JPH1021847A - カラー陰極線管用電子銃 - Google Patents

カラー陰極線管用電子銃

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JPH1021847A
JPH1021847A JP8192891A JP19289196A JPH1021847A JP H1021847 A JPH1021847 A JP H1021847A JP 8192891 A JP8192891 A JP 8192891A JP 19289196 A JP19289196 A JP 19289196A JP H1021847 A JPH1021847 A JP H1021847A
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focus electrode
beam passage
electrode
passage hole
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Yasunobu Amano
靖信 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光体スクリーン面の左右端部において、3本
の電子ビームのスポット形状を均一化し得るインライン
3ビーム方式のカラー陰極線管用電子銃を提供する。 【解決手段】本発明のカラー陰極線管用電子銃における
フォーカス電極は、少なくとも2つのフォーカス電極部
51A,51B,51Cに分割され、それぞれのフォー
カス電極部には3つの電子ビーム通過孔が設けられ、少
なくとも1つのフォーカス電極部の一端側に設けられた
電子ビーム通過孔21A,22A,23Aは、他端側に
設けられた電子ビーム通過孔21C,22C,23Cと
は異なる非点形状を有し、該フォーカス電極部の両端側
に設けられた電子ビーム通過孔は、隣接するフォーカス
電極部の対向する両端側に設けられた電子ビーム通過孔
とは異なる非点形状を有し、それぞれのフォーカス電極
部の中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,22
B,23Bは遮蔽されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカラー受像
管やカラーディスプレイ装置等を構成するカラー陰極線
管に用いられる、インライン3ビーム方式のカラー陰極
線管用電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー陰極線管の解像度特性は、
蛍光体スクリーン面上における電子ビームのスポットの
大きさ及び形状に大きく依存している。即ち、かかる電
子ビームのスポット径が小さく、且つ真円に近くなけれ
ば、良好な解像度特性を得ることができない。
【0003】電子ビームの偏向角度が大きくなるに従
い、陰極線管用電子銃から蛍光体スクリーン面に至る電
子ビームの軌道は長くなる。それ故、蛍光体スクリーン
面の中央部で径小、且つ真円の電子ビームスポットが得
られるようにフォーカス電圧を保つと、蛍光体スクリー
ン面の周辺部ではオーバーフォーカス状態となる。その
結果、蛍光体スクリーン面の周辺部においては径小且つ
真円の電子ビームスポットが得られず、良好な解像度が
得られなくなる。
【0004】そこで、近年、電子ビームの偏向角度が大
きくなるに従い、即ち、蛍光体スクリーン面の周辺部に
衝突する電子ビームに対して、フォーカス電圧を高くし
て主レンズ作用を弱める、ダイナミックフォーカス方式
の陰極線管用電子銃が案出されている。しかしながら、
このダイナミックフォーカス方式は、そのままでは、イ
ンライン3ビーム方式の陰極線管用電子銃には余り適し
ていない。即ち、3つのカソードが水平一直線上に配置
されたインライン3ビーム方式の従来の陰極線管用電子
銃において、偏向ヨークの偏向磁界を斉一磁界とした場
合、蛍光体スクリーン面の中心部でコンバーゼンスさせ
ても、蛍光体スクリーン面の上下左右の周辺部において
は、図17に示すように、縦弓型のコンバーゼンスエラ
ー(オーバーコンバーゼンス)が生じる。尚、図17に
おいて、R(赤)、B(青)は両側電子ビームを示し、
G(緑)は中央電子ビームを示す。以下においても、
R、G、Bの意味は同様である。
【0005】それ故、従来、偏向ヨークによる水平偏向
磁界分布をピンクッション状とし、垂直偏向磁界分布を
バレル状として、ダイナミックコンバーゼンスを行って
いる。しかしながら、このような構成の偏向ヨークを用
いた場合、偏向ヨークを通過し、そして蛍光体スクリー
ン面の周辺部に向かって偏向された電子ビームは、その
垂直方向(縦方向)に集束作用(凸レンズ効果)を受
け、一方、水平方向(横方向)に発散作用(凹レンズ効
果)を受ける。その結果、蛍光体スクリーン面の周辺部
における電子ビームスポットは真円にはならず、横長の
形状となる。従って、蛍光体スクリーン面の左右の周辺
部では、電子ビームスポットが歪んだり、フォーカス特
性が劣化するという問題がある。
【0006】このような問題を解決するために、所謂静
電四重極レンズ(以下、単に四重極レンズと呼ぶ)を組
み込んだ陰極線管用電子銃が、例えば、特開昭61−9
9249号公報、特開昭62−237642号公報、あ
るいは特開平3−93135号公報から公知である。
【0007】図13の(A)に、一般に広く用いられて
いる四重極レンズを内蔵したカラー陰極線管用電子銃の
概念図を示す。このカラー陰極線管用電子銃において
は、第5_1電極51には、ステム部を介して、一定のフ
ォーカス電圧VFが印加される。一方、第3電極13及
び第5_2電極52には、フォーカス電圧VFの水平偏向
に同期したダイナミックフォーカス電圧VDF(図8参
照)とフォーカス電圧VFとが重畳された電圧(VF+V
DF)が印加される。これによって、第5_1電極51と第
_2電極52との間に四重極レンズが形成され、しか
も、第5_2電極52と第6電極16との間に形成される
フォーカスレンズに強度変化を生じさせる。その結果、
蛍光体スクリーン面の左右方向の周辺部における電子ビ
ームの形状を良好なものとすることができる。尚、第5
_2電極52と対向する第5_1電極51の面には、図13
の(B)に示すような、縦長の電子ビーム通過孔151
A,151B,151Cが形成されたプレート151が
配設されている。一方、第5_1電極51と対向する第5
_2電極52の面には、図13の(C)に示すような、横
長の電子ビーム通過孔152A,152B,152Cが
形成されたプレート152が配設されている。
【0008】あるいは又、図13の(D)に、一般に広
く用いられている四重極レンズを内蔵したカラー陰極線
管用電子銃の概念図を示す。このカラー陰極線管用電子
銃においては、第5_2電極52には、ステム部を介し
て、一定のフォーカス電圧VFが印加される。一方、第
3電極13、第5_1電極51及び第5_3電極53には、
フォーカス電圧VFの水平偏向に同期したダイナミック
フォーカス電圧VDF(図8参照)とフォーカス電圧VF
とが重畳された電圧(VF+VDF)が印加される。これ
によって、第5_1電極51と第5_2電極52との間、及
び第5_2電極52と第5_3電極53との間に、互いに逆
方向に作用する四重極レンズが形成され、しかも、第5
