JP2005312728A - 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール - Google Patents

皮革、シフトノブおよびステアリングホイール Download PDF

Info

Publication number
JP2005312728A
JP2005312728A JP2004135364A JP2004135364A JP2005312728A JP 2005312728 A JP2005312728 A JP 2005312728A JP 2004135364 A JP2004135364 A JP 2004135364A JP 2004135364 A JP2004135364 A JP 2004135364A JP 2005312728 A JP2005312728 A JP 2005312728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leather
steering wheel
shift knob
core material
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004135364A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Arima
隆 有馬
Toshio Itagaki
俊夫 板垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Midori Anzen Co Ltd
Original Assignee
Midori Anzen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Midori Anzen Co Ltd filed Critical Midori Anzen Co Ltd
Priority to JP2004135364A priority Critical patent/JP2005312728A/ja
Publication of JP2005312728A publication Critical patent/JP2005312728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0278Constructional features of the selector lever, e.g. grip parts, mounting or manufacturing

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

【課題】 心材に溝を設けることなく、キメコミをした場合と同様に、皮革の突き合わせ部位の形態を良好な状態にすることができるシフトノブ被覆用の皮革を提供する。
【解決手段】 シフトノブ1を被覆するための皮革5において、皮革5の裏面11が互いに接するように皮革5を折り返して形成された重合部9を縁部に備えていると共に、重合部9の厚さが、非重合部13の厚さとほぼ同じ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、皮革、シフトノブおよびステアリングホイールに係り、特に、皮革の縁に重合部が薄く形成されているものに関する。
従来、皮革で被覆されたステアリングホイールとして、たとえば、特許文献1に記載のステアリングホイールが知られている。
図17は、前記従来のステアリングホイール200の概略構成を示す図であり、図18は、図17におけるXVIIIA−XVIIIB断面を示す図である。
従来のステアリングホイール200は心材202の表面に、皮革204を接着剤で接着することにより被覆してある。
また、前記ステアリングホイール200は、リング部206とスポーク部208とを備えており、前記リング部206は、皮革204を構成している皮革204Aで被覆され、スポーク部208は、皮革204を構成している皮革204Bで被覆されている。
また、前記各皮革204A、204Bが互いに突き合わされる部位である突き合わせ部位210が、前記リング部206と前記スポーク部208との間に形成されており、前記突き合わせ部位210では、前記各皮革204A、204Bの各端部のキメコミがされている。
前記キメコミは、図18に示すように、前記突き合わせ部位210に対応した前記心材202の部位に設けられた溝212に、前記各皮革204A、204Bの端部を挿入し接着することによってなされている。
このようにキメコミが行われることによって、前記突き合わせ部位210では、前記各皮革204A、204Bの端面が露出せず、また、前記心材202から離れる方向に前記各皮革204A、204Bが突出しないように、すなわち、前記突き合わせ部位210において前記ステアリングホイール200の表面が突出していない状態になっている。
したがって、前記ステアリングホイール200の外観が良好になると共に、運転中における手の引っかかりを防止することができる。
特開2000−43736号公報
ところで、前記ステアリングホイール200では、前記キメコミを行うために、前記ステアリングホイール200の心材202に、溝を形成しなければならないという問題がある。
前記溝を形成することによって、前記心材202の形状が複雑になり、前記心材の製造が難しくなる場合がある。
なお、前記問題は、たとえば自動車の変速機のチェンジレバーに使用されるシフトノブにおいても同様に発生する問題である。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、皮革が被覆されているシフトノブ、ステアリングホイールにおいて、心材に溝を設けることなく、キメコミをした場合と同様に、皮革の突き合わせ部位の形態を良好な状態にすることができるシフトノブおよびステアリングホイールを提供することを目的とする。
また、前記シフトノブおよびステアリングホイールを被覆するための皮革を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シフトノブまたはステアリングホイールを被覆するための皮革において、前記皮革の裏面が互いに接するように前記皮革を折り返して形成された重合部を縁部に備えていると共に、前記重合部の厚さが、非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されている皮革である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の皮革において、前記重合部は、前記皮革の端面に存在している帯状部位において、前記皮革の裏面側で前記皮革の一部を取り除くことによって、前記帯状部位を薄く形成し、前記帯状部位を、前記裏面が互いに接触するように折り返すことによって形成されている皮革である。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の皮革において、前記薄く形成されている帯状部位は、前記帯状部位の幅方向で前記皮革の端面とは反対側に位置している前記帯状部位の端部から前記皮革の端面に向かうにしたがって、徐々に薄くなるように形成されている皮革である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の皮革において、前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されている皮革である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の皮革において、前記皮革のおもて面は銀面であり、前記皮革の裏面は床面である皮革である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の皮革において、前記重合部には、縫い目の飾り糸が設けられている皮革である。
