JP2005310497A - カラーブラウン管装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス性能を有し、モアレが少なく、かつ駆動回路のコスト上昇や耐圧特性の低下のないカラーブラウン管装置を提供する。
【解決手段】 電子ビームの進行方向に沿って順に配置されたフォーカス電極G3−2、中間電極GM、アノード電極G4により主レンズが形成される。フォーカス電極及びアノード電極は、中間電極と相対する部分に水平方向に長軸を持つ3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔を備え、それぞれの内部には3電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔が形成されている。フォーカス電極及びアノード電極にそれぞれ形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、中間電極のこれらとそれぞれ相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さい。
【選択図】 図1(A)
【解決手段】 電子ビームの進行方向に沿って順に配置されたフォーカス電極G3−2、中間電極GM、アノード電極G4により主レンズが形成される。フォーカス電極及びアノード電極は、中間電極と相対する部分に水平方向に長軸を持つ3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔を備え、それぞれの内部には3電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔が形成されている。フォーカス電極及びアノード電極にそれぞれ形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、中間電極のこれらとそれぞれ相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さい。
【選択図】 図1(A)
Description
本発明は、カラーブラウン管に関する。
一般にカラーブラウン管装置は、図17に示すように、パネル1及びファンネル2が一体に接合されてなる外囲器を有する。パネル1の内面には赤、緑、青に発光する3色の蛍光体層からなる蛍光体スクリーン4が形成され、蛍光体スクリーン4に対向して、多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウマスク3がパネル1の内壁面に取り付けられている。ファンネル2のネック5内には電子銃6が配設されており、ファンネル2の外周面上には偏向ヨーク8が搭載されている。電子銃6から放出された3電子ビーム7B,7G,7Rは偏向ヨーク8の発生する磁界により偏向されて蛍光体スクリーン4を水平方向及び垂直方向に走査して、この蛍光体スクリーン4上にカラー画像が表示される。
このようなカラーブラウン管装置においては、電子銃6として、中央のセンター電子ビーム(以下「センタービーム」という)とこの両側の一対のサイド電子ビーム(以下「サイドビーム」という)とが同一水平面上となるようにしてインライン状に3電子ビームを放出するインライン型電子銃を用い、偏向ヨーク8が発する磁界を、水平偏向磁界が糸巻型であり、垂直偏向磁界が樽型である非斉一磁界とすることにより、3電子ビームを自己集中させるインライン型カラーブラウン管装置が一般的である。
インライン型電子銃としては、各種方式が知られているが、その一種にBPF(Bi−Potential Focus)型DAF(Dynamic Astigmatism and Focus correction)方式と呼ばれるものがある。
また、インライン型電子銃の主レンズ構造についても各種方式のものが知られているが、その一種として重畳電界型と呼ばれるものがある。
このインライン型電子銃の一例を図18(A)及び図18(B)に示す。図18(A)はその水平方向断面図であり、図18(B)はその垂直方向断面図である。
この電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソードKと、これより蛍光体スクリーン側に順次配置された一体構造の第1グリッドG1乃至第4グリッドG4とからなる。
第1グリッドG1及び第2グリッドG2には、それぞれ一列配置された3個のカソードKに対応した3個の電子ビーム通過孔が形成されている。
第3―1グリッドG3―1は、両端面に3個の電子ビーム通過孔がそれぞれ形成された筒体からなる。
第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2は、電子ビーム入射側端面すなわち第3―1グリッドG3―1と相対する面に3個の電子ビーム通過孔が形成され、電子ビーム出射側端面すなわち第4グリッドG4と相対する面に図19に示すように3電子ビームの配列方向に長軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔9が形成された筒体10からなる。第3―2グリッドG3―2の内部には3個の電子ビーム通過孔11B、11G、11Rが形成された電界補正板12が配置されている。
第4グリッド(アノード電極)G4は、電子ビーム入射側端面すなわち第3−2グリッドG3−2と相対する面に図20に示すように3電子ビームの配列方向に長軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔13が形成された筒体14からなる。第4グリッドG4の内部には3個の電子ビーム通過孔15B、15G、15Rが形成された電界補正板16が配置されている。
