JP2005314542A - 金属貼合せ成形加工用フィルム - Google Patents

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直子 松村
Hitoshi Taguchi
等 田口
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Abstract

【課題】 優れた成形加工性を有し、レトルト後外観、ゴールド発色性に優れた金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】 着色剤を0.1〜5.0重量%含有するポリエステル組成物からなり、色差計により測定したa*値が−30〜20、b*値が20〜70であり、かつ125℃×90分のレトルト処理前後におけるヘーズ変化量ΔHzが10以下であることを特徴とする金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムに関し、更に詳しくは製膜性に優れ、金属板に貼合せて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性を示し、レトルト後の外観、ゴールド発色性等に優れた金属缶、例えば飲料缶、食品缶等を製造し得る金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムに関する。
金属缶には内外面の腐蝕防止として一般に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向上、公害防止の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性樹脂フィルムによる被覆が試みられている。すなわち、ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属板に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートした後、絞り加工等により製缶する方法の検討が進められている。
一方、缶の外観上に高級感を与えるためにゴールド色に発色する塗料が現在でも広く使用されており、これを着色フィルムのラミネートで代替する提案がされているが多くの課題がある。例えば特開2001−301025号公報においては、エチレンテレフタレートを主たる構成成分とした着色ポリエステルフィルムが開示されているが、フィルムの融点が高いことから金属板上への良好な密着性を得られるラミネートが難しく、また成形性が低い浅絞り缶程度しか用いることが出来ず、最も広く普及している飲料缶のような成形加工度の高い用途には適応が出来ないという問題があった。また、特開2003−26823号公報においては、PETを共重合化し、低融点化、低結晶化することにより、熱ラミネート性と成形性の良好な着色ポリエステルフィルムが開示されているが、ラミネート時に溶融して非晶化したフィルムがレトルト殺菌処理時に結晶化して白色化し美観を損なうという問題があった。
特開2001−301025号公報 特開2003−26823号公報
従って従来の技術では高度な成形加工性を有し、かつ耐レトルト白化性、金属貼合せ後のゴールド発色性のすべてを満足するものはなかった。
本発明の目的は、優れた成形加工性を有し、かつ耐レトルト白化性、金属貼合せ後のゴールド発色性に優れた金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムであって、金属板と貼り合わせることによって、金属缶、例えば飲料缶、食品缶を製造し得る金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムを提供することにある。
すなわち、本発明は、着色剤を0.1〜5.0重量%含有するポリエステル組成物からなり、色差計により測定したa*値が−30〜20、b*値が20〜70であり、かつ125℃×90分のレトルト処理前後におけるヘーズ変化量ΔHzが10以下であることを特徴とする金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムである。
本発明の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムは、優れた成形加工性、レトルト後外観、ゴールド発色性に非常に優れている。従って、清涼飲料水や食缶用などの金属缶の缶胴部や蓋材部に貼り合せて用いるのに、特に好適である。
[ポリエステル]
本発明の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、芳香族ポリエステルを用いるが、ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)及び/又はポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)を主たる構成成分とするポリエステル組成物を用いることが好ましい。
本発明の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムは、単層のフィルムであってもよく、多層のフィルムであってもよい。
ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)は、テレフタル酸成分と1,4−ブタンジオール成分とを主成分としてなるポリエステルである。
