JP5554596B2 - オープンラック式気化器 - Google Patents

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Description

本発明は、液化天然ガス(以下「LNG」という)を天然ガス(以下「NG」という)に気化させるために用いられるオープンラック式気化器(以下「ORV」という)に関する。
LNGは、メタンを主成分とし硫黄分を含んでいないことから、SOXなどの環境汚染物質を排出しないクリーン燃料として、様々な産業分野で利用されている。LNGは、産出地で−160℃程度の超低温液化状態とされ、タンカーによって需要地まで運搬される。LNGを燃料として利用するには、気化させてNGに戻す必要があり、従来から、ORVが多用されている(例えば、特許文献1参照)。
ORVは、複数の伝熱管がパネル状に配列され、その上下端にそれぞれヘッダーが設けられて成る熱交換パネルを外側から熱媒体によって加熱し、伝熱管内を流通するLNGをNGに気化させる熱交換器の一種である。
図1は、ORVの要部を構成する熱交換パネルとそれに付帯する設備を模式的に示す図である。同図に示すように、熱交換パネル1は、伝熱管であるフィンチューブ2を径方向に複数並べてパネル状に配列し、その上端と下端にそれぞれ上部ヘッダー4と下部ヘッダー5を接合して構成される。フィンチューブ2は、管壁の外周面から外方に向かって突出した複数のフィン3を有する。ORVは、このような熱交換パネル1を仕様に応じて多数並列に配置して成り立つ。
各熱交換パネル1の上部ヘッダー4と下部ヘッダー5には、それぞれ上部マニホールド6と下部マニホールド7が連結されている。さらに、各熱交換パネル1の上部には、フィンチューブ2に隣接してトラフ8が配設されている。トラフ8には熱媒体として海水が供給され、海水は、トラフ8から溢れ出してフィンチューブ2の表面を流下する。その熱媒体としては循環水が用いられる場合もある。
LNGは、下部マニホールド7を経て下部ヘッダー5に供給され、フィンチューブ2内に導入される。フィンチューブ2内に導入されたLNGは、フィンチューブ2の表面を流下する海水との熱交換により気化し、NGとなって上部ヘッダー4に導出される。上部ヘッダー4に導出されたNGは、上部マニホールド6を通じて外部に送り出される。
ORVにおいては、下部ヘッダー5に供給されたLNGを始端から終端までの全てのフィンチューブ2に均一に分配するために、多くの場合、二重管構造の下部ヘッダー5を採用している。
図2は、従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの終端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のA−A断面図を、同図(c)は同図(a)のB−B断面図をそれぞれ示す。図3は、従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す縦断面図である。
図2および図3に示すように、下部ヘッダー5は、二重管構造であり、外管9と、この外管9の内部に延在するスパージパイプ10とから構成される。外管9は、管壁の頂上部に各フィンチューブ2の下端が溶接で接合され、各フィンチューブ2と連通している。外管9の終端は、図2(a)に示すように、半球形などの内部空間を有するエンドキャップ11によって閉ざされ、その始端は、図3に示すように、下部マニホールド7に溶接で接合されている。
スパージパイプ10は外管9に挿入されて組み付けられるものである。スパージパイプ10の終端は、図2(a)、(b)に示すように、閉塞板12によって閉ざされている。閉塞板12の外周には板状のリング部13が突出し、スパージパイプ10はそのリング部13によって外管9内で支持される。
スパージパイプ10の始端には、図3に示すように、その外周にリング板14が取り付けられている。このリング板14は、下部マニホールド7の近傍において、外管9内でスパージパイプ10を支持する役割を担う。こうして、外管9とスパージパイプ10との管壁間に環状空間15が形成される。下部マニホールド7を経たLNGは、スパージパイプ10の始端からスパージパイプ10内に供給される。
また、スパージパイプ10の管壁の下部には、その内部に供給されたLNGを外管9内の環状空間15に長手方向で均一に分配して流出させるために、所定の間隔でLNG散布孔16が多数穿設されている。一般に、LNG散布孔16は、図2(c)に示すように、スパージパイプ10の横断面において、最底部から85°までの斜め下方の位置、または90°の真横の位置に設けられる。
