JP2005314332A - イオン性液体およびその製造方法 - Google Patents

イオン性液体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005314332A
JP2005314332A JP2004136301A JP2004136301A JP2005314332A JP 2005314332 A JP2005314332 A JP 2005314332A JP 2004136301 A JP2004136301 A JP 2004136301A JP 2004136301 A JP2004136301 A JP 2004136301A JP 2005314332 A JP2005314332 A JP 2005314332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionic liquid
anion
ammonium
cation
halide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004136301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4732704B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Ito
敏幸 伊藤
Masamitsu Tachibana
正満 立花
Hiroyuki Furuya
浩行 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2004136301A priority Critical patent/JP4732704B2/ja
Priority to US11/578,306 priority patent/US20070219379A1/en
Priority to PCT/JP2005/007916 priority patent/WO2005105756A1/ja
Publication of JP2005314332A publication Critical patent/JP2005314332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4732704B2 publication Critical patent/JP4732704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 各種電気デバイス用材料、各種反応用溶媒として広く使用が可能な、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのアニオンを含有し、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体。このイオン性液体中のハロゲン化物イオンの含有濃度を70ppm以下とすることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、ハロゲン化物イオンの含有濃度が少なく、電気デバイス用材料、各種反応用溶媒などに好ましく適用できるイオン性液体およびその製造方法に関する。
イオン性液体は、一般にイミダゾリウムなどのカチオンと、適当なアニオン(Br-、Cl-、RSO4 -、BF4 -、PF6 -、(CF3SO2)2-など)との組み合わせで構成され、高いイオン伝導性や優れた熱安定性を示すため電池やコンデンサなどの電解液、各種化学反応の溶媒などへの応用が広く研究されている。
一般にイオン性液体は、PF6 -、(CF3SO2)2-など一部の高価なアニオンを有するものを除いて親水性である。たとえば、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオンとBF4 -とを含有するイオン性液体は、親水性を有する。かかる親水性のイオン性液体は、吸湿性が大きく、用途が限定される。
かかるイオン性液体の合成方法としては、目的とするイオン性液体を構成するカチオンを含むハロゲン化物と、目的とするイオン性液体を構成するアニオンを含む塩とを反応させるイオン交換反応が最も一般的である(たとえば、非特許文献1の4頁参照)。しかし、この場合には反応途中で生じるハロゲン化物イオンがイオン性液体中に残る欠点がある。
イオン性液体は高温でも気化しない特性を有するために蒸留による精製が行えないので、一度合成されたイオン性液体からハロゲン化物イオンなどの不純物を取り除くことは容易ではない(たとえば、非特許文献1の25頁参照)。したがって、同一種のイオン性液体であっても、不純物として含有されるハロゲン化物イオンの濃度が異なることがしばしばあり、このため融点、密度などの物性値が異なってくる。このようにイオン性液体の品質は十分に保証されているとは言えない状況がある。
たとえば、同一種の1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートであっても、融点が−16.15℃、−17.15℃、密度が1.52g/cm3(21.85℃)、1.518g/cm3などの複数の異なった値が報告されている(たとえば、非特許文献2〜非特許文献5参照)。
また、イオン性液体は有機合成反応溶媒として使用することも可能であると報告されている。しかし、イオン性液体中でたとえば酵素反応を行う場合には、不純物であるハロゲン化物イオンの含有濃度が問題となる。酵素反応の溶媒としてイオン性液体を用いた場合、溶媒中に含まれる不純物であるハロゲン化物イオンにより酵素が失活してしまい、反応が十分進行しないことがある。最近、イオン液体を反応媒体として用いた酵素反応についての報告がされているが,酵素活性は微量の不純物のために大きく影響を受けるため、同じ酵素を使いながら異なった結果が報告されている(たとえば、非特許文献6参照)。
