JP2668484B2 - 液化天然ガス気化装置 - Google Patents
液化天然ガス気化装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、海水などの熱媒体で
液化天然ガスを気化させるためのオープンラック型気化
装置の改良に係り、熱交換管を二重管構造となした二重
管式オープンラック型気化装置を上流側に、単管式オー
プンラック型熱交換器またはプレートフィン型熱交換器
を直列配置し、上流側気化装置でＯ℃以下の低温気化ガ
スとし、さらに下流側熱交換器で加熱する構成により、
供給液化天然ガス流量及び海水量の変動にかかわらず上
流側気化装置の出口ガス温度を安定させ、氷着を低減で
きる液化天然ガス気化装置に関する。
液化天然ガスを気化させるためのオープンラック型気化
装置の改良に係り、熱交換管を二重管構造となした二重
管式オープンラック型気化装置を上流側に、単管式オー
プンラック型熱交換器またはプレートフィン型熱交換器
を直列配置し、上流側気化装置でＯ℃以下の低温気化ガ
スとし、さらに下流側熱交換器で加熱する構成により、
供給液化天然ガス流量及び海水量の変動にかかわらず上
流側気化装置の出口ガス温度を安定させ、氷着を低減で
きる液化天然ガス気化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】液化天然ガス（以下ＬＮＧという）の気
化装置として多用されるオープンラック型気化装置は、
例えば直径方向に一対のフィンを突出させたフィンチュ
ーブをフィン方向に配列して一枚のパネル状となし、そ
の上下端部にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構
成し、該パネルを複数連立配置して、熱交換パネルの上
方に配設した散水用トラフより熱媒体の海水を熱交換パ
ネル面に流下させる構造である。
化装置として多用されるオープンラック型気化装置は、
例えば直径方向に一対のフィンを突出させたフィンチュ
ーブをフィン方向に配列して一枚のパネル状となし、そ
の上下端部にヘッダータンクを設けて熱交換パネルを構
成し、該パネルを複数連立配置して、熱交換パネルの上
方に配設した散水用トラフより熱媒体の海水を熱交換パ
ネル面に流下させる構造である。
【０００３】上述の如く単管式オープンラック型気化装
置は構造が簡単で製造が容易であるが、熱媒体である海
水と極低温のＬＮＧとが熱交換用パネルの単管壁を介し
て直接熱交換するため、管外、すなわち熱交換用パネル
表面に氷着が発生し増大する問題がある。熱交換用パネ
ルの各熱交換管に供給される散水流量に偏流があると、
管外面に発生する氷着高さにアンバランスが生じる。Ｌ
ＮＧ流量が増加することにより氷着のアンバランス量は
増大する。この結果、各熱交換管自体の温度が不均一と
なり、各熱交換管の収縮量に差ができ、熱応力が増大す
るため気化装置としての能力向上には大きな制約を受け
ることになる。
置は構造が簡単で製造が容易であるが、熱媒体である海
水と極低温のＬＮＧとが熱交換用パネルの単管壁を介し
て直接熱交換するため、管外、すなわち熱交換用パネル
表面に氷着が発生し増大する問題がある。熱交換用パネ
ルの各熱交換管に供給される散水流量に偏流があると、
管外面に発生する氷着高さにアンバランスが生じる。Ｌ
ＮＧ流量が増加することにより氷着のアンバランス量は
増大する。この結果、各熱交換管自体の温度が不均一と
なり、各熱交換管の収縮量に差ができ、熱応力が増大す
るため気化装置としての能力向上には大きな制約を受け
ることになる。
【０００４】そこで、出願人は、熱交換管を二重管構造
となし、例えば、上端部から内管に液化天然ガスを供給
して下部外周の小孔から外管と内管間の通路を外管上部
へとＵ型フローにて気化ガスを導出する構成となし、流
量ハンチングの防止、氷着の低減を図った二重管式オー
プンラック型気化装置を提案（特開平３−２８６９９０
号）した。
となし、例えば、上端部から内管に液化天然ガスを供給
して下部外周の小孔から外管と内管間の通路を外管上部
へとＵ型フローにて気化ガスを導出する構成となし、流
量ハンチングの防止、氷着の低減を図った二重管式オー
