JP2007192902A - 微小電気機械素子の駆動方法及び微小電気機械素子アレイの駆動方法、微小電気機械素子及び微小電気機械素子アレイ、並びに画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性変位可能に支持された可動部27を備え、該可動部27が物理作用により変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子100の駆動方法であって、可動部27へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部35a,35bにより、可動部27の物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点に向けて可動部27を駆動する場合に、可動部27に対して、該可動部27の変位開始から定位点に到達するまでの第1の期間はその定位点に到達するときの速度を略ゼロとする第1の物理作用力を連続的に常時与え、定位点到達後の第2の期間は可動部27を定位点に定位させるための第2の物理作用力を与えるようにした。
【選択図】図1
Description
微小電気機械式素子は、一般的に弾性変位可能に支持され双方向に変位する可動部を備え、この可動部が主にスイッチング動作を担う。従って、可動部の制動制御は、良好なスイッチング動作を行う上でも特に重要となる。
一般的に、光通信用の光スイッチにおいては、DMDと異なり、任意の角度で位置出しされるために自由振動の収束までに非常に時間がかかる。また、レーザ光などの光情報を出射側のファイバに反射させて入射させるため、高い制御精度が求められるが、可動部(ミラー部)の振動が上記したチャタリングとしてノイズの原因となる。このように、特に光スイッチの場合、振動の影響はDMDもより大きく、重大な課題となっていた。
(1)弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用により変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子の駆動方法であって、前記可動部へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部により、前記可動部の前記物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点に向けて前記可動部を駆動する場合に、前記可動部に対して、該可動部の変位開始から前記定位点に到達するまでの第1の期間は前記定位点に到達するときの速度を略ゼロとする第1の物理作用力を連続的に常時与え、前記定位点到達後の第2の期間は前記可動部を前記定位点に定位させるための第2の物理作用力を与えることを特徴とする微小電気機械素子の駆動方法。
また、複数の可動部それぞれの物理作用力を制御することで、可動部の定位点に到達した後の振動をアクティブに減少させることができる。この結果、チャタリングを減少させてノイズを低減し、微小電気機械素子アレイにおけるスイッチング動作を高速化することができる。
さらに、微小電気機械素子アレイを用いて画像形成装置を構成することにより、可動部の振動をアクティブに減少でき、駆動サイクルが高速化され、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタの表示が可能となる。
図1は本発明に係る駆動方法を適用する微小電気機械素子の第1の実施の形態を(a),(b)で表す概念図、図2は図1に示した微小電気機械素子の変位過程を(a),(b)で表した動作説明図である。
本実施の形態による微小電気機械素子としての光スイッチ100は、基本的な構成要素として、基板21と、基板21に空隙23を介して平行に配置される小片状の可動部27と、可動部27の両縁部から延出されるヒンジ29,29と、このヒンジ29,29を介して可動部27を基板21に支持するスペーサ31,31とを備える。このような構成により、可動部27は、ヒンジ29,29の捩れによって回転変位が可能となっている。
本発明が適用される光スイッチ100は、駆動部により可動部27を図1の左回転方向(反時計方向)で光スイッチとして機能できる程度の変位位置である定位点へ変位駆動させるに際し、可動部27がその定位点方向に変位している間に、駆動部により可動部27に対し始めの物理作用力より減少させた物理作用力が加えられる。つまり、可動部27に対して、可動部27の変位開始から定位点方向に遷移して速度がゼロになるまでの第1の期間は、定位点に到達するときの速度を略ゼロとする第1の物理作用力を連続的に常時与え、第1の期間終了時から次に速度がゼロになるまでの第2の期間は、可動部27を定位点に定位させるための第2の物理作用力を与える。
