JP6515060B2 - 気化器 - Google Patents

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Description

本発明は、LNGなどの液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器に関する。
LNG(液化天然ガス)などの液化ガスを、加熱用流体で気化させる気化器として、例えば特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のようなものである。
本体容器の軸方向に沿って延びる形状を有する断面積低減部材が、本体容器を軸方向から見たときの本体容器内の中央部に配置される。本体容器の内面と断面積低減部材の外面との間の環状空間に、液化ガスが流される伝熱管の直管部が配置され、当該環状空間に、液化ガスを気化させるための加熱用流体が流される。また、上記環状空間には、軸方向において互い違いに複数の邪魔板が配置されている。
上記構成によれば、加熱用流体が流される環状空間の断面積は、本体容器の断面積よりも断面積低減部材の断面積分だけ小さくなるため、断面積低減部材を設けない場合と比べて、加熱用流体の流速を大きくすることができる。また、環状空間に伝熱管の直管部を配置することで、直管部と本体容器内面との間隔や直管部同士間のピッチをそれほど小さくしなくても済む。したがって、上記構成の気化器によれば、本体容器内を流れる加熱用流体の流速の増大と、直管部と本体容器内面との間の間隔確保および直管部同士間のピッチの確保とを両立することができる。
特開2015−203555号公報
本発明者らは、前記したような構成の小型の気化器に関し、加熱用流体の温度を低下させる試験を行ったところ、30℃までは安定して運転を継続することができた。しかしながら、加熱用流体の温度を20℃まで低下させると数分で出口ガス(気化ガス)の温度の低下が始まり、15分程度で本体容器外面のうちの邪魔板取付箇所付近で着霜するという現象を確認した。より低い温度の加熱用流体を用いても安定して運転を継続することができる気化器を開発することが望まれる。
また、特許文献1に記載されたような気化器では、加熱用流体の流れが一方通行の流れとなるため、本体容器の一方の軸方向端部に加熱用流体の供給管を接続し、他方の軸方向端部に加熱用流体の排出管を接続することになる。そのため、本体容器を縦配置にした場合、供給管および排出管のうちのいずれかの管を本体容器の頂部まで配管する必要がある。そのため、本体容器の側方に当該管をとおす十分な空間を確保しなければならない。
本体容器を横配置にした場合は、気化器まわりの配管条件により、供給管および排出管のうちのいずれかの管を本体容器の下方空間にとおす必要が生じることがある。本体容器の下方に当該管をとおす空間を確保しなければならないので、その分、本体容器の位置が高くなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用する加熱用流体のさらなる低温化を実現し得るとともに、接続する加熱用流体の供給管および排出管の取り回しが簡単な気化器を提供することである。
本発明は、液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器に関する。気化器は、筒形状の本体容器と、前記本体容器の軸方向に沿って延びる筒形状を有し、前記軸方向から見て前記本体容器内の中央部に配置された断面積低減部材と、前記本体容器の内周面と前記断面積低減部材の外周面との間の環状空間に配置された、前記液化ガスが流される伝熱管と、を備える。前記伝熱管は、前記軸方向に沿って延びる直管部と、前記軸方向の端部に位置する反転部とを有して蛇行状に形成される。気化器は、前記断面積低減部材の一方の軸方向端部から当該断面積低減部材の内部へ前記加熱用流体が供給され、その後、当該加熱用流体が、前記断面積低減部材の他方の軸方向端部から出て反転して前記環状空間を流れるように構成されている、または、前記環状空間の一方の軸方向端部から当該環状空間の内部へ前記加熱用流体が供給され、その後、当該加熱用流体が、前記環状空間の他方の軸方向端部で反転して前記断面積低減部材の内部を流れるように構成されている。
