JP2014020753A - 流下液膜式蒸発器 - Google Patents

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Abstract

【課題】1段冷媒桶及び2段冷媒桶を有しておりタンク内の伝熱管群とタンク上部の蒸気出口管との上下方向間に設けられた液冷媒散布装置によって冷媒入口管を通じてタンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を伝熱管群に流下させ、伝熱管群によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器において、1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象の発生を抑える。
【解決手段】流下液膜式蒸発器(1)では、伝熱管群(20)において蒸発することによって生成したガス冷媒が蒸気出口管(18)に向かう蒸気主流路空間に1段冷媒桶(34)の直上の1段冷媒桶直上空間が連通した状態を維持しつつ、1段冷媒桶(34)と2段冷媒桶(35)との上下方向間の2段冷媒桶直上空間に1段冷媒桶直上空間及び/又は蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込むことを妨げる流れ込み抑制部材(40)を設けている。
【選択図】図5

Description

本発明は、流下液膜式蒸発器、特に、1段冷媒桶及び2段冷媒桶を有しておりタンク内の伝熱管群とタンク上部の蒸気出口管との上下方向間に設けられた液冷媒散布装置によって冷媒入口管を通じてタンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を伝熱管群に流下させ、伝熱管群によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器に関する。
従来より、ターボ冷凍機等の冷凍装置において使用される冷媒の蒸発器として、特許文献1(特開平8−189726号公報)に示すような流下液膜式蒸発器がある。流下液膜式蒸発器は、タンク内の伝熱管群とタンク上部の蒸気出口管との上下方向間に設けられた液冷媒散布装置によって液冷媒を伝熱管群に流下させ、伝熱管群によって液冷媒を蒸発させる形式の熱交換器である。伝熱管群によって蒸発したガス冷媒は、タンクの上部に設けられた蒸気出口管を通じてタンク外に流出し、圧縮機に送られる。
上記従来の流下液膜式蒸発器において、膨張弁等の減圧機構によって減圧された後の冷媒が気液二相状態のままでタンク内に供給される場合には、タンクに設けられた冷媒入口管を通じて、液冷媒散布装置に気液二相状態の冷媒が流入することになる。このため、伝熱管群によって蒸発したガス冷媒がタンクの上部に設けられた蒸気出口管に向かって流れるだけでなく、液冷媒散布装置に流入した気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒もタンクの上部に設けられた蒸気出口管に向かって流れることになる。このとき、タンク内のガス冷媒は、すべて蒸気出口管に向かって流れるため、蒸気出口管に近い部分におけるガス冷媒の流速が、蒸気出口管から遠い部分よりも高くなる傾向にある。
ここで、液冷媒散布装置として、冷媒入口管を通じて流入した気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を溜めた後に下方に流下させる1段冷媒桶と、1段冷媒桶から流下する液冷媒を溜めた後に下方の伝熱管群に流下させる2段冷媒桶とを有する構成を採用することが考えられる。
しかし、この場合には、1段冷媒桶の直上の1段冷媒桶直上空間に存在するガス冷媒(冷媒入口管を通じて1段冷媒桶に流入した気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒)や伝熱管群から蒸気出口管に向かう蒸気主流路空間に存在するガス冷媒(伝熱管群によって蒸発したガス冷媒)が、1段冷媒桶と2段冷媒桶との上下方向間の2段冷媒桶直上空間に流れ込みやすくなる。そして、このガス冷媒は、高い流速で2段冷媒桶直上空間を通過しながら蒸気出口管に向かって流れることになる。このため、1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液冷媒の液滴が、2段冷媒桶直上空間に流れ込んだ高い流速のガス冷媒によって運ばれて、蒸気出口管を通じてタンク外に流出するキャリーオーバー現象が発生しやすくなる。
