JP2006155946A - カラーブラウン管及びこれに用いられる電子銃 - Google Patents

カラーブラウン管及びこれに用いられる電子銃 Download PDF

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    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/488Schematic arrangements of the electrodes for beam forming; Place and form of the elecrodes

Abstract

【課題】 サイドビームのコマ収差の発生とコンバーゼンスの劣化とを抑制し、蛍光体スクリーン上でのビームスポットの小径化を実現する。
【解決手段】 集束電極G3は、内部に電界補正電極21を、最終加速電極G4側に1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極31を備える。最終加速電極G4は、内部に電界補正電極22を、集束電極G3側に1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極32を備える。外周電極31の最終加速電極G4側端から電界補正電極21までの距離L1、外周電極32の集束電極G3側端から電界補正電極22までの距離L2が、L1<L2を満足し、外周電極31の電子ビーム通過孔の水平方向開口径H1,垂直方向開口径V1、外周電極32の電子ビーム通過孔の水平方向開口径H2,垂直方向開口径V2が、V1/H1>V2/H2を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラーブラウン管に使用される電子銃に関する。特に、蛍光体スクリーン上の解像度を改善するインライン型カラーブラウン管用電子銃に関する。
一般に、カラーブラウン管は図10に示すように、パネル1と、これに一体に接合されたファンネル2とからなる外囲器を有する。パネル1の内面には、青、緑、赤に発光するストライプ状またはドット状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3が形成され、この蛍光体スクリーン3に対向して、多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウマスク4が装着されている。ファンネル2のネック5内に3電子ビーム6B、6G、6Rを放出する電子銃7が配設されている。
このようなカラーブラウン管と、そのファンネル2の外側に装着された偏向装置8とによりカラーブラウン管装置が構成される。電子銃7から放出された電子ビーム6B,6G,6Rは、偏向装置8が発生する水平偏向磁界及び垂直偏向磁界により偏向され、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を水平方向及び垂直方向に走査することにより、カラー画像が表示される。
上記のカラーブラウン管装置において、特に、電子銃7を、前記3電子ビーム6B,6G,6Rを同一水平面上に並んだセンタービーム6G及びその両外側の一対のサイドビーム6B,6Rとして放出するインライン型電子銃とし、偏向装置8が発生する水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル形として、この非斉一磁界により上記同一水平面上の3電子ビーム6B,6G,6Rを蛍光体スクリーン3の全面に集中するようにしたセルフコンバーゼンス・インライン型カラーブラウン管が、現在カラーブラウン管の主流になっている。
このセルフコンバーゼンス・インライン型カラーブラウン管においては、偏向磁界は、前述の如く水平偏向磁界をピンクッション形に、垂直偏向磁界をバレル形にしているため、偏向角の増大にともなって、電子ビームを垂直方向で集束させ、水平方向で発散させる、等価的に4極子レンズとしての作用が強まる。
その結果、蛍光体スクリーン3上のビームスポットは、図11に示すように、蛍光体スクリーン3の中央部では真円となるが、蛍光体スクリーン3の周辺部ではスポットの垂直方向の上下に過集束成分であるハロー10を伴い、解像度が大きく劣化する。
この問題を解決するため、電子銃7内のプリフォーカスレンズ部で電子ビームを水平方向よりも垂直方向に強く集束させ、断面形状を横長にした電子ビームを偏向ヨーク8に入射させることにより、偏向磁界による収差を低減する方法が現在広く使われている。
このような電子銃の一例として、図12にバイポテンシャル型の電子銃を示す。この電子銃は水平方向に一列に配置された3個のカソードKと、このカソードKを各別に加熱する図示しない3個のヒータと、カソードK側から順次配置された第1グリッドG1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4グリッドG4とを有し、これらが一対の絶縁支持体(図示せず)により一体に固定されている。