大野弘幸監修、「イオン性液体」シーエムシー出版(2003年) P.Bonhote,他4名、Inorg. Chem., 35, p1168 (1996) A. Noda,他2名、J. Phys. Chem. B, 105, p4603 (2001) A. B. McEwen,他3名、Journal of The ElectrachemicalSociety, 146, p1687 (1999) H. L. Ngo,他3名、Thermochim. Acta, 97, p357 (2000) R. A. Sheldon,他4名、Green Chem. 4, p147 (2002)
上記の状況を鑑みて、本発明は、各種電気デバイス用材料、各種反応用溶媒として広く使用が可能な、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つアニオンを含有し、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体である。
本発明にかかるイオン性液体において、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するカチオンおよびアンモニウム類カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのカチオンを含有することができ、ハロゲン化物イオンの含有濃度を70ppm以下、さらには、45ppm以下とすることができる。
また、本発明は、フルオロアルキル硫酸アンモニウム、フルオロシクロアルキル硫酸アンモニウムおよびフルオロベンジル硫酸アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1つのアンモニウム塩と、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するハロゲン化物およびアンモニウム類ハロゲン化物からなる群から選ばれる少なくとも1つのハロゲン化物とを反応させて、生成したハロゲン化アンモニウムを除去して、イオン性液体を合成する合成工程と、イオン性液体をアルミナ粉末に接触させることによって、イオン性液体に含まれるハロゲン化物イオンを除去する精製工程とを含むイオン性液体の製造方法である。
本発明にかかるイオン性液体の製造方法における精製工程において、アルミナ粉末を充填したカラムを備えるカラムクロマトグラフィーを用いて、イオン性液体に含まれるハロゲン化物イオンを除去することができる。また、アルミナ粉末を中性のアルミナ粉末とすることができる。
上記のように、本発明によれば、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体およびその製造方法を提供することができる。
本発明にかかるイオン性液体は、イオン性液体を構成するアニオンとして、フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのアニオンを含有し、水と相分離する疎水性を示すものである。イオン性液体を構成するアニオンとして、上記の少なくともいずれかのアニオンを含有することにより、水と相分離する疎水性が得られる。ここで、水と相分離する疎水性を示す液体とは、室温(25℃)下で純水と混合した後、12時間放置すれば水と相分離し、2相に分かれる液体をいう。また、親水性を示す液体とは、室温(25℃)で純水と混合した後、12時間放置しても水と相分離せず、混ざり合ったままである液体をいう。
ここで、フルオロアルキル硫酸アニオンには、特に制限はないが、疎水性を高める観点から、フルオロアルキル基の炭素数は4以上が好ましく、フルオロアルキル基のフッ素原子数は4以上が好ましい。フルオロアルキル硫酸アニオンとしては、たとえば、4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンタン硫酸アニオン、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブチル硫酸アニオン、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アニオン、1H,1H−ペンタデカフルオロ−1−オクタン硫酸アニオンなどが挙げられる。
また、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンには、特に制限はないが、疎水性を高める観点から、フルオロシクロアルキル基の炭素数は4以上が好ましく、フルオロシクロアルキル基のフッ素原子数は4以上が好ましい。フルオロシクロアルキル硫酸アニオンとしては、たとえば、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオロシクロへキシル硫酸アニオンなどが挙げられる。
また、フルオロベンジル硫酸アニオンには、特に制限はないが、疎水性を高める観点から、フルオロベンジル基のフッ素原子数は3以上が好ましい。フルオロベンジル硫酸アニオンとしては、たとえば、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル硫酸アニオンなどが挙げられる。
本発明にかかるイオン性液体は、イオン性液体を構成するカチオンとして、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するカチオンおよびアンモニウム類カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのカチオンを含有していることが好ましい。上記の少なくともいずれかのカチオンを含有し、上記いずれかのアニオンと組み合わせることにより、高いイオン伝導性と優れた熱安定性を有するイオン性液体が得られる。
