JP2023143287A - ステアリングホイール - Google Patents

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淳史 増森
Atsushi Masumori
紀夫 梅村
Norio Umemura
尚冬 吉田
Naoto Yoshida
純吉 濱口
Junkichi Hamaguchi
俊介 勝村
Shunsuke Katsumura
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【課題】把持部の分割材相互の連結部位におけるセンサ感度を良好にでき、かつ、分割材の耐久性も良好なステアリングホイールを提供すること。【解決手段】操舵時に把持する環状の把持部Rが、芯材と、芯材を覆う被覆層10と、被覆層を覆う表皮材21と、を備えて構成されるステアリングホイール。表皮材は、裏面20b側に、把持部の把持を検知可能な導電性材料からなるセンサ層23を配設させて、把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材21を連結させて構成される。把持部の被覆層が、分割材の端末相互を連結する連結部位の配置位置に、把持部の断面周方向に沿う凹溝11を備える。隣接する分割材の端末相互が、芯材側に曲げられて、重なった端縁27,27相互を、厚さ方向で貫通する導電糸38による縫合により、連結させるとともに、被覆層の凹溝に収納される。【選択図】図3

Description

本発明は、操舵時に把持する環状の把持部に、把持を検知可能なセンサ層を設けて構成されるステアリングホイールに関する。
従来、この種のステアリングホイールでは、操舵時に把持する円環状の把持部が、芯材と、芯材を覆う被覆層と、被覆層を覆う表皮材と、を備えて構成され、表皮材が、把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材を連結させて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。このステアリングホイールでは、表皮材を構成する分割材が、三層構造として、芯材を覆う被覆層に取り付けられる皮革等の基材層と、基材層に積層される弾性体層と、弾性体層に塗装されるトップコート層と、から構成されていた。弾性体層は、発泡材を含んだエラストマー等からなるとともに、導電性材料を含有させて、静電容量を検出可能なセンサ層としていた。また、把持部の被覆層には、分割材の端末相互を連結する連結部位の配置位置に、把持部の断面周方向に沿う凹溝が、配設されていた。そして、隣接する分割材の端末相互が、芯材側に曲げられて、重なった端縁相互の連結部位を、被覆層の凹溝に収納させて、表皮材が、被覆層を覆うように、把持部の円環状の周方向に沿って配設されていた。さらに、隣接した分割材は、弾性体層相互が、芯材側に曲げられた分割材の端面側を跨ぐように配設されるリード線を結合させて、相互の導通状態が確保されていた。
特開2019-202446号公報(図4)
しかし、従来のステアリングホイールでは、隣接する分割材のセンサ層相互の導通状態が、芯材側に曲げられた弾性体層の端面相互を連結するリード線により、確保されており、リード線の配置位置が、表皮材の外表面側から離れた芯材側に配置されることとなっていた。そのため、隣接する分割材相互の連結部位では、分割材の曲げられた折曲部相互の間の断面三角状の隙間と、折曲部の端面側までの距離と、介在させて、リード線が、運転者の指の接近を検知することとなって、表皮材の表面側からリード線までの距離が長く、さらに、断面三角状の隙間(エア層)も介在することから、静電容量を検知する感度を低下させることとなっていた。この場合、分割材のトップコート層を、極力、薄くして、弾性体層を把持部の表面側に接近させて、静電容量を検知する感度を向上させて、対処することが考えられる。しかし、トップコート層を薄くすれば、運転者が把持する把持部では、摩耗しやすく、弾性体層が露出してしまうことから、外観を低下させたり、検知精度を低下させてしまい、分割材の耐久性に課題が生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、把持部の分割材相互の連結部位におけるセンサ感度を良好にでき、かつ、分割材の耐久性も良好なステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングホイールでは、操舵時に把持する環状の把持部が、芯材と、該芯材を覆う被覆層と、該被覆層を覆う表皮材と、を備えて構成され、
