JP2001240326A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JP2001240326A
JP2001240326A JP2000052344A JP2000052344A JP2001240326A JP 2001240326 A JP2001240326 A JP 2001240326A JP 2000052344 A JP2000052344 A JP 2000052344A JP 2000052344 A JP2000052344 A JP 2000052344A JP 2001240326 A JP2001240326 A JP 2001240326A
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discharge
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Hitoshi Tajima
仁 田島
Hiroshi Araki
博司 荒木
Ikuro Suga
郁朗 菅
Kazuyuki Kobayashi
和幸 小林
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Mitsubishi Electric Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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    • B66B1/28Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical
    • B66B1/30Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical effective on driving gear, e.g. acting on power electronics, on inverter or rectifier controlled motor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電による省エネ効果を損なわず、かつ、低
容量・安価な2次電池を用い、電力蓄積装置の安定した
充放電制御を行うエレベータの制御装置を得る。 【解決手段】 交流電力を整流して直流電力に変換する
コンバータ2、直流電力を可変電圧可変周波数の交流電
力に変換してエレベータを運転するインバータ4、エレ
ベータの回生運転時に直流母線3からの直流電力を蓄積
し、力行運転時に直流母線に蓄積された直流電力を供給
する電力蓄積装置11、電力蓄積装置の充放電を制御す
る充放電制御回路15、直流母線間に設けられた、回生
電流制御用ゲート16と回生抵抗17との直列接続体、
回生電流制御用ゲートを制御する回生制御回路19A、
電力蓄積装置の充放電状態を計測する充放電状態計測装
置14Aを備え、充放電制御回路15Aは、母線電圧の
計測値及び充放電状態の計測値に応じて電力蓄積装置の
充放電を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2次電池を応用
した省エネルギー形のエレベータの制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来の2次電池を応用してエ
レベータを制御する制御装置の基本構成図である。図2
0において、1は三相交流電源、2は三相交流電源1か
ら出力される交流電力を直流電力に変換するダイオード
等で構成されたコンバータを示し、コンバータ2で変換
された直流電力は直流母線3に供給される。4はエレベ
ータの速度位置制御を行う後述する速度制御装置により
制御されるインバータであり、直流母線3を介して供給
される直流を所望の可変電圧可変周波数の交流に変換し
て交流モータ5を供給することにより、交流モータ5に
直結されたエレベータの巻上機6を回転駆動させること
で、巻上機6に巻き掛けられたロープ7がその両端に接
続されたかご8及び釣り合い錘9を昇降制御してかご8
内の乗客を所定の階床に移動させるようになされてい
る。
【0003】ここで、かご8と釣り合い錘9の重量は、
定員の半分の乗客がかご8内に乗車した時、ほぼ同じに
なるよう設計されている。すなわち、無負荷でかご8を
昇降させる場合に、かご8の下降時は力行運転、上昇時
は回生運転となる。逆に、定員乗車でかご8を下降させ
る場合に、かご8の下降時は回生運転、上昇時は力行運
転となる。
【0004】10はマイクロコンピュータ等で構成され
たエレベータ制御回路で、エレベータ全体の管理・制御
を行う。11は、直流母線3間に設けられて、エレベー
タの回生運転時に電力を蓄積し、力行運転時にインバー
タ4にコンバータ2と共に蓄積された電力を供給する電
力蓄積装置を示し、2次電池12と当該2次電池12を
充放電制御するDC−DCコンバータ13とから構成さ
れる。
【0005】ここで、DC−DCコンバータ13は、リ
アクトル13a、このリアクトル13aに直列接続され
た充電電流制御用ゲート13b、後述する放電電流制御
用ゲート13dに逆並列接続されたダイオード13cで
なる降圧型チョッパ回路と、リアクトル13a、このリ
アクトル13aに直列接続された放電電流制御用ゲート
13d、上記充電電流制御用ゲート13bに逆並列接続
されたダイオード13eでなる昇圧型チョッパ回路とを
備えてなり、充電電流制御用ゲート13bと放電電流制
御用ゲート13dは、電力蓄積装置11の充放電状態を
計測する充放電状態計測器14からの計測値及び電圧計
測器18からの計測値に基づいて充放電制御回路15に
より制御される。なお、この従来例での充放電状態計測
器14としては、2次電池12とDC−DCコンバータ
13との間に設けられる電流計測器が用いられる。
【0006】16と17は、直流母線3間に設けられた
回生電流制御用ゲートと回生抵抗、18は、直流母線3
の電圧を計測する電圧計測器、19は、後述する速度制
御回路からの回生制御指令に基づいて動作する回生制御
回路を示し、回生電流制御用ゲート16は、回生運転時
に、電圧計測器17による計測電圧が所定値以上の時に
回生制御回路19の制御に基づいてONパルス幅が制御
されるようになされ、回生電力は回生抵抗17で放電さ
れて熱エネルギーに変換され消費される。
【0007】20は巻上機6に直結されたエンコーダ、
21はエレベータ制御回路10からの指令に基づき速度
指令とエンコーダ22からの速度帰還出力とに基づいて
インバータ4の出力電圧・出力周波数を制御することに
よりエレベータを位置・速度制御する速度制御回路を示
す。
【0008】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。エレベータの力行運転時は、三相交流電源1および
電力蓄積装置11の両方からインバータ4に電力が供給
される。電力蓄積装置11は、2次電池12とDC−D
Cコンバータ13で構成され、充放電制御回路15によ
り制御される。一般的に、装置を小型、安価に構成する
ため、2次電池12の個数は少なく押さえられ、2次電
池12の出力電圧は直流母線3の電圧よりも低い。そし
て、直流母線3の電圧は、基本的に三相交流電源1を整
流した電圧近辺で制御される。従って、2次電池12の
充電時は直流母線3の母線電圧を下降し、放電時は直流
母線3の母線電圧に昇降させる必要があり、この為、D
C−DCコンバータ13が採用される。このDC−DC
コンバータ13の充電電流制御用ゲート13b、放電電
流制御用ゲート13dの制御を充放電制御回路15によ
り行う。
【0009】図21と図22は、充放電制御回路15の
放電時と充電時の制御を示すフローチャートである。最
初に、図21に示す放電制御時について説明する。制御
系として、電圧制御に電流制御マイナーループ等を構成
し、より安定性の高い制御をしてもよいが、ここでは、
簡単化のため、母線電圧で制御する方式で説明する。
【0010】まず、電圧計測器17により直流母線3の
母線電圧が計測される(ステップS11)。充放電制御
回路15は、その計測電圧を所望の電圧設定値と比較
し、計測電圧が電圧設定値を超えているか否かを判定し
(ステップS12)、計測電圧が設定値を超えていなけ
れば、次に、充放電状態計測器14による2次電池12
の放電電流の計測値が所定値を越えたか否かを判定する
(ステップS13)。