上記グリッドのうち、第1グリッドG1、及び第2グリッドG2は板状であり、その板面には、それぞれ上記一列配置の3個のカソードKに対応して3個の略円形の電子ビーム通過孔が形成されている。
第3グリッドG3は、筒状の電極からなり、第2グリッドG2との対向面には3個の縦長形状の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に設けられ、第4グリッドG4との対向面には3個の略円形の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に設けられている。
第4グリッドG4は、筒状の電極からなり、両端面には3個の略円形電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に設けられている。
この電子銃では、カソードKに50〜200Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は接地され、第2グリッドG2には300〜1000Vが印加される。第3グリッドG3には相対的に中位である約6kV〜10kVの電圧が印加される。第4グリッドG4には相対的に高位である約25kV〜35kVの電圧が印加される。
この電子銃をインライン型カラーブラウン管に適用し、各電極に前記電圧を供給することにより、同一水平面上にインライン配列されたセンタービーム及び一対のサイドビームからなる3電子ビームを発生する三極部(電子ビーム発生部)をカソードK,第1グリッドG1,及び第2グリッドG2で形成し、三極部から放出された3電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ部を第2グリッドG2と第3グリッドG3との間に形成し、予備集束された3電子ビームを加速し蛍光体スクリーン上に集束する主レンズ部を第3グリッドG3と第4グリッドG4とで形成する。
一般に、電子銃における主レンズの口径の大きさは、カラー陰極線管のフォーカス特性に大きく影響を与える要因の一つとなる。主レンズの口径を大きくすると、主レンズの電子ビームに対する倍率及び収差が小さくなり、蛍光体スクリーン上に小さいビームスポットを得ることができる。
主レンズの口径を大きくする方法として、主レンズを形成する2つの電極の電子ビーム通過孔を大きくすること、または、主レンズを形成する2つの電極の距離を広げることが挙げられる。
表1は図12の電子銃において、第3グリッドG3の第4グリッドG4との対向面及び第4グリッドG4の第3グリッドG3との対向面にそれぞれ形成された電子ビーム通過孔の径DをΦ5.0mmで一定とし、第3グリッドG3と第4グリッドG4との間の間隔Lを変化させた場合に形成される主レンズの口径を、L=1.0mmのときに形成される主レンズの口径を1とした相対比で表した計算結果である。
Figure 2006155946
表1より、電子ビーム通過孔の径Dが同一であれば電極間距離Lが大きいほど、主レンズ口径が大きくなることがわかる。
しかし実際のインライン型カラーブラウン管では、内径が限定されたネック5内部に電子銃7を配置するため、インライン配置された3つのカソードK及び電極のインライン方向(すなわち水平方向)の寸法には上限があり、また主レンズを構成する電極に形成された電子ビーム通過孔の開口径Dにも上限がある。このため、主レンズ口径を大きくするためには、主レンズを構成する電極間距離Lを広げる必要がある。しかし、電極間距離Lを広げた場合、ネック内壁電位の影響が無視できなくなる。適正な主レンズを形成するためには、電極間距離Lは高々1.5mm以下に抑える必要があり、従って、主レンズの大幅な大口径化は難しい。
そこで主レンズ口径を拡大する手法として、3電子ビームに共通のレンズを形成させた電界重畳型主レンズが知られている(例えば特許文献1参照)。この電界重畳型主レンズを用いた電子銃を図13に示す。図12と同一の構成部材には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。電界重畳型主レンズは、従来の電子銃と同様に、相対的に中位である約6kV〜10kVの電圧が印加される第3グリッドG3と、相対的に高位である約25kV〜35kVの電圧が印加される第4グリッドG4とで形成される。但し、本電子銃では、第3グリッドG3の第4グリッドG4側、及び第4グリッドG4の第3グリッドG3側に、図14に示す長円形の端面を有する筒状の外周電極33,34が配置され、これらが3電子ビームに共通のレンズを形成する。また、第3グリッドG3内部には外周電極33の第4グリッドG4側端から距離L3の位置に板状の電界補正電極23が配置され、第4グリッドG4内部には外周電極34の第3グリッドG3側端から距離L4の位置に板状の電界補正電極24が配置されている。電界補正電極23,24の端面からの距離L3,L4は略同等である。また、電界補正電極23,24は同形状であり、図15に示すように、3個の略円形の電子ビーム通過孔70を有する。電界補正電極23,24は、第3グリッドG3と第4グリッドG4との間に形成される3電子ビームに共通のレンズを電子ビーム毎に整形し適正化する効果がある。
