JP2011002120A - 温水バス式気化器 - Google Patents

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Abstract

【課題】シェル本体の径を小さくすることができ、温水バスの小型化を図れ、また、設置面積が小さくてすみ、更には、シェル本体内を上下方向に流れる温水の温度の均等化を図ることができる温水バス式気化器を提供することを課題とする。
【解決手段】垂直円筒型のシェル本体2内の、伝熱管束4の始端部と入口ヘッダー6を、入口ヘッダー6からシェル本体2の半径方向外側に向けて折れ曲がる入口側接続管7で接続すると共に、伝熱管束4の終端部と出口ヘッダー8を、シェル本体2の半径方向中心側に向けて折れ曲がる出口側接続管9で接続し、シェル本体2内に、複数枚のバッフルプレート10を配置して、シェル本体2内の温水の流れを蛇行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液化天然ガス(LNG)や液化酸素(LO)、液化窒素(LN)、液化エチレン等の低温の気化対象媒体を、温水を用いて気化する温水バス式気化器に関するものである。
小規模のLNG基地等において、LNG等の気化対象媒体を連続して気化する気化器としては、従来から、大気を熱源とする空温式気化器と、温水を熱源とする温水式気化器が知られていた。特に温水式気化器は、連続運転ができ、切り替え予備機を必要としないという特長があり、また、小スペース、低イニシャルコストであるという理由で広く採用されてきた。
従来から用いられてきた温水バス式気化器の一例としては、特許文献1に記載の温水バス式気化器がある。この温水バス式気化器は、温水バスを形成するシェル本体内に温水を供給すると共に、シェル本体内に設けた複数列の伝熱管でなる伝熱管束内にLNG等の気化対象媒体を供給し、伝熱管束内の気化対象媒体とシェル本体内の温水との熱交換により、伝熱管束内の液体の気化対象媒体を気化させ、その気化、蒸発した気化対象媒体のガスを次工程等に送り活用しようという装置である。尚、特許文献1に記載の温水バス式気化器のシェル本体は水平円筒型であり、コンパクト、低重量、低価格等の理由で近年採用されるようになってきたが、他に従来から汎用されてきた温水バス式気化器としては、水平角型のシェル本体を用いた温水バス式気化器がある。
しかしながら、これら従来から用いられてきた温水バス式気化器は、いずれもが横置きの水平型のシェル本体を用いており、また、特許文献1に記載の温水バス式気化器は、それ以前から用いられてきた水平角型のシェル本体を用いた温水バス式気化器と比較して小型化されたといえども、まだシェル本体の径は大きく、且つその重量も重く、その温水バス式気化器が設置される基礎が負担する荷重はかなり大きく、堅固な基礎を構築しなければならないという実情があった。
具体的な従来技術を、水平円筒型のシェル本体を有する温水バス式気化器を例にとり、以下、図10および図11に基づき説明する。この従来の温水バス式気化器では、伝熱管束4内を流通する気化対象媒体と熱交換させるためにシェル本体2内に供給される温水は、シェル本体2内の下部に配置された温水分配管29から供給される。このシェル本体2内に供給された温水は、伝熱管束4内を流通する気化対象媒体と熱交換し、徐々に温度を下げつつシェル本体2内を上昇し、対向配置された整流板30a、30bのうち、上縁にジグザグの隙間が形成された一方の整流板30aの上縁を越えて流路変更し、温水出口31より排水されてボイラ系の次工程へ送出される。
このように、従来の横置き水平型のシェル本体2を用いた温水バス式気化器では、シェル本体2内の下部に温水分配管29を配置する必要があり、また、温水は一方の整流板30aの上縁を越えて温水出口31より排水されるため、シェル本体2内の上部には一定の容積以上の空間が必要であり、必然的にシェル本体2は一定の大きさ以上としなければならないのが実情であり、横置き水平型の温水バス式気化器を小型化するには限界があった。
特開2001−201279号公報