請求項7に記載の発明は、シフトノブの本体部を構成している心材と、裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革とを有し、前記皮革の縁部の端同士が互いに近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているシフトノブである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のシフトノブにおいて、前記心材の表面には、前記皮革を位置決めするためのマーキングが形成されているシフトノブである。
請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載のシフトノブにおいて、前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されており、この被膜が除去されている面が、前記心材に接着されているシフトノブである。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載のシフトノブにおいて、前記皮革が複数設けられているシフトノブである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のシフトノブにおいて、前記各皮革には、異なった色が付されているか、または、前記各皮革のおもて面の表面状態が異なっているシフトノブである。
請求項12に記載の発明は、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載のシフトノブにおいて、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられ、または、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、操作ボタンが設置されている操作ボタン設置部が設けられているシフトノブである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のシフトノブにおいて、前記シフトノブにおける皮革非設置部または操作ボタン設置部と、前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端または前記操作ボタン設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているシフトノブである。
請求項14に記載の発明は、シフトノブの本体部を構成している心材と、裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革と有し、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられ、または、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、操作ボタンが設置されている操作ボタン設置部が設けられており、前記シフトノブにおける皮革非設置部または操作ボタン設置部と、前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端または前記操作ボタン設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているシフトノブである。
請求項15に記載の発明は、リング部とスポーク部とを備えているステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールの本体部を構成している心材と、裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革とを有し、前記皮革の縁部の端同士が互いに近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているステアリングホイールである。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のステアリングホイールにおいて、前記心材の表面には、前記皮革を位置決めするためのマーキングが形成されているステアリングホイールである。
請求項17に記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のステアリングホイールにおいて、前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されており、この被膜が除去されている面が、前記心材に接着されているステアリングホイールである。
請求項18に記載の発明は、請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、前記皮革が複数設けられているステアリングホイールである。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載のステアリングホイールにおいて、前記各皮革には、異なった色が付されているか、または、前記各皮革のおもて面の表面状態が異なっているステアリングホイールである。
請求項20に記載の発明は、請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目であり、前記皮革は、前記リング部を覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されているステアリングホイールである。
請求項21に記載の発明は、請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記スポーク部の裏面で前記ステアリングホイールの半径方向または半径方向に交差する方向に延びている部位とであり、前記皮革は、前記リング部を覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されているステアリングホイールである。