この電界重畳型主レンズのレンズ口径は、図12の電子銃の場合と同様に、各電界補正電極23,24に設けられた電子ビーム通過孔70の開口径及び電界補正電極23,24間距離L’に大きく依存する。ところが、外周電極33,34によりネック内壁電位の影響が抑えられるので、図12の電子銃の電極間距離Lに比べて、電界補正電極間距離L’を大幅に拡大することが可能である。これにより電界重畳型主レンズは従来のレンズより大口径化が可能であり、現在多くの電子銃に採用されている。
しかし、上記電界重畳型主レンズは、外周電極33,34の影響により、サイドビームに、水平方向のコマ収差が発生するという問題がある。この理由を図16で説明する。図16は図13に示した電界重畳型主レンズを用いた電子銃の主レンズ部分の拡大図である。サイドビームは点Osを出射点とし電界重畳型主レンズに入射する。サイドビーム中心軌道60は、主レンズが作用しない時に電子銃の中心軸(これは、センタービーム中心軌道に一致する)63と蛍光体スクリーン3との交点Pに到達し、且つ第3グリッドG3の電界補正電極23に設けられたサイドビーム通過孔の中心を通るように設定されている。
また、点Osを出射点としサイドビーム中心軌道60に対してインライン方向にセンタービーム側に角度αで出射した電子軌道であるサイドビーム内側軌道を二点鎖線62で示した。更に、点Osを出射点としサイドビーム中心軌道60に対してインライン方向にセンタービームと反対側に角度αで出射した電子軌道であるサイドビーム外側軌道を破線61で示した。
電界重畳型主レンズでは外周電極33,34が存在するために、インライン方向では電子銃の中心軸63から離れるに従い、電界補正電極23,24間への電界50の浸透が小さくなるので、集束作用は強くなる。
よって、サイドビームの内側と外側では主レンズから受ける集束力が異なり、サイドビーム外側軌道61とサイドビーム中心軌道60との交点位置は、サイドビーム内側軌道62とサイドビーム中心軌道60との交点位置と一致せず、これよりカソード側にある。よって蛍光体スクリーン中央部において、サイドビーム中心軌道60の到達点Q0と外側軌道61の到達点Q1との距離Cが、サイドビーム中心軌道の到達点Q0と内側軌道62の到達点Q2との距離Bと異なり(C>B)、電子ビームスポットが歪み、コマ収差が現れる。
このコマ収差を抑制するための手法として、一般には、
I.外周電極33,34の水平方向開口径Hを拡大する.
II.電界補正電極23,24のサイドビーム通過孔の中心をサイドビーム中心軌道60に対して偏心させる.
III.電界補正電極23,24の外周電極33,34の端面からの距離L3,L4を変える.
等が考えられる。
しかし、Iについてはネック5の内径により制限されてしまう。
IIについては、サイドビーム通過孔の中心を、サイドビーム通過孔を通過するサイドビーム中心軌道60に対して外側に偏心させればよい。ここで、図16において、電界補正電極23,24は同一形状であり、全ての電子ビーム通過孔70の径をΦ4.8mm、サイドビーム通過孔中心の電子銃中心軸63からの距離sgを5.7mm、電界補正電極23,24間の距離L’を9.0mmとする。外周電極33,34は同一形状であり、互いに対向する側の開口の水平方向径H=19.2mm,垂直方向径V=9.0mmとする(図14参照)。外周電極33,34の端面からの電界補正電極23,24の距離L3,L4をいずれも4.0mmとする。第3グリッドG3に印加する電圧は、第4グリッドG4に印加する電圧の28%とする。更に蛍光体スクリーン3の中央部において、センタービーム中心軌道(即ち、電子銃中心軸)63の到達点Pと、サイドビーム中心軌道60の到達点QOとの距離をAで表す。
図17に、上記の条件において、サイドビーム通過孔中心の電子銃中心軸63からの距離sgを5.7mmから大きくしていったときのコマ収差の変化を計算により求めた結果を示す。ここで、コマ収差は、図16において説明した距離Bと距離Cとの差(C−B)に対応する。
図17でsg=5.7mmのとき、サイドビーム中心軌道60は第3グリッドG3の電界補正電極23のサイドビーム通過孔中心を通過するが、コマ収差が発生している。これはサイドビームの内側(電子銃中心軸63側)と外側(電子銃中心軸63とは反対側)で主レンズから受ける集束力が異なることを示している。ここでサイドビームの出射点Os及び出射角を固定したまま、電界補正電極23,24のサイドビーム通過孔中心を外側に移動させると(即ち、sgを大きくすると)、コマ収差が徐々に減少し、sg=6.7mmでコマ収差が解消されていることがわかる。つまり、サイドビーム中心軌道60に対して、電界補正電極23,24のサイドビーム通過孔中心を外側に移動させれば、コマ収差を減少させることが可能である。
