JP2005313104A - 塗布液の送液方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布液を精度良く安定して濾過出来るとともに、塗布を中断することなく、塗布液を塗布ヘッド等の塗布手段まで送液できる塗布液の送液方法及び装置を提供する。
【解決手段】塗布液タンク12より塗布液Lを塗布装置26に供給する塗布液の送液方法。送液ポンプ32(42)と、濾過装置34、36(44、46)とが直列に連結された塗布液供給ライン14(16)を複数設けるとともに、複数の塗布液供給ラインを塗布液タンク12と塗布装置26に接続可能とし、塗布液供給ライン14、16のいずれか1のラインを塗布装置に接続させて塗布液の供給を行い、1のラインの使用を停止する際に、1のラインの塗布装置との連通を遮断すると略同時に、複数の塗布液供給ラインのうちの他のラインを塗布装置に接続させて塗布液の供給を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は塗布液の送液方法及び装置に係り、特に、高密度記録が可能な記録媒体の製造に使用される磁性体、研磨材粒子等を含む磁性液等の処理に好適に使用できる塗布液の送液方法及び装置に関する。
写真感光材料や磁気記録媒体は、連続走行する帯状の支持体(以下、「ウェブ」という)上に磁性液等の所定の塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布工程を経て製造される。特に、磁気記録テープ等の磁気記録媒体は、近年、放送用やコンピュータ用として急速に容量、記録密度が向上しており、膜厚が極薄く、膜厚分布が均一であり、かつ表面が平滑な磁性層を得ることのできる塗布技術が求められている。
その他、光学補償フィルム、反射防止フィルム、防眩性フィルム等の光学フィルム等の製造にもこのような塗布技術が求められている。
このような塗布技術に使用される塗布液は、その送液に際し、異物や凝集性粒子を除去すべく、フィルターを経由して塗布装置に供給されるのが一般的である。図4は、従来より塗布液の送液に使用されている代表的な構成を示す構成図である。
図4において、塗布液タンク1には塗布液Lが蓄えられており、この塗布液Lは、配管2を経由して塗布ヘッド3に供給される。この配管2には、上流側から順に、送液ポンプ4、第1フィルタ5、第2フィルタ6が挿入されている。これにより、塗布液L中の異物や凝集性粒子が除去できるようになっている。そして、塗布ヘッド3に相対する位置に設けられたバックアップローラ7に巻き掛けられて走行するウェブWに、塗布液が塗布できるようになっている。なお、塗布液タンク1にはスターラ1Aが配されている。
この配管2中に挿入されている第1フィルタ5及び第2フィルタ6のうち、第1フィルタ5のメッシュサイズは、第2フィルタ6のメッシュサイズより大きくなっている。すなわち、第1フィルタ5により塗布液L中のサイズの大きい異物や凝集性粒子が除去され、この第1フィルタ5を通り抜けた、サイズの小さい異物や凝集性粒子が第2フィルタ6により除去されるようになっている。このように配することにより、第2フィルタ6の早期の目詰りを防止するとともに、第1フィルタ5と第2フィルタ6のライフの均一化を図っている。
そして、第1フィルタ5又は第2フィルタ6に目詰りを生じた際には、送液ポンプ4の運転を停止し、塗布作業を中断して、第1フィルタ5及び第2フィルタ6の交換を行っている。
ところが、この構成では、高品質の塗布を行う場合、言い換えると、第1フィルタ5及び第2フィルタ6のメッシュサイズを小さくする場合、この第1フィルタ5と第2フィルタ6のライフも短くなり、交換頻度が増加するとともに、装置のダウンタイムも増加し、装置の稼働時間が短縮化することとなる。
そのため、このような問題点に対処した提案もなされている(特許文献1参照。)。この提案は、図5に示されるように、塗布液Lを、濾過装置8(第1フィルタに相当)を通過させた後、一旦バッファタンク1Bに入れ、その後、濾過装置9(第2フィルタに相当)を通過させる構成とする。そして、濾過装置9より濾過装置8の方の濾過精度を上げるものである。
すなわち、図5において、塗布液タンク1Aには塗布液Lが蓄えられており、この塗布液Lは、配管2Aを経由してバッファタンク1Bに供給される。この配管2Aには、上流側から順に、送液ポンプ4A、濾過装置であるフィルタ8が挿入されている。これにより、塗布液L中の異物や凝集性粒子が除去できるようになっている。