請求項22に記載の発明は、請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記スポーク部の裏面で前記ステアリングホイールの半径方向または半径方向に交差する方向に延びている部位と、前記リング部を複数に分割したときの分割箇所に形成される部位とであり、前記皮革は、分割された前記リング部を各部位毎に覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されているステアリングホイールである。
請求項23に記載の発明は、請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記リング部を複数に分割したときの分割箇所に形成される部位とであり、前記皮革は、分割された前記リング部を各部位毎に覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されているステアリングホイールである。
請求項24に記載の発明は、請求項15〜請求項23のいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、前記リング部の一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられているステアリングホイールである。
請求項25に記載の発明は、請求項24に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールにおける皮革非設置部と前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているステアリングホイールである。
請求項26に記載の発明は、リング部とスポーク部とを備えているステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールの本体部を構成している心材と、裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革とを有し、前記リング部の一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられており、前記ステアリングホイールにおける皮革非設置部と前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されているステアリングホイールである。
本発明によれば、皮革が被覆されているシフトノブ、ステアリングホイールにおいて、心材に溝を設けることなく、キメコミをした場合と同様に、皮革の突き合わせ部位の形態を良好な状態にすることができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシフトノブ1の概略構成を示す図であり、図2は、前記シフトノブ1を分解した状態を示す図である。
シフトノブ1は、たとえば自動車の変速機のチェンジレバーの先端部や、自動車のパーキングブレーキの操作レバーの先端部に装着され使用されるものであり、本体部を構成している心材(ボディ)3を備えていると共に、前記心材3が、皮革5や皮革7で覆われている。
より詳しく説明すると、前記各皮革5、7の縁部の端同士が互いに近接(接触しまたは互いにごく接近した)状態で、前記各皮革5、7の裏面が前記心材3に接着剤で接着され、前記各皮革5、7で前記心材3が被覆されている。
ここで、前記皮革5について説明する。前記皮革7は、皮革5と同様に構成されているので、ここでは、皮革5についての説明を行い、皮革7についての説明は省略する。
皮革(合成皮革を含む)5は、シート状に形成されており、前述したように、シフトノブ1(シフトノブ1の心材3)を被覆するためのものであり、また、後述するステアリングホイール101(ステアリングホイールの心材103;図11参照)を被覆するためのものである。
前記皮革5の縁部には、重合部9が形成されている。
ここで、前記重合部9について説明する。
図3は、前記重合部9の形成過程および構成を示す図であり、図3(c)は、図2におけるIIIA−IIIB断面を示す図である。
前記重合部9は、前記皮革5の裏面11が互いに接するように前記皮革5を前記皮革5の縁部で折り返し、裏面11の一部を互いに接着して、前記皮革5の縁部に形成されている。
また、前記重合部9の厚さt1は、前記皮革5の非重合部13の厚さt3とほぼ同じになっている。なお、前記重合部9の厚さt1が、前記非重合部13の厚さt3よりも僅かに厚く形成されていてもよい。
次に、重合部9を形成する過程について説明する。
重合部9は、前記皮革5の端面15に沿って所定の幅b1で所定の長さにわたって存在している帯状部位17において、図3(b)に示すように、前記皮革5の裏面11側で前記皮革5の一部をたとえばカッターにより切断して取り除くことによって、前記帯状部位17を前記皮革5の他の部位(前記帯状部位17以外の部位;前記非重合部13の部位)よりも薄く形成し、そして、前記帯状部位17を、前記裏面11同士が互いに接触するように、矢印AR1方向に折り返して形成されている。
より詳しく説明すれば、裏面11の一部を取り除くことによって薄く形成された帯状部位17の幅b1の方向のほぼ中央部を前記皮革5の端面15に沿って延伸している線L1によって、前記皮革5の端面15側に位置している端面側部位19と、前記帯状部位17における前記皮革5の端面15とは反対側に位置している非端面側部位21とに、前記帯状部位17を区切る。
そして、前記端面側部位19における前記裏側の面(薄くするために取り除かれて形成された面)11と前記非端面側部位21における前記裏側の面(薄くするために取り除かれて形成された面)11とが互いに面接触するように、前記線L1で前記皮革5を折り返し、前記端面側部位19における前記裏側の面11と前記非端面側部位21における前記裏側の面11とを互いに接着して、前記重合部9が形成されている。
なお、図3(b)に示すように、前記薄く形成されている帯状部位17は、前記帯状部位17の幅b1の方向で前記皮革5の端面15とは反対側に位置している前記帯状部位17の端部23から前記皮革5の端面15に向かうにしたがって、徐々に薄くなるように形成されている。
前記帯状部位17についてより具体的に説明する。
なお、説明の便宜のために、前記皮革5は平板状になっており、前記帯状部位17を薄く形成する前の皮革5の端面15は、図3(a)に示すように、前記皮革5のおもて面25や裏面11に対してほぼ直角な平面で形成されているものとする。
図3(b)に示すように、前記皮革5の端面15と平行でありかつ前記皮革5の厚さ方向における面(前記皮革5のおもて面25または裏面11)と浅い角度(小さい角度;小さい鋭角)交差する平面で切断されて、前記帯状部位17は薄く形成されている。
つまり、前記帯状部位17では、前記皮革5のおもて面25や裏面11に対して前記皮革5を斜めにカットし薄く形成しているということもできる。
また、前記皮革5の厚さ方向に延伸していると共に前記皮革5の端面15に直交している平面で切断したときの、薄く形成された前記帯状部位17の断面の形状は、図3(b)に示すように、一方の斜辺が上底と下底とに直交している台形状に形成されている。