本発明にかかる気化器によれば、伝熱管が配置された上記の環状空間に加えて、断面積低減部材の内部にも加熱用流体が流れるようにされているので、液化ガスが流れる伝熱管の凍結をより防止することができる。これにより、使用する加熱用流体のさらなる低温化を実現し得る。また、加熱用流体の供給管および排出管の接続部を本体容器の一方の端部にまとめることができるので、接続する加熱用流体の供給管および排出管の取り回しも簡単になる。
本発明の第1実施形態に係る気化器の断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 本発明の第2実施形態に係る気化器の断面図である。 図5中の邪魔板の形状を示す図である。
以下、本発明に係る気化器の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、気化させる液化ガスをLNG(液化天然ガス)としているが、気化対象はLNGに限定されることはない。同様に、液化ガスを気化させる加熱用流体についても、以下に示す温水に限定されず、その他の液体を加熱用流体として用いることが可能である。加熱用流体として水を用いる場合、常温水を用いることが可能であり、水の温度の下限は10℃程度である。また、本発明は小型の気化器に適する。
(第1実施形態)
(気化器の構成)
図1に示すように、気化器100は、筒状の本体容器10と、本体容器10内に配置される蛇行状に形成された伝熱管20とを備える。伝熱管20の一方の端部はLNG供給口31であり、他方の端部はNG排出口32である。NGとは、LNGが気化したガス(天然ガス)のことである。また、本体容器10内には、LNGを気化させるための加熱用流体としての温水(水)が流される。
かかる構成により、伝熱管20内を流れるLNGが、本体容器10内を流れる温水との熱交換によって温められ、LNGは気化する。なお、本体容器10内を流れる温水は、LNGを気化させるだけでなく、LNGが気化したNGを加温する役割も有する。
(本体容器)
本体容器10は、その内部に温水が供給される筒形状の容器であり、円筒状の本体部11と、本体部11の両端を閉塞する蓋部12、13とを有して構成される。本実施形態では、本体容器10の軸方向(以下、「容器軸方向」と称する)が水平となるように、本体容器10を支持部材90によって支持しているが、容器軸方向が水平となるように配置することは必須ではない。例えば、容器軸方向が水平に対して少し傾斜していてもよいし、さらには、容器軸方向が鉛直方向となるように、本体容器10が横ではなく縦に配置されてもよい。また、本体容器10の容器軸方向に対する直交断面の形状は、円形に限定されず、例えば多角形等とすることも可能である。
図1において右端部に設けられた蓋部12は、カップ形状を有しており、そのフランジ部12aを本体部11のフランジ部11aに突き合わせた状態で、本体部11に対してボルト固定される。一方、図1において左端部に設けられた蓋部13は、円盤形状を有しており、その周縁部を本体部11のフランジ部11bに突き合わせた状態で、本体部11に対してボルト固定される。蓋部12、13ともに、ボルトを外すことで本体部11から取り外すことが可能な、着脱自在な構成となっている。
(伝熱管)
伝熱管20は、LNGが流される配管であり、容器軸方向に沿って延びる直管部21と、容器軸方向の両端部に位置する反転部22とを組み合わせることで、全体として蛇行状に形成されている。以下、図1のA−A断面図である図2、図1のB−B断面図である図3、および図1のC−C断面図である図4を適宜参照しつつ、伝熱管20の詳細について説明する。
図2〜図4に示すように、本実施形態の伝熱管20は、直管部21(21a〜21h)を8つ有するとともに、異なる2つの直管部21をつなげるU字状の反転部22(22a〜22g)を7つ有する8段構造となっている。具体的には、伝熱管20は、LNGの流路の上流側から下流側に向かって、容器外に位置する端部がLNG供給口31となっている直管部21a、反転部22a、直管部21b、反転部22b、直管部21c、反転部22c、直管部21d、反転部22d、直管部21e、反転部22e、直管部21f、反転部22f、直管部21g、反転部22g、および容器外に位置する端部がNG排出口32となっている直管部21h、が順番にひとつながりとなって蛇行状に形成されている。