このような二重管構造の下部ヘッダー5を備えるORVでは、下部ヘッダー5からフィンチューブ2にLNGを導入するに際し、LNGは、下部ヘッダー5を構成するスパージパイプ10に供給され、各LNG散布孔16から流出して外管9内の環状空間15にほぼ均一に分配され流入する。環状空間15に流入したLNGは、フィンチューブ2の表面を流下して外管9の外表面に達した海水からの入熱によって昇温され、各フィンチューブ2内にほぼ均一に導入される。
下部ヘッダー5内では、海水からの入熱によってLNGの一部は気化することがあり、スパージパイプ10に供給されたLNGの一部もスパージパイプ10内で気化することがある。このため、スパージパイプ10の管壁の頂上部には、ガス抜き孔17Aが穿設されている。このガス抜き孔17Aは、スパージパイプ10内のNGを環状空間15に放出するガス抜き機能を果たす。また、スパージパイプ10の終端を閉ざす閉塞板12の上部にも、ガス抜き孔17Bが穿設されている。このガス抜き孔17Bは、スパージパイプ10内のNGを、閉塞板12およびリング部13とエンドキャップ11とで形成される終端空間18に放出するガス抜き機能を果たす。
通常、スパージパイプ10は、全長が著しく長いことから、始端に取り付けたリング板14、および終端に取り付けたリング部13によって支持されるのに加え、長手方向の何個所かに図示しない支持部材が取り付けられ、この支持部材によっても支持されている。スパージパイプ10が撓むのを防止するためである。例えば、特許文献2には、スパージパイプの外周から放射状にサポートが突出し、このサポートによってスパージパイプが支持された構成のダウンフロー式ORVが記載されている。
特開2000−28276号公報(段落0003〜0004) 特開平12−28276号公報(段落0016、図2および3)
ORVは、内部でLNGが液相から、液相と気相の混相を経て、気相となる相変化を伴いながら流れているため、圧力や流量などの変化が生じる可能性を内在している。通常、その変化は運転に支障のあるような大きさにはならないが、流量制御方法などの影響によっては、極まれに、ORV出口のNG流量が大きく変化し、安定した運転が出来なくなることがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、二重管構造の下部ヘッダーを備え、NGの送出流量の変化を抑制して安定した運転を実現できるORVを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため、二重管構造の下部ヘッダーを採用することを前提とし、NGの送出流量が変化する要因について鋭意検討を重ねた結果、下記(a)〜(e)の知見を得た。
図4は、従来の下部ヘッダーの終端近傍におけるLNGの挙動を説明する図である。
(a)図4に示すように、スパージパイプ10内に供給されたLNGは、各LNG散布孔16から流出して環状空間15に流入する。環状空間15のLNGは上昇してフィンチューブ2に向かうが、途中、海水からの入熱によって昇温され、条件によっては一部が気化することもあり、その場合はLNGとNGの混相流となってフィンチューブ2に導入される。これに加え、スパージパイプ10内で気化したNGが、ガス抜き孔17Aから放出されて環状空間15に流入し、主流に合流する。このとき、終端空間18は、閉塞板12の外周から突出するリング部13によって隔離されているが、リング部13の外周面と外管9の内周面との間には僅かに隙間があるため、環状空間15のLNGの一部が、その隙間を通じて終端空間18に進入して滞留する。
終端空間18に滞留するLNGの一部は、海水からの入熱によって気化するが、これに加え、スパージパイプ10内で気化したNGが、ガス抜き孔17Bから放出されて、終端空間18に流入する。これらのNGも、リング部13の外周面と外管9の内周面との間の僅かな隙間から環状空間15へ流出し、主流に合流する。しかしながら、終端空間18と環状空間15との間の流通は非常に少ないので、終端空間18は半閉鎖状態といえる。
(b)LNG流量が少ないか、海水からの入熱が大きい場合は、スパージパイプ10内や、環状空間15および終端空間18に液面が存在し、LNGとNGが混在する場所が多いものの、それぞれ圧力バランスのとれた状態となっており、LNGとNGの二相流はそれなりに安定して流れている。