【0011】これらの判定により、計測電圧が設定値を
超えた時、または計測電圧が設定値を超えない場合であ
っても2次電池12の放電電流の計測値が所定値を越え
た時には、放電電流制御用ゲート13dのONパルス幅
を短くすべく、現在のON時間に対し調整時間DTを減
算して新たなゲートON時間を求める(ステップS1
4)。
【0012】他方、上記ステップS13において、電流
検出器14による2次電池12の放電電流の計測値が所
定値を越えていないと判定された場合には、放電電流制
御用ゲート13dのONパルス幅を長くすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して新たなゲートO
N時間を求める(ステップS15)。このようにして求
められたゲートON時間に基づいて放電電流制御用ゲー
ト13dのON制御を行うと共に、求められたゲートO
N時間を現在のON時間として内蔵メモリに記憶する
(ステップS16)。
【0013】このように、放電電流制御用ゲート13d
のONパルス幅を長くすることにより、より多くの電流
を2次電池12より流させ、その結果、供給電力を大き
くするとともに、電力供給により直流母線3の母線電圧
を上昇させる。力行時運転で考えると、エレベータは電
力供給を必要としており、この電力を上記2次電池12
からの放電および三相交流電源1からの供給でまかな
う。母線電圧を三相交流電源1からの供給によるコンバ
ータ2の出力電圧よりも高く制御すると、すべての電力
は2次電池12から供給される。しかし、安価な電力蓄
積装置11を構成するため、すべての電力を2次電池1
2から供給せず、適切な割合で2次電池12からの供給
と三相交流電源1からの供給を行うように設計されてい
る。
【0014】すなわち、図21中において、放電電流の
計測値を供給分担相当電流(所定値)と比較し、所定値
を越えていれば放電電流制御用ゲート13dのONパル
ス幅を長くし、さらに供給量を増大させるが、放電電流
の計測値が所定値を越えていなければ、放電電流制御用
ゲート13dのONパルス幅を短くし、電力供給をクリ
ップする。このようにすれば、インバータ4が必要とす
る電力の内、2次電池12から供給する分はクリップさ
れるから、直流母線3の母線電圧は低くなり、結果的に
コンバータ2から供給が開始される。これらは、非常に
短い時間で行われるので、実際は、エレベータの必要な
電力を供給するために、適切な母線電圧に落ち着き、2
次電池12と三相交流電源1から所望の比率で電力を供
給することが可能となる。
【0015】次に、図22に示す充電制御時について説
明する。交流モータ5からの電力回生があった場合、直
流母線3の母線電圧はその回生電力により上昇する。こ
の電圧がコンバータ2の出力電圧よりも高くなった場合
には三相交流電源1からの電力供給は停止する。電力蓄
積装置11が無い場合にこの状態が続くと直流母線3の
電圧が上昇するため、直流母線3の母線電圧を検出する
電圧計測器17の計測電圧値がある所定電圧まで達する
と、回生制御回路19は作動し、回生電流制御用ゲート
16を閉成させる。これにより、回生抵抗17に電力が
流され、回生電力が消費されるとともに、電磁ブレーキ
効果によりエレベータが減速される。しかし、電力蓄積
装置11がある場合には、所定電圧以下の電圧で、充放
電制御回路15の制御により、その電力が電力蓄積装置
11に充電される。
【0016】すなわち、図22に示すように、充放電制
御回路15は、電圧計測器17による直流母線3の母線
電圧の計測値が所定電圧を越えていれば、回生状態であ
ることを検知し、充電電流制御用ゲート13bのONパ
ルス幅を長くすることにより、2次電池12への充電電
流を増大させる(ステップS21→S22→S23)。
やがて、エレベータからの回生電力が少なくなると、こ
れに従って直流母線3の電圧も低下し、電圧計測器17
の計測値が所定電圧を超えなくなるので、充電電流制御
用ゲート13bのONパルス幅を短く制御し、充電電力
も小さく制御される(ステップS21→S22→S2
4)。
【0017】このように、直流母線3の母線電圧を監視
し充電電力を制御することにより、母線電圧が適切な範
囲に制御され、充電が行われる。また、従来、回生電力
で消費していた電力を蓄積し、再利用することにより、
省エネが実現される。充電装置が故障等何らかの理由で
電力消費がされない場合には、バックアップとして、上
記回生制御回路19を作動させ回生電力を抵抗消費させ
エレベータに適切な減速を行わせるようにする。エレベ
ータの容量等により異なるが、住宅用の一般的なエレベ
ータにおいて、回生電力は2KVA程度であり、減速の
最大値で4KVA程度の回生電力である。
【0018】回生制御回路19では、直流母線3の電圧
を監視し、所定以上の電圧になれば、上記電力を回生抵
抗17で放電すべく、回生制御回路19により回生電流
制御用ゲート16のONパルス幅を制御することによ
り、回生電力を回生抵抗17に流すものである。このパ
ルス幅制御は種々な方式があるが、簡単には、次式に従
う。今、回生電流制御用ゲート16をONし始める直流
母線3の電圧をVRとすると、回生抵抗17の値は既知
のため、回路をON(閉成)すれば流れる電流IRは簡
単に計算可能で、かつ流したい最大電力が既知のため、
その電力(VA)をWRとすれば、WR/(VR×I
R)のデューティのONパルスを発生すればよく、これ
を、直流母線電圧を監視しながら行えばよい。しかし、
これはあくまで、回生電力を回生抵抗17ですべて消費
することを目的としている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のエレベータの制御装置において、電力蓄積装置
11は、電力蓄積装置11の温度、充電度合い、つまり
電力蓄積装置11のFULL充電状態を基準とし、充放
電電流と充放電電圧との積を容量で正規化し累積した値
であるSOC(:State Of Charge)等すべての条件
で、回生電力を充電可能な大容量の2次電池12を積む
必要があった。このため、高価で、大きな電力蓄積装置
11が必要であった。
【0020】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、充電による省エネ効果を損なわ
ず、かつ、低容量・安価な2次電池を用い、電力蓄積装
置の安定した充放電制御を行うことができるエレベータ
の制御装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの制御装置は、交流電源からの交流電力を整流して直
流電力に変換するコンバータと、直流電力を可変電圧可
変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動しエレベー
タを運転するインバータと、上記コンバータと上記イン
バータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの
回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運
転時に直流母線に蓄積された直流電力を供給する電力蓄
積装置と、上記直流母線に対する上記電力蓄積装置の充
放電を制御する充放電制御手段と、上記直流母線の母線
電圧を計測する母線電圧計測手段と、上記電力蓄積装置
の充放電状態を計測する充放電状態計測手段とを備え、
上記充放電制御手段は、上記母線電圧計測手段からの計
測値及び上記充放電状態計測手段からの計測値に応じて
上記電力蓄積装置の充放電を制御することを特徴とする
ものである。
【0022】また、上記充放電制御手段は、温度に対す
る制限充電電流が設定されたテーブルを備え、上記充放
電状態計測手段からの温度の計測値に基づいて上記テー
ブルから温度の計測値に対応する制限充電電流を求め、
上記充放電状態計測手段からの充電電流の計測値と制限
充電電流の比較に基づいて上記電力蓄積装置への充電電
流を制御することを特徴とするものである。
【0023】また、上記充放電制御手段は、上記電力蓄
積装置のFULL充電状態を基準とし、充放電電流と充
放電電圧の積を容量で正規化し累積した値である充電度
合いに応じたテーブルを複数備え、上記充電度合いに応
じたテーブルを選択することを特徴とするものである。
【0024】また、上記充放電制御手段は、上記電力蓄
積装置のFULL充電状態を基準とし、充放電電流と充
放電電圧の積を容量で正規化し累積した値である充電度