しかし、この手法では図18に示すようにサイドビーム中心軌道60とサイドビーム通過孔の内側端縁との距離X2が小さくなり、サイドビームに対するレンズ口径が小さくなる。上記例では、サイドビーム通過孔径はΦ4.8mm、第3グリッドG3の電界補正電極23のサイドビーム通過孔中心の電子銃中心軸63からの距離sgは6.7mm、サイドビーム中心軌道60が電界補正電極23を通過する時の、サイドビーム中心軌道60の電子銃中心軸63からの距離は5.7mmであるので、サイドビーム中心軌道60と電界補正電極23のサイドビーム通過孔の内側端縁との距離X2は1.4mm、一方、サイドビーム中心軌道60と電界補正電極23のサイドビーム通過孔の外側端縁との距離X3は3.4mmとなり、サイドビーム中心軌道60とサイドビーム通過孔の内側端縁との距離X2が著しく短い。サイドビームに対するレンズ口径が縮小された場合、センタービームに対するレンズ口径も縮小する必要があり、電界補正電極23,24のセンタービーム通過孔の水平方向半径X1を上記距離X2と同等程度に小さくしなければならない。結果、電界補正電極23,24の孔形状は図18に示す形状となり、センタービーム通過孔の水平方向両端縁及びサイドビーム通過孔の内側端縁に電子ビームが衝突しやすくなる。あるいは、コマ収差を補正するために、図19に示すように、電界補正電極23,24のサイドビーム通過孔の開口径を大きくする方法もあり、現在多くの電子銃で採用されているが、サイドビーム通過孔についての上記距離X2及びセンタービーム通過孔の水平方向半径X1が僅かに拡大する程度である。電子ビーム径は主レンズ入射直前に最大となるため、第3グリッドG3の電界補正電極23に電子ビームが依然として衝突しやすい。電極に電子ビームが衝突すると電位が不安定となり、フォーカス劣化だけでなく、放電を引き起こし、TVセットを故障させる場合もある。
電界補正電極23に電子ビームが衝突しないようにするためには、電子ビームが主レンズに入射する前に電子ビームを十分に集束させればよい。しかし、主レンズ入射手前で電子ビームを集束させると、蛍光体スクリーン3上でのビーム径は劣化する。結局、大口径の主レンズを形成しながら、そのレンズ口径に見合うほどのビームスポットの小径化を実現できない。
IIIに関して、電界補正電極23,24の外周電極33,34の端面からの距離L3,L4とコマ収差との関係を検討した。各電界補正電極23,24の開口径、印加電圧等の条件は上記IIの検討の場合と同じとし、距離L3,L4を変更した。図20に、電界補正電極間距離L’(図16参照)を9.0mmに保ちながら、L3/L4を変化させたときのコマ収差(C−B)の変化を計算により求めた結果を示す。L3/L4が小さくなるほど、コマ収差は0に近づいている。距離L3を小さくすると、第3グリッドG3内で発生するコマ収差は改善できるが、逆に距離L4は大きくなるため、第4グリッドG4内で発生するコマ収差は増大するはずである。しかし、L3/L4が小さいほど主レンズ全体のコマ収差は減少する。これは、主レンズの低電圧側(第3グリッドG3側)では、高電圧側(第4グリッドG4側)に比べて電子ビームのスピードが遅く、そのためレンズ収差の影響を受けやすいからである。よって、主レンズ全体のコマ収差を抑えるには、低電圧側のコマ収差を小さくすることが有効である。L3/L4を小さくすることは、低電圧側のコマ収差を小さくするための一手法である。
しかし、電界補正電極23,24の外周電極33,34の端面からの距離L3,L4がL3/L4<1.0である場合には、図21に示すように、蛍光体スクリーン3の中央部において、サイドビーム中心軌道60のセンタービーム中心軌道(電子銃中心軸)63からの距離Aが大きくなるという問題がある。この理由を以下に説明する。図22は、距離L3,L4がL3/L4<1.0を満たすときの主レンズ部の拡大図である。図22に示すように、電界50は第4グリッドG4側に多く浸透する。第4グリッドG4は電子ビームを外側に発散する作用を持つため、電界50が第4グリッド側に多く浸透すると、サイドビーム6R,6Bは電子銃中心軸63から離れる方向の力を受ける。結果、図21に示すとおり、蛍光体スクリーン中央部においてサイドビーム中心軌道60の電子銃中心軸63からの距離Aが大きくなる。距離Aが大きくなれば、R(赤),G(緑),B(青)に対応する3電子ビームを1点に集中することができなくなり、コンバーゼンスが劣化する。現状では補正可能な距離Aの許容上限値は2mm程度である。図20よりL3/L4=1.0のとき、コマ収差が0.3mm程度発生するが、これをほぼ半減するにはL3/L4=0.5でなければならない。しかし、このとき、図21より蛍光体スクリーン中央部でのセンタービーム中心軌道63とサイドビーム中心軌道60との距離Aは10mm程度になり、コンバーゼンスを補償することが困難となる。
以上より、IIIの手法では、コマ収差低減とコンバーゼンス確保とが両立しないという問題がある。
特開平7−182991号公報
以上のように、電界重畳型主レンズを形成することによりレンズ口径の拡大は可能であるが、サイドビームのコマ収差が発生するという問題が生じる。このコマ収差を解消しようとすると、上記のとおり新たなさまざまな問題が生じる。従って、実用上は、レンズ口径を十分に拡大することはできなかった。レンズ口径は蛍光体スクリーン上のビームスポット径に大きく影響するため、レンズ口径を拡大できなければ蛍光体スクリーン上のビームスポット径の縮小化は難しく、結果としてカラーブラウン管の解像度の改善は難しい。
