JP2002351532A - シミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラム - Google Patents

シミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラム

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JP2002351532A
JP2002351532A JP2001157229A JP2001157229A JP2002351532A JP 2002351532 A JP2002351532 A JP 2002351532A JP 2001157229 A JP2001157229 A JP 2001157229A JP 2001157229 A JP2001157229 A JP 2001157229A JP 2002351532 A JP2002351532 A JP 2002351532A
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秋雄 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントのシミュレーションを行なうシミュ
レータのデータを有効に活用し、シミュレータの保守を
迅速に行なう。 【解決手段】 このシミュレータシステムは、プラント
のシミュレーションを行なうシミュレータ110を用い
てプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネッ
トワーク170上に公開するシミュレータシステムであ
って、ユーザが訓練サイトにアクセスしてシミュレータ
110にプラントのシミュレーションを行なわせて、運
転訓練を行なったときに発生したエラーの情報あるいは
ユーザの疑問を保守依頼として受け付け、この保守依頼
に対する支援情報を提供する保守サイトをネットワーク
170に公開するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラントをコン
ピュータ上でシミュレーションするシミュレータを用い
たシミュレータシステムに関し、特にシミュレータの遠
隔保守および運転訓練を支援するためのシミュレータシ
ステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサル
タント方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば火力発電、水力発電、原子力発
電、風力発電等の発電プラントや、化学、汚水処理、廃
棄物処理などのプラントが全国各地に設置されている。
【0003】現在では、上記プラントをシミュレーショ
ンするシミュレータを用いて、プラントを運転操作する
オペレータの運転訓練や事象の学習などを行なうシステ
ム(以下シミュレータシステムと称す)が使われてい
る。
【0004】このシミュレータシステムにおいて、シミ
ュレーションした結果のレビューや疑問点の解決などに
そのデータを使うことが考えられるが、このためにはデ
ータの整理や判断が必要となり、現実のシステムでは、
データが必ずしも有効に利用あるいは処理されていな
い。
【0005】このシミュレータシステムでは、実際に発
生したことのない、発生確立の極めて小さい事象も訓練
対象としているため、その動作に疑問が生じる場合があ
る。
【0006】この場合、シミュレータ自体の精度の問題
の他、模擬対象としたシステム動作の解釈の違いによる
もの、あるいはシミュレータの模擬範囲外などがある。
【0007】すなわち、例えば運転訓練用のシミュレー
タにおいては実時間かあるいは実時間以上のスピードで
事象をシミュレーションする必要があるため、詳細に模
擬できる領域と訓練としての精度は満足するものの近似
を必要とする領域がある。また、シミュレータの精度と
して全ての領域をカバーするわけでなく、訓練上使わな
い領域は必要なく模擬範囲外となる。
【0008】しかし、現行のシミュレータシステムで
は、システムの単純化のためこれらの模擬範囲が制限さ
れており、主要なパラメータや領域についてのみ示され
る。また、複雑な事象をシミュレーションするような場
合は、主要なパラメータや領域でさえも表示するよう設
定をすることは難しい。
【0009】また、例えば原子力発電プラントにおける
原子炉水位の過渡的応答などについては、水位の変化に
は種々の要因が入っており、新しい事象の組み合わせの
ようなときは、プラントの監視パラメータだけでの判断
では解釈が難しい場合がある。例えば、原子炉とタービ
ンを連絡する主蒸気管に設けられる主蒸気隔離弁が閉じ
たような場合では、流出する蒸気がないため、給水があ
る場合は水位が上昇するし給水がない場合でも崩壊熱の
加熱による膨張で水位が増加する場合がある。
【0010】このような場合、その動作状況を説明する
ものとして、動作概要を記述したメモなどを設計側に送
付していた。設計側では、これら送付資料を検討し、シ
ミュレータの動作状況の解釈を行ない利用者に回答して
いた。
【0011】シミュレータ動作に対する疑問を示した資
料は、断片的なものであり、利用者からの情報を基に系
統特性を検討するか、あるいは設計側の持っているシス
テムで再現してみたりしてシミュレータの動作状況を把
握していた。
【0012】この結果、詳細な内容については、現地に
保守員を派遣してシステムを修正しており、事象の説明
やモデルの調整が完了するまでに多くの時間がかかって
いた。
【0013】一方、シミュレータを使ったプラントの運
転訓練を行なう場合、その訓練結果を評価する必要があ
る。
【0014】訓練結果の自動的な評価を行なう装置とし
て、例えば特許第2915522号公報に、シミュレー
タの操作履歴のデータとその操作すべき条件の基準デー
タからその操作が妥当であるかどうかの判定を行なう判
定機能を備えた「運転訓練評価支援装置」が記載されて
