JP2005321098A - オープンラック型気化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化装置自体の改良でカロリー変動を±100kcal/Nm以下に低減できる構成からなるオープンラック型気化装置の提供。
【解決手段】
下部ヘッダータンク10内のスパージパイプ11との空間は断熱材20で充たし、スパージパイプ11の最上部にLNG孔を設けて導入通路21を介して直接フィンチューブ1へLNGを導入する構成で、該断熱材20と下部ヘッダータンク10内周面との間に所定の隙間を設けるか、更にそれに加えて該断熱材20とスパージパイプ11外周面との間に所定の隙間を設けることにより、所定量のLNGを流入せしめる。上記構成を採用することにより、カロリー変動幅を極めて小さくするとともに、ボーイング現象を低減させることができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、オープンラック型気化装置の改良に係り、需要先装置や用途によってカロリー変動幅を極めて小さくすることが要求された場合でも容易に対応可能であり、同時に下部ヘッダータンクのボウイング現象を著しく低減したオープンラック型気化装置に関する。
液化天然ガス(以下LNGという)の気化装置として多用されるオープンラック型気化装置は、例えば、直径方向に一対のフィンを突出させたフィンチューブをフィン方向に配列して一枚のパネル状となし、その上下端部にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを形成し、該パネルを複数連立配置して、熱交換パネルの上方に配設した散水用トラフより、熱媒体の海水を熱交換パネル面に流下させフィンチューブ内をアップフローするLNGと熱交換させる構成である。
上述の如く単管式オープンラック型気化装置は構造が簡単で製造が容易であるが、熱媒体である海水と極低温のLNGとが熱交換用パネルの単管壁を介して直接熱交換するため、管外、すなわち熱交換用パネル表面に氷着が発生し増大する問題がある。
熱交換用パネルの各熱交換管に供給される散水流量に偏流があると、管外面に発生する氷着高さにアンバランスが生じる。LNG流量が増加することにより氷着のアンバランス量は増大する。この結果、各熱交換管自体の温度が不均一となり、気化ガスの組成変動を生じやすくなったり、各熱交換管の収縮量に差ができ、熱応力が増大するため気化装置としての能力向上には大きな制約を受けることになる。
オープンラック型気化器のアップフローにおいて、下部ヘッダータンクは、そのタンク下部側は超低温の液体であるのに対して、タンク上部側は熱源の散水による入熱を受けるために下部に比べ高温となり、タンクの上部、下部間に温度差が生じて弓なりとなるボウイング現象を生じる。
このボウイング現象を防止するため、タンクを介して直接LNGと熱交換することを制限できるように、下部ヘッダータンク内にスパージパイプを入れて2重管となし、さらにタンク内の少なくとも下半分の内周面を閉塞する部材を配設し、スパージパイプの上部孔よりLNGを上昇させたり、また、フィンチューブとヘッダータンクとの溶接接合部を保護するために、ヘッダータンク内周面の全面に閉塞部材を配置する構成が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
実公平1−20545号 実公平2−27352号 特公昭56−34758号
一方、オープンラック型気化装置等で昇温気化させた天然ガス(以下NGという)は、一般に、低熱量のLNGに高熱量の液化石油ガス(以下LPGという)を混入して熱量調整を行っている。
また、当該気化装置で気化させたNGを直接燃料として利用する場合、需要先装置や用途によって負荷変動を生じることがあるが、この変動が大きくなると気化ガスの組成変動を生じて、得られるNGのカロリーが変動して、需要先で燃焼不良や装置に損傷を与えたり、予定する熱量が安定的に得られないなどの種々の不具合を生じることがある。
そこで、特許文献3には、下部ヘッダータンクへの入熱を制限することにより、負荷変動時のカロリー変動を低減したり、熱応力による破損を防止する構成として、下部ヘッダータンクの直上のチューブに庇状のガイドを設けて海水が直接ヘッダータンクに触れないようにしたり、下部ヘッダータンクの外周面の全面を断熱材にて被覆して防熱構造とすることが提案されている。
しかし、上記の防熱構造は、カロリー変動幅の低減は期待できるものの、熱疲労強度及び耐食性に関しては、当該防熱構造の採用前と比較して不利となるため、実用化が困難な問題があった。