プンラック型気化装置を提案（特開平３−２８６９９０
号）した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この二重管式オープン
ラック型気化装置において、内管のＬＮＧ流入側から気
化した天然ガス（以下ＮＧという）を導出するため、気
化、昇温したＮＧが冷却され出口ガス温度が低下する問
題がある。
ラック型気化装置において、内管のＬＮＧ流入側から気
化した天然ガス（以下ＮＧという）を導出するため、気
化、昇温したＮＧが冷却され出口ガス温度が低下する問
題がある。
【０００６】そこで、出願人は、供給直後のＬＮＧと出
口側のＮＧとの熱交換をできるだけ防止して、出口ガス
温度を上昇させるため、ＬＮＧ流入側の内管外周に断熱
手段を施すことを提案した。しかし、かかる構成でも、
流下海水量が低下したり、供給ＬＮＧ量が増加した場合
は、設定した定常運転時よりも出口ガス温度が低下する
問題があった。
口側のＮＧとの熱交換をできるだけ防止して、出口ガス
温度を上昇させるため、ＬＮＧ流入側の内管外周に断熱
手段を施すことを提案した。しかし、かかる構成でも、
流下海水量が低下したり、供給ＬＮＧ量が増加した場合
は、設定した定常運転時よりも出口ガス温度が低下する
問題があった。
【０００７】この発明は、二重管式オープンラック型気
化装置の特徴をいかして最も効率よく利用でき、海水量
の低減や変動にかかわらず出口ガス温度を安定させ、氷
着を低減できる構成からなる液化天然ガス気化装置の提
供を目的としている。
化装置の特徴をいかして最も効率よく利用でき、海水量
の低減や変動にかかわらず出口ガス温度を安定させ、氷
着を低減できる構成からなる液化天然ガス気化装置の提
供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、二重管式オ
ープンラック型気化装置の特徴をいかして最も効率よく
利用できる構成を目的に種々検討した結果、二重管式オ
ープンラック型気化装置の出口ガス温度は、内管内のＬ
ＮＧと外管内のＮＧの自己熱交換により決定され、海水
の散水量の減少やＬＮＧの流量増加に対しても非常に安
定しており、これが熱交換パネル高さの２倍の伝熱長さ
を有するかかる二重管式構成の利点であることに着目
し、ＬＮＧ流入側の内管外周に断熱手段を施す等の前記
自己熱交換を妨げる手段を廃して、二重管式オープンラ
ック型気化装置の出口ガス温度が０℃以下になるように
諸条件を設定して ＮＧを導出して、これを公知の単管
式オープンラック型熱交換器またはプレートフィン型熱
交換器で所要温度に加熱すると、二重管式オープンラッ
ク型気化装置の氷着を低減でき、供給液化天然ガス流量
及び海水量の変動にかかわらず出口ガス温度を安定させ
ることができることを知見し、この発明を完成した。
ープンラック型気化装置の特徴をいかして最も効率よく
利用できる構成を目的に種々検討した結果、二重管式オ
ープンラック型気化装置の出口ガス温度は、内管内のＬ
ＮＧと外管内のＮＧの自己熱交換により決定され、海水
の散水量の減少やＬＮＧの流量増加に対しても非常に安
定しており、これが熱交換パネル高さの２倍の伝熱長さ
を有するかかる二重管式構成の利点であることに着目
し、ＬＮＧ流入側の内管外周に断熱手段を施す等の前記
自己熱交換を妨げる手段を廃して、二重管式オープンラ
ック型気化装置の出口ガス温度が０℃以下になるように
諸条件を設定して ＮＧを導出して、これを公知の単管
式オープンラック型熱交換器またはプレートフィン型熱
交換器で所要温度に加熱すると、二重管式オープンラッ
ク型気化装置の氷着を低減でき、供給液化天然ガス流量
及び海水量の変動にかかわらず出口ガス温度を安定させ
ることができることを知見し、この発明を完成した。
【０００９】すなわち、この発明は、二重管構造の熱交
換管を多数連立させて熱交換パネルを形成し、液化ガス
入口ヘッダータンク及び気化ガス出口ヘッダータンクを
熱交換パネルの上部または下部に配置し、熱交換パネル
の上方に散水用トラフを配設し、二重管の内管の一端よ
り液化天然ガスを供給して他端部より外管内に流入させ
てＵ型フローにて、液化天然ガスの供給側の外管より導