_3電極53と第6電極16との間に形成されるフォーカ
スレンズに強度変化を生じさせる。その結果、蛍光体ス
クリーン面の左右方向の周辺部における電子ビームの形
状を一層良好なものとすることができる。尚、第5_2
極52と対向する第5_1電極51の面、及び第5_3電極
53と対向する第5_2電極52の面には、図13の
(B)に示すような、縦長の電子ビーム通過孔151
A,151B,151Cが形成されたプレート151が
配設されている。一方、第5_1電極51と対向する第5
_2電極52の面、及び第5_2電極52と対向する第5_3
電極53の面には、図13の(C)に示すような、横長
の電子ビーム通過孔152A,152B,152Cが形
成されたプレート152が配設されている。
【0009】四重極レンズを設けることによって、蛍光
体スクリーン面水平方向端部に電子ビームが近づくにつ
れて、電子ビームは、その垂直方向(縦方向)に発散作
用(凹レンズ効果)を受け、一方、水平方向(横方向)
に集束作用(凸レンズ効果)を受ける。その結果、蛍光
体スクリーン面の周辺部における電子ビームスポットが
真円に近づく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この四重極レンズの効
果は著しいものである。ところで、上記の特許公開公報
に開示された技術においては、3本の電子ビームに対し
て同量の四重極効果が及ぼされる。然るに、図14に概
念図を示すように、電子銃1から射出され、蛍光体スク
リーン面4の左右の周辺部に衝突する3本の電子ビーム
は、偏向ヨーク2の磁界中を通過する位置が相違する。
その結果、3本の電子ビームが偏向ヨーク2の磁界中で
受ける集束作用及び発散作用の度合いに相違が生じる。
それ故、蛍光体スクリーン面4の左右の周辺部での電子
ビームスポットの歪みの状態が、3本の電子ビームでは
異なる。尚、図14中、参照番号3はガラスバルブであ
る。
【0011】通常、3本の電子ビームの内、中央電子ビ
ーム(G)の電子ビームスポットの形状が最適となるよ
うに、フォーカス電圧等の設定を行う。この場合、蛍光
体スクリーン面4の右側に3本の電子ビームが衝突する
とき、電子ビームRは、電子ビームG及び電子ビームB
よりも、偏向ヨーク2によって形成される偏向磁界の影
響を強く受ける。その結果、蛍光体スクリーン面4にお
ける電子ビームRのビームスポットの歪みは、他の電子
ビームよりも大きくなる。一方、蛍光体スクリーン面4
の左側に3本の電子ビームが衝突するとき、電子ビーム
Bは、電子ビームG及び電子ビームRよりも、偏向ヨー
ク2によって形成される偏向磁界の影響を強く受ける。
その結果、蛍光体スクリーン面4における電子ビームB
のビームスポットの歪みは、他の電子ビームよりも大き
くなる。この蛍光体スクリーン面4における電子ビーム
スポットの状態を、図15の(A)及び(B)に模式的
に示す。尚、図15の(A)は、図13の(A)に示し
た1組の四重極レンズを有する構造のカラー陰極線管用
電子銃において得られる状態である。一方、図15の
(B)は、図13の(D)に示した2組の四重極レンズ
を有する構造のカラー陰極線管用電子銃において得られ
る状態である。2組の四重極レンズを有する構造のカラ
ー陰極線管用電子銃において得られる電子ビームスポッ
トの状態は、1組の四重極レンズを有する構造のカラー
陰極線管用電子銃において得られる電子ビームスポット
の状態よりも良好である。
【0012】近年の高解像度を有する大型のカラーディ
スプレイモニターにおいては、このような現象に起因し
て、蛍光体スクリーン面4の右側において赤色の文字が
不鮮明となり、左側において青色の文字が不鮮明となる
場合がある。
【0013】このような問題を解決するための一手段
に、偏向ヨーク2の磁場中心における電子ビームの径を
小さくする方法がある。即ち、偏向ヨーク2の磁場中心
における電子ビームの径を小さくすることによって、電
子ビームが偏向ヨーク2を通過する位置に依存した、電
子ビームが受ける偏向ヨーク2の磁場の影響を出来る限
り小さくする。
【0014】ところで、蛍光体スクリーン面4の中央に
おける電子ビームのビームスポット径は、以下の式
(1)にて求めることができる。
【0015】
【数1】 ビームスポット径={(M×dc+M×Cs×θ3/2)2+Δdrep 21/2 (1)
【0016】ここで、Mは像倍率、dcは仮想物点径
(クロスオーバーの径)、Csは球面収差係数、θは主
フォーカスレンズに入射する電子ビームの発散角、Δd
repは電子相互の反発力による径の増加分(リパルジョ
ン)である。尚、第3電極13の電圧をVとしたとき、
以下の式(2)の関係がある。
【0017】
【数2】dc×θ×V1/2=一定 (2)
【0018】図16に、仮想物点(X)から射出された
電子ビームが、第5電極と第6電極の間で形成される主
フォーカスレンズによって蛍光体スクリーン面に結像す
る状態を模式的に光学的に示す。図16の実線「A」で
示す状態は、式(1)において、最小の電子ビームのビ
ームスポット径が得られるときの状態を示す。また、点
線「B」で示す状態は、像倍率Mを低くしたときの状
態、即ち、仮想物点(X)よりも遠い仮想物点(Y)か
ら電子ビームが射出された状態を示す。更に、一点鎖線
「C」で示す状態は、最小の電子ビームのビームスポッ
ト径が得られるときの発散角よりも小さな発散角θとす
ることによって、偏向ヨーク2の磁場中心における電子
ビームの径を小さくした状態を示す。
【0019】一点鎖線「C」で示した状態においては、
偏向ヨーク2の磁場中心における電子ビームの径を小さ
くするので、電子ビームが偏向ヨーク2を通過する位置
に依存した、電子ビームが受ける偏向ヨーク2の磁場の
影響をより小さくすることができる。しかしながら、仮
想物点径dcと発散角θとの間には式(2)の関係があ
るために、蛍光体スクリーン面4における電子ビームの
ビームスポット径が、実線「a」で示した状態と比較し
て、大きくなるという問題を生じる。
【0020】また、例えば現行の20インチ型カラーデ
ィスプレイモニターにおいては、図15の(A)に示し
た電子ビームR,G,Bが得られるときのフォーカス電
圧と、蛍光体スクリーン面4の右側端部において電子ビ
ームRのビームスポットの状態が図15の(A)に示し
た電子ビームGのビームスポットの状態となるために必
要とされるフォーカス電圧との間の差は、約100Vに
も達する。尚、当然のことであるが、蛍光体スクリーン
面4の右側端部において電子ビームRのビームスポット
の状態を図15の(A)に示した電子ビームGのビーム
スポットの状態に近づければ、電子ビームGのビームス
ポットの形状は劣化する。従って、偏向ヨーク2の磁場
中心における電子ビームの径を小さくすることは、先に
述べた問題を解決するための手段として効果的であると
はいえない。
【0021】従って、本発明の目的は、インライン3ビ
ーム方式のカラー陰極線管において、蛍光体スクリーン
面の左右端部において、3本の電子ビームのビームスポ
ット形状を出来るだけ均一化することを可能とするイン
ライン3ビーム方式のカラー陰極線管用電子銃を提供す
ることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のインライン3ビーム方式のカラー陰極線管
用電子銃においては、フォーカス電極は、少なくとも2
つのフォーカス電極部に分割され、それぞれのフォーカ