なお、前記台形の下底の長さは上底の長さよりも長くなっており、前記上底が、前記皮革5の端面15における前記皮革5の厚さt5に相当し、前記下底が前記皮革5の他の部位(前記帯状部位以外の部位)の厚さt3に相当し、前記台形の高さは、前記帯状部位17の幅b1に相当する。
また、前記台形の前記一方の斜辺(前記上底や下底と直角な斜辺)は、切断されていない前記帯状部位17のおもて面25に相当し、前記台形の他方の斜辺は、切断したことによって形成された前記帯状部位17の裏面11に相当する。
前記皮革5の端面の厚さt5は、たとえば、0.3mm〜0.5mm程度に形成され、前記皮革5の他の部位の厚さt3は、たとえば、1.0mm〜1.4mm程度に形成され、前記帯状部位17の幅b1は、たとえば、8mm〜12mm程度に形成されている。
なお、皮革5の縁部の前記帯状部位17を、図4に示すように、所定の幅b1で所定の長さにわたり、皮革5の他の部位の厚さt3より薄い厚さ(前記厚さt3の約半分の厚さ)t7に形成し、線L1で折り返し、重合部9を形成してもよい。
ところで、皮革5のおもて面25には、前記皮革5の保護(防水や防汚)や前記皮革5の装飾のため薄い被膜27が形成されている場合がある。
なお、前記薄い被膜27は、前記皮革5のおもて面25にスプレー塗装をすることによって形成されているが、前記皮革5のおもて面25に薄い樹脂膜を接着する等して形成されている場合もある。
前記おもて面25に形成された薄い被膜27は、前記線L1で前記皮革5を折り返し重合部9が形成されたときに、前記皮革5の裏面11側に位置する面(前記皮革5(重合部9)の外側になる面)29にも形成されていることになるが、皮革5では、前記重合部9の折り返された面29の前記塗装が除去されている。
なお、すでに理解されるように、前記面29は、前記折り返しを行う前は、前記帯状部位17の前記端面側部位19において、前記皮革5のおもて面25の一部を形成していた面である。
また、前記皮革5のおもて面25は銀面であり、前記皮革5の裏面11は床面である。
ここで、銀面、床面について説明する。皮革としてたとえば牛皮を考えた場合、銀面とは牛の表皮面に相当する面をいい、床面とは、牛の肉側の面をいう。また、皮革を構成している繊維成分は、銀面側では密になっており、床面側では粗くなっている。したがって、前記銀面側では、引っ張り強度等の機械的強度が高く、前記床面側では、機械的強度が低くなっている。
さらに、前記皮革5の重合部9には、図2や、図3(c)に示すように、縫い目の飾り糸31が設けられている。なお、前記飾り糸31は、前記重合部9を形成した後であって、前記皮革5を心材3に貼り付ける前に形成されるものであり、たとえば、前記重合部9の端に沿って(前記重合部9の端に平行であると共に、前記重合部9の端から僅かに離れて)形成されている。
このように構成された皮革5、7で、前記心材3が被覆されている(図1、図2参照)。この被覆においては、図5(図1におけるVA−VB断面)に示すように、前記各皮革5、7の縁部の端(各重合部9の端)同士が互いに近接した状態(接触しているかごく僅かに離れている状態)で、前記各皮革5、7の裏面が前記心材3に接着されている。
皮革5によれば、縁部に重合部9が設けられていると共に、前記重合部9の厚さt1が非重合部13の厚さt3とほぼ同じになっているので、前記皮革5を用いてシフトノブ1や後述するステアリングホイールを被覆した場合、シフトノブ1の心材3に溝を設けなくても、キメコミをした場合と同様に、皮革の突き合わせ部位30の形態を良好な状態にすることができる(図5参照)。
つまり、縁部に重合部9が設けられているので、各皮革5、7の突き合わせ部位30では、前記各皮革5、7の端面(切断面)が露出せず、シフトノブ1の外観が良好になっていると共に、前記重合部9の厚さt1が非重合部13の厚さt3とほぼ同じになっているので、各皮革5、7の端部同士の突き合わせ部位30で、心材3から離れる方向に前記各皮革5、7が突出せず、運転中における手の引っかかりを防止することができる。
また、シフトノブ1の心材3にキメコミのための深い溝を設ける必要がないので、心材3の形状を簡素化することができる。
したがって、前記心材3をたとえばモールド成形によって製造する場合、金型が複雑になることを回避することができ金型の製作コストを低減することができ、また、心材3にアンダーカットが生じることを回避することが容易になり、心材3(シフトノブ1)のデザインの自由度が高まる。
さらに、心材3に溝を設けていいないので、1種類の形状の心材であっても、異なるパターンの皮革配置で被覆を行うことができる。すなわち、たとえば、図1、図6〜図9に示すパターンで被覆を行うことができる。
また、シフトノブ1の心材3を皮革で被覆する場合、キメコミをする必要がなく、単に各皮革の端同士を合わせて、皮革を接着して貼り付ければよいので、心材3を皮革で被覆する際の作業工数を低減することができる。
また、皮革5の重合部9に縫い目の飾り糸31を設けておいて、シフトノブ1やステアリングホイールの心材3を前記皮革で被覆した場合、各皮革5、7の端部同士の突き合わせ部位30の近傍に飾り糸31が存在するようにすることも、容易に実行することができる。
すなわち、従来のように、キメコミを行うとすると、皮革の端部を心材の溝に挿入する際に、飾り糸が曲がってしまうおそれがある。つまり、飾り糸が、各皮革の端部同士の突き合わせ部位(直線状または曲線状に長く延びている部位)に対して、平行に延伸せずに曲がって延伸してしまい、見た目が悪化する。
しかし、皮革5、7を用いて被覆を行えば、キメコミをする必要がないので、各皮革5、7の端部同士の突き合わせ部位30に対して、飾り糸31をほぼ平行に延伸させることが容易になり、外観を良好なものにすることができる。
ところで、縫い割り構造では、皮革を心材に貼り付ける前に、各皮革同士を縫製する必要があり、縫製工数が必要になると共に、各皮革の突き合わせ部位に前記縫製に使用した糸が露出し見ばえが悪くなるが、本実施形態の皮革では、縫い割り構造にするための縫製が不要であるので、縫製工数が発生せず、また、各皮革の突き合わせ部位に糸が露出することもない。
また、縫い割り構造を採用した場合には、皮革同士を前もって縫製でつなげておいてから、心材に貼り付ける必要があるので、皮革のデザインの自由度がある程度制限されてしまうが、本実施形態の皮革5、7では、心材3に各皮革5、7を貼り付けるまで各皮革5、7同士が別体で存在しているので、皮革5、7のデザインの自由度が高くなっている。
ところで、また、従来のように、キメコミを行うとすると、場合によっては心材を複数に分割する必要が生じ、心材の成形が複雑で高価になり、また、分割してある心材同士を互いに接着固定する必要があるが、本実施形態の皮革5、7を用いれば、心材を分割する必要がなくなる。