本発明は、サイドビームのコマ収差の発生とコンバーゼンスの劣化とが抑制され、蛍光体スクリーン上でのビームスポットの小径化を実現できる、電界重畳型主レンズを形成する電子銃を提供することを目的とする。
本発明のカラーブラウン管用電子銃は、同一水平面上に並んだセンター電子ビーム及びこの両外側の一対のサイド電子ビームからなる3電子ビームを発生する電子ビーム発生部と、前記電子ビームを加速し集束させる、少なくとも集束電極及び最終加速電極からなる主レンズ部とを備える。前記集束電極は、その内部に前記3電子ビームのそれぞれに対応した3つの電子ビーム通過孔が形成された電界補正電極を備え、前記最終加速電極側に前記3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極を備える。前記最終加速電極は、その内部に前記3電子ビームのそれぞれに対応した3つの電子ビーム通過孔が形成された電界補正電極を備え、前記集束電極側に前記3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極を備える。
前記集束電極に設けられた前記外周電極の前記最終加速電極側端から前記集束電極に設けられた前記電界補正電極までの距離をL1とし、前記最終加速電極に設けられた前記外周電極の前記集束電極側端から前記最終加速電極に設けられた前記電界補正電極までの距離をL2としたとき、
L1<L2
を満足する。
前記集束電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記最終加速電極側開口についての水平方向径をH1,垂直方向径をV1とし、前記最終加速電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記集束電極側開口についての水平方向径をH2,垂直方向径をV2としたとき、
V1/H1>V2/H2
を満足する。
本発明によれば、電界重畳型レンズを用いて主レンズを大口径化しても、電界補正電極に形成された3つの電子ビーム通過孔の水平方向開口径を縮小することなく、サイドビームのコマ収差を抑えることが可能であり、且つコンバーゼンス補正が可能な位置にサイドビームをスクリーン上に到達させることができる。従って、コンバーゼンス特性を劣化させることなく、スクリーン上のスポット径を縮小することが可能なカラーブラウン管用電子銃を提供することができる。
以下、本発明を一実施例を示しながら詳細に説明する。
図1に、同一水平面上に並んだセンタービーム及びこの両外側の一対のサイドビームからなる3電子ビームを放出する、本発明の一実施形態に係るインライン型電子銃を示す。この電子銃は、水平方向に一列に配置された3個のカソードKと、このカソードKを各別に加熱する図示しない3個のヒータと、カソードK側から順次配置された第1グリッドG1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4グリッドG4を有し、これらが一対の絶縁支持体(図示せず)により一体に固定されている。
第1グリッドG1は板状であり、その板面には、上記3個のカソードKに対応して3個の略円形の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に形成されている。
第2グリッドG2も板状であり、その板面には、上記3個のカソードKに対応して3個の略円形の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に形成されている。
第3グリッドG3は、筒状の電極からなり、第2グリッドG2との対向面には3個の縦長形状の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に設けられ、第4グリッドG4側には、3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔を有する外周電極31が設けられている。図2(A)に示すように、外周電極31の電子ビーム通過孔の第4グリッドG4側開口は、水平方向径H1=19.2mm,垂直方向径V1=9.0mmのトラックフィールド状である。更に第3グリッドG3の内部には、外周電極31の第4グリッドG4側端から距離L1=3mmの位置に電界補正電極21が設けられている。
電界補正電極21は板状であり、図15に示す従来例と同様に、3電子ビームにそれぞれ対応した3個の略円形の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に設けられている。この3個の電子ビーム通過孔の径はΦ4.8mmで、センタービーム通過孔中心とサイドビーム通過孔中心との距離sgは5.7mmとした。
