JP2005308808A - 発電プラントの運転訓練システム、この運転訓練システムにおける運転訓練サービスおよび保守サービス提供方法 - Google Patents
発電プラントの運転訓練システム、この運転訓練システムにおける運転訓練サービスおよび保守サービス提供方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】運転訓練時における応答時間のリアルタイム性を確保し、より実機の運転に近い形で運転訓練を行うことができる発電プラントの運転訓練システムとこの運転訓練サービス提供方法およびその保守サービス方法を提供する。
【解決手段】発電プラント運転訓練システム10は、少なくとも1台以上の運転訓練装置11と、運転訓練装置11に運転訓練用データを提供するシミュレーションデータセンタ12とを具備し、運転訓練装置11とシミュレーションデータセンタ12とは、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されており、運転訓練装置11は、シミュレーションを実行するシミュレーション計算機17を備え、前記シミュレーションデータセンタ12からダウンロードした運転訓練用データをシミュレーション計算機17が実行することにより、シミュレーションによる運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】発電プラント運転訓練システム10は、少なくとも1台以上の運転訓練装置11と、運転訓練装置11に運転訓練用データを提供するシミュレーションデータセンタ12とを具備し、運転訓練装置11とシミュレーションデータセンタ12とは、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されており、運転訓練装置11は、シミュレーションを実行するシミュレーション計算機17を備え、前記シミュレーションデータセンタ12からダウンロードした運転訓練用データをシミュレーション計算機17が実行することにより、シミュレーションによる運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、実際の現象等を模擬した訓練システム、このシステムにおける訓練サービスおよび保守サービス提供方法に係り、特に、発電プラントにおける実機を模擬し、運転訓練時における応答時間のリアルタイム性を確保したプラント運転訓練システム、この運転訓練システムにおける運転訓練サービスおよび保守サービス提供方法に関する。
図43に従来の発電プラントの運転訓練システムの一実施例である発電プラントの運転訓練システム(以下、発電プラント運転訓練システムとする。)1の構成概略を表すシステム構成概略図を示す。
発電プラント運転訓練システム1は、1以上の発電会社2,3と、これらの発電会社2,3に配置される端末装置、各種プラント運転訓練用シミュレーションモデルを保有するサービスセンタ4とを通信ネットワーク5を介して電気的に接続して構成される。
発電プラント運転訓練システム1による発電プラントの運転訓練を行う場合には、発電会社2,3に配置される端末装置から通信ネットワーク5を通じてサービスセンタ4に接続し、その端末装置を操作してサービスセンタ4が保有する各種発電プラントの運転訓練用シミュレーションモデルの中から希望のシミュレーションモデルを選択する。すると、選択したシミュレーションモデルに該当する発電プラントの運転訓練を発電会社2,3に配置される端末装置から操作することで行うことができる。
上述した発電プラントの運転訓練システムの一例は、特開2002−333824号公報に掲載されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−333824号公報(明細書段落番号[0001],[0008]〜[0009],[0017]〜[0018],図1)
従来の発電プラント運転訓練システム1では、ユーザである発電会社2,3は、サービスタセンタ4と運転訓練に必要なソフトウエアおよびデータの授受をオンライン、リアルタイムで行う必要がある。このような通信ネットワーク5を介した遠隔でのデータの授受を行う方式では、データの送受信にある一定の時間(以下、通信時間とする。)を要するうえ、さらに、通信ネットワーク5の混雑やサービスセンタ4のコンピュータの混雑の具合により、通信時間が変動する。
通信時間の変動は、運転訓練システム1において模擬するプラント機器の各種プラント状態量の応答時間を変動させるため、同じ状態から同じ運転操作を行った場合においても、運転訓練システム1による運転訓練時には、各種プラント状態量の応答時間が異なる時間とならざるを得ない。従って、運転訓練時と実際のプラント機器の運転時とでは、各種プラント状態量の応答時間が異なる時間となることも少なくなく、実際の運転と運転訓練との間に少なからずの乖離があった(これをリアルタイム性を欠くと呼ぶ)。
また、運転訓練中はサービスセンタ14とユーザが使用する端末との間でデータ通信を連続して行う必要があるため、この間の通信費用が発生する。従って、運転訓練システム1のユーザである発電会社2,3は、自社の運転員の訓練結果として、現状の運転スキルがどのくらいにあるのかを把握するのはもちろんのこと、どのくらいの時間訓練したのかについても管理する必要がある。さらに、運転訓練システム1についての保守も必要であり、運転訓練システム1および自社の運転員を管理する管理業務に労力と費用がかる。
一方、保守サービスについては、不適合対応、機能アップデート対応、カスタムオーダ対応等の受付から見積、作業および代金徴収までの保守サービス業務について、迅速かつ正確な対応を要求される。しかしながら、運転訓練システム1の保守サービスは、不具合対応を例にした場合、不具合状況の確認を電話、電子メール、FAX等の書面、出張により行っているため、正確な状況の把握に多大な時間を要し、特に迅速な対応という面で困難であった。
本発明に係る発電プラントの運転訓練システムとこの運転訓練サービス提供方法およびその保守サービス方法は、上述した事情を考慮してなされたものであり、運転訓練時における応答時間のリアルタイム性を確保し、より実機の運転に近い形で運転訓練を行うことができる発電プラントの運転訓練システムとこの運転訓練サービス提供方法およびその保守サービス方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、プラントの運転訓練システムおよび運転員の管理業務の負担軽減を図るプラントの運転訓練システムとこの運転訓練サービス提供方法およびその保守サービス方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、不適合対応、機能アップデート対応、カスタムオーダ対応等の受付から見積、作業および代金徴収までの保守サービス業務について、迅速かつ正確な対応を行い得るプラントの運転訓練システムとこの運転訓練サービス提供方法およびその保守サービス方法を提供することにある。
本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、少なくとも1台以上の運転訓練装置と、運転訓練装置に運転訓練用データを提供するシミュレーションデータセンタとを具備し、運転訓練装置とシミュレーションデータセンタとは、通信ネットワークを介して電子データの授受が可能に構成されており、前記運転訓練装置は、シミュレーションを実行するシミュレーション計算機を備え、前記シミュレーションデータセンタからダウンロードした運転訓練用データを前記シミュレーション計算機が実行することにより、シミュレーションによる運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項2に記載したように、前記運転訓練装置側に運転訓練員を指導する指導員が操作を行う少なくとも1以上のインストラクタ手段を備えることを特徴とする。また、請求項3に記載したように、前記シミュレーションデータセンタ側に運転訓練員を指導する指導員が操作を行う少なくとも1以上のインストラクタ手段を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項4に記載したように、前記シミュレーションデータセンタは、外部から電子データを受信し、受信したデータを記録手段に記録するデータ受信手段と、記録手段に保存された電子データを外部に送信可能に構成されたデータ伝送手段とを備え、前記データ受信手段が前記運転訓練装置側で行われた運転訓練結果を受信可能に構成される一方、前記データ伝送手段は、受信した運転訓練結果に基づき採点された採点結果を前記シミュレーションデータセンタ側から前記運転訓練結果の送信元に送信可能に構成されたことを特徴とする。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項5に記載したように、前記運転訓練装置は、信号伝送経路を、実機運転操作盤から実機制御装置までおよびシミュレーション計算機までの一方に切り替え自在な信号切替手段を備え、前記実機運転操作盤を運転訓練に使用可能に構成されたことを特徴とする。
さらにまた、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項6に記載したように、前記運転訓練装置は、ダウンロードした運転訓練用データに制御用コンピュータをシミュレーションする制御用コンピュータモデルデータを有し、制御用コンピュータを模擬した運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする。
一方、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項7に記載したように、前記運転訓練装置は、ダウンロードした運転訓練用データに制御盤の機能をシミュレーションにより実現する制御盤モデルデータを有し、実機では制御盤に表示されるプラント監視用データを、表示手段に模擬表示して運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項8に記載したように、前記運転訓練装置は、実測値データおよびリプレイデータのデータ変換を行う際に使用されるデータ変換テーブルのダウンロードと、前記リプレイデータおよび変換テーブルからのリプレイ画像データの作成と、作成されたリプレイ画像の再生とを可能に構成されたことを特徴とする。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項9に記載したように、前記運転訓練装置は、外部から電子データを受信し、受信したデータをデータ記録手段に記録するダウンロードデータ伝送手段と、データ記録手段に保存された電子データを外部に送信可能に構成されたデータ送信手段とを備え、このデータ送信手段は、前記運転訓練装置で行った運転訓練結果を前記シミュレーションデータセンタ側に送信可能に構成する一方、前記ダウンロードデータ伝送手段は、運転訓練結果に基づいて前記シミュレーションデータセンタ側で採点された採点結果を前記シミュレーションデータセンタ側から受信可能に構成されたことを特徴とする。
さらにまた、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項10に記載したように、前記シミュレーションデータセンタは、電子データを前記運転訓練装置に配信する運転訓練用データサーバを備え、この運転訓練用データサーバは、ダウンロード要求のあった運転訓練用データをダウンロード要求のあった運転訓練装置に配信する際の料金を計算する料金計算手段を備えており、この料金計算手段は、料金算出データベースおよび顧客情報データベースを参照し、前記シミュレーションデータセンタが前記運転訓練装置に配信するデータ量、ダウンロード回数および使用期間並びに、前記データ受信手段が受信した前記運転訓練装置に配信された前記運転訓練用データの使用積算時間のうちの少なくとも一つに応じて課金した料金をデータ配信先の運転訓練装置側に請求するように構成されたことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項11に記載したように、前記シミュレーションデータセンタは、前記運転訓練装置に電子データを配信する運転訓練用データサーバを備え、この運転訓練用データサーバの記録手段には、前記運転訓練装置の保守に関する情報を記録し格納する保守情報データベースと、保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データとが格納されており、前記保守情報データベースおよびサービス規定データをアップロードして前記運転訓練装置側に保守情報および保守サービス情報を提供可能に構成されることを特徴とする。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練システムは、請求項12に記載したように、前記シミュレーションデータセンタは、電子データを前記運転訓練装置に配信する運転訓練用データサーバを備え、この運転訓練用データサーバは、保守サービス要求のあった運転訓練装置側に保守サービスを提供する際の料金を計算する料金計算手段を備えており、この料金計算手段は、顧客情報を記録した顧客情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データを参照して提供する保守サービスの料金を計算することを特徴とする。
本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、上述した課題を解決するために、請求項13に記載したように、運転訓練装置側でシミュレーション実行手順の実行に必要な運転訓練用データを前記シミュレーション実行手順の実行に先立って配信する運転訓練用データ配信手順であり、この運転訓練用データ配信手順は、ダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求内容を確認してダウンロードを許可するか否かを判定するダウンロード可否判定行程と、ダウンロード可否判定行程の判定結果を運転訓練装置に送信して通知するダウンロード可否判定結果通知送信行程と、ダウンロードを許可した場合にダウンロード要求のあった運転訓練用データを送信する料金を計算する料金計算行程と、ダウンロードを許可した場合にダウンロード要求のあった運転訓練用データを運転訓練装置に送信するダウンロード要求運転訓練用データ送信行程とを備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、請求項14に記載したように、ダウンロード要求運転訓練用データ送信行程は、運転訓練装置側に変換テーブルを配信する変換テーブル配信ステップを有する。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、請求項15に記載したように、運転訓練装置側でシミュレーション実行手順を実行する際に、シミュレーションデータサーバ側から運転訓練装置側でシミュレーション実行手順を実行している運転訓練員の指導を行うインストラクタ制御処理行程を行うことを特徴とする。
さらにまた、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、請求項16に記載したように、運転訓練装置側からの保守サービス要求を受け付けた後、保守サービス要求の対象となる運転訓練装置をシミュレーションデータセンタ側から遠隔で操作してシミュレーション状況データの採取を行い、採取したシミュレーション状況データを使用してシミュレーションデータセンタ側でシミュレーション動作の動作検証を行うことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、請求項17に記載したように、シミュレーションデータセンタ側が保有する運転訓練装置の保守に関する情報を記録し格納する保守情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データをアップロードして運転訓練装置側に保守情報および保守サービス情報を提供することを特徴とする。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る発電プラント運転訓練サービス提供方法は、請求項18に記載したように、運転訓練装置側からの保守サービス要求を受け付けた後、保守サービス要求のあった運転訓練装置側に保守サービスを提供し、保守サービスの提供に際する料金を算出する料金計算行程であり、この料金計算行程は、顧客情報を記録した顧客情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データを参照し、参照したサービス規定に基づき、保守サービスの提供に際する料金を計算することを特徴とする。
本発明に係る発電プラントの運転訓練システムによれば、運転訓練の実施に必要な各発電プラントについての運転訓練用データを事前にダウンロードして保存するので、シミュレーションデータセンタとのデータ通信を行うことなく運転訓練を実施できる。従って、運転訓練時にデータの授受を、通信ネットワークを介して行わないので、実機を想定した運転訓練として十分なリアルタイム性を確保し、より実機の運転に近い形で運転訓練を行うことができる。
また、シミュレーションデータセンタ側で運転訓練員の指導や教育履歴データの管理を行うことができるので、運転訓練装置(ユーザ)側では、運転訓練員の指導や教育履歴データの管理に要する費用を削減することができ、運転員の管理業務の負担軽減を図ることができる。
さらに、シミュレーションデータセンタを、運転訓練サービスを提供するユーザ側の運転訓練装置を遠隔で操作可能に構成したり、シミュレーションデータセンタにシミュレーションの動作検証手段を備えたり、シミュレーションデータセンタからWebによる保守サービスの受付や情報提供を行うことで、運転訓練装置(ユーザ)側の不適合対応、機能アップデート対応、カスタムオーダ対応等の受付から見積、作業および代金徴収までの保守サービス業務について、迅速かつ正確な対応をすることができる。
以下、本発明に係る発電プラントの運転訓練システム、この運転訓練システムにおける運転訓練サービスおよび保守サービス提供方法について図面を参照して説明する。
図1に本発明に係る発電プラント運転訓練システムの基本的なシステム構成を概略的に表す基本システム構成概略図である。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10は、本発明に係るプラント運転訓練システムの一実施例であり、図1によれば、発電プラント運転訓練システム10は、少なくとも1台以上の運転訓練装置11と、運転訓練装置11に発電プラントの運転訓練シミュレーション用の電子データ(以下、運転訓練用データとする。)を提供するシミュレーションデータセンタ12とを具備し、運転訓練装置11とシミュレーションデータセンタ12とは、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成される。
運転訓練装置11は、コンピュータまたは運転訓練用に製造したプラント模擬装置であり、シミュレーションデータセンタ12から通信ネットワーク13を介して発電プラントの運転訓練用データを遠隔で受信、すなわち、ダウンロード(以下、DLと省略する。)してコンピュータまたはプラント模擬装置を運転訓練装置として機能させることで実現される。