合いに対する制限充電電流が設定されたテーブルを備
え、上記充放電状態計測手段からの計測値に基づいた充
電度合いの値に対応する制限充電電流を求め、充電電流
の計測値と制限充電電流の比較に基づいて上記電力蓄積
装置への充電電流を制御することを特徴とするものであ
る。
【0025】また、上記充放電制御手段は、上記充放電
状態計測手段からの充電電流の計測値と最大充電電流設
定値の比較に基づいて上記電力蓄積装置への充電電流を
制御することを特徴とするものである。
【0026】また、上記充放電制御手段は、充電電流に
対する最大充電電圧が設定されたテーブルを備え、上記
充放電状態計測手段からの充電電流の計測値に対応する
最大充電電圧の設定値を求め、充電電圧の計測値と最大
充電電圧の設定値との比較に基づいて上記電力蓄積装置
への充電電流を制御することを特徴とするものである。
【0027】また、上記インバータの出力電圧出力周波
数を制御することによりエレベータを速度制御する速度
制御手段をさらに備えてなり、上記充放電制御手段は、
上記母線電圧計測手段からの計測値、上記充放電状態計
測手段からの計測値、及び上記速度制御手段からの速度
指令に基づいて上記電力蓄積装置の充電電流を制御する
ことを特徴とするものである。
【0028】また、上記充放電制御手段は、温度に対す
る制限放電電流が設定されたテーブルを備え、上記充放
電状態計測手段からの温度の計測値に対応する制限放電
電流を求め、放電電流の計測値と制限放電電流の比較に
基づいて上記電力蓄積装置への放電電流を制御すること
を特徴とするものである。
【0029】また、上記充放電制御手段は、上記電力蓄
積装置のFULL充電状態を基準とし、充放電電流と充
放電電圧の積を容量で正規化し累積した値である充電度
合いに応じたテーブルを複数備え、上記充放電状態計測
手段からの計測値に基づいた充電度合いに応じたテーブ
ルを選択することを特徴とするものである。
【0030】また、上記充放電制御手段は、上記電力蓄
積装置のFULL充電状態を基準とし、充放電電流と充
放電電圧の積を容量で正規化し累積した値である充電度
合いに対する制限放電電流が設定されたテーブルを備
え、上記充放電状態計測手段からの計測値に基づいた充
電度合いの値に対応する制限放電電流を求め、放電電流
の計測値と制限放電電流の比較に基づいて上記電力蓄積
装置への放電電流を制御することを特徴とするものであ
る。
【0031】また、上記充放電制御手段は、放電電流に
対する最大放電電圧が設定されたテーブルを備え、上記
充放電状態計測手段からの放電電流の計測値に対応する
最大放電電圧の設定値を求め、放電電圧の計測値と最大
放電電圧の設定値との比較に基づいて上記電力蓄積装置
への放電電流を制御することを特徴とするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】この発明にいては、省エネ効果を
確保するため、電力蓄積装置への充電は可能な限り回生
電力を受け入れるが、電池の充電能力の保護、電池寿命
の確保のため、過剰充電は行なわないように制御する。
【0033】すなわち、この発明においては、母線電圧
及び電力蓄積装置の充放電状態を計測し、計測値に応じ
て充放電制御を行うことにより、電池寿命の長い電力蓄
積装置をもつエレベータを提供するものである。
【0034】電力蓄積装置に用いられる2次電池の特性
は、鉛電池、ニッケル水素電池等の電池の種類により異
なるが、一般的には、温度が通常より低い状態および通
常より高い状態では充電の受け入れは悪く、充電度合い
が高い(FULL充電に近くなる)と充電の受入れは当
然悪くなる。これらの充電の受入れが悪い状態で、大き
な電流を充電しようとすると、内部抵抗が増大つまり電
池の発熱と充電電圧の上昇が起こるのみでなく、その後
の充電性能を劣化させてしまう。このため、過充電は極
力避けるように制御する必要がある。
【0035】図1は、この発明に係るエレベータの制御
装置の構成を示すブロック図である。図20に示す従来
例と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。
新たな符号として、14Aと15Aは、本発明に係る充
放電状態計測装置と充放電制御回路を示し、充放電状態
計測装置14Aは、電力蓄積装置11の充放電電流、充
放電電圧、温度を計測する各計測器を備え、それらの各
計測値及び充電度合いSOCを充放電制御回路15Aに
出力するようになされている。充放電制御回路15A
は、電圧計測器18からの母線電圧計測値と上記充放電
状態計測装置14Aからの計測値及び速度制御回路21
からの速度指令に基づいて電力蓄積装置11の充放電を
制御するようになされている。以下、具体的な実施の形
態について説明する。
【0036】実施の形態1.この実施の形態1におい
て、充放電制御回路15Aは、図2に示す如く、電力蓄
積装置11の2次電池12の温度に対する制限充電電流
が設定されたテーブルT1を備え、充放電状態計測装置
14Aから電力蓄積装置11の2次電池12の温度の計
測値を入力し、入力された温度の計測値に対応する制限
充電電流を上記テーブルT1から求め、さらに、上記充
放電状態計測装置14Aからの充電電流の計測値と制限
充電電流の比較に基づいて電力蓄積装置11への充電電
流を制御する。
【0037】次に、この発明の実施の形態1に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図3に示すフローチャート
を参照して説明する。充放電制御回路15Aは、まず、
電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3の電
圧を確認し、その母線電圧により、エレベータの回生状
態・力行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否
かを判定する(ステップS101,S102)。母線電
圧が所定値を超えていなければ、力行状態のため、充電
は行わなく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバータ
13の充電電流制御用ゲート13bのゲートON時間を
0に制御する(ステップS102→S103)。
【0038】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であり、この場合は、2次電池12を充電すべく
制御する。まず、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12の温度計測値及び充電電流を
読み込み、温度計測値に対応した充電電流の制限値、す
なわち図2に示すテーブルT1から制限充電電流を求め
る(ステップS102→S104,S105)。一般的
には、温度・制限充電電流の関数はリニアな関数でない
ので、実験等から求めたテーブルをもち、一次補間等で
計算する。
【0039】その後、充放電状態計測装置14Aから与
えられる現在の充電電流が、求めた制限充電電流を越え
たか否かを判定し、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていなければ、さらに充電電流を増やすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して充電電流制御用
ゲート13bの新たなゲートON時間を求めることで、
ONパルス幅を増加させる(ステップS106,S10
7)。
【0040】逆に、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていれば、現在のON時間に対し調整時間DTを減算
して充電電流制御用ゲート13bの新たなゲートON時
間を求めることで、ONパルス幅を絞り、充電電流を減
少させる(ステップS106→S108)。このように
して、求められたゲートON時間に基づいて充電電流制
御用ゲート13bのON制御を行うと共に、次回のゲー
トON時間の調整に備えて求められたゲートON時間を
現在のゲートON時間として内蔵メモリに記憶する(ス
テップS109)。
【0041】従って、上記実施の形態1によれば、回生
電力による電力蓄積装置11への充電の際に、2次電池
12に過度な負担を掛けることの無い範囲で安定した充
電制御を行うことができ、省エネ効率の高い安価な電力
蓄積装置を構成できる。
【0042】実施の形態2.この実施の形態2におい
て、充放電制御回路15Aは、図4に示す如く、電力蓄