(c)LNG流量が増加したり、海水からの入熱が減少し、スパージパイプ10内のほとんどがLNGで充満されるようになると、スパージパイプ10内の終端付近だけがLNGとNGが混在する状態となり、ガス抜き孔17Bから終端空間18にLNGとNGが交互に流入する状態となることがある。
LNGとNGは単位重量あたりの体積比率が大きく異なるため、半閉鎖状態の終端空間18にLNGとNGが交互に流入するときには、終端空間18の圧力が僅かながら変化する状態となる。ここにLNGの上流側配管などからほぼ同程度の周期性を有する圧力脈動が加わると、共振して大きな圧力変化となることがある。この圧力は、リング部13の外周面と外管9の内周面との間の僅かな隙間からNGを流出させるための動力源であるため、圧力変化の影響によって隙間を通るNG流出量が変化し、終端空間18でLNGの液面遥動が発生する。この際、終端空間18や環状空間15のNGが圧縮性容量となることで、スパージパイプ10内や環状空間15にも圧力変化が伝搬し、外管9の始端から終端までにわたる内部全体で大きな液面遥動が発生する状態となる場合がある。この液面揺動や圧力変化は、フィンチューブ2に流入するLNG流量や圧力の変化を誘起し、最終的にはORV出口のNG送出流量や圧力が変化することもある。
(d)上記(c)の場合よりもさらにLNG流量が増加したり、海水からの入熱が減少し、スパージパイプ10内および終端空間18が完全にLNGで充満されると、ガス抜き孔17Bから終端空間18にはLNGだけが流入する状態となるため、スパージパイプ10内および終端空間18は圧力バランスのとれた安定状態となって、LNGの液面遥動も収束する。
(e)通常は、上記(c)のような液面揺動が発生したとしても、ORVの運転に支障が出ることはない。しかし、ORV上流の流量制御方法などの影響によっては、極まれに、安定した運転が出来なくなる。
本発明者らは、このような(a)〜(e)の知見に基づき、NGの送出流量の変化を抑制するには、外管内の環状空間を隔壁によって長手方向で複数の領域に仕切る構造にすることで、外管内の長手方向全域にわたりLNGの液面遥動が順次伝播するのを遮断して、LNGの大きな液面遥動を抑えるのが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の要旨は、下記のORVにある。すなわち、複数のフィンチューブをパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダーと下部ヘッダーを接合して成り、下部ヘッダーに供給したLNGをフィンチューブ内に導入して気化させ、気化したNGを上部ヘッダーから送り出すORVにおいて、下部ヘッダーは、各フィンチューブの下端が接合され、両端が閉ざされた外管と、この外管の内部に延在し、始端からLNGが供給されるスパージパイプと、から構成され、スパージパイプは、LNG散布孔が設けられており、外管との間の環状空間を長手方向で複数の領域に仕切る複数のリング板によって外管内で支持されているORVであって、前記リング板のリング部には開口部がない、又は前記リング板の下部の外周に切欠きが設けられるとともに、前記リング板のリング部には開口部がないことを特徴とするORVである。
上記のORVにおいて、前記リング板は、互いに1.5m以下の間隔をあけて前記スパージパイプの外周に設けられる構成にすることが好ましい。
また、上記のORVにおいて、前記リング板のうちの1つは、前記スパージパイプの始端に最も近いフィンチューブの接合部に近接して配置される構成にすることが好ましい。
本発明のORVによれば、外管内の環状空間をリング板によって長手方向で複数の領域に仕切ることにより、リング板が隔壁となり、終端空間でLNGの液面遥動が発生した場合であっても、その液面遥動が環状空間の各領域に順次伝播するのが遮断され、しかも、環状空間の各領域で生じた液面遥動も拡大しないため、外管内で長手方向全域にわたるLNGの大きな液面遥動を抑えることができる。その結果、環状空間の圧力が全体として安定し、上部ヘッダーを経て送り出されるNGの流量変化を減少させることができ、安定した運転を実現することが可能となる。
ORVの要部を構成する熱交換パネルとそれに付帯する設備を模式的に示す図である。 従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの終端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のA−A断面図を、同図(c)は同図(a)のB−B断面図をそれぞれ示す。 従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す縦断面図である。 従来の下部ヘッダーの終端近傍におけるLNGの挙動を説明する図である。 本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーを示す図であり、同図(a)は長手方向全域の縦断面図を、同図(b)、(c)および(d)はそれぞれ同図(a)のC−C断面、D−D断面およびE−E断面の拡大図を示す。