カソードKに約150Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は接地され、第2グリッドG2には約600Vが印加される。第3―1グリッドG3―1には約8kVのフォーカス電圧が印加され、第3−2グリッドG3−2には約8kVを基準として、電子ビームの偏向距離に応じて上昇するダイナミックフォーカス電圧が印加される。第4グリッドG4には約30kVの高電圧が印加される。
これにより、カソードK、第1グリッドG1、及び第2グリッドG2は、電子ビームを発生し、かつ後述する主レンズに対する物点を形成する3極部を構成する。第2グリッドG2乃至第3−1グリッドG3−1は、前記3極部から放出された電子ビームを予備収束させるプリフォーカスレンズを形成する。また、電子ビームが偏向されるときには、第3−1グリッドG3−1及び第3−2グリッドG3−2は、水平方向には集束作用を有し、垂直方向には発散作用を有する4極子レンズを形成する。さらにフォーカス電極である第3―2グリッドG3―2とアノード電極である第4グリッドG4は、電子ビームを最終的に蛍光体スクリーンに対して加速させ集束させる重畳電界型BPF主レンズを形成する。
このような電子銃において、電子ビームが偏向されることなく蛍光体スクリーンの中央に向かう場合は、第3−1グリッドG3−1と第3−2グリッドG3−2との間に上記4極子レンズは形成されず、3極部からの電子ビームはプリフォーカスレンズで予備集束された後、主レンズにより蛍光体スクリーン上の中央に集束される。
これに対し電子ビームが蛍光体スクリーンの周辺部へ偏向される場合は、電子ビームの偏向量に応じて第3−2グリッドG3−2の電圧が高くなり、第3−1グリッドG3−1と第3−2グリッドG3−2と間に電子ビームを水平方向に集束し、垂直方向に発散する4極子レンズが形成される。同時に、第3−2グリッドG3−2の電圧が高くなることにより、第3−2グリッドG3−2及び第4グリッドG4により形成される主レンズのレンズ強度が弱くなる。これによって、電子ビームが偏向されることによって生じる主レンズと蛍光体スクリーンとの間の距離の拡大と、偏向ヨークが発する糸巻型水平偏向磁界及び樽型垂直偏向磁界を含む非斉一磁界とにより発生する偏向収差が補正される。
ところで、カラーブラウン管の画質を良好にするためには、蛍光体スクリーン上でのフォーカス特性を良好にすること、すなわち蛍光体スクリーンの全面で電子ビームスポットを小さくすることが必要である。
電子ビームスポットを小さくする一手段として、電子銃の主レンズ口径を拡大する方法がある。前述のBPF型電子銃における重畳電界型主レンズは単純な円筒レンズに比べて大口径のレンズが得られる構造として一般的に用いられている。
しかしながらネックの内径により電極寸法が制限されるため、重畳電界型主レンズを用いても得られるレンズ口径には限度がある。重畳電界型主レンズよりもさらに大きいレンズ口径を得る方法が特許文献1及び特許文献2に示されている。その方法を前述のBPF型DAF方式電子銃に適用した場合の一例を図21(A)及び図21(B)に示す。図21(A)はその水平方向断面図であり、図21(B)はその垂直方向断面図である。
この電子銃は、第3−2グリッドG3−2と第4グリッドG4との間に中間電極GMが配置され、管内に内蔵された抵抗器17を用いてアノード電圧を抵抗分割することにより得た、第3グリッド電圧(フォーカス電圧)より高く、第4グリッド電圧(アノード電圧)より低い電圧が中間電極GMに印加される点で、図18(A)及び図18(B)に示した重畳電界型主レンズを形成する従来の電子銃と異なる。中間電極GMは、図22に示すように、電子ビームの入射側面である第3−2グリッドG3−2と相対する面、及び電子ビームの出射側面である第4グリッドG4と相対する面にそれぞれ3電子ビームに共通の一つの電子ビーム通過孔18、19を有する筒体20と、筒体20の内部に配置された3個の電子ビーム通過孔21B、21G、21Rを有する電界補正板22とからなる。
この電子銃によれば、重畳電界型主レンズよりも更に大きい口径の主レンズを形成することが出来るため、電子ビームスポットをより小さくすることが可能となり、カラーブラウン管の解像度を向上することができる。
特開平8−22780号公報
特開平9−180648号公報
しかしながら、このようにして電子ビームスポットを小さくすると、解像度は向上するが、走査線とシャドウマスクとの干渉により画面上にモアレが発生しやすくなるので、むしろ画質を損なうという問題がある。これは電子ビームスポットの垂直方向径が小さくなりすぎることが原因である。
また、主レンズ口径が大きいほどフォーカス電圧に対する焦点距離の変化が少なくなるため、DAF方式の電子銃ではダイナミックフォーカス電圧の振幅をより大きくする必要がある。これは駆動回路のコスト上昇や、耐圧信頼性の低下を引き起こすという問題がある。