積装置11の2次電池12の充電度合いSOCに応じ
て、電力蓄積装置11の2次電池12の温度に対する制
限充電電流が設定された複数のテーブルT1a,T1
b,T1c,・・・を備え、充放電状態計測装置14A
から電力蓄積装置11の2次電池12の温度の計測値及
び充電度合いSOCを入力し、複数のテーブルから充電
度合いSOCに応じたテーブルを選択し、選択したテー
ブルから入力された温度の計測値に対応する制限充電電
流を求め、さらに、上記充放電状態計測装置14Aから
の充電電流の計測値と制限充電電流の比較に基づいて電
力蓄積装置11への充電電流を制御する。
【0043】次に、この発明の実施の形態2に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図5に示すフローチャート
を参照して説明する。充放電制御回路15Aは、まず、
電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3の電
圧を確認し、その母線電圧により、エレベータの回生状
態・力行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否
かを判定する(ステップS201,S202)。母線電
圧が所定値を超えていなければ、力行状態のため、充電
は行わなく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバータ
13の充電電流制御用ゲート13bのゲートON時間を
0に制御する(ステップS202→S203)。
【0044】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であり、この場合は、2次電池12を充電すべく
制御する。まず、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12の温度計測値と充電電流及び
充電度合いSOCを読み込み、まず、複数のテーブルか
ら充電度合いSOCに応じたテーブルを選択し、選択し
たテーブルから温度計測値に対応した制限充電電流を求
める(ステップS202→S204,S205)。一般
的には、充電度合いSOCが高い状態では、充電電流の
受け入れ性は悪く、充電度合いSOCがあるレベルを超
えると、充電電流を小さく制限することが望ましい。
【0045】その後、充放電状態計測装置14Aから与
えられる現在の充電電流が、求めた制限充電電流を越え
たか否かを判定し、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていなければ、さらに充電電流を増やすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して充電電流制御用
ゲート13bの新たなゲートON時間を求めることで、
ONパルス幅を増加させる(ステップS206,S20
7)。
【0046】逆に、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていれば、現在のON時間に対し調整時間DTを減算
して充電電流制御用ゲート13bの新たなゲートON時
間を求めることで、ONパルス幅を絞り、充電電流を減
少させる(ステップS206→S208)。このように
して、求められたゲートON時間に基づいて充電電流制
御用ゲート13bのON制御を行うと共に、次回のゲー
トON時間の調整に備えて求められたゲートON時間を
現在のゲートON時間として内蔵メモリに記憶する(ス
テップS209)。
【0047】従って、上記実施の形態2によれば、充電
度合いSOCを考慮して、実施の形態1と同様に、回生
電力による電力蓄積装置11への充電の際に、2次電池
12に過度な負担を掛けることの無い範囲で安定した充
電制御を行うことができ、省エネ効率の高い安価な電力
蓄積装置を構成できる。
【0048】実施の形態3.この実施の形態3におい
て、充放電制御回路15Aは、図6に示す如く、電力蓄
積装置11の2次電池12の充電度合いSOCに対する
制限充電電流が設定されたテーブルT2を備え、充放電
状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の2次電池1
2の充電度合いSOCを入力し、テーブルT2から充電
度合いSOCに応じた制限充電電流を求め、さらに、上
記充放電状態計測装置14Aからの充電電流の計測値と
制限充電電流の比較に基づいて電力蓄積装置11への充
電電流を制御する。
【0049】次に、この発明の実施の形態3に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図6に示すフローチャート
を参照して説明する。充放電制御回路15Aは、まず、
電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3の電
圧を確認し、その母線電圧により、エレベータの回生状
態・力行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否
かを判定する(ステップS301,S302)。母線電
圧が所定値を超えていなければ、力行状態のため、充電
は行わなく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバータ
13の充電電流制御用ゲート13bのゲートON時間を
0に制御する(ステップS302→S303)。
【0050】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であり、この場合は、2次電池12を充電すべく
制御する。まず、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12の充電度合いSOCを読み込
み、図6に示すテーブルT2から充電度合いSOCに対
応した制限充電電流を求める(ステップS302→S3
04,S305)。一般的には、充電度合いSOCが高
い状態では、充電電流の受け入れ性は悪く、充電度合い
SOCがあるレベルを超えると、充電電流を小さく制限
することが望ましい。
【0051】その後、充放電状態計測装置14Aから与
えられる現在の充電電流が、求めた制限充電電流を越え
たか否かを判定し、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていなければ、さらに充電電流を増やすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して充電電流制御用
ゲート13bの新たなゲートON時間を求めることで、
ONパルス幅を増加させる(ステップS306,S30
7)。
【0052】逆に、現在の充電電流が制限充電電流を越
えていれば、現在のON時間に対し調整時間DTを減算
して充電電流制御用ゲート13bの新たなゲートON時
間を求めることで、ONパルス幅を絞り、充電電流を減
少させる(ステップS306→S308)。このように
して、求められたゲートON時間に基づいて充電電流制
御用ゲート13bのON制御を行うと共に、次回のゲー
トON時間の調整に備えて求められたゲートON時間を
現在のゲートON時間として内蔵メモリに記憶する(ス
テップS309)。
【0053】従って、上記実施の形態3によれば、充電
度合いSOCに応じた制限充電電流を選定することで、
実施の形態1と同様に、回生電力による電力蓄積装置1
1への充電の際に、2次電池12に過度な負担を掛ける
ことの無い範囲で安定した充電制御を行うことができ、
省エネ効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0054】実施の形態4.この実施の形態4におい
て、充放電制御回路15Aは、充電電流の計測値と最大
充電電流設定値の比較に基づいて電力蓄積装置11への
充電電流を制御する。
【0055】この発明の実施の形態4に係る充放電制御
回路15Aの制御を、図8に示すフローチャートを参照
して説明する。充放電制御回路15Aは、まず、電圧計
測器18からの計測値に基づいて直流母線3の電圧を確
認し、その母線電圧により、エレベータの回生状態・力
行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを判
定する(ステップS401,S402)。母線電圧が所
定値を超えていなければ、力行状態のため、充電は行わ