更に、バッファタンク1B中の塗布液Lは、配管2Bを経由して塗布ヘッド3に供給される。そして、塗布ヘッド3に相対する位置に設けられたバックアップローラ7に巻き掛けられて走行するウェブWに、塗布液が塗布できるようになっている。この配管2Bには、上流側から順に、送液ポンプ4B、濾過装置であるフィルタ9が挿入されている。これにより、塗布液L中の異物や凝集性粒子が除去できるようになっている。
すなわち、この構成においては、精度の高い濾過装置8で濾過詰り(目詰り)しても、バッファタンク1B中に塗布液Lがある内に、この濾過装置8を交換すれば塗布を中断しなくとも済むとする発想のものである。
特開2002−273315号公報
しかしながら、濾過装置9のライフを長くする為には、濾過装置8の精度は余裕を見て高目にしておく必要がある。その結果、濾過装置8の交換頻度は多くなる。そして、この場合、塗布液タンク1Aからバッファタンク1Bまでの送液系がその都度停止することとなる。その際、微粒子を含むスラリー(塗布液L)では、粒子を凝集させる時間を与えていることになる。したがって、この送液系で発生した凝集塊が、バッファタンク1Bへ供給される。ところが、濾過装置9では、濾過精度を落している為、濾過装置8の交換の度にこの凝集塊を塗布ヘッド3に供給していることになる。
そういった状況を防ぐべく、濾過装置9の濾過精度を上げた場合には、濾過装置9が目詰りしやすくなり、この構成を採用する意義が薄れてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特に、高密度記録が可能な記録媒体の製造に使用される磁性体、研磨材粒子等を含む磁性液等の塗布液を精度良く安定して濾過出来るとともに、塗布を中断することなく、塗布液を塗布ヘッド等の塗布手段まで送液できる塗布液の送液方法及び装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、塗布液タンクより塗布液を塗布装置に供給する塗布液の送液方法において、送液ポンプと、濾過装置とが直列に連結された塗布液供給ラインを複数設けるとともに、該複数の塗布液供給ラインを前記塗布液タンクと前記塗布装置に接続可能とし、前記塗布液供給ラインのいずれか1のラインを前記塗布装置に接続させて塗布液の供給を行い、該1のラインの使用を停止する際に、該1のラインの前記塗布装置との連通を遮断すると略同時に、前記複数の塗布液供給ラインのうちの他のラインを前記塗布装置に接続させて塗布液の供給を行うことを特徴とする塗布液の送液方法、及びそのための装置を提供する。
本発明によれば、塗布液供給ラインを複数設け、この塗布液供給ラインのいずれか1のラインを塗布装置に接続させて塗布液の供給を行い、このラインの使用を停止する際に、塗布装置との連通を遮断すると略同時に、他のラインを塗布装置に接続させて塗布液の供給を行う。このように、ラインを常に運転することにより、塗布を中断することなく、また、塗布液を精度良く安定して濾過できる。
すなわち、濾過装置の目詰りによって送液ラインを止める(塗布を中断する)場合、塗布液が凝集性粒子を含むケースでは、送液ラインを停止することにより凝集塊を発生させている。そのため、塗布を再開する時に、濾過装置を通してはいるものの、この凝集塊による塗布欠陥が避けられない。本発明によれば、送液ラインを常に動かすことにより、粒子が凝集するタイミングをなくすことができる。
本発明において、前記複数の塗布液供給ラインに、前記塗布液タンクに塗布液を環流させる循環ループを形成し、前記複数の塗布液供給ラインのうち前記塗布装置に接続されていないラインの塗布液を前記循環ループにより循環させることが好ましい。
このように、塗布液が循環する循環ループを形成し、塗布装置に接続されていないラインの塗布液を循環ループにより循環させれば、このラインにおいても粒子が凝集するタイミングをなくすことができる。
以上説明したように、本発明によれば、ラインを常に運転することにより、塗布を中断することなく、また、塗布液を精度良く安定して濾過できる。
以下、添付図面に従って、本発明に係る塗布液の送液方法及び装置の好ましい形態について詳説する。図1は、本発明に係る塗布液の送液方法が適用される塗布ライン10の全体構成図である。
塗布ライン10は、塗布液タンク12と、2系統の塗布液供給ライン14、16と、切り換え弁20と、供給配管22と、戻り配管24と、塗布装置である塗布ヘッド26等より構成されている。
塗布液タンク12は、塗布液Lを汚染させたり、変質させたりし難い材質のものとすることが好ましく、たとえば、ステンレス鋼製や、軟鋼にフッ素樹脂をコーティングしたものが採用できる。塗布液タンク12の下端部には、配管11の一端部が接続され、上部の側面には、戻り配管24の一端部が接続されている。また、塗布液タンク12の内部には、スターラ12Aの先端部が配されており、塗布液Lの攪拌ができるようになっている。