すなわち、主レンズの水平方向口径は出来るだけ大口径でありながら、その垂直方向口径は適切に設定されることが望ましい。具体的には垂直方向口径は約5〜9mm程度が好ましい。しかしながら、従来の技術ではこのような望ましい主レンズを形成することは出来ない。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス性能を有し、モアレが少なく、かつダイナミックフォーカス電圧の振幅の増大が抑制され、その結果、駆動回路のコスト上昇や耐圧特性の低下のないカラーブラウン管装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカラーブラウン管装置は、センター電子ビーム及びこの両側の一対のサイド電子ビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に発生する電子ビーム発生部、及び主レンズを形成し電子ビーム通過孔を有する複数個の電極を備える電子銃と、前記電子銃から放出された前記3つの電子ビームを水平方向及び垂直方向に走査する偏向ヨークとを備える。前記主レンズが前記電子ビーム発生部から発生した前記3つの電子ビームをスクリーンに対して加速させ集束させる。
前記主レンズは、前記3つの電子ビームの進行方向に沿って順に配置された、フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極と、前記フォーカス電圧より高い中間電圧が印加される少なくとも1個の中間電極と、前記中間電圧よりも高いアノード電圧が印加されるアノード電極とにより形成される。
前記フォーカス電極及び前記アノード電極は、いずれも前記中間電極と相対する部分に水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなり、前記フォーカス電極及び前記アノード電極を構成するそれぞれの前記筒体の内部には前記3つの電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔が形成されている。
そして、前記フォーカス電極に形成された前記3つの電子ビームに共通の非円形の前記電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、前記中間電極の前記フォーカス電極と相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さく、前記アノード電極に形成された前記3つの電子ビームに共通の非円形の前記電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、前記中間電極の前記アノード電極と相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス性能を得ながらモアレが少ない良好な画質を有し、かつ駆動回路のコスト上昇や耐圧信頼性の低下がないカラーブラウン管装置を提供することができる。
本発明のカラーブラウン管装置の電子銃は、従来の重畳型主レンズを形成するフォーカス電極とアノード電極との間に中間電極を備えるので、フォーカス電極からアノード電極までの距離を長くすることが可能となる。これによりレンズ領域が電子ビーム進行方向に拡大し、水平方向及び垂直方向のいずれにおいても主レンズのレンズ倍率及び球面収差が軽減される。
これに加え、フォーカス電極およびアノード電極に形成された3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径が、中間電極のフォーカス電極およびアノード電極がそれぞれ相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さいので、主レンズは、水平方向には相対的に弱い集束作用と相対的に弱い発散作用とを有し、垂直方向には相対的に強い集束作用と相対的に強い発散作用とを有する。これにより水平方向のレンズ倍率及び球面収差は更に低減する。一方、垂直方向のレンズ倍率及び球面収差は増大し、前述のレンズ倍率及び球面収差の軽減分が相殺される。
結果として、水平方向にはレンズ倍率及び球面収差が極めて低い大口径主レンズを形成し、且つ垂直方向にはレンズ倍率及び球面収差が適度である適切な口径の主レンズを形成することが可能となる。すなわち、水平方向口径が従来よりも大きく、かつ垂直方向口径は適切な主レンズを形成することができる。
これにより、電子ビームスポットの水平方向径をより縮小することが可能となり、かつ垂直方向径を適切なサイズに維持することが可能となる。結果として蛍光体スクリーン全面で良好なフォーカス性能を得ながらモアレが少ない画面を実現することができる。
また、本発明をDAF方式の電子銃に適用してもダイナミックフォーカス電圧の振幅を増大させる必要がなく、回路のコスト上昇や耐圧特性の低下を抑制することができる。
本発明の上記のカラーブラウン管装置において、前記中間電極は、前記フォーカス電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなることが好ましい。これにより、中間電極で形成されるレンズ電界が水平方向において3電子ビームに共通のレンズ電界となり、水平方向のレンズ倍率および球面収差を低減し、水平方向のレンズ口径を拡大することが可能となる。
あるいは、前記中間電極は、前記アノード電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなることが好ましい。これにより、中間電極で形成されるレンズ電界が水平方向において3電子ビームに共通のレンズ電界となり、水平方向のレンズ倍率および球面収差を低減し、水平方向のレンズ口径を拡大することが可能となる。