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、シェル本体の径を小さくすることができ、温水バスの小型化を図れ、また、設置面積が小さくてすみ、更には、シェル本体内を上下方向に流れる温水の温度の均等化を図ることができる温水バス式気化器を提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、温水バスを形成する垂直円筒型のシェル本体内に、垂直方向に複数列に並んだ伝熱管と、その伝熱管の端部を接続する180°リターンベンドでなる伝熱管束を設け、その伝熱管束内を流通する気化対象媒体を、前記シェル本体内を流通する温水と熱交換して気化させる温水バス式気化器であって、前記伝熱管束の始端部と入口ヘッダーを、その入口ヘッダーから前記シェル本体の半径方向外側に向けて折れ曲がる入口側接続管で接続すると共に、前記伝熱管束の終端部と出口ヘッダーを、その伝熱管束の終端部から前記シェル本体の半径方向中心側に向けて折れ曲がる出口側接続管で接続し、前記シェル本体内に、複数枚のバッフルプレートを上下方向に間隔を開けて配置して、前記シェル本体内を上下方向に流通する温水の流れを蛇行させることを特徴とする温水バス式気化器である。
請求項2記載の発明は、前記複数枚のバッフルプレートは、複数の通水孔が形成されたバッフルプレートであり、上下に隣り合うバッフルプレートの通水孔の位置は、水平方向でずれた位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の温水バス式気化器である。
請求項3記載の発明は、上下に隣り合うバッフルプレート間の、前記シェル本体内の前記伝熱管束が配置されていない周縁部に、整流板が配置されていることを特徴とする請求項2記載の温水バス式気化器である。
請求項4記載の発明は、前記複数枚のバッフルプレートは、前記シェル本体の内壁面に添った一側方に通水口が形成された状態で配置されたバッフルプレートであり、上下に隣り合うバッフルプレートで、通水口が形成された位置が水平方向でずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の温水バス式気化器である。
請求項5記載の発明は、前記入口ヘッダーが、伝熱管束の荷重を受ける支承材に収縮緩衝材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温水バス式気化器である。
請求項6記載の発明は、前記シェル本体内には、他の熱交換器用の伝熱管束が併せて配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の温水バス式気化器である。
本発明の請求項1記載の温水バス式気化器によると、シェル本体を垂直円筒型とすることで、シェル本体の径を小さくすることができ、温水バスの小型化を図ることができ、また、垂直円筒型であるため設置面積も小さくてすむ。また、シェル本体内に、伝熱管束をスペースの無駄なく幅広く配置することができる。更には、シェル本体内に複数枚のバッフルプレートを配置することで、垂直円筒型のシェル本体内を上下方向に流れる温水の温度の均等化を図ることができる。
本発明の請求項2記載の温水バス式気化器によると、上下に隣り合うバッフルプレートの通水孔の位置を水平方向でずれた位置に形成することにより、垂直円筒型のシェル本体内を上下方向に流れる温水の流れを確実に蛇行させることができ、シェル本体内を上下方向に流れる温水の温度の均等化を図ることができる。
本発明の請求項3記載の温水バス式気化器によると、整流板を配置することにより、伝熱管束が配置されていないシェル本体内の周縁部を、温水がショートパスして流れることを防止することができる。
本発明の請求項4記載の温水バス式気化器によると、通水口の位置を、上下に隣り合うバッフルプレートの配置を変えることで、水平方向でずれた位置とすることができ、垂直円筒型のシェル本体内を上下方向に流れる温水の流れを確実に蛇行させることができ、シェル本体内を上下方向に流れる温水の温度の均等化を図ることができる。