これには、本発明の効果が損なわれない範囲、例えば全ジカルボン酸成分または全ジオール成分あたり30モル%以下、さらに例えば20モル%以下の範囲で共重合成分を共重合してもよい。この共重合成分は、ジカルボン酸成分でもジオール成分でもよい。
共重合成分として用いることのできるジカルボン酸成分としては、例えばイソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸;例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸の如き脂肪族ジカルボン酸;例えばシクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸を例示することができる。これらの中、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジガルボン酸またはアジピン酸が好ましい。
共重合成分として用いることのできるジオール成分としては、例えばエチレングリコール、ヘキサンジオールの如き脂肪族ジオール;例えばシクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオールを例示することができる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を用いてもよい。
共重合成分を用いる場合、共重合割合は、得られるポリマーの融点が好ましくは180〜223℃、さらに好ましくは200〜223℃、特に好ましくは210〜223℃の範囲になる割合である。ポリマーの融点が180℃未満ではポリエステルとしての結晶性が低く、結果としてフィルムの耐熱性が低下する。尚、ポリブチレンテレフタレートホモポリマーの融点は223℃であるので223℃である。
本発明におけるポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)は、テレフタル酸成分とエチレングリコール成分とを主成分としてなるポリエステルである。
これには、本発明の効果が損なわれない範囲、例えば全ジカルボン酸成分または全ジオール成分あたり30モル%以下、さらに例えば20モル%以下の範囲で共重合成分を共重合してもよい。この共重合成分は、ジカルボン酸成分でもジオール成分でもよい。
共重合成分として用いることのできるジカルボン酸成分としては、例えばイソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸;例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸の如き脂肪族ジカルボン酸;例えばシクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸を例示することができる。これらの中、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジガルボン酸またはアジピン酸が好ましい。
共重合成分として用いることのできるジオール成分としては、例えばブタンジオール、ヘキサンジオールの如き脂肪族ジオール;シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオールを例示することができる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を用いてもよい。
共重合成分を用いる場合、共重合割合は、得られるポリマーの融点が好ましくは210〜256℃、さらに好ましくは215〜256℃、特に好ましくは220〜256℃の範囲になる割合である。ポリマー融点が210℃未満では耐熱性が劣ることになる。ポリマー融点が256℃を越えるとポリマーの結晶性が大きすぎて成形加工性が損なわれる。
なお、ポリマーの融点測定は、示差走査熱量計(TA Instruments製mDSC)を用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求める示差走査熱分析による。なお、サンプル量は約20mgとする。
本発明のポリエステルフィルムを製造するために用いられる原料ポリエステルの固有粘度は、ポリエステル(I)は、0.60〜2.00であることが好ましく、さらに好ましくは0.80〜1.70、特に好ましくは0.85〜1.50である。この固有粘度が0.6未満では実用に供することのできる機械的強度を有したフィルムが得られず好ましくなく、原料ポリエステル樹脂およびフィルムの生産性の面から2.0以下であることが好ましい。またポリエステル(II)の固有粘度は0.50〜0.80であることが好ましく、さらに好ましくは、0.54〜0.70、特に好ましくは0.57〜0.65である。固有粘度が0.50未満では実用に供することのできる機械的強度を有したフィルムが得られず好ましくなく、0.80を超えると成形加工性が損なわれ好ましくない。なお、共重合ポリエステルの固有粘度は、ο−クロロフェノールに溶解後、35℃で測定する。