ここで、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するカチオンには、特に制限はないが、高いイオン伝導性と優れた熱安定性を有する観点から、化学式(1)に示すイミダゾリウム類カチオン、化学式(2)に示すピリジニウム類カチオン、化学式(3)に示すピロリジニウム類カチオン、化学式(4)に示すトリアジン誘導体カチオンなどが好ましく挙げられる。化学式(1)〜化学式(4)において、R1〜R19は、それぞれ独立に、H、アルキル基、アルケニル基またはアルコキシ基を示す。
Figure 2005314332
Figure 2005314332
Figure 2005314332
Figure 2005314332
また、アンモニウム類カチオンには、特に制限はないが、化学式(5)に示すアンモニウム類カチオンが挙げられる。化学式(5)において、R20〜R23は、それぞれ独立に、H、アルキル基、アルケニル基またはアルコキシ基を示す。
Figure 2005314332
イミダゾリウム類カチオンとしては、たとえば、1−エチルイミダゾリウムカチオン、1,3−ジエチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−イソブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−メチルイミダゾリウムカチオンなどが挙げられる。
ピリジニウム類カチオンとしては、ピリジニウムカチオン、N−エチルピリジニウムカチオン、N−ブチルピリジニウムカチオンなどが挙げられる。
ピロリジニウム類カチオンとしては、ピロリジニウムカチオン、2−メチルピロリジニウムカチオン、3−エチルピロリジニウムカチオン、3−ブチルピロリジニウムカチオン、2−ブチルピロリジニウムカチオンなどが挙げられる。
トリアジン誘導体カチオンとしては、1,3−ジエチル−5−メチルトリアジニウムカチオン、1,3−ジメチル−5−エチルトリアジニウムカチオン、1,3−ジエチル−5−ブチルトリアジニウムカチオン、1,3−ジブチル−5−メチルトリアジニウムカチオン、1,3、5−トリブチルトリアジニウムカチオン=ビス((トリフルオロメチル)スルホニル)アミドなどが挙げられる。
アンモニウム類カチオンとしては、テトラメチルアンモニウムカチオン、トリメチルエチルアンモニウムカチオン、トリメチルブチルアンモニウムカチオン、トリメチルオクチルアンモニウムカチオン、トリエチルブチルアンモニウムカチオン、テトラブチルアンモニウムカチオンなどが挙げられる。
本発明にかかるイオン性液体において、イオン性液体を構成するアニオンとして、フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのアニオンを含有し、イオン性液体を構成するカチオンとして1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するカチオンおよびアンモニウム類カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのカチオンを含有するイオン性液体は、以下のようにして製造する。
まず、フルオロアルキル硫酸アンモニウム、フルオロシクロアルキル硫酸アンモニウムおよびフルオロベンジル硫酸アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1つのアンモニウム塩[NH4 +][RF-OSO3 -]と、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するハロゲン化物およびアンモニウム類ハロゲン化物からなる群から選ばれる少なくとも1つのハロゲン化物[R(N)+][X-]とを反応させると、以下の化学反応式(6)に示すようなイオン交換反応が起こり、ハロゲン化アンモニウム([NH4 +][X-])と[R(N)+][RF-OSO3 -]とが生成し、ハロゲン化アンモニウムが沈殿する。次に、沈殿したハロゲン化アンモニウムを除去して、[R(N)+][RF-OSO3 -]からなるイオン性液体が得られる。これが、イオン性液体の合成工程である。
Figure 2005314332
上記イオン性液体には、ハロゲン化アンモニウムとして沈殿しなかったハロゲン化物イオン([X-])が残存しているため、このイオン性液体をアルミナ粉末に接触させることによって、ハロゲン化物イオンを除去する。これが、イオン性液体の精製工程である。
上記のイオン性液体の精製方法において、イオン性液体とアルミナ粉末との接触方法については特に制限はなく、イオン性液体を溶媒に溶かした後アルミナ粉末を添加して攪拌することも可能であり、イオン性液体を溶媒に溶かしてアルミナ粉末を充填したカラムを通過させることも可能である。除去効率および作業効率に優れる観点から、アルミナ粉末を充填したカラムを備えるカラムクロマトグラフィーを用いることが好ましい。
さらに、除去効率の観点から、アルミナ粉末としては、中性のアルミナ粉末を用いることが好ましい。
上記の精製工程を含む製造方法によって、イオン性液体中のハロゲン化物イオンの含有濃度を70ppm以下、さらには45ppm以下にすることができる。ハロゲン化物イオンの含有濃度が70ppm以下のイオン性液体は、酵素反応において酵素活性の低減が少なく、酵素反応用溶媒としても好ましく用いることができる。さらに、ハロゲン化物イオンの含有濃度が45ppm以下のイオン性液体は、酵素反応において酵素活性の低減がより少なく、酵素反応用溶媒としてもより好ましく用いることができる。
(実施例1)
(1)イオン性液体の合成