ここで、本体容器10の左端側(一端側)に位置する反転部22b、22d、22fは、直管を曲げ加工することによって、直管部21と一体的に形成されている。具体的には、例えば反転部22bは、直管の中央部を曲げることによって形成されており、反転部22bの上流側、下流側にそれぞれ位置する直管部21b、21cとともに、1本の連続管として構成されている。反転部22d、22fについても同様である。
一方、本体容器10の右端側(他端側)に位置する反転部22a、22c、22e、22gは、例えば180°エルボ等からなるU字状の継手を、直管部21に溶接することで形成されている。具体的には、例えば反転部22aは、直管部21a、21bの右端にU字状の継手を溶接することで構成されている(このU字状の継手部分が反転部22aである)。反転部22c、22e、22gについても同様である。なお、上記継手の溶接箇所Wは、図1に示すようにカップ状の蓋部12の近くに位置する。
なお、上記した本体容器10の左端側(一端側)に位置する反転部22b、22d、22fの曲げ半径は、本体容器10の右端側(他端側)に位置する反転部22a、22c、22e、22g(U字状の継手を溶接したもの)の曲げ半径よりも大きい。
伝熱管20の具体構成、すなわち直管部21や反転部22の具体的な個数や位置などは、本実施形態のものに限定されず、適宜変更が可能である。また、本実施形態では、LNG供給口31からNG排出口32に至るLNGの流路が1つのみの1パス式としているが、伝熱管20を複数設けて複数パス式としてもよい。
(断面積低減部材)
本体容器10内には、筒形状を有する中空の断面積低減部材50が配置される。断面積低減部材50は、本体容器10内を流れる温水の流速を大きくすべく、容器軸方向に直交する断面(以下、「直交断面」と称する)における流路断面積を低減させるための部材であるとともに、伝熱管20の凍結をより防止するための部材である。断面積低減部材50により、本体容器10内を流れる温水の流路が、直交断面において2分割される。これにより、直交断面における流路断面積は、断面積低減部材50が無い場合に比べて低減する。本実施形態では、断面積低減部材50は円筒形状であるが、これに限定されるものではない。例えば、断面積低減部材50の断面形状を円形以外の多角形等としてもよい。
図2〜図4に示すように、断面積低減部材50は、容器軸方向から見て、すなわち直交断面において、本体容器10の中央部に配置されている。断面積低減部材50の図1における左端部は、固定部材51によって本体容器10の蓋部13に固定されている。また、断面積低減部材50の外周面には、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる後述する帯状の邪魔板60が溶接等により固定されている。つまり、断面積低減部材50は、螺旋状に延びる帯状の邪魔板60によって実質的に支持されている。
図2に示したように、断面積低減部材50の図1における左端の面には、開口としての複数の孔50aがあけられている(開口が形成されている)。本実施形態では、計13個の孔50aがあけられている。孔50aの大きさ、個数、位置などは本実施形態のものに限られることはない。さらには、固定部材51を断面積低減部材50の端部外周面に取り付けて、断面積低減部材50の上記左端の面全体を開口にしてもよい。
断面積低減部材50の図1における右端部には、温水の供給口としての温水供給ノズル41が設けられている。本体容器10を構成する蓋部12の下面には、温水の排出口としての温水排出ノズル42が設けられている。このように、温水供給ノズル41および温水排出ノズル42は、本体容器10の一方の軸方向端部にまとめられている。なお、温水供給ノズル41には、温水供給管(不図示)が接続され、温水排出ノズル42には、温水排出管(不図示)が接続される。断面積低減部材50の右端部は、本体容器10を構成する蓋部12から少し突出するようにされている。これにより、本体容器10内を密閉しつつ、断面積低減部材50の右端部に温水供給ノズル41が設けやすくなっている。