シミュレーションデータセンタ12は、運転訓練用データをデータベース(以下、DBと省略する。)化した運転訓練用シミュレーションDB14を保有しており、運転訓練装置11からの要求に応じて、要求のあった運転訓練装置11に発電プラントの運転訓練シミュレーションを行ううえで必要な運転訓練用データを提供する。
本発明に係る発電プラントの運転訓練システムの基本構成は、多くの実施形態において、図1に示すようになるが、各実施形態で発電プラント運転訓練システム10に具備される運転訓練装置11およびシミュレーションデータセンタ12の構成、作用および効果が相違する。そこで、各実施形態の説明においては、作用および効果が相違する運転訓練装置11およびシミュレーションデータセンタ12について説明し、各実施形態に係る発電プラント運転訓練システム10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gの基本構成の概略図は、特に構成要素が異ならない限り、図1において符号を読み替えて省略するものとする。
[第1の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第1の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Aのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第1の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Aのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Aは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Aと、シミュレーションデータセンタ12Aとを具備し、運転訓練装置11Aとシミュレーションデータセンタ12Aとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10A、運転訓練装置11を運転訓練装置11A、そして、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Aと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Aにおけるシステム構成概略図となる。
図2に発電プラント運転訓練システム10Aにおける運転訓練装置11Aの構成概略を示す構成概略図を示す。
図2に示す運転訓練装置11Aは、図外の外部機器から通信ネットワーク13を介してなされ得る不正アクセスによる攻撃から運転訓練装置11Aを保護するとともに電子情報の漏洩を防止するセキュリティ管理手段16と、シミュレーションデータセンタ12Aから受信した運転訓練用データを演算処理して発電プラントを模擬するシミュレーション用計算機17と、ユーザが運転訓練として運転操作を行う運転訓練操作手段としての運転訓練操作装置18と、運転訓練業務を管理するための管理端末19とを備える。
シミュレーション用計算機17は、電子データを記録し保存するデータ記録手段21と、シミュレーションデータセンタ12Aから通信ネットワーク13およびセキュリティ管理手段16を経由して運転訓練用データ等の電子データをDL(受信)し、DLしたデータをデータ記録手段21に記録するDLデータ伝送手段22と、データ記録手段21に保存される電子データを読み出して演算処理を行う演算処理手段23と、外部機器との電気的な接続を行うインターフェース(以下、I/Fとする。)手段24と、表示出力する表示手段としてのディスプレイ25を備える。
尚、DLデータ伝送手段22は、シミュレーションデータセンタ12Aからの電子データをDLすると説明しているが、DLデータ伝送手段22が電子データを受信できる相手は、シミュレーションデータセンタ12Aに限定されるものではなく、シミュレーションデータセンタ12Aを含むシミュレーション用計算機17の外部全般から電子データを受信可能に構成されている。
運転訓練操作装置18は、シミュレーション用計算機17と電気的に接続されており、運転訓練操作装置18から入力した入力内容は、シミュレーション用計算機17のI/F手段24を介して演算処理手段23が認識する。また、運転訓練操作装置18は、より実機に近い運転操作を訓練するべく、実機のプラント運転装置とほぼ同等の機能を有し、ディスプレイ等の表示部やプラント実機を制御する制御盤を有する。
管理端末19は、運転訓練の計画および実施等の運転訓練業務を管理する端末である。発電プラント運転訓練を行う場合、管理端末19を操作することによってシミュレーションデータセンタ12Aに対して運転訓練用データのDL要求を行う。
尚、運転訓練装置11Aは、セキュリティ管理手段16を備えているが、運転訓練を行う上では、必須の構成要件ではない。あくまでも、図外の外部機器から通信ネットワーク13を介してなされ得る不正アクセスによる攻撃から運転訓練装置11Aを保護するとともに電子情報の漏洩を防止する安全対策上備えられるものである。
また、以降の実施形態に係る運転訓練装置11においても、セキュリティ管理手段16を備えているが、データをDLする安全対策として運転訓練装置11に備えられる点については同様である。
図3に発電プラント運転訓練システム10Aにおけるシミュレーションデータセンタ12Aの構成概略を示す構成概略図を示す。
図3に示すシミュレーションデータセンタ12Aは、図外の外部機器から通信ネットワーク13を介してなされ得る不正アクセスによる攻撃からシミュレーションデータセンタ12Aを保護するとともに電子情報の漏洩を防止するセキュリティ管理手段26と、格納する運転訓練用データを運転訓練装置11Aに提供する運転訓練用データサーバ27とを備える。
運転訓練用データサーバ27は、電子データを保存し格納する記録手段30と、電子データの配信を担うデータ伝送手段31と、受信したDL要求が事前に認証登録した要求内容と合致するか否かを判断するアクセス管理手段32と、DL要求のあった運転訓練用データを配信する際の料金を計算する料金計算手段としてのDL料金計算手段33とを備える。尚、データ伝送手段31が電子データの配信を行い得る配信(送信)先は、運転訓練装置11Aを含む運転訓練用データサーバ27の外部全般である。
記録手段30には、運転訓練装置11Aで運転訓練を行うために必要な運転訓練用データを発電プラント毎に作成してDB化した運転訓練用シミュレーションDB14と、アクセス管理手段32が妥当なDL要求か否かを判断するべく参照する顧客情報(顧客名、契約期間、契約内容等)としての顧客情報DB34とが記録され格納されている。
また、運転訓練用シミュレーションDB14は、少なくとも1以上の運転訓練用データを保有しており、図3に図示する例でいえば、3つの発電プラントをシミュレーションした運転訓練用データ36,37,38を保有する。
ここで、図3において示される3つの運転訓練用データ36,37,38のうち、第1の発電プラントをシミュレーションした運転訓練用データを第1の運転訓練用データ36とし、以下同様に、第2の発電プラントをシミュレーションした運転訓練用データを第2の運転訓練用データ37、第3の発電プラントをシミュレーションした運転訓練用データを第3の運転訓練用データ38とする。
尚、シミュレーションデータセンタ12Aは、セキュリティ管理手段26を備えているが、運転訓練装置11Aに備えられるセキュリティ管理手段16と本質的には同様のものであり、運転訓練を行う上では、必須の構成要件ではない。また、以降の実施形態に係るシミュレーションデータセンタ12においても、同様である。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Aは、発電プラントの運転訓練を行うユーザに対して運転訓練サービスを提供する発電プラント運転訓練サービス提供方法を行うことができる。続いて、発電プラント運転訓練システム10Aが発電プラントの運転訓練を行うユーザに対して運転訓練サービスを提供する発電プラント運転訓練サービス提供方法について処理手順を追って説明する。
図4は、発電プラント運転訓練システム10Aにおいて、ユーザが実施したい発電プラントの運転訓練を可能とする発電プラント運転訓練サービス提供方法について処理手順を追って説明する処理フロー図である。
図4によれば、発電プラント運転訓練システム10Aにおいて、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合、ユーザ側の運転訓練装置11Aが、まず、運転訓練を実施したい発電プラントを運転訓練するのに必要な運転訓練用データをDLして取得する運転訓練用データ取得手順(ステップS1)を行い、シミュレーションデータセンタ12Aから配信される運転訓練用データを受信した運転訓練装置11Aは、受信した運転訓練用データを保存する。
ユーザ側の運転訓練装置11AがステップS1において運転訓練用データ取得手順を実行し、運転訓練用データのDL要求をシミュレーションデータセンタ12Aが受信すると、シミュレーションデータセンタ12Aは、DL要求のあった運転訓練用データをユーザ側である運転訓練装置11Aに配信し提供する運転訓練用データ配信手順(ステップS2)を実行する。そして、運転訓練装置11Aが運転訓練するのに必要な運転訓練用データを受信(DL)してデータ記録手段21に保存したら、運転訓練用データ取得手順(ステップS1)は完了する。
運転訓練用データ取得手順(ステップS1)が完了したら、運転訓練装置11Aは、運転訓練実施要求を受け付け、運転訓練実施要求があると、要求のある発電プラントのシミュレーションを行うための運転訓練用データを読み出して、運転訓練を開始するシミュレーション実行手順を行う。
図4に示す各処理手順(ステップS1〜ステップS2)について、さらに詳細を説明すれば、ステップS1の運転訓練用データ取得手順は、運転訓練を実施したい発電プラントを運転訓練するのに必要な運転訓練用データについてシミュレーションデータセンタ12AへDL要求する運転訓練用データDL要求行程(ステップS11)と、DL要求が許可された場合に、その旨を通知すると共にシミュレーションデータセンタ12Aから配信される運転訓練用データを受信して保存する運転訓練用データDL行程(ステップS12)と、DL要求が許可されなかった場合にその旨を通知するDL要求否認表示行程(ステップS13)とを備える。
運転訓練装置11Aが運転訓練用データ取得手順を実行すると、まず、ステップS11で運転訓練用データDL要求行程を実行する。運転訓練用データDL要求行程では、まず、図2に示す運転訓練装置11Aの管理端末19がユーザからのDL要求の入力を受け付ける。入力された運転訓練用データのDL要求は、発電プラント単位で行い、例えば、第1の発電プラントについて運転訓練を行いたい場合には、図3に示す運転訓練用データ36をDLする要求を行う。
運転訓練用データのDL要求が管理端末19から運転訓練装置11Aのセキュリティ管理手段16を経由して運転訓練装置11Aの外部へ出力され、通信ネットワーク13を経由してシミュレーションデータセンタ12Aに送信される。
運転訓練用データのDL要求がシミュレーションデータセンタ12Aに送信されると、運転訓練用データDL要求行程は完了し、運転訓練用データDL要求行程が完了すると、運転訓練装置11Aは運転訓練用データのデータ受信(DL)待機状態となる。一方、シミュレーションデータセンタ12Aは、運転訓練装置11Aから出力された運転訓練用データのDL要求を通信ネットワーク13を介して受信し、ステップS2の運転訓練用データ配信手順を行う。
運転訓練用データ配信手順(ステップS2)は、DL要求を受信すると、DL要求内容を確認してDLを許可するか否かを判定するDL可否判定行程(ステップS21)と、DL可否判定行程の判定結果を運転訓練装置11Aに送信して通知するDL可否判定結果通知送信行程(ステップS22、ステップS25)と、DLを許可した場合にDL要求のあった運転訓練用データを送信する料金を計算する料金計算行程(ステップS23)と、運転訓練装置11Aに送信するDL要求運転訓練用データ送信行程(ステップS24)とを備える。
また、運転訓練用データ配信手順のDL可否判定結果通知行程は、DLを許可する旨の判定結果を運転訓練装置11Aに送信して通知するDL許可通知送信ステップ(ステップS22)と、DLを否認する旨の判定結果を運転訓練装置11Aに送信して通知するDL否認通知送信ステップ(ステップS25)とを有する。
図4に示すように運転訓練用データ配信手順は、運転訓練装置11Aから通信ネットワーク13を経由して送信される運転訓練用データのDL要求をセキュリティ管理手段26を介して、運転訓練用データサーバ27が受信すると、その処理行程が開始される。
運転訓練用データのDL要求の受信は、運転訓練用データサーバ27のデータ伝送手段31が受信し、アクセス管理手段32に受信したDL要求を出力することでなされる。データ伝送手段31が受信したDL要求をアクセス管理手段32に出力し、アクセス管理手段32がDL要求の受信を認識すると、運転訓練用データ配信手順が開始され、ステップS21に進む。そして、ステップS21でDL可否判定行程がなされる。
DL可否判定行程は、アクセス管理手段32が受信したDL要求と記録手段30に格納される顧客情報DB34とを参照し、受信したDL要求の顧客情報と参照した顧客情報とが一致しているか否かで妥当なDL要求か否かを判断する。妥当なDL要求か否かの判断は、DL要求をしている運転訓練装置11A、すなわちユーザが事前に契約した内容の範囲内でDL要求をしているか否かを判断することで行う。
アクセス管理手段32が受信したDL要求の顧客情報と参照した顧客情報とが一致しているか否かを判断すると、ステップS21のDL可否判定行程を完了し、次に、DL可否判定結果通知送信行程を行う。DL可否判定結果通知送信行程は、DL可否判定行程の判定結果と1対1に対応する2つの処理ステップ(ステップS22、ステップS25)を有しているため、DL可否判定行程の判定結果によって、DL可否判定結果通知送信行程でなされる処理ステップは異なっている。
DL可否判定行程において、運転訓練装置11Aから妥当なDL要求がなされている場合(ステップS21でYESの場合)、ステップS22に進み、ステップS22でDL許可通知送信ステップを実行する。DL許可通知送信ステップでは、アクセス管理手段32がDLを許可する旨の判定結果(以下、DL許可通知とする)をユーザに通知するべくデータ伝送手段31にDL許可通知データを出力する。
アクセス管理手段32がDL許可通知データをデータ伝送手段31に出力すると、データ伝送手段31は、受信したDL許可通知データをセキュリティ管理手段26へ出力し、DL許可通知データを受信したセキュリティ管理手段26は、セキュリティのチェックをした後、問題が無ければ受信したDL許可通知データをセキュリティ管理手段26から通信ネットワーク13を介して運転訓練装置11Aへ送信する。
DL許可通知データがセキュリティ管理手段26から運転訓練装置11Aへ送信されると、ステップS22を完了してステップS23に進む。そして、ステップS23で料金計算行程を行う。料金計算行程では、DL料金計算手段33がDL要求のあった運転訓練用データについてシミュレーションデータセンタ12でDL料金を計算する。尚、DL料金の課金に関するシステム構成および方法については、第9の実施形態および第10の実施形態で詳細を後述する。
DL料金計算手段33がDL料金を計算すると、ステップS24の料金計算行程を完了してステップS25に進む。そして、ステップS25でDL要求運転訓練用データ送信行程がなされる。DL要求運転訓練用データ送信行程では、アクセス管理手段32がDL要求のあった運転訓練用データを記録手段30に格納される運転訓練用シミュレーションDB14から読み出してデータ伝送手段31に出力する。
運転訓練用データがデータ伝送手段31に出力されると、データ伝送手段31は、受信した運転訓練用データをセキュリティ管理手段26へ出力し、セキュリティチェックをした後、問題が無ければ受信した運転訓練用データをセキュリティ管理手段26から通信ネットワーク13を介して運転訓練装置11Aへ送信する。
受信した運転訓練用データがセキュリティ管理手段26から送信されると、ステップS24を完了し、DL要求のあった運転訓練用データがユーザ(運転訓練装置11A)へ提供される。ステップS24のDL要求運転訓練用データ送信行程の完了をもって、運転訓練用データ配信手順は完了する。
一方、ステップS21のDL可否判定行程において、運転訓練装置11Aから妥当なDL要求がなされていない場合(ステップS21でNOの場合)、ステップS25に進み、ステップS25でDL否認通知送信ステップを実行する。DL否認通知送信ステップでは、アクセス管理手段32がDL要求を破棄してDLを否認する旨の判定結果(以下、DL否認通知とする)を運転訓練装置11Aに通知するべくDL否認通知データを送信する。
アクセス管理手段32がDL要求を破棄してDL否認通知データが運転訓練装置11Aに送信されると、ステップS25を完了する。運転訓練装置11Aから妥当なDL要求がなされていない場合(ステップS21でNOの場合)、ユーザ(運転訓練装置11A)にはDL否認通知データが送信されるのみで、DL要求した運転訓練用データは提供されない。そして、ステップS25のDL否認通知送信ステップが完了すると、運転訓練用データ配信手順が終了する。
シミュレーションデータセンタ12Aが運転訓練用データ配信手順を実行し、運転訓練装置11Aに運転訓練用データが配信されると、ステップS1の運転訓練用データ取得手順における運転訓練用データDL行程(ステップS12)を実行する。運転訓練用データDL行程では、シミュレーションデータセンタ12Aから配信される運転訓練用データを運転訓練装置11Aが受信する。受信した運転訓練用データは、図2に示す運転訓練装置11Aにおいて、シミュレーション用計算機17のDL伝送手段22が受信し、受信した運転訓練用データをデータ記録手段21に記録し保存する。
ステップS11の運転訓練用データDL要求行程において、第1の発電プラントの運転訓練を実施するべくDLを要求した場合、図2に示されるようにシミュレーション用計算機17のデータ記録手段21には第1の運転訓練用データ36が格納される。図2によれば、第1の運転訓練用データ36は、プロセスモデルデータ43と、ロジックモデルデータ45と、シミュレーション制御データ46と、I/ODB47と、マルファンクションDB48と、スケジューリングファイル49とを有する。
第1の運転訓練用データ36に格納されるプロセスモデルデータ43とは、第1の発電プラントにおけるプロセスのモデルを定義するデータである。ロジックモデルデータ45とは、第1の発電プラントの制御機能のモデルを定義するデータである。シミュレーション制御データ46とは、第1の発電プラントのシミュレーション機能を定義するデータである。
また、I/Oデータベース47とは、第1の発電プラントの入出力データの定義情報をもつDB、マルファンクションDB48とは、第1の発電プラントの故障状態を定義したDB、スケジューリングデータ49とは、運転訓練のシナリオを定義したデータである。