まず、よく乾燥した500cm3のセパラブルフラスコに、攪拌ペラとリービッヒ還流管を取りつけ、35.1g(0.18mol)の3−ブチル−1−メチルイミダゾリウムクロライドと20cm3のDMFを入れ、よく攪拌した。次に、59.1g(0.18mol)の2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムと100cm3のアセトンを、上記セパラブルフラスコ中にすばやく加えた。添加終了後、室温(25℃)で12時間攪拌した。沈殿した塩化アンモニウムをセライト上で取り除き、回収されたアセトン溶液から、エバポレーターでアセトンを減圧留去した。n−ヘキサン/酢酸エチル(体積比:3/1)の混合溶媒で洗浄・濃縮した後、再度、アセトンに溶解し、活性炭で脱色した。再度回収されたアセトン溶液から、エバポレーターでアセトンを減圧留去し、80.6g(収率:95.2%)の淡褐色のイオン性溶液として1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム=2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸)を回収した。室温(25℃)下で、得られた10cm3のイオン性液体を、30cm3のサンプル瓶に入れられた10cm3のイオン交換水に加えてキャップをした後、振とう幅30cm、振とう回数60往復/分で5分間振とうし、10分間放置すると、図1(a)に示すように、水相(上側)とイオン性液体相(下側)とが完全に分離して2相となり、イオン性液体は疎水性を示した。
(2)イオン性液体の精製
次に、上記で得られたイオン性液体5cm3をアセトン10cm3に溶解させ、中性の活性アルミナ(タイプI)を5cm程度充填した円筒型滴下ロート(20cm3)に注ぎ、アセトンを洗浄液としてエアーポンプで加圧して通し、さらにアセトンで3回洗浄した。次に、得られたアセトン溶液をエバポレーターで濃縮し、次いで266Pa(2torr)まで減圧して完全に溶媒を除去した。この方法で精製したイオン性液体中のハロゲン化物イオンの含有濃度をイオンクロマトグラム法(測定機機種:ダイオネクス製DX−500(GP40、ED40)、カラム:IonPac AG12A、AS12A(直径4mm×長さ250mm)、溶離液:NaHCO3(0.3mM)+Na2CO3(2.7mM)、用離液流量:1.2cm3/min、資料注入量:25×10-3cm3、検出器:電気伝導度検出器)により測定したところ、43ppmであった。
以下の実施例7〜実施例9で示すように、中性の活性アルミナによる精製を行わないイオン性液体では、ハロゲン化物イオンの含有濃度は88ppm以上であった。すなわち、中性の活性アルミナはイオン性液体中のハロゲン化物イオンの除去に極めて効果的である。
(3)イオン性液体の特性評価
精製後のイオン性液体のイオン伝導度を、インピーダンス法を用いて測定したところ(測定機器種:ALS社製電気化学アナラオザーALS608B)、3×10-3S/cmと良好であった。
また、精製後のイオン性液体を1.5cm3とり、これにNovozym 435(多孔質アクリル樹脂固定化リパーゼ酵素、Novo Nordisk社製)を25cm3とラセミ体 5−フェニル−1−ペンテン−3−オール((±)−1)(49.0mg,0.30mmol)、酢酸ビニル(39.0mg,0.45mmol)を加えて35℃で撹拌した。2時間後、ジエチルエーテル2cm3を加えて2相に分離させ、エーテル相をピペットで吸出して分離する操作を20回行った。集めたエーテル相を減圧濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィーで精製し、生成物であるアセタート(S)−2と未反応の5−フェニル−1−ペンテン−3−オール(R)−1を単離した。この反応の反応スキームを図2に示す。得られたアセタート(S)−2と5−フェニル−1−ペンテン−3−オール(R)−1の光学純度(%ee)を測定し、これらの値から転化率c(%conv)を算出した。算出した転化率c(%conv)を反応時間(hr)で割った値を相対速度(relative rate)と定義し、この値により酵素活性の評価を行うことにした。この場合の相対速度は21%conv/hrと大きな値が得られた。
以下で示すように、中性の活性アルミナによる精製を行わないイオン性液体ではハロゲン化物イオン不純物の含有率が高くなる。また、ここで得られた相対速度の値(21%conv/hr)は、中性の活性アルミナによる精製を行っていないイオン性液体中で上と同様のNovozym 435による酵素反応を行った場合に比べて大きな値である。すなわち、中性の活性アルミナによる精製は、イオン性液体中のハロゲン化物イオンの除去に極めて効果的である。これらの結果を表1にまとめた。
(実施例2)
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムの代わりに、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブチル硫酸アンモニウムを用いた他は、実施例1と同様にして、イオン性液体である1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム=2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブチル硫酸を合成した。得られたイオン性液体は疎水性であり、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は44ppm、イオン伝導度は2.5×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は22%conv/hrと大きな値であった。これらの結果を表1にまとめた。
(実施例3)