出可能となした二重管式オープンラック型気化装置と、
単管式オープンラック型熱交換器またはプレートフィン
型熱交換器を直列配置し、上流側気化装置で、液化天然
ガスを外管内で外管外周の熱媒体及び内管内の液化天然
ガスとの熱交換によりＯ℃以下の低温気化ガスとして導
出し、前記下流側熱交換器で加熱することを特徴とする
液化天然ガス気化装置である。
換管を多数連立させて熱交換パネルを形成し、液化ガス
入口ヘッダータンク及び気化ガス出口ヘッダータンクを
熱交換パネルの上部または下部に配置し、熱交換パネル
の上方に散水用トラフを配設し、二重管の内管の一端よ
り液化天然ガスを供給して他端部より外管内に流入させ
てＵ型フローにて、液化天然ガスの供給側の外管より導
出可能となした二重管式オープンラック型気化装置と、
単管式オープンラック型熱交換器またはプレートフィン
型熱交換器を直列配置し、上流側気化装置で、液化天然
ガスを外管内で外管外周の熱媒体及び内管内の液化天然
ガスとの熱交換によりＯ℃以下の低温気化ガスとして導
出し、前記下流側熱交換器で加熱することを特徴とする
液化天然ガス気化装置である。
【００１０】この発明において、二重管式オープンラッ
ク型気化装置は、二重管の内管の一端より液化天然ガス
を供給して他端部より外管内に流入させてＵ型フローに
て、液化天然ガスの供給側の外管より導出可能となし、
かつ内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの自己熱交換を妨げ
る手段を一切設けない構造であれば、液化ガス入口ヘッ
ダータンク及び気化ガス出口ヘッダータンクは熱交換パ
ネルの上部または下部のいずれに配置する構成でもよ
い。また、二重管構造は、ＬＮＧを内管の一端から流入
させて、開放他端からＵターンさせたり、閉塞他端ある
いは小孔を設けた閉塞他端の外周等に設けた小孔より、
ＬＮＧとＮＧが混合して外管と内管間の環状通路を通過
させてＮＧが導出できれば、内管の上端が外管より突出
する、内管上端より高い位置に設けた外管上端よりＮＧ
を導出させる等の構成を採用することができる。
ク型気化装置は、二重管の内管の一端より液化天然ガス
を供給して他端部より外管内に流入させてＵ型フローに
て、液化天然ガスの供給側の外管より導出可能となし、
かつ内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの自己熱交換を妨げ
る手段を一切設けない構造であれば、液化ガス入口ヘッ
ダータンク及び気化ガス出口ヘッダータンクは熱交換パ
ネルの上部または下部のいずれに配置する構成でもよ
い。また、二重管構造は、ＬＮＧを内管の一端から流入
させて、開放他端からＵターンさせたり、閉塞他端ある
いは小孔を設けた閉塞他端の外周等に設けた小孔より、
ＬＮＧとＮＧが混合して外管と内管間の環状通路を通過
させてＮＧが導出できれば、内管の上端が外管より突出
する、内管上端より高い位置に設けた外管上端よりＮＧ
を導出させる等の構成を採用することができる。
【００１１】この発明において、二重管式オープンラッ
ク型気化装置の下流側に直列配置する単管式オープンラ
ック型熱交換器またはプレートフィン型熱交換器は、公
知の何れの構成であっても利用でき、例えば、単管式の
場合も実施例の如き海水を熱媒体とする一般的なアップ
フロー型でも、またダウンフロー型でもよく、さらに海
水以外の工業排熱を利用するため、種々熱媒体を用いた
プレートフィン型熱交換器を採用することができる。
ク型気化装置の下流側に直列配置する単管式オープンラ
ック型熱交換器またはプレートフィン型熱交換器は、公
知の何れの構成であっても利用でき、例えば、単管式の
場合も実施例の如き海水を熱媒体とする一般的なアップ
フロー型でも、またダウンフロー型でもよく、さらに海
水以外の工業排熱を利用するため、種々熱媒体を用いた
プレートフィン型熱交換器を採用することができる。
【００１２】
【作用】この発明は、二重管式オープンラック型気化装
置の熱交換パネル高さの２倍の伝熱長さを有する利点を
有効に活用するため、内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの
自己熱交換を積極的に利用したことにより、海水の散水
量の減少やＬＮＧの流量増加にかかわらず出口ガス温度
を０℃以下に安定させることができ、管内のＵターン部
での温度を高くでき、その結果、熱交換パネル全体への
氷着を低減でき、さらに直列配置する下流側熱交換器
も、流入する被加熱ＮＧの温度が一定であることから加
熱条件も一定に保持でき、システム全体でみても常に安
定したＬＮＧの気化、加熱を行うことができる。
置の熱交換パネル高さの２倍の伝熱長さを有する利点を
有効に活用するため、内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの
自己熱交換を積極的に利用したことにより、海水の散水
量の減少やＬＮＧの流量増加にかかわらず出口ガス温度
を０℃以下に安定させることができ、管内のＵターン部
での温度を高くでき、その結果、熱交換パネル全体への
氷着を低減でき、さらに直列配置する下流側熱交換器
も、流入する被加熱ＮＧの温度が一定であることから加
熱条件も一定に保持でき、システム全体でみても常に安
定したＬＮＧの気化、加熱を行うことができる。
【００１３】
【実施例】図１に示すこの発明による液化天然ガス気化
装置は、複数の熱交換パネルからなる二重管式オープン
ラック型気化装置１と単管式オープンラック型熱交換器
１０を直列配置してシステム化してある。
装置は、複数の熱交換パネルからなる二重管式オープン
ラック型気化装置１と単管式オープンラック型熱交換器
１０を直列配置してシステム化してある。
【００１４】二重管式オープンラック型気化装置１を構
成する複数の熱交換パネル２は、それぞれ二重管構造の
熱交換管３を多数並列して立設配置し、熱交換パネル２
を構成してあり、該パネル２の上部にＬＮＧ入口ヘッダ
ータンク３及びＮＧ出口ヘッダータンク４が設けてあ
る。熱交換管３は、図２に示す如く、所要長さ、内径を
有し下端を閉塞した外管５の内底に内管６の開放下端を
望ませて内挿入してあり、また、内管６上端がＬＮＧ入
口ヘッダータンク３に接続されてＬＮＧを導入流下可能
にし、外管５の上端部は閉塞され、上部外周にＮＧ出口
ヘッダータンク４を設けた構成からなる。また、内管６
の下端を閉塞して内管６下部に所要内径の小孔を設置範
囲や間隔、数を適宜選定して設けてもよい。
成する複数の熱交換パネル２は、それぞれ二重管構造の
熱交換管３を多数並列して立設配置し、熱交換パネル２
を構成してあり、該パネル２の上部にＬＮＧ入口ヘッダ
ータンク３及びＮＧ出口ヘッダータンク４が設けてあ
る。熱交換管３は、図２に示す如く、所要長さ、内径を
有し下端を閉塞した外管５の内底に内管６の開放下端を
望ませて内挿入してあり、また、内管６上端がＬＮＧ入
口ヘッダータンク３に接続されてＬＮＧを導入流下可能
にし、外管５の上端部は閉塞され、上部外周にＮＧ出口
ヘッダータンク４を設けた構成からなる。また、内管６
の下端を閉塞して内管６下部に所要内径の小孔を設置範
囲や間隔、数を適宜選定して設けてもよい。
【００１５】熱交換パネル２を構成する各外管５の外面
には、ＮＧ出口ヘッダータンク４側の下方及びその反対
側のＬＮＧ入口ヘッダータンク３の下方に対向配置した
散水トラフ（図示せず）からの溢水が流下する。
には、ＮＧ出口ヘッダータンク４側の下方及びその反対
側のＬＮＧ入口ヘッダータンク３の下方に対向配置した
散水トラフ（図示せず）からの溢水が流下する。
【００１６】単管式オープンラック型熱交換器１０は、
スターフィンチューブからなる熱交換管を多数並列して
立設配置し、熱交換パネル１１を構成してあり、該パネ
ル１１の下部に低温ＮＧ入口ヘッダータンク１２、該パ
ネル１１の上部に常温ＮＧ出口ヘッダータンク１３が設
けてあり、さらに図示しないが、ＮＧ出口ヘッダータン
ク１３下方に散水トラフが対向配置してある。
スターフィンチューブからなる熱交換管を多数並列して
立設配置し、熱交換パネル１１を構成してあり、該パネ
ル１１の下部に低温ＮＧ入口ヘッダータンク１２、該パ
ネル１１の上部に常温ＮＧ出口ヘッダータンク１３が設
けてあり、さらに図示しないが、ＮＧ出口ヘッダータン
ク１３下方に散水トラフが対向配置してある。
【００１７】上記構成において、二重管式オープンラッ