なく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバータ13の
充電電流制御用ゲート13bのゲートON時間を0に制
御する(ステップS402→S403)。
【0056】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であり、この場合は、2次電池12を充電すべく
制御する。まず、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12への充電電流を読み込み、現
在の充電電流が予め設定された最大充電電流設定値を越
えたか否かを判定する(ステップS402→S404,
S405)。現在の充電電流が最大充電電流設定値を越
えていなければ、さらに充電電流を増やすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して充電電流制御用
ゲート13bの新たなゲートON時間を求めることで、
ONパルス幅を増加させる(ステップS406)。
【0057】逆に、現在の充電電流が最大充電電流設定
値を越えていれば、現在のON時間に対し調整時間DT
を減算して充電電流制御用ゲート13bの新たなゲート
ON時間を求めることで、ONパルス幅を絞り、充電電
流を減少させる(ステップS405→S407)。この
ようにして、求められたゲートON時間に基づいて充電
電流制御用ゲート13bのON制御を行うと共に、次回
のゲートON時間の調整に備えて求められたゲートON
時間を現在のゲートON時間として内蔵メモリに記憶す
る(ステップS408)。
【0058】従って、上記実施の形態4によれば、充電
電流の計測値と最大充電電流設定値の比較に基づいて電
力蓄積装置11への充電電流を制御することで、実施の
形態1と同様に、回生電力による電力蓄積装置11への
充電の際に、2次電池12に過度な負担を掛けることの
無い範囲で安定した充電制御を行うことができ、省エネ
効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0059】実施の形態5.この実施の形態5におい
て、充放電制御回路15Aは、図9に示す如く、電力蓄
積装置11の2次電池12の充電電流に対する最大充電
電圧が設定されたテーブルT3を備え、充放電状態計測
装置14Aから電力蓄積装置11の2次電池12への充
電電流と充電電圧を入力し、テーブルT3から充電電流
に応じた最大充電電圧を求め、さらに、上記充放電状態
計測装置14Aからの充電電圧の計測値と最大充電電圧
の比較に基づいて電力蓄積装置11への充電電流を制御
する。
【0060】次に、この発明の実施の形態5に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図10に示すフローチャー
トを参照して説明する。充放電制御回路15Aは、ま
ず、電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3
の電圧を確認し、その母線電圧により、エレベータの回
生状態・力行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えた
か否かを判定する(ステップS501,S502)。母
線電圧が所定値を超えていなければ、力行状態のため、
充電は行わなく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバ
ータ13の充電電流制御用ゲート13bのゲートON時
間を0に制御する(ステップS502→S503)。
【0061】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であり、この場合は、2次電池12を充電すべく
制御する。まず、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12への充電電流と充電電圧を読
み込み、図9に示すテーブルT3から充電電流に対応し
た最大充電電圧を求める(ステップS502→S50
4,S505)。
【0062】その後、充放電状態計測装置14Aから与
えられる現在の充電電圧が、求めた最大充電電圧を越え
たか否かを判定し、現在の充電電圧が最大充電電圧を越
えていなければ、さらに充電電流を増やすべく、現在の
ON時間に対し調整時間DTを加算して充電電流制御用
ゲート13bの新たなゲートON時間を求めることで、
ONパルス幅を増加させる(ステップS506,S50
7)。
【0063】逆に、現在の充電電圧が最大充電電圧を越
えていれば、現在のON時間に対し調整時間DTを減算
して充電電流制御用ゲート13bの新たなゲートON時
間を求めることで、ONパルス幅を絞り、充電電流を減
少させる(ステップS506→S508)。このように
して、求められたゲートON時間に基づいて充電電流制
御用ゲート13bのON制御を行うと共に、次回のゲー
トON時間の調整に備えて求められたゲートON時間を
現在のゲートON時間として内蔵メモリに記憶する(ス
テップS509)。
【0064】従って、上記実施の形態5によれば、充電
電流の計測値に応じた最大充電電圧をテーブルから求
め、充電電圧の計測値と最大充電電圧の比較に基づいて
電力蓄積装置11への充電電流を制御することで、実施
の形態1と同様に、回生電力による電力蓄積装置11へ
の充電の際に、2次電池12に過度な負担を掛けること
の無い範囲で安定した充電制御を行うことができ、省エ
ネ効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0065】実施の形態6.この実施の形態6におい
て、充放電制御回路15Aは、充放電状態計測装置14
Aから電力蓄積装置11の2次電池12への充電電流と
充電電圧を入力すると共に、速度制御回路21から速度
指令を入力して電力蓄積装置11の放電電流を制御す
る。
【0066】この発明の実施の形態6に係る充放電制御
回路15Aの制御を、図11に示すフローチャートを参
照して説明する。充放電制御回路15Aは、まず、電圧
計測器18からの計測値に基づいて直流母線3の電圧を
確認し、その母線電圧により、エレベータの回生状態・
力行状態を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを
判定する(ステップS601,S602)。母線電圧が
所定値を超えていなければ、力行状態のため、充電は行
わなく、電力蓄積装置11のDC−DCコンバータ13
の充電電流制御用ゲート13bのゲートON時間を0に
制御する(ステップS602→S603)。
【0067】他方、母線電圧が所定値より高い場合は回
生運転であるが、充放電状態計測装置14Aから電力蓄
積装置11の2次電池12の充電電圧を読み込み、その
充電電圧が所定値を越えたか否かを判定し、充電電圧が
所定値を越えていれば、充電は必要なく、電力蓄積装置
11のDC−DCコンバータ13の充電電流制御用ゲー
ト13bのゲートON時間を0に制御する(ステップS
604→S603)。
【0068】しかし、充電電圧が所定値を越えていなけ
れば、2次電池12を充電すべく制御する。まず、この
場合には、速度制御回路21からの速度指令に基づいて
エレベータが一定速度で走行(加速終了)しているか否
かを確認する。エレベータが高速に到達していれば、充
電電圧を監視し、設定値以上の増分があれば、現在のO
N時間に対し調整時間DTを減算して充電電流制御用ゲ
ート13bの新たなゲートON時間を求めることで、O
Nパルス幅を絞り、充電電流を減少させる(ステップS
604〜S607)。
【0069】この時、エレベータの運転状態を確認しな
ければ、加速時の回生電力そのものが増大している場合
に、充電時電池電圧の上昇が大きく、これを検出してし
まう不具合があるため、エレベータの状態をみる必要が
ある。また、この電圧変化増分値をみるのは、電圧の絶
対値が上がってしまう前を捉え、事前に充電を制限する
目的がある。一般的に、上記充電電圧は、同量の電流を
流しつづけても、過剰充電になる直前に急激に増加する
傾向がある。従って、この電圧の変化を計測すれば、早
い時点で充電を絞る、停止する等の制御が可能となる。
【0070】次に、上記ステップS605の判定でエレ
ベータが一定速度で走行(加速終了)していないと判定
された場合、または上記ステップS606の判定で充電
電圧の変化分が設定値を超えていないと判定された場合
には、充放電状態計測装置14Aからの充電電流の計測