本発明におけるポリエステル組成物は、ポリブチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(I)10〜70重量%と、ポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステル(II)30〜90重量%と、を溶融混合したポリエステル組成物からなることが好ましい。ポリエステル(I)40〜60重量%と、ポリエステル(II)40〜60重量%を溶融混合したポリエステル組成物からなることがさらに好ましい。フィルム全体としてポリエステル(I)が10重量%未満で、ポリエステル(II)が90重量%を超えると、最短結晶化時間が100秒を超えるためレトルト処理後の外観が斑点状に乳白色に変色し易く好ましくない。また、ポリエステル(I)が70重量%を超え、ポリエステル(II)が30重量%未満であると、最短結晶化時間が5秒未満となり結晶性が上がり過ぎるため製膜性が悪化するため好ましくない。
本発明のフィルムは、単層フィルムであってもよく、積層フィルムでもよい。積層フィルムの場合、少なくとも一つの層が着色剤を含有する必要がある。
[ポリエステルの製造方法]
ポリエステル(I)および(II)は、従来より公知の方法を適用して製造することができる。例えば、テレフタル酸と、エチレングリコールと、要すれば共重合成分と、をエステル化反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応させて共重合ポリエステルとする方法により製造することができる。ジメチルテレフタレートと、エチレングリコールと、要すれば共重合成分と、をエステル交換反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応させて共重合ポリエステルとする方法により製造してもよい。
[着色剤]
本発明のフィルムは、着色剤を0.1〜5.0重量%含有するポリエステル組成物からなる。すなわち、着色剤はフィルム全体の樹脂組成物100重量%に対し0.1〜5.0重量%、好ましくは0.3〜1.0重量%含有される。
着色剤には、色調を調整する為に他の成分を併用しても良いが、耐熱性の良好なものが好ましく、またその用途上食品衛生面での安全性が認められているものが好ましい。
着色剤は、原料樹脂の重合工程にて添加してもよいし、高濃度のマスターチップをニ軸押出機等により作成しておき、着色剤未含有のチップと混合することにより所望の濃度に調整してもよい。例えばスクリューフィーダーを使用して製膜工程のポリマー押出機に着色剤を粉体のままで直接添加する方法を用いてもよい。
[微粒子]
本発明のポリエステルフィルムにおいては、フィルム製造工程における取扱い性、特に巻取り性を改良するため、平均粒径2.5μm以下、好ましくは0.01〜1.8μmの微粒子を、ポリエステル100重量%に対し0.005〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%含有させることが好ましい。
この微粒子は無機、有機系を問わないが、無機系が好ましい。無機系微粒子としては、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウムを例示することができ、有機系微粒子としては架橋ポリスチレン粒子、架橋シリコーン樹脂粒子を例示することができる。いずれも平均粒径が2.5μm以下であることが望ましい。微粒子の平均粒径が2.5μmを超えると、成形加工により変形した部分の粗大粒子(例えば10μm以上の粒子)が起点となり、ピンホールを生じたり、場合によっては破断することもある。
特に、耐ピンホール性の点で好ましい微粒子は、平均粒径が2.5μm以下であるとともに、粒径比(長径/短径)が1.0〜1.2である単分散微粒子である。このような微粒子としては、真球状シリカ、真球状二酸化チタン、真球状ジルコニウム、真球状架橋シリコーン樹脂粒子を例示することができる。
本発明において、ポリエステル(I)およびポリエステル(II)は、製膜前までに溶融混練されていることが好ましい。
[最短半結晶化時間]
本発明において、フィルムの最短半結晶化時間は、1〜100秒であることが好ましく、5〜80秒であることが更に好ましく、5〜50秒であることが最も好ましい。最短半結晶化時間が1秒未満であると結晶性が上がり過ぎるため製膜性が悪化するため好ましくない。他方、最短結晶化時間が100秒を超えるとレトルト処理後の外観が斑点状に乳白色に変色するため好ましくない。
なお、ここでいう最短半結晶化時間とは、樹脂の結晶化が生じる温度範囲で半結晶化時間を測定し、該温度範囲の中で最も短かった半結晶化時間であり、ポリマー結晶化速度測定装置(コタキ製作所(株)製、MK−801型)を用いて、直交した偏光板の間に置いた試料の結晶化に伴い増加する光学異方性結晶成分による透過光を各試料温度で測定(脱偏光強度法)し、下記のアブラミ式を用いて結晶化度が1/2となる時間を算出した各試料温度での値の中で最も短い時間である。
試料(試料重量:8mg)は該装置に組み込まれた融解炉で樹脂の最高融点+50℃の温度で窒素中で1分間加熱後、直ちに試料を移動させて、結晶化浴中に浸漬し、10秒以内に試料温度を平衡な測定温度になるようにして測定を開始する。
ここでの最高融点とは示差走査熱量計(TA Instruments mDSC型)により20℃/分の昇温速度で昇温した時、1つあるいは2つ以上の吸熱ピークが認められるが、それらの吸熱ピークの最大深さを示す温度の中で最高の温度をいう。該脱偏光強度法は、新実験化学講座(丸善)および高分子化学 Vol.29.No.139、323および336(高分子学会)にも記載されているように、早い結晶化速度を測定する時に有効な方法である。