2系統の塗布液供給ライン14、16は、同一の構成であり、それぞれの一端部が配管11の他端部に接続され、他端部が切り換え弁20に接続されている。すなわち、配管11は、2系統の塗布液供給ライン14、16に分岐されている。
塗布液供給ライン14(16)の配管14A(16A)には、上流側から順に、送液ポンプ32(42)、第1フィルタ34(44)、第2フィルタ36(46)が挿入されている。これにより、塗布液L中の異物や凝集性粒子が除去できるようになっている。
この配管14A(16A)中に挿入されている第1フィルタ34(44)及び第2フィルタ36(46)のうち、第1フィルタ34(44)のメッシュサイズは、第2フィルタ36(46)のメッシュサイズより大きくなっている。すなわち、第1フィルタ34(44)により塗布液L中のサイズの大きい異物や凝集性粒子が除去され、この第1フィルタ34(44)を通り抜けた、サイズの小さい異物や凝集性粒子が第2フィルタ36(46)により除去されるようになっている。このように配することにより、第2フィルタ36(46)の早期の目詰りを防止するとともに、第1フィルタ34(44)と第2フィルタ36(46)のライフの均一化を図っている。
供給配管22は、一端部が切り換え弁20に接続され、他端部が塗布ヘッド26に接続されている。戻り配管24は、一端部が塗布液タンク12に接続され、他端部が切り換え弁20に接続されている。
既述したように、切り換え弁20には、塗布液供給ライン14の配管14Aと、塗布液供給ライン16の配管16Aと、供給配管22と、戻り配管24とが接続されている。そして、この切り換え弁20を操作することにより、塗布液供給ライン14と供給配管22とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と戻り配管24とが連通する第1の状態と、塗布液供給ライン14と戻り配管24とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と供給配管22とが連通する第2の状態とに切り換え可能となっている。
塗布ヘッド26は、塗布液LをウェブWに塗布するもので、バーコータ、グラビアコータ(ダイレクトグラビアコータ、グラビアキスコータ等)、ロールコータ(トランスファロールコータ、リバースロールコータ等)、ダイコータ、エクストルージョンコータ、ファウンテンコータ、又はスライドホッパ等が採用できる。
塗布ヘッド26による塗布の際には、塗布ヘッド26に相対する位置に設けられたバックアップローラ28に巻き掛けられて走行するウェブWに、塗布液Lが塗布できるようになっている。なお、ウェブWは、ガイドローラ30(1個のみ図示)によりガイドされながら走行できるようになっている。
本発明で使用されるウェブWとしては、一般に幅0.3〜5m、長さ45〜10000m、厚さ5〜200μmのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム、紙、紙にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフイン類を塗布又はラミネートした紙、アルミニウム、銅、錫等の金属箔等、又は帯状基材の表面に予備的な加工層を形成させたものが含まれる。
次に、塗布ライン10の運転方法について説明する。先ず、切り換え弁20を操作し、塗布液供給ライン14と供給配管22とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と戻り配管24とが連通する第1の状態にしておく。
そして、塗布液供給ライン14の送液ポンプ32を起動させ、塗布液Lを塗布液タンク12より、配管11、送液ポンプ32、第1フィルタ34、第2フィルタ36、切り換え弁20、及び供給配管22を経由させて塗布ヘッド26に供給する。これにより、バックアップローラ28に巻き掛けられて走行するウェブWに、塗布液Lが塗布される。
この際、塗布液供給ライン14の送液ポンプ32の起動と略同時に、塗布液供給ライン16の送液ポンプ42も起動させる。そして、塗布液Lを塗布液タンク12より、配管11、送液ポンプ42、第1フィルタ44、第2フィルタ46、切り換え弁20、及び戻り配管24を経由させて塗布液タンク12に還流させる。これにより、塗布液供給ライン16における塗布液Lの滞留がなく、塗布液L中における粒子の凝集を防止できる。
塗布液供給ライン14において、第1フィルタ34又は第2フィルタ36のいずれかの目詰りが確認され、これ以上塗布液供給ライン14を使用することができないと判断された場合には、切り換え弁20を操作し、塗布液供給ライン14と戻り配管24とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と供給配管22とが連通する第2の状態とに切り換える。