第4グリッドG4は、筒状の電極からなり、第3グリッドG3側には、3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔を有する外周電極32が設けられ、第4グリッドG4のスクリーン側には3個の略円形の電子ビーム通過孔が水平方向の一直線上に形成されている。図2(B)に示すように、外周電極32の電子ビーム通過孔の第3グリッドG3側開口は、水平方向径H2=19.2mm,垂直方向径V2=7.5mmのトラックフィールド状である。更に第4グリッドG4の内部には、外周電極32の第3グリッドG3側端から距離L2=5mmの位置に電界補正電極22が設けられている。電界補正電極22は第3グリッドG3に設置された電界補正電極21と同一形状である。
この電子銃では、カソードKに50〜200Vの電圧が印加され、第1グリッドG1は接地され、第2グリッドG2には約800Vが印加される。第3グリッドには相対的に中位である約8.4kVの電圧Vf1が印加される。第4グリッドG4には相対的に高位である約30kVの電圧Ebが印加される。
この電子銃をインライン型カラーブラウン管に適用し、各電極に前記電圧を供給することにより、同一水平面上にインライン配列されたセンタービーム及び一対のサイドビームからなる3電子ビームを発生する三極部(電子ビーム発生部)をカソードK,第1グリッドG1,及び第2グリッドG2で形成し、三極部から放出された3電子ビームを予備集束するプリフォーカスレンズ部を第2グリッドG2と第3グリッドG3との間に形成し、予備集束された3電子ビームを加速し蛍光体スクリーン上に集束する主レンズ部を第3グリッドG3と第4グリッドG4とで形成する。
本発明に係る電子銃を搭載可能なカラーブラウン管装置は特に制限はなく、例えば図10に示す公知のカラーブラウン管装置であってもよい。
次に、本発明の電子銃の効果を以下に説明する。
図3は本電子銃の主レンズ部周辺の拡大断面図である。本実施例では、第3グリッドG3の外周電極31の第4グリッドG4側端から電界補正電極21までの距離L1=3mm、第4グリッドG4の外周電極32の第3グリッドG3側端から電界補正電極22までの距離L2=5mmであり、L1<L2を満足する。従って、このままでは電界51は第4グリッドG4内に入りやすくなる。
ところが、第3グリッドG3に設置された外周電極31の電子ビーム通過孔の第4グリッドG4側開口の垂直方向径V1=9.0mm、第4グリッドG4に設置された外周電極32の電子ビーム通過孔の第3グリッドG3側開口の垂直方向径V2=7.5mmであり、V1>V2を満足する。これにより、第4グリッドG4の内部では垂直方向の発散が水平方向の発散より強い4極子レンズ作用が強くなる。つまり、第4グリッドG4の外周電極32の垂直方向径V2を小さくすることにより、第4グリッドG4内部の水平方向の発散力が弱くなる。この結果、第4グリッドG4内部でサイドビームをセンタービームから離す作用が弱くなる。
また、第3グリッドG3の外周電極31の電子ビーム通過孔の第4グリッドG4側開口の開口面積をS1(図2(A)参照)、第4グリッドG4の外周電極32の電子ビーム通過孔の第3グリッドG3側開口の開口面積をS2(図2(B)参照)としたとき、S1>S2を満足する。これにより、電界51は第4グリッドG4内に浸透しにくくなり、第4グリッドG4内部の水平方向の発散力は更に低下する。この結果、第4グリッドG4内部でサイドビームをセンタービームから離す作用が更に弱くなる。
図4に、上記の実施例について、第4グリッドG4の外周電極32に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2とコマ収差との関係を計算により求めた結果を示す。
図4の関係を求めるために、図9に示すように点Osから出射したサイドビーム軌道を計算した。点Osの位置及びサイドビーム中心軌道60の電子銃中心軸63に対する出射角、サイドビームの外側軌道61及び内側軌道62のサイドビーム中心軌道60に対する出射角αは図16に示した従来例と同一とした。また、従来例と同様に、蛍光体スクリーン3の中央部での、センタービーム中心軌道(電子銃中心軸)63の到達点をP、サイドビーム中心軌道60の到達点をQ0、サイドビームの外側軌道61の到達点をQ1、サイドビームの内側軌道62の到達点をQ2とし、点Pと点Q0との距離をA、点Q0と点Q1との距離をC、点Q0と点Q2との距離をBとする。
図4より、第4グリッドG4の外周電極32の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2を第3グリッドG3の外周電極31の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V1と同径である9.0mmから縮小すると、徐々にコマ収差(C−B)も縮小し、V2=7.5mm近傍でコマ収差がほぼ無くなることがわかる。
また、図5に示すように、蛍光体スクリーン中心部でのサイドビーム中心軌道60と電子銃中心軸(センタービーム中心軌道)63との距離Aも、同様に外周電極32の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2を9.0mmから縮小すると徐々に縮小し、V2=7.5mm近傍で略0mmとなる。即ち、コンバーゼンスが改善される。