前記表皮材が、裏面側に、前記把持部の把持を検知可能な導電性材料からなるセンサ層を配設させて、前記把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材を連結させて構成されるステアリングホイールであって、
前記把持部の前記被覆層が、前記分割材の端末相互を連結する連結部位の配置位置に、前記把持部の断面周方向に沿う凹溝を備え、
隣接する前記分割材の端末相互が、前記芯材側に曲げられて、重なった端縁相互を、厚さ方向で貫通する導電糸による縫合により、連結させるとともに、前記被覆層の前記凹溝に収納されていることを特徴とする。
本発明にステアリングホイールでは、分割材相互の連結部位が、被覆層の凹溝に収納されても、隣接する分割材の折曲された端縁相互が、厚さ方向で貫通する導電糸による縫合により、連結されている。すなわち、導電糸が、分割材の端縁の端面より、縫代の長さ分、表皮材の表面側に接近して、表皮材の表面側からの距離に関し、従来の端面相互をリード線で連結する構造より、導電糸の配置位置を、連結部位近傍の分割材の一般部位のセンサ層自体の配置位置に接近させることとなる。そして、導電糸自体もセンサ部位として機能することから、分割材相互の連結部位とその近傍の一般部位とで、センサ感度の差を抑制することができて、連結部位でのセンサ感度を良好にすることができる。さらに、本発明では、センサ層が、表皮材の裏面側に配設されて、表皮材に覆われるため、センサ層の摩耗に対する耐久性、すなわち、分割材の耐久性も向上することとなる。
したがって、本発明に係るステアリングホイールでは、把持部の分割材相互の連結部位におけるセンサ感度を良好にでき、また、分割材の耐久性も良好にすることができる。
そして、本発明に係るステアリングホイールでは、隣接する前記分割材の端縁相互が、前記芯材側に曲げられた折曲部近傍と、前記導電糸の縫合部位と、の間に、重ねた端縁相互を縫合糸により縫合する縫合部、を備えて配設されていることが望ましい。
このような構成では、隣接する分割材の端縁相互が、縫合糸による縫合により、導電糸の縫合を補強するように、連結されることから、導電糸の破断を防止できて、各分割材相互を連結させて形成した環状の表皮材を、把持部の被覆層の外表面に被せるように配設させる際、強く引っ張っても分割材相互が分離せず、分割材のセンサ層相互の導通状態を安定して確保して、被覆層の外表面側に配設することができる。
また、本発明に係るステアリングホイールでは、前記分割材が、皮革と、該皮革の裏面に配設される前記センサ層と、から形成され、
前記センサ層が、導電性塗料を前記皮革の裏面に塗布して、形成されていることが望ましい。
このような構成では、センサ層を裏面に配設させた皮革が、把持部の外表面に配置されることから、把持部の触感や意匠性を向上させることができる。また、センサ層も、皮革の裏面に導電性塗料を単に塗布するだけで、表皮材の裏面側に配設することができる。そのため、通常の皮巻きステアリングホイールと同様の工程で、簡便に、センサ層を設けた把持部を形成することができる。
本発明の一実施形態のステアリングホイールを示す概略平面図である。 実施形態のステアリングホイールにおける把持部の断面図であり、図1のII-II部位に対応する。 実施形態のステアリングホイールにおける把持部の概略部分断面図であり、図1のIII-III部位に対応する。 実施形態の各分割材を示す平面図である。 実施形態のステアリングホイールにおける芯材に、被覆層を成形した状態を示す平面図である。 実施形態の分割材の幅方向の両縁を、被覆層の内周縁側に配設する状態を説明する図である。 隣接する分割材の端縁相互を縫合する変形例を示す概略部分断面図である。 図7に示す端縁相互の導電糸の縫合部の縫い方(並み縫い)を示す説明図である。 他の導電糸の縫い方(かがり縫い)を示す説明図である。 かがり縫いにより、隣接する分割材の端縁相互を縫合した状態を示す概略斜視図である。 さらに他の導電糸の縫い方(半返し縫い)を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のステアリングホイールWは、図1に示すように、操舵時に把持する略円環状の把持部Rと、把持部Rの中央のボス部Bと、把持部Rとボス部Bとを連結するスポーク部S(L,R,B)と、を備えて構成されている。スポーク部Sは、ボス部Bから左右両側に延びるスポーク部SL,SRと、ボス部Bから後側に延びるスポーク部SBと、を備えている。また、ステアリングホイールWは、ボス部Bの上部側に配設される二点鎖線で示したエアバッグ装置50と、ステアリングホイール本体1と、ボス部Bの下部側を覆う図示しないロアカバーと、を備えて構成されている。