この発明は、上述のオープンラック型気化装置のカロリー変動に関する現状に鑑み、何らの後付け装置を用いることなく、気化装置自体の改良でカロリー変動を±100kcal/Nm以下に低減できる構成からなるオープンラック型気化装置の提供を目的とし、さらに、下部ヘッダータンクのボウイング現象を防止できる構成からなるオープンラック型気化装置の提供を目的としている。
発明者らは、オープンラック型気化装置における負荷変動時のカロリー変動の低減を目的に、出願人が先に提案した下部ヘッダータンク内にスパージパイプを入れて2重管となす構成について種々検討した結果、基本的に下部ヘッダータンク内のスパージパイプとの空間は断熱材で充たし、例えば、スパージパイプの最上部にLNG孔を設けて直接フィンチューブへLNGを導入する構成で、該断熱材と下部ヘッダータンク内周面との間に所定の隙間を設けて所定量のLNGを流入させること、さらには該断熱材のタンク内周面と対向する外周面に軸方向の溝や螺旋溝を設けることにより、カロリー変動幅を極めて小さくすることが可能で、かつ下部ヘッダータンクのボウイング現象も低減できることを知見した。
さらに発明者らは、上記構成において、カロリー変動幅の低減と同時に下部ヘッダータンクのボウイング現象の低減が達成できることに着目し、LNGの導入通路の配置方法と、下部ヘッダータンク内のスパージパイプ並びに断熱材との隙間と該隙間へ流入させるLNGの量や流入経路の設定に一定の関連が認められ、下部ヘッダータンク及びスパージパイプと断熱材との間にLNGを流入させる隙間を設け、上記の諸条件の設定を最適化することにより、カロリー変動幅を極小にでき、下部ヘッダータンクのいずれの方向のボウイング現象も防止できることを知見し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、フィンチューブを連立し上下端にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構成し、下部ヘッダータンクより液化ガスを導入し、立設する該パネル上方に各々配設した散水器より散水して液化ガスを気化させ、上部ヘッダータンクから気化ガスを導出するアップフローのオープンラック型気化装置において、下部ヘッダータンクに液化ガスを導入するためのスパージパイプを内蔵させかつ該タンク内周面とスパージパイプ外周面の空間に断熱材を設けた構成からなり、スパージパイプに設けた孔部から断熱材に配設した貫通路を介してフィンチューブへ液化ガスを導入し、かつ下部ヘッダータンク内周面と該断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間に液化ガスが流入するオープンラック型気化装置である。
また、この発明は、上記の構成に加えて、スパージパイプ外周面と断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間にも液化ガスが流入する構成を提案する。
また、この発明は、フィンチューブを連立し上下端にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構成し、下部ヘッダータンクより液化ガスを導入し、立設する該パネル上方に各々配設した散水器より散水して液化ガスを気化させ、上部ヘッダータンクから気化ガスを導出するアップフローのオープンラック型気化装置において、下部ヘッダータンクに液化ガスを導入するためのスパージパイプを内蔵させかつ該タンク内周面とスパージパイプ外周面間の空間に断熱材を設けた構成からなり、スパージパイプに設けた孔部から断熱材に配設した導入通路、分配通路またはスパージパイプに配設した導入通路、分配通路あるいはその両方の通路を介してフィンチューブへ液化ガスを導入し、かつ下部ヘッダータンク内周面と該断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間に液化ガスが流入するとともに、断熱材またはスパージパイプあるいはその両方に設けた導入通路、分配通路に通じる孔、隙間やスリットを設けて、断熱材と下部ヘッダータンク内周面との隙間に液化ガスが流入するオープンラック型気化装置である。
また、この発明は、導入通路が断熱材に配置された径方向の貫通孔である構成、導入通路がスパージパイプ外周面の軸方向に設けられた溝部である構成、下部ヘッダータンク内周面と対向する断熱材の外周面またはスパージパイプ外周面と対向する断熱材の内周面あるいはその両方に液化ガスの流動促進用溝が形成されている構成からなる各オープンラック型気化装置を併せて提案する。
この発明によるオープンラック型気化装置は、基本的に下部ヘッダータンク内のスパージパイプとの空間は断熱材で充たし、例えば、スパージパイプの最上部にLNG孔を設けて直接フィンチューブへLNGを導入する構成で、該断熱材と下部ヘッダータンク内周面との隙間を設けて所定量のLNGを流入させる構成より、熱媒体温度にかかわらず、負荷変動時の出口ガスのカロリー変動が±50kcal/Nm以下と、極めて良好かつ安定したLNGの気化を実現している。