なお、試料が熱平衡に達するまでの時間を考慮し、結晶化浴中に試料を移動して10秒経過した時点をt=0秒として測定した。t=0秒で測定した脱偏光透過強度がIo、Log tに対して脱偏光透過強度をプロットして結晶化温度曲線が直線になりはじめた点の脱偏光透過強度をIgとする。
Figure 2005314542
本発明においては、ポリエステル(I)とポリエステル(II)のCOOH末端量がフィルムの最短半結晶化時間に大きく関係する。ポリエステル(I)のCOOH末端量を10〜70当量/トン、およびポリエステル(II)のCOOH末端量を10〜50当量/トンとすると最短半結晶化時間を本発明の範囲の制御することができる。他方、この方法をとらず、例えばポリマー溶融時の滞留時間を長くしたり、滞留温度を高くするとポリマーが熱分解により劣化して好ましくない。
ポリエステル(I)のCOOH末端量が10当量/トン未満であると、かかる最短半結晶化時間が長くなり過ぎて、ポリマーの劣化によるフィルムの製膜性が低下し易くなり、またレトルト処理後の外観が斑点状に乳白色に変色するため好ましくない。他方、COOH末端量が70当量/トンを超えるものは最短半結晶化時間が短くなり過ぎて、製膜工程中、特に延伸工程中で結晶化を起こしてしまい、局所的な厚み斑や幅変動の原因となり製膜性が低下し易く好ましくない。
ポリエステル(II)のCOOH末端量が10当量/トン未満であると、かかる最短半結晶化時間が長くなり過ぎて、ポリマーの劣化によるフィルムの製膜性が低下し易くなり、またレトルト処理後の外観が斑点状に乳白色に変色するため好ましくない。他方、COOH末端量が50当量/トンを超えるものは最短半結晶化時間が短くなり過ぎて、製膜工程中、特に延伸工程中で結晶化を起こしてしまい、局所的な厚み斑や幅変動の原因となり製膜性が低下し易く好ましくない。
なお、COOH末端量は、セイワ技研製COOH自動測定装置を用い、サンプル100mgにベンジルアルコール20mgを加え、窒素雰囲気下にて、200℃で4分間加熱した後、常温に冷却し、フェノールレッドを指示薬として0.02N水酸化ナトリウムベンジルアルコール溶液を滴下して、指示薬変色までの滴定量より下記式を用いて求められる。
COOH末端量(当量/トン)=滴定量(cc)×200
[色調]
本発明のポリエステルフィルムは、色差計により測定されるa*値が−30〜20、b*値が20〜70である色調を有することが必要であり、a*値が−20〜10、b*値が40〜70であることがより好ましい。a*値およびb*値は、JIS Z−8722に基づき、分光式自動色差計を用いて白板反射法により測定される数値である。
a*値およびb*値をこの範囲とすることで金属ラミネート後に外観上高級感のあるゴールド発色性を持たせることができる。b*値が20未満では着色性に乏しく、金属ラミネート後に良好なゴールド発色性が得られない。他方70を超えると着色剤の分散状態が悪化し、製膜性が低下し易い。
[ヘーズ変化量]
本発明のポリエステルフィルムは、125℃で90分間のレトルト処理をした前後でのヘーズ変化量(ΔHz)が10以下である必要があり、好ましくは7以下、さらに好ましくは5以下、特に好ましくは3以下である。そして、200℃で1分間の乾熱処理前後での色差が、好ましくは3以下、さらに好ましくは2以下である。125℃で90分間のレトルト処理前後でのヘーズ変化量(ΔHz)が10を超えると、金属に貼り合わせて製罐した後のレトルト殺菌処理でフィルムが斑点状に乳白色に変化し、缶の外観を損なう。200℃で1分間の乾熱処理前後での色差が3を超えると、製膜時やラミネート時の被熱で着色剤が変性し、所望のフィルム発色性が得られなくなる。
[厚み]
本発明のポリエステルフィルムの厚みは、好ましくは6〜55μm、さらに好ましくは8〜45μm、特に好ましくは10〜30μmである。厚みが6μm未満では成形加工時に破れ等が生じやすくなり、一方、55μmを超えるものは過剰品質であって不経済である。
[製造方法]
本発明のフィルムを得るためには、特に高温下やレトルト下の使用で好適に使用するために、フィルムに添加する着色剤として耐熱性の高いものを用いることが重要である。着色剤として、300℃での熱質量変化率が5%以下であるもの、特に有機顔料を用いることが好ましい。このような着色剤としては、アンスラキノン系、イソインドリノン系、ベンズイミダゾロン系、キノフタロン系、縮合アゾ系のいずれかの有機顔料を使用することができ、中でもイソインドリノン系の有機顔料、例えばイソインドリノンイエロー;ベンズイミダゾロン系の有機顔料、例えばベンズイミダゾロンイエローが好ましい。本発明では、これらの化合物からなる群から選ばれる有機顔料を使用することができる。有機顔料は1種類を用いてもよく、2種類以上を用いてもよい。
本発明のポリエステルフィルムの製膜方法自体は、従来公知の製膜法を採用することができる。先ず、前述の各ポリエステル原料を必要に応じて乾燥した後、溶融押出機に供給し、スリット状のダイからシート状に押出し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めること必要があり、静電印加密着法又は液体塗布密着法が好ましく採用される。本発明においては必要に応じ両者を併用してもよい。