あるいは、前記中間電極は、前記フォーカス電極と相対する部分及び前記アノード電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔がそれぞれ形成された筒体からなることが好ましい。これにより、中間電極で形成されるレンズ電界が水平方向において3電子ビームに共通のレンズ電界となり、水平方向のレンズ倍率および球面収差を低減し、水平方向のレンズ口径を拡大することが可能となる。
また、前記フォーカス電極と前記フォーカス電極に相対する前記中間電極との電位差をE1、前記アノード電極と前記アノード電極に相対する前記中間電極との電位差をE2としたとき、E1<E2であることが好ましい。これにより、主レンズ領域内の集束領域を電子ビーム進行方向に長くすることができる。従って、レンズ倍率及び球面収差をさらに低減することが可能となる。
以下、本発明を具体的な実施の形態を示しながら詳細に説明する。
本発明のカラーブラウン管装置は、電子銃の構成を除いて図17に示した従来のカラーブラウン管装置と同様である。従って、重複する説明を省略し、本発明のカラーブラウン管装置に搭載される電子銃について以下に説明する。
(実施の形態1)
図1(A)は本発明の実施の形態1に係るインライン型電子銃の水平方向断面図、図1(B)はその垂直方向断面図である。本実施の形態1の電子銃は、センタービーム及びこの両側の一対のサイドビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に放出するインライン型電子銃である。この電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソードKと、これより蛍光体スクリーン側に順次配置された一体構造の第1グリッドG1乃至第4グリッドG4とからなる。
図1(A)は本発明の実施の形態1に係るインライン型電子銃の水平方向断面図、図1(B)はその垂直方向断面図である。本実施の形態1の電子銃は、センタービーム及びこの両側の一対のサイドビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に放出するインライン型電子銃である。この電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソードKと、これより蛍光体スクリーン側に順次配置された一体構造の第1グリッドG1乃至第4グリッドG4とからなる。
第1グリッドG1及び第2グリッドG2には、それぞれ一列配置された3個のカソードKに対応した3個の電子ビーム通過孔が形成されている。
第3―1グリッドG3―1は、両端面に3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔がそれぞれ形成された筒体からなる。
第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2は、電子ビーム入射側端面すなわち第3―1グリッドG3―1と相対する面に3個の電子ビーム通過孔が形成され、電子ビーム出射側端面すなわち中間電極GMと相対する面に図2に示すように3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔23が形成された筒体24からなる。第3−2グリッドG3−2の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔25B、25G、25Rが形成された電界補正板26が配置されている。
中間電極GMは、図3に示すように、電子ビーム入射側端面すなわち第3―2グリッドG3―2と相対する面及び電子ビーム出射側端面すなわち第4グリッドG4と相対する面のそれぞれに3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔27、28が形成された筒体29からなる。中間電極GMの内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔30B、30G、30Rが形成された電界補正板31が配置されている。
第4グリッド(アノード電極)G4は、電子ビーム入射側端面すなわち中間電極GMと相対する面に図4に示すように3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔32が形成され、電子ビーム出射側端面に3個の電子ビーム通過孔が形成された筒体33からなる。第4グリッドG4の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔34B、34G、34Rが形成された電界補正板35が配置されている。
第3―2グリッドG3―2の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfは、中間電極GMの第3―2グリッドG3―2に相対する側の面に形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔27の垂直方向径dvm1よりも小さい。また、第4グリッドG4の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaは、中間電極GMの第4グリッドG4に相対する側の面に形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔28の垂直方向径dvm2よりも小さい。
この電子銃では、カソードKに約150Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は接地され、第2グリッドG2には約600Vが印加される。第3―1グリッドG3―1には約8kVのフォーカス電圧が印加され、第3−2グリッドG3−2には約8kVを基準として、電子ビームの偏向距離に応じて上昇するダイナミックフォーカス電圧が印加される。中間電極GMには管内に内蔵された抵抗器36を用いてアノード電圧を抵抗分割することにより得た、第3−2グリッド電圧(ダイナミックフォーカス電圧)より高い電圧(中間電圧)が印加される。具体的には中間電圧は約10kV乃至約20kVであり、本実施形態では約15kVとする。第4グリッドG4には中間電圧よりも更に高い約30kVの電圧(アノード電圧)が印加される。従って、本実施の形態では、第3−2グリッドG3−2と中間電極GMとの電位差E1は約7kV又はこれ以下であり、中間電極GMと第4グリッドG4との電位差E2は約15kVであり、E1<E2となっている。
上記の構成によって、第3―2グリッドG3−2乃至第4グリッドG4で形成される主レンズは、水平方向には大口径を有しながら、垂直方向には適度な口径を有する。たとえば、ネック径がΦ29mmのカラーブラウン管に搭載される電子銃の場合、第3―2グリッドG3―2の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfを約4mm、中間電極GMの3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔27,28の垂直方向径dvm1及びdvm2をいずれも約9mm、第4グリッドG4の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaを約4mmに形成すれば、主レンズの水平方向口径は約17mm、垂直方向口径は約5mmとなる。
また、第3―2グリッドG3―2の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfを約7mm、中間電極GMの3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔27,28の垂直方向径dvm1及びdvm2をいずれも約9mm、第4グリッドG4の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaを約7mmに形成すれば、主レンズの水平方向口径は約15mm、垂直方向口径は約7mmとなる。
あるいは、第3―2グリッドG3―2の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfを約8mm、中間電極GMの3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔27,28の垂直方向径dvm1及びdvm2をいずれも約9mm、第4グリッドG4の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaを約8mmに形成すれば、主レンズの水平方向口径は約13mm、垂直方向口径は約9mmとなる。
このような本実施の形態の電子銃から放出されて蛍光体スクリーンの中央に到達した電子ビームは、水平方向には小径で、且つ垂直方向にはモアレの生じない程度の適度なサイズのスポットを形成することができる。
また、主レンズは垂直方向に過度に大口径でないため、ダイナミックフォーカス電圧の振幅を増大させる必要性を抑制することができる。従って、駆動回路のコスト上昇や、耐圧信頼性の低下を防止することができる。
なお、上記の例では、第3―2グリッドG3―2、中間電極GM、第4グリッドG4は、それぞれの筒体24,29,33の内部に3電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔を形成するために、電子ビームの進行方向に対して直角に配置された1枚の電界補正板26,31,35を備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3―2グリッドG3―2、中間電極GM、第4グリッドG4は、それぞれ図5、図6、図7に示すように、垂直方向及び電子ビームの進行方向に平行に配置された2枚の電界補正板26’,31’,35’により筒体24,29,33の内部に3個の電子ビーム通過孔が形成されていても良い。また、3個の電子ビーム通過孔を形成する方法は電極ごとに異なっていても良い。例えば、第3―2グリッドG3―2及び第4グリッドG4については、図2、図4に示す1枚の電界補正板26,35により3個の電子ビーム通過孔を形成し、中間電極GMについては図6に示す2枚の電界補正板31’により3個の電子ビーム通過孔を形成しても良い。
また、中間電極GMについては、電界補正板26,26’を省略しても良い。この場合、例えば、図8に示すように、第3―2グリッドG3―2に相対する面には3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔27(垂直方向径dvm1)が形成され、第4グリッドG4に相対する面には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔30B、30G、30R(垂直方向径dvm2)が形成されていても良い。あるいは、図9に示すように、第3―2グリッドG3―2に相対する面には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔30B、30G、30R(垂直方向径dvm1)が形成され、第4グリッドG4に相対する面には3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔28(垂直方向径dvm2)が形成されていても良い。中間電極GMがどのような構成を有するかに関わらず、第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2の電子ビーム出射側端面に形成された3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfが、中間電極GMの第3―2グリッドと相対する電子ビーム入射側端面に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向径dvm1よりも小さく、且つ、第4グリッド(アノード電極)G4の電子ビーム入射側端面に形成された3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaが、中間電極GMの第4グリッドG4と相対する電子ビーム出射側端面に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向径dvm2よりも小さければよい。
また、上記説明ではネック径がΦ29mmのカラーブラウン管に搭載される電子銃を説明したが、これは一例に過ぎず、本発明は他のネック径を有するカラーブラウン管にも適用することができる。その場合、電極の寸法は上記とは変わるが、各電極の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔の垂直方向径の比率が同じであれば主レンズの水平方向口径と垂直方向口径の比率は概ね上記と同じになる。
(実施の形態2)
図10(A)は本発明の実施の形態2に係るインライン型電子銃の水平方向断面図、図10(B)はその垂直方向断面図である。本実施の形態2の電子銃は、センタービーム及びこの両側の一対のサイドビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に放出するインライン型電子銃である。この電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソードKと、これより蛍光体スクリーン側に順次配置された一体構造の第1グリッドG1乃至第4グリッドG4とからなる。本実施の形態の電子銃は、第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2と第4グリッド(アノード電極)G4との間に2個の中間電極GM1,GM2を備える点で、1個の中間電極GMのみを備える実施の形態1の電子銃と異なる。
図10(A)は本発明の実施の形態2に係るインライン型電子銃の水平方向断面図、図10(B)はその垂直方向断面図である。本実施の形態2の電子銃は、センタービーム及びこの両側の一対のサイドビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に放出するインライン型電子銃である。この電子銃は、水平方向に一列配置された3個のカソードKと、これより蛍光体スクリーン側に順次配置された一体構造の第1グリッドG1乃至第4グリッドG4とからなる。本実施の形態の電子銃は、第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2と第4グリッド(アノード電極)G4との間に2個の中間電極GM1,GM2を備える点で、1個の中間電極GMのみを備える実施の形態1の電子銃と異なる。
第1グリッドG1及び第2グリッドG2には、それぞれ一列配置された3個のカソードKに対応した3個の電子ビーム通過孔が形成されている。
第3―1グリッドG3―1は、両端面に3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔がそれぞれ形成された筒体からなる。
第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2は、電子ビーム入射側端面すなわち第3―1グリッドG3―1と相対する面に3個の電子ビーム通過孔が形成され、電子ビーム出射側端面すなわち第1中間電極GM1と相対する面に、実施の形態1と同様に図2に示すように3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔23が形成された筒体24からなる。第3−2グリッドG3−2の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔25B、25G、25Rが形成された電界補正板26が配置されている。
第1中間電極GM1は、図11に示すように、電子ビーム入射側端面すなわち第3―2グリッドG3―2と相対する面及び電子ビーム出射側端面のそれぞれに3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔37、38が形成された筒体39からなる。第1中間電極GM1の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔40B、40G、40Rが形成された電界補正板41が配置されている。
第2中間電極GM2は、図12に示すように、電子ビーム入射側端面及び電子ビーム出射側端面すなわち第4グリッドG4と相対する面のそれぞれに3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔42、43が形成された筒体44からなる。第2中間電極GM2の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔45B、45G、45Rが形成された電界補正板46が配置されている。