本発明の課題は、1段冷媒桶及び2段冷媒桶を有しておりタンク内の伝熱管群とタンク上部の蒸気出口管との上下方向間に設けられた液冷媒散布装置によって冷媒入口管を通じてタンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を伝熱管群に流下させ、伝熱管群によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器において、1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象の発生を抑えることにある。
第1の観点にかかる流下液膜式蒸発器は、複数の伝熱管を有する伝熱管群と、1段冷媒桶及び2段冷媒桶を有する液冷媒散布装置とを含んでおり、伝熱管内を流れる熱媒体と2段冷媒桶から流下する液冷媒との熱交換によって液冷媒を蒸発させる熱交換器である。伝熱管群は、上部に蒸気出口管が設けられたタンク内に配置されている。液冷媒散布装置は、タンク内の伝熱管群と蒸気出口管との上下方向間に配置されている。1段冷媒桶は、タンクに設けられた冷媒入口管を通じてタンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を溜めた後に下方に流下させる部材である。2段冷媒桶は、1段冷媒桶から流下する液冷媒を溜めた後に下方の伝熱管群に流下させる部材である。そして、この流下液膜式蒸発器では、伝熱管群において蒸発することによって生成したガス冷媒が蒸気出口管に向かう蒸気主流路空間に1段冷媒桶の直上の1段冷媒桶直上空間が連通した状態を維持しつつ、1段冷媒桶と2段冷媒桶との上下方向間の2段冷媒桶直上空間に1段冷媒桶直上空間及び/又は蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込むことを妨げる流れ込み抑制部材を設けている。
ここでは、流れ込み抑制部材によって、蒸気主流路空間と1段冷媒桶直上空間とが連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間に1段冷媒桶直上空間及び/又は蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込みにくくすることができる。このため、1段冷媒桶直上空間に存在するガス冷媒を蒸気主流路空間に流しつつ、2段冷媒桶直上空間に流れ込むガス冷媒の流量、ひいてはガス冷媒の流速を低下させることができる。
これにより、ここでは、1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象を発生しにくくすることができる。
第2の観点にかかる流下液膜式蒸発器は、第1の観点にかかる流下液膜式蒸発器において、流れ込み抑制部材が、1段冷媒桶と2段冷媒桶とを繋ぐ蓋部材である。
ここでは、蓋部材によって、蒸気主流路空間と1段冷媒桶直上空間とが連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間に1段冷媒桶直上空間及び/又は蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込みにくくすることができる。
第3の観点にかかる流下液膜式蒸発器は、第1の観点にかかる流下液膜式蒸発器において、流れ込み抑制部材が、1段冷媒桶から2段冷媒桶に溜まった液冷媒に浸る高さ位置まで延びる仕切部材である。
ここでは、仕切部材によって、蒸気主流路空間と1段冷媒桶直上空間とが連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間に1段冷媒桶直上空間及び/又は蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込みにくくすることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1〜第3の観点にかかる流下液膜式蒸発器では、1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象を発生しにくくすることができる。
本発明の一実施形態にかかる流下液膜式蒸発器の外観図である。 流下液膜式蒸発器の内部構造を示す斜視図である。 流下液膜式蒸発器をタンクの長手方向に直交する水平方向から見た断面図である。 図3のI−I断面図(蒸気出口管から遠い部分)である。 図3のII−II断面図(蒸気出口管に近い部分)である。 図4の左上半分を拡大した図であって、ガス冷媒や液冷媒の流れを示す図である。 図5の左上半分を拡大した図であって、ガス冷媒や液冷媒の流れを示す図である。 図2の液冷媒散布装置付近を拡大した図であって、ガス冷媒や液冷媒の流れを示す図である。 液冷媒散布装置に流れ込み抑制部材を設けない場合における図6に対応する図である。 液冷媒散布装置に流れ込み抑制部材を設けない場合における図7に対応する図である。 液冷媒散布装置に流れ込み抑制部材を設けない場合における図8に対応する図である。 変形例の流下液膜式蒸発器を示す図であって、図5に対応する図である。 変形例の流下液膜式蒸発器を示す図であって、図7に対応する図である。