さらに、ステアリングホイール本体1は、図1,5に示すように、把持部R、ボス部B、及び、スポーク部Sを連結するアルミニウム合金等の金属材からなる芯材3、を備えて構成されている。芯材3は、把持部Rに配設される把持芯材部4と、ボス部Bに配設されるボス芯材部5と、把持芯材部4とボス芯材部5とを連結するように、スポーク部S(L,R,B)に配設されるスポーク芯材部6(L,R),7と、を備えて構成されている。ボス芯材部5は、車両のステアリングシャフトと結合される鋼製のボス5aを配設させている。また、スポーク芯材部6は、左右のスポーク部SL,SRに配設されるスポーク芯材部6L,6Rと、後部側のスポーク部SBに配設されて、ボス芯材部5側で左右に分岐し、そして、把持芯材部4側で結合されるような2本のスポーク芯材部7,7と、から構成されている。
把持部Rに配設される把持芯材部4の周囲には、図2に示すように、被覆層10が配設されるとともに、把持部Rの表面側に、センサ層23を備えた表皮材20が配設されている。
被覆層10は、図1~3,5に示すように、把持芯材部4の周囲と、把持芯材部4近傍のスポーク芯材部6(L,R),7の周囲とに配設されている。被覆層10は、絶縁性を有したウレタン等の合成樹脂材料から形成されて、芯材3の把持芯材部4やスポーク芯材部6,7の周囲に、射出成形等により、形成されている。被覆層10には、把持部Rの前後の左右両側の部位に、把持芯材部4の断面周方向に沿う環状の凹溝11(LF,LB,RF,RB)が配設されている(図5参照)。これらの凹溝11(LF,LB,RF,RB)には、図3に示すように、隣接する分割材21(F,L,R,B)の端縁27相互を収納する木目込み溝となる。
表皮材20は、裏面20b側に、把持部Rの把持を検知可能な導電性材料からなるセンサ層23を配設させて、把持部Rの周方向に沿って分割された複数(実施形態では4枚)の分割材21(F,L,R,B)を連結させて構成されている。各分割材21は、実施形態の場合、天然皮革や合成皮革等からなる分割材本体としての皮革22と、皮革22の裏面22b側に導電性塗料を塗布されて形成されたセンサ層23と、から形成されている。なお、実施形態の場合、皮革22は、合成皮革が使用されている。
センサ層23の導電性塗料は、ウレタンやシリコーン等の樹脂製の塗料に、銀粒子等の金属粉末やカーボン等の導電性フィラーを配合させて構成されている。
そして、分割材21は、図1,4に示すように、被覆層10の前側の左右の凹溝11LF,11RF間に配設される分割材21F、被覆層10の左側の前後の凹溝11LF,11LB間に配設される分割材21L、被覆層10の右側の前後の凹溝11RF,11RB間に配設される分割材21R、及び、被覆層10の後側の左右の凹溝11LB,11RB間に配設される分割材21B、の4枚から構成されている。
分割材21Fは、平らに展開した状態で、略長方形形状として、他の分割材21L,21R,21Bは、略十字形形状としている。そして、分割材21Fは、図4に図示される状態の左右の端縁27,27が、それぞれ、隣接する左右の分割材21L,21Rの上端側の端縁27,27と連結される。分割材21Bは、図4に図示される状態の左右の端縁27,27が、それぞれ、隣接する左右の分割材21L,21Rの下端側の端縁27,27と連結される。
各分割材21(F,L,R,B)の端縁27を除く外周側の側縁25と内周側の側縁26とは、各分割材21(F,L,R,B)が、接着剤を利用しつつ、対応する被覆層10の外表面を覆うように配設される際、相互に密着するように接近して配設され(図6参照)、皮巻きステアリングホイールWの把持部Rとして、構成されることとなる。なお、図例では、接着剤だけを利用した場合を例示したが、側縁25,26相互を縫合してもよい。また、左右と後の分割材21L,21R,21Bの各側縁25,26では、中間付近のボス側縁25a,26aは、相互に密着せずに、被覆層10のスポーク部SL,SR,SB側の端面に、接着されることとなる。
そして、隣接する分割材21(F,L,R,B)の端縁27,27相互の連結部31は、それぞれ、芯材3の把持芯材部4側、すなわち、各分割材21のセンサ層23側に曲げられて、曲げられた折曲部28とした端縁27,27相互を、厚さ方向で貫通する導電糸37による縫合により、連結されている(図3参照)。
なお、導電糸37は、ポリエステル等の繊維に導電性を有した金属やカーボンを入れる等して、形成されている。