この発明によるオープンラック型気化装置は、フィンチューブ1を連立し上下端にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構成し、下部ヘッダータンク10よりLNGを導入し、立設する該パネル上方に各々配設した散水器より散水してLNGを気化させ、上部ヘッダータンクより気化ガスを導出するアップフローのオープンラック型気化装置において、図1Aに示すごとく、下部ヘッダータンク10にはスパージパイプ11を内蔵しかつ該タンク10内のスパージパイプ11との空間に断熱材20を設けた構成からなる。
断熱材20は、ここでは図1Bに示すごとく厚肉管状体であり、スパージパイプ11の上部に設けた孔部12に連続するように導入通路21を設けてあり、下部ヘッダータンク10のフィンチューブ1との接続孔2直近に管軸方向の分配通路22が設けられ、分配通路22により各導入通路21上端は連通し、LNGはスパージパイプ11から孔部12、導入通路21、分配通路22、接続孔2を経て、フィンチューブ1内へ導入可能に構成してある。
図1Aの一実施例では、スパージパイプ11の上部に設けた孔部12をメインとして導入通路21と導通させているが、図示のごとく、スパージパイプ11の所要箇所にサブの小径孔部を適宜配設して、断熱材20に設けた貫通路23と連通させる構成とすることもよく、さらには、図示しないスパージパイプ11の外周部に所定配置される多数の小径孔部と連通するように断熱材20に多数の分配通路を所要配置する構成も採用できる。
下部ヘッダータンク10内周面と該断熱材20外周面との間には、0.1mm〜5mmの隙間が設けられ、該隙間にLNGが流入可能となっているが、LNGは分配通路22を形成している断熱材20と下部ヘッダータンク10内周面上部との隙間から流入出したり、断熱材20内周面とスパージパイプ11の外周面に適宜配置された孔部より出たLNGが断熱材20に適宜配置された孔部を通って下部ヘッダータンク10の内周面下部へ流入するなど、種々の流入出経路を設定することが可能である。
この発明において、下部ヘッダータンク10内を断熱材20にて閉塞すると、LNGの冷熱はほとんど下部ヘッダータンク10外面に伝達されないことになるが、下部ヘッダータンク10内周面と断熱材20外周面との軸方向の間に所定の隙間を設けることにより、LNGの冷熱がいくらか下部ヘッダータンク10外面に伝達されるにもかかわらず、かえって各フィンチューブの氷着状況の差異が小さくなっており、冷熱が伝達されない場合に比較してより熱的なバランスが良好になるものと推測され、熱交換パネル全体を見た場合に各フィンチューブ毎のLNGの気化状況が均一化されており、また、いずれの方向にもボウイングが発生し難くなっている。
前記下部ヘッダータンク10内周面と断熱材20外周面との隙間寸法は0.1mm〜5mmの範囲とするが、これは当該隙間へのLNGの流入出経路の設定条件により、隙間に入るLNGの量が変化するため、この量を最適化する必要が有り、このために少なくとも0.1mm以上の隙間が必要であるが、5mmを越えるとLNGの流入出量が増えすぎてかえって熱的なバランスが悪くなる。いずれにしても、当該隙間へのLNGの流入出経路の設定条件により適宜選定する必要がある。
従って、当該隙間へのLNGの流入出はできるだけ速やかに行われることが望ましく、例えば、下部ヘッダータンク内周面あるいはこの内周面と対向する断熱材の外周面に、さらには前記の両者にLNGの流動促進用溝を形成することは有利な方法であり、カロリー変動幅を極めて小さくすることが可能で、かついずれの方向のボウイング現象も防止できる。
次に、この発明による他の構成からなるオープンラック型気化装置を説明する。図2はオープンラック型気化装置の下部ヘッダータンクを示す縦断説明図であり、図3はスパージパイプと断熱材の斜視説明図である。下部ヘッダータンク10内のスパージパイプ11の上部軸方向に設けた孔部12の2個毎に所要厚みのブロック片15を載置してあり、ここではブロック片15は複数のフィンチューブ毎に設けられ、略円筒状の断熱材20はこのブロック片15の部分を除くスパージパイプ11の外周面に設けられている。
さらに、断熱材20の内外周面に対向するスパージパイプ11外周面と下部ヘッダータンク10内周面との間に所定の隙間が設けられて、スパージパイプ11の上部に断熱材20でブロック片15の配列方向に形成されたLNGの分配・導入通路24より、LNGは各フィンチューブ1の接続孔2へ上昇するとともに、該隙間よりスパージパイプ11外周面と下部ヘッダータンク10内周面側へ、所定量のLNGが流入する構成からなる。また、断熱材20の貫通路23にて断熱材20の内外周面にあるLNGを連通させることもできる。