以下に、本発明のORVの実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図5は、本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーを示す図であり、同図(a)は長手方向全域の縦断面図を、同図(b)は同図(a)のC−C断面の拡大図を、同図(c)は同図(a)のD−D断面の拡大図を、同図(d)は同図(a)のE−E断面の拡大図をそれぞれ示す。同図に示す下部ヘッダーとこれを備えるORVは、前記図2および図3に示す下部ヘッダーとこれを備える前記図1に示すORVの構成を基本とし、それと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図5に示すように、本発明のORVにおける下部ヘッダー5は、管壁の頂上部に各フィンチューブ2の下端が溶接で接合された外管9と、この外管9の内部に延在し、管壁の下部にLNG散布孔16が穿設されたスパージパイプ10とから構成される。
図5(a)、(b)に示すように、スパージパイプ10の終端は閉塞板12によって閉ざされている。この閉塞板12は、スパージパイプ10の外径とほぼ同じ直径の円板状であり、前記図2に示す従来の下部ヘッダーのようなリング部13を有していない。
スパージパイプ10の外周には、図5(a)、(d)に示すように、スパージパイプ10の長手方向で所定の間隔をあけて、複数のリング板19が取り付けられている。これらのリング板19は、外管9とフィンチューブ2との接合部同士の間に配置され、外管9内でスパージパイプ10を支持して、スパージパイプ10の撓みを防止する役割を担う。これと同時に、それらのリング板19は、外管9とスパージパイプ10の管壁間に形成される環状空間15を長手方向で複数の領域に仕切り、各領域を隔離する役割も担う。LNG散布孔16は、環状空間15の各領域に開口している。
また、各リング板19には、図5(d)に示すように、その下部の外周に、液抜き用の切欠き20が設けられている。同様に、スパージパイプ10の始端に取り付けたリング板14にも切欠きが設けられている。これらの切欠き20は、図5(d)に示すような半円形状に限らず、V字形状であってもよく、その形状に特に限定はない。
このような構成の下部ヘッダー5を備えるORVでは、外管9内の環状空間15をリング板19によって長手方向で複数の領域に隔離した構成であるため、リング板19が隔壁となり、前記知見(c)で述べたように終端空間18でLNGの液面遥動が発生した場合であっても、その液面遥動が環状空間15の各領域に順次伝播するのが遮断され、しかも、環状空間15の各領域で生じた液面遥動も拡大しない。このため、外管9内で長手方向全域にわたるLNGの大きな液面遥動を抑えることができ、これにより、環状空間15の圧力が全体として安定し、各フィンチューブ2に導入される気液混合状態のLNGの流量が安定するのに伴い、上部ヘッダー4を経て送り出されるNGの流量変化を減少させることができる。その結果、安定した運転を実現することが可能となる。
本実施形態の場合、リング板19の配置間隔は、環状空間15の各領域での液面遥動の拡大を有効に防止するために、1.5m以下とするのが好ましい。より好ましくは、1.3m以下である。リング板19の配置間隔の下限は、特に限定しないが、間隔が小さ過ぎると、リング板19の設置数が著しく増加し、製造コストの増大やORV組立ての煩雑さを招くことから、0.5m以上とするのが現実的である。
また、本実施形態の場合、図5(a)に示すように、フィンチューブ2と外管9との接合部のうち、スパージパイプ10の始端(下部マニホールド7側)に最も近いフィンチューブ2の接合部に近接して、リング板19の1つを配置するのが好ましい。スパージパイプ10の始端からこれに最も近いフィンチューブ2の接合部までの領域は、運転時にLNGを一時的に蓄える環状空間15として不要であり、この領域をリング板19によって隔離するためである。この領域には、LNG散布孔16は開口していない。
