている。
前記次走行運転判断系としては、次の走行時に回生運転か力行運転かを判断する機能を有し、運転判断用テーブル41及び次走行運転判断部42が設けられている。運転判断用テーブル41は、図2に示すように乗りかご14の積載荷重と走行方向とから力行運転か回生運転かを規定したものであって、例えば乗りかごが軽積載荷重、かつ上昇走行方向の場合には回生運転、軽積載荷重、かつ下降走行方向の場合には力行運転と規定している。
前記次走行運転判断部42は、速度指令部32が予め定める走行パターンから走行方向を把握しているので、速度指令部32から次走行方向を取り込み、また荷重信号演算部35からトルク補償値を取り込み、運転判断用テーブル41を参照し、次走行時の運転を判断する機能をもっている。なお、運転判断用テーブル41には、後記する電圧指令装置56aから何れのレベルの電圧指令を出すかを定める選択レベルが設定されている。
前記充放電電流制御系としては、整流回路2の直流出力ライン間に接続される例えば自己消弧形素子などの複数の充放電制御素子51a,51b及びこれら充放電制御素子51a,51bの共通接続部に接続され、直流電力を平滑化する機能をもった直流リアクトル52からなる充放電回路53と、この充放電回路53に接続され、前記電動機11の回生運転時の回生エネルギーを蓄電し、当該電動機11の力行運転時に蓄電されたエネルギーを放出する複数の電池54a,…,54nで構成される蓄電装置54と、各電池54a,…,54n相互の蓄積電圧の減り具合の偏りを監視する偏り監視手段55と、この偏り監視手段55の監視結果に基づいて増減する電流指令を出力する電流指令出力手段56と、複数の充放電制御素子51a,51bを充放電制御する充放電電流制御部57とによって構成されている。
前記偏り監視手段55は、各電池54a,…,54nの蓄積電圧を検出する電圧検出部55a1,…,55an及び各電池54a,…,54nの性能劣化の目安となる各電池相互の減り具合の偏り許容値が設定され、これら電圧検出部55a1,…,55anで検出される各電池54−1,…,54−nの蓄積電圧の減り具合の偏りが偏り許容値を越えているか否か,つまり各電池相互の電圧の減り具合の偏りが大きいか否かの監視結果及び蓄電装置54の現在蓄電エネルギーを算出する電圧変化監視部55bが設けられ、その監視結果及び現在蓄電エネルギーを電流指令出力手段56に送出する。
この電流指令出力手段56は、例えば高位、中位及び低位の規定電圧指令値が設定され、偏りが大きいか否かの監視結果、蓄電装置54の現在蓄電エネルギー及び次走行運転判断部42からの指令値選択信号との関係に基づいていずれかの規定電圧指令値を出力する電圧指令装置56a、平滑コンデンサ3側の直流電圧を検出する電圧検出部56b、この電圧指令装置56aと電圧検出部56bの両電圧差(電圧変動値に相当する)に応じた電流指令を演算出力する電流指令値出力要素56c、前記蓄電装置54の蓄電電流を検出する電流検出部56d、電流指令値出力要素56cから出力される電流指令から電流検出部56dで検出される蓄電装置54の蓄電電流を減算し、前述する直流電圧の電圧変動値による電流指令として出力する演算要素56e等によって構成されている。
前記充放電電流制御部57は、平滑コンデンサ3から出力される直流電圧から回生運転及び力行運転を判断するとともに、次走行運転を考慮した演算要素56eからの電流指令に基づいて充放電回路53の充放電電流を決定し、回生電力エネルギーを蓄電装置54に蓄電し、また蓄電装置54に蓄電されたエネルギーを平滑コンデンサ3側に放出させる機能をもっている。
次に、以上のようなエレベータ制御装置の動作について説明する。
前述するエレベータ運転制御系では、速度指令部32から出力される走行パターンに応じた速度指令と電動機11の検出速度との偏差が零となるようなトルクと乗りかご14の積載荷重から得られるトルク補償値とよりなるトータルトルク指令値をインバータ電流制御部38に送出し、ここでトータルトルク指令値のもとに得られる電動機電流のリアルタイム指令値と電流検出部37のインバータ検出電流とに基づいてインバータ4の三相電力変換用構成素子を制御する。
このとき、次走行運転判断部42では、乗りかご14と釣り合いおもり15との釣り合い重量(均等重量)が設定され、前記速度指令部32の走行パターンから次走行時の走行方向を取り込み、また荷重信号演算部35から乗りかご14の積載荷重を取り込んで均等荷重との比較から重積載荷重か軽積載荷重を判断する。そして、次走行運転判断部42は、乗りかご14の積載荷重条件と次走行時の走行方向とから運転判断用テーブル41を参照し、回生運転か力行運転かを見極めたうえ、予め定める指令値選択信号を取り出して電圧指令装置56aに送出する。つまり、次走行運転判断部42は、例えば乗りかご14が重積載荷重であり、かつ走行方向が下降方向であれば、次走行運転が回生運転であり、高位の規定電圧指令値を選択する信号を出力する。また、例えば乗りかご14が重積載荷重であり、かつ走行方向が上昇方向であれば、次走行運転が力行運転であるので、蓄電装置54の蓄電エネルギーが急激に減少する可能性が有るので、それを回避するために例えば低位の規定電圧指令値を選択する信号を出力し、電圧指令装置56aに送出する。
この電圧指令装置56aは、原則的には次走行運転判断部42からの指令値選択信号を受けると、当該指令値選択信号に対応する高位、中位及び低位のいずれかの規定電圧指令値を出力するが、あくまでも蓄電装置54の各電池の状況及び蓄電装置54の蓄電エネルギーを見極めながら指令値選択信号を優先するか、指令値選択信号に対応する規定電圧指令値よりも一段又は複数段下げた規定電圧指令値を出力する。