また、皮革5によれば、前記帯状部位17において、皮革5の裏面11側で皮革5を薄く形成し裏面11側に折り返して接着し、前記重合部9を形成しているので、容易に重合部9が厚くなることを防止できる。すなわち、重合部9の厚さt1と非重合部13の厚さt3をと容易にほぼ同じにすることができる。また、前記重合部9が、面同士を接着して形成されているので、重合部9の強度が高くなっている。
また、皮革5によれば、帯状部位17において、皮革5の端面に向かって皮革の厚さが徐々に薄くなるようしてあるので、つまり、皮革7の端部を斜めにカットして帯状部位17を薄く形成してあるので、前記帯状部位17において皮革7の厚さが急激に変化することはなく、厚さが急激に変化しないので、前記皮革7に応力集中が発生しにくくなっている。
さらに、皮革5によれば、重合部9の折り返された面29では、塗装が除去されているので、シフトノブ1やステアリングハンドルの心材3への皮革の接着強度が高くなっている。
より詳しく説明すると、塗装と皮革本体との接合強度はあまり高くない。たとえば、1cmの幅において、4N(ニュートン)程度の接合強度しかない。一方、塗装がされていない皮革を心材3、103に接着した場合の接着強度は、高くなっている。たとえば、1cmの幅において、100N(ニュートン)程度の接着強度になっている。
したがって、前記重合部9の塗装が除去された面29が、心材3に接着されることにより、皮革5の心材3への接着強度を高めることができ、皮革の突き合わせ部位30およびこの近傍における、皮革5の剥離(心材3からの特に経時変化による皮革の剥離)を防止することができ、前記突き合わせ部位30が開いて、心材3が露出する事態を回避することができる。
また、皮革5によれば、機械的強度の高い銀面を外側にして、前記皮革5が前記心材3に接着されるので、皮革5に傷等がつくことを極力回避することができると共に、機械的強度の高い面に塗装がされているので、塗装の強度も高くなっている。
また、皮革5によれば、重合部9に縫い目の飾り糸31が設けられているので、高級感を演出することができると共に、手触りが良好になる。
ここで、前記シフトノブ1についてさらに説明する。
前記シフトノブ1の心材3の表面には、図2に示すように、前記各皮革5、7を(前記各皮革5、7の縁部の端を)位置決めするためのマーキング33が形成されている。
前記マーキング33は、たとえば、前記心材3の表面に浅い溝を設けまたはインキを付着して形成された線画によって構成されている。
このように、マーキング33を形成することにより、前記心材3に各皮革5、7を貼り付ける際、前記心材3と前記各皮革5、7との相対的な位置関係を、作業者が容易に認識することができる。
なお、前記シフトノブ1では、2つの皮革5、7で心材3を被覆しているが、1つの皮革または3つ以上の複数の皮革で、心材3を被覆してもよい。さらに、各皮革の形態を適宜変更しこの変更された各皮革を組み合わせて、心材3を被覆してもよい。
図6〜図9は、心材3を被覆している各皮革の形態を変更した場合のシフトノブの外観を示す斜視図である。
図1に示すシフトノブ1では、心材3の側面の前側部位と横側部位とを皮革5で被覆し、心材3の上面と側面の後側部位とを皮革7で被覆しているが、図6に示すシフトノブ1bでは、心材3の側面の前側部位と横側部位のうちの下方部位を除く部位を、皮革35で被覆し、その他の部位を皮革37で被覆してある。
また、図7に示すシフトノブ1cでは、心材3の側面のうちの下側の部位を、皮革39で被覆し、心材3の側面のうちの上側の部位を、皮革41で被覆し、心材3の上面を、皮革43で被覆してある。
図8に示すシフトノブ1dでは、心材3の側面のうちの一方の横側の部位を、皮革45で被覆し、心材3の上面と側面のうちの前側部位と後側部位とを、皮革47で被覆し、心材3の側面のうちの他方の横側の部位を、皮革49で被覆してある。
図9に示すシフトノブ1eでは、心材3の側面を皮革51で被覆し、心材3の上面を皮革53で被覆している。なお、詳しくは後で説明するが、前記シフトノブ1eには、操作ボタン55が設けられている。この操作ボタン55を、シフトノブ1、1b、1c、1dに設けてもよい。
シフトノブの心材3に貼り付ける皮革を複数に分割すれば、図1、図6〜図9に示したように、シフトノブのデザイン(特に皮革のデザイン)の自由度を損なうことなく、各皮革の形状を単純な形状にすることができ、皮革の歩留まりを高めることができる。
また、たとえば、塗装の色を変えることによって、また、たとえば、皮革自体の色を変えることによって、前記各皮革のそれぞれに異なった色を付すようにしてもよいし、また、前記各皮革のそれぞれのおもて面の表面状態(たとえば、粗さや摩擦係数)を、たとえば、エンボス加工、起毛そり、バックスキン等の使用により、異なったものとしてもよい。
このように色や表面状態を変えることにより、シフトノブの美感を向上させる(意匠性を高める)ことができる。
また、前記各シフトノブの表面の一部に、皮革で覆われずに木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部を設けてもよく、また、前記各シフトノブの表面の一部に、シフトノブ1eのように、操作ボタン55が設置されている操作ボタン設置部57を設けてもよい。なお、すでに理解されるように、前記操作ボタン設置部57が設けられている箇所には、皮革は設けられていない。
このように、シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部を設けることにより、各皮革のそれぞれの色や表面状態を異なったものとした場合と同様に、シフトノブの美感を向上させる(意匠性を高める)ことができる。
また、前記シフトノブの表面の一部に、操作ボタン55が設置されている操作ボタン設置部57を設ければ、運転者にとって操作性のよいシフトノブを提供することができる。
ここで、前記操作ボタン設置部57のまわりにおける皮革の設置状態について説明する。
図10は図9におけるXA−XB断面を示す図である。
シフトノブ1eにおける操作ボタン設置部57と、前記皮革51との境界では、前記皮革51の縁に形成されている重合部9の端が、操作ボタン設置部(皮革非設置部)57の端に近接した状態で、前記皮革51の裏面11が、シフトノブ1eの心材3eに接着されている。
なお、前記各シフトノブ1、1b〜1eに皮革非設置部を設けた場合、この皮革非設置部と皮革との境界でも、操作ボタン設置部57と前記皮革51との境界と同様な形態で皮革が設置されている。
このように皮革を設置することより、シフトノブにおける皮革非設置部または操作ボタン設置部と、前記皮革との境界で、シフトノブの外観を良好なものとすることができる。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係るステアリングホイール101の概略構成を示す図である。なお、図11は、自動車に設置されたステアリングホイール101を運転者の側から眺めた図である。
図12は、前記ステアリングホイール101を裏側(反運転者側)から眺めた図である。
第2の実施形態に係るステアリングホイール101は、第1の実施形態に係るシフトノブ1を被覆している皮革と同様な皮革を用いて被覆されているものであり、第1の実施形態に係るシフトノブ1とほぼ同様の効果を奏する。