上記の構成において、図1の構成と同様に、下部ヘッダータンク10内を断熱材20にて閉塞すると、LNGの冷熱はほとんど下部ヘッダータンク10外面に伝達されないことになるが、下部ヘッダータンク10内周面と断熱材20外周面との軸方向の間に所定の隙間を設けることにより、LNGの冷熱がいくらか下部ヘッダータンク10外面に伝達されるにもかかわらず、かえって各フィンチューブの氷着状況の差異が小さくなっており、また、スパージパイプ11の外周面側にも所要量の冷熱が伝達されるため、当該隙間がなく冷熱が伝達されない場合に比較して図1の構成よりさらに熱的なバランスが良好になるものと推測され、熱交換パネル全体を見た場合に各フィンチューブ毎のLNGの気化状況がさらに均一化されており、また、いずれの方向にもボウイングが発生し難くなっている。
前記スパージパイプ11外周面と断熱材20外周面との隙間寸法は0.1mm〜5mmの範囲とするが、これは当該隙間へのLNGの流入出経路の設定条件により、隙間に入るLNGの量が変化するため、この量を最適化する必要が有り、このために少なくとも0.1mm以上の隙間が必要であるが、5mmを越えるとLNGの流入出量が増えすぎてかえって熱的なバランスが悪くなる。いずれにしても、当該隙間へのLNGの流入出経路の設定条件により適宜選定する必要があり、下部ヘッダータンク内周面側のLNG流入量とのバランスを適宜選定する必要がある。
この発明において、スパージパイプの上部に設けた孔部より導入通路を介してフィンチューブへ液化ガスを導入可能となすが、導入通路は前述の断熱材に設ける構成の他、図4に示すように導入通路がスパージパイプ上部外周面の軸方向に設けられた溝部であってもよい。図4のAに示す例は、スパージパイプ上部外周面の軸方向に2本の細幅板13,13を所定間隔で配置して軸方向に連通した導入通路を形成し、Bは同様にコ字型材14で導入通路を形成した例であり、A,Bはともに導入通路が分配通路を兼ねた構成である。
また、図4のCは、長さの短い略半円筒板16をその中心軸方向をスパージパイプ11の軸と平行にスパージパイプ11の上部に設けた孔部12毎に載置してあり、また、各略半円筒板16は複数のフィンチューブ毎に設けてあり、断熱材20はこの略半円筒板16の部分を除くスパージパイプ11の外周面に設けられて略半円筒板16の配列方向にLNGの導入・分配通路が形成されている。
また、前述した図3のブロック片15は、ブロック片15を複数のフィンチューブ毎に設けて、ブロック片15の導入通路とフィンチューブ接続孔との間に隙間を形成して、ブロック片15の配列方向に分配通路を形成する構成であるが、このブロック片をフィンチューブの間隔で配置してブロック片内に通路を形成した構成とすることもできる。
この発明において、断熱材には金属あるいは各種の非金属材が使用でき、非金属材としては、セラミックスや樹脂材があり、樹脂としては、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂)、PFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、ETFE(四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂)、CTFE(三フッ化塩化エチレン樹脂)、PVDF(フッ化ビニリデン樹脂)、PVF(ポリフッ化ビニル)、E−CTFE(三フッ化塩化エチレン−エチレン共重合樹脂)等のフッ素樹脂が好ましく、特に好ましい樹脂としては、PTFEがある。
この発明において、断熱材の外周面あるいはさらに内周面に設けるLNGの流動促進用溝としては、軸方向に平行な浅い溝の他、螺旋状、斜めの格子状等種々の溝を単独あるいは組み合せて、断熱材の外周面に多数形成するなどの手段が採用できる。また、柱状断熱材の外周面に多数の螺旋溝を設け、かつヘッダータンクとの隙間を確保するため断熱材外周面に等間隔で突起部を多数設ける構成も採用できる。
柱状断熱材にPTFEを用い、柱状断熱材の中心部には肉厚5mmの内径70mmのアルミ合金製のスパージパイプを挿入した柱状断熱材を、肉厚10mmの外径140mmのアルミ合金製のヘッダータンクに挿入し、ヘッダータンク内径とスパージパイプに外装した柱状断熱材の外径とに所定の寸法差を設けることにより、断熱材とヘッダータンクとの隙間を2mmとなし、前述した図2、図3に示す断熱材とスパージパイプの構成からなる下部ヘッダータンクを作製し、さらに、35本のフィンチューブを使用し、上部ヘッダータンクと上記下部ヘッダータンクを接続して熱交換パネルを作製した。
比較例として、下部ヘッダータンクにスパージパイプのみを挿入配置して、スパージパイプの下部に設けた孔部よりLNGを噴出させる構成からなる実施例1と同等規格の熱交換パネルを作製した。