すなわち、電圧指令装置56aは、例えば高位、中位及び低位の規定電圧指令値及び停電時でも十分にバックアップ体制が可能な基準エネルギーが設定され、電圧変化監視部55bから電池54a,…,54n相互の蓄積電圧の減り具合の偏りが小さいとする監視結果及び現在蓄電エネルギーを受けたとき、現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーを越えている場合に限り、次走行運転判断部42から次走行運転に対する指令値選択信号に応じた規定電圧指令値を出力し、また蓄積電圧の減り具合の偏りが大きいとする監視結果及び現在蓄電エネルギーを受けたとき、現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーを越えている場合に限り、電流を抑制する方向に動作させるために、例えば次走行運転判断部42から次走行運転に対する指令値信号信号に応じた規定電圧指令値よりも一段又は複数段下位の規定電圧指令値を出力する。電圧変化監視部55bから受け取った現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーよりも低くなった場合、最も下位の規定電圧指令値を出力する。
電流指令出力手段56は、平滑コンデンサ3から出力される直流電圧から回生運転及び力行運転を判断するとともに、次走行運転及び停電時の蓄電装置54の蓄電エネルギーを考慮しつつ、電圧指令装置56aからの電圧指令値に依存する電流指令値に基づき、充放電回路53の充放電電流を決定し、回生電力エネルギーを蓄電装置54に蓄電し、また蓄電装置54に蓄電されたエネルギーを平滑コンデンサ3側に放出する。
従って、以上のような実施の形態によれば、エレベータの走行方向と荷重条件をもとに次走行時に力行運転か回生運転かを認識させつつ電圧指令装置56aから電圧指令値を出力させて充放電制御を行うので、最適な状態で蓄電装置54を充放電制御を実施でき、しかも次走行運転の停電時及び各電池の状態を考慮しつつ、電圧指令装置56aからの電圧指令値を制限する方向に作用させるので、蓄電装置54の寿命を延ばすことができ、停電時には確実にバックアップ電源として利用することができる。
図3は本発明に係るエレベータ制御装置の他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一または等価な部分には同一符号を付し、詳しくは図1の説明に譲り、ここでは特に異なる部分について説明する。
この実施の形態は、1個の荷重検出スイッチ34で検出される乗りかご14の積載荷重を検出する場合、その荷重検出信号に大きなばらつきが出る可能性が有るので、荷重検出スイッチ34の出力側にフィルタ回路43を接続し、急変する荷重のふらつきを抑制し、次走行運転判断部42に送出する。なお、荷重信号演算部35は、予め荷重信号に応じたトルク補償値が定められ、荷重検出スイッチ34で検出される荷重信号に応じて補償すべきトルク補償値を出力するものである。
その他の動作は図1と同様であるので、図1の説明に譲り、ここでは省略する。
従って、このような実施の形態によれば、荷重検出信号のふらつきによる誤動作を未然に回避でき、乗りかごの積載荷重を安定した状態で取り込んで次走行運転時における充放電制御のための電圧指令値を選択出力することができ、さらに図1と同様に最適な状態で蓄電装置54を充放電制御でき、しかも次走行運転の停電時及び各電池の状態を考慮しつつ、電圧指令装置56aからの電圧指令値を制限する方向に作用させるので、蓄電装置54の寿命を延ばすことができ、停電時には確実にバックアップ電源として利用することができる。
なお、フィルタ回路43は、荷重信号演算部35の出力側に設けた構成であってもよい。
図4は本発明に係るエレベータ制御装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一または等価な部分には同一符号を付し、詳しくは図1の説明に譲り、ここでは特に異なる部分について説明する。
この実施の形態は、1個の荷重検出スイッチ34で検出される乗りかご14の積載荷重を検出する場合、その荷重検出信号に大きなばらつきが出る可能性が有るので、荷重検出スイッチ34の出力側又は荷重信号演算部35の出力側に加重平均値演算部44を設け、時々刻々検出される荷重検出信号又は荷重検出信号に応じたトルク補償値を積算し、その平均値をもって荷重平均値信号とし、次走行運転判断部42に送出する。
その他の動作については図1と同様であるので、図1の説明に譲り、ここでは省略する。
従って、このような実施の形態によれば、荷重検出信号の加重平均を用いることにより、荷重信号による誤動作を未然に回避でき、さらに図1と同様の作用効果を奏する。
図5は本発明に係るエレベータ制御装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一または等価な部分には同一符号を付し、詳しくは図1の説明に譲り、ここでは特に異なる部分について説明する。
この実施の形態は、荷重検出スイッチ34で検出される乗りかご14の積載荷重を検出する場合、その荷重検出信号に大きなばらつきが出る可能性が有るので、荷重検出スイッチ34の出力側又は荷重信号演算部35の出力側に荷重データテーブル45を設け、この荷重データテーブル45には複数の荷重検出範囲をもつ荷重検出値を設定し、荷重検出スイッチ34又は荷重信号演算部35の出力が何れの荷重検出範囲に入るかにより、荷重検出値を決定し、次走行運転判断部42に送出するものである。
従って、このような実施の形態によれば、荷重検出スイッチ34の荷重検出信号のふらつきに左右されずにあるまとまりをもった荷重検出値を用いて、次走行運転判断部42による次走行運転時の指令値選択信号を決定することができ、荷重信号による誤動作を未然に回避でき、さらに図1と同様の作用効果を奏する。
図6は本発明に係るエレベータ制御装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一または等価な部分には同一符号を付し、詳しくは図1の説明に譲り、ここでは特に異なる部分について説明する。