以下、本発明にかかる流下液膜式蒸発器の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる流下液膜式蒸発器の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
<全体>
図1は、本発明の一実施形態にかかる流下液膜式蒸発器1の外観図である。流下液膜式蒸発器1は、ターボ冷凍機等の比較的大容量の冷凍装置の蒸発器として使用されるものである。具体的には、このような冷凍装置においては、流下液膜式蒸発器1とともに、圧縮機や放熱器、膨張機構等(図示せず)が設けられており、これらの機器によって蒸気圧縮式の冷媒回路が構成されている。そして、このような蒸気圧縮式の冷媒回路において、圧縮機から吐出されたガス冷媒は、放熱器において放熱する。この放熱器において放熱した冷媒は、膨張機構において減圧されることによって気液二相状態の冷媒になる。この気液二相状態の冷媒は、流下液膜式蒸発器1内に流入し、水やブライン等の熱媒体との熱交換によって蒸発してガス冷媒となって、流下液膜式蒸発器1から流出する。この流下液膜式蒸発器1から流出したガス冷媒は、再び、圧縮機に送られる。一方、水やブライン等の熱媒体との熱交換によって蒸発しきれなかった液冷媒は、液冷媒戻し管等(図示せず)を通じて流下液膜式蒸発器1内に流入する気液二相状態の冷媒と合流して、再び、流下液膜式蒸発器1内に流入する。
そして、ここでは、流下液膜式蒸発器1として、横置きのシェルアンドチューブ型熱交換器が採用されている。流下液膜式蒸発器1は、図1〜図5に示すように、主として、タンク10と、伝熱管群20と、液冷媒散布装置30とを有している。ここで、図2は、流下液膜式蒸発器1の内部構造を示す斜視図である。図3は、流下液膜式蒸発器1をタンク10の長手方向に直交する水平方向から見た断面図である。図4は、図3のI−I断面図(蒸気出口管18から遠い部分)である。図5は、図3のII−II断面図(蒸気出口管18に近い部分)である。尚、以下の説明において使用している「上」、「下」、「左」、「右」、「水平」等の方向を示す文言は、図1に示す流下液膜式蒸発器1の使用時の設置状態における方向を意味する。
<タンク>
タンク10は、主として、シェル11と、ヘッド12a、12bとを有している。シェル11は、ここでは、長手方向の両端部が開口した横置き円筒形状の部材である。ヘッド12a、12bは、シェル11の長手方向の両端部の開口を閉じる椀形状の部材である。ここで、図1〜図3において、シェル12a、12bのうちシェル11の左側に配置されたものをヘッド12aとし、シェル11の右側に配置されたものをヘッド12bとする。
また、ヘッド12aとシェル11との間には、管板13aが挟まれるように配置されている。ヘッド12bとシェル11との間にも、管板13bが挟まれるように配置されている。管板13a、13bは、略円板形状の部材であり、伝熱管群20を構成する複数の伝熱管21の長手方向の両端部を挿入した状態で固定するための管孔(図示せず)が形成されている。これにより、タンク10内の空間は、ヘッド12aと管板13aとによって囲まれるヘッド空間SH1と、シェル11と管板13a、13bとによって囲まれるシェル空間SSと、ヘッド12aと管板13aとによって囲まれるヘッド空間SH2とに水平方向に分割されている。
また、ヘッド12aには、熱媒体入口管14と熱媒体出口管15とが設けられている。熱媒体入口管14は、熱媒体をタンク10のヘッド空間SH1内に流入させるための管部材であり、ここでは、ヘッド12aの下部に設けられている。熱媒体出口管15は、熱媒体をタンク10のヘッド12a外に流出させるための管部材であり、ここでは、ヘッド12aの上部に設けられている。また、ヘッド空間SH1は、ヘッド空間区画板16によって、熱媒体入口管14に連通する下部ヘッド空間SHiと、熱媒体出口管15に連通する上部ヘッド空間SHoとに上下方向に分割されている。これにより、熱媒体入口管14を通じてヘッド12aの下部ヘッド空間SHi内に流入した熱媒体は、下部ヘッド空間SHiに連通する複数の伝熱管21(ここでは、伝熱管群20の下部を構成する複数の伝熱管21)に流入して、ヘッド空間SH2に送られる。このヘッド空間SH2に送られた熱媒体は、ヘッド空間SH2内を上方に折り返すように流れた後に、上部ヘッド空間SHiに連通する複数の伝熱管(ここでは、伝熱管群20の上部を構成する複数の伝熱管21)に流入して、上部ヘッド空間SHoに送られる。この上部ヘッド空間SHoに送られた熱媒体は、熱媒体出口管15を通じて上部ヘッド空間SHo外に流出する(すなわち、流下液膜式蒸発器1から流出する)。