ク型気化装置１の各ＬＮＧ入口ヘッダータンク３より内
管６にＬＮＧが流下すると、内管６下端よりＵターンし
て外管５と内管６との間の円環状通路を上昇するが、そ
の間に海水→外管→ＮＧ→内管→ＬＮＧと入熱させてＬ
ＮＧを気化させる。内管６下端部、すなわち折り返し点
における気液混合状態を適宜選定することにより、該パ
ネル２下端の折り返し点の温度を高めるができ、外管５
の外表面に発生する氷着量を抑制でき、氷結のアンバラ
ンスによる熱応力の発生が防止できる。
ク型気化装置１の各ＬＮＧ入口ヘッダータンク３より内
管６にＬＮＧが流下すると、内管６下端よりＵターンし
て外管５と内管６との間の円環状通路を上昇するが、そ
の間に海水→外管→ＮＧ→内管→ＬＮＧと入熱させてＬ
ＮＧを気化させる。内管６下端部、すなわち折り返し点
における気液混合状態を適宜選定することにより、該パ
ネル２下端の折り返し点の温度を高めるができ、外管５
の外表面に発生する氷着量を抑制でき、氷結のアンバラ
ンスによる熱応力の発生が防止できる。
【００１８】外管５と内管６との間の円環状通路を上昇
したＮＧは、外管５上部のＮＧ出口ヘッダータンク４よ
り導出させるが、折り返し点における気液混合状態と供
給直後のＬＮＧと導出直前のＮＧとの自己熱交換状態を
適宜選定して、この出口ガス温度を０℃以下にすること
により、図３に熱交換パネルの高さ位置と温度との関係
を示すように、実線で示す定常運転時と破線で示す海水
散水量が低下した時の熱交換パネル内のＮＧ温度は異な
るが、共に出口ガス温度を同一に安定させることができ
る。
したＮＧは、外管５上部のＮＧ出口ヘッダータンク４よ
り導出させるが、折り返し点における気液混合状態と供
給直後のＬＮＧと導出直前のＮＧとの自己熱交換状態を
適宜選定して、この出口ガス温度を０℃以下にすること
により、図３に熱交換パネルの高さ位置と温度との関係
を示すように、実線で示す定常運転時と破線で示す海水
散水量が低下した時の熱交換パネル内のＮＧ温度は異な
るが、共に出口ガス温度を同一に安定させることができ
る。
【００１９】さらに直列配置する下流側単管式オープン
ラック型熱交換器１０では、熱交換パネル１１の下部の
低温ＮＧ入口ヘッダータンク１２から０℃以下のＮＧが
流入し、該パネル１１を上昇する間に加熱されて所要温
度なり、常温ＮＧ出口ヘッダータンク１３より導出され
る。この熱交換器１０では、流入する被加熱ＮＧの温度
が一定であることから加熱条件もほぼ一定に保持でき
る。
ラック型熱交換器１０では、熱交換パネル１１の下部の
低温ＮＧ入口ヘッダータンク１２から０℃以下のＮＧが
流入し、該パネル１１を上昇する間に加熱されて所要温
度なり、常温ＮＧ出口ヘッダータンク１３より導出され
る。この熱交換器１０では、流入する被加熱ＮＧの温度
が一定であることから加熱条件もほぼ一定に保持でき
る。
【００２０】
【発明の効果】この発明による液化天然ガス気化装置
は、ＬＮＧの気化を二重管式オープンラック型気化装置
で行うに際して、内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの自己
熱交換を積極的に利用して海水の散水量の減少やＬＮＧ
の流量増加にかかわらず出口ガス温度を安定させ、熱交
換パネル全体への氷着を低減でき、さらに直列配置する
下流側熱交換器も、流入する被加熱ＮＧの温度が一定で
あることから加熱条件も安定し、システム全体でみても
常に安定したＬＮＧの気化、加熱を行うことができる。
は、ＬＮＧの気化を二重管式オープンラック型気化装置
で行うに際して、内管内のＬＮＧと外管内のＮＧの自己
熱交換を積極的に利用して海水の散水量の減少やＬＮＧ
の流量増加にかかわらず出口ガス温度を安定させ、熱交
換パネル全体への氷着を低減でき、さらに直列配置する
下流側熱交換器も、流入する被加熱ＮＧの温度が一定で
あることから加熱条件も安定し、システム全体でみても
常に安定したＬＮＧの気化、加熱を行うことができる。
【図１】この発明による液化天然ガス気化装置の構成を
示す斜視説明図である。
示す斜視説明図である。
【図２】二重管式オープンラック型気化装置の熱交換パ
ネルの概略構成を示す縦断説明図である。
ネルの概略構成を示す縦断説明図である。