ス電極部には、3つの電子ビーム通過孔が設けられ、少
なくとも1つのフォーカス電極部の一端側に設けられた
電子ビーム通過孔は、他端側に設けられた電子ビーム通
過孔とは異なる非点形状を有し、該フォーカス電極部の
両端側に設けられた電子ビーム通過孔は、隣接するフォ
ーカス電極部の対向する両端側に設けられた電子ビーム
通過孔とは異なる非点形状を有することを特徴とする。
【0023】ここで、異なる非点形状とは、或る電子ビ
ームが通過する電子ビーム通過孔群を基準として他の電
子ビームが通過する電子ビーム通過孔群を考えた場合、
或る電子ビーム通過孔群を通過する電子ビームに及ぼさ
れる四重極作用が、他の電子ビーム通過孔群を通過する
電子ビームに及ぼされる四重極作用と異なるような電子
ビーム通過孔の形状を意味する。一例として、或るフォ
ーカス電極部の一端側に設けられた電子ビーム通過孔が
縦長形状であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔
が横長形状である場合、あるいは又、或るフォーカス電
極部の一端側に設けられた電子ビーム通過孔が縦長形状
又は横長形状であり、他端側に設けられた電子ビーム通
過孔が円形又は正方形である場合、フォーカス電極部の
一端側に設けられた電子ビーム通過孔は、他端側に設け
られた電子ビーム通過孔とは異なる非点形状を有すると
いえる。
【0024】本発明のインライン3ビーム方式のカラー
陰極線管用電子銃においては、場合によっては、それぞ
れのフォーカス電極部の中央に設けられた電子ビーム通
過孔は遮蔽されていることが、かかる電子ビーム通過孔
を通過する電子ビームを確実に蛍光体スクリーン上で結
像させる上で望ましい。
【0025】本発明のインライン3ビーム方式のカラー
陰極線管用電子銃においては、フォーカス電極は2つ以
上ならば幾つに分割されていてもよいが、3つに分割さ
れていることが最も好ましい。即ち、フォーカス電極
は、第1のフォーカス電極部、第2のフォーカス電極
部、及び第3のフォーカス電極部に3分割され、それぞ
れのフォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビーム
通過孔は、他端側に設けられた電子ビーム通過孔とは異
なる非点形状を有し、それぞれのフォーカス電極部の両
端側に設けられた電子ビーム通過孔は、隣接するフォー
カス電極部の対向する両端側に設けられた電子ビーム通
過孔とは異なる非点形状を有することが好ましい。
【0026】このようなフォーカス電極が3つに分割さ
れた態様においては、第1及び第3のフォーカス電極部
にはフォーカス電圧が印加され、第2のフォーカス電極
部には、フォーカス電圧の水平偏向に同期した鋸歯に類
似した波形を有する電圧とフォーカス電圧とが重畳され
た電圧が印加され、以て、第1、第2及び第3のフォー
カス電極部によって、電子ビーム通過孔を通過する電子
ビームに対して四重極作用が及ぼされる形態を挙げるこ
とができる。この場合、鋸歯に類似した波形を有する電
圧は、陰極線管の蛍光体スクリーン面に衝突する3本の
電子ビームにおいて、蛍光体スクリーン面水平方向端部
に近い方の電子ビームには四重極作用における垂直方向
の発散作用を及ぼし、蛍光体スクリーン面水平方向端部
より遠い方の電子ビームには四重極作用における垂直方
向の集束作用を及ぼすような電圧とすることが好まし
い。更には、各フォーカス電極部の一端側に設けられた
電子ビーム通過孔を通過する電子ビームが、各フォーカ
ス電極部の他端側に設けられた電子ビーム通過孔を通過
する電子ビームよりも陰極線管の蛍光体スクリーン面水
平方向端部側に衝突するとき、第2のフォーカス電極部
に印加される電圧は、第1及び第3のフォーカス電極部
に印加される電圧よりも高く、各フォーカス電極部の他
端側に設けられた電子ビーム通過孔を通過する電子ビー
ムが、各フォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビ
ーム通過孔を通過する電子ビームよりも陰極線管の蛍光
体スクリーン面水平方向端部側に衝突するとき、第2の
フォーカス電極部に印加される電圧は、第1及び第3の
フォーカス電極部に印加される電圧よりも低いことが好
ましい。尚、この形態においては、フォーカス電極部の
中央に設けられた電子ビーム通過孔を遮蔽するために、
第1のフォーカス電極部の中央に設けられた電子ビーム
通過孔から第3のフォーカス電極部の中央に設けられた
電子ビーム通過孔へと延びる遮蔽筒が設けられているこ
とが望ましい。
【0027】本発明のインライン3ビーム方式のカラー
陰極線管用電子銃においては、フォーカス電極が少なく
とも2つのフォーカス電極部に分割され、少なくとも1
つのフォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビーム
通過孔は、他端側に設けられた電子ビーム通過孔とは異
なる非点形状を有し、このフォーカス電極部の両端側に
設けられた電子ビーム通過孔は、隣接するフォーカス電
極部の対向する両端側に設けられた電子ビーム通過孔と
は異なる非点形状を有するので、フォーカス電極の一端
側に設けられた電子ビーム通過孔を通過する電子ビーム
に作用する主な四重極効果の方向は、フォーカス電極の
他端側に設けられた電子ビーム通過孔を通過する電子ビ
ームに作用する主な四重極効果の方向と逆となる。即
ち、フォーカス電極の一端側に設けられた電子ビーム通
過孔を通過する電子ビームに作用する四重極効果が垂直
方向に発散作用である場合、フォーカス電極の他端側に
設けられた電子ビーム通過孔を通過する電子ビームに作
用する四重極効果は垂直方向に集束作用となる。その結
果、電子ビームが偏向ヨークを通過する位置に依存し
た、3本の電子ビームが偏向ヨークの磁界中で受ける集
束作用及び発散作用の度合いの相違を相殺することがで
きる。それ故、3本の電子ビームにおける、蛍光体スク
リーン面の左右の周辺部での電子ビームスポットの状態
を均一化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略す)に基づき本発明を
説明する。
【0029】(実施の形態1)図1の(A)に実施の形
態1のインライン3ビーム方式のカラー陰極線管用電子
銃(以下、単に電子銃と呼ぶ)の概念図を示す。この電
子銃は、3つのカソード10A,10B,10C、第1
電極11、第2電極12、第3電極13、第4電極1
4、第5電極、第6電極16、及びシールドカップ17
から構成されている。第5電極は、第5_1電極と、第5
_2電極52から構成されている。フォーカス電極に相当
する第5_1電極は、第1のフォーカス電極部である第5
_1A電極51A、第2のフォーカス電極部である第5_1B
電極51B、及び第3のフォーカス電極部である第5
_1C電極51Cに3分割されている。尚、本発明の電子
銃において、第5_1電極以外の構成要素は周知の構造を
有するので、詳細な説明は省略する。
【0030】それぞれのフォーカス電極部(第5_1A
極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)
には、3つの電子ビーム通過孔が設けられている。電子
ビーム通過孔の模式図を、図1の(B)に示す。また、
第5_1電極組立体を水平面にて切断したときの模式的な
断面図を図2の(A)に示す。更に、第5_1電極組立体