また、シェル11には、冷媒入口管17と蒸気出口管18と液出口管19とが設けられている。冷媒入口管17は、気液二相状態の冷媒をタンク10のシェル空間SS内に流入させるための管部材であり、ここでは、シェル11の上部、かつ、シェル11の長手方向の左寄りの部分に設けられている。蒸気出口管18は、伝熱管群20において蒸発することによって生成したガス冷媒をタンク10のシェル空間SS外に流出させるための管部材であり、ここでは、シェル11の上部、かつ、シェル11の長手方向の略中央部分に設けられている。液出口管19は、伝熱管群20において蒸発しきれなかった液冷媒をタンク10のシェル空間SS外に流出させるための管部材であり、ここでは、シェル11の下部、かつ、シェル11の長手方向の略中央部分に設けられている。これにより、冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給された気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒は、液冷媒散布装置30によって、伝熱管群20に流下する。伝熱管群20に流下した液冷媒は、伝熱管群20を構成する伝熱管21内を流れる熱媒体との熱交換によって蒸発してガス冷媒となる。伝熱管群20において蒸発することによって生成したガス冷媒は、蒸気出口管18に向かって上方に流れて、タンク10のシェル空間SS内に供給された気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒とともに、蒸気出口管18を通じてタンク10のシェル空間SS外に流出する。このタンク10のシェル空間SS外に流出したガス冷媒は、再び、圧縮機に送られる。一方、伝熱管群20において蒸発しきれなかった液冷媒は、タンク10のシェル空間SSの下部に設けられた液出口管19を通じてタンク10のシェル空間SS外に流出する。このタンク10のシェル空間SS外に流出した液冷媒は、液冷媒戻し管等を通じてタンク10のシェル空間SS内に流入する気液二相状態の冷媒と合流して、再び、冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に流入する。
尚、ここでは、ヘッド空間区画板16によってヘッド空間SH1を上下に2分割することによって熱媒体がヘッド空間SH1からヘッド空間SH2を折り返すように流れる2パスの構成を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、1パスであってもよいし、3パス以上であってもよい。また、ここでは、シェル11の長手方向の両端部に管板13a、13b及びヘッド12a、12bが設けられたタンク10を採用し、直管状の伝熱管21からなる伝熱管群20をシェル11内に配置した構成を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、シェルの長手方向の一端部だけに管板及びヘッドを設けたタンクを採用し、U字管状の伝熱管からなる伝熱管群をシェル内に配置した構成を採用してもよい。
<伝熱管群>
伝熱管群20は、タンク10の長手方向に沿って延びる複数の伝熱管21を有している。伝熱管群20は、タンク10の長手方向から見た際に、タンク10のシェル空間SS内の水平方向の略中央で、かつ、上下方向の下寄りの部分に配置されている。複数の伝熱管21は、タンク10の長手方向から見た際に、多段多列に配置されており、ここでは、11列×9段の千鳥配列になるように配置されている。伝熱管21の長手方向の両端部は、管板13a、13bまで延びており、管板13a、13bの管孔(図示せず)に挿入された状態で固定されている。そして、伝熱管群20の上下方向の上寄りの部分を構成する伝熱管21の長手方向の両端部は、ヘッド空間SH2の下部及び下部ヘッド空間SHiに連通しており、伝熱管群20の上下方向の下寄りの部分を構成する伝熱管21の長手方向の両端部は、ヘッド空間SH2の上部及び上部ヘッド空間SHoに連通している。
尚、伝熱管群20を構成する伝熱管21の本数や配列は、本実施形態における本数や配列に限定されるものではなく、種々の本数や配列が採用可能である。また、シェルの長手方向の一端部だけに管板及びヘッドを設けたタンクを採用する場合には、U字管状の伝熱管を採用してもよい。
<液冷媒散布装置>
−基本構成−
液冷媒散布装置30は、タンク10のシェル空間SS内の伝熱管群20と蒸気出口管18との上下方向間に配置されている。液冷媒散布装置30は、主として、ヘッダ管31と、冷媒桶33と、上部カバー36とを有している。