よって、外周電極32の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2を最適化することにより、コマ収差及び蛍光体スクリーン中心部でのコンバーゼンスを適正化することができる。
上記とほぼ同様の効果は、第3グリッドG3に設置された外周電極31の電子ビーム通過孔の水平方向開口径H1と、第4グリッドG4に設置された外周電極32の電子ビーム通過孔の水平方向開口径H2とが、H1<H2を満足する場合にも得られる。上記条件において、H2=19.2mm、V2=8.0mm、V1=9.0mmとしたときの、水平方向開口径H1とコマ収差(C−B)との関係を図6に、同条件において水平方向開口径H1と蛍光体スクリーン中心部でのサイドビーム中心軌道60と電子銃中心軸(センタービーム中心軌道)63との距離Aとの関係を図7に示す。図6に示すように、第3グリッドG3の外周電極31の水平方向開口径H1を第4グリッドG4の外周電極32の水平方向開口径H2と同径である19.2mmから縮小するとコマ収差が劣化するが、劣化の程度は微小であり実用レベルである。一方、図7に示すように、第3グリッドG3の外周電極31の水平方向開口径H1を第4グリッドG4の外周電極32の水平方向開口径H2と同径である19.2mmから縮小すると、距離Aは徐々に0mmに近づき、H1=18.8mm近傍でA=0mmとなる。
以上より、V1とV2との関係及び/又はH1とH2との関係を最適化することが重要であり、より具体的には、V1>V2及び/又はH1<H2を満足することが好ましい。即ち、V1/H1>V2/H2を満足することが好ましい。これにより、電界補正電極21,22に形成された電子ビーム通過孔の水平方向径を縮小することなく、サイドビームのコマ収差を軽減することが可能である。また蛍光体スクリーン上において、サイドビームはセンタービームに対して、コンバーゼンス補正が可能なほどの至近距離に到達するので、コンバーゼンスの劣化も抑えることが可能である。
上記実施例では、第4グリッドG4の外周電極32の開口形状を比V2/H2が相対的に小さな横長形状としたために、各電子ビームには水平方向及び垂直方向に非点収差が生じる。
この非点収差は、第3グリッドG3内の電界補正電極21の電子ビーム通過孔の開口形状を図8(A)に示すように横長とすることで低減できる。前述のとおり偏向ヨークが発生する磁界が有する偏向収差の影響を減少させるため、一般的に電子ビームを、その断面形状を横長にして主レンズに入射させることが好ましい。このため、電界補正電極21の電子ビーム通過孔の形状を横長にすることは問題無い。
また、上記非点収差は、第4グリッドG4内の電界補正電極22の電子ビーム通過孔の開口形状を図8(B)に示すように縦長とすることでも低減することができる。
よって、第3グリッドG3内の電界補正電極21の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径をV3、第4グリッドG4内の電界補正電極22の電子ビーム通過孔の垂直方向開口径をV4としたとき、V3<V4とすることにより、上記非点収差を低減することができる。
本発明に係るカラーブラウン管用電子銃は、電界重畳型主レンズを用いながら、主レンズを形成する電極内部に設置された電界補正電極に形成された3つの電子ビーム通過孔の水平方向開口径を縮小することなくコマ収差の低減を可能にし、更にコンバーゼンスは従来の電子銃と殆ど変わらない。よって、電界重畳型主レンズの特徴である大口径レンズを十分生かしたフォーカス特性の優れたカラーブラウン管用として広く利用することができる。
本発明の一実施形態に係る電子銃の概略構成を示した水平断面図 (A)は本発明の一実施形態に係る電子銃の第3グリッドに設けられた外周電極の正面図、(B)は本発明の一実施形態に係る電子銃の第4グリッドに設けられた外周電極の正面図 電界重畳型主レンズを用いた本発明の一実施形態に係る電子銃の主レンズ周辺の電界図 電界重畳型主レンズを用いた本発明の一実施例に係る電子銃において、第4グリッドの外周電極に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2とサイドビームのコマ収差との関係を示した図 電界重畳型主レンズを用いた本発明の一実施例に係る電子銃において、第4グリッドの外周電極に形成された電子ビーム通過孔の垂直方向開口径V2とサイドビームの蛍光体スクリーン上の到達位置との関係を示した図 電界重畳型主レンズを用いた本発明の一実施例に係る電子銃において、第3グリッドの外周電極に形成された電子ビーム通過孔の水平方向開口径H1とサイドビームのコマ収差との関係を示した図 電界重畳型主レンズを用いた本発明の一実施例に係る電子銃において、第3グリッドの外周電極に形成された電子ビーム通過孔の水平方向開口径H1とサイドビームの蛍光体スクリーン上の到達位置との関係を示した図 (A)は電界重畳型主レンズを用いた本発明の別の実施形態に係る電子銃において、第3グリッドの電界補正電極の正面図、(B)は電界重畳型主レンズを用いた本発明の別の実施形態に係る電子銃において、第4グリッドの電界補正電極の正面図 