この実施の形態は、運転判断用テーブル41aには電動機11の実速度範囲と走行パターンから得られる次走行時の走行方向とに対応して消費エネルギー範囲及びそのときの指令値選択信号を記載し、また次走行運転判断部42aは、速度検出部31による電動機11の実速度と速度指令部32から得られる走行方向とに基づき、運転判断用テーブル41aを参照し、指令値選択信号を電圧指令装置56aに送出する。運転判断用テーブル41aに電動機11の実速度範囲を設定したのは、実速度が速いほど直流電圧の変動分が大きく、ひいては消費エネルギーが大きくなるので、電動機11の実速度と乗りかご14の走行方向から何れの消費エネルギー範囲に属するかを把握でき、かつ大きい消費エネルギー範囲に属する場合には高位の規定電圧指令値を出力させるための指令値選択信号を電圧指令装置56aに送出する。つまり、次走行運転判断部42aは、電動機11の実速度と乗りかご14の走行方向から得られる消費エネルギー範囲から高位、中位及び低位のいずれかの規定電圧指令値を出力させるための指令値選択信号を決定し、電圧指令装置56aに送出する。
この電圧指令装置56aは、例えば高位、中位及び低位の規定電圧指令値及び停電時でも十分にバックアップ体制が可能な基準エネルギーが設定され、電圧変化監視部55bから電池54a,…,54n相互の蓄積電圧の減り具合の偏りが小さいとする監視結果及び現在蓄電エネルギーを受けたとき、現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーを越えている場合に限り、次走行運転判断部42から次走行運転に対する指令値選択信号に応じた規定電圧指令値を出力し、また蓄積電圧の減り具合の偏りが大きいとする監視結果及び現在蓄電エネルギーを受けたとき、現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーを越えている場合に限り、電流を抑制する方向に動作させるために、例えば次走行運転判断部42から次走行運転に対する指令値選択信号に応じた規定電圧指令値よりも一段又は複数段下位の規定電圧指令値を出力する。電圧変化監視部55bから受け取った現在の蓄電エネルギーが基準エネルギーよりも低くなった場合、最も下位の規定電圧指令値を出力する。
電流指令出力手段56は、平滑コンデンサ3から出力される直流電圧から回生運転及び力行運転を判断するとともに、次走行運転及び停電時の蓄電装置54の蓄電エネルギーを考慮しつつ、電圧指令装置56aからの電圧指令値に依存する電流指令値に基づき、充放電回路53の充放電電流を決定し、回生電力エネルギーを蓄電装置54に蓄電し、また蓄電装置54に蓄電されたエネルギーを平滑コンデンサ3側に放出する。
従って、以上のような実施の形態によれば、電動機11の実速度と乗りかごの走行方向とから消費エネルギー範囲を決定し、この消費エネルギー範囲に属する指令値選択信号に応じた規定電圧指令を出力させて充放電制御を行うので、最適な状態で蓄電装置54を充放電制御を実施でき、しかも次走行運転の停電時及び各電池の状態を考慮しつつ、電圧指令装置56aからの電圧指令値を制限する方向に作用させるので、蓄電装置54の寿命を延ばすことができ、停電時には確実にバックアップ電源として利用することができる。
なお、消費エネルギーを算出する例として、例えばトルク指令判断部36の出力トルクと速度検出部31で検出される電動機の実速度とを取り出し、これら出力トルクと実速度とを乗算し、消費電力を求めることができるので、この求めた消費電力に基づいて運転判断用テーブル41aを適用してもよい。
従って、この実施の形態においても、図6に示す実施の形態と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係るエレベータ制御装置の一実施の形態を示す構成図。 荷重条件と走行方向とから指令値選択信号を決定する例を説明するテーブルデータ図。 本発明に係るエレベータ制御装置の他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータ制御装置のさらに他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータ制御装置のさらに別の他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータ制御装置のさらに別の他の実施の形態を示す構成図。 従来のエレベータ制御装置の構成図。 回生・力行運転時に充放電動作を行う従来のエレベータ制御装置の構成図。
符号の説明
1…商用交流電源、2…整流回路、3…平滑コンデンサ、4…インバータ、11…電動機、12…メインシーブ、13…ロープ、14…乗りかご、15…釣り合いおもり、31…速度検出部、32…速度指令部、33…速度制御部、34…荷重検出スイッチ、35…荷重信号演算部、36…トルク指令判断部、37…インバータ電流検出部、38…インバータ電流制御部、41,41a…運転判断用テーブル、42,42a…次走行運転判断部、43…フィルタ回路、44…加重平均値演算部、加重データテーブル、51a,51b…充放電制御素子、53…充放電回路、54…蓄電装置、54a,…,54n…電池、55…偏り監視手段、55a1,…,55an…電圧検出部、55b…電圧変化監視部、56…電流指令出力手段、56a…電圧指令装置、56b…電圧検出部、56c…電流指令値出力要素、56d…電流検出部、56e…演算要素、57…充放電電流制御部。

Claims (8)

  1. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この整流回路で変換された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して出力するインバータと、このインバータから出力される交流電力で駆動し乗りかごを運転走行する電動機と、予め定める走行パターンに応じた速度指令と前記電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと前記乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて前記可変電圧可変周波数の交流電力を出力するように前記インバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