ヘッダ管31は、冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒を冷媒桶33(ここでは、1段冷媒桶34)に導くための管部材である。ヘッダ管31は、タンク10の長手方向に沿って延びる管部材である。ヘッダ管31の一端部(ここでは、左側の端部)は、冷媒入口管17に接続されている。ヘッダ管31は、ここでは、タンク10の長手方向から見た断面が略矩形形状を有している。ヘッダ管31の上壁31a及び側壁31bの上部には、冷媒入口管17が接続されている端部(ここでは、左側の端部)及びヘッダ31の長手方向の両端壁を除いて、ヘッダ管31を流れる気液二相状態の冷媒を1段冷媒桶33に流出させるための多数のヘッダ管冷媒孔31cが形成されている。
また、ヘッダ管31には、冷媒入口管17が接続されている端部(ここでは、ヘッダ管31の左側の端部)を除いて、ヘッダ管31の外周側に隙間を空けた状態でヘッダ管31の上壁31a及び側壁31bの上部の外周側に覆う気液分離部材32が設けられている。気液分離部材32は、タンク10の長手方向から見た断面が下向きの略U字形状を有している。そして、気液分離部材32には、多数のヘッダ管通気孔32aが形成されている。ヘッダ管通気孔32aは、ヘッダ管31内を流れる冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒の通過を許容し、かつ、ヘッダ管31内を流れる冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒の通過を抑制するための孔である。
冷媒桶33は、タンク10のシェル11に設けられた冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を溜めた後に下方の伝熱管群20に流下させるための桶状部材である。冷媒桶33は、主として、1段冷媒桶34と2段冷媒桶35とを有している。
1段冷媒桶34は、タンク10のシェル11に設けられた冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を溜めた後に下方に流下させる桶状部材である。1段冷媒桶34は、タンク10の長手方向に沿って延びている。1段冷媒桶34は、ここでは、タンク10の長手方向から見た断面が上向きの略U字形状を有している。1段冷媒桶34の底壁34a上には、ヘッダ管31が配置されている。これにより、冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒は、ヘッダ管31のヘッダ管冷媒孔31c及び気液分離部材32のヘッダ管通気孔32aを通じて、1段冷媒桶34内に導かれる。このとき、ヘッダ管31から1段冷媒桶34内に導かれる気液二相状態の冷媒は、気液分離部材32によって気液分離される。すなわち、気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒の大部分は、気液分離部材32のヘッダ管通気孔32aを通過せずに、1段冷媒桶34に導かれて、1段冷媒桶34に溜まる。1段冷媒桶34に溜まった液冷媒は、1段冷媒桶34の底壁34aに形成された複数の液冷媒流下孔34cを通じて、下方の2段冷媒桶35に流下する。一方、気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒は、気液分離部材32のヘッダ管通気孔32aを通過して、1段冷媒桶34の直上の1段冷媒桶直上空間SSd1(ここでは、上部カバー36と1段冷媒桶34との上下方向間の空間)に導かれる。1段冷媒桶直上空間SSd1に導かれたガス冷媒は、蒸気出口管18に向かって上方に流れて、伝熱管群20において蒸発することによって生成したガス冷媒とともに、蒸気出口管18を通じてタンク10のシェル空間SS外に流出する。
2段冷媒桶35は、1段冷媒桶34から流下する液冷媒を溜めた後に下方の伝熱管群20に流下させる桶状部材である。2段冷媒桶35は、タンク10の長手方向に沿って延びている。2段冷媒桶35は、ここでは、タンク10の長手方向から見た断面が上向きの略U字形状を有している。2段冷媒桶35は、2段冷媒桶35を下方から見た際(2段冷媒桶35をタンク10の長手方向に沿って見た際も同様)に、1段冷媒桶34よりも外側まではみだしている。すなわち、2段冷媒桶35をタンク10の長手方向に沿って見た際に、2段冷媒桶35の側壁35bは、1段冷媒桶34の側壁34bよりも外側に配置されている。これにより、1段冷媒桶34から流下する液冷媒は、2段冷媒桶35に導かれて、2段冷媒桶35に溜まる。2段冷媒桶35に溜まった液冷媒は、2段冷媒桶35の底壁35aに形成された複数の液冷媒流下孔35cを通じて、下方の伝熱管群20に流下する。ここで、1段冷媒桶34と2段冷媒桶35との上下方向間の空間を2段冷媒桶直上空間SSd2とする。
