JP6421107B2 - 気化器 - Google Patents

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本発明は、LNGなどの液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器に関する。
LNG(液化天然ガス)などの液化ガスを、加熱用流体で気化させる気化器として、例えば特許文献1、2に記載されたものがある。特許文献1の図2や特許文献2の図1に記載されているように、これらの気化器においては、液化ガスが流される伝熱管が、直管部と反転部とを組み合わせてなる蛇行状の配管となっている。このように伝熱管を蛇行状とすることで、液化ガスと加熱用流体との接触領域を増加させ、気化機能を向上させることができる。
また、特許文献1では、液化ガスの入口部分における加熱用流体の流速が他の部分における流速よりも速くなるように、半月状の切欠き部を上下交互に備えた複数の邪魔板を、本体容器(胴体)の内部に配置している。特許文献2では、同じく半月状の切欠き部を上下交互に備えた複数の邪魔板(バッフル)を、本体容器(胴体)の内部に等間隔で配置している。
特開2004−93098号公報 特許第4313605公報
特許文献1、2に記載のように、切欠き部を上下交互に備えた複数の邪魔板を所定の間隔をあけて本体容器(胴体)の内部に配置することで、本体容器(胴体)の内部を流れる加熱用流体の流速分布を均一にしたり、流速を調整したりすることができる。
本発明者らは、前記したような複数の邪魔板を本体容器の内部に備える小型の気化器に関し、加熱用流体の温度を低下させる試験を行ったところ、30℃までは安定して運転を継続することができたが、加熱用流体の温度を20℃まで低下させると数分で出口ガス(気化ガス)の温度の低下が始まり、15分程度で本体容器外面のうちの邪魔板取付箇所付近で着霜するという現象を確認した。原因として、本体容器内の邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱み、これにより熱伝達が局部的に悪化して当該流体が凍結し、凍結が成長していった結果、冷やされた本体容器外面に着霜したものと想定される。
なお、大型の気化器においては、本体容器の内面とその内部の伝熱管との間にある程度の間隔を確保することができるので、邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱んだとしても、この部分は熱伝達にあまり寄与する部分ではなく、加熱用流体がこの部分で凍結するようなことは生じにくい。
また、上記したような本体容器の内部に伝熱管を設け、本体容器の内部に加熱用流体を流して伝熱管内の液化ガスを気化させるという気化器においては、本体容器内を流れる加熱用流体の流速を大きくすることで、液化ガスと加熱用流体との熱交換を促進させることができる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、本体容器内の邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱むことを防止できるとともに、加熱用流体の流速を従来よりも増大させることができる内部構造を備える気化器を提供することである。
本発明は、液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器であって、筒状の本体容器と、前記本体容器の内部に配置され、前記液化ガスが流される伝熱管と、前記本体容器の軸方向に沿って直線状に延びる形状を有し、前記軸方向から見て前記本体容器内の中央部に配置される断面積低減部材と、を備える。前記伝熱管は、前記軸方向に沿って延びる直管部と、前記軸方向の端部に位置する反転部とを有して蛇行状に形成され、前記本体容器の内面と前記断面積低減部材の外面との間の環状空間に前記直管部が配置されるとともに、当該環状空間に前記加熱用流体が流される。前記軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の邪魔板が前記環状空間に配置されていることを特徴とする。