    前記走行パターンの走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号との関係から次走行時の力行・回生運転による複数の指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号のもとに付加されるトルク補償値とに基づいて次走行時の力行・回生運転の1つの指令値選択信号を選択し出力する次走行運転判断手段と、
    前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、
    前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、
    この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と前記整流回路の出力ライン間の直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この整流回路で変換された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して出力するインバータと、このインバータから出力される交流電力で駆動し乗りかごを運転走行する電動機と、予め定める走行パターンに応じた速度指令と前記電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと前記乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて前記可変電圧可変周波数の交流電力を出力するように前記インバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
    前記走行パターンの走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号との関係から次走行時の力行・回生運転による複数の指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号のもとに付加されるトルク補償値とに基づいて次走行時の力行・回生運転の1つの指令値選択信号を選択し出力する次走行運転判断手段と、
    前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、
    この蓄電装置を構成する各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが大きいか否かの監視結果と前記蓄電装置の蓄電エネルギーを出力する電圧変化監視手段と、
    この電圧変化監視手段から各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが小さいとの監視結果及び前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、当該減り具合の偏りが大きいとの監視結果や停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、
    この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と前記整流回路の出力ライン間の直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 請求項1及び2に記載のエレベータ制御装置において、
    前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値の出力ラインにフィルタを設け、当該荷重信号またはトルク補償値の急変を抑制し出力することを特徴とするエレベータ制御装置。
  4. 請求項1及び2に記載のエレベータ制御装置において、
    前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値の出力ラインに加重平均値演算手段を設け、当該荷重信号またはトルク補償値を加算し、その平均値を出力することを特徴とするエレベータ制御装置。
  5. 請求項1及び2に記載のエレベータ制御装置において、
    前記乗りかごの積載荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値の出力ラインに複数の荷重検出範囲を定めた荷重データテーブルが設けられ、前記荷重信号または当該荷重信号に対応するトルク補償値が何れの荷重検出範囲に属するかの信号を出力すことを特徴とするエレベータ制御装置。
  6. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この整流回路で変換された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して出力するインバータと、このインバータから出力される交流電力で駆動し乗りかごを運転走行する電動機と、予め定める走行パターンに応じた速度指令と前記電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと前記乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて前記可変電圧可変周波数の交流電力を出力するように前記インバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
    予め走行パターンの走行方向と前記電動機の速度との関係から複数の消費エネルギー範囲に対応する指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記電動機の実速度とから求められる消費エネルギーが何れの前記消費エネルギー範囲に属するかに応じて1つの前記指令値選択信号を取り出す次走行運転判断手段と、