本実施形態の光スイッチ100は、図2(a)に示すように静電気力がかかっていない状態がニュートラル状態(位置P0)となる。そして、図2(b)及び図3(a)に示すように、第1アドレス電極35aに駆動電圧Va2が印加される(第1の期間:t0〜t1の期間)と、図2(b)及び図3(b)に示すように、光スイッチ100としての一方の状態として、可動部27の左端が、定位点である変位の最終位置(P1)方向に変位する。このとき、図3(b)に実線で示すようなP0からP1への曲線に示す変位が生じる。また、第2アドレス電極35bに駆動電圧を印加すると、可動部27は逆側の最終位置(P2)方向へ移動する。以下の説明では、定位点である最終位置P1,P2への遷移動作はいずれも等価と見なせるので、可動部27の移動方向はP1→P2の順であっても、P2→P1の順であっても同様である。
[式1]
具体的には、第2アドレス電極35bに駆動電圧を印加して可動部27を時計方向に変位させるが、その場合の第2アドレス電極35bには、時刻t1までの保持期間において電圧Va1を印加し、さらに時刻t1以降は第1アドレス電極35bに駆動電圧Va1より絶対値が低い電圧Va3を連続して印加する。これにより、可動部27の右端が第2アドレス電極35b側の定位点の方向(即ち、定位点P2の方向)に変位し、この可動部27の左端は図5(b)の実線で示すような曲線を描いて変位する。そして、定位点P2に到達する瞬間には、その変位速度が略ゼロとなって、この定位点P2で静止する。可動部27の左端が定位点P2に到達した後は、第1アドレス電極35aに印加する駆動電圧をVa3よりさらに絶対値が低い電圧Va4とする。ここで、駆動電圧Va4の設定については、前述のVa2の設定に準ずる。
また、駆動電圧Vaの波形は、図示例では矩形状であるが、これに限らず、三角波・矩形波・鋸波・正弦波のいずれかを含む波形であってもよく、駆動電圧Vaが正の値の範囲内で連続的に変化する滑らかな曲線等の波形であってもよい。
本実施形態の駆動方法では、可動部27が定位点方向へ駆動されて変位している間に、可動部27に静電気力を連続的に常時与えるとともに、静電気力の絶対値を減少させている。
図6は、第2実施形態における可動部の駆動波形とそれに対する可動部の挙動を表した説明図である。図6(a)に示すように、ニュートラル状態P0から第1アドレス電極35aに駆動電圧Va1が印加されると、図6(b)の実線で示すように、可動部27の左端が変位の最終位置(定位点P1)方向に向けて変位する。次に、定位点P1に到達する時刻t2において、図6(a)に示すように、駆動電圧Va1をVa5のように絶対値を一時的に減少させている。
本発明が適用される光スイッチ100は、駆動部により可動部27をその定位点方向とは逆方向に変位している間に、駆動部により、可動部に静電気力が連続的に常時与えられるとともに、可動部27に対して始めの静電気力より絶対値を増加させた静電気力が加えられる。
図7(a)に示すように、ニュートラル状態P0から第1アドレス電極35aに駆動電圧Va1が印加されると、図7(b)の実線で示すように、可動部27の左端が変位の最終位置(定位点P1)方向に向けて変位を開始する。次に、可動部27が定位点P1に到達した(時刻t2)後、可動部27が変位方向を反転させて、再度定位点P1に到達したとき(時刻t3)に、図7(a)に示すように、駆動電圧Va1をVa8のように絶対値を増加させている。
本実施形態の駆動方法では、可動部27が定位点方向へ駆動された後で、可動部27が定位点方向へ変位している間に、静電気力の絶対値を減少させ、かつ、可動部27が定位点方向とは逆方向へ変位している間には、静電気力の絶対値を増加させている。このときも、静電気力は連続的に常時、可動部に与えられる。
図8(a)に示すように、静電気力がかかっていない状態から、時刻t1において駆動部である第1アドレス電極35aにより駆動電圧Va1が印加される。すると、図8(b)に示すように、光スイッチ100としての一方の状態として、可動部27の左端が定位点方向に変位し、図8(b)の実線で示すような曲線の変位が始まる。
ここでは、上述の微小電気機械素子が複数配列されてなる微小電気機械素子アレイを駆動の対象としている。具体的な微小電気機械素子アレイの構成については後述することとし、ここではまず、微小電気機械素子アレイの駆動方法について説明する。
本実施形態の駆動方法では、複数の可動部27が、複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、複数の可動部27が第2定位点に到達するタイミングを略一致させるように、印加する駆動電圧をそれぞれ前述の各実施形態のように連続的に制御するものである。
本実施形態は上述の微小電気機械素子が複数配列されてなる微小電気機械素子アレイを駆動の対象としている。
本実施形態の駆動方法では、複数の可動部27が、複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、複数の可動部27が第2定位点に向けて変位開始するタイミングが略一致したときに、印加する駆動電圧をそれぞれ前述の各実施形態のように制御するものである。各可動部の変位開始するタイミングが一致するときは、実験的に求めてもよく、解析的に求めてもよい。これによって予め設定されるタイミングで駆動電圧の制御を行う。