本発明にかかる気化器によれば、加熱用流体が流される環状空間の断面積は、本体容器の断面積よりも断面積低減部材の断面積分だけ小さくなるため、断面積低減部材を設けない場合と比べて、加熱用流体の流速を大きくすることができる。また、断面積低減部材を設けることに加えて環状空間に配置する邪魔板の形状を軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状とすることで、本体容器内の邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱むことを防止することができるとともに、特許文献1、2に記載のような複数の邪魔板に比べて、加熱用流体の流速をより増大させることができる。
本発明の一実施形態に係る気化器の断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。
以下、本発明に係る気化器の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、気化させる液化ガスをLNG(液化天然ガス)としているが、気化対象はLNGに限定されることはない。同様に、液化ガスを気化させる加熱用流体についても、以下に示す温水に限定されず、その他の液体を加熱用流体として用いることが可能である。加熱用流体として水を用いる場合、常温水を用いることが可能であり、水の温度の下限は15℃程度である。また、本発明は小型の気化器に適する。
(気化器の構成)
図1に示すように、気化器100は、筒状の本体容器10と、本体容器10内に配置される蛇行状に形成された伝熱管20とを備える。伝熱管20の一方の端部はLNG供給口31であり、他方の端部はNG排出口32である。NGとは、LNGが気化したガス(天然ガス)のことである。また、本体容器10には、当本体容器10内に温水を供給するための温水供給管41、および当該本体容器10内から温水を排出するための温水排出管42が取り付けられている。
かかる構成により、伝熱管20内を流れるLNGが、本体容器10内を流れる温水との熱交換によって温められ、LNGは気化する。なお、本体容器10内を流れる温水は、LNGを気化させるだけでなく、LNGが気化したNGを加温する役割も有する。
(本体容器)
本体容器10は、その内部に温水が供給される筒状の容器であり、円筒状の本体部11と、本体部11の両端を閉塞する蓋部12、13とを有して構成される。本実施形態では、本体容器10の軸方向(以下、「容器軸方向」と称する)が水平となるように、本体容器10を支持部材90によって支持しているが、容器軸方向が水平となるように配置することは必須ではない。また、本体容器10の容器軸方向に対する直交断面の形状は、円形に限定されず、例えば多角形等とすることも可能である。
図1において右端部に設けられた蓋部12は、カップ形状を有しており、そのフランジ部12aを本体部11のフランジ部11aに突き合わせた状態で、本体部11に対してボルト固定される。一方、図1において左端部に設けられた蓋部13は、円盤形状を有しており、その周縁部を本体部11のフランジ部11bに突き合わせた状態で、本体部11に対してボルト固定される。蓋部12、13ともに、ボルトを外すことで本体部11から取り外すことが可能な、着脱自在な構成となっている。
(伝熱管)
伝熱管20は、LNGが流される配管であり、容器軸方向に沿って延びる直管部21と、容器軸方向の両端部に位置する反転部22とを組み合わせることで、全体として蛇行状に形成されている。以下、図1のA−A断面図である図2、図1のB−B断面図である図3、および図1のC−C断面図である図4を適宜参照しつつ、伝熱管20の詳細について説明する。
図2〜図4に示すように、本実施形態の伝熱管20は、直管部21(21a〜21h)を8つ有するとともに、異なる2つの直管部21をつなげるU字状の反転部22(22a〜22g)を7つ有する8段構造となっている。具体的には、伝熱管20は、LNGの流路の上流側から下流側に向かって、容器外に位置する端部がLNG供給口31となっている直管部21a、反転部22a、直管部21b、反転部22b、直管部21c、反転部22c、直管部21d、反転部22d、直管部21e、反転部22e、直管部21f、反転部22f、直管部21g、反転部22g、および容器外に位置する端部がNG排出口32となっている直管部21h、が順番にひとつながりとなって蛇行状に形成されている。
ここで、本体容器10の左端側(一端側)に位置する反転部22b、22d、22fは、直管を曲げ加工することによって、直管部21と一体的に形成されている。具体的には、例えば反転部22bは、直管の中央部を曲げることによって形成されており、反転部22bの上流側、下流側にそれぞれ位置する直管部21b、21cとともに、1本の連続管として構成されている。反転部22d、22fについても同様である。