    前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、
    前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、
    この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と前記整流回路の出力ライン間の直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  7. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この整流回路で変換された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して出力するインバータと、このインバータから出力される交流電力で駆動し乗りかごを運転走行する電動機と、予め定める走行パターンに応じた速度指令と前記電動機の速度の偏差から得られる制御トルクと前記乗りかごの積載荷重のもとに付加されるトルク補償値とのトータルトルクに基づいて前記可変電圧可変周波数の交流電力を出力するように前記インバータを制御する駆動制御手段とを設けたエレベータ制御装置において、
    予め走行パターンの走行方向と前記電動機の速度との関係から複数の消費エネルギー範囲に対応する指令値選択信号が設定され、前記走行パターンから得られる走行方向と前記電動機の実速度とから求められる消費エネルギーが何れの前記消費エネルギー範囲に属するかに応じて1つの前記指令値選択信号を取り出す次走行運転判断手段と、
    前記電動機の回生運転時に回生電力エネルギーを蓄電し、当該電動機の力行運転時に前記蓄電されたエネルギーを前記インバータ側に放出する複数の電池で構成される蓄電装置と、
    この蓄電装置を構成する各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが大きいか否かの監視結果と前記蓄電装置の蓄電エネルギーを出力する電圧変化監視手段と、
    この電圧変化監視手段から各電池相互の蓄電電圧の減り具合の偏りが小さいとの監視結果及び前記蓄電装置に停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在する場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値を出力し、指令値選択信号当該減り具合の偏りが大きいとの監視結果や停電時に十分に使用可能な蓄電エネルギーが存在しない場合、前記次走行運転判断手段からの指令値選択信号に基づく規定電圧指令値よりも下位の規定電圧指令値を出力する電圧指令出力手段と、
    この電圧指令出力手段からの規定電圧指令値と前記整流回路の出力ライン間の直流電圧の電圧変動に依存する電流指令のもとに、前記回生運転時及び力行運転時に前記蓄電装置に対する充放電を制御する充放電電流制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  8. 請求項6及び7に記載のエレベータ制御装置において、
    前記次走行運転判断手段による消費エルギーは、前記トータルトルクと前記電動機の実速度とから算出することを特徴とするエレベータ制御装置。
JP2004142398A 2004-05-12 2004-05-12 エレベータ制御装置 Expired - Fee Related JP4619039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142398A JP4619039B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 エレベータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142398A JP4619039B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 エレベータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005324881A true JP2005324881A (ja) 2005-11-24
JP4619039B2 JP4619039B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=35471537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004142398A Expired - Fee Related JP4619039B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 エレベータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4619039B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102020153A (zh) * 2009-09-18 2011-04-20 东芝电梯株式会社 电梯的救援运行系统
CN104596506A (zh) * 2015-02-06 2015-05-06 西安易流物联科技有限公司 一种车辆定位时抑制数据漂移的方法和装置
JP6020717B2 (ja) * 2013-05-16 2016-11-02 三菱電機株式会社 エレベータの制御システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01172191A (ja) * 1987-12-25 1989-07-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JPH09272663A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Hitachi Ltd エレベータの駆動制御装置