また、図1および図4に示したように、断面積低減部材50の外周面のうちの上記右端部側の面には、複数の孔50bがあけられている。本実施形態では、螺旋状に延びる後述する帯状の邪魔板60における容器軸方向で隣り合う邪魔板部間に2箇所ずつ計4個の孔50bが断面積低減部材50の外周面にあけられている。容器軸方向から見た場合には(図4参照)、伝熱管20のうちの2段目の直管部21bとほぼ対向するように、言い換えれば、2段目の直管部21bに近い位置に、孔50bがあけられている。孔50bは、前記した孔50aよりも小さい。また、計4個の孔50bの合計の孔面積は、前記した計13個の孔50aの合計の孔面積よりも小さい。なお、孔50bの大きさ、個数、位置などは本実施形態のものに限られることはない。さらには、断面積低減部材50の外周面のうちの右端部側(温水供給側)の面に孔50bをあけておくことは好ましいが、孔50bをあけておくことは必須ではない。図4は、図1のC−C断面図であるので、本来は、図4に孔50bは現れないが、説明の便宜上、図4に孔50bを表示している。
断面積低減部材50が設けられることにより、本体容器10の内周面と断面積低減部材50の外周面との間に環状空間Rが形成される。この環状空間Rに、伝熱管20の直管部21、および反転部22a、22c、22e、22gが配置される。直交断面における環状空間Rの断面積は、断面積低減部材50が無い場合に比べて断面積低減部材50の分だけ減少する。また、直交断面における断面積低減部材50の断面積は、直交断面における本体容器10の断面積よりも小さい。そのため、本体容器10内を流れる温水の流速を大きくすることができる。
(邪魔板)
邪魔板60は、本体容器10の環状空間R内を温水が澱みなく流れるようにするための部材であり、図1などに示すように、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の部材である。図2〜図4に示すように、この邪魔板60は、容器軸方向に対する直交断面視において、容器軸方向から見て環状空間Rの径方向全体にわたって設けられている。これにより、本体容器10の内周面と、断面積低減部材50の外周面と、当該邪魔板60とにより、螺旋状に延びる温水(加熱用流体)の流路が本体容器10の中に形成される。なお、邪魔板60には、伝熱管20と同等の径を有する円形の孔60a〜60hが形成されており、伝熱管20の各直管部21a〜21hが、それぞれ、各孔60a〜60hに挿入されるように構成されている。
螺旋状に延びる本実施形態の帯状の邪魔板60は、適宜の箇所で板材が接合されてなる1枚の邪魔板である。すなわち、邪魔板60をネジに例えたとき、邪魔板60が一回転したとしたときの容器軸方向に進む距離(リード)は、邪魔板60の山と山との間の距離(ピッチ)に等しい。なお、多条ネジのように、螺旋状に延びる帯状の複数枚の邪魔板を断面積低減部材50の外周面に取り付けた形態としてもよい。
ここで、本体容器10の内径をD1、断面積低減部材50の外径をD2、螺旋状に延びる邪魔板60のピッチ(山と山との間の距離、容器軸方向で隣り合う邪魔板部間の距離)をPとすると、D2<P<D1の関係が成立していることが好ましい。図3を参照されたい。本実施形態では、伝熱管20を構成する各直管部21a〜21hを容器軸を中心とする仮想の円上に配置し、その仮想円の直径をD3とすると、D3=(D1+D2)/2というように、環状空間Rの径方向中央に容器軸まわりに等位相差で各直管部21a〜21hを配置し、且つ、邪魔板60のピッチP≒D3というように、上記仮想円の直径D3と邪魔板60のピッチPとをほぼ同じにしている。また、このピッチPは、環状空間Rの容器軸方向における端から端まで一定のピッチとなっている。
このような配置形態で、中空円筒状の断面積低減部材50、螺旋状に延びる帯状の邪魔板60、および伝熱管20を構成する各直管部21a〜21hを本体容器10の中に設けることで、本体容器10の内周面と、断面積低減部材50の外周面と、邪魔板60とにより形成された螺旋状に延びる流路を温水が螺旋状に流れるので、その流路断面のいずれの部位においても温水が澱むことは防止される。なお、上記したピッチPは、必ずしも一定である必要はない。
(本体容器内での温水の流れ)
図1中の下方に、本体容器10内における温水の流れを示している。図示を省略する温水供給管からの温水は、温水供給ノズル41から断面積低減部材50の中に流れ込む。温水は、断面積低減部材50の中を、その右端部から左端部へ向けて容器軸方向に流れる。断面積低減部材50の左端部に到達した温水は、断面積低減部材50の左端の面にあけられた複数の孔50aから噴出し、反転する。その後温水は、環状空間R内を、その左端部から右端部へ向けて螺旋状に流れる。右端部に達した温水は、温水排出ノズル42から本体容器10外へ排出される。なお、断面積低減部材50の内部のうちの右端部は、環状空間R内のうちの右端部よりも圧力が高くなるため、一部の温水は、断面積低減部材50の外周面のうちの右端部側の面にあけられた複数の孔50bから、環状空間R内に噴出する。環状空間R内には螺旋状の流れが発生しているため、孔50bから噴出した温水は、本体容器10内の左端部で反転して流れてきた温水により、同じく螺旋状の流れとなり、まずは、伝熱管20のうちの2段目の直管部21bに当たり、その後、1段目の直管部21aに当たる。伝熱管20のうちの直管部21aおよび直管部21bの右端部部分は、当該部分でLNGが最も多く気化するため、伝熱管20全体の中で最も凍結し易い部分である。上記構成によると、直管部21aおよび直管部21bの右端部部分に、本体容器10内に供給されて間もない、すなわち温度低下をあまりしていない温水を当てることができ、これにより、当該部分での伝熱管20の凍結を抑制することができる。
(作用・効果)
本実施形態の気化器100によれば、伝熱管20が配置された環状空間Rに加えて、断面積低減部材50の内部にも温水が流れるようにされているので、LNGが流れる伝熱管20の凍結をより防止することができる。これにより、使用する温水のさらなる低温化を実現し得る。また、温水の供給管および排出管の接続部(温水供給ノズル41および温水排出ノズル42)を本体容器10の一方の端部にまとめることができるので、接続する温水の供給管および排出管の取り回しも簡単になる。
また、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の邪魔板60を環状空間Rに配置することで、環状空間R内で温水が澱むことを防止することができるとともに、温水の流速をより増大させることができる。温水が澱むことを防止でき、且つその流速を増大させることができることで、LNGと温水との熱交換をより促進させることができる。
また、本実施形態では、本体容器10の内径をD1、断面積低減部材50の外径をD2、螺旋状に延びる邪魔板60のピッチをPとすると、D2<P<D1の関係が成立する邪魔板60のピッチPとなっている。断面積低減部材50の外径D2よりもピッチPを大きくすることで、加熱用流体の流路が長くなりすぎて抵抗が増えることを防止できる。また、邪魔板60の条数が多くなって製作コスト増になってしまうことも防止できる。一方、本体容器10の内径D1よりもピッチPを小さくすることで、伝熱管20の直管部21と邪魔板60との交差角度が90度から大きく離れることを防止できる。これにより、邪魔板60に形成する直管部21を挿入するための孔(60a〜60h)の形状を真円ではなく、挿入されたときの直管部21の角度に応じた長円にする必要が生じにくくなるので、邪魔板60の製作コストを抑えることができる。そのため、D2<P<D1の関係が成立する邪魔板60のピッチPとすることが好ましい。
(第2実施形態)
図5,6は、第2実施形態の気化器101を示す図である。なお、以下の説明では、第1実施形態の気化器100を構成する部材と同じ部材については、同じ符号を付している。
第1実施形態の気化器100と第2実施形態の気化器101との違いは、環状空間Rに配置される邪魔板の構成である。本実施形態では、容器軸方向から見たときの環状空間R内での位置を変えつつ容器軸方向に複数設けられる邪魔板61が、環状空間Rに配置されている。言い換えれば、環状空間R内に邪魔板61が容器軸方向において互い違いに複数配置されている。図6に示したように、各邪魔板61は円弧形状である。なお、邪魔板61には、伝熱管20と同等の径を有する円形または円弧形の孔61a,b,c,d,gがあけられており、この部分に伝熱管20の直管部が挿入される。
(変形例)
前記した気化器100,101では、断面積低減部材50の一方の軸方向端部に温水(加熱用流体)の供給口としての温水供給ノズル41を設け、断面積低減部材50の他方の軸方向端部に開口としての複数の孔50aをあけることで、断面積低減部材50の一方の軸方向端部から当該断面積低減部材50の内部へ温水が供給され、その後、温水が、断面積低減部材50の他方の軸方向端部から出て反転して環状空間Rを流れるようにしている。