また、実施形態の場合、隣接する分割材21の端縁27,27相互が、芯材3の把持芯材部4側に曲げられた折曲部28近傍と、導電糸37の縫合部33aと、の間に、重ねた端縁27,27相互を縫合糸38により縫合する第2の縫合部33b、を配設させている。すなわち、実施形態の端縁27,27相互の連結部31(LF,LB,RF,RB)は、導電糸37と縫合糸38とを利用した縫合部33を設けて、形成されている。縫合部33は、導電糸37による縫合の導通用の縫合部33aと、縫合糸38による補強用の縫合部33bと、を備えて構成されている。縫合糸38は、ポリエステルやポリアミド等からなって、導電糸37より引張強度を高くした糸から形成されている。
なお、導電糸37と縫合糸38との縫合は、実施形態の場合、並み縫いとしている。
そして、4枚の分割材21(F,L,R,B)を相互に連結させて、円環状の表皮材20を形成した後には、各連結部31(LF,LB,RF,RB)を、それぞれ、ステアリングホイール本体1の被覆層10の対応する凹溝11(LF,LB,RF,RB)に収納させつつ、接着剤を塗布した被覆層10に被せる。その後、各分割材21(F,L,R,B)の端縁27を除く外周側の側縁25側と内周側の側縁26側とを、相互に接近させて(図6参照)、被覆層10に接着させれば、皮巻きステアリングホイールWの把持部Rを形成することができ、ステアリングホイール本体1を形成することができる。
その後、ボス部Bの下部側に図示しないロアカバーを組み付け、車両のステアリングシャフトに、ボス芯材部5を嵌めてナット止めして、ステアリングホイール本体1を車両に取り付けるとともに、エアバッグ装置50をボス部Bの上部側に取り付ければ、ステアリングホイールWを形成することができるとともに、車両に、ステアリングホイールWを搭載することができる。
なお、エアバッグ装置50を取り付ける際には、センサ層23に結線したリード線46を、運転者の把持を検知可能な把持検知回路45に接続させておく(図1参照)。
車両に搭載されたステアリングホイールWでは、図2に示すように、運転者の手Hの指Fが、把持部Rを把持するように、センサ層23に接近すれば、静電容量が上昇したことを所定の把持検知回路45が検知することから、運転者の把持を検知することができる。
そして、実施形態のステアリングホイールWでは、分割材21(F,L,R,B)相互の連結部31(LF,LB,RF,RB)が、被覆層10の凹溝11(LF,LB,RF,RB)に収納されても、隣接する分割材21(F,L,R,B)の折曲された端縁27,27相互が、厚さ方向で貫通する導電糸37による縫合により、連結されている。すなわち、導電糸37が、分割材21の端縁27の端面29より、縫代35の長さ寸法L1分(図3参照)、表皮材20の表面20a側に接近して、表皮材20の表面20a側からの距離に関し、従来のセンサ層の端面相互をリード線で連結する構造より、導電糸37の配置位置を、連結部31近傍の分割材21の一般部42のセンサ層23自体の配置位置に接近させることとなる。そして、導電糸37自体もセンサ部位として機能することから、分割材21,21相互の連結部31とその近傍の一般部42とで、センサ感度の差を抑制することができて、連結部31でのセンサ感度を良好にすることができる。さらに、実施形態では、センサ層23が、表皮材20の裏面20b側に配設されて、表皮材20に覆われるため、センサ層23の摩耗に対する耐久性、すなわち、分割材21の耐久性も向上することとなる。
したがって、実施形態のステアリングホイールWでは、把持部Rの分割材21,21相互の連結部31におけるセンサ感度を良好にでき、また、分割材21の耐久性も良好にすることができる。
そして、実施形態のステアリングホイールWでは、隣接する分割材21,21の端縁27,27相互が、芯材3の把持芯材部4側に曲げられた折曲部28近傍と、導電糸37の縫合部33a位と、の間に、重ねた端縁27,27相互を縫合する縫合部33b、を備えて配設されている。
そのため、実施形態では、隣接する分割材21,21の端縁27,27相互が、縫合糸38による縫合により、導電糸37の縫合を補強するように、連結されることから、導電糸37の破断を防止できて、各分割材21,21相互を連結させて形成した環状の表皮材20を、把持部Rの被覆層10の外表面10aに被せるように配設させる際、強く引っ張っても分割材21,21相互が分離せず、分割材21,21のセンサ層23,23相互の導通状態を安定して確保して、被覆層10の外表面10a側に配設することができる。
なお、導電糸37の引張強度が十分あれば、図7に示す縫合部33Aのように、分割材21,21の端縁27,27相互を、縫合糸38の縫合を省いて、導電糸37だけで、縫合してもよい。この縫合部33Aの縫合糸37の縫い方は、図8に示すように、実施形態と同様な並み縫いとしている。
また、導電糸37の縫合は、実施形態や変形例において、並み縫いを例示したが、端縁27,27相互の縫合は、図9,10に示すかがり縫いや、あるいは、図11に示すような半返し縫いでもよく、さらに、端縁27,27相互を縫合できれば、これらの縫い方に限定されなくともよい。
さらに、実施形態のステアリングホイールWでは、分割材21が、分割材本体としての皮革22と、皮革22の裏面22bに配設されるセンサ層23と、から形成され、センサ層23が、導電性塗料を皮革22の裏面22bに塗布して、形成されている。
そのため、実施形態では、センサ層23を裏面22bに配設させた皮革22が、把持部Rの外表面に配置されることから、把持部Rの触感や意匠性を向上させることができる。また、センサ層23も、皮革22の裏面22bに導電性塗料を単に塗布するだけで、表皮材20の裏面20b側に配設することができる。そのため、通常の皮巻きステアリングホイールと同様に、センサ層23を配設済みの皮革22を被覆層10に巻き付ける皮巻き工程で、簡便に、センサ層23を設けた把持部Rを形成することができる。
なお、分割材本体としては、皮革22の他に、ウッドパネル等が使用可能である。ちなみに、ウッドパネルを分割材本体として使用する場合には、縫合用の導電糸37を貫通させる貫通孔を設けて、分割材相互を縫合すればよい。
また、皮革22の裏面22b側に、導電性材料を含有した塗料を塗布してセンサ層23を配設する場合には、刷け塗りやスプレー塗布、あるいは、印刷を利用して、分割材本体(皮革)22に塗布してもよい。さらに、センサ層23は、運転者の手や指の接近時に、静電容量の増加を検出できればよいことから、導電性材料の塗布の他、導電性材料を含有したテープ材を貼着させる等して、皮革22の裏面22bに、センサ層23を配設してもよい。
さらに、実施形態のステアリングホイールWでは、略円環状の把持部Rを例示したが、複数の分割材を連結させた環状の表皮材20を、被覆層10の外表面10a側に嵌めることができれば、把持部Rは、円環形状に限定されるものではなく、四角環状や、楕円環状等の種々の形状としていてもよい。
3…芯材、4…把持芯材部、10…被覆層、11(LF,LB,RF,RB)…凹溝、20…表皮材、20b…裏面、21(F,L,R,B)…分割材、22…(分割材本体)皮革、22b…裏面、23…センサ層、27…端縁、28…折曲部、31(LF,LB,RF,RB)…(連結部位)連結部、33,33A…(縫合部位)縫合部、33a…導通用縫合部、33b…補強用縫合部、37…導電糸、38…縫合糸、
R…把持部、W…ステアリングホイール。

Claims (3)

  1. 操舵時に把持する環状の把持部が、芯材と、該芯材を覆う被覆層と、該被覆層を覆う表皮材と、を備えて構成され、
    前記表皮材が、裏面側に、前記把持部の把持を検知可能な導電性材料からなるセンサ層を配設させて、前記把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材を連結させて構成されるステアリングホイールであって、
    前記把持部の前記被覆層が、前記分割材の端末相互を連結する連結部位の配置位置に、前記把持部の断面周方向に沿う凹溝を備え、
    隣接する前記分割材の端末相互が、前記芯材側に曲げられて、重なった端縁相互を、厚さ方向で貫通する導電糸による縫合により、連結させるとともに、前記被覆層の前記凹溝に収納されていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 隣接する前記分割材の端縁相互が、前記芯材側に曲げられた折曲部近傍と、前記導電糸の縫合部位と、の間に、重ねた端縁相互を縫合糸により縫合する縫合部、を備えて配設されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記分割材が、皮革と、該皮革の裏面に配設される前記センサ層と、から形成され、
    前記センサ層が、導電性塗料を前記皮革の裏面に塗布して、形成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のステアリングホイール。
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