第4グリッド(アノード電極)G4は、電子ビーム入射側端面すなわち第2中間電極GM2と相対する面に、実施の形態1と同様に図4に示すように3電子ビームの配列方向(水平方向)に長軸を持ち、且つこれと直交する方向(垂直方向)に短軸を持つ3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔32が形成され、電子ビーム出射側端面に3個の電子ビーム通過孔が形成された筒体33からなる。第4グリッドG4の内部には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔34B、34G、34Rが形成された電界補正板35が配置されている。
第3―2グリッドG3―2の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfは、第1中間電極GM1の第3―2グリッドG3―2に相対する側の面に形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔37の垂直方向径dvm1よりも小さい。また、第4グリッドG4の3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaは、第2中間電極GM2の第4グリッドG4に相対する側の面に形成された3電子ビームに共通の電子ビーム通過孔43の垂直方向径dvm2よりも小さい。
この電子銃では、カソードKに約150Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は接地され、第2グリッドG2には約600Vが印加される。第3―1グリッドG3―1には約8kVのフォーカス電圧が印加され、第3−2グリッドG3−2には約8kVを基準として、電子ビームの偏向距離に応じて上昇するダイナミックフォーカス電圧が印加される。第1中間電極GM1には管内に内蔵された抵抗器47を用いてアノード電圧を抵抗分割することにより得た、第3−2グリッド電圧(ダイナミックフォーカス電圧)より高い電圧(第1中間電圧)が印加される。具体的には第1中間電圧は約9kV乃至約15kVであり、本実施形態では約12kVとする。第2中間電極GM2にも管内に内蔵された抵抗器47を用いてアノード電圧を抵抗分割することにより得た、第3−2グリッド電圧(ダイナミックフォーカス電圧)より高い電圧(第2中間電圧)が印加される。具体的には第2中間電圧は約14kV乃至約22kVであり、本実施形態では約18kVとする。第4グリッドG4には第1及び第2中間電圧よりも更に高い約30kVの高電圧(アノード電圧)が印加される。従って、本実施の形態では、第3−2グリッドG3−2と第1の中間電極GM1との電位差E1は約4kV又はこれ以下であり、第2中間電極GMと第4グリッドG4との電位差E2は約12kVであり、E1<E2となっている。
このような本実施の形態2の電子銃でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態2においても、第3―2グリッドG3―2、第1中間電極GM1、第2中間電極GM2、第4グリッドG4は、それぞれの筒体24,39,44,33の内部に3電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔を形成するために、電子ビームの進行方向に対して直角に配置された1枚の電界補正板26,41,46,35を備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、実施の形態1と同様に、第3―2グリッドG3―2、第4グリッドG4は、それぞれ図5、図7に示すように、垂直方向及び電子ビームの進行方向に平行に配置された2枚の電界補正板26’,35’により筒体24,33の内部に3個の電子ビーム通過孔が形成されていても良い。同様に、第1中間電極GM1及び第2中間電極GM2は、それぞれ図13、図14に示すように、垂直方向及び電子ビームの進行方向に平行に配置された2枚の電界補正板41’,46’により筒体39,44の内部に3個の電子ビーム通過孔が形成されていても良い。また、3個の電子ビーム通過孔を形成する方法は電極ごとに異なっていても良い。例えば、第3―2グリッドG3―2及び第1中間電極GM1については、図2、図11に示す1枚の電界補正板26,41により3個の電子ビーム通過孔を形成し、第2中間電極GM2及び第4グリッドG4については図14、図7に示す2枚の電界補正板46’,35’により3個の電子ビーム通過孔を形成しても良い。
また、第1中間電極GM1については電界補正板41,41’を省略しても良く、また第2中間電極GM2については電界補正板46,46’を省略しても良い。