値が設定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS6
05またはS606→S608,S609)。
【0071】上記ステップS609において、充電電流
が設定範囲内になければ、現在のON時間に対し調整時
間DTを減算して充電電流制御用ゲート13bの新たな
ゲートON時間を求めることで、ONパルス幅を絞り、
充電電流を減少させる(ステップS609→S60
7)。
【0072】逆に、充電電流が設定範囲内にあれば、さ
らに充電電流を増やすべく、現在のゲートON時間に対
し調整時間DTを加算して充電電流制御用ゲート13b
の新たなゲートON時間を求めることで、ONパルス幅
を増加させる(ステップS609,S610)。
【0073】このようにして、求められたゲートON時
間に基づいて充電電流制御用ゲート13bのON制御を
行うと共に、次回のゲートON時間の調整に備えて求め
られたゲートON時間を現在のゲートON時間として内
蔵メモリに記憶する(ステップS611)。
【0074】従って、上記実施の形態6によれば、充電
電流と充電電圧の計測値及び速度指令に基づいて電力蓄
積装置11への充電電流を制御することで、実施の形態
1と同様に、回生電力による電力蓄積装置11への充電
の際に、2次電池12に過度な負担を掛けることの無い
範囲で安定した充電制御を行うことができ、省エネ効率
の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0075】実施の形態7.この実施の形態7におい
て、充放電制御回路15Aは、図12に示す如く、電力
蓄積装置11の2次電池12の温度に対する制限放電電
流が設定されたテーブルT4を備え、充放電状態計測装
置14Aから電力蓄積装置11の2次電池12の温度と
放電電流を入力し、テーブルT4から電池温度に応じた
制限放電電流を求め、さらに、上記充放電状態計測装置
14Aからの放電電流の計測値と制限放電電流の比較に
基づいて電力蓄積装置11の2次電池12の放電電流を
制御する。
【0076】次に、この発明の実施の形態7に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図13に示すフローチャー
トを参照して説明する。充放電制御回路15Aは、ま
ず、電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3
の電圧を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを判
定する(ステップS701,S702)。母線電圧が所
定値を超えていれば、現在のゲートON時間に対し調整
時間DTを減算して放電電流制御用ゲート13dの新た
なゲートON時間を求めることで、ONパルス幅を絞
り、放電電流を減少させる(ステップS702→S70
3)。
【0077】他方、母線電圧が所定値を超えていなけれ
ば、充放電状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の
2次電池12の温度と放電電流を読み込み、電池温度に
対応する制限放電電流をテーブルT4から求め、現在の
放電電流が制限放電電流を越えたか否かを判定する(ス
テップS702→S704,S705)。現在の放電電
流が制限放電電流を越えていれば、現在のゲートON時
間に対し調整時間DTを減算して放電電流制御用ゲート
13dの新たなゲートON時間を求めることで、ONパ
ルス幅を絞り、放電電流を減少させる(ステップS70
5→S703)。
【0078】逆に、現在の放電電流が制限放電電流を越
えていなければ、さらに放電電流を増やすべく、現在の
ゲートON時間に対し調整時間DTを加算して放電電流
制御用ゲート13dの新たなゲートON時間を求めるこ
とで、ONパルス幅を増加させる(ステップS70
6)。このようにして、求められたゲートON時間に基
づいて放電電流制御用ゲート13dのON制御を行うと
共に、次回のゲートON時間の調整に備えて求められた
ゲートON時間を現在のゲートON時間として内蔵メモ
リに記憶する(ステップS707)。
【0079】従って、上記実施の形態7によれば、電池
温度の計測値に基づいてテーブルから対応する制限放電
電流を求め、放電電流の計測値と制限放電電流の比較に
基づいて電力蓄積装置11への放電電流を制御すること
で、電力蓄積装置11の放電の際に、2次電池12に過
度な負担を掛けることの無い範囲で安定した放電制御を
行うことができ、省エネ効率の高い安価な電力蓄積装置
を構成できる。
【0080】実施の形態8.この実施の形態8におい
て、充放電制御回路15Aは、図14に示す如く、電力
蓄積装置11の2次電池12の充電度合いSOCに応じ
て、温度に対する制限放電電流が設定された複数のテー
ブルT4a,T4b,T4c,・・・を備え、充放電状
態計測装置14Aから電力蓄積装置11の2次電池12
の温度と放電電流及び充電度合いSOCを入力し、複数
のテーブルから充電度合いSOCに応じたテーブルを選
択し、選択されたテーブルから電池温度に応じた制限放
電電流を求め、さらに、上記充放電状態計測装置14A
からの放電電流の計測値と制限放電電流の比較に基づい
て電力蓄積装置11の2次電池12の放電電流を制御す
る。
【0081】次に、この発明の実施の形態8に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図15に示すフローチャー
トを参照して説明する。充放電制御回路15Aは、ま
ず、電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3
の電圧を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを判
定する(ステップS801,S802)。母線電圧が所
定値を超えていれば、現在のゲートON時間に対し調整
時間DTを減算して放電電流制御用ゲート13dの新た
なゲートON時間を求めることで、ONパルス幅を絞
り、放電電流を減少させる(ステップS802→S80
3)。
【0082】他方、母線電圧が所定値を超えていなけれ
ば、充放電状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の
2次電池12の温度と放電電流及び充電度合いSOCを
読み込み、図14に示す複数のテーブルから充電度合い
SOCに応じたテーブルを選択し、選択されたテーブル
から電池温度に対応する制限放電電流を求め、現在の放
電電流が制限放電電流を越えたか否かを判定する(ステ
ップS802→S804,S805)。現在の放電電流
が制限放電電流を越えていれば、現在のゲートON時間
に対し調整時間DTを減算して放電電流制御用ゲート1
3dの新たなゲートON時間を求めることで、ONパル
ス幅を絞り、放電電流を減少させる(ステップS805
→S803)。
【0083】逆に、現在の放電電流が制限放電電流を越
えていなければ、さらに放電電流を増やすべく、現在の
ゲートON時間に対し調整時間DTを加算して放電電流
制御用ゲート13dの新たなゲートON時間を求めるこ
とで、ONパルス幅を増加させる(ステップS80
6)。このようにして、求められたゲートON時間に基
づいて放電電流制御用ゲート13dのON制御を行うと
共に、次回のゲートON時間の調整に備えて求められた
ゲートON時間を現在のゲートON時間として内蔵メモ
リに記憶する(ステップS807)。
【0084】従って、上記実施の形態8によれば、充電
度合いSOCに応じたテーブルを選択し、選択されたテ
ーブルから電池温度に応じた制限放電電流を求め、放電
電流の計測値と制限放電電流の比較に基づいて電力蓄積
装置11への放電電流を制御することで、電力蓄積装置
11の放電の際に、2次電池12に過度な負担を掛ける
ことの無い範囲で安定した放電制御を行うことができ、
省エネ効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0085】実施の形態9.この実施の形態9におい
て、充放電制御回路15Aは、図16に示す如く、電力
蓄積装置11の2次電池12の充電度合いSOCに対す
る制限放電電流が設定されたテーブルT5を備え、充放
電状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の2次電池
12の放電電流と充電度合いSOCを入力し、テーブル