本発明の請求項5記載の温水バス式気化器によると、気化する前の気化対象媒体の低温の影響を受けて、入口ヘッダーの取付部に収縮熱応力が発生することを抑制することができる。
本発明の請求項6記載の温水バス式気化器によると、シェル本体内に、他の熱交換器用の伝熱管束が併せて配置することで、有効利用、多機能化を図ることができる。
本発明の一実施形態の温水バス式気化器を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態の温水バス式気化器を示す図1のA−A線横断面図である。 伝熱管と、入口ヘッダー或いは出口ヘッダーを接続した状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態の温水バス式気化器を示し、(a)は図1のシェル本体を除くB−B線横断面図、(b)は図1のシェル本体を除くC−C線横断面図である。 本発明の異なる実施形態の温水バス式気化器を示す縦断面図である。 本発明の異なる実施形態の温水バス式気化器を示す図5のA−A線横断面図である。 入口ヘッダーの支承材への取付状態を示す正面図である。 出口ヘッダーの支承材への取付状態を示す正面図である。 本発明の更に異なる実施形態の温水バス式気化器を示す横断面図である。 従来の温水バス式気化器の一例を示す長尺方向の縦断面図である。 従来の温水バス式気化器の一例を示す短尺方向の縦断面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて更に詳細に説明する。
図1および図2は本発明の一実施形態の温水バス式気化器を示し、図1は温水バス式気化器の縦断面図、図2は温水バス式気化器の横断面図である。
この温水バス式気化器は、温水が供給されるための温水バス1を形成する垂直円筒型のシェル本体2と、このシェル本体2の内部に設けられる垂直方向複数列の伝熱管3とその伝熱管の端部を接続する180°リターンベンド5で形成された伝熱管束4を有して構成されており、シェル本体2内には温水が、伝熱管束4内には、液化天然ガス(LNG)、液化酸素(LO)、液化窒素(LN)、或いは液化エチレン等の気化対象媒体が供給される。
シェル本体2は、先に説明したように垂直円筒型であり、その上下面が閉塞されて温水バス1を形成している。このシェル本体2の下部側面には給水口17が形成されており、この給水口17から熱交換のために必要な高温の温水が供給される。また、このシェル本体2の上面には排水口18が形成されている。シェル本体2内を上昇し、熱交換を終えて供給時と比較して低温になった温水が、この排水口18から排水され、例えば、ボイラ系の次工程へ送出される。尚、19は、供給された高温の温水がその正面の入口ヘッダー6側に直接流入して高温のまま入口ヘッダー6に接触しないように設けられたインピンンジメントバッフルである。
伝熱管束4は、その内部に供給されたLNG等の気化対象媒体を、温水バス1内に供給された温水と熱交換することにより、その伝熱管束4の内部で、LNG等の気化対象媒体を天然ガス(NG)等のガスとして気化させるために設けられたものである。この伝熱管束4は、直管状の伝熱管3を垂直方向に複数列並べ、それら隣り合う伝熱管3の端部を複数の180°リターンベンド5で接続することにより管路が連続する状態として構成されており、その伝熱管束4の始端部を入口側接続管7を介して入口ヘッダー6に、また、その伝熱管束4の終端部を出口側接続管9を介して出口ヘッダー8に夫々接続することで、シェル本体2内に設けられている。この入口ヘッダー6並びに出口ヘッダー8に関わる構成については後ほど詳細に説明する。