詳しく説明すると、ステアリングホイール101は、リング部105とスポーク部107とを備えていると共に、前記ステアリングホイール101の本体部は、心材(ボディ)103によって構成されている。
そして、第1の実施形態に係る各皮革5、7と形状は異なるが縁部が同様に構成された(重合部9と同様な重合部を備えた)複数の皮革(心材103の設置する前の状態では互いに別れている皮革)109、111を心材103に接着することによって、前記心材103が被覆されている。なお、前記各皮革109は前記リング部105を被覆しており、前記皮革111は、スポーク部107を被覆している。
前記各皮革109、111の端部が互いに近接し突き合わされている突き合わせ部位113は、前記第1の実施形態に係るシフトノブ1の皮革5、7の突き合わせ部位30と同様に形成されている(図5参照)。
前記ステアリングホイール101では、前記突き合わせ部位113と同様な突き合わせ部位が、前記ステアリングホイール101のリング部105とスポーク部107との合わせ目(皮革109と皮革111との合わせ目)PS1、前記スポーク部107の裏面で前記ステアリングホイール101の半径方向または半径方向に交差する方向に延びている皮革111の合わせ目PS3、前記リング部105を複数に分割したときの分割箇所に形成される各皮革109の合わせ目PS5とに形成されている。
なお、前記各突き合わせ部位が形成されている部位として、必ずしも、総ての部位を備えている必要はない。たとえば、前記リング部105を1つの皮革で被覆し、前記合わせ目PS5を削除してもよい。
ところで、前記突き合わせ部位113を、前記ステアリングホイール101のリング部105とスポーク部107との合わせ目PS1に設ければ、ステアリングホイール101の心材103を被覆する皮革の形状を、単純な形状にすることができ、皮革の歩留まりが向上する。
なお、前記心材103の表面には、シフトノブ1の場合と同様に、皮革を位置決めするためのマーキングを形成してもよく、また、皮革の重合部の前記折り返された面の塗装を除去してあることが望ましい。
さらに、シフトノブ1の場合と同様に、前記各皮革109、111に異なった色が付し、または、前記各皮革109、111のおもて面の表面状態を、異なったものとしてもよい。
また、図13に示すように、前記リング部105の表面の一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部115を設けてあってもよい。なお、前記皮革非設置部の設置形態を図14に示すように適宜変更してもよい。
また、前記ステアリングホイール101における皮革非設置部115と前記皮革109との境界では、図15(図13におけるXVA−XVB断面)に示すように、前記皮革109の縁に形成されている重合部9の端が、前記皮革非設置部115の端に近接した状態で、前記皮革109の裏面11が前記心材103に接着されている。
なお、前記皮革非設置部115では、心材103が盛り上がって、この盛り上がっている部位の表面と、前記皮革109の表面との段差がほとんどなくなっているが、図16(図13におけるXVA−XVB断面に相当する断面図)に示すように、心材103を盛り上げることなく、別部材119を貼り付けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るシフトノブの概略構成を示す図である。 シフトノブを分解した状態を示す図である。 重合部の形成過程および構成を示す図である。 重合部の形成過程および構成を示す図である。 図1におけるVA−VB断面を示す図である。 シフトノブの概略構成を示す図である。 シフトノブの概略構成を示す図である。 シフトノブの概略構成を示す図である。 シフトノブの概略構成を示す図である。 図9におけるXA−XB断面を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るステアリングホイールの概略構成を示す図である。 ステアリングホイールの概略構成を示す図である。 ステアリングホイールの概略構成を示す図である。 ステアリングホイールの概略構成を示す図である。 図13におけるXVA−XVB断面を示す図である。 図13におけるXVA−XVB断面に相当する断面図である。 従来のステアリングホイールの概略構成を示す図である。 図17におけるXVIIIA−XVIIIB断面を示す図である。
符号の説明
1、1b、1c、1d、1e シフトノブ
3、3e、103 心材
5、7、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、109、111 皮革
9 重合部
11 裏面
13 非重合部
17 帯状部位
19 端面側部位
21 非端面側部位
25 おもて面
27 皮膜
29 折り返された面
30、113 突き合わせ部位
31 飾り糸
57 操作ボタン設置部
101 ステアリングホイール
105 リング部
107 スポーク部

Claims (26)

  1. シフトノブまたはステアリングホイールを被覆するための皮革において、
    前記皮革の裏面が互いに接するように前記皮革を折り返して形成された重合部を縁部に備えていると共に、前記重合部の厚さが、非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていることを特徴とする皮革。
  2. 請求項1に記載の皮革において、
    前記重合部は、前記皮革の端面に存在している帯状部位において、前記皮革の裏面側で前記皮革の一部を取り除くことによって、前記帯状部位を薄く形成し、前記帯状部位を、前記裏面が互いに接触するように折り返すことによって形成されていることを特徴とする皮革。
  3. 請求項2記載の皮革において、
    前記薄く形成されている帯状部位は、前記帯状部位の幅方向で前記皮革の端面とは反対側に位置している前記帯状部位の端部から前記皮革の端面に向かうにしたがって、徐々に薄くなるように形成されていることを特徴とする皮革。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の皮革において、
    前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、
    前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されていることを特徴とする皮革。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の皮革において、
    前記皮革のおもて面は銀面であり、前記皮革の裏面は床面であることを特徴とする皮革。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の皮革において、
    前記重合部には、縫い目の飾り糸が設けられていることを特徴とする皮革。
  7. シフトノブの本体部を構成している心材と;
    裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革と;
    を有し、前記皮革の縁部の端同士が互いに近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするシフトノブ。
  8. 請求項7に記載のシフトノブにおいて、
    前記心材の表面には、前記皮革を位置決めするためのマーキングが形成されていることを特徴とするシフトノブ。
  9. 請求項7または請求項8に記載のシフトノブにおいて、
    前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、
    前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されており、
    この被膜が除去されている面が、前記心材に接着されていることを特徴とするシフトノブ。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載のシフトノブにおいて、
    前記皮革が複数設けられていることを特徴とするシフトノブ。
  11. 請求項10に記載のシフトノブにおいて、
    前記各皮革には、異なった色が付されているか、または、前記各皮革のおもて面の表面状態が異なっていることを特徴とするシフトノブ。
  12. 請求項7から請求項11のいずれか1項に記載のシフトノブにおいて、
    前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられ、または、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、操作ボタンが設置されている操作ボタン設置部が設けられていることを特徴とするシフトノブ。
  13. 請求項12に記載のシフトノブにおいて、
    前記シフトノブにおける皮革非設置部または操作ボタン設置部と、前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端または前記操作ボタン設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするシフトノブ。
  14. シフトノブの本体部を構成している心材と;
    裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革と;
    有し、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられ、または、前記シフトノブの一部に、皮革で覆われずに、操作ボタンが設置されている操作ボタン設置部が設けられており、前記シフトノブにおける皮革非設置部または操作ボタン設置部と、前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端または前記操作ボタン設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするシフトノブ。
  15. リング部とスポーク部とを備えているステアリングホイールにおいて、
    前記ステアリングホイールの本体部を構成している心材と;
    裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革と;
    を有し、前記皮革の縁部の端同士が互いに近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするステアリングホイール。
  16. 請求項15に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記心材の表面には、前記皮革を位置決めするためのマーキングが形成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  17. 請求項15または請求項16に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記折り返しのときに外側になる前記皮革のおもて面には、薄い被膜が形成されており、
    前記重合部の前記折り返された面では、前記塗装が除去されており、
    この被膜が除去されている面が、前記心材に接着されていることを特徴とするステアリングホイール。
  18. 請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記皮革が複数設けられていることを特徴とするステアリングホイール。
  19. 請求項18に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記各皮革には、異なった色が付されているか、または、前記各皮革のおもて面の表面状態が異なっていることを特徴とするステアリングホイール。
  20. 請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目であり、前記皮革は、前記リング部を覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  21. 請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記スポーク部の裏面で前記ステアリングホイールの半径方向または半径方向に交差する方向に延びている部位とであり、前記皮革は、前記リング部を覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  22. 請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記スポーク部の裏面で前記ステアリングホイールの半径方向または半径方向に交差する方向に延びている部位と、前記リング部を複数に分割したときの分割箇所に形成される部位とであり、前記皮革は、分割された前記リング部を各部位毎に覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  23. 請求項18または請求項19に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記各皮革の縁部が互いに近接している部位は、前記ステアリングホイールのリング部とスポーク部との合わせ目に形成された部位と、前記リング部を複数に分割したときの分割箇所に形成される部位とであり、前記皮革は、分割された前記リング部を各部位毎に覆う皮革と前記スポーク部を覆う皮革とで構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  24. 請求項15〜請求項23のいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記リング部の一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられていることを特徴とするステアリングホイール。