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムの代わりに、4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンタン硫酸アンモニウムを用いた他は、実施例1と同様にして、イオン性液体である1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム=4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンタン硫酸を合成した。得られたイオン性液体は疎水性であり、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は66ppm、イオン伝導度は3.1×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は16%conv/hrと大きな値であった。これらの結果を表1にまとめた。
(実施例4)
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムの代わりに、1H,1H−ペンタデカフルオロ−1−オクタン硫酸アンモニウムを用いた他は、実施例1と同様にして、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム=1H,1H−ペンタデカフルオロ−1−オクタン硫酸を合成した。得られたイオン性液体は疎水性であり、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は68ppm、イオン伝導度は2.4×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は17%conv/hrと大きな値であった。これらの結果を表1にまとめた。
(実施例5)
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムの代わりに、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル硫酸アンモニウムを用いた他は、実施例1と同様にして、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム=2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル硫酸を合成した。得られたイオン性液体は疎水性であり、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は51ppm、イオン伝導度は2.9×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は19%conv/hrと大きな値であった。これらの結果を表1にまとめた。
(実施例6)
1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロライドの代わりに、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムクロライドを用いた他、は実施例2と同様にして、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム=2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブチル硫酸を合成した。得られたイオン性液体は疎水性であり、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は40ppm、イオン伝導度は2.3×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は25%conv/hrと大きな値であった。これらの結果を表1にまとめた。
Figure 2005314332
(実施例7)
実施例1において中性の活性アルミナ(タイプI)によるイオン性液体の精製の代わりにH2Oによる洗浄を行ったところ、洗浄後のハロゲン化物イオンの含有濃度は124ppm、イオン伝導度は0.9×10-3S/cmであった。また、洗浄後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は4.2%conv/hrと非常に小さな値であった。ハロゲン化物イオンと酵素活性の因果関係はまだ完全に明らかではないが、イオン性液体は上記酵素反応を起こさせるのに十分なだけ精製されていない。これらの結果を表2にまとめた。
(実施例8)
実施例1において中性の活性アルミナ(タイプI)によるイオン性液体の精製の代わりに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(室温(25℃))およびH2Oによる洗浄を行ったところ、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は98ppm、イオン伝導度は2.1×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は4.2%conv/hrと非常に小さな値であった。これらの結果を表2にまとめた。
(実施例9)
実施例1において中性の活性アルミナ(タイプI)の代わりにMgO/SiO2(Floridin社製Florisil)を用いてイオン性液体の精製を行ったところ、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は88ppm、イオン伝導度は2.2×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は5.5%conv/hrと非常に小さな値であった。これらの結果を表2にまとめた。
(実施例10)
実施例1において中性の活性アルミナ(タイプI)の代わりにシリカゲル(和光純薬工業社製Wakogel)を用いてイオン性液体の精製を行ったところ、精製後のハロゲン化物イオンの含有濃度は98ppm、イオン伝導度は2.0×10-3S/cmであった。また、精製後のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は3.1%conv/hrと小さな値であった。これらの結果を表2にまとめた。