における、フォーカス電極部(第5_1A電極51A、第
_1B電極51B及び第5_1C電極51C)の3つの電子
ビーム通過孔の配置状態を、図2の(B)に模式的な斜
視図で示す。
【0031】それぞれのフォーカス電極部(第5_1A
極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)
の一端側に設けられた電子ビーム通過孔21A,22
A,23A(実施の形態1においては電子ビームRが通
過する)は、他端側に設けられた電子ビーム通過孔21
C,22C,23C(実施の形態1においては電子ビー
ムBが通過する)とは異なる非点形状を有する。実施の
形態1においては、かかる非点形状を縦長形状及び横長
形状とした。更には、フォーカス電極部の両端側に設け
られた電子ビーム通過孔は、隣接するフォーカス電極部
の対向する両端側に設けられた電子ビーム通過孔とは異
なる非点形状を有する。具体的には、第1のフォーカス
電極部(第5_1A電極51A)の両端側に設けられた電
子ビーム通過孔21A,21Cは、対向する第2のフォ
ーカス電極部(第5_1B電極51B)の両端側に設けら
れた電子ビーム通過孔22A,22Cとは逆の非点形状
を有し、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51
B)の両端側に設けられた電子ビーム通過孔22A,2
2Cは、対向する第3のフォーカス電極部(第5_1C
極51C)の両端側に設けられた電子ビーム通過孔23
A,23Cとは逆の非点形状を有する。
【0032】即ち、第1及び第3のフォーカス電極部
(第5_1A電極51A及び第5_1C電極51C)の一端側
に設けられた電子ビーム通過孔21A,23A(実施の
形態1においては電子ビームRが通過する)は縦長の矩
形形状であり、中央に設けられた電子ビーム通過孔21
B,23B(電子ビームGが通過する)は円形であり、
他端側に設けられた電子ビーム通過孔21C,23C
(実施の形態1においては電子ビームBが通過する)は
横長の矩形形状である。一方、第2のフォーカス電極部
(第5_1B電極51B)の一端側に設けられた電子ビー
ム通過孔22A(実施の形態1においては電子ビームR
が通過する)は横長の矩形形状であり、中央に設けられ
た電子ビーム通過孔22B(電子ビームGが通過する)
は円形であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔2
2C(実施の形態1においては電子ビームBが通過す
る)は縦長の矩形形状である。
【0033】また、それぞれのフォーカス電極部(第5
_1A電極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極5
1C)の中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,2
2B,23Bは、遮蔽されている。具体的には、図2の
(A)及び(B)に示すように、第1のフォーカス電極
部(第5_1A電極51A)の中央に設けられた電子ビー
ム通過孔21Bから第3のフォーカス電極部(第5_1C
電極51C)の中央に設けられた電子ビーム通過孔23
Cへと延びる中空円筒状の遮蔽筒24が設けられてい
る。尚、遮蔽筒24は、第5_1B電極51Bの中央に設
けられた電子ビーム通過孔22Bとは接触していない。
第5_1A電極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C
極51C、並びに遮蔽筒24を、例えばステンレススチ
ールから作製し、これらを溶接することによって、第5
_1電極組立体を作製することができる。
【0034】図1の(A)に示すように、第1及び第3
のフォーカス電極部(第5_1A電極51A及び第5_1C
極51C)には、ステム部(図示せず)を介してフォー
カス電圧VFが印加される。一方、第2のフォーカス電
極部(第5_1B電極51B)には、第1及び第3のフォ
ーカス電極部に印加されるフォーカス電圧VFの水平偏
向に同期した鋸歯に類似した波形を有するダイナミック
四重極電圧VDQとフォーカス電圧VFとが重畳された電
圧(VF±VDQ)が印加される。これによって、第1、
第2及び第3のフォーカス電極部(第5_1A電極51
A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)によ
り、電子ビーム通過孔21A,22A,23A及び電子
ビーム通過孔21C,22C,23Cを通過する電子ビ
ームR及び電子ビームBに対して四重極作用が及ぼされ
る(作用する)。
【0035】実施の形態1においては、鋸歯に類似した
波形を有するダイナミック四重極電圧VDQの波形とし
て、図3の(A)に示す疑似パラボラ波形を用いた。
尚、実施の形態1においては、鋸歯に類似した波形を有
するダイナミック四重極電圧VDQは、陰極線管の蛍光体
スクリーン面に衝突する3本の電子ビームにおいて、蛍
光体スクリーン面水平方向端部に近い方の電子ビームに
は四重極作用における垂直方向の発散作用を及ぼし、蛍
光体スクリーン面水平方向端部より遠い方の電子ビーム
には四重極作用における垂直方向の集束作用を及ぼすよ
うな電圧である。
【0036】即ち、図3の(A)及び図5に示すよう
に、各フォーカス電極部(第5_1A電極51A、第5_1B
電極51B及び第5_1C電極51C)の一端側に設けら
れた電子ビーム通過孔21A,22A,23Aを通過す
る電子ビームが、各フォーカス電極部の他端側に設けら
れた電子ビーム通過孔21C,22C,23Cを通過す
る電子ビームよりも陰極線管の蛍光体スクリーン面水平
方向端部側に衝突するとき、第2のフォーカス電極部
(第5_1B電極51B)に印加される電圧は、第1及び
第3のフォーカス電極部(第5_1A電極51A及び第5
_1C電極51C)に印加される電圧よりも高い(図3の
(A)における「b」の状態を参照)。具体的には、蛍
光体スクリーン面の右端側に3本の電子ビームが衝突す
るとき、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51
B)には電圧VF+VDQが印加されるので(状態b)、
蛍光体スクリーン面水平方向端部に近い方の電子ビーム
Rには四重極作用における垂直方向の発散作用が及ぶ。
即ち、第5_1電極を通過した直後の電子ビームRは縦長
の断面形状を有する。一方、蛍光体スクリーン面水平方
向端部より遠い方の電子ビームBには四重極作用におけ
る垂直方向の集束作用が及ぶ。即ち、第5_1電極を通過
した直後の電子ビームBは横長の断面形状を有する。
【0037】尚、「垂直方向の発散作用」とは、電子ビ
ームの垂直方向に発散作用(凹レンズ効果)が作用し、
電子ビームの水平方向に集束作用(凸レンズ効果)が作
用することを意味する。また、「垂直方向の集束作用」
とは、電子ビームの垂直方向に集束作用(凸レンズ効
果)が作用し、電子ビームの水平方向に発散作用(凹レ
ンズ効果)が作用することを意味する。図5及び図6に
おいて、「スクリーン向かって右側」、「スクリーン
向かって左側」とは、カラー陰極線管の蛍光体スクリー
ン面を外部から観察したときの右側、左側をそれぞれ意
味する。また、図5及び図6において、フォーカス電極
によって電子ビームの受ける四重極作用が垂直方向の発