これにより、それぞれの可動部27は、位相の略一致した時刻tbで同時に駆動電圧Va又はVbが印加されることで、左側又は右側への異なる遷移であっても、図12(b)に示すように、時刻tb以降の可動部の振動を抑制できる。
本実施形態は上述の微小電気機械素子が複数配列されてなる微小電気機械素子アレイを駆動の対象としている。
本実施形態の駆動方法では、複数の可動部が、複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、複数の可動部が第2定位点に対して同じ方向に変位している期間に、印加する駆動電圧をそれぞれ前述の各実施形態のように制御するものである。
この駆動方法によれば、複数の可動部が変位先となる定位点に対して同じ方向に変位している期間に駆動電圧を制御することで、可動部の振幅が過剰に大きくなることが防止でき、正確な制御が可能となる。
図14(a)に示すように、可動部27が同じ方向に変位している期間に、それぞれの定位点に向かう静電気力を発生する駆動電圧を、図14(b)に示すように一時的に低減する。これにより、可動部27が定位点に到達するときの速度が小さく抑えられ、定位点到達後の振動が抑制される。同一の駆動電圧であっても、可動部27と電極との間の距離が短くなると、発生する静電気力が増大するため、過剰な駆動力が発生しやすくなるが、この方法によれば、適切な駆動力を発生させることができ、可動部27の振動発生が抑制できる。
図15は2軸にて揺動される可動部を備えた3次元光スイッチの例を表した斜視図である。
光スイッチは、図1に示したヒンジ29、29を捩れ中心とする基本構成となる1軸の2次元光スイッチの他、図15に示すヒンジ29a、29a、ヒンジ29b、29bを捩れ中心とする2軸の3次元光スイッチ200であってもよい。この場合、3次元光スイッチ200は、第1アドレス電極35aと第2アドレス電極35bに加え、第3アドレス電極35cと第4アドレス電極35dが設けられることになる。そして、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35bと、可動部27とへの電圧印加によって可動部27がX方向に駆動され、第3アドレス電極35c、第4アドレス電極35dと、可動部27とへの電圧印加によって可動部27がY方向に駆動される。
この場合の光スイッチ300は、可動部41の一端がヒンジ29、29、スペーサ31、31を介して基板21に支持固定されている。つまり、可動部41は、他端が自由端となった片持ち梁状に構成される。そして、基板21上には可動部41の自由端に対向して第1アドレス電極35aが設けられ、可動部41を挟んだ第1アドレス電極35aの反対側には図示しない対向基板に形成される第2アドレス電極35bが設けられている。
この場合の光スイッチ400は、所謂、平行平板型の素子であって、導電性と可撓性を有する平板状の可動部43の両端が基板21上に形成した絶縁膜45に所定の間隙47を有して固定されている。この基板21の可動部43の下方には、絶縁膜45を介して、第1アドレス電極35aが配設されており、また、可動部43の上方には絶縁膜49を介して第2アドレス電極35bが配設されている。つまり、可動部43は、第1アドレス電極35aと第2アドレス電極35bとの間で両端が支持された両持ち梁状に構成されている。
図19は図18に示したRFスイッチのオフ状態のA−A断面を(a)、オン状態のA−A断面を(b)に表した説明図、図21は図18に示したRFスイッチのオフ状態のB−B断面を(a)、オン状態のB−B断面を(b)に表した説明図である。
この光スイッチアレイでは、高速なスイッチング動作の可能となった光スイッチ100,200,300,400,500がアレイ化され、振動の鎮静化する時間の短縮が可能となり、従来より早いアドレス電圧の書込みが可能となる。
従って、可動部が最終変位位置へ到達した後の振動が抑止され、振動鎮静化時間をなくし、或いは大幅に短縮することが可能となり、振動の収まるのを待つ必要がなく、アドレス電圧を書込むことができる。この結果、スイッチング動作を高速化して、駆動サイクルを短縮することができる。
光スイッチアレイ600は、光スイッチ(例えば100)のそれぞれがメモリ回路61を含む駆動回路37(図1参照)を有することが好ましい。このようなメモリ回路61が備えられることで、メモリ回路61に対して予め素子変位信号の書き込みが可能となる。つまり、メモリ回路61には予め素子変位信号が書き込まれる。光スイッチ100のスイッチングのとき、各々の光スイッチ100のメモリ回路61に記憶された素子変位信号と、光スイッチ100への印加電圧を制御する駆動電圧制御回路63により、本発明の駆動電圧を所望のタイミングで光スイッチ100の信号電極(第1アドレス電極、第2アドレス電極)65に出力する。このとき、共通電極(可動電極)67に対しても所望の電圧が出力される。