上部カバー36は、冷媒桶33(ここでは、1段冷媒桶34)の上方に隙間を空けて配置されており、冷媒桶33(ここでは、1段冷媒桶34)の上方を覆う屋根状部材である。上部カバー36は、冷媒入口管17がヘッダ管31に接続されている端部(ここでは、ヘッダ管31の左側の端部)を除いて、タンク10の長手方向に沿って延びている。上部カバー36は、ここでは、タンク10の長手方向から見た断面が下向きの略U字形状を有している。ここでは、上部カバー36は、タンク10の長手方向から見た断面が水平板状の上壁36aと、上壁36aの端部から斜め下方に延びる側壁36bとを有している。また、上部カバー36をタンク10の長手方向に沿って見た際に、上部カバー36には、ヘッダ管31及び気液分離部材32よりも外側で、かつ、1段冷媒桶34の側壁34bよりも内側の位置に、下方に向かって突出する突出壁36cが設けられている。突出壁36cは、タンク10の長手方向に沿って延びている。そして、上部カバー36は、上部カバー36を上方から見た際(上部カバー36をタンク10の長手方向に沿って見た場合も同様)に、1段冷媒桶34を覆うとともに1段冷媒桶34よりも外側まではみ出している。すなわち、上部カバー36をタンク10の長手方向に沿って見た際に、上部カバー36の側壁36bの端部は、1段冷媒桶34の側壁34bよりも外側に配置されている。また、上部カバー36をタンク10の長手方向に沿って見た際に、上部カバー36の側壁36bの端部は、2段冷媒桶35の側壁35bの概ね直上位置に位置している。そして、タンク10のシェル空間SS内には、上部カバー36と冷媒桶33(ここでは、2段冷媒桶35)との上下方向間の空間である散布装置空間SSdが形成されている。散布装置空間SSdは、上記の1段冷媒桶直上空間SSd1と、上記の2段冷媒桶直上空間SSd2と、1段冷媒桶側方空間SSd3とを有している。ここで、1段冷媒桶側方空間SSd3は、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、2段冷媒桶35の上側でかつ1段冷媒桶34の側壁34bよりも外側の空間である。また、タンク10のシェル空間SSのうち散布装置空間SSdを除く空間は、伝熱管群20において蒸発することによって生成したガス冷媒が蒸気出口管18に向かう蒸気主流路空間SSvになっている。蒸気主流路空間SSvは、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、上部カバー36の側壁36bの端部と2段冷媒桶35の側壁35bの上端の上下方向間の隙間を通じて、散布装置空間SSdの1段冷媒桶側方空間SSd3と連通している。
このように、ここでは、液冷媒散布装置30の基本構成として、1段冷媒桶34及び2段冷媒桶35を有するものが採用されている。そして、このような液冷媒散布装置30と、複数の伝熱管21を有する伝熱管群20とによって、伝熱管21内を流れる熱媒体と2段冷媒桶35から流下する液冷媒との熱交換によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器1が構成されている。
しかも、ここでは、蒸気主流路空間SSvに1段冷媒桶直上空間SSd1が連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間SSd2に1段冷媒桶直上空間SS及び/又は蒸気主流路空間SSvからガス冷媒が流れ込むことを妨げる流れ込み抑制部材40を液冷媒散布装置30に設けるようにしている。そして、以下に詳述するように、この流れ込み抑制部材40によって、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象の発生を抑えるようにしている。
−1段冷媒桶から2段冷媒桶に流下する液滴のキャリーオーバー現象を抑制する構成−
まず、上記のような1段冷媒桶34及び2段冷媒桶35を有する液冷媒散布装置30において、図9〜図11に示すように、流れ込み抑制部材40を設けない場合を想定する。
この場合には、伝熱管群20によって蒸発したガス冷媒(図10及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印A参照)がタンク10のシェル11の上部に設けられた蒸気出口管18に向かって流れるだけでなく、液冷媒散布装置30に流入した気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒(図10及び図11のガス冷媒を示す矢印B参照)も蒸気出口管18に向かって流れることになる。このとき、シェル11内のガス冷媒は、すべて蒸気出口管18に向かって流れるため、蒸気出口管18に近い部分(ここでは、シェル11の長手方向の中央部分)におけるガス冷媒の流速が、蒸気出口管18から遠い部分(ここでは、シェル11の長手方向の両端部)よりも高くなる傾向にある。