(比較例1)
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン硫酸アンモニウムの代わりに、アミル硫酸アンモニウムを用いた他は、実施例1と同様にして、イオン性液体である1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムアミル硫酸を合成した。室温(25℃)下で、得られた10cm3のイオン性液体を、30cm3のサンプル瓶に入れられた10cm3のイオン交換水に加えてキャップをした後、振とう幅30cm、振とう回数60往復/分で5分間振とうし、12時間放置しても、図1(b)に示すように、イオン性液体はイオン交換水に完全に溶解し、1相の液体となり、イオン性液体は親水性を示した。中性の活性アルミナによる精製を行わない場合には、イオン性液体のハロゲン化物イオン不純物の含有濃度は155ppmであった。また、この未精製のイオン性液体を用いて実験例1と同様の酵素反応を行ったところ、相対速度は2.9%conv/hrと非常に小さな値であった。これらの結果を表2にまとめた。
Figure 2005314332
表1および表2から明らかなように、フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのアニオンを含有するイオン性液体は、水と相分離する疎水性を示し、電気デバイス用材料、各種反応溶媒として広く使用することができる。
また、表1の実施例1〜6に示すように、ハロゲン化物イオンの含有濃度が70ppm以下のイオン性液体を用いた酵素反応の相対速度は大きく、表1の実施例1、2、6に示すように、ハロゲン化物イオンの含有濃度が45ppm以下のイオン性液体を用いた酵素反応の相対速度は大きくなる。これらのことから、ハロゲン化物イオンの含有濃度が70ppm以下のイオン性液体は、酵素反応において酵素活性の低減が少なく、酵素反応用溶媒としても好ましいことがわかる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
上記のように、本発明にかかるイオン性液体は、水と相分離する疎水性を示し、各種電気デバイス用材料、各種反応用溶媒として広く利用することができる。
イオン性液体の疎水性、親水性を示す写真である。ここで、(a)は疎水性を示すイオン性液体が水と相分離する様子を示し、(b)は親水性を示すイオン性液体が水に溶解して1相となる様子を示す。 酵素反応の反応スキームを示す模式図である。

Claims (7)

  1. フルオロアルキル硫酸アニオン、フルオロシクロアルキル硫酸アニオンおよびフルオロベンジル硫酸アニオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのアニオンを含有し、水と相分離する疎水性を示すイオン性液体。
  2. 1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するカチオンおよびアンモニウム類カチオンからなる群から選ばれる少なくとも1つのカチオンを含有する請求項1に記載のイオン性液体。
  3. ハロゲン化物イオンの含有濃度が70ppm以下である請求項1または請求項2に記載のイオン性液体。
  4. ハロゲン化物イオンの含有濃度が45ppm以下である請求項1または請求項2に記載のイオン性液体。
  5. フルオロアルキル硫酸アンモニウム、フルオロシクロアルキル硫酸アンモニウムおよびフルオロベンジル硫酸アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1つのアンモニウム塩と、1以上の窒素原子を含む複素環骨格を有するハロゲン化物およびアンモニウム類ハロゲン化物からなる群から選ばれる少なくとも1つのハロゲン化物とを反応させて、生成したハロゲン化アンモニウムを除去して、イオン性液体を合成する合成工程と、
    前記イオン性液体をアルミナ粉末に接触させることによって、前記イオン性液体に含まれるハロゲン化物イオンを除去する精製工程とを含むイオン性液体の製造方法。
  6. 前記精製工程において、前記アルミナ粉末を充填したカラムを備えるカラムクロマトグラフィーを用いて、前記イオン性液体に含まれるハロゲン化物イオンを除去する請求項5に記載のイオン性液体の製造方法。
  7. 前記アルミナ粉末が中性のアルミナ粉末である請求項5または請求項6に記載のイオン性液体の製造方法。
JP2004136301A 2004-04-28 2004-04-30 イオン性液体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4732704B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136301A JP4732704B2 (ja) 2004-04-30 2004-04-30 イオン性液体およびその製造方法
US11/578,306 US20070219379A1 (en) 2004-04-28 2005-04-26 Ionic Liquid and Process for Producing the Same
PCT/JP2005/007916 WO2005105756A1 (ja) 2004-04-28 2005-04-26 イオン性液体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136301A JP4732704B2 (ja) 2004-04-30 2004-04-30 イオン性液体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005314332A true JP2005314332A (ja) 2005-11-10