この構成に変えて、環状空間Rの一方の軸方向端部から当該環状空間Rの内部へ温水(加熱用流体)が供給され、その後、当該温水が、環状空間Rの他方の軸方向端部で反転して断面積低減部材50の内部を流れるようにしてもよい。具体的には、例えば、前記した気化器100,101において、温水供給ノズル41が取り付けられた側の断面積低減部材50の一方の軸方向端部を閉止し、断面積低減部材50の一方の軸方向端部ではなくて、本体容器10の蓋部12の軸方向端部に温水供給ノズル41を取付け、まずは、環状空間Rに外部から温水が供給されるようにする。また、温水排出ノズル42に関しては、蓋部12の下面ではなく、断面積低減部材50の蓋部12と同じ側の端部の下面に温水排出ノズル42を取り付け、この温水排出ノズル42を本体容器10の外部まで延ばせばよい。
前記した気化器100,101では、本体容器10の右端部側に、温水の供給口、および温水の排出口を設けているが、これに代えて、本体容器10の左端部側に、温水の供給口、および温水の排出口を設けてもよい。このようにすれば、LNG供給口31、NG排出口32、および温水の供給・排出口が、全て本体容器10の端部にまとまるので、これらに接続する配管の取り回しをより簡単にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
10:本体容器
20:伝熱管
21:直管部
22:反転部
41:温水供給ノズル(加熱用流体の供給口)
42:温水排出ノズル42(加熱用流体の排出口)
50:断面積低減部材
50a:孔(開口)
50b:孔(断面積低減部材の外周面のうちの一方の軸方向端部側の面に開けられた孔)
60,61:邪魔板
100,101:気化器
R:環状空間

Claims (5)

  1. 液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器であって、
    筒形状の本体容器と、
    前記本体容器の軸方向に沿って延びる筒形状を有し、前記軸方向から見て前記本体容器内の中央部に配置された断面積低減部材と、
    前記本体容器の内周面と前記断面積低減部材の外周面との間の環状空間に配置された、前記液化ガスが流される伝熱管と、
    を備え、
    前記伝熱管は、前記軸方向に沿って延びる直管部と、前記軸方向の端部に位置する反転部とを有して蛇行状に形成され、
    前記断面積低減部材の一方の軸方向端部から当該断面積低減部材の内部へ前記加熱用流体が供給され、その後、当該加熱用流体が、前記断面積低減部材の他方の軸方向端部から出て反転して前記環状空間を流れるように構成されている、または、前記環状空間の一方の軸方向端部から当該環状空間の内部へ前記加熱用流体が供給され、その後、当該加熱用流体が、前記環状空間の他方の軸方向端部で反転して前記断面積低減部材の内部を流れるように構成されている、
    ことを特徴とする気化器。
  2. 請求項1に記載の気化器において、
    前記軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の邪魔板が前記環状空間に配置されていることを特徴とする気化器。
  3. 請求項1に記載の気化器において、
    前記軸方向から見たときの前記環状空間内での位置を変えつつ、前記軸方向に複数設けられる邪魔板が、前記環状空間に配置されていることを特徴とする気化器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の気化器において、
    前記断面積低減部材の一方の軸方向端部に前記加熱用流体の供給口が設けられており、前記断面積低減部材の他方の軸方向端部に開口が形成されていることで、前記断面積低減部材の一方の軸方向端部から当該断面積低減部材の内部へ前記加熱用流体が供給され、その後、当該加熱用流体が、前記断面積低減部材の他方の軸方向端部から出て反転して前記環状空間を流れることを特徴とする気化器。
  5. 請求項4に記載の気化器において、
    前記断面積低減部材の外周面のうちの前記一方の軸方向端部側の面に孔が開けられていることを特徴とする気化器。
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