この場合、第1中間電極GM1及び/又は第2中間電極GM2が、例えば、図15に示すように、電子ビーム入射側端面には3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔が形成され、電子ビーム出射側端面には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔が形成された電極であっても良い。あるいは、図16に示すように、電子ビーム入射側端面には3電子ビームにそれぞれ対応する3個の電子ビーム通過孔が形成され、電子ビーム出射側端面には3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔が形成された電極であっても良い。第1中間電極GM1及び第2中間電極GM2がどのような構成を有するかに関わらず、第3―2グリッド(フォーカス電極)G3―2の電子ビーム出射側端面に形成された3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔23の垂直方向径dvfが、第1中間電極GM1の第3―2グリッドと相対する電子ビーム入射側端面に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向径dvm1よりも小さく、且つ、第4グリッド(アノード電極)G4の電子ビーム入射側端面に形成された3電子ビームに共通の長円形の電子ビーム通過孔32の垂直方向径dvaが、第2中間電極GM2の第4グリッドG4と相対する電子ビーム出射側端面に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向径dvm2よりも小さければよい。
上記の実施の形態1,2ではいずれもBPF型DAF方式電子銃の例を示したが、本発明はこれに限定されない。すなわちプリフォーカスレンズと主レンズとの間に予備集束レンズを備える多段集束型の電子銃に適用しても良いし、一定電圧のフォーカス電圧のみを印加するスタティックフォーカス方式の電子銃に適用しても構わない。
本発明のカラーブラウン管装置の利用分野は特に制限はないが、良好な画質を実現できるため、例えば高い表示画質が要求されるテレビジョンまたはコンピュータディスプレイ等に使用されるカラーブラウン管装置として利用できる。
K ‥‥カソード
G1 ‥‥第1グリッド
G2 ‥‥第2グリッド
G3 ‥‥第3グリッド
G3−1‥‥第3−1グリッド
G3−2‥‥第3−2グリッド(フォーカス電極)
GM‥‥中間電極
GM1‥‥第1の中間電極
GM2‥‥第2の中間電極
G4 ‥‥第4グリッド(アノード電極)
G1 ‥‥第1グリッド
G2 ‥‥第2グリッド
G3 ‥‥第3グリッド
G3−1‥‥第3−1グリッド
G3−2‥‥第3−2グリッド(フォーカス電極)
GM‥‥中間電極
GM1‥‥第1の中間電極
GM2‥‥第2の中間電極
G4 ‥‥第4グリッド(アノード電極)
Claims (5)
- センター電子ビーム及びこの両側の一対のサイド電子ビームからなる3つの電子ビームを同一水平面上に発生する電子ビーム発生部、及び主レンズを形成し電子ビーム通過孔を有する複数個の電極を備える電子銃と、前記電子銃から放出された前記3つの電子ビームを水平方向及び垂直方向に走査する偏向ヨークとを備え、前記主レンズが前記電子ビーム発生部から発生した前記3つの電子ビームをスクリーンに対して加速させ集束させるカラーブラウン管装置であって、
前記主レンズは、前記3つの電子ビームの進行方向に沿って順に配置された、フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極と、前記フォーカス電圧より高い中間電圧が印加される少なくとも1個の中間電極と、前記中間電圧よりも高いアノード電圧が印加されるアノード電極とにより形成され、
前記フォーカス電極及び前記アノード電極は、いずれも前記中間電極と相対する部分に水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなり、
前記フォーカス電極及び前記アノード電極を構成するそれぞれの前記筒体の内部には前記3つの電子ビームがそれぞれ通過する3個の電子ビーム通過孔が形成されており、
前記フォーカス電極に形成された前記3つの電子ビームに共通の非円形の前記電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、前記中間電極の前記フォーカス電極と相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さく、
前記アノード電極に形成された前記3つの電子ビームに共通の非円形の前記電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径は、前記中間電極の前記アノード電極と相対する部分に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向の開口径よりも小さいことを特徴とするカラーブラウン管装置。 - 前記中間電極は、前記フォーカス電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなる請求項1に記載のカラーブラウン管装置。
- 前記中間電極は、前記アノード電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔が形成された筒体からなる請求項1に記載のカラーブラウン管装置。
- 前記中間電極は、前記フォーカス電極と相対する部分及び前記アノード電極と相対する部分に、水平方向に長軸かつ垂直方向に短軸を持つ前記3つの電子ビームに共通の非円形の電子ビーム通過孔がそれぞれ形成された筒体からなる請求項1に記載のカラーブラウン管装置。
- 前記フォーカス電極と前記フォーカス電極に相対する前記中間電極との電位差をE1、前記アノード電極と前記アノード電極に相対する前記中間電極との電位差をE2としたとき、
E1<E2
である請求項1〜4のいずれかに記載のカラーブラウン管装置。
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