上述の実施例と比較例の熱交換パネルを使用してLNGの気化試験を、負荷を変動させながら行ったところ、海水温度が10℃の場合、比較例1では出口ガスのカロリー変動が+60〜−70kcal/Nm程度であったが、実施例1は+20〜−40kcal/Nm程度であった。また、海水温度が20℃の場合、比較例1では出口ガスのカロリー変動が+400〜−380kcal/Nm程度であったが、実施例1は+20〜−20kca/Nm程度であった。さらに、海水温度が30℃の場合、比較例1では出口ガスのカロリー変動が+580〜−480kcal/Nm程度であったが、実施例1は+25〜−20kca/Nm程度であった。
Aはこの発明によるオープンラック型気化装置の下部ヘッダータンクを示す縦断説明図であり、Bは断熱材の斜視説明図である。 Aはこの発明による他の構成からなるオープンラック型気化装置の下部ヘッダータンクを示す縦断説明図である。 図2の下部ヘッダータンクにおけるスパージパイプと断熱材を示す斜視説明図である。 A,B,Cはこの発明によるオープンラック型気化装置の下部ヘッダータンクに挿入配置するスパージパイプの斜視説明図である。
符号の説明
1 フィンチューブ
2 接続孔
10 下部ヘッダータンク
11 スパージパイプ
12 孔部
13 細幅板
14 コ字型材
15 ブロック片
16 略半円筒板
20 断熱材
21 導入通路
22 分配通路
23 貫通路
24 分配・導入通路

Claims (6)

  1. フィンチューブを連立し上下端にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構成し、下部ヘッダータンクより液化ガスを導入し、立設する該パネル上方に各々配設した散水器より散水して液化ガスを気化させ、上部ヘッダータンクから気化ガスを導出するアップフローのオープンラック型気化装置において、
    下部ヘッダータンクに液化ガスを導入するためのスパージパイプを内蔵させかつ該タンク内周面とスパージパイプ外周面の空間に断熱材を設けた構成からなり、スパージパイプに設けた孔部から断熱材に配設した貫通路を介してフィンチューブへ液化ガスを導入し、かつ下部ヘッダータンク内周面と該断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間に液化ガスが流入する
    オープンラック型気化装置。
  2. スパージパイプ外周面と断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間にも液化ガスが流入する
    請求項1に記載のオープンラック型気化装置。
  3. フィンチューブを連立し上下端にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構成し、下部ヘッダータンクより液化ガスを導入し、立設する該パネル上方に各々配設した散水器より散水して液化ガスを気化させ、上部ヘッダータンクから気化ガスを導出するアップフローのオープンラック型気化装置において、
    下部ヘッダータンクに液化ガスを導入するためのスパージパイプを内蔵させかつ該タンク内周面とスパージパイプ外周面間の空間に断熱材を設けた構成からなり、スパージパイプに設けた孔部から断熱材に配設した導入通路、分配通路またはスパージパイプに配設した導入通路、分配通路あるいはその両方の通路を介してフィンチューブへ液化ガスを導入し、かつ下部ヘッダータンク内周面と該断熱材との間に0.1mm〜5mmの隙間を設けて該隙間に液化ガスが流入するとともに、
    断熱材またはスパージパイプあるいはその両方に設けた導入通路、分配通路に通じる孔、隙間やスリットを設けて、断熱材と下部ヘッダータンク内周面との隙間に液化ガスが流入する
    オープンラック型気化装置。
  4. 導入通路が断熱材に配置された径方向の貫通孔である
    請求項3に記載のオープンラック型気化装置。
  5. 導入通路がスパージパイプ外周面の軸方向に設けられた溝部である
    請求項3に記載のオープンラック型気化装置。
  6. 下部ヘッダータンク内周面と対向する断熱材の外周面またはスパージパイプ外周面と対向する断熱材の内周面あるいはその両方に液化ガスの流動促進用溝が形成されている
    請求項1乃至請求項3に記載のオープンラック型気化装置。
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WO2019207802A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 熱交換器及び空気調和機

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