本実施形態では、さらに、各リング板14、19の下部の外周に切欠き20を設けた構成にすることにより、ORVの運転を停止させたときに、外管9内に残留しているLNGをそれらの切欠き20を通じて排出し、下部マニホールド7内に戻すことができ、スパージパイプ10の始端側の残留LNGをフィンチューブ2が接合されている領域の環状空間15に流すこともできる。
その他本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、外管9の終端を閉ざすエンドキャップ11として、図5(a)に示すような皿形の内部空間を有する皿形鏡板を採用しても、前記図2に示す従来の下部ヘッダー5のように、半球形などの内部空間を有するものを採用しても構わない。さらに、スパージパイプ10の終端を閉ざす閉塞板12が、前記図2に示す従来の下部ヘッダー5のように、リング部13やガス抜き孔17Bを有する構成であってもよい。
本発明のORVによれば、リング板が隔壁となり、終端空間でLNGの液面遥動が発生した場合であっても、その液面遥動が環状空間の各領域に順次伝播するのが遮断され、しかも、環状空間の各領域で生じた液面遥動も拡大しないため、外管内で長手方向全域にわたるLNGの大きな液面遥動を抑えることができる。その結果、環状空間の圧力が全体として安定し、上部ヘッダーを経て送り出されるNGの流量変化を防止することができ、安定した運転を実現することが可能となる。
1:熱交換パネル、 2:フィンチューブ、 3:フィン、
4:上部ヘッダー、 5:下部ヘッダー、 6:上部マニホールド、
7:下部マニホールド、 8:トラフ、 9:外管、
10:スパージパイプ、 11:エンドキャップ、 12:閉塞板、
13:リング部、 14:リング板、 15:環状空間、
16:LNG散布孔、 17A、17B:ガス抜き孔、
18:終端空間、 19:リング板、 20:切欠き

Claims (6)

  1. 複数のフィンチューブをパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダーと下部ヘッダーを接合して成り、下部ヘッダーに供給したLNGをフィンチューブ内に導入して気化させ、気化したNGを上部ヘッダーから送り出すオープンラック式気化器において、
    下部ヘッダーは、各フィンチューブの下端が接合され、両端が閉ざされた外管と、この外管の内部に延在し、始端からLNGが供給されるスパージパイプと、から構成され、
    スパージパイプは、LNG散布孔が設けられており、外管との間の環状空間を長手方向で複数の領域に仕切る複数のリング板によって外管内で支持されており、
    前記リング板のリング部には開口部がないことを特徴とするオープンラック式気化器。
  2. 前記リング板は、互いに1.5m以下の間隔をあけて前記スパージパイプの外周に設けられることを特徴とする請求項1に記載のオープンラック式気化器。
  3. 前記リング板のうちの1つは、前記スパージパイプの始端に最も近いフィンチューブの接合部に近接して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のオープンラック式気化器。
  4. 複数のフィンチューブをパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダーと下部ヘッダーを接合して成り、下部ヘッダーに供給したLNGをフィンチューブ内に導入して気化させ、気化したNGを上部ヘッダーから送り出すオープンラック式気化器において、
    下部ヘッダーは、各フィンチューブの下端が接合され、両端が閉ざされた外管と、この外管の内部に延在し、始端からLNGが供給されるスパージパイプと、から構成され、
    スパージパイプは、LNG散布孔が設けられており、外管との間の環状空間を長手方向で複数の領域に仕切る複数のリング板によって外管内で支持されており、
    前記リング板の下部の外周に切欠きが設けられるとともに、前記リング板のリング部には開口部がないことを特徴とするオープンラック式気化器。
  5. 前記リング板は、互いに1.5m以下の間隔をあけて前記スパージパイプの外周に設けられることを特徴とする請求項4に記載のオープンラック式気化器。
  6. 前記リング板のうちの1つは、前記スパージパイプの始端に最も近いフィンチューブの接合部に近接して配置されることを特徴とする請求項4または5に記載のオープンラック式気化器。
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