から充電度合いSOCに応じた制限放電電流を求め、さ
らに、上記充放電状態計測装置14Aからの放電電流の
計測値と制限放電電流の比較に基づいて電力蓄積装置1
1の2次電池12の放電電流を制御する。
【0086】次に、この発明の実施の形態9に係る充放
電制御回路15Aの制御を、図17に示すフローチャー
トを参照して説明する。充放電制御回路15Aは、ま
ず、電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3
の電圧を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを判
定する(ステップS901,S902)。母線電圧が所
定値を超えていれば、現在のゲートON時間に対し調整
時間DTを減算して放電電流制御用ゲート13dの新た
なゲートON時間を求めることで、ONパルス幅を絞
り、放電電流を減少させる(ステップS902→S90
3)。
【0087】他方、母線電圧が所定値を超えていなけれ
ば、充放電状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の
2次電池12の放電電流と充電度合いSOCを読み込
み、図16に示すテーブルから充電度合いSOCに応じ
た制限放電電流を求め、現在の放電電流が制限放電電流
を越えたか否かを判定する(ステップS902→S90
4,S905)。現在の放電電流が制限放電電流を越え
ていれば、現在のゲートON時間に対し調整時間DTを
減算して放電電流制御用ゲート13dの新たなゲートO
N時間を求めることで、ONパルス幅を絞り、放電電流
を減少させる(ステップS905→S903)。
【0088】逆に、現在の放電電流が制限放電電流を越
えていなければ、さらに放電電流を増やすべく、現在の
ゲートON時間に対し調整時間DTを加算して放電電流
制御用ゲート13dの新たなゲートON時間を求めるこ
とで、ONパルス幅を増加させる(ステップS90
6)。このようにして、求められたゲートON時間に基
づいて放電電流制御用ゲート13dのON制御を行うと
共に、次回のゲートON時間の調整に備えて求められた
ゲートON時間を現在のゲートON時間として内蔵メモ
リに記憶する(ステップS907)。
【0089】従って、上記実施の形態9によれば、充電
度合いSOCに応じた制限放電電流を求め、放電電流の
計測値と制限放電電流の比較に基づいて電力蓄積装置1
1への放電電流を制御することで、電力蓄積装置11の
放電の際に、2次電池12に過度な負担を掛けることの
無い範囲で安定した放電制御を行うことができ、省エネ
効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0090】実施の形態10.この実施の形態10にお
いて、充放電制御回路15Aは、図18に示す如く、電
力蓄積装置11の2次電池12の放電電流に対する最大
放電電圧が設定されたテーブルT6を備え、充放電状態
計測装置14Aから電力蓄積装置11の2次電池12の
放電電流と放電電圧を入力し、テーブルから放電電流に
応じた最大放電電圧を求め、さらに、上記充放電状態計
測装置14Aからの放電電圧の計測値と最大放電電圧の
比較に基づいて電力蓄積装置11の2次電池12の放電
電流を制御する。
【0091】次に、この発明の実施の形態10に係る充
放電制御回路15Aの制御を、図19に示すフローチャ
ートを参照して説明する。充放電制御回路15Aは、ま
ず、電圧計測器18からの計測値に基づいて直流母線3
の電圧を確認し、母線電圧が所定値を越えたか否かを判
定する(ステップS1001,S1002)。母線電圧
が所定値を超えていれば、現在のゲートON時間に対し
調整時間DTを減算して放電電流制御用ゲート13dの
新たなゲートON時間を求めることで、ONパルス幅を
絞り、放電電流を減少させる(ステップS1002→S
1003)。
【0092】他方、母線電圧が所定値を超えていなけれ
ば、充放電状態計測装置14Aから電力蓄積装置11の
2次電池12の放電電流と放電電圧を読み込み、図18
に示すテーブルから放電電流に応じた最大放電電圧を求
め、現在の放電電圧が最大放電電圧を越えたか否かを判
定する(ステップS1002→S1004,S100
5)。現在の放電電圧が最大放電電圧を越えていれば、
現在のゲートON時間に対し調整時間DTを減算して放
電電流制御用ゲート13dの新たなゲートON時間を求
めることで、ONパルス幅を絞り、放電電流を減少させ
る(ステップS1005→S1003)。
【0093】逆に、現在の放電電圧が最大放電電圧を越
えていなければ、さらに放電電流を増やすべく、現在の
ゲートON時間に対し調整時間DTを加算して放電電流
制御用ゲート13dの新たなゲートON時間を求めるこ
とで、ONパルス幅を増加させる(ステップS100
6)。このようにして、求められたゲートON時間に基
づいて放電電流制御用ゲート13dのON制御を行うと
共に、次回のゲートON時間の調整に備えて求められた
ゲートON時間を現在のゲートON時間として内蔵メモ
リに記憶する(ステップS1007)。
【0094】従って、上記実施の形態10によれば、放
電電流に応じた最大放電電圧をテーブルから求め、放電
電圧の計測値と最大放電電圧の比較に基づいて電力蓄積
装置11への放電電流を制御することで、電力蓄積装置
11の放電の際に、2次電池12に過度な負担を掛ける
ことの無い範囲で安定した放電制御を行うことができ、
省エネ効率の高い安価な電力蓄積装置を構成できる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、母線
電圧計測手段からの計測値及び充放電状態計測手段から
の計測値に応じて電力蓄積装置の充放電を制御すること
で、電力蓄積装置の安定した充放電制御を行うことがで
き、容量の小さな安価な2次電池を用いても、省エネ効
果を低減することなく、かつ電池寿命の長い電力蓄積装
置をもつエレベータの構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るエレベータの制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る充放電制御回
路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る充放電制御回
路15Aの充電制御内容を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る充放電制御回
路15Aが有する複数のテーブルの説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る充放電制御回
路15Aの充電制御内容を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3係る充放電制御回路
15Aが有するテーブルの説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る充放電制御回
路15Aの充電制御内容を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る充放電制御回
路15Aの充電制御内容を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る充放電制御回
路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る充放電制御
回路15Aの充電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る充放電制御
回路15Aの充電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る充放電制御
回路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態7に係る充放電制御
回路15Aの放電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図14】 この発明の実施の形態8に係る充放電制御
回路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態8に係る充放電制御
回路15Aの放電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図16】 この発明の実施の形態9に係る充放電制御