  25. 請求項24に記載のステアリングホイールにおいて、
    前記ステアリングホイールにおける皮革非設置部と前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするステアリングホイール。
  26. リング部とスポーク部とを備えているステアリングホイールにおいて、
    前記ステアリングホイールの本体部を構成している心材と;
    裏面が互いに接するように折り返して形成された重合部を縁部に備え、前記重合部の厚さが非重合部の厚さとほぼ同じか前記非重合部の厚さよりも僅かに厚く形成されていると共に、前記心材を被覆している皮革と;
    を有し、前記リング部の一部に、皮革で覆われずに、木材、プラスチック、金属等の皮革以外の部材が露出している部位である皮革非設置部が設けられており、前記ステアリングホイールにおける皮革非設置部と前記皮革との境界では、前記皮革の縁に形成されている重合部の端が、前記皮革非設置部の端に近接した状態で、前記皮革の裏面が前記心材に接着されていることを特徴とするステアリングホイール。
JP2004135364A 2004-04-30 2004-04-30 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール Pending JP2005312728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135364A JP2005312728A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135364A JP2005312728A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005312728A true JP2005312728A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35440791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135364A Pending JP2005312728A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005312728A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012050500A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Kyoko Kawai 革工芸品及びその作製方法
JP2015157506A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 タカタ株式会社 ステアリングホイール及び自動車
CN107867314A (zh) * 2016-09-27 2018-04-03 株式会社东海理化电机制作所 方向盘用装饰部件
WO2021124678A1 (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイール

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012050500A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Kyoko Kawai 革工芸品及びその作製方法
JP2015157506A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 タカタ株式会社 ステアリングホイール及び自動車
CN107867314A (zh) * 2016-09-27 2018-04-03 株式会社东海理化电机制作所 方向盘用装饰部件
WO2021124678A1 (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイール
CN114728667A (zh) * 2019-12-19 2022-07-08 奥托立夫开发公司 方向盘
CN114728667B (zh) * 2019-12-19 2023-12-29 奥托立夫开发公司 方向盘
US11938995B2 (en) 2019-12-19 2024-03-26 Autoliv Development Ab Steering wheel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1884441B1 (en) Leather and process for producing leather
JP6902320B2 (ja) 車両ハンドルを製造するための方法
US8579347B2 (en) Seam spacers for use with decorative stitching of vehicle interior components
US9272487B2 (en) Method for producing a decorative leather element
JP5978934B2 (ja) ステアリングホイール
JP2005312728A (ja) 皮革、シフトノブおよびステアリングホイール
JP2005053435A (ja) 加飾部品並びに自動車用内装部品
JP2000127982A (ja) ステアリング用グリップ部材
JP6548267B2 (ja) ステアリングホイール及びその製造方法並びに皮革被覆部材
JP6283581B2 (ja) ステアリングホイール
JP3518996B2 (ja) 皮革を被覆したステアリングホイール
JP2008094126A (ja) 自動車の内壁部材
JP4965195B2 (ja) レバーのノブおよびハンドル
US20090087614A1 (en) Process for molded decorative stitched skins
JP2010089696A (ja) 皮革貼り構造、皮革貼り構造の製造方法、及び、自動車内装部品
JP3145207U (ja) マスキング材
JP2008285022A (ja) ステアリングホイール
JP2009137458A (ja) 皮巻きステアリングホイールの製造方法
US20230061692A1 (en) Handle and method for manufacturing the same
JP2007203957A (ja) 車両用内装材及び該車両用内装材の製造方法
JP2006212564A (ja) 車両の塗装時に使用するカバーシート及び車両の非塗装部のカバー方法
JP2008254689A (ja) ステアリングホイール
JP3138023U (ja) エンブレム装飾具
JP2023143287A (ja) ステアリングホイール
JP2002303922A (ja) カメラのシボ飾り