クロスコネクトスイッチ71は、例えば光スイッチ100を1次元状に配列した光スイッチアレイ600を用いて構成することができる。図示の例では、2つの光スイッチアレイ600a,600bが設けられる。このクロスコネクトスイッチ71では、入力ファイバーボート73の光ファイバ73aからの出射光がマイクロレンズ75を通り一方の光スイッチアレイ600aの所定の光スイッチ100aに入射される。入射光は、光スイッチ100aのスイッチング動作によって、反射光となって入射側光スイッチアレイ600bの所望の光スイッチ100bに入射する。入射した光は光スイッチ100bのスイッチングによって所定の出力ファイバーボード77の光ファイバ77aへ入射する。
まず、露光装置700について説明する。
図23は本発明の光変調素子アレイを用いて構成した露光装置の概略構成を示す図である。露光装置700は、照明光源91と、照明光学系93と、上述した実施の形態の光スイッチ100を同一平面状で2次元状に複数配列した光スイッチアレイ600と、投影光学系95とを備える。
図24は本発明の光変調素子アレイを用いて構成した投影装置の概略構成を示す図である。図23と同様の構成には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。投影装置としてのプロジェクタ800は、照明光源91と、照明光学系93と、光スイッチアレイ600と、投影光学系101とを備える。投影光学系101は、画像形成面であるスクリーン103に対して光を投影するための投影装置用の光学系である。照明光学系93は、前述したコリメータレンズであってもよく、マイクロレンズアレイであってもよい。
35a 第1アドレス電極
35b 第2アドレス電極
37 駆動回路
61 メモリ回路
63 制御回路(制御部)
65 信号電極
67 共通電極
100,200,300,400,500 光スイッチ(微小電気機械素子)
600 光スイッチアレイ(微小電気機械素子アレイ)
Claims (14)
- 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用により変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子の駆動方法であって、
前記可動部へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部により、前記可動部の前記物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点に向けて前記可動部を駆動する場合に、
前記可動部に対して、該可動部の変位開始から前記定位点に到達するまでの第1の期間は前記定位点に到達するときの速度を略ゼロとする第1の物理作用力を連続的に常時与え、前記定位点到達後の第2の期間は前記可動部を前記定位点に定位させるための第2の物理作用力を与えることを特徴とする微小電気機械素子の駆動方法。 - 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用より変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子の駆動方法であって、
前記可動部へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部により、前記可動部の前記物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点のうち、いずれかの定位点に向けて前記可動部を駆動する場合に、
前記可動部に対して、該可動部の変位開始から前記定位点方向に遷移して速度がゼロになるまでの第1の期間は、前記定位点方向への物理作用力を連続的に常時与えるとともに、該物理作用力の絶対値を相対的に減少させることを特徴とする微小電気機械素子の駆動方法。 - 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用より変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子の駆動方法であって、
前記可動部へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部により、前記可動部の前記物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点のうち、いずれかの定位点に向けて前記可動部を駆動する場合に、
前記可動部に対して、前記該可動部の変位開始から前記定位点方向に遷移して速度がゼロになるまでの第1の期間の後、この第1の期間終了時から次に速度がゼロになるまでの第2の期間において、前記可動部に前記定位点方向への物理作用力を連続的に常時与えるとともに、該物理作用力の絶対値を相対的に増大させることを特徴とする微小電気機械素子の駆動方法。 - 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用より変位する際に発生する振動を抑制する微小電気機械素子の駆動方法であって、
前記可動部へ物理作用力を加える少なくとも1つ以上の駆動部により、前記可動部の前記物理作用力による変位終了位置となる少なくとも1つ以上の定位点のうち、いずれかの定位点に向けて前記可動部を駆動する場合に、
前記可動部に対して、該可動部の変位開始から前記定位点方向に遷移して速度がゼロになるまでの第1の期間は前記定位点方向への物理作用力を連続的に常時与えるとともに、該物理作用力の絶対値を相対的に減少させ、
前記第1の期間終了時から次に速度がゼロになるまでの第2の期間において、前記可動部が前記定位点から離反する方向に変位しているときに、前記可動部に前記定位点方向への物理作用力を連続的に常時与えるとともに、該物理作用力の絶対値を相対的に増大させることを特徴とする微小電気機械素子の駆動方法。 - 前記物理作用力を前記第1の期間および前記第2の期間にわたって、連続して前記可動部に加えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の微小電気機械素子の駆動方法。
- 前記可動部の前記定位点間における変位を、前記物理作用力を前記可動部に複数回加えることで複数回繰り返すことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の微小電気機械素子の駆動方法。
- 前記物理作用力の印加波形が、三角波・矩形波・鋸波・正弦波のいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の微小電気機械素子の駆動方法。
- 前記微小電気機械素子が複数配列された微小電気機械素子アレイに対し、請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小電気機械素子の駆動方法に基づいて、前記微小電気機械素子アレイの駆動を行うことを特徴とする微小電気機械素子アレイの駆動方法。
- 前記複数の可動部が、前記複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、前記複数の可動部が前記第2定位点に到達するタイミングを略一致させるように、請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法を実施することを特徴とする請求項8記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法。
- 前記複数の可動部が、前記複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、前記複数の可動部が前記第2定位点に向けて変位開始するタイミングが略一致したときに、請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法を実施することを特徴とする請求項8記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法。
- 前記複数の可動部が、前記複数の定位点の内のいずれかの第1定位点からいずれかの第2定位点にそれぞれ独立して変位する際に、前記複数の可動部が前記第2定位点に対して同じ方向に変位している期間に、請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法を実施することを特徴とする請求項8記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法。
- 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用力で変位する微小電気機械素子であって、請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小電気機械素子の駆動方法に基づいて光変調を行う制御部を具備したことを特徴とする微小電気機械素子。
- 弾性変位可能に支持された可動部を備え、該可動部が物理作用力で変位する微小電気機械素子を複数配列されてなる微小電気機械素子アレイであって、請求項8〜請求項11のいずれか1項記載の微小電気機械素子アレイの駆動方法に基づいて光変調を行う制御部を具備したことを特徴とする微小電気機械素子アレイ。
- 光源と、請求項13記載の微小電気機械素子アレイと、前記光源からの光を前記微小電気機械素子アレイに照射する光学系と、前記微小電気機械素子アレイから出射される光を画像形成画面に投影する投影光学系と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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