回路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態9に係る充放電制御
回路15Aの放電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図18】 この発明の実施の形態10に係る充放電制
御回路15Aが有するテーブルの説明図である。
【図19】 この発明の実施の形態10に係る充放電制
御回路15Aの放電制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図20】 従来例に係るエレベータの制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図21】 図20に示す充放電制御回路15の放電時
の制御を示すフローチャートである。
【図22】 図20に示す充放電制御回路15の充電時
の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 三相交流電源、2 コンバータ、3 直流母線、4
インバータ、5 交流モータ、6 巻上機、7 ロー
プ、8 かご、9 釣り合い錘、10 エレベータ制御
回路、11 電力蓄積装置、12 2次電池、13 D
C−DCコンバータ、14,14A 充放電状態計測装
置、15,15A 充放電制御回路、16 回生電流制
御用ゲート、17 回生抵抗、18 電圧計測器、19
回生制御回路、20 エンコーダ、21 速度制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 博司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 菅 郁朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小林 和幸 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 Fターム(参考) 3F002 EA08 EA09 GA03 GA07 GA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流電力を整流して直流
    電力に変換するコンバータと、 直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電
    動機を駆動しエレベータを運転するインバータと、 上記コンバータと上記インバータとの間の直流母線間に
    設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの
    直流電力を蓄積し、力行運転時に直流母線に蓄積された
    直流電力を供給する電力蓄積装置と、 上記直流母線に対する上記電力蓄積装置の充放電を制御
    する充放電制御手段と、 上記直流母線の母線電圧を計測する母線電圧計測手段
    と、 上記電力蓄積装置の充放電状態を計測する充放電状態計
    測手段とを備え、 上記充放電制御手段は、上記母線電圧計測手段からの計
    測値及び上記充放電状態計測手段からの計測値に応じて
    上記電力蓄積装置の充放電を制御することを特徴とする
    エレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、温度に対する制限充電電流が設
    定されたテーブルを備え、上記充放電状態計測手段から
    の温度の計測値に基づいて上記テーブルから温度の計測
    値に対応する制限充電電流を求め、上記充放電状態計測
    手段からの充電電流の計測値と制限充電電流の比較に基
    づいて上記電力蓄積装置への充電電流を制御することを
    特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、上記電力蓄積装置のFULL充
    電状態を基準とし、充放電電流と充放電電圧の積を容量
    で正規化し累積した値である充電度合いに応じたテーブ
    ルを複数備え、上記充電度合いに応じたテーブルを選択
    することを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、上記電力蓄積装置のFULL充
    電状態を基準とし、充放電電流と充放電電圧の積を容量
    で正規化し累積した値である充電度合いに対する制限充
    電電流が設定されたテーブルを備え、上記充放電状態計
    測手段からの計測値に基づいた充電度合いの値に対応す
    る制限充電電流を求め、充電電流の計測値と制限充電電
    流の比較に基づいて上記電力蓄積装置への充電電流を制
    御することを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、上記充放電状態計測手段からの
    充電電流の計測値と最大充電電流設定値の比較に基づい
    て上記電力蓄積装置への充電電流を制御することを特徴
    とするエレベータの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、充電電流に対する最大充電電圧
    が設定されたテーブルを備え、上記充放電状態計測手段
    からの充電電流の計測値に対応する最大充電電圧の設定
    値を求め、充電電圧の計測値と最大充電電圧の設定値と
    の比較に基づいて上記電力蓄積装置への充電電流を制御
    することを特徴とするエレベータの制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記インバータの出力電圧出力周波数を制御することに
    よりエレベータを速度制御する速度制御手段をさらに備
    えてなり、上記充放電制御手段は、上記母線電圧計測手
    段からの計測値、上記充放電状態計測手段からの計測
    値、及び上記速度制御手段からの速度指令に基づいて上
    記電力蓄積装置の放電電流を制御することを特徴とする
    エレベータの制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、温度に対する制限放電電流が設
    定されたテーブルを備え、上記充放電状態計測手段から
    の温度の計測値に対応する制限放電電流を求め、放電電
    流の計測値と制限放電電流の比較に基づいて上記電力蓄
    積装置への放電電流を制御することを特徴とするエレベ
    ータの制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のエレベータの制御装置
    において、 上記充放電制御手段は、上記電力蓄積装置のFULL充
    電状態を基準とし、充放電電流と充放電電圧の積を容量
    で正規化し累積した値である充電度合いに応じたテーブ
    ルを複数備え、上記充放電状態計測手段からの計測値に
    基づいた充電度合いに応じたテーブルを選択することを
    特徴とするエレベータの制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のエレベータの制御装
    置において、 上記充放電制御手段は、上記電力蓄積装置のFULL充
    電状態を基準とし、充放電電流と充放電電圧の積を容量
    で正規化し累積した値である充電度合いに対する制限放
    電電流が設定されたテーブルを備え、上記充放電状態計
    測手段からの計測値に基づいた充電度合いの値に対応す
    る制限放電電流を求め、放電電流の計測値と制限放電電
    流の比較に基づいて上記電力蓄積装置への放電電流を制
    御することを特徴とするエレベータの制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のエレベータの制御装
    置において、 上記充放電制御手段は、放電電流に対する最大放電電圧
    が設定されたテーブルを備え、上記充放電状態計測手段
    からの放電電流の計測値に対応する最大放電電圧の設定
    値を求め、放電電圧の計測値と最大放電電圧の設定値と
    の比較に基づいて上記電力蓄積装置への放電電流を制御
    することを特徴とするエレベータの制御装置。
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