図3に、伝熱管束4の始端部(伝熱管3)と入口ヘッダー6を入口側接続管7を介して接続した状態、或いは、伝熱管束4の終端部(伝熱管3)と出口ヘッダー8を出口側接続管9を介して接続した状態を示す。伝熱管束4の始端部と入口ヘッダー6を接続する場合は、入口ヘッダー6からシェル本体2の半径方向外側に向けて折れ曲がるような形状の入口側接続管7を介して接続する。一方、伝熱管束4の終端部と出口ヘッダー8を接続する場合は、伝熱管束4の終端部からシェル本体2の半径方向中心側に向けて折れ曲がるような形状の出口側接続管9を介して接続する。このように、伝熱管束4の始端部および終端部を、入口ヘッダー6および出口ヘッダー8に接続することで、シェル本体2内に、伝熱管束4をスペースの無駄なく幅広く配置することができる。
伝熱管束4は、前述したように、複数本の平行に配置した伝熱管3と、それら伝熱管3を接続する複数本の円弧状の180°リターンベンド5より構成されており、シェル本体2内に複数本の伝熱管3が垂直方向に延びて複数回パスされる。本実施形態では、伝熱管束4において、複数本の180°リターンベンド5を、図2に示すように、ランダムに様々な方向に向けて配置することにより、伝熱管束4を、温水バス1の上面側(或いは下面側)から見てジグザグに配置することができる。このように、伝熱管束4をシェル本体2内にジグザグに配置することにより、各伝熱管3の間に間隔をあけて、垂直円筒型のシェル本体2内に、伝熱管束4を幅広く高密度に有効に配置することができる。
尚、以上の説明では、180°リターンベンド5をランダムに様々な方向に向けて配置することにより、伝熱管束4を温水バス1の上面側から見てジグザグに配置することができると説明した。このジグザグの配置は、シェル本体2内に伝熱管束4を幅広く高密度に配置することができるという点で有効であるが、全ての180°リターンベンド5を、温水バス1の上面側から見て90°で順に折れ曲がるように配置し、各伝熱管3を等間隔で整列した状態で配置しても構わない。
また、シェル本体2内には、複数枚のバッフルプレート10が上下方向に一定間隔を開けて配置されている。このバッフルプレート10の形状は、図4に示すように円盤状であり、シェル本体2内に供給された温水が下方から上方に向けて通過する複数の通水孔11と、伝熱管3が挿通する複数の挿通孔20が配置されている。バッフルプレート10は、この挿通孔20を挿通する伝熱管3に取り付けられていると共に、シェル本体2内の周縁部に垂直に設けられた複数本のタイロッド21で支持されることで、シェル本体2内に取り付けられている。
図4(a)に示すバッフルプレート10は奇数段(下から数える)に設けられるバッフルプレート10a、図4(b)に示すバッフルプレート10は偶数段に設けられるバッフルプレート10bであり、両方のバッフルプレート10a、10bは、平面視で、伝熱管3が挿通する挿通孔20は同じ位置に形成されている。一方、温水が通過する通水孔11は水平方向にずれた位置、具体的には、1ピッチ置き(図の上下方向)にずれた位置に形成されている。
このように、奇数段に設けられるバッフルプレート10aと偶数段に設けられるバッフルプレート10bで、温水が通過する通水孔11が水平方向にずれた位置に形成することにより、シェル本体2内を下方から上方に向けて流通する温水の流れを蛇行させることができ、シェル本体2内を下方から上方に向けて流れる温水の温度の均等化を図ることができる。
尚、以上の説明では、図4に示すように、複数の通水孔11が規則正しく並んだ事例に基づいて説明したが、これら複数の通水孔11はランダムに配置されていても良く、また、2種類のバッフルプレート10が奇数段と複数段の1段置きではなく、例えば、3種類の通水孔11の配置のバッフルプレート10が、3段置きに順に並べられていても良い。
また、上下に隣り合うバッフルプレート10a、10bの間の、伝熱管束4が配置されていないシェル本体2内の周縁部には整流板12が配置されている。この整流板12の形状は、円弧と直線で囲まれたような弓形であり、バッフルプレート10と同様に、シェル本体2内の周縁部に垂直に設けられた複数本のタイロッド21で支持されている。また、この整流板12は伝熱管束4の両側に対になって設けられている(図4では破線で示す。)が、伝熱管束4の周囲の四方に4枚対になって設けられていても良い。また、これら整流板12は必ずしも対になって設けられていなくても良く、シェル本体2内の異なる高さ位置に設けられていても良い。