【図３】熱交換パネルの高さ位置と温度との関係を示す
グラフである。
グラフである。
１ 二重管式オープンラック型気化装置 ２ 熱交換パネル ３ ＬＮＧ入口ヘッダータンク ４ ＮＧ出口ヘッダータンク ５ 外管 ６ 内管 １０ 単管式オープンラック型熱交換器 １１ 熱交換パネル １２ 低温ＮＧ入口ヘッダータンク １３ 常温ＮＧ出口ヘッダータンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄谷 仁延 兵庫県尼崎市扶桑町１番10号 住友精密 工業株式会社内 (72)発明者 秋山 優 兵庫県尼崎市扶桑町１番10号 住友精密 工業株式会社内 (72)発明者 外池 嘉朗 兵庫県尼崎市扶桑町１番10号 住友精密 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 二重管構造の熱交換管を多数連立させて
熱交換パネルを形成し、液化ガス入口ヘッダータンク及
び気化ガス出口ヘッダータンクを熱交換パネルの上部ま
たは下部に配置し、熱交換パネルの上方に散水用トラフ
を配設し、二重管の内管の一端より液化天然ガスを供給
して他端部より外管内に流入させてＵ型フローにて、液
化天然ガスの供給側の外管より導出可能となした二重管
式オープンラック型気化装置と、単管式オープンラック
型熱交換器またはプレートフィン型熱交換器を直列配置
し、上流側気化装置で、液化天然ガスを外管内で外管外
周の熱媒体及び内管内の液化天然ガスとの熱交換により
Ｏ℃以下の低温気化ガスとして導出し、前記下流側熱交
換器で加熱することを特徴とする液化天然ガス気化装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17028692A JP2668484B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 液化天然ガス気化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17028692A JP2668484B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 液化天然ガス気化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05332499A JPH05332499A (ja) | 1993-12-14 |
| JP2668484B2 true JP2668484B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=15902137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17028692A Expired - Lifetime JP2668484B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 液化天然ガス気化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2668484B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1294377C (zh) | 2002-02-27 | 2007-01-10 | 埃克赛勒瑞特能源有限合伙公司 | 在运输工具上再气化液化天然气的方法和设备 |
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-
1992
- 1992-06-03 JP JP17028692A patent/JP2668484B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05332499A (ja) | 1993-12-14 |
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Legal Events
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