本発明のポリエステルフィルムは、未延伸フィルムであってもよいが、二軸配向フィルムであることが好ましい。次に、本発発明のポリエステルフィルムが二軸配向フィルムである場合の二軸配向フィルムの製膜方法について説明する。得られた未延伸フィルムを二軸方向に延伸して二軸配向する。すなわち、先ず、ロールまたはテンター方式の延伸機により、前記の未延伸シートを長手方向に延伸する。延伸温度は、50〜100℃、好ましくは60〜90℃であり、延伸倍率は2.8〜5.0倍、好ましくは3.0〜4.5倍である。次いで、テンター方式の延伸機により、幅方向に延伸を行う。延伸温度は60〜110℃、好ましくは70〜100℃であり、延伸倍率は3.0〜5.0倍、好ましくは3.2〜4.5倍である。さらに引続き130〜220℃の範囲の温度で20%以内の弛緩下で熱処理を行ない、二軸延伸フィルムを得る。
[金属]
本発明のポリエステルフィルムは、金属、特に金属板に貼りあわせて用いる。貼り合わせられる金属板、特に製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチール、ティンニッケルスチール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へのポリエステルフィルムの貼り合わせは、例えば下記(ア)、(イ)の方法で行うことができる。
(ア)金属板をフィルムの融点以上に加熱しておいてフィルムを貼り合わせた後冷却し、金属板に接するフィルムの表層部(薄層部)を非晶化して密着させる。
(イ)フィルムにあらかじめ接着剤をプライマーコートしておき、この面と金属板を貼り合わせる。接着剤としては公知の樹脂接着剤、例えばエポキシ系接着剤、エポキシ−エステル系接着剤、アルキッド系接着剤等をもちいることができる。また、この接着剤に白色顔料や黄色顔料を分散させることにより着色外観を有するフィルムとすることもできる。
以下、実施例を掲げて本発明をさらに説明する。なお、フィルムの特性は、以下の方法で測定、評価した。
(1)融点
TA Instruments製 DSC 2920 Modulated DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピーク温度を求める方法による。なお、サンプル量は約20mgとする。
(2)固有粘度
フィルムをο−クロロフェノールに溶解後、遠心分離機により酸化チタン等のフィラーを取り除き、35℃の温度にて測定した。なお、固有粘度は未延伸フィルムの値である。
(3)COOH末端量
セイワ技研製COOH自動測定装置を用い、サンプル100mgにベンジルアルコール20mgを加え、窒素雰囲気下にて、200℃で4分間加熱した後、常温に冷却し、フェノールレッドを指示薬として0.02N水酸化ナトリウムベンジルアルコール溶液を滴下して、指示薬変色までの滴定量より下記式を用いて求められる。
COOH末端量(当量/トン)=滴定量(cc)×200
(4)最短半結晶化時間
コタキ製作所製ポリマー結晶化速度測定装置MK−801型を用い、サンプル8mgにて40〜150℃の範囲にて測定する。
サンプルフィルムを、230℃に加熱した板厚0.25mmのティンフリースチールの両面に貼り合せ、水冷した後、150mm径の円板状に切り取り、絞りダイスとポンチを用いて4段階で深絞り加工し、55mm径の側面無継目容器(以下、缶と略す)を作成する。これらの缶について以下の観察及び試験を行ない、各々下記の基準で評価する。
(5)フィルムの色相測定
JIS Z 8722に基づき、日本電色工業製自動色差計(SE−Σ90型)を用い、5cm角のサンプル1枚のa*値およびb*値を測定し、下記の基準でフィルム発色性について評価する。なお、測定の際はフィルム押えとして装置に付属の白色板を使用し、反射法で測定する。
○:a*値が−30〜20、b*値が20〜70
△:a*値が−30〜20、b*値が20未満または70を超える
×:a*値が−30未満または20を超え、かつb*値が20未満または70を超える
(6)フィルムのレトルト耐性
フィルムを125℃、90分間レトルト殺菌処理し、処理前後のフィルムについて(5)と同様にL*、a*、b*を測定する。さらに、下記式より色差(ΔE*)を算出し、評価する。
ΔE*={(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)1/2
ΔL*=処理前後でのフィルムのL*の差
Δa*=処理前後でのフィルムのa*の差
Δb*=処理前後でのフィルムのb*の差
○:ΔE*が5以下
△:ΔE*が5を超え10未満
×:ΔE*が10以上
また、レトルト処理前後のフィルムのヘーズを日本電色工業製ヘーズメーターNDH2000型により測定し、レトルト処理前後でのヘーズ変化量(ΔHz)を算出する。
ΔHz=(レトルト処理後のヘーズ)−(レトルト処理前のヘーズ)
○:ΔHzが10以下
△:ΔHzが10を超え15未満
×:ΔHzが15以上
(7)フィルムの耐熱性
フィルムを200℃、1分間乾熱処理し、処理前後のフィルムについて(5)と同様にL*、a*、b*を測定する。さらに、(6)と同様に上記式で色差(ΔE*)を算出し、評価する。
○:ΔE*が3以下
△:ΔE*が3を超え5未満
×:ΔE*が5以上
[実施例1〜6]
表1に示す着色剤を含むポリエステル組成物を常法により乾燥、270℃で溶融したあと、ダイから押出して急冷固化し、未延伸フィルムを作成した。
次いで、この未延伸フィルムを68℃で3.2倍に縦延伸した後、78℃で3.7倍に横延伸し、185℃で熱固定して二軸配向フィルムを得た。得られたフィルムの厚みはいずれも12〜13μmであった。
[実施例7]