散作用である場合、即ち、電子ビームが縦長となるよう
な作用を受ける場合、「縦方向」と表示した。一方、フ
ォーカス電極によって電子ビームの受ける四重極作用が
主に垂直方向の集束作用(凸レンズ効果)である場合、
即ち、電子ビームが横長となるような作用を受ける場
合、「横方向」と表示した。
【0038】一方、各フォーカス電極部(第5_1A電極
51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)の
他端側に設けられた電子ビーム通過孔21C,22C,
23Cを通過する電子ビーム(電子ビームB)が、各フ
ォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビーム通過孔
21A,22A,23Aを通過する電子ビーム(電子ビ
ームR)よりも陰極線管の蛍光体スクリーン面水平方向
端部側に衝突するとき、第2のフォーカス電極部(第5
_1B電極51B)に印加される電圧は、第1及び第3の
フォーカス電極部(第5_1A電極51A及び第5_1C電極
51C)に印加される電圧よりも低い(図3の(A)に
おける「a」の状態を参照)。具体的には、一方、蛍光
体スクリーン面の左端側に3本の電子ビームが衝突する
とき、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51B)
には電圧VF−VDQが印加されるので(状態a)、蛍光
体スクリーン面水平方向端部に近い方の電子ビームBに
対する電子ビームには四重極作用における垂直方向の発
散作用が及ぶ。一方、蛍光体スクリーン面水平方向端部
より遠い方の電子ビームRには四重極作用における垂直
方向の集束作用が及ぶ。
【0039】尚、それぞれのフォーカス電極部(第5
_1A電極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極5
1C)の中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,2
2B,23Bは、遮蔽筒24によって遮蔽されているの
で、電子ビーム通過孔21B,22B,23Bを通過す
る電子ビームGには、四重極効果は何ら及ばないし、電
子ビームGにはフォーカス電圧VFの影響が及ぶだけで
あり、電子ビームGは蛍光体スクリーン面上に確実に結
像する。
【0040】また、第3電極13及び第5_2電極52に
は、従来の技術と同様に、第5_1C電極51Cに印加さ
れるフォーカス電圧VFの水平偏向に同期したダイナミ
ックフォーカス電圧VDF(図8参照)とフォーカス電圧
Fとが重畳された電圧(VF+VDF)が印加される。こ
れによって、第5_1C電極51Cと第5_2電極52との
間に四重極レンズが形成され、しかも、第5_2電極52
と第6電極16との間に形成されるフォーカスレンズに
強度変化が生じる。その結果、蛍光体スクリーン面の左
右方向の周辺部における電子ビームの形状を良好なもの
にすることができる。
【0041】以上の各フォーカス電極部(第5_1A電極
51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)が
電子ビームに及ぼす四重極効果は、3本の電子ビームが
偏向ヨークを通過する位置に依存した、電子ビームが偏
向ヨーク2の磁界中で受ける集束作用及び発散作用の度
合いの相違を相殺する。即ち、例えば、3本の電子ビー
ムが陰極線管の蛍光体スクリーン面の右側端部に衝突す
るとき、第5_1C電極51Cと第5_2電極52との間に
形成された四重極レンズによって縦長とされた電子ビー
ムRは、偏向ヨーク2の磁界中で、電子ビームBよりも
垂直方向に一層大きな集束作用を受ける。然るに、電子
ビームRの断面形状は、第5_1電極によって既に縦長と
されている。一方、偏向ヨーク2の磁界中で、電子ビー
ムBは電子ビームRよりも垂直方向に小さな集束作用を
受ける。然るに、電子ビームBの断面形状は、第5_1
極によって既に横長とされている。従って、電子ビーム
R,Bが偏向ヨーク2の磁界中で受ける集束作用及び発
散作用の度合いの相違を相殺することができる。その結
果、蛍光体スクリーン面4の左右の周辺部での3本の電
子ビームのビームスポットの状態が均一化される(図1
0の(A)参照)。それ故、蛍光体スクリーン面4の右
側において赤色の文字が不鮮明となり、左側において青
色の文字が不鮮明となることを確実に回避することがで
きる。
【0042】(実施の形態2)実施の形態2において
は、各フォーカス電極部に設けられた電子ビーム通過孔
の配置を、実施の形態1とは逆にした。具体的には、図
6に示すように、第1及び第3のフォーカス電極部(第
_1A電極51A及び第5_1C電極51C)の一端側に設
けられた電子ビーム通過孔21A,23A(実施の形態
2においては電子ビームBが通過する)は縦長形状であ
り、中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,23B
(電子ビームGが通過する)は円形であり、他端側に設
けられた電子ビーム通過孔21C,23C(実施の形態
2においては電子ビームRが通過する)は横長形状であ
る。一方、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51
B)の一端側に設けられた電子ビーム通過孔22A(実
施の形態2においては電子ビームBが通過する)は横長
形状であり、中央に設けられた電子ビーム通過孔22B
(電子ビームGが通過する)は円形であり、他端側に設
けられた電子ビーム通過孔22C(実施の形態2におい
ては電子ビームRが通過する)は縦長形状である。実施
の形態2においても、縦長形状として縦長の矩形形状を
採用し、横長形状として横長の矩形形状を採用した。
【0043】実施の形態2においては、鋸歯に類似した
波形を有するダイナミック四重極電圧VDQの波形とし
て、図3の(B)に示す疑似パラボラ波形を用いた。そ
して、かかるダイナミック四重極電圧VDQを第2のフォ
ーカス電極部(第5_1B電極51B)に印加する。即
ち、図6に示すように、各フォーカス電極部(第5_1A
電極51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51
C)の一端側に設けられた電子ビーム通過孔21A,2
2A,23Aを通過する電子ビームが、各フォーカス電
極部の他端側に設けられた電子ビーム通過孔21C,2
2C,23Cを通過する電子ビームよりも陰極線管の蛍
光体スクリーン面水平方向端部側に衝突するとき、第2
のフォーカス電極部(第5_1B電極51B)に印加され
る電圧は、第1及び第3のフォーカス電極部(第5_1A
電極51A及び第5_1C電極51C)に印加される電圧
よりも高い(図3の(B)における「a」の状態を参
照)。具体的には、蛍光体スクリーン面の左端側に3本
の電子ビームが衝突するとき、第2のフォーカス電極部
(第5_1B電極51B)には電圧VF+VDQが印加される
ので(状態a)、蛍光体スクリーン面水平方向端部に近
い方の電子ビームBには四重極作用における垂直方向の
発散作用が及ぶ。一方、蛍光体スクリーン面水平方向端
部より遠い方の電子ビームRには四重極作用における垂
直方向の集束作用が及ぶ。
【0044】また、各フォーカス電極部(第5_1A電極
51A、第5_1B電極51B及び第5_1C電極51C)の
他端側に設けられた電子ビーム通過孔21C,22C,
23Cを通過する電子ビームが、各フォーカス電極部の
一端側に設けられた電子ビーム通過孔21A,22A,
23Aを通過する電子ビームよりも陰極線管の蛍光体ス
クリーン面水平方向端部側に衝突するとき、第2のフォ
ーカス電極部(第5_1B電極51B)に印加される電圧
は、第1及び第3のフォーカス電極部(第5_1A電極5
1A及び第5_1C電極51C)に印加される電圧よりも
低い(図3の「b」の状態を参照)。具体的には、一
方、蛍光体スクリーン面の右端側に3本の電子ビームが
衝突するとき、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極
51B)には電圧VF−VDQが印加されるので(状態
b)、蛍光体スクリーン面水平方向端部に近い方の電子
ビームRには四重極作用における垂直方向の発散作用が
及ぶ。一方、蛍光体スクリーン面水平方向端部より遠い
方の電子ビームBには四重極作用における垂直方向の集
束作用が及ぶ。これによって、実施の形態1と同様の効
果を得ることができる。
【0045】(実施の形態3)図1の(A)に概念図を
示した電子銃においては、第5_1C電極51Cと第5_ 2
電極52との間に四重極レンズが形成され、しかも、第
_2電極52と第6電極16との間に形成されるフォー
カスレンズの強度変化を生じさせることによって、蛍光
体スクリーン面の左右方向の周辺部における電子ビーム
の形状を良好なものとした。
【0046】一方、図4に概念図を示す実施の形態3に
おける電子銃においては、第5電極が3つに分割(第5
_1電極51、第5_2電極、第5_3電極53)され、フォ
ーカス電極に相当する第5_2電極が、更に、第1のフォ
ーカス電極部(第5_2A電極)、第2のフォーカス電極
部(第5_2B電極)及び第3のフォーカス電極部(第5
_2C電極)に3分割されている。また、第3電極13、
第5_1電極51及び第5_3電極53には、従来の技術と
同様に、第5_2A電極52A及び第5_2C電極52Cに印
加されるフォーカス電圧VFの水平偏向に同期したダイ
ナミックフォーカス電圧VDF(図8参照)とフォーカス
電圧VFとが重畳された電圧(VF+VDF)が印加され
る。これによって、第5_1電極51と第5_2A電極52
Aとの間、及び、第5_2C電極52Cと第5_3電極53
との間に、互いに逆方向に作用する四重極レンズが形成
される。しかも、第5_3電極53と第6電極16との間
に形成されるフォーカスレンズに強度変化を生じさせ
る。その結果、蛍光体スクリーン面の左右方向の周辺部
における電子ビームの形状を一層良好なものにすること
ができる(図10の(B)参照)。それ故、蛍光体スク
リーン面4の右側において赤色の文字が不鮮明となり、
左側において青色の文字が不鮮明となることを一層確実
に回避することができる。
【0047】図4に示した電子銃のその他の構造及び動
作は、実施の形態1又は実施の形態2にて説明した電子
銃の構造及び動作と同様とすることができる。それ故、
詳細な説明は省略する。
【0048】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。実施の形態においては、第5_1電極あるいは第5_2
電極を3分割したが、3分割すべきフォーカス電極はこ
れらに限定されない。例えば、図1の(A)に示した構
造の電子銃においては、第3電極13、第5_1電極及び
第5_2電極の内の、少なくとも1つのフォーカス電極を
3分割すればよいし、図4に示した構造の電子銃におい
ては、第3電極13、第5_1電極、第5_2電極及び第5
_3電極の内の、少なくとも1つのフォーカス電極を3分
割すればよい。
【0049】実施の形態においては、鋸歯に類似した波
形を有するダイナミック四重極電圧VDQの波形として、
図3の(A)及び(B)に示す疑似パラボラ波形を用い
たが、鋸歯に類似した波形を有するダイナミック四重極
電圧VDQの波形はこれに限定されず、図7の(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す波形で例示される波形
を用いることができる。かかる波形は、要するに、陰極
線管の蛍光体スクリーン面に衝突する3本の電子ビーム
において、蛍光体スクリーン面水平方向端部に近い方の
電子ビームには四重極作用における垂直方向の発散作用
を及ぼし、蛍光体スクリーン面水平方向端部より遠い方
の電子ビームには四重極作用における垂直方向の集束作
用を及ぼすような電圧となる波形であればよい。特に、
電子ビームのスポット形状の劣化は蛍光体スクリーン面
の左右端部において著しいので、図7の(C)及び
(D)に示す波形であっても十分に効果的である。
【0050】それぞれのフォーカス電極部の両端側に設
けられた電子ビーム通過孔の非点形状も、縦長の矩形形
状/横長の矩形形状の組み合わせに限定されない。例え
ば、縦長矩形/正方形、縦長矩形/円形、正方形/横長
矩形、円形/横長矩形、長軸が垂直方向と一致した楕円
形状/短軸が垂直方向と一致した楕円形状(図9の
(A)の電子ビーム通過孔21A,22A,23A参
照)、長軸が垂直方向と一致した楕円形状/円形、円形
/短軸が垂直方向と一致した楕円形状、縦長矩形と円形
を組み合わせた形状/横長矩形と円形を組み合わせた形
状(図9の(A)の電子ビーム通過孔21C,22C,
23C参照)等、任意の縦長形状/横長形状の組み合わ
せとすることができる。
【0051】あるいは又、図9の(B)に示すように、
第1及び第3のフォーカス電極部(第5_1A電極51A
及び第5_1C電極51C)の一端側に設けられた電子ビ
ーム通過孔21A,23Aの左右の外周部には突起部が
設けられ、中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,
23Bは円形であり、他端側に設けられた電子ビーム通
過孔21C,23Cの上下の外周部には突起部が設けら
れており、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51
B)の一端側に設けられた電子ビーム通過孔22Aの上
下の外周部には突起部が設けられ、中央に設けられた電
子ビーム通過孔22Bは円形であり、他端側に設けられ
た電子ビーム通過孔22Cの左右の外周部には突起部が
設けられた形態とすることもできる。この場合にも、例
えば、第1のフォーカス電極部(第5_1A電極51A)
の中央に設けられた電子ビーム通過孔21Bから第3の
フォーカス電極部(第5_1C電極51C)の中央に設け
られた電子ビーム通過孔23Bへと延びる遮蔽筒を設け
る。
【0052】更には、図9の(C)に示すように、第1
及び第3のフォーカス電極部(第5_1A電極51A及び
第5_1C電極51C)の一端側に設けられた電子ビーム
通過孔21A,23Aの上下の外周部には挿入孔が設け
られ、中央に設けられた電子ビーム通過孔21B,23
Bは円形であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔
21C,23Cの上下の外周部には突起部が設けられて
おり、第2のフォーカス電極部(第5_1B電極51B)
の一端側に設けられた電子ビーム通過孔22Aの上限の
外周部には、第1及び第3のフォーカス電極部の一端側
に設けられた挿入孔に挿入される突起部が設けられ、中
央に設けられた電子ビーム通過孔22Bは円形であり、
他端側に設けられた電子ビーム通過孔22Cの上下の外
周部には、第1及び第3のフォーカス電極部の他端側に
設けられた突起部を挿入するための挿入孔が設けられた
形態とすることもできる。この場合にも、例えば、第1
のフォーカス電極部(第5_1A電極51A)の中央に設
けられた電子ビーム通過孔21Bから第3のフォーカス
電極部(第5_1C電極51C)の中央に設けられた電子
ビーム通過孔23Bへと延びる遮蔽筒を設ける。
【0053】尚、フォーカス電極を3分割した場合にお
いて、各フォーカス電極部の電子ビーム通過孔の非点形
状の有無の種々の変形を図11に示す。図11におい
て、フォーカス電極を3×3のマトリックスで表示し
た。このマトリックスにおいて、第1行目は第1のフォ
ーカス電極部を示し、第2行目は第2のフォーカス電極
部を示し、第3行目は第3のフォーカス電極部を示す。
また、第1列目は電子ビームBが通過する電子ビーム通
過孔を示し、第2列目は電子ビームGが通過する電子ビ
ーム通過孔を示し、第3列目は電子ビームRが通過する
電子ビーム通過孔を示す。マトリックスにおける空白の
領域は、電子ビーム通過孔が非点形状を有していない、
言い換えれば、電子ビーム通過孔が例えば円形あるいは
正方形であることを意味する。また、記号「A」「a」
は、電子ビーム通過孔が非点形状を有していることを意
味する。但し、記号「A」と記号「a」は、電子ビーム
通過孔の非点形状が異なることを意味する。どのフォー
カス電極部にVFあるいはVF±VDQを印加するかは、電
子ビーム通過孔の非点形状及び配置に基づき、実施の形
態1及び実施の形態2を参照して決定すればよい。ま
た、どのフォーカス電極部のどの電子ビーム通過孔を非
点形状とすべきかは、フォーカス電極部の一端側に設け
られた電子ビーム通過孔が他端側に設けられた電子ビー
ム通過孔とは異なる非点形状を有し、このフォーカス電
極部の両端側に設けられた電子ビーム通過孔が隣接する
フォーカス電極部の対向する両端側に設けられた電子ビ
ーム通過孔とは異なる非点形状を有するという要件を満
足し得るかに基づき、決定すればよい。
【0054】専らフォーカス電極を3分割した例に基づ
き発明の実施の形態を説明したが、フォーカス電極を2
分割してもよいし、4分割以上とすることもできる。フ
ォーカス電極を2分割した場合において、各フォーカス
電極部の電子ビーム通過孔の非点形状の有無の種々の変
形を図12に示す。図12における表示の意味は、図1
1と同様である。但し、フォーカス電極を2×3のマト
リックスで表示した。このマトリックスにおいて、第1
行目は第1のフォーカス電極部を示し、第2行目は第2
のフォーカス電極部を示す。また、フォーカス電極を3
分割し、例えば、第1のフォーカス電極部と第2のフォ
ーカス電極部のそれぞれに設けられた電子ビーム通過孔
に関しては、フォーカス電極部の一端側に設けられた電
子ビーム通過孔が他端側に設けられた電子ビーム通過孔
とは異なる非点形状を有し、このフォーカス電極部の両
端側に設けられた電子ビーム通過孔が隣接するフォーカ
ス電極部の対向する両端側に設けられた電子ビーム通過
孔とは異なる非点形状を有するという要件を満足させ、
第3のフォーカス電極部に設けられた電子ビーム通過孔
は非点形状としないといった変形も、本発明のカラー陰
極線管用電子銃の一態様に含まれる。
【0055】本発明のカラー陰極線管用電子銃は、例え
ば、バイポテンシャルフォーカスレンズ形式、ユニポテ
ンシャルフォーカスレンズ形式、ハイバイポテンシャル
フォーカスレンズ形式、トライポテンシャルフォーカス
レンズ形式、ハイユニポテンシャルフォーカスレンズ形
式、バイユニポテンシャルフォーカスレンズ形式、ユニ
バイポテンシャルフォーカスレンズ形式のカラー陰極線
管用電子銃に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明のカラー陰極線管用電子銃によれ
ば、蛍光体スクリーン面の左右端部において、3本の電
子ビームのビームスポット形状を均一化することができ
る。その結果、蛍光体スクリーン面の右側において赤色
の文字が不鮮明となり、左側において青色の文字が不鮮
明となることを確実に回避することができる。しかも、
3本の電子ビームを同時に良好なるビームスポット形状
とすることができるので、従来の技術のように、偏向ヨ
ークの磁場中心における電子ビームの径を小さくすると
いった方法を採用する必要がなくなり、しかも、蛍光体
スクリーン面全体に亙って良好なる形状のビームスポッ
トを得ることが可能となる。従って、偏向ヨークの磁場
中心における電子ビームの径を意識することなくカラー
陰極線管用電子銃の設計を行うことができるので、カラ
ー陰極線管用電子銃の設計における自由度が高くなる。
また、それぞれのフォーカス電極部の中央に設けられた
電子ビーム通過孔は遮蔽されているので、かかる電子ビ
ーム通過孔を通過する電子ビームを確実に蛍光体スクリ
ーン上で結像させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1におけるカラー陰極線管用
電子銃の概念図、及び、各フォーカス電極部の両端側に
設けられた電子ビーム通過孔の非点形状を説明するため
の各フォーカス電極部の模式図である。
【図2】フォーカス電極部組立体の模式的な断面図、及
び、各フォーカス電極部に設けられた電子ビーム通過孔
の配置状態を示す模式的な斜視図である。
【図3】本発明における鋸歯に類似した波形を有する電
圧の波形を示す模式図である。
【図4】発明の実施の形態3におけるカラー陰極線管用
電子銃の概念図である。
【図5】発明の実施の形態1におけるカラー陰極線管用
電子銃の動作を説明するための図である。
【図6】発明の実施の形態2におけるカラー陰極線管用
電子銃の動作を説明するための図である。
【図7】本発明における鋸歯に類似した波形を有する電
圧の波形の別の例を示す模式図である。
【図8】フォーカス電圧の水平偏向に同期したダイナミ
ックフォーカス電圧を示す模式図である。
【図9】各フォーカス電極部の両端側に設けられた電子
ビーム通過孔の非点形状を説明するための各フォーカス
電極部の模式図である。
【図10】本発明のカラー陰極線管用電子銃における蛍
光体スクリーン面上の電子ビームスポットの状態を模式
的に示す図である。
【図11】本発明のカラー陰極線管用電子銃において、
フォーカス電極を3分割した場合における、各フォーカ
ス電極部の電子ビーム通過孔の非点形状の有無の種々の
変形を示す図である。
【図12】本発明のカラー陰極線管用電子銃において、
フォーカス電極を2分割した場合における、各フォーカ
ス電極部の電子ビーム通過孔の非点形状の有無の種々の
変形を示す図である。
【図13】従来の四重極レンズを内蔵したカラー陰極線
管用電子銃の概念図、及び、四重極レンズを形成するた
めの電極に設けられた電子ビーム通過孔の形状を示す模
式図である。
【図14】カラー陰極線管の模式図である。
【図15】従来の技術における蛍光体スクリーン面上の
電子ビームスポットの状態を模式的に示す図である。
【図16】仮想物点から射出された電子ビームが、第5
電極と第6電極の間で形成される主フォーカスレンズに
よって蛍光体スクリーン面に結像する状態を模式的に光
学的に示す図である。
【図17】コンバーゼンスエラーを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10A,10B,10C・・・カソード、11・・・第
1電極、12・・・第2電極、13・・・第3電極、1
4・・・第4電極、16・・・第6電極、17・・・シ
ールドカップ、21A,21B,21C,22A,22
B,22C,23A,23B,23C・・・電子ビーム
通過孔、24・・・遮蔽筒、51・・・第5_1電極、5
1A・・・第5_1A電極、51B・・・第5_1B電極、5
1C・・・第5_1C電極、52・・・第5_2電極、52
A・・・第5_2A電極、52B・・・第5_2B電極、52
C・・・第5_2C電極、53・・・第5_3電極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インライン3ビーム方式のカラー陰極線管
    用電子銃であって、 フォーカス電極は、少なくとも2つのフォーカス電極部
    に分割され、 それぞれのフォーカス電極部には、3つの電子ビーム通
    過孔が設けられ、 少なくとも1つのフォーカス電極部の一端側に設けられ
    た電子ビーム通過孔は、他端側に設けられた電子ビーム
    通過孔とは異なる非点形状を有し、 該フォーカス電極部の両端側に設けられた電子ビーム通
    過孔は、隣接するフォーカス電極部の対向する両端側に
    設けられた電子ビーム通過孔とは異なる非点形状を有す
    ることを特徴とするカラー陰極線管用電子銃。
  2. 【請求項2】それぞれのフォーカス電極部の中央に設け
    られた電子ビーム通過孔は遮蔽されていることを特徴と
    する請求項1に記載のカラー陰極線管用電子銃。
  3. 【請求項3】フォーカス電極は、第1のフォーカス電極
    部、第2のフォーカス電極部、及び第3のフォーカス電
    極部に3分割され、 それぞれのフォーカス電極部の一端側に設けられた電子
    ビーム通過孔は、他端側に設けられた電子ビーム通過孔
    とは異なる非点形状を有し、 それぞれのフォーカス電極部の両端側に設けられた電子
    ビーム通過孔は、隣接するフォーカス電極部の対向する
    両端側に設けられた電子ビーム通過孔とは異なる非点形
    状を有することを特徴とする請求項1に記載のカラー陰
    極線管用電子銃。
  4. 【請求項4】第1及び第3のフォーカス電極部にはフォ
    ーカス電圧が印加され、 第2のフォーカス電極部には、フォーカス電圧の水平偏
    向に同期した鋸歯に類似した波形を有する電圧とフォー
    カス電圧とが重畳された電圧が印加され、以て、第1、
    第2及び第3のフォーカス電極部によって、電子ビーム
    通過孔を通過する電子ビームに対して四重極作用が及ぼ
    されることを特徴とする請求項3に記載のカラー陰極線
    管用電子銃。
  5. 【請求項5】鋸歯に類似した波形を有する電圧は、陰極
    線管の蛍光体スクリーン面に衝突する3本の電子ビーム
    において、蛍光体スクリーン面水平方向端部に近い方の
    電子ビームには四重極作用における垂直方向の発散作用
    を及ぼし、蛍光体スクリーン面水平方向端部より遠い方
    の電子ビームには四重極作用における垂直方向の集束作
    用を及ぼすような電圧であることを特徴とする請求項4
    に記載のカラー陰極線管用電子銃。
  6. 【請求項6】各フォーカス電極部の一端側に設けられた
    電子ビーム通過孔を通過する電子ビームが、各フォーカ
    ス電極部の他端側に設けられた電子ビーム通過孔を通過
    する電子ビームよりも陰極線管の蛍光体スクリーン面水
    平方向端部側に衝突するとき、第2のフォーカス電極部
    に印加される電圧は、第1及び第3のフォーカス電極部
    に印加される電圧よりも高く、 各フォーカス電極部の他端側に設けられた電子ビーム通
    過孔を通過する電子ビームが、各フォーカス電極部の一
    端側に設けられた電子ビーム通過孔を通過する電子ビー
    ムよりも陰極線管の蛍光体スクリーン面水平方向端部側
    に衝突するとき、第2のフォーカス電極部に印加される
    電圧は、第1及び第3のフォーカス電極部に印加される
    電圧よりも低いことを特徴とする請求項5に記載のカラ
    ー陰極線管用電子銃。
  7. 【請求項7】フォーカス電極部の中央に設けられた電子
    ビーム通過孔を遮蔽するために、第1のフォーカス電極
    部の中央に設けられた電子ビーム通過孔から第3のフォ
    ーカス電極部の中央に設けられた電子ビーム通過孔へと
    延びる遮蔽筒が設けられていることを特徴とする請求項
    4に記載のカラー陰極線管用電子銃。
  8. 【請求項8】第1及び第3のフォーカス電極部の一端側
    に設けられた電子ビーム通過孔は縦長形状であり、中央
    に設けられた電子ビーム通過孔は円形であり、他端側に
    設けられた電子ビーム通過孔は横長形状であり、 第2のフォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビー
    ム通過孔は横長形状であり、中央に設けられた電子ビー
    ム通過孔は円形であり、他端側に設けられた電子ビーム
    通過孔は縦長形状であることを特徴とする請求項3に記
    載のカラー陰極線管用電子銃。
  9. 【請求項9】第1及び第3のフォーカス電極部の一端側
    に設けられた電子ビーム通過孔の左右の外周部には突起
    部が設けられ、中央に設けられた電子ビーム通過孔は円
    形であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔の上下
    の外周部には突起部が設けられ、 第2のフォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビー
    ム通過孔の上下の外周部には突起部が設けられ、中央に
    設けられた電子ビーム通過孔は円形であり、他端側に設
    けられた電子ビーム通過孔の左右の外周部には突起部が
    設けられていることを特徴とする請求項3に記載のカラ
    ー陰極線管用電子銃。
  10. 【請求項10】第1及び第3のフォーカス電極部の一端
    側に設けられた電子ビーム通過孔の上下の外周部には挿
    入孔が設けられ、中央に設けられた電子ビーム通過孔は
    円形であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔の上
    下の外周部には突起部が設けられ、 第2のフォーカス電極部の一端側に設けられた電子ビー
    ム通過孔の上限の外周部には、第1及び第3のフォーカ
    ス電極部の一端側に設けられた挿入孔に挿入される突起
    部が設けられ、中央に設けられた電子ビーム通過孔は円
    形であり、他端側に設けられた電子ビーム通過孔の上下
    の外周部には、第1及び第3のフォーカス電極部の他端
    側に設けられた突起部を挿入するための挿入孔が設けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載のカラー陰極
    線管用電子銃。
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