JP4732704B2 JP4732704B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=35442122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004136301A Expired - Fee Related JP4732704B2 (ja) 2004-04-28 2004-04-30 イオン性液体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4732704B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224001A (ja) * 2006-01-24 2007-09-06 Tottori Univ イオン液体およびその製造方法、ならびに該イオン液体を含む電解コンデンサ
US7799496B2 (en) 2006-10-31 2010-09-21 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, method of manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP2012072130A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Nippon Nyukazai Kk イオン液体の製造方法
WO2013005712A1 (ja) 2011-07-04 2013-01-10 日清紡ホールディングス株式会社 イオン液体
US8669114B2 (en) 2006-05-17 2014-03-11 Philipps-Universitaet Marburg Hydrophobic ionic liquids

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3839343A (en) * 1969-11-10 1974-10-01 Allied Chem Symmetrical polyfluoroisoalkoxyalkyl quaternary ammonium sulfates
JP2001517205A (ja) * 1995-06-30 2001-10-02 コバレント アソシェーツ インコーポレイテッド 疎水性イオン液体の関連応用
JP2002265642A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Canon Inc シームレス状半導電性ベルト
WO2003022812A1 (de) * 2001-09-12 2003-03-20 Solvent Innovation Gmbh Organische sulfate als ionische flüssigkeiten
WO2003074494A1 (de) * 2002-03-01 2003-09-12 Solvent Innovation Gmbh Halogenfreie ionische flüssigkeiten
JP2003257240A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Asahi Glass Co Ltd イオン伝導性ゲルおよびその製造方法
JP2004098199A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Chemiprokasei Kaisha Ltd 固体電解質、それを含む可撓性積層体およびそれよりなる全固体アクチュエータ
JP2004511461A (ja) * 2000-10-10 2004-04-15 ザ、クイーンズ、ユニバーシティー、オブ、ベルファースト 芳香族化合物のスルホン化方法
JP2004123602A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Tokuyama Corp 非対称有機アニオンの金属塩の製造方法
JP2005279615A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Toshio Fuchigami 有機物の光分解方法および排水処理方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3839343A (en) * 1969-11-10 1974-10-01 Allied Chem Symmetrical polyfluoroisoalkoxyalkyl quaternary ammonium sulfates
JP2001517205A (ja) * 1995-06-30 2001-10-02 コバレント アソシェーツ インコーポレイテッド 疎水性イオン液体の関連応用
JP2004511461A (ja) * 2000-10-10 2004-04-15 ザ、クイーンズ、ユニバーシティー、オブ、ベルファースト 芳香族化合物のスルホン化方法
JP2002265642A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Canon Inc シームレス状半導電性ベルト
WO2003022812A1 (de) * 2001-09-12 2003-03-20 Solvent Innovation Gmbh Organische sulfate als ionische flüssigkeiten
WO2003074494A1 (de) * 2002-03-01 2003-09-12 Solvent Innovation Gmbh Halogenfreie ionische flüssigkeiten