表1に示す第一層のポリエステル組成物と、第二層の着色剤を含むポリエステル組成物を常法により乾燥し、270℃で個々に溶融した後、フィードブロックを使用して二層に積層し、ダイから押出して冷却固化し、未延伸フィルムを作成した。
次いで、この未延伸フィルムを68℃で3.2倍に縦延伸した後、78℃で3.7倍に横延伸し、185℃で熱固定して二軸配向積層フィルムを得た。得られたフィルムの厚みは13μmであった。
[比較例1]
表1に示す着色剤を含むポリエステル(I)の組成物を常法により乾燥、280℃で溶融いたあと、ダイから押出して急冷固化し、未延伸フィルムを作成した。
次いで、この未延伸フィルムを105℃で3.2倍に縦延伸した後、120℃で3.2倍に横延伸し、210℃で熱固定して二軸配向フィルムを得た。得られたフィルムの厚みは25μmであった。
[比較例2]
実施例1において、ポリエステル(I)とポリエステル(II)の比率を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、12μmの二軸配向フィルムを得た。製膜時縦延伸工程において幅変動が激しく、かつ厚み斑が悪く切断が多発し製膜性は非常に悪かった。
[比較例3]
実施例3において、ポリエステル(I)とポリエステル(II)の比率を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。製膜時横延伸工程において切断が頻発し製膜性は悪かった。
[比較例4]
実施例4において、ポリエステル(II)を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。製膜時縦延伸工程において幅変動が大きく、切断が頻発し製膜性は悪かった。
[比較例5]
実施例4において、ポリエステル(II)を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。製膜時横延伸工程において切断が頻発し製膜性は悪かった。
[比較例6]
実施例3において、ポリエステル(I)を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。製膜時縦延伸工程において幅変動が激しく、かつ厚み斑が悪く切断が多発し製膜性は非常に悪かった。
[比較例7]
実施例3において、ポリエステル(I)を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。製膜横延伸工程において切断が頻発し製膜性は悪かった。
[比較例8]
実施例1において、着色剤添加量を表1のとおり変更する以外は同様にして製膜を行ない、二軸配向フィルムを得た。ゴールド発色性がないことから外観は非常に悪かった。
評価結果は表2に示す通りであった。
Figure 2005314542
Figure 2005314542
表中、PBTはポリブチレンテレフタレート、PETはポリエチレンテレフタレートを表わす。有機顔料としては下記の顔料を用いた。
アンスラキノン系 pigment Yellow 147
ベンズイミダゾロン系 pigment Yellow 181
イソインドリノン系 pigment Yellow 110
表2の結果から明らかなように、本発明のポリエステルフィルムを使用した缶では、優れた深絞り加工性を有し、レトルト後外観、ゴールド発色性に優れている。
本発明の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムは、レトルト後の外観、ゴールド発色性等に優れた金属缶、例えば飲料缶、食品缶等を製造し得る金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムとして好適に利用することができる。

Claims (6)

  1. 着色剤を0.1〜5.0重量%含有するポリエステル組成物からなり、色差計により測定したa*値が−30〜20、b*値が20〜70であり、かつ125℃×90分のレトルト処理前後におけるヘーズ変化量ΔHzが10以下であることを特徴とする金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
  2. 最短半結晶化時間が1〜100秒である請求項1記載の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
  3. 125℃×90分のレトルト処理前後における色差ΔE*が5以下である請求項1または2に記載の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
  4. 200℃×1分の乾熱処理前後における色差ΔE*が3以下である請求項1〜3のいずれかに記載の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
  5. 着色剤が有機顔料である請求項1〜4のいずれかに記載の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
  6. 顔料がアンスラキノン系、イソインドリノン系、ベンズイミダゾロン系、キノフタロン系、縮合アゾ系からなる群から選ばれる少なくとも1種類の有機顔料である、請求項1〜4のいずれかに記載の金属貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
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