そして、1段冷媒桶直上空間SSd1に存在するガス冷媒(冷媒入口管17を通じて1段冷媒桶34に流入した気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒)や蒸気主流路空間SSvに存在するガス冷媒(伝熱管群20によって蒸発したガス冷媒)が、2段冷媒桶直上空間SSd2に流れ込みやすくなる。特に、蒸気出口管18から遠い部分(ここでは、シェル11の長手方向の両端部)においては、1段冷媒桶直上空間SSd1に存在するガス冷媒(図9及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印C参照)や蒸気主流路空間SSvに存在するガス冷媒(図9及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印D参照)が2段冷媒桶直上空間SSd2に流れ込みやすい。そして、このガス冷媒は、高い流速で2段冷媒桶直上空間SSd2を通過しながら蒸気出口管18に向かって流れることになる。このため、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に流下する液冷媒の液滴(図9及び図10の液冷媒の液滴を示す黒丸E参照)が、2段冷媒桶直上空間SSd2に流れ込んだ高い流速のガス冷媒(図10及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印F参照)によって運ばれて、蒸気出口管18を通じてタンク10のシェル11外に流出するキャリーオーバー現象が発生しやすくなる。
これに対して、ここでは、1段冷媒桶34及び2段冷媒桶35を有する液冷媒散布装置30において、図2〜図8に示すように、流れ込み抑制部材40を設けるようにしている。具体的には、1段冷媒桶34と2段冷媒桶35とを繋ぐ蓋部材からなる流れ込み抑制部材40を液冷媒散布装置30に設けるようにしている。蓋部材40は、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、1段冷媒桶34の底壁34a又は側壁34b(ここでは、底壁34aと側壁34bとを結ぶ角部)と2段冷媒桶35の側壁35b(ここでは、側壁35bの上端部)とを繋ぐように設けられている。また、蓋部材40は、液冷媒散布装置30(すなわち、1段冷媒桶34及び2段冷媒桶35)の長手方向全体にわたって設けられている。このため、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、1段冷媒桶直上空間SSd1と1段冷媒桶側方空間SSd3とが連通した状態が維持され、1段冷媒桶側方空間SSd3と蒸気主流路空間SSvとが連通した状態が維持されるとともに、2段冷媒桶直上空間SSd2と1段冷媒桶側方空間SSd3との連通が遮断された状態が得られる。
そして、蓋部材40によって、蒸気主流路空間SSvと1段冷媒桶直上空間SSd1とが連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間SSd2に1段冷媒桶直上空間SSd1や蒸気主流路空間SSvからガス冷媒が流れ込みにくくすることができる。このため、1段冷媒桶直上空間SSd1に存在するガス冷媒を蒸気主流路空間SSvに流しつつ、2段冷媒桶直上空間SSd2に流れ込むガス冷媒の流量、ひいてはガス冷媒の流速を低下させることができる。これにより、ここでは、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象を発生しにくくすることができる。
すなわち、蒸気出口管18から遠い部分(ここでは、シェル11の長手方向の両端部)においては、1段冷媒桶直上空間SSd1に存在するガス冷媒(図6及び図8のガス冷媒の流れを示す矢印C参照)や蒸気主流路空間SSvに存在するガス冷媒(図6及び図8のガス冷媒の流れを示す矢印D参照)が、蓋部材40を設けない場合(図9及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印C、D参照)とは異なり、蒸気主流路空間SSvに向かうガス冷媒の流れが維持されつつ、2段冷媒桶直上空間SSd2に流れ込みにくくなる。そうすると、蓋部材40を設けない場合(図10及び図11のガス冷媒の流れを示す矢印F参照)とは異なり、ガス冷媒が高い流速で2段冷媒桶直上空間SSd2を通過しながら蒸気出口管18に向かって流れにくくなる。このため、蓋部材40を設けない場合(図9〜図11参照)とは異なり、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に流下する液冷媒の液滴(図6及び図7の液冷媒の液滴を示す黒丸E参照)が運ばれにくくなり、蒸気出口管18を通じてタンク10のシェル11外に流出するキャリーオーバー現象を発生しにくくすることができる。しかも、蓋部材40は、1段冷媒桶直上空間SSd1に存在するガス冷媒を蒸気主流路空間SSvに流すことを妨げないように設けられているため、タンク10のシェル11に設けられた冷媒入口管17を通じてタンク10のシェル空間SS内に供給される気液二相状態の冷媒のうちのガス冷媒を、蒸気出口管18を通じてスムーズにタンク10のシェル11外に流出させることができる。
−流れ込み抑制部材の変形例−
上記の実施形態(図2〜図8参照)では、流れ込み抑制部材40として、1段冷媒桶と2段冷媒桶とを繋ぐ蓋部材を採用しているが、これに限定されるものではない。
例えば、図12及び図13に示すように、流れ込み抑制部材40として、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に溜まった液冷媒に浸る高さ位置まで延びる仕切部材を採用してもよい。具体的には、仕切部材40は、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、1段冷媒桶34の底壁34a(ここでは、底壁34aと側壁34bとを結ぶ角部)から下方に向かって突出するように設けられている。尚、1段冷媒桶34から2段冷媒桶35に流下する液冷媒の液滴のキャリーオーバー現象を抑制するという観点から、仕切部材40は、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、1段冷媒桶34に形成された液冷媒流下孔34cよりも外側の位置に設けられることが好ましい。また、仕切部材40は、液冷媒散布装置30(すなわち、1段冷媒桶34及び2段冷媒桶35)の長手方向全体にわたって設けられている。また、仕切部材40は、液冷媒散布装置30をタンク10の長手方向に沿って見た際に、2段冷媒桶35の液面高さが仕切部材40の内側と外側とで偏りが発生しないようにするという観点から、2段冷媒桶35の底壁35aとの間に隙間が確保されるように下方に突出させることが好ましい。
このような仕切部材からなる流れ込み抑制部材40であっても、上記の実施形態における蓋部材からなる流れ込み抑制部材40と同様に、蒸気主流路空間SSvに1段冷媒桶直上空間SSd1が連通した状態を維持しつつ、2段冷媒桶直上空間SSd2に1段冷媒桶直上空間SS及び/又は蒸気主流路空間SSvからガス冷媒が流れ込むことを妨げる作用を得ることができる。
本発明は、1段冷媒桶及び2段冷媒桶を有しておりタンク内の伝熱管群とタンク上部の蒸気出口管との上下方向間に設けられた液冷媒散布装置によって冷媒入口管を通じてタンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を伝熱管群に流下させ、伝熱管群によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器に対して、広く適用可能である。
1 流下液膜式蒸発器
10 タンク
17 冷媒入口管
18 蒸気出口管
20 伝熱管群
21 伝熱管
30 液冷媒散布装置
34 1段冷媒桶
35 2段冷媒桶
40 流れ込み抑制部材(蓋部材、仕切部材)
SSd1 1段冷媒桶直上空間
SSd2 2段冷媒桶直上空間
SSv 蒸気主流路空間
特開平8−189726号公報

Claims (3)

  1. 上部に蒸気出口管(18)が設けられたタンク(10)内に配置されており、複数の伝熱管(21)を有する伝熱管群(20)と、
    前記タンク内の前記伝熱管群と前記蒸気出口管との上下方向間において、前記タンクに設けられた冷媒入口管(17)を通じて前記タンク内に供給される気液二相状態の冷媒のうちの液冷媒を溜めた後に下方に流下させる1段冷媒桶(34)と、前記1段冷媒桶から流下する液冷媒を溜めた後に下方の前記伝熱管群に流下させる2段冷媒桶(35)と、を有する液冷媒散布装置(30)と、
    を備えており、前記伝熱管内を流れる熱媒体と前記2段冷媒桶から流下する液冷媒との熱交換によって液冷媒を蒸発させる流下液膜式蒸発器において、
    前記伝熱管群において蒸発することによって生成したガス冷媒が前記蒸気出口管に向かう蒸気主流路空間(SSv)に前記1段冷媒桶の直上の1段冷媒桶直上空間(SSd1)が連通した状態を維持しつつ、前記1段冷媒桶と前記2段冷媒桶との上下方向間の2段冷媒桶直上空間(SSd2)に前記1段冷媒桶直上空間及び/又は前記蒸気主流路空間からガス冷媒が流れ込むことを妨げる流れ込み抑制部材(40)を設ける、
    流下液膜式蒸発器(1)。
  2. 前記流れ込み抑制部材(40)は、前記1段冷媒桶(34)と前記2段冷媒桶(35)とを繋ぐ蓋部材である、
    請求項1に記載の流下液膜式蒸発器(1)。
  3. 前記流れ込み抑制部材(40)は、前記1段冷媒桶(34)から前記2段冷媒桶(35)に溜まった液冷媒に浸る高さ位置まで延びる仕切部材である、
    請求項1に記載の流下液膜式蒸発器(1)。
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