本発明の一実施形態に係る電子銃において、電界重畳型主レンズに入射したサイドビームの軌道を示した図 カラーブラウン管装置の一例の概略構成を示した断面図 従来のカラーブラウン管装置において、蛍光体スクリーン上のビームスポット形状を示した図 従来の一般的なバイポテンシャル電子銃の概略構成を示した水平方向断面図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃の概略構成を示した水平方向断面図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、主レンズを形成する外周電極の端面図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、電界補正電極の正面図 従来の電界重畳型主レンズに入射したサイドビームの軌道を示した図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、電界補正電極のサイドビーム通過孔中心位置とサイドビームのコマ収差との関係を示した図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、コマ収差を補正するための電界補正電極の正面図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、コマ収差を補正するためにサイドビーム通過孔径を拡大した電界補正電極の正面図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、電界補正電極の取付け位置とサイドビームのコマ収差との関係を示した図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、電界補正電極の取付け位置とサイドビームの蛍光体スクリーン上の到達位置との関係を示した図 従来の電界重畳型主レンズを用いた電子銃において、第3グリッドの第4グリッド側端からの電界補正電極の距離が、第4グリッドの第3グリッド側端からの電界補正電極の距離より短い場合の電界図
符号の説明
K カソード
G1 第1グリッド
G2 第2グリッド
G3 第3グリッド
G4 第4グリッド
21,22 電界補正電極
31,32 外周電極

Claims (4)

  1. 同一水平面上に並んだセンター電子ビーム及びこの両外側の一対のサイド電子ビームからなる3電子ビームを発生する電子ビーム発生部と、
    前記電子ビームを加速し集束させる、少なくとも集束電極及び最終加速電極からなる主レンズ部とを備え、
    前記集束電極は、その内部に前記3電子ビームのそれぞれに対応した3つの電子ビーム通過孔が形成された電界補正電極を備え、前記最終加速電極側に前記3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極を備え、
    前記最終加速電極は、その内部に前記3電子ビームのそれぞれに対応した3つの電子ビーム通過孔が形成された電界補正電極を備え、前記集束電極側に前記3電子ビームに共通する1つの電子ビーム通過孔が形成された外周電極を備え、
    前記集束電極に設けられた前記外周電極の前記最終加速電極側端から前記集束電極に設けられた前記電界補正電極までの距離をL1とし、前記最終加速電極に設けられた前記外周電極の前記集束電極側端から前記最終加速電極に設けられた前記電界補正電極までの距離をL2としたとき、
    L1<L2
    を満足し、
    前記集束電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記最終加速電極側開口についての水平方向径をH1,垂直方向径をV1とし、前記最終加速電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記集束電極側開口についての水平方向径をH2,垂直方向径をV2としたとき、
    V1/H1>V2/H2
    を満足することを特徴とするカラーブラウン管用電子銃。
  2. 前記集束電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記最終加速電極側開口の開口面積をS1とし、前記最終加速電極に設けられた前記外周電極に形成された前記電子ビーム通過孔の前記集束電極側開口の開口面積をS2としたとき、
    S1>S2
    を満足する請求項1に記載のカラーブラウン管用電子銃。
  3. H1<H2
    を満足する請求項1に記載のカラーブラウン管用電子銃。
  4. 前記集束電極に設けられた前記電界補正電極に形成された前記3つの電子ビーム通過孔の垂直方向径をV3とし、前記最終加速電極に設けられた前記電界補正電極に形成された前記3つの電子ビーム通過孔の垂直方向径をV4としたとき、
    V3<V4
    を満足する請求項1に記載のカラーブラウン管用電子銃。
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