これにより、塗布液Lは塗布液タンク12より、配管11、送液ポンプ42、第1フィルタ44、第2フィルタ46、切り換え弁20、及び供給配管22を経由して塗布ヘッド26に供給され、塗布液LのウェブWへの塗布が継続される。
塗布液供給ライン14と16との切り換えのタイミングは、ウェブWの継ぎ目(繰り出し終了のウェブロールと新規のウェブロールとの継ぎ目)が塗布ヘッド26を通過するタイミングに合わせて行うことが好ましい。このような操作を行うことにより、塗布液供給ライン14と16との切り換えにより生じる塗布欠陥がウェブWの捨て部分に生じることとなり、ウェブWの材料利用率を高めることができる。
なお、この際、送液ポンプ32の運転は続行させ、塗布液供給ライン14を循環状態としておくことが好ましい。このように、循環状態とすることにより、塗布液供給ライン14での塗布液L中における粒子の凝集を防止できる。
以上、本発明に係る塗布液のの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
たとえば、本実施形態では、塗布液供給ライン14、16の2ラインが設けられているが、3以上の塗布液供給ラインを設ける構成であってもよい。
また、フィルタが目詰りした塗布液供給ラインは、切り換え弁20の切り換えにより循環状態にされているが、送液ポンプ32(42)の上流側と第2フィルタ36(46)の下流側にそれぞれストップバルブを設ける構成を採用し、フィルタが目詰りした塗布液供給ラインを他の配管系統から切り離す態様も採用できる。このようにすれば、塗布ライン10を運転させながら、目詰りしたフィルタの交換が行え、装置の稼働率を向上させることができる。
次に、本発明の実施例を、比較例と対比して説明する。
実施例(実施例1、2)として、図1に示される塗布ライン10を使用した。比較例(比較例1、2)として、図4に示される構成のものを使用した。いずれも、塗布ヘッド26(3)としてエクストルージョンタイプのものを採用した。
図1に示される塗布ライン10の第1フィルタ34(44)、及び図4に示される第1フィルタ5として、長さが250mmで、公称濾過精度が5μmのカートリッジフィルタ3本をハウジングに入れて使用した。また、図1に示される塗布ライン10の第2フィルタ36(46)、及び図4に示される第2フィルタ6として、長さが250mmで、公称濾過精度が1μmのカートリッジフィルタ3本をハウジングに入れて使用した。
ウェブWとして、幅が1000mmで厚さが100μmのPETを使用した。ウェブWの搬送速度は、50m/分とした。
塗布液として、図2の表に示される組成の微粒子カーボンスラリーを準備した。この配合の混合物をボールミルに投入し、72時間の分散処理をして塗布液Lを得た。
塗布結果の評価方法として、単位面積あたりの欠陥(凝集粒子による)の数をカウントして比較する方法を採用した。フィルタの目詰りにより塗布を中断した後の、塗布再開直後、再開後20分後、再開後60分後のそれぞれにおけるウェブWをサンプリングした。それぞれのウェブWより、任意に10視野を選び、光学式顕微鏡により100倍の倍率にて撮影した。そして、凝集によると思われる欠陥の数をカウントした。
(実施例1)
図1に示される塗布ライン10の塗布液供給ライン14を使用してウェブWに塗布を行なった。なお、送液ポンプ32(42)の上流側と第2フィルタ36(46)の下流側にそれぞれストップバルブ(図示略)を設ける構成を採用し、フィルタが目詰りした塗布液供給ラインを他の配管系統から切り離す態様とした。
塗布液供給ライン14の第1フィルタ34又は第2フィルタ36の目詰りが確認され、これ以上塗布液供給ライン14を使用することができないと判断された時点で、切り換え弁20を操作し、塗布液供給ライン14と戻り配管24とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と供給配管22とが連通する第2の状態とに切り換えた。
その後、送液ポンプ32の運転を停止させると同時に、ストップバルブにより塗布液供給ライン14を他の部分から切り離し、塗布液供給ライン14の第1フィルタ34及び第2フィルタ36を即座に新品に交換後、送液ポンプ32の運転を開始させると同時に、ストップバルブを開いて塗布液供給ライン14を復旧させ、塗布液Lを循環させた。
そして、塗布液供給ライン16の第1フィルタ44又は第2フィルタ46の目詰りが確認され、これ以上塗布液供給ライン16を使用することができないと判断された時点で、切り換え弁20を操作し、塗布液供給ライン16と戻り配管24とが連通するとともに、塗布液供給ライン14と供給配管22とが連通する第1の状態とに切り換え、以下同様の操作を行った。