シミュレーションデータセンタ12Aから配信される運転訓練用データをシミュレーション用計算機17のデータ記録手段21に保存すると、ステップS12の運転訓練用データDL行程は完了し、運転訓練用データDL行程の完了をもってステップS1の運転訓練用データ取得手順は終了する。
運転訓練用データ取得手順が終了し、運転訓練するのに必要な運転訓練用データを運転訓練装置11AにDLしたら、運転訓練装置11Aによる運転訓練は、運転訓練を実施したい時にユーザが運転訓練装置11Aに運転訓練の実施要求を入力することで、運転訓練装置11Aが、シミュレーション実行手順を実施してユーザは運転訓練を実施することができる。運転訓練の実施要求を入力する際には、管理端末19から入力操作を行う。管理端末19から運転訓練の実施要求の入力操作を行うと、入力された運転訓練の実施要求は、シミュレーション用計算機17に入力される。
シミュレーション実行手順では、運転訓練装置11Aが運転訓練実施要求を認識すると、まず、運転訓練実施待機状態となる。運転訓練実施待機状態とは、ユーザからの入力操作により運転訓練の開始要求があると、発電プラントのシミュレーションを開始し実行する状態にあることをいう。運転訓練装置11Aが運転訓練実施待機状態となると、続いて、訓練開始要求の有無について判断がなされる。
運転訓練装置11Aが運転訓練実施待機状態にある場合において、訓練開始要求を運転訓練装置11Aが認識すると、実行要求のあった発電プラントのシミュレーションを開始して、シミュレーション用計算機17の演算処理手段23が所定の発電プラントをシミュレーションするシミュレータとして機能する。つまり、ユーザ(運転訓練員)は、運転訓練操作装置18から運転操作の入力を行うことで運転訓練装置11Aでの運転訓練を実施できる。
シミュレーション実行手順を終了する場合には、運転訓練実施要求の入力と同様にして管理端末19から運転訓練の終了要求を入力することで行う。シミュレーション用計算機17に運転訓練の終了要求が入力され、入力された運転訓練の終了要求が確認されると、シミュレーション用計算機17が終了要求のあった発電プラントのシミュレーションを終了し、運転訓練装置11Aは、シミュレーション実行手順を終了する。
尚、運転訓練の実施および終了を要求する場合、管理端末19から入力操作することで行っているが、シミュレーション用計算機17の入力手段(図示せず)から入力操作を行って要求しても良い。
発電プラント運転訓練システム10Aによれば、予めDLが許可された運転訓練用データをシミュレーションデータセンタ12AからDLして運転訓練装置11Aに保存し、運転訓練実施時には、運転訓練装置11Aが保存した運転訓練用データを読み出して実行することで運転訓練を行うことができる。
従って、運転訓練を行う発電プラントの種類が複数あっても、各発電プラントについての運転訓練用データをシミュレーションデータセンタ12AからDLしておけば、1台の運転訓練装置11Aで複数種類の発電プラントの運転訓練を実施することが可能となり、設備の導入・維持・管理に必要な費用を節減することができる。
また、予め必要な運転訓練用データはDLしておくので、運転訓練時に通信ネットワーク13を介したデータの授受が不要となる。従って、従来の発電プラント運転訓練システムにおいて生じていた運転訓練実施中の通信コストを削減でき、発生する通信コストは、運転訓練実施前に行う運転訓練用データのDL時だけとなるので、通信コストを節減することができる。
さらに、従来の発電プラント運転訓練システムのように、運転訓練時にデータの授受を通信ネットワーク13を介して行わないので、データ通信速度の変動に起因するリアルタイム性の欠乏を生じることなく、実機を想定した運転訓練として十分なリアルタイム性を確保できる。
尚、発電プラント運転訓練システム10Aは、運転訓練用データ配信手順において、DL要求のあった運転訓練用データを運転訓練装置11に配信する際に料金を課金する必要がない場合、シミュレーションデータセンタ12にDL料金計算手段33を備えていなくても良い。また、運転訓練装置11側に料金を課金しない場合には、運転訓練用データ配信手順の料金計算行程も省略される。
[第2の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第2の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Bのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第2の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Bのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Bは、シミュレーション実行手順の発電プラントシミュレーション実施行程において運転訓練員を指導するために必要な処理操作(以下、インストラクタ制御処理行程とする。)を行い得るように構成した発電プラント運転訓練システムである。発電プラント運転訓練システム10Bの構成は、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Bを、シミュレーションデータセンタ12Aの代わりにシミュレーションデータセンタ12Bを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。
従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。また、既に説明済みである発電プラント運転訓練システム10Aと実質的に同一の効果および変形例についても、本実施形態以降の説明においては省略する。
発電プラント運転訓練システム10Bは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Bと、シミュレーションデータセンタ12Bとを具備し、運転訓練装置11Bとシミュレーションデータセンタ12Bとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10B、運転訓練装置11を運転訓練装置11B、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Bと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Bの構成概略図となる。
図5に発電プラント運転訓練システム10Bにおける運転訓練装置11Bの構成概略を示す構成概略図を示す。
運転訓練装置11Bは、運転訓練装置11Aに対して、運転訓練員を指導する指導員が操作を行う指導員専用の端末(以下、インストラクタ端末とする。)52をさらに備える。インストラクタ端末52は、電子データを記録し保存する記録手段53と、シミュレーションデータセンタ12Bから通信ネットワーク13およびセキュリティ管理手段16を経由して運転訓練用データを受信し、受信した運転訓練用データを記録手段53に記録するDLデータ伝送手段54と、記録手段53に保存される電子データを読み出して演算処理を行う演算処理手段56と、外部機器との電気的な接続を行うI/F手段57と、演算処理結果を表示する表示手段58と、ユーザが入力操作するための入力手段59とを備える。
図6に発電プラント運転訓練システム10Bにおけるシミュレーションデータセンタ12Bの構成概略を示す構成概略図を示す。
図6によれば、シミュレーションデータセンタ12Bは、シミュレーションデータセンタ12Aの運転訓練用シミュレーションDB14が保有する運転訓練用データ36,37,38の代わりにインストラクタ機能を実現するインストラクタ制御データ60を有した第1の運転訓練用データ36A,37A,38Aを保有する点で異なるがその他の点は異ならない。
ここで、インストラクタ制御データ60とは、インストラクタ端末52を運転訓練員を指導するインストラクタ手段として機能させるためのデータ(プログラム)である。インストラクタ端末52の演算処理手段56がインストラクタ制御データ60を読み出して実行することで、演算処理手段56は、シミュレーション用計算機17においてなされる発電プラントのシミュレーション状態を制御したり、運転訓練員を指導するための補助的操作の指令をシミュレーション用計算機17に対して出力するインストラクタ制御を実行する。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Bは、発電プラント運転訓練システム10Aと同様に、発電プラント運転訓練サービス提供方法を行う。すなわち、運転訓練装置11Bが運転訓練用データ取得手順およびシミュレーション実行手順を、シミュレーションデータセンタ12Bが運転訓練用データ配信手順を行う点において、図4に示した発電プラント運転訓練システム10Aにおける運転訓練サービス提供方法と同様である。
しかし、運転訓練装置11Aおよびシミュレーションデータセンタ12Aの代わりに運転訓練装置11Bおよびシミュレーションデータセンタ12Bを具備する点で相違し、この相違から、運転訓練装置11Aでなされるシミュレーション実行手順(以下、第1のシミュレーション実行手順とする。)と、運転訓練装置11Bでなされるシミュレーション実行手順(以下、第2のシミュレーション実行手順とする。)とではその処理行程が異なる。
そこで、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合における訓練開始迄の処理フロー図は省略し、運転訓練装置11Bでなされるシミュレーション実行手順を処理行程を追って説明するとともに、第2のシミュレーション実行手順において実施されるインストラクタ制御処理行程について説明する。
図7に第2のシミュレーション実行手順の処理行程について処理行程を追って説明する処理フロー図を示す。
図7によれば、第2のシミュレーション実行手順は、運転訓練を行う発電プラントのシミュレーションを開始するシミュレーション開始処理行程(ステップS31)と、運転操作の入力内容を反映して発電プラントの状態をシミュレーションするプラントシミュレーション実行行程(ステップS34)と、インストラクタ制御の実行要求があった場合にインストラクタ制御処理を実行するインストラクタ制御処理行程(ステップS36)と、運転訓練を終了の要求があった場合、運転訓練を終了するべく発電プラントのシミュレーション実行を終了するシミュレーション終了行程(ステップS38)とを備える。
発電プラント運転訓練システム10Bでなされる第2のシミュレーション実行手順は、インストラクタ制御の実行要求がある場合、すなわち、必要に応じてインストラクタ制御処理行程を行う点において、運転訓練装置11Aでなされる第1のシミュレーション実行手順と相違する。その一方で、第2のシミュレーション実行手順を実行する場合には、第1のシミュレーション実行手順を実行する場合と同様に発電プラント運転訓練システム10Bにおいて、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合においても運転訓練用データをDLしておく必要がある。
従って、運転訓練装置11Bは、発電プラント運転訓練システム10Aにおける場合と同様に、運転訓練用データ取得手順(ステップS1)を行い、シミュレーションデータセンタ12Bから配信された第1の運転訓練用データ36Aを受信して保存する。
受信した第1の運転訓練用データ36Aは、シミュレーション用計算機17のデータ記録手段21とインストラクタ端末52の記録手段53とに分けて保存される。具体的には、シミュレーション用計算機17が読み出すプロセスモデルデータ43、ロジックモデルデータ45、シミュレーション制御データ46、I/Oデータベース47、マルファンクションDB48およびスケジューリングデータ49については、シミュレーション用計算機17のデータ記録手段21に、インストラクタ端末52が読み出すインストラクタ制御データ60については、インストラクタ端末52の記録手段53に保存される。
第2のシミュレーション実行手順では、まず、シミュレーション開始処理行程を行い、運転訓練を行う発電プラントのシミュレーションを開始する(ステップS31)。ここで、運転訓練を行う発電プラントに関するデータは、予めDLした第1の運転訓練用データ36Aであるとする。
演算処理手段23が運転訓練開始要求があった発電プラントに関する運転訓練用データ、すなわち、第1の運転訓練用データ36Aを読み込み、運転訓練を行う発電プラントのシミュレーションを開始すると、シミュレーション開始処理行程は完了し、続いて、ステップS32に進む。
第2のシミュレーション実行手順は、ループ1(ステップS32〜ステップS37)と、ループ2(ステップS33〜ステップS35)とを有する2段階ループであり、ステップS32に進むと、ループ1に入る。ループ1に入るとステップS33に進み、ステップS33でループ2に入る。ループ2に入ると、ステップS34に進む。そして、ステップS34でプラントシミュレーション実行行程がなされる。
プラントシミュレーション実行行程では、演算処理手段23が運転操作の入力内容を反映して発電プラントの状態をシミュレーションする。そして、インストラクタ制御の実行要求を演算処理手段56が認識する(ループ2の脱出条件を満たす)まで、ループ2内の処理行程、すなわち、プラントシミュレーション実行行程が継続される。インストラクタ制御処理の実行要求は、指導員がインストラクタ端末52の入力手段59から入力操作することで行うことができる。
運転訓練中に運転訓練装置11B(ユーザ)側において運転訓練員を指導する指導員がインストラクタ端末52の入力手段59から入力操作を行うと、インストラクタ端末52の演算処理手段56は、入力操作を認識する。演算処理手段56が、入力操作を認識すると、ステップS35でループ2を脱出し、ステップS36に進む。そして、ステップS36でインストラクタ制御処理行程がなされる。
インストラクタ制御処理行程では、演算処理手段56が、記録手段53に保存され格納されるインストラクタ制御データ(プログラム)60を読み出して要求のあったインストラクタ制御処理を実行する。インストラクタ制御処理とは、インストラクタ端末52の演算処理手段56が指導員の入力操作内容に応じて、運転訓練員を指導するためのシミュレーション状態の制御や運転訓練員の運転訓練操作を補助する等の補助的操作である。すなわち、インストラクタ端末52は、インストラクタ手段として機能し、このインストラクタ手段がインストラクタ制御処理の実行要求を受け付けて、実行要求があると、実行要求内容に応じたインストラクタ制御処理を行う。
実行要求したインストラクタ制御処理が完了すると、インストラクタ制御処理行程は完了し、続いて、ステップS37に進む。そして、ステップS37で運転訓練を終了する旨の要求がある(ループ1脱出条件を満たす)と、ループ1を脱出し、ステップS38に進む。そして、ステップS38で、シミュレーション終了行程がなされる。
シミュレーション終了行程では、演算処理手段23が運転訓練を終了する旨の要求を認識すると、運転訓練を終了するべく発電プラントのシミュレーションの終了する。発電プラントのシミュレーションが終了すると、ステップS38を完了するとともに、第2の第2のシミュレーション実行手順を完了する(END)。尚、ステップS37で運転訓練を終了する旨の要求(ループ1脱出条件)がない場合には、ループ1内の処理行程を継続すべく、ステップS32に戻り、ステップS32以降の処理行程が実行される。
発電プラント運転訓練システム10Bによれば、インストラクタ端末52にインストラクタ制御データ60をDLして記録手段53に保存するので、DLしたインストラクタ制御データ60をインストラクタ端末52の演算処理手段56が、読み出すことができ、インストラクタ端末52をインストラクタ手段として機能させることができる。
従って、発電プラント運転訓練システム10Bは、第2のシミュレーション実行手順を行うことで、発電プラント運転訓練システム10Aによる効果に加え、運転訓練員を指導するためのインストラクタ制御処理行程を行うことができる。
尚、インストラクタ端末52は、図5によれば、1台であるが、端末の台数は、1に限定するものではない。少なくても1以上備えていれば良い。
[第3の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第3の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Cのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第3の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Cのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Cは、運転訓練結果をシミュレーションデータセンタ12Cに送信し得るように構成されており、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Cを、シミュレーションデータセンタ12Aの代わりにシミュレーションデータセンタ12Cを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
発電プラント運転訓練システム10Cは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Cと、シミュレーションデータセンタ12Cとを具備し、運転訓練装置11Cとシミュレーションデータセンタ12Cとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10C、運転訓練装置11を運転訓練装置11C、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Cと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Cの構成概略図となる。
図8に発電プラント運転訓練システム10Cにおける運転訓練装置11Cの構成概略を示す構成概略図を示す。
運転訓練装置11Cは、運転訓練装置11Aに対して、シミュレーション用計算機17の代わりにシミュレーション用計算機17Aを備える。このシミュレーション用計算機17Aは、シミュレーション用計算機17に対して、運転訓練結果を記録した運転訓練結果DB62等の電子データを送信するデータ送信手段63をさらに備える。
データ送信手段63は、データ記録手段21に記録され格納された運転訓練結果DB62を読み出してセキュリティ管理手段16に送信する。セキュリティ管理手段16は、運転訓練結果DB62を受信すると、セキュリティチェックを行い、問題がなければ運転訓練結果DB62が通信ネットワーク13を介してシミュレーションデータセンタ12Cに送信される。
尚、データ送信手段63は、電子データの送信先がシミュレーションデータセンタ12Cとして説明しているが、電子データの送信可能な相手をシミュレーションデータセンタ12Cに限定するものではない。データ送信手段63が電子データを送信できる相手はシミュレーションデータセンタ12Cを含む運転訓練用データサーバ27Aの外部全般から電子データを受信可能に構成されている。