このように上下に隣り合うバッフルプレート10a、10bの間に整流板12を配置することにより、シェル本体2内を下方から上方に向けて流通する温水が、伝熱管束4が配置されていないシェル本体2内の周縁部を通過して、伝熱管束4内の気化対象媒体と熱交換せずに、ショートパスして流れ去ることを防止することができる。
入口ヘッダー6並びに出口ヘッダー8は、シェル本体2の周縁部とは離れて温水バス1の比較的内方の位置に設けられている。その理由は、供給管22並びに排気管23の貫通部に、管内冷熱から断熱するためのキャップや板を取り付けている(図示せず)ためであり、必然的に、直交する入口ヘッダー6並びに出口ヘッダー8は、温水バス1の比較的内方の位置に設けられる。入口ヘッダー6には気化対象媒体が、温水バス1の外部から供給される供給管22が接続されており、出口ヘッダー8には気化対象媒体が熱交換により気化されたガスが、温水バス1の外部の次工程へ送出される排気管23が接続されている。
図7は入口ヘッダー6の支承材14(入口側支承材14a)への取付状態を、図8は出口ヘッダー8の支承材14(出口側支承材14b)への取付状態を夫々示す。図7および図8に示すように、入口ヘッダー6並びに出口ヘッダー8は、伝熱管束4の荷重を受ける支承材14に取り付けられる。
気化対象媒体の温度は、供給管22から供給された状態では気化する前の極めて低温であるのに対し、排気管23から送出する直前の熱交換を終えて気化した状態では温度が上昇しているため、入口ヘッダー6と出口ヘッダー8では、支承材14への取付方法が異なる。
図7に示すように、入口ヘッダー6は、シェル本体2内に設けられた入口側支承材14aに取り付けられる。その入口ヘッダー6が設けられた位置では、気化対象媒体の温度が極めて低温であり、インピンンジメントバッフル19で極低温の給水が直接入口ヘッダー6に当たらないようにしてはいるが、雰囲気温度が高いので、入口ヘッダー6内での異常沸騰に伴う液面変動並びに温度差サイクルによって疲労が発生する懸念があるため、入口ヘッダー6の周囲は断熱材24で被覆されている。また、この断熱材24で被覆された入口ヘッダー6にはT字形の支持材25の先端部が固着され、その支持材25の取付面と入口側支承材14aの間にゴム等の収縮緩衝材15を挟み込み、スプリングワッシャー付きのボルトナット等の固着具26で固定することで、入口ヘッダー6は取り付けられる。
一方、出口ヘッダー8が設けられた位置では、前記した温度差サイクルの影響を受ける可能性は殆どないため、図8に示すように、入口ヘッダー6は、Uボルト27により簡易な方法で出口側支承材14bに取り付けられる。
図5および図6は本発明の異なる実施形態の温水バス式気化器を示し、図5は温水バス式気化器の縦断面図、図6は温水バス式気化器の横断面図である。図1および図2に示す実施形態と異なるのは、バッフルプレート10に関わる構成だけで、その他の構成は同一であるので、バッフルプレート10に関する構成以外の説明については省略する。
この実施形態でも、シェル本体2内に、複数枚のバッフルプレート10が上下方向に一定間隔を開けて配置されている。このバッフルプレート10の形状は、図6に示すように一側方が弓形に切り欠かれたような略円盤状の形状であり、シェル本体2の内壁面との間の空間が通水口13となっている。このバッフルプレート10は、いわゆるセグメンタルバッフルと称されるバッフルプレート10であり、図5に示すように、通水口13は、上下1段置きに対向する側に設けられており、奇数段同士のバッフルプレート10、偶数段同士のバッフルプレート10では、通水口13は夫々同じ側に設けられている。
このように、奇数段に設けられるバッフルプレート10と偶数段に設けられるバッフルプレート10で、温水が通過する通水口13がシェル本体2内の対向する側に形成されることにより、シェル本体2内を下方から上方に向けて流通する温水の流れを横断する方向の流れとして大きく蛇行させることができ、シェル本体2内を下方から上方に向けて流れる温水の温度の均等化を図ることができる。