JP2003257240A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Asahi Glass Co Ltd イオン伝導性ゲルおよびその製造方法
JP2004098199A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Chemiprokasei Kaisha Ltd 固体電解質、それを含む可撓性積層体およびそれよりなる全固体アクチュエータ
JP2004123602A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Tokuyama Corp 非対称有機アニオンの金属塩の製造方法
JP2005279615A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Toshio Fuchigami 有機物の光分解方法および排水処理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224001A (ja) * 2006-01-24 2007-09-06 Tottori Univ イオン液体およびその製造方法、ならびに該イオン液体を含む電解コンデンサ
US8669114B2 (en) 2006-05-17 2014-03-11 Philipps-Universitaet Marburg Hydrophobic ionic liquids
US7799496B2 (en) 2006-10-31 2010-09-21 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, method of manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP2012072130A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Nippon Nyukazai Kk イオン液体の製造方法
JP2014167003A (ja) * 2010-08-30 2014-09-11 Nippon Nyukazai Kk イオン液体の製造方法
WO2013005712A1 (ja) 2011-07-04 2013-01-10 日清紡ホールディングス株式会社 イオン液体
KR20140057534A (ko) 2011-07-04 2014-05-13 닛신보 홀딩스 가부시키 가이샤 이온 액체

Also Published As

Publication number Publication date
JP4732704B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101741939B1 (ko) 디술포닐아민알칼리 금속염의 제조 방법
JP4732704B2 (ja) イオン性液体およびその製造方法
JP2008088135A (ja) 第四級イミダゾリウムテトラフルオロボレートの精製方法及び該方法により精製した第四級イミダゾリウムテトラフルオロボレートを用いた電気二重層キャパシタ
JPWO2009025246A1 (ja) 精製された含フッ素ビススルホニルイミドのアンモニウム塩の製造方法
WO2004080974A1 (en) A purification method of ionic liquids to obtain their high purity
CN102070384A (zh) 液晶材料的制造方法
JP4431212B2 (ja) 含フッ素環状炭酸エステルの製造方法
JPWO2006093101A1 (ja) 含フッ素アルコールの回収方法
JP6051757B2 (ja) イオン液体
JP2005325067A (ja) 第四級アンモニウム塩の精製方法及び該方法により調製された第四級アンモニウム塩
JP5182839B2 (ja) スピロ骨格を有する第四級アンモニウムテトラフルオロボレートの精製方法
JP2007106753A (ja) 第四級アンモニウムテトラフルオロボレートの精製方法及びそれを用いた電気二重層キャパシタ
JPH06211822A (ja) 光学活性エピクロルヒドリンの製造法
JPH07309855A (ja) グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートの製造方法
JP2016027030A (ja) 精製イオン性錯体の製造方法
WO2008035677A1 (fr) Nouveau chlorofluorosulfonimide et son procédé de fabrication
Angeletti et al. Synthetic and mechanistic aspects of gas–liquid phase-transfer catalysis: carboxylate esters
JP2005145850A (ja) イオン性液体及びその製造方法
CN107848913A (zh) 氟化烃的制造方法
JP2005314267A (ja) 常温溶融塩及びその製造方法
KR20240027847A (ko) 고순도 에틸렌카르보네이트 함유 조성물의 안정화 방법
KR20140136279A (ko) 비이미다졸륨계 이온성 액체를 이용한 나프타 내 방향족 화합물의 분리방법
Sindt et al. Ionic liquids from (Meth) acrylic compounds
CN115850182A (zh) 一种用于碳酸二甲酯-甲醇分离的离子液体的制备方法
CN102786449A (zh) 一种由全氟烷基磺酰亚胺碱金属盐合成的离子液体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees