JP3783287B2 - 乗り物用ステアリングホイール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、船などの乗り物に用いられる転舵が可能なステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗り物用ステアリングホイールとしては、図3乃至図6(実開平4ー7281号公報参照)に示すような例がある。
【0003】
即ち、従来の乗り物用ステアリングホイール1は、図示を省略したボスと、リム2と、該ボス及びリム2間を架設するスポーク3と、ホーンカバー4とより少なくとも構成されてなる。
【0004】
前記リム2は、略円形状に曲成されてなる鉄材の芯材5と、該芯材5を包むように覆う緩衝材6と、該緩衝材6を包むように覆う皮革よりなる表皮7とより層状に構成されてなる。
【0005】
該表皮7は、該表皮7の端部7a,7bを突き合わせて、端部7a,7b近傍に形成されてなる通過穴8に通過された縫製糸9により縫製支持されてなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、かかる構成によれば、図6に示すように、縫製糸9が表皮7の裏面側7abを通過することで持ち上げられ、H1で示すように端末7aが浮き上がるおそれがある。
【0007】
また、端末7bの表面側7baで縫製糸9がH2で示すように浮くおそれがある。
【0008】
いずれの場合も、乗り物用ステアリングホイール1を転舵する際に、表皮7の端部7aや縫製糸9に引っかかるおそれがあり、作業時に、かかる現象が生じないようにより注意して覆わなければならず、改善が求められている。
【0009】
そこで、本発明は、以上のような点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ステアリングホイールの転舵時に表皮の端部や縫製糸に引っかからないようにして、操作フィーリングを向上可能なる乗り物用ステアリングホイールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ボスと、リムと、該ボス及びリム間を架設するスポークとより少なくとも構成されてなり、前記リムが略円形状に曲成されてなる芯材と、該芯材を包むように覆う緩衝材と、該緩衝材を包むように覆う皮革よりなる表皮とより層状に構成されてなり、該表皮が該表皮の端部近傍に形成されてなる通過穴に通過された縫製糸により互いの端部を突き合わせて縫製支持されてなる乗り物用ステアリングホイールにおいて、前記リムの表皮の表裏夫々の面には、該表皮の端部近傍に形成されてなる縫製用の複数の通過穴と、前記表皮の端部から該通過穴との間を連続形成すると共に前記縫製糸の径と略同一なる深さにして形成されてなる溝とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の乗り物用ステアリングホイールであって、前記溝は、前記表皮の端部及び該端部から若干離間した通過穴の位置までの表面側に略直線状に形成されてなる第1溝と、かかる第1溝の通過穴位置及び表皮の端部までで且つ前記第1溝の傾きと表面視で交差しうる傾きに裏面側に略直線状に形成されてなる第2溝と、更に該第2溝と表面視で直線状に連なるよう前記端部に突き合わされる表皮の他の端部から該端部より若干離間した通過穴までの表面側に形成されてなる第3溝と、かかる第3溝の通過穴位置及び表皮の他の端部までで且つ前記第3溝の傾きと表面視で交差しうる傾きに裏面側に略直線状に形成されてなる第4溝とよりなることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2記載の乗り物用ステアリングホイールであって、前記溝の表皮端部は、開放端であることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明によれば、縫製糸が前記リムの表皮の裏面側に配されている時には、該表皮の端部と、該端部近傍に形成されてなる縫製用の複数の通過穴との間に連続形成すると共に前記縫製糸の径と略同一なる深さの裏面の溝内に、前記縫製糸が入り込んでいるので、該表皮を縫製糸9が持ち上げることがなく、表皮の端部はめくれず、該端部に操作時の手がひっかかるおそれがないことになる。
【0014】
また、縫製糸が前記リムの表皮の表面側に配されている時には、該表皮の端部と、該端部近傍に形成されてなる縫製用の複数の通過穴との間に連続形成すると共に前記縫製糸の径と略同一なる深さの表面の溝内に、前記縫製糸が入り込んでいるので、該縫製糸に手を引っかけるおそれがないことになる。
【0015】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の効果に加え、第1溝及び第2溝の通過穴と、第3溝及び第4溝の通過穴とが、前記表皮の裏面側に略直線状に形成されてなる第2溝と、前記表皮の表面側に略直線状に形成されてなる第3溝とにより表面視で一直線状になるので、該第2、3溝に配された縫製糸により、表皮の夫々の端部が確実に保持されることになる。
【0016】
請求項3の発明によれば、請求項2記載の効果に加え、前記縫製糸は、第2、3溝及び第4、1溝の表皮の端部が開放端であるので、無理なく第2溝から第3溝に移動でき、また、第4溝から第1溝に移動できることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面と共に説明する。
【0018】
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態の構成を示す構造図である。
【0019】
即ち、乗り物用ステアリングホイール11は、図示を省略したボスと、リム2(図3参照)と、該ボス及びリム2間を架設するスポーク3(同)と、ホーンカバー4(同)とより少なくとも構成されてなる。
【0020】
前記リム2は、略円形状に曲成されてなる鉄材の芯材5(同)と、該芯材5を包むように覆う緩衝材6(同)と、該緩衝材6を包むように覆う皮革よりなる表皮12とより層状に構成されてなる。
【0021】
該表皮12は、該表皮12の端部12a,12bを突き合わせて、端部12a,12b近傍に形成されてなる複数の通過穴8、8、8、・・夫々にほぼ無端的に通過された縫製糸9により縫製支持されてなる。
【0022】
前記表皮12の表裏夫々の面13a,13bには、該表皮12の端部12a,12bの縫製用の通過穴8、8、8、・・に連続する複数の溝14を、縫製糸9の径と略同一なる深さに形成されてなる。
【0023】
前記溝14について、より詳細に説明する。
【0024】
即ち、該溝14は、前記表皮12の端部12a及び該端部12aから若干離間した通過穴8の位置までの表面13a側に略直線状に形成されてなる第1溝14aと、該第1溝14aの通過穴8位置及び表皮12の端部12aまでで且つ前記第1溝14aの傾きと表面視で交差しうる略直角の傾きに裏面13b側に略直線状に形成されてなる第2溝14bと、更に該第2溝14bと表面視で直線状に連なるように、前記端部12aに突き合わさる表皮12の他の端部12bから該端部12bから若干離間した通過穴8までの表面13a側に形成されてなる第3溝14cと、かかる第3溝14cの通過穴8位置及び表皮12の端部12bまでで且つ前記第3溝14cの傾きと表面視で交差しうる略直角の傾きに裏面13b側に略直線状に形成されてなる第4溝14dとよりなり、該第4溝14dも第1溝14aと表面視で直線状に連なるように、該第1乃至第4溝14a,14b,14c,14dが繰り返し連続的に形成されてなる。
【0025】
前記表皮12の端部12a,12bに対する前記溝14の端部は、図2に示すように、全て開放端である。
【0026】
以上の第1実施形態の構成であるから、前記リム2の表皮12の表裏夫々の面13a,13bに形成されてなる溝14が縫製糸9の径と略同一なる深さなので、縫製糸9が前記リム2の表皮12の裏面13b側に配されている時には、該縫製糸9が、該表皮12の端部12aの縫製用の通過穴8に連続する裏面13bの溝14b、14d内に入り込んでいるので、該表皮12を縫製糸9が持ち上げることがなく、表皮12の端部12aはめくれず、該端部12aに操作時の手がひっかかるおそれがないことになる。
【0027】
また、縫製糸9が前記リム2の表皮12の表面13a側に配されている時には、該縫製糸9が、該表皮12の端部12bの縫製用の通過穴8に連続する表面13a側の溝14a,14c内に入り込んでいるので、該縫製糸9に手を引っかけるおそれがないことになる。
【0028】
また、第1溝14a及び第2溝14bの通過穴8と、第3溝14c及び第4溝14dの通過穴8とが、前記表皮12の裏面13b側に略直線状に形成されてなる第2溝14bと、前記表皮12の表面13a側に略直線状に形成されてなる第3溝14cとにより表面視で一直線状になるので、該第2、3溝14b、14cに配された縫製糸9により、表皮12の夫々の端部12a,12bが確実に保持されることになる。
【0029】
また、前記縫製糸9は、第2、3溝14b、14c及び第4、1溝14d,14aの表皮12の端部12a,12bが開放端であるので、無理なく第2溝14bから第3溝14cに移動でき、また、第4溝14dから第1溝14aに移動できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図5のC−C線に沿った断面図。
【図2】図1の斜視図。
【図3】従来例のステアリングホイールの正面図。
【図4】図3の矢視Aにかかる斜視図。
【図5】図4の矢視Bにかかる正面図。
【図6】図5のC−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
1、11 乗り物用ステアリングホイール
2 リム
3 スポーク
4 ホーンカバー
5 芯材
6 緩衝材
7、12 表皮
8 通過穴
9 縫製糸
12a,12b 表皮の端部
13a,13b 表皮の表裏夫々の面
14 溝
14a 第1溝
14b 第2溝
14c 第3溝
14d 第4溝
Claims (3)
- ボスと、リムと、該ボス及びリム間を架設するスポークとより少なくとも構成されてなり、前記リムが略円形状に曲成されてなる芯材と、該芯材を包むように覆う緩衝材と、該緩衝材を包むように覆う皮革よりなる表皮とより層状に構成されてなり、該表皮が該表皮の端部近傍に形成されてなる通過穴に通過された縫製糸により互いの端部を突き合わせて縫製支持されてなる乗り物用ステアリングホイールにおいて、
前記リムの表皮の表裏夫々の面には、該表皮の端部近傍に形成されてなる縫製用の複数の通過穴と、前記表皮の端部から該通過穴との間を連続形成すると共に前記縫製糸の径と略同一なる深さにして形成されてなる溝とを備えてなることを特徴とする乗り物用ステアリングホイール。 - 請求項1記載の乗り物用ステアリングホイールであって、
前記溝は、前記表皮の端部及び該端部から若干離間した通過穴の位置までの表面側に略直線状に形成されてなる第1溝と、かかる第1溝の通過穴位置及び表皮の端部までで且つ前記第1溝の傾きと表面視で交差しうる傾きに裏面側に略直線状に形成されてなる第2溝と、更に該第2溝と表面視で直線状に連なるよう前記端部に突き合わされる表皮の他の端部から該端部より若干離間した通過穴までの表面側に形成されてなる第3溝と、かかる第3溝の通過穴位置及び表皮の他の端部までで且つ前記第3溝の傾きと表面視で交差しうる傾きに裏面側に略直線状に形成されてなる第4溝とよりなることを特徴とする乗り物用ステアリングホイール。 - 請求項2記載の乗り物用ステアリングホイールであって、
前記溝の表皮端部は、開放端であることを特徴とする乗り物用ステアリングホイール。
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1996
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