尚、以上の説明では、図5に示すように、通水口13が上下1段置きに対向する側に設けられた事例に基づいて説明したが、これら複数の通水口13は上下で水平方向にずれた位置に設けられておれば良く、例えば、ランダムな位置に配置されていても良い。また、これらバッフルプレート10は、そのバッフルプレート10に形成された挿通孔20を挿通する伝熱管3に取り付けられていると共に、シェル本体2内の周縁部に垂直に設けられた複数本のタイロッド21で支持されている。
尚、図1および図5に示す28は、本発明の温水バス式気化器が設置される基礎であり、温水バス1を形成するシェル本体2を垂直円筒型とすることにより、温水バス1を形成するシェル本体2が横置き水平型の場合より、小さな基礎28とすることができる。
図9には、シェル本体2内に、以上に説明した伝熱管束4とは異なる他の熱交換器用の伝熱管束16を併せて配置した事例を示す。具体的には、他の熱交換器用の伝熱管束16は、BOG加湿器の伝熱管束16や、加圧蒸発器の伝熱管束16である。
1…温水バス
2…シェル本体
3…伝熱管
4…伝熱管束
5…180°リターンベンド
6…入口ヘッダー
7…入口側接続管
8…出口ヘッダー
9…出口側接続管
10…バッフルプレート
10a…奇数段に設けられるバッフルプレート
10b…偶数段に設けられるバッフルプレート
11…通水孔
12…整流板
13…通水口
14…支承材
14a…入口側支承材
14b…出口側支承材
15…収縮緩衝材
16…他の熱交換器用の伝熱管束
17…給水口
18…排水口
19…インピンンジメントバッフル
20…挿通孔
21…タイロッド
22…供給管
23…排気管
24…断熱材
25…支持材
26…固着具
27…Uボルト
28…基礎

Claims (6)

  1. 温水バスを形成する垂直円筒型のシェル本体内に、垂直方向に複数列に並んだ伝熱管と、その伝熱管の端部を接続する180°リターンベンドでなる伝熱管束を設け、その伝熱管束内を流通する気化対象媒体を、前記シェル本体内を流通する温水と熱交換して気化させる温水バス式気化器であって、
    前記伝熱管束の始端部と入口ヘッダーを、その入口ヘッダーから前記シェル本体の半径方向外側に向けて折れ曲がる入口側接続管で接続すると共に、
    前記伝熱管束の終端部と出口ヘッダーを、その伝熱管束の終端部から前記シェル本体の半径方向中心側に向けて折れ曲がる出口側接続管で接続し、
    前記シェル本体内に、複数枚のバッフルプレートを上下方向に間隔を開けて配置して、前記シェル本体内を上下方向に流通する温水の流れを蛇行させることを特徴とする温水バス式気化器。
  2. 前記複数枚のバッフルプレートは、複数の通水孔が形成されたバッフルプレートであり、上下に隣り合うバッフルプレートの通水孔の位置は、水平方向でずれた位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の温水バス式気化器。
  3. 上下に隣り合うバッフルプレート間の、前記シェル本体内の前記伝熱管束が配置されていない周縁部に、整流板が配置されていることを特徴とする請求項2記載の温水バス式気化器。
  4. 前記複数枚のバッフルプレートは、前記シェル本体の内壁面に添った一側方に通水口が形成された状態で配置されたバッフルプレートであり、上下に隣り合うバッフルプレートで、通水口が形成された位置が水平方向でずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の温水バス式気化器。
  5. 前記入口ヘッダーが、伝熱管束の荷重を受ける支承材に収縮緩衝材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温水バス式気化器。
  6. 前記シェル本体内には、他の熱交換器用の伝熱管束が併せて配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の温水バス式気化器。
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