図9に発電プラント運転訓練システム10Cにおけるシミュレーションデータセンタ12Cの構成概略を示す構成概略図を示す。
シミュレーションデータセンタ12Cは、シミュレーションデータセンタ12Aに対して、運転訓練用データサーバ27の代わりに運転訓練用データサーバ27Aを備える。この運転訓練用データサーバ27Aは、運転訓練用データサーバ27に対して、電子データを受信するデータ受信手段65をさらに備える。
このデータ受信手段65は、運転訓練装置11Cから通信ネットワーク13を介してシミュレーションデータセンタ12Cに送信される運転訓練結果DB62をセキュリティ管理手段26を介して受信し、受信した運転訓練結果DB62を記録手段30に保存し、格納する。
尚、データ受信手段65は、運転訓練装置11Cから送信される運転訓練結果DB62(電子データ)を受信可能に構成されているが、運転訓練装置11のDLデータ伝送手段22と同様に、電子データを受信できる相手が運転訓練装置11Cに特定されない。データ受信手段65は、運転訓練装置11Cを含む運転訓練用データサーバ27Aの外部全般から電子データを受信できる。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Cは、発電プラント運転訓練サービス提供方法を実施できる点において、発電プラント運転訓練システム10Aと同様である。
しかし、運転訓練装置11Aおよびシミュレーションデータセンタ12Aの代わりに運転訓練装置11Cおよびシミュレーションデータセンタ12Cを具備する点で相違し、この相違から、運転訓練装置11Aでなされる第1のシミュレーション実行手順と、運転訓練装置11Cでなされるシミュレーション実行手順(以下、第3のシミュレーション実行手順とする。)とではその処理行程が異なる。
より具体的には、ユーザが運転訓練を完了すると、運転訓練装置11Cから運転訓練の結果である運転訓練結果DB62をシミュレーションデータセンタ12Cに送信する運転訓練結果送信行程をさらに備える点で異なる。また、シミュレーションデータセンタ12Cは、運転訓練結果を受信すると、シミュレーションデータセンタ12C側で運転訓練結果に基づき運転技能を採点し、採点結果をユーザである運転訓練装置11Cに送信する採点結果通知手順を実行する点でも異なる。
そこで、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合における訓練開始迄の処理フロー図は省略し、第3のシミュレーション実行手順において実施される運転訓練結果送信行程およびシミュレーションデータセンタ12Cが行う採点結果通知手順について説明する。尚、運転訓練装置11Cが第3のシミュレーション実行手順を実行する場合には、第1のシミュレーション実行手順を実行する場合と同様に発電プラント運転訓練システム10Cにおいて、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合においても運転訓練用データをDLしておく必要がある点は同様であるので省略している。
図10に運転訓練装置11Cが行う第3のシミュレーション実行手順と、シミュレーションデータセンタ12Cが行う採点結果通知手順との関係を説明する説明図を示す。
図10によれば、第3のシミュレーション実行手順は、第1のシミュレーション実行手順に対して運転訓練結果送信行程がさらに加わる。すなわち、運転訓練装置11Cが運転訓練実施待機状態にある場合において、訓練開始要求を運転訓練装置11Cが認識すると、実行要求のあった発電プラントのシミュレーションを開始するシミュレーション開始処理行程を行い、運転訓練を行う発電プラントのシミュレーションを開始する(ステップS41)。
そして、シミュレーション開始行程がなされると、ステップS42に進み、ループ3に入る。そして、ステップS43に進み、ステップS43でプラントシミュレーション実行行程を行う。プラントシミュレーション実行行程は、運転訓練装置11Cにおけるシミュレーション用計算機17の演算処理手段23が運転訓練の終了要求を認識する(ループ3の脱出条件を満たす)までの間継続され、運転操作の入力内容を反映して発電プラントの状態が継続的にシミュレーションされる。
シミュレーション用計算機17に運転訓練の終了要求が入力され、演算処理手段23が入力された運転訓練の終了要求を確認する(ループ3の脱出条件を満たす)と、演算処理手段23は、プラントシミュレーション実行行程を完了し、ステップS44に進んで、ループ3を脱出する。そして、ステップS45に進み、ステップS45で、シミュレーション終了行程がなされる。ステップS41〜ステップS45までの処理行程は、第1のシミュレーション実行手順と同様である。
シミュレーション終了行程がなされると、続いて、ステップS46に進み、ステップS46で演算処理手段23は、運転訓練結果送信行程を行う。運転訓練結果送信行程では、運転訓練結果である運転訓練結果DB62をシミュレーションデータセンタ12Cに送信する。運転訓練結果DB62をシミュレーションデータセンタ12Cに送信すると、運転訓練結果送信行程は完了し、運転訓練装置11Cは、第3のシミュレーション実行手順を終了する(END)。
一方、運転訓練結果DB62が運転訓練装置11Cから送信されると、シミュレーションデータセンタ12Cは、運転訓練結果DB62を受信する。運転訓練結果DB62の受信は、運転訓練用データサーバ27Aのデータ受信手段65が行い、受信後、受信した運転訓練結果DB62を記録手段30に保存する。そして、シミュレーションデータセンタ12Cで、採点結果通知手順が実行される(開始)。
図10によれば、採点結果通知手順は、まず、ステップS51で運転訓練内容について採点を行う採点行程を実行する。採点行程は、図9に示されない運転訓練用データサーバ27Aと電気的に接続された電子計算機が採点行程を実行させるプログラムを実行し、運転訓練結果DB62を記録手段30から読み出すことで行うことができる。そして、採点した結果を記録した採点結果データを作成する。採点結果データが作成されると、採点行程は完了する。
採点行程(ステップS51)が完了すると、続いて、ステップS52で採点行程を実行した電子計算機が採点結果データを運転訓練結果DB62の送信元である運転訓練装置11Cに送信する採点結果送信行程を行う。採点結果送信行程がなされ、採点結果データが運転訓練装置11Cに送信されると、採点結果送信行程は完了し、採点結果送信行程の完了をもって採点結果通知手順は完了する(終了)。
発電プラント運転訓練システム10Cによれば、第3のシミュレーション実行手順を行うことで、シミュレーションデータセンタ12C側では、運転訓練装置11C側から送信された運転訓練結果を保存して収集することができる。そして、シミュレーションデータセンタ12Cに保存された運転訓練結果、すなわち、運転訓練結果DB62を用いて、運転訓練員の教育履歴を管理したり、訓練結果を採点し評価することができる。
また、採点結果は、ユーザである運転訓練装置11C側の運転訓練員の指導員または管理者に通信ネットワーク13を経由して送信することができるので、ユーザである運転訓練装置11Cに通知し、提供することができる。
さらに、シミュレータデータセンタ12C側で、運転訓練員の教育履歴の管理が可能となるので、運転訓練装置11C側の指導員または運転訓練員の管理者は、教育履歴データの管理をシミュレータデータセンタ12C側に代行してもらうこととなり、運転訓練装置11C側では、運転訓練員の教育に要する手間および費用を削減することができる。
尚、運転訓練結果DB62は、第3のシミュレーション実行手順を実行する都度、すなわち、運転訓練を行う度に送信されるものとして説明したが、運転訓練の度に送信しなくても良く、何回か分を纏めて送信するようにしても良い。
また、採点は、図9に示されない電子計算機が行うとしたが、採点結果通知手順を行うプログラムを運転訓練用データサーバ27Aが実行するようにして、運転訓練用データサーバ27Aが採点結果通知手順を行うようにしても良い。
さらに、必要に応じて、採点結果をユーザである運転訓練装置11C側の運転訓練員の指導員または管理者に提供する際に、通信ネットワーク13を用いて電子データで送信することによって運転訓練装置11C側に通知しているが、採点結果をユーザである運転訓練装置11C側の運転訓練員の指導員または管理者に郵送等で配送することによって提供しても構わない。
[第4の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第4の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Dのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第4の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Dのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Dは、シミュレーションデータセンタ12側から運転訓練装置11側の運転訓練員の指導を行い得るように構成されており、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Dを、シミュレーションデータセンタ12Aの代わりにシミュレーションデータセンタ12Dを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
発電プラント運転訓練システム10Dは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Dと、シミュレーションデータセンタ12Dとを具備し、運転訓練装置11Dとシミュレーションデータセンタ12Dとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10D、運転訓練装置11を運転訓練装置11D、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Dと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Dの構成概略図となる。
図11に発電プラント運転訓練システム10Dにおける運転訓練装置11Dの構成概略を示す構成概略図を示す。
運転訓練装置11Dは、運転訓練装置11Aに対して、シミュレーション用計算機17の代わりにシミュレーション用計算機17Bを備える。このシミュレーション用計算機17Bは、シミュレーション用計算機17に対して、リアルタイム伝送手段67をさらに備える。
リアルタイム伝送手段67は、シミュレーションデータセンタ12Dおよび運転訓練装置11Dで発生したイベントを認知することで、シミュレーションデータセンタ12Dおよび運転訓練装置11Dの間のリアルタイム伝送を実現している。従って、運転訓練員が行っている運転訓練の内容を指導員が把握するとともに、指導員が運転訓練員を指導することができる。
リアルタイム伝送手段67は、シミュレーションデータセンタ12D(より具体的には、後述するインストラクタ手段としてのインストラクタ用端末68)から送信されたデータについては、通信ネットワーク13を介して受け取る。また、シミュレーション用計算機17Bの演算処理手段23から送信されたデータを受信すると、通信ネットワーク13を介してシミュレーションデータセンタ12Dに送信する。
図12に発電プラント運転訓練システム10Dにおけるシミュレーションデータセンタ12Dの構成概略を示す構成概略図を示す。
シミュレーションデータセンタ12Dは、シミュレーションデータセンタ12Aに対して、運転訓練用データサーバ27の代わりに運転訓練用データサーバ27Bを備える。この運転訓練用データサーバ27Bは、運転訓練用データサーバ27に対して、シミュレーションデータセンタ12Dから指導員が運転訓練装置11D側の運転訓練員(シミュレーションユーザ)を指導するインストラクタ手段としてのインストラクタ用端末68をさらに備える。
インストラクタ用端末68は、運転訓練員を指導する指導員が操作する端末である。従って、運転訓練装置11Bのインストラクタ端末52と共通の構成要素も多い。しかし、運転訓練装置11側にあるかシミュレーションデータセンタ12側にあるかの点で相違するので、その構成要素も若干相違する。
インストラクタ用端末68は、インストラクタ端末52にも備えられる記録手段53と、DLデータ伝送手段54と、演算処理手段56と、表示手段58と、入力手段59とを備え、運転訓練装置11Dのシミュレーション用計算機17Bと運転訓練に関するイベントを伝送するリアルタイム伝送手段67と、運転訓練装置11DがDLしたデータ情報を読み取り、運転訓練員の指導に必要なインストラクタ制御データ60のDLを要求する管理手段70とをさらに備える。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Dは、インストラクタ手段を備えるので、同様にインストラクタ手段を備える発電プラント運転訓練システム10Bとほぼ同様の作用効果が得られる。つまり、運転訓練装置11Bでなされる第2のシミュレーション実行手順と、運転訓練装置11Dでなされるシミュレーション実行手順(以下、第4のシミュレーション実行手順とする。)とでは、実質的に差異はない。
しかしながら、両発電プラント運転訓練システム10B,10Dは、発電プラント運転訓練システム10Dが、シミュレーションデータセンタ12側に備えるのに対し、発電プラント運転訓練システム10Bでは、インストラクタ手段を運転訓練装置11側に備える点で相違する。インストラクタ手段を運転訓練装置11側に備えるか、または、シミュレーションデータセンタ12側に備えるかによって、シミュレーション実行手順を実行するまでの準備段階において差異が生じる。
そこで、シミュレーション実行手順を実行するまでの準備段階、すなわち、運転訓練装置11Dおよびシミュレーションデータセンタ12Dでなされる準備段階について説明を行う。その一方で、実質的に第2のシミュレーション実行手順と同様である第4のシミュレーション実行手順の処理行程については、図7において示した第2のシミュレーション実行手順の処理フロー図をもって説明を省略する。
運転訓練装置11Dが第4のシミュレーション実行手順を実行するにあたり、運転訓練用データをDLしておく必要がある点は、第2のシミュレーション実行手順を実行する場合と同様である。従って、発電プラント運転訓練システム10Dにおいて、ユーザが発電プラントの運転訓練を行う場合も、運転訓練用データ取得手順を行って、第4のシミュレーション実行手順を実行するのに必要な運転訓練用データをDLを行う。
但し、運転訓練装置11Dでは、運転訓練装置11Bと異なり、運転訓練装置11側でインストラクタ制御処理行程を行わないので、運転訓練用データ取得手順を実行して運転訓練装置11DにDLされるデータは、第1の運転訓練用データ36Aではなく、インストラクタ制御データ60を含まない第1の運転訓練用データ36となる。
一方、シミュレーションデータセンタ12Dは、シミュレーションデータセンタ12Bと同様に、運転訓練用データ配信手順を実行し、運転訓練装置11Dに運転訓練員が運転訓練を行うのに必要な運転訓練用データ、すなわち、第1の運転訓練用データ36を配信する。その後、シミュレーションデータセンタ12Dから運転訓練装置11D側の運転訓練員を指導する必要が生じた場合、シミュレーションデータセンタ12Dは、指導員の要求を受け付けて、インストラクタ用端末68に運転訓練装置11D側の運転訓練員を指導するのに必要なデータをDLするインストラクタ準備手順を実行する。
図13に、シミュレーションデータセンタ12Dでなされるインストラクタ準備手順を処理行程を追って説明する処理フロー図を示す。
図13によれば、インストラクタ準備手順は、運転訓練装置11Dにアクセスして、運転訓練装置11DにDLされた運転訓練用データが何かについて認識するDL運転訓練用データ認識行程(ステップS61)と、運転訓練装置11D側の運転訓練員を指導するのに必要なインストラクタ制御データ60をDLするインストラクタ制御データDL行程(ステップS62)とを備える。
インストラクタ準備手順は、運転訓練装置11Dから運転訓練員の指導要求を受け付けた場合において、指導員が、インストラクタ用端末68を入力操作することにより実行が開始される。インストラクタ準備手順が開始されると、まず、ステップS61でDL運転訓練用データ認識行程がなされる。
DL運転訓練用データ認識行程では、管理手段70が入力手段59からの入力操作を受けてセキュリティ管理手段26および通信ネットワークを経由して運転訓練装置11Dにアクセスする。そして、運転訓練装置11DにDLされた運転訓練用データが何かを認識する。管理手段70が運転訓練装置11DにDLされた運転訓練用データが何かを認識するとDL運転訓練用データ認識行程を完了し、続いて、ステップS62に進み、ステップS62でインストラクタ制御データDL行程を行う。
インストラクタ制御データDL行程では、管理手段70が、運転訓練装置11D側でDLした運転訓練用データ(第1の運転訓練データ36)とリンクしたインストラクタ制御データ60についてDL要求を行う。インストラクタ制御データ60のDL要求は、インストラクタ制御データ60が格納される運転訓練用データサーバ27Bに対して行う。
運転訓練用データサーバ27Bでは、インストラクタ制御データ60のDL要求をデータ伝送手段31を介してアクセス管理手段32が受け取り、不正アクセスでないことを確認の上、インストラクタ用端末68に配信する。インストラクタ制御データ60がインストラクタ用端末68に配信されると、インストラクタ用端末68のDLデータ伝送手段54が受信して記録手段53に保存し格納する。
運転訓練装置11D側の運転訓練員を指導するのに必要なインストラクタ制御データ60のDLが完了すると、インストラクタ制御データDL行程は完了し、インストラクタ制御データDL行程の完了をもってインストラクタ準備手順は完了する。
その後、運転訓練装置11Dで第4のシミュレーション実行手順を実行すると、運転訓練装置11Dのリアルタイム伝送手段67と、シミュレーションデータセンタ12Dのインストラクタ用端末68におけるリアルタイム伝送手段67とが情報のやり取りを行い、インストラクタ用端末68が、あたかも、発電プラント運転訓練システム10Bのインストラクタ端末52のようなインストラクタ手段として機能する。
インストラクタ手段が第2のシミュレーション実行手順の場合と同様に、インストラクタ用端末68の演算処理手段56が、インストラクタ制御処理行程の実行要求を認識すると、インストラクタ用端末68の演算処理手段56は、実行要求のあったインストラクタ制御処理行程を実行するのに必要なデータをリアルタイム伝送手段67に渡す。
実行要求のあったインストラクタ制御処理行程を実行するのに必要なデータは、インストラクタ用端末68のリアルタイム伝送手段67から通信ネットワーク13を経由して運転訓練装置11Dに送られ、運転訓練装置11Dのシミュレーション用計算機17におけるリアルタイム伝送手段67が受け取る。そして、リアルタイム伝送手段67が受け取ったデータを、演算処理手段23がリアルタイム伝送手段67経由で受け取り、シミュレーション用計算機17の実行要求の内容に応じたインストラクタ制御処理行程を実行する。
発電プラント運転訓練システム10Dによれば、第4のシミュレーション実行手順を行うことで、同質の作用効果を実現するインストラクタ手段を運転訓練装置11側に備える運転訓練システム10Bと、実質的に同様の作用効果を得ることができる。
また、発電プラント運転訓練システム10Dは、インストラクタ手段をシミュレーションデータセンタ12D側に備えるので、運転訓練装置11Dに指導員が居ない場合においても、シミュレーションデータセンタ12D側から指導員を運転訓練装置11側に派遣することなく、運転訓練員の指導を行うことができる。
換言すれば、発電プラント運転訓練システム10Dは、シミュレーションデータセンタ12Dから運転訓練装置11Dに対して運転訓練のインストラクタ機能を提供することができる。
尚、インストラクタ用端末68は、図12によれば、1台であるが、端末の台数は、1に限定するものではない。少なくても1以上備えていれば良い。
[第5の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第5の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Eのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第5の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Eのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Eは、プラント実機の運転操作で使用する運転操作盤を用いて運転訓練をし得るように構成されており、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Eを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
発電プラント運転訓練システム10Eは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Eと、シミュレーションデータセンタ12Aとを具備し、運転訓練装置11Eとシミュレーションデータセンタ12Aとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10E、運転訓練装置11を運転訓練装置11E、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Aと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Eの構成概略図となる。
図14に発電プラント運転訓練システム10Eにおける運転訓練装置11Eの構成概略を示す構成概略図を示す。
図14によれば、運転訓練装置11Eは、運転訓練装置11Aに対して、プラント実機の実機運転操作盤72から実機制御装置73とシミュレーション計算機17との信号伝送経路を切り替える信号切替手段75を備える。信号切替手段75は、SW1およびSW2の2つの信号切替スイッチを有し、SW1およびSW2は、実機運転操作盤72からの信号経路切替信号を受信すると、各SW内の信号経路切替部77が信号経路の切り替えを行う。
実機運転操作盤72を使用して運転訓練を実施する際には、実機運転操作盤72を入力操作して、信号経路の切り替え要求を行う。入力された信号経路の切替要求は、実機運転操作盤72から信号経路切替手段75のSW1およびSW2に入力される。
例えば、図14に示す運転訓練装置11Eにおいては、実機運転操作盤72からSW1およびSW2にOFFの信号が入力された状態にあると、SW1およびSW2はOFFの状態にある。つまり、SW1では、シミュレーション用計算機17と運転訓練操作装置18とが電気的に接続され、SW2では、実機運転操作盤72と実機制御装置73との間が電気的または機械的に接続された状態にある。この場合、実機運転操作盤72の操作対象は、実機である実機制御装置73となる。
一方、実機運転操作盤72からSW1およびSW2にONの信号が入力された状態にあると、SW1およびSW2はONの状態にある。つまり、SW1では、シミュレーション用計算機17と、実機運転操作盤72とが電気的に接続される一方、SW2では、実機運転操作盤72と実機制御装置73との間の接続が切り離された状態にある。この場合、実機運転操作盤72の操作対象は、シミュレーション用計算機17が第1の運転訓練用データ36を読み出して実行することにより実現される模擬プラントとなる。
このように構成される運転訓練装置11Eによれば、プラント実機の運転中(OFFの状態)では、実機運転操作盤72を用いて実機制御装置73の運転操作ができる一方で、例えば、プラントの定期点検中のように、実機制御装置73の運転操作が不要な状況下では、実機運転操作盤72から信号切替要求を信号切替手段75に出力して、信号伝送経路をON側に切り替えることができる。
信号伝送経路をON側に切り替えることで、実機運転操作盤72の操作対象は、プラント実機である実機制御装置73から運転訓練装置11Eがシミュレーションする模擬プラントとすることでき、実際のプラント実機の操作に使用する実機運転操作盤72を使用して運転訓練を行うことができる。
発電プラント運転訓練システム10Eによれば、実機運転操作盤72により運転訓練における運転操作を行うことができ、より実機の即した環境下での運転訓練の実施が可能となる。
尚、運転訓練装置11Eは、運転訓練操作装置18を備えているが、必ずしも、運転訓練操作装置18を備えている必要はない。例えば、運転訓練を行うのが、プラントの定期点検中等の実機制御装置73の運転操作が不要な状況下のみで行うことを前提とするのであれば、運転訓練操作装置18を備えていなくても何ら問題はない。
また、運転訓練操作装置18を備えない場合には、当然、信号切替手段のSW1も不要となる。従って、運転訓練装置11Eの装置構成が簡略化されるメリットがある。
[第6の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第6の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Fのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第6の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Fのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Fは、プラントの監視および制御を目的とする制御用コンピュータをシミュレーションにより模擬し得るように構成されており、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Fを、シミュレーションデータセンタ12Aの代わりにシミュレーションデータセンタ12Fを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
発電プラント運転訓練システム10Fは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Fと、シミュレーションデータセンタ12Fとを具備し、運転訓練装置11Fとシミュレーションデータセンタ12Fとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10F、運転訓練装置11を運転訓練装置11F、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Fと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Fの構成概略図となる。
図15に発電プラント運転訓練システム10Fにおける運転訓練装置11Fの構成概略を、図16にシミュレーションデータセンタ12Fの構成概略を示す構成概略図を示す。
図15によれば、運転訓練装置11Fは、DLする運転訓練用データが運転訓練装置11Aとは相違するが、その他の点においては本質的に異ならない。具体的には、運転訓練装置11AではDLする運転訓練用データが運転訓練用データ36,37,38であるのに対し、運転訓練装置11FではDLする運転訓練用データが運転訓練用データ36B,37B,38Bである。
また、運転訓練用データ36B,37B,38Bと運転訓練用データ36A,37A,38Aとを比べると、転訓練用データが運転訓練用データ36B,37B,38Bは、運転訓練用データ36A,37A,38Aに対して、プラントの監視および制御を目的とする制御用コンピュータをシミュレーションする制御用コンピュータモデルデータ79をさらに有する。
制御用コンピュータモデルデータ79は、制御用コンピュータの動作を模擬するデータを一式保持する。すなわち、I/ODB47が保持するプラントの各種の信号に基づき、表示用の画面データを生成する。
また、制御用コンピュータによる自動化ロジックモデルを備えて自動化のための信号出力をI/ODB47に反映させる。さらに、制御用コンピュータモデルデータ79の自動化ロジックは、運転訓練操作装置18から与えられる信号をもとに動作開始して他の運転訓練用データと連携して動作し、その結果が運転訓練操作装置18の表示部(図示せず)やシミュレーション用計算機17のディスプレイ25に表示される。
一方、図16によれば、シミュレーションデータセンタ12Fは、シミュレーションデータセンタ12Aに対し、運転訓練用DB14が保有する運転訓練用データが異なる。具体的には、シミュレーションデータセンタ12Aの運転訓練用DB14では、保有する運転訓練用データが運転訓練用データ36A,37A,38Aであるのに対し、シミュレーションデータセンタ12Fの運転訓練用DB14では、運転訓練用データ36B,37B,38Bである。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Fによれば、制御用コンピュータを備える発電プラントについて、制御用コンピュータを模擬する制御用コンピュータモデルデータ79を運転訓練装置11FにDLすることにより、シミュレーション用計算機17の演算処理手段23および制御用コンピュータモデルデータ79が協働し制御用コンピュータの機能を実現することができる。従って、制御用コンピュータを備える発電プラントについても運転訓練を行うことができる。
また、運転訓練装置11Fで行う運転訓練の実施にあたり、シミュレーション用計算機17の演算処理手段23が制御用コンピュータモデルデータ79を読み込むによって、他の運転訓練用データと連携した動作を可能にし、制御用コンピュータの表示装置を模擬するべく、運転訓練操作装置18の表示部およびシミュレーション用計算機17のディスプレイ25に対してプラント監視用データを表示することができる。
さらに、運転訓練システム10A等の他の運転訓練システムの場合と同様に、シミュレーション実行時において、シミュレーションの実行に必要なデータが通信ネットワーク13を経由することがないので、制御用コンピュータの表示装置に表示される情報についても、時間の遅れや変動を生じることなく、より現実に近い形での運転訓練を実施できる。
[第7の実施形態]
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第7の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Gのシステム構成概略を説明する。
図1に示す発電プラント運転訓練システム10の基本構成概略図において符号を読み替えて、本発明の第7の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Gのシステム構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Gは、運転訓練操作装置18を使用することなく、運転訓練操作装置18をも含めて模擬し得るよう構成した運転訓練システムである。運転訓練操作装置18は、実際のプラント運転装置とほぼ同等の機能を実現するべく、制御盤(図を省略)を備える。
しかし、制御盤を備える運転訓練操作装置18を運転訓練用として製作することは、費用の負担が大きいことや、設置場所の確保等の面で問題がある。そこで、発電プラント運転訓練システム10Gでは、運転装置模擬のための制御盤を設けず、制御盤の機能をシミュレーションにより実現することで、運転訓練を行い得る構成としている。
発電プラント運転訓練システム10Gは、発電プラント運転訓練システム10Aに対して、運転訓練装置11Aの代わりに運転訓練装置11Gを、シミュレーションデータセンタ12Aの代わりにシミュレーションデータセンタ12Gを具備する点で異なるが、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
発電プラント運転訓練システム10Gは、少なくとも1台以上の運転訓練装置11Gと、シミュレーションデータセンタ12Gとを具備し、運転訓練装置11Gとシミュレーションデータセンタ12Gとが、通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成されている。すなわち、図1において、発電プラント運転訓練システム10を発電プラント運転訓練システム10G、運転訓練装置11を運転訓練装置11G、シミュレーションデータセンタ12をシミュレーションデータセンタ12Gと読み替えれば、読み替えた図1が発電プラント運転訓練システム10Gの構成概略図となる。
図17に発電プラント運転訓練システム10Gにおける運転訓練装置11Gの構成概略を、図18にシミュレーションデータセンタ12Gの構成概略を示す構成概略図を示す。
図17によれば、運転訓練装置11Gは、運転訓練装置11Aに対して、運転訓練操作装置18の代わりに、運転操作を行う操作部と画面データを受信して表示する表示部とを有する運転操作・表示装置81を備える点において相違する。また、DLする運転訓練用データが運転訓練装置11Aとは相違する。
しかしながら、その他の点においては運転訓練装置11Gは、運転訓練装置11Aと本質的に異ならない。そこで、運転訓練装置11Aとは相違する運転運転操作・表示装置81およびDLする運転訓練用データについて説明する。
運転操作・表示装置81は、運転訓練操作装置18をより簡素化したものであり、運転訓練操作装置18から制御盤の担う機能を省略したものである。従って、運転操作・表示装置81は、制御盤を備える運転訓練操作装置18に比べ、より低コストで省スペースを実現した運転訓練操作手段を実現する。
一方、運転訓練装置11GがDLする運転訓練用データは、運転訓練装置11AでDLする運転訓練用データが運転訓練用データ36,37,38であるのに対し、運転訓練装置11Gでは、DLする運転訓練用データが運転訓練用データ36C,37C,38Cである。
運転訓練用データ36C,37C,38Cと運転訓練用データ36A,37A,38Aとを比べると、運転訓練用データ36C,37C,38Cは、運転訓練用データ36A,37A,38Aに対して、運転訓練操作装置18に備えられる制御盤の機能をシミュレーションにより実現する制御盤モデルデータ83をさらに有する。
制御盤モデルデータ83は、制御盤の動作一式を模擬するデータを保持する。すなわち、I/ODB47が保持するプラントの各種の信号に基づき、表示する画面データを生成する。また、他の運転訓練用データと連携して動作し、その結果(制御盤表示)がシミュレーション用計算機17のディスプレイ25や運転操作・表示装置81の表示部(図を省略)に表示される。
一方、図18によれば、シミュレーションデータセンタ12Gは、シミュレーションデータセンタ12Aに対し、運転訓練用DB14が保有する運転訓練用データが異なる。具体的には、シミュレーションデータセンタ12Aの運転訓練用DB14では、保有する運転訓練用データが運転訓練用データ36A,37A,38Aであるのに対し、シミュレーションデータセンタ12Gの運転訓練用DB14では、運転訓練用データ36C,37C,38Cである。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Gによれば、制御盤モデルデータ83を運転訓練装置11GにDLすることで、シミュレーション用計算機17の演算処理手段23が制御盤モデルデータ83を読み込むことができるので、演算処理手段23および制御盤モデルデータ83が協働し、制御盤の機能を実現することができる。従って、制御盤を有さない簡素化された運転操作・表示装置81を用いても、運転訓練操作装置18を使用した場合と同様の運転訓練を行うことができる。
また、運転訓練装置11Gで行う運転訓練の実施にあたり、シミュレーション用計算機17の演算処理手段23が制御盤モデルデータ83を読み込むによって、他の運転訓練用データと連携した動作を可能にし、運転操作・表示装置81と相まって、運転訓練操作装置18を模擬することができる。
さらに、実機では制御盤に表示されるプラント監視用データは、運転操作・表示装置81の表示部およびシミュレーション用計算機17のディスプレイ25の少なくとも一方に、制御盤表示として表示される。
さらにまた、運転訓練システム10A他の場合と同様に、シミュレーション実行時において、シミュレーションの実行に必要なデータが通信ネットワーク13を経由することがないので、制御用コンピュータの表示装置に表示される情報についても、時間の遅れや変動を生じることなく、より現実に近い形での運転訓練を実施できる。
[第8の実施形態]
図19に本発明の第8の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Hのシステム構成概略を表した構成概略図を示す。
図19に本発明の第8の実施形態に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Hのシステム構成概略を表した構成概略図を示す。
発電プラント運転訓練システム10Hは、運転訓練装置11Hが、発電設備85から通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成される点で相違する。しかしながら、その他の箇所は本質的には同一である。従って、異ならない箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
図19によれば、発電プラント運転訓練システム10Hは、他の実施形態に係る発電プラント運転訓練システム10A等と同様に、運転訓練装置11Hと、シミュレーションデータセンタ12Hとを具備し、運転訓練装置11Hとシミュレーションデータセンタ12Hとが通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成される。さらに、発電プラント運転訓練システム10Hは、発電設備85が通信ネットワーク13と電気的に接続されており、運転訓練装置11Hが通信ネットワーク13を介して電子データの授受が可能に構成される。
発電設備85は、実機制御装置73の各種の時系列信号を実測したデータ(以下、実測値データとする)86をデータ収集装置87が取得する。データ収集装置87が取得した実測値データ86は、データ収集装置87が記録し格納する。
図20に発電プラント運転訓練システム10Hにおける運転訓練装置11Hの構成概略を示す構成概略図を示す。
運転訓練装置11Hは、運転訓練装置11Aに対して、シミュレーション用計算機17にDLされ保存される電子データと、管理端末19が、リプレイ画像データ89の作成を実行するためのグラフィックユーザーインターフェイス(以下、GUIとする)を実現可能に構成される点で異なるが、その他の点は本質的には異ならない。
シミュレーション用計算機17にDLされるのは、運転訓練時にリプレイ表示するためのリプレイ画像データ89を作成する基礎データとなるリプレイデータ90と、リプレイデータ90のデータ変換を行う際に使用される変換テーブル91である。これらのDLされたリプレイデータ90および変換テーブル91は、シミュレーション用計算機17のデータデータ記録手段21に保存される。
運転訓練装置11Hでは、管理端末19からリプレイデータ90および変換テーブル91を作成してデータ記録手段21に保存する。そして、演算処理手段23が、データデータ記録手段21に保存されるリプレイデータ90および変換テーブル91を用いて、リプレイ画像データ89を作成し、シミュレーション用計算機17のディスプレイ25や運転訓練操作装置18の表示部等の表示手段に出力する。
図21に発電プラント運転訓練システム10Hにおけるシミュレーションデータセンタ12Hの構成概略を示す構成概略図を示す。
シミュレーションデータセンタ12Hは、シミュレーションデータセンタ12Aに対し、運転訓練用DB14が保有する運転訓練用データが異なる。具体的には、シミュレーションデータセンタ12Aの運転訓練用DB14では、保有する運転訓練用データが運転訓練用データ36A,37A,38Aであるのに対し、シミュレーションデータセンタ12Hの運転訓練用DB14では、少なくとも1種類以上の変換テーブル91を有する。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Hによれば、運転訓練装置11Hは、DLしたリプレイデータ90および変換テーブル91を用いて、プラント実機である実機制御装置73の挙動を運転訓練操作装置18の表示部やシミュレーション計算機17のディスプレイ25にリプレイ表示するリプレイ表示手順を実行することができる。
図22に運転訓練装置11Hが行うリプレイ表示実行手順について処理行程を追って説明する処理フロー図を示す。
図22によれば、リプレイ表示実行手順は、管理端末19にリプレイ表示を実行する初期画面を表示する初期画面表示行程(ステップS71)と、リプレイデータ90を取得するリプレイデータ取得行程(ステップS72)と、変換テーブル91を取得する変換テーブル取得行程(ステップS73)と、リプレイデータ90および変換テーブル91を用いてリプレイ画像データ89を生成するリプレイ画像データ生成行程(ステップS74)と、リプレイ画像データ生成行程で生成されたリプレイ画像データ89をリプレイ表示するリプレイ画像表示行程(ステップS75)とを備える。
このようなリプレイ表示実行手順では、まず、管理端末19がリプレイ表示実行要求を受け付けると、ステップS71で初期画面表示行程を実行する。初期画面表示行程が実行されると、管理端末19の表示部(図を省略)に、例えば、図23に示すような初期画面(メニュー画面)93が表示される。管理端末19の表示部に初期画面93が表示されると、初期画面表示行程は完了する。
図23は、管理端末19に表示される初期画面93の一例である。運転訓練装置11H側のユーザは、GUIを実現する初期画面93からリプレイ表示実行手順における処理行程の実行を要求する各種画面を呼び出すことができる。図23によれば、初期画面93に表示された1〜5の5つの実行メニューをユーザが選択して実行を指定することで、管理端末19が選択された実行メニューに対する入力操作を受け付ける画面表示を行う。
初期画面93から呼び出すことのできる画面には、リプレイデータ取得行程の実行を要求するリプレイデータ取得画面95(図24)と、取得したリプレイデータ90を一覧表示するリプレイデータ一覧画面96(図25)と、変換テーブル取得行程の実行を要求する変換テーブル取得画面97(図26)と、リプレイ画像データ89の生成を要求するリプレイ画像データ生成画面98(図27)と、リプレイ表示の開始を要求するリプレイ画像データ表示設定画面99(図28)とがある。
リプレイ表示実行手順が初回の場合には、リプレイ画像データ89は存在しない。従って、リプレイ画像データ89を生成するために必要なリプレイデータ90および変換テーブル91を取得する必要がある。そこで、次に、リプレイデータ取得行程および変換テーブル取得行程を行う。
図23に示される初期画面93からユーザがリプレイデータ取得を選択すると、図24に示すようなリプレイデータ取得画面95が管理端末19に表示される。管理端末19が、リプレイデータ90の取得要求を受け付けると、ステップS72に進み、ステップS72で管理端末19は、リプレイデータ取得行程を実行する。
リプレイデータ取得行程では、管理端末19が発電設備85のデータ収集装置87が収集した実測値データ86を基礎とするリプレイデータ90を取得する。
図29に実測値データ86を説明する説明図を、図30にリプレイデータ90を説明する説明図を示す。
図29によれば、実測値データ86は、例えば、PID000、PID001およびPID002と定義されるプラントデータ量を、例えば、10秒等の任意時間間隔で記録した時系列データである。
一方、図30によれば、リプレイデータ90は、実測値データ86に対し、PID000、PID001およびPID002と定義されるプラントデータ量が、SPID000、SPID001およびSPID002と定義されるシミュレーション用のプラントデータ量として定義される点で相違するが、その他の点は、実測値データ86と同様のデータ構成となる。
つまり、リプレイデータ取得行程では、まず、管理端末19がデータ収集装置87に格納される実測値データ86を取得し、その後、リプレイデータ90の表データのひな型(図30において空欄の表データ)に対して、取得したプラントデータ量を各時間毎に記録することで、リプレイデータ90が作成される。
取得したリプレイデータ90は、運転訓練装置11Hにおけるシミュレーション計算機17のデータ記録手段21に記録され、保存される。取得したリプレイデータ90がデータ記録手段21に記録され、保存されると、ステップS72のリプレイデータ取得行程を完了する。
リプレイデータ取得行程が完了すると、管理端末19から要求をしてリプレイデータ一覧表示行程を行うことができる。リプレイデータ一覧表示行程を行えば、図25に示すようなリプレイデータ一覧画面96として、リプレイデータ取得行程で取得したリプレイデータ90を管理端末19に表示させることもできる。このリプレイデータ一覧表示行程は、任意の処理行程であり、省略可能な処理行程である。
次に、図23に示される初期画面93からユーザが変換テーブル取得画面97を選択すると、図26に示すような変換テーブル取得画面97が管理端末19に表示される。管理端末19が、変換テーブル91の取得要求を受け付けると、ステップS73に進み、ステップS73で管理端末19は、変換テーブル取得行程を実行する。
変換テーブル取得行程では、管理端末19がシミュレーションデータセンタ12Hの運転訓練用シミュレーションDB14に格納される少なくとも1以上の変換テーブル91のうち、取得要求のあった変換テーブル91を取得する。シミュレーションデータセンタ12Hは、管理端末19から変換テーブル91の取得要求を受信すると、運転訓練用データ配信手順を実行して変換テーブル91を配信する(変換テーブル配信ステップ)。
図31にシミュレーションデータセンタ12Hの運転訓練用シミュレーションDB14に格納される変換テーブル91の一例を説明する説明図を示す。
図31によれば、変換テーブル91は、実測値データ86のプラントデータ量(PID番号)、シミュレーション用のプラントデータ量(SPID番号)およびプラントデータ量の名称との対応関係が記録されており、この変換テーブル91を用いることで、例えば、ポンプ回転数や、X軸振動値といった各プラントデータ量と、各プランとデータ量の経時的な値の変化を対応させることができる。
管理端末19がシミュレーションデータセンタ12Hから取得した変換テーブル91は、運転訓練装置11Hにおけるシミュレーション計算機17のデータ記録手段21に記録され、保存される。変換テーブル91がデータ記録手段21に記録され、保存されると、ステップS73の変換テーブル取得行程を完了する。
ステップS72およびステップS73が完了し、リプレイデータ90および変換テーブル91を取得すると、管理端末19は、ユーザの実行要求を受けて、リプレイ画像データ生成行程を実行することができる。
リプレイ画像データ生成行程は、ユーザが初期画面93から呼び出すことができるリプレイ画像データ生成画面98において、リプレイ画像データ89の生成要求を入力することで実行される。ユーザが図27に示すようなリプレイ画像データ生成画面98を呼び出し、リプレイ画像データ生成画面98において、リプレイ画像データ89の生成要求を入力すると、管理端末19がリプレイ画像データ89の生成要求を受け付けてリプレイ画像データ89を生成するリプレイ画像データ生成行程を実行する。
リプレイ画像データ89は、変換テーブル91を用いてリプレイデータ90を表示手段に表示可能なデータに変換することで作成される。作成されたリプレイ画像データ89は、運転訓練装置11Hにおけるシミュレーション計算機17のデータ記録手段21に記録され、保存される。リプレイ画像データ89がデータ記録手段21に記録され、保存されると、ステップS74のリプレイ画像データ生成行程を完了する。
リプレイ画像データ生成行程が完了すると、運転訓練装置11Hは、リプレイ画像データ生成行程で生成されたリプレイ画像データ89をリプレイ表示するリプレイ画像表示行程を実行することができる。
リプレイ画像表示行程は、ユーザが初期画面93から呼び出すことができるリプレイ画像データ表示設定画面99において、生成されたリプレイ画像データ89を再生(RUN)することでなされる。ユーザが図28に示すようなリプレイ画像データ表示設定画面99を呼び出し、リプレイ画像データ表示設定画面99において、リプレイ画像データ89の再生(RUN)を要求すると、管理端末19がリプレイ画像データ89の再生要求を受け付けてリプレイ画像データ89を再生する。
リプレイ画像データ89の再生が開始されると、運転訓練装置11Hの運転訓練操作装置18の表示部に図32に示すようなリプレイ画像100が表示される。図32によれば、リプレイ画像100は、実機運転操作盤72に表示される表示をイメージした画像として表示される。
リプレイ画像100が、例えば、運転訓練操作装置18の表示部等の表示手段に表示されると、ステップS75のリプレイ画像表示行程は完了する。そして、リプレイ画像表示行程の完了をもってリプレイ表示実行手順は完了する。
尚、図22に示すリプレイ表示実行手順においては、ステップS72でリプレイデータ取得行程が実行されてから、ステップS73で変換テーブル取得行程が実行されるが、ステップS72のリプレイデータ取得行程とステップS73の変換テーブル取得行程とは、順番が逆でも差し支えない。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Hによれば、運転訓練装置11Hがリプレイ表示手順を実行することができる。そして、リプレイ表示手順を実行することで、実測値データ86に基づいたリプレイデータ90および変換テーブル91をDLし、DLしたリプレイデータ90および変換テーブル91からリプレイ画像データ89を作成してプラント実機である実機制御装置73の挙動をリプレイ表示することができる。
従って、実際の実機制御装置73の動作に忠実なシミュレーションを実現することができ、より実機に即した運転訓練を行うことができる。
尚、運転訓練装置11Hは、発電設備85のデータ収集装置87から実測値データ86を取得しているが、データ収集装置87が収集した実測値データ86をシミュレーションデータセンタ12Hで蓄積し保存するように構成し、シミュレーションデータセンタ12Hから実測値データ86を取得しても良い。
また、シミュレーションデータセンタ12Hが実測値データ86を保存する場合には、シミュレーションデータセンタ12Hから実測値データ86を運転訓練装置11Hに配信する実測値データ配信ステップを行う。さらに、実測値データ配信ステップで配信されるデータは、実測値データ86の代わりにリプレイデータ90でも良い。この場合、実測値データ配信ステップは、リプレイデータ配信ステップとなる。
[第9の実施形態]
図33は、本発明に係る第9の実施形態に係る発電プラントの運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Iの構成を概略的に表した構成概略図を示す。
図33は、本発明に係る第9の実施形態に係る発電プラントの運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Iの構成を概略的に表した構成概略図を示す。
図33によれば、発電プラント運転訓練システム10Iは、発電プラント運転訓練システム10A〜10Hにおいて、運転訓練装置11A〜11H(以下、本実施形態の説明においては、運転訓練装置11として説明し、図29において運転訓練装置11と図示する。)に運転訓練用データを配信する際に課金する料金を計算する料金計算行程を実行可能に構成したことが特徴である。
発電プラント運転訓練システム10Iは、発電プラント運転訓練システム10A〜10Hに対し、シミュレーションデータセンタ12A〜12Hの代わりに、シミュレーションデータセンタ12Iを具備する点で相違する。
より具体的には、シミュレーションデータセンタ12Iは、シミュレーションデータセンタ12A〜12Hに対し、料金計算の際にDL料金計算手段33が参照する料金算出DB101と、DL料金計算手段33が料金を計算した結果を記録する使用料金DB102とを備える点で相違する。しかしながら、その他の点は基本的に異ならない。そこで、基本的に異ならない箇所については、同じ符号を付して説明を省略する。
図34に、シミュレーションデータセンタ12Iの構成を概略的に表した構成概略図を示す。
シミュレーションデータセンタ12Iは、シミュレーションデータセンタ12Aに対して、運転訓練用データサーバ27の記録手段30に、料金算出DB101と、使用料金DB102とを格納する。料金算出DB101を格納することで、DL料金計算手段33が運転訓練用データのDL料金を計算する際に料金算出DB101を参照することができる。そして、DL料金計算手段33がDL料金を計算した結果が、使用料金DB102として記録され格納される。
このように構成されるシミュレーションデータセンタ12Iでは、運転訓練用データ配信手順の料金計算行程を実行し、運転訓練用データを配信する運転訓練装置11に対して課金する料金を計算することができる。また、料金計算行程には、課金方法の違いから3種類(以下、第1の料金計算行程、第2の料金計算行程および第3の料金計算行程とする。)あり、どの料金計算行程を実行するかによって計算結果が相違する。
次に、運転訓練用データ配信手順の第1の料金計算行程、第2の料金計算行程および第3の料金計算行程について説明する。
図35に第1の料金計算行程の料金計算の概要を説明する説明図を、図36に第2の料金計算行程の料金計算の概要を説明する説明図を、図37に第3の料金計算行程の料金計算の概要を説明する説明図を示す。
第1の料金計算行程とは、運転訓練装置11に配信するデータ量に応じて課金する方法(以下、第1の料金課金方法とする)を用いて、DL料金計算手段33が料金計算を行う処理行程である。
図35によれば、第1の料金計算行程では、まず、DL料金計算手段33が料金算出DB101を参照し、運転訓練装置11に配信するデータの種類およびデータサイズの情報を取得し、配信するデータサイズの合計を計算する(ステップS81)。例えば、配信するデータの種類は、図35に示す料金算出DB101のDL欄104に「*」が付されたデータとする。
DL料金計算手段33が、運転訓練装置11に配信するデータの種類およびデータサイズの情報を取得すると、続いて、DL料金計算手段33は、顧客情報DB34を参照し、運転訓練用データを配信する配信先の顧客情報を取得する(ステップS82)。
DL料金計算手段33が、配信するデータの種類およびデータサイズの情報および配信先の顧客情報を取得すると、使用料金DB102Aの顧客情報の該当する顧客のデータサイズの欄に、配信するデータサイズを加算し、使用料金DB102Aの情報を更新する(ステップS83)。ここで、使用料金DB102Aとは、第1の課金方法に対応して料金計算を行い、その結果を格納する使用料金DB102である。
使用料金DB102Aには、顧客名と料金計算式との情報が記録されており、データサイズの情報を引数として料金が算出される。従って、データサイズの情報が更新されると、料金も自動的に更新される。使用料金DB102のデータサイズの情報が更新され、料金が更新される(ステップS83が完了する)と、第1の料金計算行程は完了する。
また、第2の料金計算行程とは、運転訓練装置11が運転訓練用データをDLした回数、すなわち、シミュレーションデータセンタ12Iが運転訓練用データを配信した回数に応じて料金を課金する方法(以下、第2の料金課金方法とする)を用いて、DL料金計算手段33が料金計算を行う処理行程である。
図36によれば、まず、DL料金計算手段33が顧客情報DB34を参照し、DL要求元の顧客情報を取得する(ステップS91)。DL要求元の顧客情報を取得すると、続いて、DL料金計算手段33は、図36に示す使用料金DB102BのDL回数に1を加算し、情報を更新する(ステップS92)。ここで、使用料金DB102Bとは、第2の課金方法に対応して料金計算を行い、その結果を格納する使用料金DB102である。
使用料金DB102Bは、図35に示す使用料金DB102Aと同様に、顧客名と料金計算式との情報が記録されており、DL回数の情報を引数として使用料金が算出される。従って、DL回数の情報が更新されると、料金も自動的に更新される。使用料金DB102BのDL回数の情報が更新され、料金が更新される(ステップS92が完了する)と、第2の料金計算行程は完了する。
さらに、第3の料金計算行程とは、運転訓練装置11が運転訓練用データをDL可能な期間(契約期間)に応じて料金を課金する方法(以下、第3の料金課金方法とする)を用いて、DL料金計算手段33が料金計算を行う処理行程である。
図37によれば、まず、DL料金計算手段33が顧客情報DB34を参照し、DL要求元の顧客の契約期間情報を取得し、使用期間の計算を行う(ステップS101)。DL料金計算手段33が取得する契約期間情報とは、使用開始および使用終了の日時である。そして、DL料金計算手段33は、DL要求元の顧客の契約期間情報として使用開始および使用終了の日時を取得すると、使用期間を計算する。
DL要求元の顧客の契約期間情報を取得し、使用期間の計算が完了すると、続いて、DL料金計算手段33は、図37に示す使用料金DB102Cの使用期間に、計算結果を記録し、情報を更新する(ステップS102)。ここで、使用料金DB102Cとは、第3の課金方法に対応して料金計算を行い、その結果を格納する使用料金DB102である。
この使用料金DB102Cは、図35に示す使用料金DB102Aと同様に、顧客名と料金計算式との情報が記録されており、使用期間の情報を引数として使用料金が算出される。従って、使用期間の情報が更新されると、料金も自動的に更新される。使用料金DB102Cの使用期間の情報が更新され、料金も更新されると、第3の料金計算行程も完了する。
尚、料金課金方法には、上述した第1の料金課金方法〜第3の料金課金方法に限られるものではなく、シミュレーションデータセンタ12I側が、任意の課金方法を採用して良い。例えば、契約期間内は、料金定額という方法を採用することもできる。この点は、使用料金DB102に格納する料金計算式の情報を可変させることによって様々な料金プランを実現できる。
発電プラント運転訓練システム10Iによれば、シミュレーションデータセンタ12Iは、運転訓練装置11に運転訓練用データを配信する際の料金を自動的に計算することができる。また、料金の課金方法も、異なる複数の方法(ここでは、第1の料金課金方法、第2の料金課金方法および第3の料金課金方法)があるので、ユーザは、運転訓練をどの程度の頻度で行うか等の運転訓練員の育成方針を勘案した上で料金課金方法を選択することができる。
また、シミュレーションデータセンタ12I側では、例えば、計算した料金をユーザに請求額として請求することができる。料金を請求されたユーザは、請求された料金の支払いを、例えば、金融機関からシミュレーションデータセンタ12I側が指定した口座に振り込むことにより行う。料金がシミュレーションデータセンタ12I側が指定した口座に振り込まれると、シミュレーションデータセンタ12I側では、料金を受領することができる。
尚、料金支払いの方法については、現金での送金やクレジットカードによる決済など、他の料金支払い方法を用いることもできる。
[第10の実施形態]
図38に本発明の第10の実施形態に係る発電プラントの運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Jの構成を概略的に表した構成概略図を示す。
図38に本発明の第10の実施形態に係る発電プラントの運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Jの構成を概略的に表した構成概略図を示す。
図38によれば、発電プラント運転訓練システム10Jは、発電プラント運転訓練システム10Iに対して、運転訓練装置11およびシミュレーションデータセンタ12Iの代わりに、運転訓練装置11Iおよびシミュレーションデータセンタ12Jを具備する点で相違するが、その他の点は基本的に異ならない。そこで、基本的に異ならない箇所については、同じ符号を付して説明を省略する。
図39に発電プラント運転訓練システム10Jにおける運転訓練装置11Iの構成概略を表す構成概略図を示す。
運転訓練装置11Iは、外部機器に対して、電子データを送信可能なデータ送信手段63を備える運転訓練装置11Cに対して、運転訓練用データの使用積算時間を計算し、計算結果をシミュレーションデータセンタ12Jに送信する使用積算時間計算手段106をさらに備える。そして、使用積算時間計算手段106が運転訓練用データの使用積算時間を計算した結果は、データ記録手段21に保存される使用積算時間DB107に記録され、使用積算時間の情報が更新される。
尚、使用積算時間DB107に記録される使用積算時間とは、例えば1ヶ月等の一定期間単位に計算された期間使用積算時間とDLしてからの総使用時間(期間積算時間の和)である。
使用積算時間の情報は、任意のタイミング(例えば、使用積算時間DB107の情報更新時)で、データ送信手段63がデータ記録手段21に格納される使用積算時間DB107から使用積算時間の情報を読み出して、シミュレーションデータセンタ12Jに送信する。
一方、シミュレーションデータセンタ12Jは、図38に示すように、シミュレーションデータセンタ12Iと同様に料金算出DB101と、使用料金DB102Dとを格納しており、さらに、電子データを受信可能に構成されたシミュレーションデータセンタ12Cと同様のデータ受信手段65をさらに備える。ここで、使用料金DB102Dは、図35に示す使用料金DB102と同様に、顧客名と料金計算式との情報が記録されており、使用積算時間の情報が更新されると、料金も自動的に更新されるように構成されたDBである。
換言すれば、シミュレーションデータセンタ12Jの構成は、シミュレーションデータセンタ12Cに対して、料金算出DB101と、使用料金DB102Dとを運転訓練用データサーバ27Aの記録手段30にさらに格納した構成である。従って、シミュレーションデータセンタ12Jの構成概略図については省略する。尚、シミュレーションデータセンタ12Jにおいては、運転訓練結果DB62の有無は問わない。
シミュレーションデータセンタ12J側では、料金計算行程において、使用積算時間に応じて課金する料金の計算を行う第4の計算行程を実行する。第4の計算行程は、運転訓練装置11Iのデータ送信手段63から送信された使用積算時間の情報をデータ受信手段65が受信する使用積算時間受信ステップと、記録手段30に格納される使用料金DB102Dの使用積算時間の情報を更新する使用積算時間情報更新ステップと、使用料金の情報を更新する使用料金情報更新ステップとを有する。
シミュレーションデータセンタ12J側で第4の計算行程がなされると、運転訓練装置11Iのデータ送信手段63から送信された使用積算時間の情報をデータ受信手段65が受信し、記録手段30に格納される使用料金DB102Dの使用積算時間の情報の更新を行う。そして、使用積算時間の情報が更新されると、使用料金の情報も自動的に更新される。
このように構成される発電プラント運転訓練システム10Jによれば、シミュレーションデータセンタ12Jが、運転訓練用データの使用積算時間の情報を取得することができるので、運転訓練用データの使用積算時間に対して料金を課金する方法を採用することができる。
尚、料金計算行程において、料金計算に使用する使用積算時間は、期間使用積算時間および総使用積算時間の少なくともいずれかであり、いずれを採用するかは任意である。
[第11の実施形態]
本発明に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Kの構成概略を説明する。
本発明に係る発電プラント運転訓練システムの一実施例である発電プラント運転訓練システム10Kの構成概略を説明する。
発電プラント運転訓練システム10Kは、図1に示す発電プラント運転訓練システム10と基本的には同様の構成であるが、運転訓練装置11の代わりに運転訓練装置11Jを、シミュレーションデータセンタ12の代わりにシミュレーションデータセンタ12Kを具備する。
つまり、発電プラント運転訓練システム10Kの構成は、図1の発電プラント運転訓練システム10の構成概略図において、発電プラント運転訓練システム10、運転訓練装置11およびシミュレーションデータセンタ12をそれぞれ、発電プラント運転訓練システム10K、運転訓練装置11J、シミュレーションデータセンタ12Kと読み替えれば良い。従って、発電プラント運転訓練システム10Kの構成概略図は、図1における符号の読み替えをもって省略する。
図40に発電プラント運転訓練システム10Kにおける運転訓練装置11Jの構成概略図を示す。
図40によれば、運転訓練装置11Jは、運転訓練装置11Aに対して、シミュレータ計算機17の代わりに、シミュレータ計算機17Cを備える。このシミュレータ計算機17Cは、シミュレータ計算機17に対して、シミュレーションデータセンタ12Kからの遠隔操作を実現する遠隔操作管理手段109をさらに備える。
遠隔操作管理手段109は、シミュレーションデータセンタ12Kから通信ネットワーク13を経由して送信された遠隔操作情報をセキュリティ管理手段16を介して遠隔受信する。遠隔操作管理手段109は、受信した遠隔操作情報をシミュレータ計算機17Cの演算処理手段23に送り、演算処理手段23が受け取った遠隔操作情報に対応する操作を実行する。
また、演算処理手段23が遠隔操作情報として、データ採取の要求を受け取ると、演算処理手段23は、運転訓練装置11Jのデータ記録手段21にシミュレーション状況を記録したシミュレーション状況データ111を作成し保存する。そして、データ記録手段21に保存されるシミュレーション状況データ111を遠隔操作管理手段109に渡し、遠隔操作管理手段109は、受け取ったシミュレーション状況データ111をシミュレーションデータセンタ12Kへ送信する。
シミュレーションデータセンタ12Kへ送信されたシミュレーション状況データ111は、シミュレーションデータセンタ12Kで受信され、シミュレーションデータセンタ12K側で報告書を作成する際の報告書データとして利用される。また、シミュレーション状況データ111は、改造規模等の判断にも使用することができ、保守にかかる費用を算出する際に参照される。
このように構成された運転訓練装置11Jでは、遠隔操作管理手段109がシミュレーションデータセンタ12Kから送信された遠隔操作情報を遠隔受信することができるので、受信した遠隔操作情報を演算処理手段23が受け取ることによって、遠隔操作情報に対応した操作を実行することができる。つまり、シミュレーションデータセンタ12Kから遠隔で運転訓練装置11Jを操作することができる。
尚、シミュレータ計算機17Cは、シミュレータ計算機17に対して、遠隔操作管理手段109をさらに備える構成と説明したが、シミュレータ計算機17Cには、シミュレータ計算機17A,17Bに対して、遠隔操作管理手段109をさらに備える構成のシミュレータ計算機も包含されるものとする。
図41に発電プラント運転訓練システム10Kにおけるシミュレーションデータセンタ12Kの構成概略図を示す。
シミュレーションデータセンタ12Kは、運転訓練装置11Jに対して、保守サービスを提供し得るように構成される。図41によれば、シミュレーションデータセンタ12Kは、シミュレーションデータセンタ12Iに対して、運転訓練用データサーバ27Aの代わりに運転訓練用データサーバ27Cを備える点で相違する。
そして、運転訓練用データサーバ27Cは、運転訓練用データサーバ27に対して、遠隔操作入力手段および表示手段としての管理端末113と、インターネットホームページ(以下、Webサイトとする)または電子メールの送受信を管理するWeb/メール管理手段114と、運転訓練装置11の機能を実現し保守の際のシミュレーション動作を検証する動作検証手段115とをさらに備える。
また、シミュレーションデータセンタ12Kにおいては、運転訓練用データサーバ27CのDL料金計算手段33が、料金計算手段として保守サービス提供に対する料金についても計算を行う。料金計算の際には、料金算出DB101および後述するサービス規定データ118が参照され、計算結果は、使用料金DB102に記録され保存される。
一方、運転訓練用データサーバ27Cの記録手段30には、シミュレーションデータセンタ12Iにおける運転訓練用データサーバ27の記録手段30に対して、運転訓練装置11の保守に関する情報を記録し格納する保守情報DB117と、保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データ118とがさらに格納される。
運転訓練用データサーバ27Cの記録手段30に格納される保守情報DB117は、保守に関する情報として、ソフトウエアの不適合修正データ、類似の調査結果報告、OSのアップデータ等のユーザの保守サービス要求に依存しない情報、すなわち、シミュレーションデータセンタ12K側が主導となる情報を有する(以下、保守情報とする)。保守情報DB117が有する保守情報は、複数種類のDBとして格納される。
保守情報DB117が有するDBには、対象ユーザ別に全ユーザ共通の保守情報を格納する共通シミュレーションDB120と、模擬するプラントに固有の保守情報を格納するプラント固有シミュレーションDB121と、特定のユーザに対する保守情報を格納するユーザ固有シミュレーションDB122とがある。
サービス規定データ118には、例えば、改造規模等のパラメータの変更程度と保守費用との関係といった保守サービスを提供する上でのサービス規定が記録される。サービス規定データ118は、DL料金計算手段33が保守費用を算出する際に参照される。
管理端末113は、シミュレーションデータセンタ12K側の保守作業員が操作する端末である。保守作業員は、管理端末113から入力操作することで、遠隔にある運転訓練装置11Jを操作することができる。また、入力操作に対する応答は、管理端末113に表示されるので、保守作業員は自分の入力操作とその応答とを確認することで保守サービスを行うことができる。
また、保守作業員は、管理端末113からユーザ側の運転訓練装置11Jを遠隔操作して、状況データとして、作成され保存されるシミュレーション状況データ111の採取を行うことができる。
採取したシミュレーション状況データ111は、顧客情報DB34に保存される。シミュレーション状況データ111は、シミュレーションデータセンタ12K側で報告書を作成する際の報告書データとして利用される一方、保守情報DB117に類似の調査結果報告として登録される。作成された報告書は、電子メール等でユーザに送信される。
Web/メール管理手段114は、データ受信手段65が受信した保守サービスの要求を保存し、管理する。保守サービス要求は、運転訓練装置11J側のユーザがシミュレーションデータセンタ12K側のWebサイトにアクセスして、アクセスしたWebサイトから通信ネットワーク13を介して送信することができる。または、運転訓練装置11J側のユーザが自己の電子メールアドレス等から電子メールで通信ネットワーク13を介して送信することもできる。
従って、シミュレーションデータセンタ12K側では、Web/メール管理手段114に保存された保守サービス要求を確認することができる。確認した保守サービス要求は、保守作業員が管理端末113を入力操作することにより、Web/メール管理手段114から読み出して顧客情報DB34に保存することができる。顧客情報DB34への保存は、顧客別に行う。
保守サービスにかかる費用は、サービス規定データ118に定められた規定に基づき改造規模等のパラメータを基にDL料金算出手段33が料金計算行程を行うことで算出される。
料金算出行程は、顧客情報を記録した顧客情報DB34およびサービス規定データ118を参照し、参照したサービス規定データ118に基づき、保守サービスの提供に際する料金を計算する。計算された保守費用は、保守作業員が管理端末113を入力操作することにより、ユーザに電子メール等で送信して請求することができる。
動作検証手段115は、運転訓練装置11の機能を実現したものであり、保守作業員が動作検証手段115を操作することにより、シミュレーションを実行することができる。従って、保守作業員は、運転訓練装置11J側からの保守サービス要求を受け付けた後、保守サービス要求の対象となる運転訓練装置11Jをシミュレーションデータセンタ12K側から遠隔で操作してシミュレーション状況データ111の採取を行い、採取したシミュレーション状況データ111を使用してシミュレーションデータセンタ12K側の動作検証手段115を操作することで、運転訓練装置11Jにおけるシミュレーション動作の動作検証を行うことができる。
このように構成されるシミュレーションデータセンタ12Kによれば、シミュレーションデータセンタ12Kから遠隔操作情報を運転訓練装置11Jに伝送することができ、遠隔で運転訓練装置11Jの操作を行うことができる。従って、保守作業を行う作業員を現地に派遣することなく、保守作業を行うことができる。
また、シミュレーションデータセンタ12K側に動作検証手段115を備えるので、ユーザ側の使用スケジュール等の制約により運転訓練装置11Jを操作し得ない事情があるときであっても、シミュレーション状況データ111を受信して取得しておけば、動作検証手段115を使用して必要な調査、解析をシミュレーションデータセンタ12K側で行うことができる。
さらに、シミュレーションデータセンタ12K側で保守情報DB117を構築し、運転訓練装置11Jから情報の検索、閲覧、DL可能な状態におく(アップロードする)ことにより、シミュレーションデータセンタ12K側は、運転訓練装置11J(ユーザ)側に対し保守情報および保守サービス情報を早期かつ簡便に提供できる。
一方、開設したWebサイトに、例えば、図42に示すような運転訓練装置11Jのユーザからの保守サービス要求を受け付けるページを用意することで、シミュレーションデータセンタ12K側では、運転訓練装置11Jのユーザからの保守サービス要求を随時受け付けることができる。
また、運転訓練装置11Jのユーザからの保守サービス要求を受け付けるページの構成を例えば、図42に示すように、予め保守作業に必要なシミュレータ特有情報を選択式にすることで、保守作業時に必要な事項の記入漏れを防止するとともに、保守サービス要求の入力をより簡単にすることができる。尚、見積時に必要となる改造規模については改造キーワードとしてその内容、個数を、選択、入力することによって示すことが可能となる。
ここで、選択式とは、ページに記載される必要なシミュレータ特有情報の各項目について、起こり得る複数の状態を事前に記載しておき、まず、それぞれの各項目について該当する状態を択一的に選択することで記入を受け付ける。そして、択一的に選択されて記入されたシミュレータ特有情報の各項目の状態をシミュレーションデータセンタ12K側で取得する方法をいう。
さらに、機能拡張、改良、不適合改修等によりソフトウェア改造作業が必要になった場合においても、シミュレーションデータセンタ12K側から遠隔操作でソフトウェアの改造作業を行うこともできる。そして、改造後のソフトウェアは、シミュレーションデータセンタ12K側に送信して保存することができ、必要があれば、保存した改造後のソフトウェアについても、アップロードして、運転訓練装置11J側からDL可能な状態におくこともできる。
他方、DL料金計算手段33が参照する料金算出DB101をDL時のみではなく、保守サービス(例えば、不適合調査依頼、ソフトウェア改造依頼、サービス規定の確認依頼、見積依頼等)にも対応した形式に構築すれば、DL料金計算手段33が保守サービスに対して課金する料金の計算を行うことができる。
尚、管理端末113および動作検証手段115は、運転訓練用データサーバ27Cが備えているが、シミュレーションデータセンタ12K側に備えられているのであれば、運転訓練用データサーバ27Cに備えられていなくても良い。
発電プラント運転訓練システム10Kによれば、運転訓練装置11J側のユーザが運転訓練装置11Jから保守サービスの要求をシミュレーションデータセンタ12K側が開設したWebサイトまたは電子メール送信することによりシミュレーションデータセンタ12Kに伝えることができる。
また、シミュレーションデータセンタ12K側では、保守サービス要求を受け付けるWebサイトのページの構成を、例えば、図42に示すように予め保守作業に必要なシミュレータ特有情報を選択式にすることで、保守作業時に必要な事項の記入漏れを防止するとともに、保守サービス要求の入力をより簡単にすることができる。そして、見積時に必要となる改造規模については、改造キーワードとしてその内容、個数を、選択、入力することによって示すことができる。