(実施例2)
図1に示される塗布ライン10の塗布液供給ライン14を使用してウェブWに塗布を行なった。
塗布液供給ライン14の第1フィルタ34又は第2フィルタ36の目詰りが確認され、これ以上塗布液供給ライン14を使用することができないと判断された時点で、切り換え弁20を操作し、塗布液供給ライン14と戻り配管24とが連通するとともに、塗布液供給ライン16と供給配管22とが連通する第2の状態とに切り換えた。
第2の状態に切り換え後において、塗布液供給ライン14では塗布液Lを循環させるが、目詰りの影響が顕著にならない程度に流量を下げて塗布液Lを環流させた。
(比較例1)
図4の構成を使用してウェブWに塗布を行なった。
第1フィルタ5又は第2フィルタ6の目詰りが確認され、これ以上塗布ができないと判断された時点において、ラインを停止し、第1フィルタ5及び第2フィルタ6を新品に交換して塗布を再開した。
(比較例2)
図1に示される塗布ライン10の塗布液供給ライン14を使用してウェブWに塗布を行なった。
塗布液供給ライン14の第1フィルタ34又は第2フィルタ36の目詰りが確認され、これ以上塗布液供給ライン14を使用することができないと判断された時点で、切り換え弁20の操作は行わず、装置を停止させ、第1フィルタ34及び第2フィルタ36を新品に交換して塗布を再開した。
以上の各例の評価結果を図3の表に示す。
表の結果では、比較例1、2では、塗布再開直後に欠陥がそれぞれ7個、6個と増加しており、再開後60分後においても、それぞれ2個となっている。
これに対し、実施例1、2では、塗布再開直後に欠陥がそれぞれ1個、0個であり、その後の発生は見られない。
このように、欠陥の発生において顕著な差を生じており、本発明の実施例の効果が確認できた。
本発明に係る塗布液の送液方法が適用される塗布ラインの全体構成図 微粒子カーボンスラリーの組成を示す表 実施例及び比較例の評価結果を示す表 従来より塗布液の送液に使用されている代表的な構成を示す構成図 従来例の送液方法が適用される塗布装置の構成図
符号の説明
10…塗布ライン、12…塗布液タンク、14、16…塗布液供給ライン、20…切り換え弁、22…供給配管、24…戻り配管、26…塗布ヘッド(塗布装置)、28…バックアップローラ、30…ガイドローラ、32、42…送液ポンプ、34、44…第1フィルタ、36、46…第2フィルタ、L…塗布液、W…ウェブ

Claims (4)

  1. 塗布液タンクより塗布液を塗布装置に供給する塗布液の送液方法において、
    送液ポンプと、濾過装置とが直列に連結された塗布液供給ラインを複数設けるとともに、該複数の塗布液供給ラインを前記塗布液タンクと前記塗布装置に接続可能とし、
    前記塗布液供給ラインのいずれか1のラインを前記塗布装置に接続させて塗布液の供給を行い、
    該1のラインの使用を停止する際に、該1のラインの前記塗布装置との連通を遮断すると略同時に、前記複数の塗布液供給ラインのうちの他のラインを前記塗布装置に接続させて塗布液の供給を行うことを特徴とする塗布液の送液方法。
  2. 前記複数の塗布液供給ラインに、前記塗布液タンクに塗布液を環流させる循環ループを形成し、
    前記複数の塗布液供給ラインのうち前記塗布装置に接続されていないラインの塗布液を前記循環ループにより循環させることを特徴とする請求項1に記載の塗布液の送液方法。
  3. 塗布液タンクより塗布液を塗布装置に供給する塗布液の送液装置において、
    送液ポンプと、濾過装置とが直列に連結された塗布液供給ラインが複数設けられるとともに、該複数の塗布液供給ラインが前記塗布液タンクと前記塗布装置に接続可能となっており、
    前記塗布液供給ラインのいずれか1のラインが前記塗布装置に接続されて塗布液の供給が行えるようになっており、
    該1のラインの使用を停止する際に、該1のラインの前記塗布装置との連通が遮断されると略同時に、前記複数の塗布液供給ラインのうちの他のラインが前記塗布装置に接続されて塗布液の供給が行えるようになっていることを特徴とする塗布液の送液装置。
  4. 前記複数の塗布液供給ラインに、前記塗布液タンクに塗布液を環流させる循環ループが形成されており、
    前記複数の塗布液供給ラインのうち前記塗布装置に接続されていないラインの塗布液が前記循環ループにより循環されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載の塗布液の送液装置。
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