JP2001163534A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Fujitec Co Ltd 交流エレベータの電源装置
JP2001240336A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001240326A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001294373A (ja) * 2000-04-10 2001-10-23 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置
JP2004269187A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01172191A (ja) * 1987-12-25 1989-07-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JPH09272663A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Hitachi Ltd エレベータの駆動制御装置
JP2001163534A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Fujitec Co Ltd 交流エレベータの電源装置
JP2001240336A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001240326A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001294373A (ja) * 2000-04-10 2001-10-23 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置
JP2004269187A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102020153A (zh) * 2009-09-18 2011-04-20 东芝电梯株式会社 电梯的救援运行系统
JP6020717B2 (ja) * 2013-05-16 2016-11-02 三菱電機株式会社 エレベータの制御システム
JPWO2014184924A1 (ja) * 2013-05-16 2017-02-23 三菱電機株式会社 エレベータの制御システム
DE112013007081B4 (de) 2013-05-16 2019-04-18 Mitsubishi Electric Corporation Aufzugsteuersystem
CN104596506A (zh) * 2015-02-06 2015-05-06 西安易流物联科技有限公司 一种车辆定位时抑制数据漂移的方法和装置
CN104596506B (zh) * 2015-02-06 2017-12-08 深圳市易流科技股份有限公司 一种车辆定位时抑制数据漂移的方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4619039B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101242527B1 (ko) 비상 모드에서 엘리베이터를 작동시키는 방법
US6431323B2 (en) Elevator power management system having power storage apparatus maintaining a particular charge in accordance with time of day
WO2005108270A1 (ja) エレベータ制御装置
JPH11299275A (ja) エレベータの電源装置
JP4864440B2 (ja) エレベータ装置
JP4619038B2 (ja) エレベータ制御装置
JP5805297B2 (ja) エレベータ装置
JP2005089096A (ja) エレベータ制御装置
JP2010168154A (ja) エレベータの制御装置
WO2005108271A1 (ja) ハイブリッド駆動型エレベータの制御装置
EP2336068A1 (en) Energy management method and system for an electric motor
JP6943201B2 (ja) インバータシステムおよびインバータ制御方法
KR20140018986A (ko) 엘리베이터의 제어 장치
JP2005126171A (ja) エレベータの停電時運転装置
JP4619039B2 (ja) エレベータ制御装置
JP2010143692A (ja) エレベータ装置
JP5839873B2 (ja) ハイブリッド駆動型エレベータの制御装置
JP2003333891A (ja) モータ駆動装置およびそれに用いられる電源装置、並びにモータ駆動装置の電源設備容量低減方法
JP2020158286A (ja) エレベーター電力供給システム及びエレベーター電力供給方法
JP2005324882A (ja) エレベータ制御装置
JP2005324883A (ja) エレベータ制御装置
JP2007031060A (ja) エレベータの制御装置
JP2005145687A (ja) エレベータ制御装置
JP2011126617A (ja) エレベータ電源制御装置、エレベータ電源制御方法及び電源制御プログラム
JP2005324880A (ja) エレベータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees