JP2005309416A - 光変調素子アレイの駆動方法及び光変調素子アレイ並びに画像形成装置 - Google Patents

光変調素子アレイの駆動方法及び光変調素子アレイ並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光変調素子アレイの可動部変位時に発生する振動を同時に制御・低減し、駆動サイクルを短縮する。
【解決手段】 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、可動電極と固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって可動部を変位させ、可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、電極に電圧を印加して可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が固定電極方向に遷移している間に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少又は増加或いは増減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロミラーを変位させて入射光を変調する光変調素子アレイの駆動方法及び光変調素子アレイ並びに画像形成装置に関する。
近年、空間光変調器(SLM)の一つに、マイクロメカニクス技術に基づきマイクロミラーを作製し、このマイクロミラーを傾けて光の偏向を図るデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)が注目を浴びている。このDMDは、光学的な情報処理の分野において、投射ディスプレイ、ビデオ・モニター、グラフィック・モニター、テレビ及び電子写真プリントなど多数の用途がある。DMDに関する技術は、下記特許文献1、2、3等が、出願人テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドによって出願公開されている。
DMDは、シリコン基板上に形成されたCMOS SRAM上に約16μm×16μmのマイクロミラーが17μmピッチで複数設けられており、それぞれのマイクロミラーがスクリーンの画素に対応している。図27は光変調素子アレイの一つの光変調素子(画素)1を示す分解斜視図である。3はマイクロミラーであり、マイクロミラー支持ポスト5によりヨーク7の支持ポスト接続部9に接続されている。ヨーク7はヒンジ11に保持されている。またヒンジ11はポストキャップ13に保持されている。ポストキャップ13はヒンジ支持ポスト15によって共通バス17のヒンジ支持ポスト接続部19に接続されている。つまり、マイクロミラー3は、ヒンジ11、ポストキャップ13及びヒンジ支持ポスト15を介して共通バス17に接続されている。マイクロミラー3には、共通バス17を介して共通電圧が供給される。共通バス17は停止部材である着地サイト21を有している。着地サイト21は絶縁性を有しているか、マイクロミラー3と同じ電位に保たれている。
23aは一方の固定電極(第1アドレス電極)であり、23bは他方の固定電極(第2アドレス電極)である。第1アドレス電極23aは電極支持ポスト25によって、第1アドレス電極パッド27aの電極支持ポスト接続部29に接続されている。また第2アドレス電極23bも電極支持ポスト25によって、第2アドレス電極パッド27bの電極支持ポスト接続部29に接続されている。
第1接続部31aから第1アドレス電極パッド27aに入力されるデジタル信号は、第1アドレス電極23aに入力される。第2接続部31bから第2アドレス電極パッド27bに入力されるデジタル信号は、第2アドレス電極23bに入力される。第1アドレス電極23aと第2アドレス電極23bにデジタル信号が入力されることによって、マイクロミラー3が傾き、白表示または黒表示が選択される。マイクロミラー3が傾くことで、ヨーク片33の一部が着地サイト21に接触しても良い。
次に、上記のように構成される光変調素子の駆動シーケンスを説明する。
図28は図27に示した光変調素子を模式的に表した断面図、図29は図28に示した光変調素子の駆動シーケンスの説明図である。
光変調素子1は、初期状態において例えばマイクロミラー3が左側(図28の左側)に傾斜している。このとき、共通バス17には図29に示すように、一定の共通電圧Vbが印加されている(イ)。一方、第1アドレス電極23aに印加されるアドレス電圧Va1は、第2アドレス電極23bに印加されるアドレス電圧Va2より小さく設定されている(Va1<Va2)。したがって、マイクロミラー3の左側の電位差(|Vb−Va1|)が、右側の電位差(|Vb−Va2|)より大きくなり、マイクロミラー3は静電気力によって左側へ傾く。
この状態から例えばマイクロミラー3を右傾斜へ遷移させる駆動シーケンスでは、まず、第1アドレス電極23aと第2アドレス電極23bとに印加される電圧が反転される(Va1>Va2)。このように、アドレス電極が反転されても、マイクロミラー3は依然左傾斜のままを維持する。これは、マイクロミラー3の右端と第2アドレス電極23bとが十分に離間しているため、傾斜に至らしめるだけの静電気力が作用しないためである。この作用によって、傾斜させたまま(表示させたまま)を保持して図29に示す次の書込みTwを効率的に可能とする所謂ラッチ機能を実現させている。
次いで、第1アドレス電極23a、第2アドレス電極23bへのアドレス電圧はそのままにして図29に示すように、共通電圧Vbのみを下げる(ロ)。すると、マイクロミラー3の左側での静電気力が消失し、右側では僅かな静電気力が働き、これにヒンジ11の弾性復元力が加わって、マイクロミラー3の左側が浮上し、左傾斜の保持が解除された状態となる。
次いで、共通電圧Vbを元の一定値に戻すと(ハ)、マイクロミラー3の右側の静電気力が強く働き、マイクロミラー3が右傾斜へと遷移する。マイクロミラー3は、右傾斜へ遷移すると、第2アドレス電極23bとの距離が短くなることで、静電気力が相乗的に大きくなり、今度は右側が着地サイト21に着地した状態に保持される。共通電圧Vbの減少からマイクロミラー3の右側の着地までが、図29に示すスイッチ時間Trとなる。
ここで、マイクロミラー3は、右側が着地した直後、着地サイト21からの反力を受けることで振動が生じる。そのため、次の書込み(ニ)は、スイッチ時間Trの経過の後、さらに振動鎮静化時間Tsを待った後行われる。共通電圧Vbの減少から次の書込みまでの時間(Td=Tr+Ts)は、光変調素子1に依存する固有の時間となる。また、図29中、Tbは、前の書込みが終って次の書込みが始まる時間を示す。したがって、従来の光変調素子アレイの駆動方法では、図30に示すように、書込み時間Twと、前の書込みが終って次の書込みが始まる時間Tbとの総和時間(駆動サイクル)Tc=Tw+Tbが繰り返されることで、1ブロック分(1行分)BL[1]の書込みが行われ、これが所定の複数(M)ブロック分(複数行分)BL[M]行われることで、全画素表示が行われていた。
特開平6−124341号公報 特開平8−334709号公報 特開平9−238106号公報
上記した光変調素子1を用いて、高速に感光材露光を行う場合や、より高画素数のプロジェクタを表示させたい場合、駆動サイクルTcを高速化する必要がある。ここで、駆動サイクルTcを高速化するには、Tw(書込み時間)の短縮と、Tb(前の書込みが終って次の書込みが始まる時間)の短縮が考えられる。Twの短縮は、Tw=(全画素数)/(書込みクロック周波数)の関係から、全画素数の低減、或いは書込みクロック周波数の高速化が有効手段となるが、前者は高画素数の要請に反し、後者はクロックデバイス開発技術に依存するところとなる。これに対し、Tbの短縮は、図31に示すように、Ts(振動鎮静化時間)中に書込みを行うこと(図31中の変位の破線部参照)で達成可能となる。
しかしながら、振動鎮静化時間Ts中に書込みを行うと(アドレス電圧を反転させると)、その振動状態によっては誤動作を起こす危険性があった。図32は振動鎮静化時間中に書込みを実行したときに正常動作となる場合を(1)、誤動作となる場合を(2)に示した説明図である。即ち、図32(1)に示すように、振動鎮静化時間中であってもマイクロミラー3の例えば右側が接触している場合には、図32(1)A)の電極間電圧ΔV1=15v、ΔV2=20vから、図32(1)B)の電極間電圧ΔV1=20v、ΔV2=15vとなるようにアドレス電圧が反転されても、マイクロミラー3が右傾斜のままを維持する。一方、図32(2)に示すように、振動鎮静化時間中であってもマイクロミラー3の例えば右側が振動によって着地サイト21から僅かに離反していると、図32(2)A)の電極間電圧ΔV1=15v、ΔV2=20vから、図32(2)B)の電極間電圧ΔV1=20v、ΔV2=15vとなるようにアドレス電圧が反転されると、マイクロミラー3の右側が浮上している分、右側の静電気力が小さくなり、アドレス電圧の反転の際に右側の静電気力が左側の静電気力に負け、その結果、右傾斜に保持されなければならないマイクロミラー3が左傾斜となる誤動作を起こした。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、振動鎮静化時間中であっても誤動作を起こさずにアドレス電圧の書込みが可能となる光変調素子アレイの駆動方法及び光変調素子アレイ並びに画像形成装置を提供し、もって、駆動サイクルの短縮を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の光変調素子アレイの駆動方法は、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少させることを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、電極に電圧が印加され、可動部が最終変位位置に到達する前の、可動部が固定電極方向に遷移している間に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値が減少され、可動部が最終変位位置へ到達する直前の速度が減速される。これによって従来可動部が大きな速度で最終変位位置へ到達することで生じていた衝突による振動や、或いは非接触駆動の場合の最終変位位置へ到達する際の振動が抑止可能となる。したがって、構造は従来のままで、振動鎮静化時間をなくし或いは大幅に短縮することができ(換言すれば、データの書込みタイミングをもう少し前にずらすことが可能となり)、従来のように振動の収まるのを待つ必要がなく、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことが可能となる。
請求項2記載の光変調素子アレイの駆動方法は、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極と逆方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を増加させることを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、可動部が固定電極とは逆方向に変位している間に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値が増加され、可動部が最終変位位置となる固定電極に引き戻される。これによって従来可動部に生じていた振動が抑止可能となる。したがって、構造は従来のままで、振動鎮静化時間をなくし或いは大幅に短縮することができ、従来のように振動の収まるのを待つ必要がなく、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことが可能となる。
請求項3記載の光変調素子アレイの駆動方法は、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少させ、且つ前記可動部が前記固定電極と逆方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を増加させる。
この光変調素子アレイの駆動方法では、電極に電圧が印加され、可動部が最終変位位置に到達する前の、可動部が固定電極方向に遷移している間に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値が減少され、可動部が最終変位位置へ到達する直前の速度が減速される。これにより、従来可動部が大きな速度で最終変位位置へ到達することで生じていた衝突による振動や、或いは非接触駆動の場合の最終変位位置へ到達する際の振動が抑止可能となる。また、可動部が固定電極とは逆方向に変位している間に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値が増加され、可動部が最終変位位置となる固定電極に引き戻される。これにより、可動部が最終変位位置となる固定電極に引き戻され、従来可動部に生じていた振動が抑止可能となる。したがって、構造は従来のままで、振動鎮静化時間をなくし或いは大幅に短縮することができ、従来のように振動の収まるのを待つ必要がなく、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことが可能となる。
請求項4記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記可動部が前記最終変位位置に到着する瞬間の該可動部の速度を略ゼロにすることを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、可動部が最終変位位置へ到着する瞬間の速度が略ゼロとなり、従来可動部が大きな速度で最終変位位置へ到達することで生じていた衝突による振動や、或いは非接触駆動の場合の最終変位位置へ到達する際の振動が発生しなくなる。
請求項5記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移するタイミングが略一致するように、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧を制御することを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、複数の光変調素子が配列されてなる光変調素子アレイにおいて、可動電極と固定電極との間の電極間電圧が制御されることで、第1の位置から第2の位置へ、その逆に第2の位置から第1の位置へ、又は第1の位置から第1の位置(若しくは第2の位置から第2の位置)へ遷移するそれぞれの光変調素子における可動部のタイミングが略一致する。即ち、電極間電圧の制御によって、各可動部が略同時に最終変位位置へ到達するようになる。これにより、複数の光変調素子を配列してなる光変調素子アレイにおいて、最終変位位置への到達タイミングが揃えられ、請求項1〜請求項3記載の作用である振動抑止のための電極間電圧の減少処理、増加処理、増減処理が、共通の電圧(共通電圧)制御で可能となる。つまり、複数画素の振動抑止効果が共通の電圧制御で実現可能となる。
請求項6記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移するタイミングが略一致したときに、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を増加させ、その後、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少させることを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、複数の光変調素子が配列されてなる光変調素子アレイにおいて、光変調素子の振動波形を測定することで、それぞれの光変調素子における可動部が自然に一致して最終変位位置へ遷移するタイミングを予め設定しておき、そのタイミングで電極間電圧が増加されることで、請求項1〜請求項3記載の作用である振動抑止のための電極間電圧の減少処理、増加処理、増減処理が共通の電圧(共通電圧)制御で可能となり、複数画素の振動抑止効果が共通の電圧制御で実現可能となる。
請求項7記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移する際、前記可動部が前記固定電極に対して共に同じ方向に遷移している期間に、前記請求項1〜請求項3の電圧印加を実施することを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、可動部が共に固定電極に対して同じ方向に遷移している期間に共通電圧制御がなされることで、減衰効果を得られる。即ち、双方の可動部が共に吸着方向へ移動している過程、又は吸着方向とは離反する方向に移動している過程、或いは双方の過程で共通電圧が制御されることになり、その際発生する静電気力によって、可動部が最終変位位置へ到達する直前の速度が減衰される、又は可動部が最終変位位置に引き戻される、或いは双方の効果が得られる。このように同じ遷移状態を持つ期間を抽出することで、複数の光変調素子を備えた光変調素子アレイにおいても、共通電圧制御にて上記の作用による振動減衰効果が得られるようになる。
請求項8記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記光変調素子のそれぞれがメモリ回路を含む駆動回路を有し、前記電極のうち一方が前記駆動回路からの素子変位信号を入力する信号電極であり、他方が素子駆動時に共通電圧を入力する選択電極であって、前記可動部が前記最終変位位置に到達してから前記信号電極に素子変位信号を入力することを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、選択電極に、従来同様の一定の共通電圧が印加される一方、信号電極に、素子変位信号が印加され、可動部が可動最終変位位置へ到達する直前に減速され、振動の生じない状態でラッチされた後、素子変位信号による書込みが行われる。
請求項9記載の光変調素子アレイの駆動方法は、前記可動部が、それぞれの前記最終変位位置に配された停止部材に接触して停止することを特徴とする。
この光変調素子アレイの駆動方法では、可動部が接触する所謂接触型の光変調素子アレイにおいて、従来可動部が大きな速度で最終変位位置へ到達することで生じていた変形による振動や、オーバーシュートが抑止可能となる。
請求項10記載の光変調素子アレイは、弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイであって、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法に基づいて前記可動部を駆動して光変調を行う制御部が備えられたことを特徴とする。
この光変調素子アレイでは、可動部が最終変位位置に到達する前に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値が減少又は増加或いは増減され、可動部が最終変位位置へ到達することで生じていた衝突による振動や、振動が抑止可能となる。したがって、構造は従来のままで、振動鎮静化時間の廃止或いは大幅な短縮が可能となり、誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことが可能となる。
請求項11記載の画像形成装置は、光源と、請求項10記載の光変調素子アレイと、前記光源からの光を前記光変調素子アレイに照射する照明光学系と、前記光変調素子アレイから出射される光を画像形成面に投影する投影光学系とを備えたことを特徴とする。
この画像形成装置では、請求項10記載の光変調素子アレイが構成の要部に備えられることで、振動鎮静化時間が廃止或いは大幅に短縮されて、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧の書込みが可能となり、従来装置に比べ、駆動サイクルが短縮される。これにより、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタの表示が可能となる。また、露光光のオン・オフで階調制御がなされる画像形成装置(露光装置)では、オン・オフ時間の短縮が可能となることで、より高階調の実現が可能となる。
本発明に係る光変調素子アレイの駆動方法によれば、電極に電圧を印加して可動部を変位駆動する場合に、可動部が最終変位位置に到達する前や後に、可動電極と固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少又は増加或いは増減させるので、可動部が最終変位位置へ到達することで生じる振動を抑止できる。したがって、振動鎮静化時間をなくし或いは大幅に短縮することができ、従来のように振動の収まるのを待つ必要がなく、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことができる。この結果、駆動サイクルを短縮することができる。
本発明に係る光変調素子アレイによれば、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法に基づいて光変調を行う制御部が備えられたので、可動部が最終変位位置へ到達した後の振動が抑止される。したがって、振動鎮静化時間をなくし或いは大幅に短縮することが可能となり、従来のように振動の収まるのを待つ必要がなく、かつ誤動作を起こさずにアドレス電圧を書込むことができる。この結果、駆動サイクルを短縮して、高速な全画素表示を可能にすることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、光源と、請求項10記載の光変調素子アレイと、光源からの光を光変調素子アレイに照射する照明光学系と、光変調素子アレイから出射される光を投影する投影光学系とを備えたので、従来装置に比べ、駆動サイクルを短縮することができる。この結果、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタを表示させることができる。
以下、本発明に係る光変調素子アレイの駆動方法及び光変調素子アレイ並びに画像形成装置の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る駆動方法に用いられる光変調素子アレイ及びその周辺メモリローディング回路図、図2は光変調素子アレイ中の一つの光変調素子を模式的に表した断面図、図3は図2に示した駆動回路の等価回路図である。
光変調素子アレイ100は、個別にアドレス可能なマイクロ機械素子の図2に示す光変調素子200を有している。光変調素子200は、可変形ミラーデバイスであり、ヒンジ11によって弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部(マイクロミラー3)を有している。マイクロミラー3は、傾斜運動により変位する。光変調素子200は、後に詳述するように、少なくとも1対のアドレス電極によりアドレスされ、マイクロミラー3を共通して第1の位置(図2の左傾斜位置)、第2の位置(図2の右傾斜位置)に安定変位させる。
光変調素子アレイ100は、それぞれの光変調素子200に設けられたマイクロミラー3において光を反射させて作動する。即ち、各光変調素子200は、像の1画素を表わす。光変調素子200は、メモリセルとしての駆動回路51に付設される。駆動回路51は、オン/オフ位置に関するデータを記憶する。
図1に示すメモリローディング回路は、光変調素子200を付設したメモリセルがロー(行)毎にロードされるラインローディングに対応したものとなっている。このため、光変調素子アレイ100は、1〜P個のシフトレジスタ回路53、ラッチ回路55、及びコラムドライバ回路57を有している。シフトレジスタ回路53はクロック信号CKにより制御される。
各シフトレジスタ回路53に1〜P列のデータが同時に書込まれ、それが1〜N列となるとシフトレジスタ回路53がロードされ、そのデータローがラッチ回路55へ転送される。データがラッチされ光変調素子アレイ100の選定ローに記憶される間に、次のデータローをシフトレジスタ回路53へロードすることができる。ラッチ回路55はロード、セット、及びセット信号により制御される。コラムドライバ回路57が各コラムへのローデータの1ビットを駆動する。
光変調素子アレイ100にはローデコーダ59が接続されている。ローデコーダ59はそのメモリへロードすべき1〜M行のローを表わすアドレスデータ、ローイネーブル信号及びリード/ライト信号を受信する。
コントローラ61は、ロード、セット、及びセット信号をラッチ回路55へ送出すると共に、アドレスデータ、ローイネーブル信号及びリード/ライト信号をローデコーダ59へ送出する。また、コントローラ61は、コラムドライバ回路57へ駆動信号を送出する。
ラッチ回路55へ転送されたデータローは、そのままコラムドライバ回路57へ転送され、出力アップされて図3に示すデータラインD、/Dへ供給される。データローがデータライン/Dへ供給されるとき、図1のアドレス信号と、ローデコーダ59とによっていずれかのローに上記データローを書込むロー指定信号が図3に示すRow ENに供給される。ロー指定信号が供給され指定されたローがアクティブになると、トランジスタTRを有する駆動回路51がスイッチされて書込まれたデータローがメモリされる。これらがM回繰り返されることで、全画素分のデータが書込まれることになる。
図2に示すように、光変調素子200は、マイクロミラー3に対峙して配置された固定電極23を有する。この固定電極23は、第1アドレス電極23aと、第2アドレス電極23bとからなる。光変調素子200は、マイクロミラー3と固定電極23との間への電圧印加により発生する静電気力によってマイクロミラー3を変位させ、マイクロミラー3に入射された光を変調する。光変調素子アレイ100は、この微小電気機械方式の光変調素子200が一次元又は二次元に配列されてなる。本実施の形態では、電極のうち一方が駆動回路51からの素子変位信号Q、/Q(図3参照)を書き込む固定電極23であり、他方が共通電圧Vbを印加する可動電極となる。この可動電極は、マイクロミラー3と兼用される。以下、マイクロミラー3と可動電極3とは、同一符号を付して説明する。なお、図2中、21は停止部材である着地サイト(パッド)を表し、67は回路基板を表す。
この駆動シーケンスをより具体的に説明する。
図4は本発明に係る駆動方法の可動部の挙動を表した説明図、図5は本発明に係る駆動方法の駆動シーケンスの説明図である。
図4(A)に示すように、光変調素子200は、初期状態において例えばマイクロミラー3が左側(図4の左側)に傾斜している。このとき、可動電極3には図5に示すように、一定の共通電圧Vb(+20V)が印加されている。一方、第1アドレス電極23aに印加されるアドレス電圧Va1(0V)は、第2アドレス電極23bに印加されるアドレス電圧Va2(+5V)より小さく設定されている(Va1<Va2)。したがって、マイクロミラー3の左側の電極間電圧(|Vb−Va1|=ΔV1=20V)が、右側の電極間電圧(|Vb−Va2|=ΔV2=15V)より大きくなる(ΔV1>ΔV2)。これにより、マイクロミラー3は静電気力による右回りの静電トルクTR2とヒンジ11の弾性復元力TReの総和より、左回りの静電トルクTR1が大きくなって左側へ傾く。
次いで、図4(B)、図5に示すように、共通電圧Vbはそのままで、第1アドレス電極23aと第2アドレス電極23bとに印加される電圧が反転される(Va1>Va2)。即ち、第1アドレス電極23aにアドレス電圧Va1(5V)を印加し、第2アドレス電極23bにアドレス電圧Va2(0V)を印加して、次の変位信号の書込みTwを行う。この際、電極間電圧は(ΔV1=15V)<(ΔV2=20V)となって右側が大きくなるが、上述の作用によりラッチ状態に保持されたままとなる。
この状態から例えばマイクロミラー3を右傾斜へ遷移させる駆動シーケンスでは、まず、第1アドレス電極23a、第2アドレス電極23bへのアドレス電圧(Va1>Va2)はそのままにして、図5の符号(C)位置に示すように、共通電圧Vbのみを下げる(例えばVb=5V)。すると、マイクロミラー3の左側での静電気力が消失し(ΔV1=0)、右側では僅かな静電気力が働き(ΔV2=5V)、これにヒンジ11の弾性復元力が加わって、図4(C)に示すように、マイクロミラー3の左側が浮上し、左傾斜の保持が解除された状態となる。
次いで、図5の符号(D)位置に示すように、共通電圧Vbを元の一定値(Vb=20V)に戻した後、共通電圧Vbを減少させる(例えばVb=5V)共通制御を行う。即ち、マイクロミラー3が最終変位位置である右側の着地サイト21に到達する前に、可動電極3と第2アドレス電極23bとの間の電極間電圧の絶対値を減少させる(ΔV2=5V)。これにより、マイクロミラー3が着地サイト21へ到達する直前の速度が減速される。
次いで、共通電圧Vbを元の一定値(Vb=20V)に戻すと、マイクロミラー3の右側の電極間電圧(ΔV2=20V)が左側の電極間電圧(ΔV1=15V)より大きくなり、図4(D)に示すように、マイクロミラー3が右傾斜へと遷移する。マイクロミラー3は、右傾斜へ遷移すると、第2アドレス電極23bとの距離が短くなることで、静電気力が相乗的に大きくなり、今度は右側が着地サイト21に着地した状態に保持される。
ここで、マイクロミラー3は、右側が着地する際、電圧制御により接触時の振動が抑制されるため、従来の振動に伴う誤作動を起こさず駆動回路51が次の変位信号Q、/Qを早期に固定電極23へ出力し、図5の符号(E)位置に示すように、次の変位信号の書込みTwを行うことができる。
第一の実施形態において、コントローラ61は、光変調素子アレイ100に付設された制御部63に、電圧減少信号を送出する。電圧減少信号を受信した制御部63は、共通電圧ジェネレータ65を介して、各光変調素子200の共通電圧Vbを所定のタイミングで減少させる。共通電圧Vbは、各ロー共通に供給される。
図6は本発明に係る駆動方法における可動部の挙動を変位及び速度と時間との相関で表した作用説明図である。
上記所定のタイミングは、可動電極3に電圧を印加してマイクロミラー3を変位駆動する場合に、マイクロミラー3が最終変位位置に到達する前として制御部63によって設定される。図6に示すように、最終変位位置へ変位する前に共通電圧Vbが減少されることで、マイクロミラー3が停止部材である着地サイト21へ接触する前の速度が減速され、接触の瞬間に略ゼロとなる。したがって、共通電圧Vbの制御がない従来駆動の場合には、図6中破線で示すように、接触後に振動が継続するが、共通電圧Vbを制御した場合には、図6中実線で示すように、接触以降に振動がなくなる。つまり、これにより、振動鎮静化時間Tsを待つ必要がなく、書込み開始が可能となる。
図7は可動部の速度を略ゼロとするための共通電圧の印加例を表した説明図である。
共通電圧Vbのより具体的な印加方法としては、図7(a)に示すように、マイクロミラー3の着地サイト21への接触時t1の直前まで、共通電圧Vbを一定の値Vb1に減少させる方法が考えられる。また、図7(b)に示すように、予め低い共通電圧Vb2を印加しておき、接触時t1の直前t2で共通電圧Vb3をさらに減少させる方法が考えられる。この方法では、最初から減速され、直前にさらに大きく減速することで、なだらかな減速効果が得られる。さらに、図7(c)に示すように、予め高い共通電圧Vb4を印加し、接触時t1より前のt3で共通電圧Vb4を減少する[オフする]方法が考えられる。この方法でも、共通電圧Vb5の減少により、減速効果が得られる。[この方法では、慣性力を有効利用することで、共通電圧Vbのオフ時間(共通電圧非印加時間)を大きくとることができる]。
図8は第1実施形態の変形例を表す作用説明図である。
上記の実施の形態では、マイクロミラー3が着地サイト21に接触する瞬間の速度を略ゼロとする制御を例に説明したが、共通電圧制御は、単に接触前t4から接触時t1までに電圧を一定電圧Vb4に減少させるものであってもよい。この場合、減速されてマイクロミラー3が着地サイト21に当接することから、接触後に多少の振動は若干残るが(図8中の実線)、共通電圧制御を行わない場合(図8中の破線)に比べて、振動減衰時間を所定量短縮する効果は得ることができる。
ここで、複数の光変調素子200が配列されてなる光変調素子アレイ100においては、上記のように共通電圧制御(着地サイト21に到達する前に、可動電極3と第2アドレス電極23bとの間の電極間電圧の絶対値を減少させる制御)を行って、振動減衰時間を所定量短縮する効果を得る場合、共通電圧Vbが各ロー共通に供給されているので、それぞれの光変調素子100におけるマイクロミラー3のタイミング(振動波形の位相)が一致したときに、当該共通電圧制御を行うことが好ましい。その理由は、位相の異なるマイクロミラー3が共通電圧制御された場合、一つのマイクロミラー3は振動減衰効果が得られても、他のマイクロミラー3は振動が増幅され誤動作する可能性があるためである。
そこで、以下の実施の形態では、振動減衰効果を効率的に得るために複数の光変調素子200の位相を合わせる方法について説明する。
図9は可動部の位相を強制的に同期させる場合の可動部の挙動を変位と時間との相関で表した作用説明図、図10は位相が同期してない可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図、図11は位相が同期した可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図、図12は波形特性を測定する装置構成の概念図である。
この第2の実施の形態では、図9に示すように、一つのマイクロミラーと、他のマイクロミラー3とが同一の接触位置(図中、下側の接触位置)から、一つのマイクロミラー3が他の接触位置(上側の接触位置)に遷移し、他のマイクロミラー3が同一の接触位置(下側の接触位置)に留まる例が示されている。
この実施の形態では、一つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3とが同一の接触位置(下側の接触位置)から、次の接触状態へと遷移する時期が共通電圧制御によって同時に制御される。この共通電圧制御は、当初の接触位置から次の接触位置へ遷移するt0〜t5間に行われる。当該共通電圧制御を行わない場合、即ち、図10に示すように、従来通りの共通電圧が印加された場合、一つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3とは、最初の接触位置へ到達する位相のタイミングPa、Pbが異なり、位相差が生じている。したがって、この状態で上記共通電圧制御がなされても誤動作の生じる虞が生じる。
本実施の形態では、遷移の開始から従来ではt1で印加されていた共通電圧を、図11に示すように、所定の時間t2に変更して印加する。これにより、マイクロミラー3の挙動に伴う慣性力と、共通電圧の印加によって発生する電極間電圧に伴う静電気力とをパラメータとして、一つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3との位相合わせ(Pa=Pb)が可能となる。
上記所定の時間t2は、予め被計測対象とした光変調素子アレイ100の波形特性を測定しておくことで、設定が可能となる。このようにして求められた所定の時間t2は、例えば駆動回路51のメモリ回路等に記憶させる。ここで、各光変調素子200の波形特性は、例えば図12に示す装置構成によって求めることができる。図12中、71は光源、73はハーフミラー73aを備え、光源71からの光をマイクロミラー3へ反射させるとともに、マイクロミラー3からの反射光を左方へ変更する光学系、75は光学系73とマイクロミラー3との間の光束をマイクロミラー3へ向けて集束させる対物レンズ、77は一定方向(例えば図12の上下方向)で光透過率が連続的に変化するグラデーションを有したフィルタ、79はフィルタ77を透過した光を検出する受光センサを示す。
このような装置構成を用いることで、光源71より光学系73へ光が入射すると、ハーフミラー73aによって反射された光が対物レンズ75を介してマイクロミラー3へ照射される。ここで、マイクロミラー3は所定の角度θの範囲で変位している。そして、マイクロミラー3が角度+θの変位位置で反射された光B1はフィルタ77の下側を少ない透過光となって透過され、マイクロミラー3が角度−θの変位位置で反射された光B3はフィルタ77の上側を大きい透過光となって透過される。したがって、受光センサ79の検出光量と検出時間との相関とによって被測定対象である光変調素子200の波形特性が得られることになる。
したがって、この実施の形態では、このように位相が合わせられることで、上記の作用による振動減衰効果を得ることができ、その結果、マイクロミラー3が着地サイト21に接触した後には図9中の実線で示すように、振動がなくなる。
次に、複数光変調素子200の位相を合わせるための第2の実施の形態の変形例について説明する。
図13は第2の実施の形態の変形例における可動部の挙動を表した説明図、図14は第2の実施の形態の変形例における駆動シーケンスの説明図である。
この変形例では、一つのマイクロミラー3が第1の位置(図13の左傾斜位置)から第2の位置(図13の右傾斜位置)へ遷移し、他のマイクロミラー3が第1の位置(図13の左傾斜位置)から第1の位置(図13の左傾斜位置)へ状態を維持する場合を例としている。即ち、一つのマイクロミラー3は、図13(a)に示す初期状態において、第1アドレス電極23aと第2アドレス電極23bとに電圧が(Va1>Va2)印加され、左側に傾斜し、可動電極3には一定の共通電圧Vb(+20V)が印加されている。
次いで、共通電圧Vbを下げる(例えばVb=5V)と、図13(b)に示すように、マイクロミラー3の左側での静電気力が消失し(ΔV1=0)、右側では僅かな静電気力が働き(ΔV2=5V)、これにヒンジ11の弾性復元力が加わって、マイクロミラー3の左側が浮上し、左傾斜の保持が解除された状態となる。
次いで、図13(c)に示すように、共通電圧Vbを元の一定値(Vb=20V)に戻すと、マイクロミラー3の右側の電極間電圧(ΔV2=20V)が左側の電極間電圧(ΔV1=15V)より大きくなり、マイクロミラー3が右傾斜へと遷移する。
一方、他のマイクロミラー3は、図13(a)に示す初期状態において、第1アドレス電極23aと第2アドレス電極23bとに電圧が(Va1<Va2)印加され、左側に傾斜し、可動電極3には一定の共通電圧Vb(+20V)が印加されている。次いで、図13(b)に示すように、共通電圧Vbを下げる(例えばVb=5V)と、マイクロミラー3の右側での静電気力が消失し(ΔV2=0)、左側では僅かな静電気力が働き(ΔV1=5V)、これにヒンジ11の弾性復元力が加わって、マイクロミラー3の左側が浮上し、左傾斜の保持が解除された状態となる。
次いで、図13(c)に示すように、共通電圧Vbを元の一定値(Vb=20V)に戻すと、マイクロミラー3の左側の電極間電圧(ΔV1=20V)が左側の電極間電圧(ΔV2=15V)より大きくなり、マイクロミラー3が左傾斜へと再び戻る。
このようなマイクロミラー3の挙動において、図13(b)に示すタイミングでは、一つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3が共に、ラッチ状態から解除され、ヒンジ11の弾性復元力によって略水平状態となる。この変形例では、図14に示すこのタイミングt6に共通電圧Vbが印加される。したがって、双方のマイクロミラー3は共に水平姿勢をとっているので、同時に共通電圧Vbが印加されることで、左側又は右側への異なる遷移であっても、図14に示すように、最初の接触が同時となり、異なる複数光変調素子200の位相を合わせることができる。
本変形例では、このように位相が合わせられることで、上記の作用による振動減衰効果を得ることができ、その結果、マイクロミラー3が着地サイト21に接触した後には図14中の実線で示すように、振動がなくなる。
次に、複数光変調素子200の位相を合わせるための第3の実施の形態について説明する。
図15は第3の実施の形態における可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。
この第3の実施の形態では、一つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3との波形特性を予め図12に示した測定装置によって得ておき、双方のマイクロミラー3が最初に位相の合うタイミングt7を求めておく。そのタイミングt7で共通電圧制御を行う。
この実施の形態は、上記の各実施の形態と異なり、位相合わせが、マイクロミラー3の接触後となる可能性が高くなるが、その場合においても、上記の作用による振動減衰効果を得ることができ、その結果、共通電圧制御後には図15中の実線で示すように、振動がなくなる。また、上記の各実施の形態では、接触型の光変調素子200を例に説明しているが、後述するように、非接触型の光変調素子の場合には、本第3の実施の形態による位相合わせ手段が、上記の作用による振動減衰効果を得るための有効な手段となる。
次に、複数光変調素子200の位相が合わない場合の、第4の実施形態について説明する。
図16は、第4の実施形態における可動部の遷移状態を変位と時間との相関で表した説明図である。この第4の実施形態では、1つのマイクロミラー3と、他のマイクロミラー3との波形特性を予め図12で示した測定装置によって得ておき、双方のマイクロミラー3が固定電極に対して同じ遷移状態を持つ期間を定めておく。その同じ遷移状態中に共通電圧制御を行うことにより振動が抑制される。
従って、本実施形態では、このように同じ遷移状態の期間を抽出することで、上記作用による振動減衰効果を得ることができ、その結果、マイクロミラー3の振動が図17の実線で示すように、減衰される。ただし、電圧印加と共に遷移状態もシフトする事に注意が必要である。
次に、複数光変調素子200の振動を減衰させるための第5の実施の形態について説明する。
図18は第5の実施の形態における可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図、図19,20は、固定電極方向に遷移している間に引加する共通電圧を減少させる制御を示す説明図、図21,22は固定電極とは反対方向に遷移している間に印加する共通電圧を増加させる制御を示す説明図、図23は共通電圧を減少及び増加させる制御を示す説明図である。
この第5の実施の形態では、図18に示すように、マイクロミラー3が固定電極に向かって変位している期間t8〜t9と、固定電極とは逆方向に変位している期間t9〜t10があることに着目し、各期間毎に異なる共通電圧の制御を行っている。
まず、図19に示すように、マイクロミラー3が固定電極方向に遷移している間に引加する共通電圧を減少させる制御によれば、最終変位位置に到達する前のマイクロミラー3が減速され、着地サイト21へ接触した後の振動をなくすことができる。
共通電圧を減少させるタイミングは、図20に示すようにマイクロミラー3の着地後であってもよい。その場合には、最終変位位置への到達前に共通電圧の減少により静電吸引力を低下させる場合と比較して、マイクロミラー3をいち早く最終変位位置へ移動させることができる。
次に、図21に示すように、マイクロミラー3が固定電極とは逆方向に変位している間に共通電圧を増加させる制御によれば、固定電極から離れるときに、マイクロミラー3に固定電極側へ引き戻す力が作用して、振動の発生を抑えることができる。
また、図22に示すように、共通電圧を増加させるタイミングはマイクロミラー3の着地後であってもよく、その場合には、マイクロミラー3をいち早く最終変位位置へ移動させることができる。
そして、図23に示すように、上記の図19,図20と図21,図22に示す制御を組み合わせて、マイクロミラー3が固定電極方向に遷移している間に引加する共通電圧を減少させ、かつ、マイクロミラー3が固定電極とは逆方向に変位している間に共通電圧を増加させる制御を行うことで、相乗的に振動が抑制され、いち早く最終変位位置で定常化させることができる。
なお、上記に示した実施形態では、電圧増加、減少をそれぞれ1回しか行っていないが、複数回実施しても、上記と同様の効果を奏するものである。
上記に示した実施形態では、電圧増加、減少を一例としてパルス的に表現しているが、それに限定することはなく、サイン波、三角波、鋸波などにおいても、上記と同様の効果を奏するものである。
以上には、マイクロミラー3が停止部材である着地サイト21に接触する接触型の光変調素子アレイ100の場合を例に説明したが、本発明は、非接触型の光変調素子アレイにも適用されて効果を奏するものである。
図24に非接触型駆動方式の光変調素子のマイクロミラーの変位動作を図18に対応させて示すように、この場合も、固定電極方向へ遷移する期間と、固定電極と逆方向へ遷移する期間とに切り分けて、前述の接触型駆動方式と同様に、各期間毎に異なる共通電圧の制御を行うことができる。即ち、共通電圧Vbが減少又は増加或いは増減されることで、マイクロミラー3が最終変位位置に到達した後のオーバーシュートや振動を抑制、もしくは殆ど無くす事ができる。この結果、駆動サイクルを短縮することができる。
なお、非接触型の光変調素子アレイは、例えば上述した光変調素子アレイ100の駆動電圧を下げることで、非接触駆動が可能となるが、本発明はこれに限らず、他の構成であっても本発明の主旨を逸脱しない範囲で適用可能である。
次に、上記光変調素子アレイ100を用いて構成した画像形成装置について説明する。ここでは、画像形成装置の例として、まず、露光装置400について説明する。図25は本発明の光変調素子アレイを用いて構成した露光装置の概略構成を示す図である。露光装置400は、照明光源91と、照明光学系93と、上述した実施の形態の光変調素子200を同一平面状で2次元状に複数配列した光変調素子アレイ100と、投影光学系95とを備える。
照明光源91は、レーザ、高圧水銀ランプ、及びショートアークランプ等の光源である。照明光学系93は、例えば、照明光源91から出射された面状の光を平行光化するコリメートレンズである。コリメートレンズを透過した平行光は光変調素子アレイ100の各光変調素子に垂直に入射する。照明光源91から出射された面状の光を平行光化する手段としては、コリメートレンズ以外にも、マイクロレンズを2つ直列に配置する方法等がある。また、照明光源91としてショートアークランプ等の発光点が小さいものを使用することで、照明光源91を点光源とみなし、光変調素子アレイ100に平行光を入射するようにしても良い。また、照明光源91として光変調素子アレイ100の各光変調素子に対応するLEDを有するLEDアレイを使用し、LEDアレイと光変調素子アレイ100とを近接させて光を発光させることで、光変調素子アレイ100の各光変調素子に平行光を入射するようにしても良い。なお、照明光源91としてレーザを用いた場合には、照明光学系93は省略しても良い。
投影光学系95は、画像形成面である記録媒体97に対して光を投影するためのものであり、例えば、光変調素子アレイ100の各光変調素子に対応したマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ等である。
以下、露光装置400の動作を説明する。
照明光源91から出射された面状の光が照明光学系93に入射し、ここで平行光された光が光変調素子アレイ100に入射する。光変調素子アレイ100の各光変調素子200に入射される光は、画像信号に応じてその反射が制御される。光変調素子アレイ100から出射された光は、投影光学系95により記録媒体97の画像形成面に撮影露光される。撮影光は記録媒体97に対して相対的に走査方向に移動しながら投影露光され、広い面積を高解像度で露光することができる。このように、コリメートレンズを光変調素子アレイ100の光の入射面側に設けることで、各変調素子の平面基板に入射する光を平行光化することができる。なお、図中99はオフ光を導入する光アブソーバーを表す。
この露光装置400は、照明光学系93としてコリメートレンズを用いることに限らず、マイクロレンズアレイを用いて構成することができる。この場合、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、光変調素子アレイ100の各光変調素子200に対応し、マイクロレンズの光軸と焦点面が各光変調素子の中心に合うように設計、調整される。
この場合、照明光源91からの入射光は、マイクロレンズアレイにより、光変調素子200の一素子よりも面積が小さい領域に集光され、光変調素子アレイ100に入射する。光変調素子アレイ100の各光変調素子200に入射される光は、入力される画像信号(素子変位信号Q、/Q)に応じて反射が制御される。光変調素子アレイ100から出射された光は、投影光学系95により記録媒体97の画像形成面に投影露光される。投影光は記録媒体97に対して相対的に走査方向に移動しながら投影露光され、広い面積を高解像度で、露光することができる。このように、マイクロレンズアレイによって照明光源91からの光を集光することができるため、光利用効率を向上させた露光装置を実現することができる。
なお、マイクロレンズのレンズ面形状は、球面、半球面など、特に形状は限定されず、凸曲面であっても凹曲面であってもよい。さらに、屈折率分布を有する平坦形状なマイクロレンズアレイであってもよく、フレネルレンズやバイナリーオプティクスなどによる回折型レンズがアレイされたものであってもよい。マイクロレンズの材質としては、例えば、透明なガラスや樹脂である。量産性の観点では樹脂が優れており、寿命、信頼牲の観点からはガラスが優れている。光学的な観点上、ガラスとしては石英ガラス、溶融シリカ、無アルカリガラス等が好ましく、樹脂としてはアクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリカーボネイト系、スチレン系、塩化ビニル系等が好ましい。なお、樹脂としては、光硬化型、熱可塑型などがあり、マイクロレンズの製法に応じて適宜選択することが好ましい。
次に、画像形成装置の他の例として、投影装置について説明する。
図26は本発明の光変調素子アレイを用いて構成した投影装置の概略構成を示す図である。図25と同様の構成には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。投影装置としてのプロジェクタ500は、照明光源91と、照明光学系93と、光変調素子アレイ100と、投影光学系101とを備える。投影光学系101は、画像形成面であるスクリーン103に対して光を投影するための投影装置用の光学系である。照明光学系93は、前述したコリメータレンズであってもよく、マイクロレンズアレイであってもよい。
次に、プロジェクタ500の動作を説明する。
照明光源91からの入射光は、例えばマイクロレンズアレイにより、光変調素子200の一素子よりも面積が小さい領域に集光され、光変調素子アレイ100に入射する。光変調素子アレイ100の各光変調素子200に入射される光は、画像信号に応じてその反射が制御される。光変調素子アレイ100から出射された光は、投影光学系101によりスクリーン103の画像形成面に投影露光される。このように、光変調素子アレイ100は、投影装置にも利用することができ、さらには、表示装置にも適用可能である。
したがって、露光装置400やプロジェクタ500等の画像形成装置では、上記の光変調素子アレイ100が構成の要部に備えられることで、振動鎮静化時間中においても、誤動作を起こさずにアドレス電圧の書込みが可能となり、従来装置に比べ、駆動サイクルTcが短縮される。これにより、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタの表示が可能となる。また、露光光のオン・オフで階調制御がなされる画像形成装置(露光装置400)では、オン・オフ時間の短縮が可能となることで、より高階調の実現が可能となる。この結果、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタを表示させることができる。
なお、上記の実施の形態では、可動部であるマイクロミラー3が左右方向(双方向)に揺動される光変調素子200の構成を例に説明したが、本発明は、可動部が可撓薄膜(ダイヤフラム)からなり、基板67に対して空隙を介して配置された当該可撓薄膜が静電気力及び弾性復元力によって基板67に対して接近離反する単方向及び双方向の光変調素子に適用しても、上記と同様の効果を奏するものである。
なお、上記では可動部が可撓薄膜である光変調素子にも本発明は適用可能と述べたが、これ以外でも、弾性変位可能に支持された可動部を変位させる部材として、シャッタ、回折位相変調、干渉、全反射等の駆動方式として適用しても、同様の効果を奏するものである。
本発明に係る駆動方法に用いられる光変調素子アレイ及びその周辺メモリローディング回路図である。 光変調素子アレイ中の一つの光変調素子を模式的に表した断面図である。 図2に示した駆動回路の等価回路図である。 本発明に係る駆動方法の可動部の挙動を表した説明図である。 本発明に係る駆動方法の駆動シーケンスの説明図である。 本発明に係る駆動方法における可動部の挙動を変位及び速度と時間との相関で表した作用説明図である。 可動部の速度を略ゼロとするための共通電圧の印加例を表した説明図である。 第1実施形態の変形例を表す作用説明図である。 可動部の位相を強制的に同期させる場合の可動部の挙動を変位と時間との相関で表した作用説明図である。 位相が同期してない可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。 位相が同期した可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。 波形特性を測定する装置構成の概念図である。 第2の実施の形態の変形例における可動部の挙動を表した説明図である。 第2の実施の形態の変形例における駆動シーケンスの説明図である。 第3の実施の形態における可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。 第4の実施形態における可動部の遷移状態を変位と時間との相関で表した説明図である。 第4の実施の形態における可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。 第5の実施の形態における可動部の挙動を変位及び共通電圧と時間との相関で表した作用説明図である。 固定電極方向に遷移している間に引加する共通電圧を減少させる制御を示す説明図である。 固定電極方向に遷移している間に引加する共通電圧を減少させる他の制御を示す説明図である。 固定電極とは反対方向に遷移している間に印加する共通電圧を増加させる制御を示す説明図である。 固定電極とは反対方向に遷移している間に印加する共通電圧を増加させる他の制御を示す説明図である。 共通電圧を減少及び増加させる制御を示す説明図である。 非接触型の光変調素子におけるマイクロミラーの変位方向を示す説明図である。 本発明の光変調素子アレイを用いて構成した露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の光変調素子アレイを用いて構成した投影装置の概略構成を示す図である。 光変調素子アレイの一つの画素を示す分解斜視図である。 図25に示した光変調素子を模式的に表した断面図である。 図26に示した光変調素子の駆動シーケンスの説明図である。 従来の全画素表示の動作説明図である。 振動鎮静化時間中に書込みを行った場合の駆動シーケンスの説明図である。 振動鎮静化時間中の書込みによって生じる誤動作の説明図である。
符号の説明
3 可動電極、マイクロミラー(可動部)
21 着地サイト(停止部材)
23 固定電極
23a 第1アドレス電極(固定電極)
23b 第2アドレス電極(固定電極)
51 駆動回路
63 制御部
71 光源
73 照明光学系
75 投影光学系
77 記録媒体(画像形成面)
81 捕捉電極
100 光変調素子アレイ
200 光変調素子
400 露光装置(画像形成装置)
500 プロジェクタ(画像形成装置)
Q、/Q 素子変位信号
Vb 共通電圧

Claims (11)

  1. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、
    前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少させることを特徴とする光変調素子アレイの駆動方法。
  2. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、
    前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極と逆方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を増加させることを特徴とする光変調素子アレイの駆動方法。
  3. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイの駆動方法であって、
    前記電極に電圧を印加して前記可動部を所定の固定電極方向に変位駆動する場合に、該可動部が前記固定電極方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を減少させ、且つ前記可動部が前記固定電極と逆方向に遷移している間に、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧の絶対値を増加させることを特徴とする光変調素子アレイの駆動方法。
  4. 前記可動部が最終変位位置に到着する瞬間の該可動部の速度を略ゼロにすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法。
  5. 前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、
    前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移するタイミングが略一致するように、前記可動電極と前記固定電極との間の電極間電圧を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法。
  6. 前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移するタイミングが略一致したときに、前記請求項1〜請求項3の電圧印加を実施することを特徴とする光変調素子アレイの駆動方法。
  7. 前記最終変位位置が、前記光変調素子の光出射状態となる第1の位置と光非出射状態となる第2の位置のいずれかであり、前記可動部が、前記第1の位置と前記第2の位置とのいずれかの最終変位位置から、いずれかの最終変位位置に遷移する際、前記可動部が前記固定電極に対して共に同じ方向に遷移している期間に、前記請求項1〜請求項3の電圧印加を実施することを特徴とする光変調素子アレイの駆動方法。
  8. 前記光変調素子のそれぞれがメモリ回路を含む駆動回路を有し、前記電極のうち一方が前記駆動回路からの素子変位信号を入力する信号電極であり、他方が共通電極であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法。
  9. 前記可動部が、それぞれの前記最終変位位置に配された停止部材に接触して停止することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法。
  10. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を備えた可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極へ印加する電圧に応じて発生する静電気力によって前記可動部を変位させ、該可動部に入射された光を変調する微小電気機械方式の光変調素子を複数配列した光変調素子アレイであって、
    請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の光変調素子アレイの駆動方法に基づいて前記可動部を駆動して光変調を行う制御部が備えられたことを特徴とする光変調素子アレイ。
  11. 光源と、
    請求項10記載の光変調素子アレイと、
    前記光源からの光を前記光変調素子アレイに照射する照明光学系と、
    前記光変調素子アレイから出射される光を画像形成面に投影する投影光学系とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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