一方、本体容器10の右端側(他端側)に位置する反転部22a、22c、22e、22gは、例えば180°エルボ等からなるU字状の継手を、直管部21に溶接することで形成されている。具体的には、例えば反転部22aは、直管部21a、21bの右端にU字状の継手を溶接することで構成されている(このU字状の継手部分が反転部22aである)。反転部22c、22e、22gについても同様である。なお、上記継手の溶接箇所Wは、図1に示すようにカップ状の蓋部12の内部に位置する。
なお、上記した本体容器10の左端側(一端側)に位置する反転部22b、22d、22fの曲げ半径は、本体容器10の右端側(他端側)に位置する反転部22a、22c、22e、22g(U字状の継手を溶接したもの)の曲げ半径よりも大きい。
伝熱管20の具体構成、すなわち直管部21や反転部22の具体的な個数や位置などは、本実施形態のものに限定されず、適宜変更が可能である。また、本実施形態では、LNG供給口31からNG排出口32に至るLNGの流路が1つのみの1パス式としているが、伝熱管20を複数設けて複数パス式としてもよい。
(温水供給管および温水排出管)
温水供給管41は、温水を本体容器10内に供給する管であり、本体容器10の下部の左端部に接続される。一方、温水排出管42は、温水を本体容器10から排出する管であり、本体容器10の下部の右端部に接続される。したがって、本体容器10に供給された温水は、温水供給管41から温水排出管42に向かって、基本的に図1の左側から右側に向かって流れることになる。ただし、温水供給管41および温水排出管42の配置はこれに限定されるものでない。
(断面積低減部材)
断面積低減部材50は、本体容器10内を流れる温水の流速を大きくすべく、容器軸方向に直交する断面(以下、「直交断面」と称する)における流路断面積を低減させるための部材である。本実施形態では、断面積低減部材50を、容器軸方向の両端部が閉塞された、直線状に延びる中空の円筒状の部材としているが、これに限定されるものではない。例えば、断面積低減部材50を直線状に延びる中実の部材としてもよいし、断面形状を円形以外の多角形等としてもよい。
図2〜図4に示すように、断面積低減部材50は、容器軸方向から見て、すなわち直交断面において、本体容器10の中央部に配置されている。断面積低減部材50の図1における左端部は、固定部材51によって本体容器10の蓋部13に固定されている。また、断面積低減部材50の外周面には、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる後述する帯状の邪魔板60が溶接等により固定されている。つまり、断面積低減部材50は、螺旋状に延びる帯状の邪魔板60によって実質的に支持されている。
断面積低減部材50を設けることにより、本体容器10の内周面と断面積低減部材50の外周面との間に環状空間Rが形成される。この環状空間Rに、伝熱管20の直管部21が配置されるとともに、温水が流される。直交断面における環状空間Rの断面積は、断面積低減部材50の分だけ減少しているため、本体容器10内を流れる温水の流速を大きくすることができる。
(邪魔板)
邪魔板60は、本体容器10内を温水が澱みなく流れるようにするための部材であり、図1などに示すように、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の部材である。図2〜図4に示すように、この邪魔板60は、容器軸方向に対する直交断面視において、容器軸方向から見て環状空間Rの径方向全体にわたって設けられている。これにより、本体容器10の内周面と、断面積低減部材50の外周面と、当該邪魔板60とにより、螺旋状に延びる温水(加熱用流体)の流路が本体容器10の中に区画形成される。なお、邪魔板60には、伝熱管20と同等の径を有する円形の孔60a〜60hが形成されており、伝熱管20の各直管部21a〜21hが、それぞれ、各孔60a〜60hに挿入されるように構成されている。
螺旋状に延びる本実施形態の帯状の邪魔板60は、1枚の邪魔板である。すなわち、邪魔板60をネジに例えたとき、邪魔板60が一回転したとしたときの容器軸方向に進む距離(リード)は、邪魔板60の山と山との間の距離(ピッチ)に等しい。なお、多条ネジのように、螺旋状に延びる帯状の複数枚の邪魔板を断面積低減部材50の外周面に取り付けた形態としてもよい。
ここで、本体容器10の内径をD1、断面積低減部材50の外径をD2、螺旋状に延びる邪魔板60のピッチ(山と山との間の距離、容器軸方向で隣り合う邪魔板部間の距離)をPとすると、D2<P<D1の関係が成立していることが好ましい。図3を参照されたい。本実施形態では、伝熱管20を構成する各直管部21a〜21hを容器軸を中心とする仮想の円上に配置し、その仮想円の直径をD3とすると、D3=(D1+D2)/2というように、環状空間Rの径方向中央に容器軸まわりに等位相差で各直管部21a〜21hを配置し、且つ、邪魔板60のピッチP≒D3というように、上記仮想円の直径D3と邪魔板60のピッチPとをほぼ同じにしている。また、このピッチPは、温水の流入側から出口側まで一定のピッチとなっている。
このような配置形態で、中空円筒状の断面積低減部材50、螺旋状に延びる帯状の邪魔板60、および伝熱管20を構成する各直管部21a〜21hを本体容器10の中に設けることで、本体容器10の内周面と、断面積低減部材50の外周面と、邪魔板60とにより区画形成された螺旋状に延びる流路を温水の入口側から出口側へ向けて断面積低減部材50まわりを温水が螺旋状に流れるので、その流路断面のいずれの部位においても温水が澱むことは防止される。一方、特許文献1,2に記載のような複数の邪魔板を交互に配置する形態の温水の流れを蛇行させる邪魔板では、流れが澱んでしまう場所が本体容器内にどうしても形成されてしまう。
(作用・効果)
本実施形態の気化器100によれば、加熱用流体が流される環状空間Rの断面積は、本体容器10の断面積よりも断面積低減部材50の断面積分だけ小さくなるため、断面積低減部材50を設けない場合と比べて、加熱用流体の流速を大きくすることができる。また、断面積低減部材50を設けることに加えて環状空間Rに配置する邪魔板60の形状を容器軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状とすることで、本体容器10内の邪魔板取付箇所付近(本体容器10内面と邪魔板60とが当たる部分)で加熱用流体が澱むことを防止することができるとともに、特許文献1、2に記載のような複数の邪魔板に比べて、加熱用流体の流速をより増大させることができる。具体的には、本件発明者らが行った数値解析によれば、加熱用流体(例えば、水)の流速を0.4m/秒程度にすることができる。なお、複数の邪魔板を交互に配置する特許文献1、2に記載のような従来の気化器では、加熱用流体(例えば、水)の流速は、同様の数値解析によると0.1m/秒程度であるので、約4倍にまで流速をあげることができることになる。このように加熱用流体の流速を増大させることで、LNG(液化ガス)と加熱用流体との熱交換を促進させることができる。また、上記したように、本体容器10内の邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱むことも防止できるので、この点からも、LNG(液化ガス)と加熱用流体との熱交換を促進させることができる。
なお、特許文献1、2に記載のような従来の気化器において、本体容器内の邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱む場合、本体容器の内面とその内部の伝熱管との間の間隔を広げれば、邪魔板取付箇所付近で加熱用流体が澱んだとしても、この部分は熱伝達にあまり寄与する部分でなくなるので、加熱用流体の澱みに起因する熱伝達の悪化は抑えられる。この場合、本体容器の内径を大きくすることで上記間隔を広げることになるが、本体容器の内径を大きくすると、加熱用流体の流速がその分低下し、熱伝達が悪化してしまう。そのため、本発明では、本体容器10内の中央部に断面積低減部材50を設けるとともに、その周囲に、容器軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の邪魔板60を配置することで、加熱用流体の流速を確保しつつ、加熱用流体が澱むことを防止している。なお、邪魔板60の形状を螺旋状とすることで、前記したように、加熱用流体の流速を増大させることができる。
また、本実施形態では、本体容器10の容器軸方向に対する直交断面視において、容器軸方向から見て環状空間Rの径方向全体にわたって帯状の邪魔板60を設けている。この構成によると、本体容器10内を流れる加熱用流体のほぼ全量が断面積低減部材50まわりを旋回する流れとなり、本体容器10内を容器軸方向に直線的に流れる加熱用流体の流れ(容器軸方向に邪魔板60から漏れる流れ)を極少にすることができるので、加熱用流体の流速をより増大させることができる。
また、本実施形態では、本体容器10の内径をD1、断面積低減部材50の外径をD2、螺旋状に延びる邪魔板60のピッチをPとすると、D2<P<D1の関係が成立する邪魔板60のピッチPとなっている。断面積低減部材50の外径D2よりもピッチPを大きくすることで、加熱用流体の流路が長くなりすぎて抵抗が増えることを防止できる。また、邪魔板60の条数が多くなって製作コスト増になってしまうことも防止できる。一方、本体容器10の内径D1よりもピッチPを小さくすることで、伝熱管20の直管部21と邪魔板60との交差角度が90度から大きく離れることを防止できる。これにより、邪魔板60に形成する直管部21を挿入するための孔(60a〜60h)の形状を真円ではなく、挿入されたときの直管部21の角度に応じた長円にする必要が生じにくくなるので、邪魔板60の製作コストを抑えることができる。そのため、D2<P<D1の関係が成立する邪魔板60のピッチPとすることが好ましい。
また、本実施形態では、伝熱管20を構成する反転部22のうちの一部の反転部22b、22d、22fを曲げ加工によって直管部21と一体的に形成している。ここで、伝熱管20の直管部21と反転部22とを溶接した場合、溶接箇所から亀裂等が生じて損傷の原因となりやすい。そこで、反転部22を曲げ加工によって直管部21と一体形成することで、溶接が不要となり、亀裂発生の問題を回避することができる。
特に本実施形態では、容器軸方向の一端側(図1の左端側)の反転部22b、22d、22fを、曲げ加工によって直管部21と一体的に形成しており、一方、容器軸方向の他端側(図1の右端側)の反転部22a、22c、22e、22gを、U字状の継手を直管部21に溶接することで形成している。したがって、気化器100のメンテナンス時に溶接箇所を点検する場合、上記一端側には伝熱管20に溶接箇所が存在しないため、蓋部13を取り外して点検するといった必要がなく、メンテナンスを容易に行うことができる。
さらに、本体容器10の他端側の端部は、着脱自在な蓋部12となっている。したがって、蓋部12を取り外すことで、容易に反転部22a、22c、22e、22gの溶接箇所Wを点検することができる。
特に本実施形態では、溶接箇所Wがカップ状の蓋部12の内部に位置しており、蓋部12を外すと、反転部22a、22c、22e、22gの溶接箇所Wが露出するようになっている。このため、溶接箇所Wの点検が一層容易に行えるものとなっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
10:本体容器
20:伝熱管
21:直管部
22:反転部
50:断面積低減部材
60:邪魔板
100:気化器
D1:本体容器の内径
D2:断面積低減部材の外径
P:邪魔板のピッチ
R:環状空間

Claims (4)

  1. 液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器であって、
    筒状の本体容器と、
    前記本体容器の内部に配置され、前記液化ガスが流される伝熱管と、
    前記本体容器の軸方向に沿って直線状に延びる形状を有し、前記軸方向から見て前記本体容器内の中央部に配置される断面積低減部材と、
    を備え、
    前記伝熱管は、前記軸方向に沿って延びる直管部と、前記軸方向の端部に位置する反転部とを有して蛇行状に形成され、
    前記本体容器の内面と前記断面積低減部材の外面との間の環状空間の径方向中央に前記軸方向まわりに前記直管部が配置されるとともに、当該環状空間に前記加熱用流体が流され、
    前記軸方向に沿って螺旋状に延びる帯状の邪魔板が前記環状空間に配置されていることを特徴とする気化器。
  2. 請求項1に記載の気化器において、
    前記帯状の邪魔板は、前記本体容器の前記軸方向に対する直交断面視において、前記軸方向から見て前記環状空間の径方向全体にわたって設けられていることを特徴とする気化器。
  3. 請求項1または2に記載の気化器において、
    前記本体容器および前記断面積低減部材の前記軸方向に対する直交断面の形状はいずれも円形であり、
    前記本体容器の内径をD1、前記断面積低減部材の外径をD2、螺旋状に延びる前記邪魔板のピッチをPとすると、下記の(式1)が成立することを特徴とする気化器。
    D2<P<D1 ・・・・・(式1)
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の気化器において、
    前記邪魔板に形成された孔に前記直管部が挿入されていることを特徴とする気化器。
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