さらに、保守サービス要求を受け取ったシミュレーションデータセンタ12K側では、保守作業を行う時に、シミュレーションデータセンタ12Kから遠隔操作で運転訓練装置11Jを操作することができるので、遠隔の運転訓練装置11Jまで出張することなく保守作業を行うことができる。
さらにまた、ユーザ側の使用スケジュール等の制約により運転訓練装置11Jを遠隔操作し得ない事情がある場合においても、シミュレーションデータセンタ12K側に動作検証手段115を備えるので、シミュレーション状況データ111を取得さえすれば、必要な調査、解析をシミュレーションデータセンタ12K側で行うことができる。
一方、DL料金計算手段33は、運転訓練装置11J(ユーザ)側が運転訓練用データをDLする際だけでなく、保守サービス提供に対して課金する料金の計算を行うことができる。
また、シミュレーションデータセンタ12K側で保守情報DB117を構築し、アップロードすることにより、シミュレーションデータセンタ12K側は、運転訓練装置11J(ユーザ)側に対し保守情報および保守サービス情報を早期かつ簡便に提供できる。
他方、運転訓練装置11J(ユーザ)側では、保守作業の必要が生じても、シミュレーションデータセンタ12K側が調査、解析に必要なシミュレーション状況データ111を取得してしまえば、それ以降は、運転訓練装置11Jを自由に使用することができる。
また、シミュレーションデータセンタ12K側で保守情報がアップロードされるので、必要な保守情報は、運転訓練装置11J側で閲覧またはDLすることにより早期かつ簡便に取得することができる。
以上、本発明に係る発電プラントの運転訓練システム、この運転訓練システムにおける運転訓練サービスおよび保守サービス提供方法によれば、予めDLが許可された運転訓練用データをシミュレーションデータセンタ12からDLして運転訓練装置11に保存し、運転訓練実施時には、運転訓練装置11が保存した運転訓練用データを読み出して実行することで運転訓練を行うことができる。
従って、運転訓練を行う発電プラントの種類が複数あっても、各発電プラントについての運転訓練用データをシミュレーションデータセンタ12からDLしておけば、1台の運転訓練装置11で複数種類の発電プラントの運転訓練を実施することが可能となり、運転訓練装置11側では、設備の導入・維持・管理に必要な費用を節減することができる。
また、予め必要な運転訓練用データはDLしておくので、運転訓練時に通信ネットワーク13を介したデータの授受が不要となる。従って、従来の発電プラント運転訓練システムにおいて生じていた運転訓練実施中の通信コストを削減でき、発生する通信コストは、運転訓練実施前に行う運転訓練用データのDL時だけとなるので、通信コストを節減することができる。
さらに、従来の発電プラント運転訓練システムのように、運転訓練時にデータの授受を通信ネットワーク13を介して行わないので、データ通信速度の変動に起因するリアルタイム性の欠乏を生じることなく、実機を想定した運転訓練として十分なリアルタイム性を確保できる。
さらにまた、運転訓練装置11側にインストラクタ端末52を備える場合では、インストラクタ端末52にインストラクタ制御データ60をDLして記録手段53に保存するので、DLしたインストラクタ制御データ60をインストラクタ端末52の演算処理手段56が、読み出すことができ、インストラクタ端末52をインストラクタ手段として機能させることができる。
尚、インストラクタ手段をシミュレーションデータセンタ12側に備えることもできるので、運転訓練装置11に指導員が居ない場合においても、シミュレーションデータセンタ12側から指導員を運転訓練装置11側に派遣することなく、運転訓練員の指導を行うことができる。つまり、シミュレーションデータセンタ12から運転訓練装置11に対して運転訓練のインストラクタ機能を提供することができる。
一方、第3のシミュレーション実行手順(本発明に係る運転訓練システムにおける運転訓練サービス提供方法)を行えば、シミュレーションデータセンタ12側では、シミュレーションデータセンタ12に保存された運転訓練結果、すなわち、運転訓練結果DB62を用いて、運転訓練員の教育履歴を管理したり、訓練結果を採点し評価することができる。
また、シミュレータデータセンタ12側で、運転訓練員の教育履歴の管理が可能となるので、運転訓練装置11側の指導員または運転訓練員の管理者は、教育履歴データの管理をシミュレータデータセンタ12側に代行してもらうこととなり、運転訓練装置11側では、運転訓練員の教育に要する手間および費用を削減することができる。
さらに、採点結果は、ユーザである運転訓練装置11側の運転訓練員の指導員または管理者に通信ネットワーク13を経由して送信することができるので、ユーザである運転訓練装置11に通知し、提供することができる。
他方、信号切替手段75を備える場合には、実機運転操作盤72により運転訓練における運転操作を行うことができ、より実機の即した環境下での運転訓練の実施を行うことができる。
また、制御用コンピュータや制御盤を実際に備えない場合においても、制御用コンピュータを模擬する制御用コンピュータモデルデータ79や制御盤モデルデータ83を運転訓練装置11にDLすることで、制御用コンピュータや制御盤を備えるプラントを模擬した運転訓練を行うことができる。
さらに、運転訓練装置11がリプレイ表示手順を実行することにより、プラント実機である実機制御装置73の挙動をリプレイ表示することができる。従って、実際の実機制御装置73の動作に忠実なシミュレーションを実現することができ、より実機に即した運転訓練を行うことができる。
さらにまた、シミュレーションデータセンタ12では、運転訓練装置11に運転訓練用データを配信する際および運転訓練装置11への保守サービス提供の際の料金を自動的に計算することができる。
一方、シミュレーションデータセンタ12側からの保守サービス提供の際に、シミュレーションデータセンタ12から遠隔で運転訓練装置11の操作を行うことができるので、保守作業を行う作業員を現地に派遣することなく、保守作業を行うことができる。
また、シミュレーションデータセンタ12側に動作検証手段115を備える場合には、ユーザ側の使用スケジュール等の制約により運転訓練装置11を操作し得ない事情があるときであっても、シミュレーション状況データ111を受信して取得しておけば、動作検証手段115を使用して必要な調査、解析をシミュレーションデータセンタ12側で行うことができる。
さらに、シミュレーションデータセンタ12側で保守情報DB117を構築し、運転訓練装置11から情報の検索、閲覧、DL可能な状態におく(アップロードする)ことにより、シミュレーションデータセンタ12側は、運転訓練装置11(ユーザ)側に対し保守情報および保守サービス情報を早期かつ簡便に提供でき、運転訓練装置11側は、必要な保守情報および保守サービス情報を早期かつ簡便に取得できる。
さらにまた、開設したWebサイトに、運転訓練装置11のユーザからの保守サービス要求を受け付けるページを用意することで、シミュレーションデータセンタ12側では、運転訓練装置11のユーザからの保守サービス要求を随時受け付けることができる。
運転訓練装置11のユーザからの保守サービス要求を受け付けるページの構成を、例えば、図42に示すように、予め保守作業に必要なシミュレータ特有情報を選択式にすることで、保守作業時に必要な事項の記入漏れを防止するとともに、保守サービス要求の入力をより簡単にすることができる。また、見積時に必要となる改造規模については改造キーワードとしてその内容、個数を、選択、入力することによって示すことが可能となる。
尚、電子データの保存される場所は、必要な処理の実行する上で妨げとならない範囲で任意に選択してできる。例えば、運転訓練結果DB62を図外の電子データ記録手段に記録して保存したり、DLした運転訓練用シミュレーションDB14を運転訓練装置11におけるシミュレーション計算機17のデータ記録手段21ではなく、シミュレーション計算機17が読み出し可能な電子データ記録手段に記録して保存していても構わない。
10(10A〜10K)…発電プラント運転訓練システム、11(11A〜11J)…運転訓練装置、12(12A〜12K)…シミュレーションデータセンタ、13…通信ネットワーク、14…運転訓練用シミュレーションDB、16…セキュリティ管理手段、17(17A〜17C)…シミュレーション用計算機、18…運転訓練操作装置(運転訓練操作手段)、19…管理端末、21…データ記録手段、22…DLデータ伝送手段、23…演算処理手段、24…I/F手段、25…ディスプレイ(表示手段)、26…セキュリティ管理手段、27(27A〜27C)…運転訓練用データサーバ、30…記録手段、31…データ伝送手段、32…アクセス管理手段、33…DL料金計算手段(料金計算手段)、34…顧客情報DB、36,36A,36B,36C…第1の運転訓練用データ、37,37A,37B,37C…第2の運転訓練用データ、38,38A,38B,38C…第3の運転訓練用データ、43…プロセスモデルデータ、45…ロジックモデルデータ、46…シミュレーション制御データ、47…I/ODB、48…マルファンクションDB、49…スケジューリングファイル、52…インストラクタ端末、53…記録手段、54…DLデータ伝送手段、56…演算処理手段、57…I/F手段、58…表示手段、59…入力手段、60…インストラクタ制御データ、62…運転訓練結果DB、63…データ送信手段、65…データ受信手段、67…リアルタイム伝送手段、68…インストラクタ用端末、70…管理手段、72…実機運転操作盤、73…実機制御装置、75…信号切替手段、77…信号経路切替部、79…制御用コンピュータモデルデータ、81…運転操作・表示装置、83…制御盤モデルデータ、85…発電設備、86…実測値データ、87…データ収集装置、89…リプレイ画像データ、90…リプレイデータ、91…変換テーブル、93…初期画面、95…リプレイデータ取得画面、96…リプレイデータ一覧画面、97…変換テーブル取得画面、98…リプレイ画像データ生成画面、99…リプレイ画像データ表示設定画面、101…料金算出DB、102(102A〜102D)…使用料金DB、104…料金算出DBのDL欄、106…使用積算時間計算手段、107…使用積算時間DB、109…遠隔操作管理手段、111…シミュレーション状況データ、113…管理端末、114…Web/メール管理手段、115…動作検証手段、117…保守情報DB、118…サービス規定データ、120…共通シミュレーションDB、121…プラント固有シミュレーションDB、122…ユーザ固有シミュレーションDB。
Claims (18)
- 少なくとも1台以上の運転訓練装置と、運転訓練装置に運転訓練用データを提供するシミュレーションデータセンタとを具備し、運転訓練装置とシミュレーションデータセンタとは、通信ネットワークを介して電子データの授受が可能に構成されており、
前記運転訓練装置は、シミュレーションを実行するシミュレーション計算機を備え、前記シミュレーションデータセンタからダウンロードした運転訓練用データを前記シミュレーション計算機が実行することにより、シミュレーションによる運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする発電プラント運転訓練システム。 - 前記運転訓練装置側に運転訓練員を指導する指導員が操作を行う少なくとも1以上のインストラクタ手段を備えることを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記シミュレーションデータセンタ側に運転訓練員を指導する指導員が操作を行う少なくとも1以上のインストラクタ手段を備えることを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記シミュレーションデータセンタは、外部から電子データを受信し、受信したデータを記録手段に記録するデータ受信手段と、記録手段に保存された電子データを外部に送信可能に構成されたデータ伝送手段とを備え、
前記データ受信手段が前記運転訓練装置側で行われた運転訓練結果を受信可能に構成される一方、前記データ伝送手段は、受信した運転訓練結果に基づき採点された採点結果を前記シミュレーションデータセンタ側から前記運転訓練結果の送信元に送信可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。 - 前記運転訓練装置は、信号伝送経路を、実機運転操作盤から実機制御装置までおよびシミュレーション計算機までの一方に切り替え自在な信号切替手段を備え、前記実機運転操作盤を運転訓練に使用可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記運転訓練装置は、ダウンロードした運転訓練用データに制御用コンピュータをシミュレーションする制御用コンピュータモデルデータを有し、制御用コンピュータを模擬した運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記運転訓練装置は、ダウンロードした運転訓練用データに制御盤の機能をシミュレーションにより実現する制御盤モデルデータを有し、実機では制御盤に表示されるプラント監視用データを、表示手段に模擬表示して運転訓練を行い得るよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記運転訓練装置は、実測値データおよびリプレイデータのデータ変換を行う際に使用されるデータ変換テーブルのダウンロードと、
前記リプレイデータおよび変換テーブルからのリプレイ画像データの作成と、
作成されたリプレイ画像の再生とを可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。 - 前記運転訓練装置は、外部から電子データを受信し、受信したデータをデータ記録手段に記録するダウンロードデータ伝送手段と、
データ記録手段に保存された電子データを外部に送信可能に構成されたデータ送信手段とを備え、
このデータ送信手段は、前記運転訓練装置で行った運転訓練結果を前記シミュレーションデータセンタ側に送信可能に構成する一方、
前記ダウンロードデータ伝送手段は、運転訓練結果に基づいて前記シミュレーションデータセンタ側で採点された採点結果を前記シミュレーションデータセンタ側から受信可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。 - 前記シミュレーションデータセンタは、電子データを前記運転訓練装置に配信する運転訓練用データサーバを備え、
この運転訓練用データサーバは、ダウンロード要求のあった運転訓練用データをダウンロード要求のあった運転訓練装置に配信する際の料金を計算する料金計算手段を備えており、
この料金計算手段は、料金算出データベースおよび顧客情報データベースを参照し、前記シミュレーションデータセンタが前記運転訓練装置に配信するデータ量、ダウンロード回数および使用期間並びに、前記データ受信手段が受信した前記運転訓練装置に配信された前記運転訓練用データの使用積算時間のうちの少なくとも一つに応じて課金した料金をデータ配信先の運転訓練装置側に請求するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。 - 前記シミュレーションデータセンタは、前記運転訓練装置に電子データを配信する運転訓練用データサーバを備え、この運転訓練用データサーバの記録手段には、前記運転訓練装置の保守に関する情報を記録し格納する保守情報データベースと、保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データとが格納されており、前記保守情報データベースおよびサービス規定データをアップロードして前記運転訓練装置側に保守情報および保守サービス情報を提供可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。
- 前記シミュレーションデータセンタは、電子データを前記運転訓練装置に配信する運転訓練用データサーバを備え、
この運転訓練用データサーバは、保守サービス要求のあった運転訓練装置側に保守サービスを提供する際の料金を計算する料金計算手段を備えており、
この料金計算手段は、顧客情報を記録した顧客情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データを参照して提供する保守サービスの料金を計算することを特徴とする請求項1記載の発電プラント運転訓練システム。 - 運転訓練装置側でシミュレーション実行手順の実行に必要な運転訓練用データを前記シミュレーション実行手順の実行に先立って配信する運転訓練用データ配信手順であり、
この運転訓練用データ配信手順は、ダウンロード要求を受信すると、ダウンロード要求内容を確認してダウンロードを許可するか否かを判定するダウンロード可否判定行程と、
ダウンロード可否判定行程の判定結果を運転訓練装置に送信して通知するダウンロード可否判定結果通知送信行程と、
ダウンロードを許可した場合にダウンロード要求のあった運転訓練用データを送信する料金を計算する料金計算行程と、
ダウンロードを許可した場合にダウンロード要求のあった運転訓練用データを運転訓練装置に送信するダウンロード要求運転訓練用データ送信行程とを備えることを特徴とする発電プラント運転訓練サービス提供方法。 - ダウンロード要求運転訓練用データ送信行程は、運転訓練装置側に変換テーブルを配信する変換テーブル配信ステップを有することを特徴とする請求項13記載の発電プラント運転訓練サービス提供方法。
- 運転訓練装置側でシミュレーション実行手順を実行する際に、シミュレーションデータサーバ側から運転訓練装置側でシミュレーション実行手順を実行している運転訓練員の指導を行うインストラクタ制御処理行程を行うことを特徴とする請求項13記載の発電プラント運転訓練サービス提供方法。
- 運転訓練装置側からの保守サービス要求を受け付けた後、保守サービス要求の対象となる運転訓練装置をシミュレーションデータセンタ側から遠隔で操作してシミュレーション状況データの採取を行い、採取したシミュレーション状況データを使用してシミュレーションデータセンタ側でシミュレーション動作の動作検証を行うことを特徴とする発電プラント運転訓練システムの保守サービス提供方法。
- シミュレーションデータセンタ側が保有する運転訓練装置の保守に関する情報を記録し格納する保守情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データをアップロードして運転訓練装置側に保守情報および保守サービス情報を提供することを特徴とする発電プラント運転訓練システムの保守サービス提供方法。
- 運転訓練装置側からの保守サービス要求を受け付けた後、保守サービス要求のあった運転訓練装置側に保守サービスを提供し、保守サービスの提供に際する料金を算出する料金計算行程であり、この料金計算行程は、顧客情報を記録した顧客情報データベースおよび保守サービスを提供する上での規定を記録したサービス規定データを参照し、参照したサービス規定に基づき、保守サービスの提供に際する料金を計算することを特徴とする発電プラント運転訓練システムの保守サービス提供方法。
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