いる。
【0015】この運転訓練評価支援装置の場合、判定機
能単体がシミュレータと同じ場所に配置されている場合
は、時刻に応じて訓練・操作結果を評価できるという利
点があるものの、操作結果を評価して適切な訓練方法や
学習のための事例などを提示するといった利用には不向
きであった。
【0016】また、シミュレータを用いたプラントの運
転訓練では、事後評価・復習が重要であるが、これらを
有効に行なうためには運転訓練のインストラクターが訓
練結果を次の運転訓練の対象者にフィードバックし、何
を学習すべきかを明確にすることが重要である。
【0017】しかし、例えば、インストラクターが、エ
ラーを抽出したとしても、それを分析し適切な教材を作
ったり、あるいは既存の教材から適切なものを選定する
作業をインストラクターが都度履行するため、インスト
ラクターにかかる負担が大きいというのが現状である。
【0018】現在では、特に、各サイトにシミュレータ
が設置され、日常的に訓練が行なわれており、インスト
ラクターが新たな訓練カリキュラムを作成することは多
大な困難を伴う。
【0019】インストラクターが摘出した操作エラーに
ついては、訓練を受けている訓練生がこまめにメモした
り、あるいはインストラクター自身が自分の頭の中に記
憶しておくようにしているが、多くは訓練生に対する指
摘事項として指導した後は、その情報が消えてしまい、
定量的な評価や、訓練生および運転作業員の操作エラー
の特徴把握等に恒常的情報として利用することは難しか
った。
【0020】また、訓練生の過去の訓練履歴と共に操作
エラーを蓄積していないため、事前にあるいは訓練期間
中の途中で操作エラーの傾向を定量的に把握できず訓練
で重点を置くべき個所が明確にならない。このため、ど
の訓練生にも画一的に同じような内容の学習や訓練を行
なってしまい、効果的な訓練を行なうことが困難であっ
た。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するためになされたもので、シミュレータのデ
ータを有効に活用し、シミュレータの保守を迅速に行な
うことのできるシミュレータシステム、コンピュータ、
シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログ
ラムを提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明のシミュレータシステムは、プ
ラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用い
てプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネッ
トワーク上に公開するシミュレータシステムにおいて、
前記ネットワークに接続された情報端末からユーザが前
記訓練サイトにアクセスして前記シミュレータによるプ
ラントの運転訓練を行なう中で発生したエラーの情報ま
たはユーザの疑問についての保守依頼を受け付ける手段
と、受け付けたエラーの情報または保守依頼を分析し、
前記シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーか
のエラー種別を判定するエラー種別判定手段と、前記エ
ラー種別判定手段により判定されたエラー種別に応じた
支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信する手段
とを具備したことを特徴としている。
【0023】請求項2記載の発明のコンピュータは、ネ
ットワークに接続されたコンピュータにおいて、プラン
トのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓
練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイ
トをネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作に
より前記シミュレータがシミュレーションしたデータを
収集するデータ収集手段と、ユーザが前記シミュレータ
の動作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関す
る支援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を
行なうための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様
情報作成手段と、前記作業要求仕様情報作成手段により
作成された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じ
て支援先へ送信する手段とを備したことを特徴としてい
る。
【0024】請求項3記載のコンピュータは、請求項2
記載のコンピュータにおいて、支援先からネットワーク
を通じて送られてきた支援情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュ
レータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理
する評価レポート管理手段と、前記支援情報を管理する
コンサルタント管理手段と、これら支援情報および評価
情報を所望に応じて画面表示するための制御を行なう表
示制御手段とを具備したことを特徴としている。
【0025】請求項4記載の発明のコンピュータは、ネ
ットワークに接続されたコンピュータにおいて、前記ネ
ットワークを通じて、プラントのシミュレーションを行
なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練
を行なわせるための訓練サイトから保守依頼を受け付け
る保守サイトを公開する手段と、前記保守サイトに受け
付けられた保守依頼を依頼内容に応じて分類する受信情
報評価部と、前記受信情報評価部により保守依頼から分
類されたシミュレータの動作に関する疑問がユーザによ
る操作エラーかシミュレータそのものの動作エラーかを
判定するコメント評価部と、前記コメント評価部により
判定されたエラーおよび前記受信情報評価部により保守
依頼から分類された訓練支援依頼を分析して、予めデー
タベースに保持されている情報の中から該当支援情報を
提供する訓練支援部とを具備したことを特徴としてい
る。
【0026】請求項5記載の発明のシミュレータの保守
・コンサルタント方法は、プラントのシミュレーション
を行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行
なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するステ
ップと、この訓練サイトを利用してプラントの運転訓練
を行なったユーザからの保守依頼をネットワーク上に公
開した保守サイトにて受け付けるステップと、前記保守
サイトで受け付けた保守依頼を分析し、前記シミュレー
タの不具合かユーザによる操作エラーかのエラー種別を
判定するステップと、判定したエラー種別に応じた支援
処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信するステップ
とを有することを特徴としている。
【0027】請求項6記載の発明のプログラムは、ネッ
トワークに接続されたコンピュータに処理を実行させる
プログラムにおいて、前記コンピュータを、プラントの
シミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生
にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトを
ネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作により
前記シミュレータがシミュレーションしたデータを収集
するデータ収集手段と、ユーザが前記シミュレータの動
作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関する支
援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を行な
うための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様情報
作成手段と、前記作業要求仕様情報作成手段により作成
された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じて支
援先へ送信する手段として機能させるためのプログラム
である。
【0028】請求項7記載の発明のプログラムは、請求
項6記載のプログラムにおいて、前記コンピュータを、
支援先から送られてきた支援情報を受信する受信手段
と、前記受信手段により受信された支援情報のうち、シ
ミュレータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および
管理する評価レポート管理手段と、前記支援情報を管理
するコンサルタント管理手段と、これら支援情報および
評価情報を所望に応じて画面表示するための制御を行な
う表示制御手段として機能させるためのプログラムであ
る。
【0029】請求項8記載の発明のプログラムは、ネッ
トワークに接続されたコンピュータに処理を実行させる
プログラムにおいて、前記コンピュータを、プラントの
シミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生
にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトを
ネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作により
前記シミュレータがシミュレーションした内部データ、
表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転
データを記録する手段と、前記シミュレータ運転データ
とこれに対するコメントを保守依頼として、ネットワー
ク上の保守サイトに送信する手段と、前記保守サイトか
ら前記ネットワークを通じて返信されてきた回答デー
タ、保守データ、あるいはプログラムを受信する手段
と、受信された回答データ、保守データ、あるいはプロ
グラムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更
新する手段として機能させるためのプログラムである。
【0030】請求項9記載の発明のシミュレータの保守
・コンサルタント方法は、ネットワークに接続されたコ
ンピュータが、プラントのシミュレーションを行なうシ
ミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行な
わせるための訓練サイトをネットワーク上に公開するス
テップと、訓練生の操作により前記シミュレータがシミ
ュレーションした内部データ、表示データおよび操作デ
ータからなるシミュレータ運転データを記録するステッ
プと、前記シミュレータ運転データとこれに対するコメ
ントを保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに
送信するステップと、前記保守サイトから前記ネットワ
ークを通じて返信されてきた回答データ、保守データ、
あるいはプログラムを受信するステップと、受信された
回答データ、保守データ、あるいはプログラムにて訓練
サイトのデータあるいはプログラムを更新するステップ
とを有することを特徴としている。
【0031】請求項10記載の発明のシミュレータシス
テムは、プラントのシミュレーションを行なうシミュレ
ータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サ
イトをネットワーク上に公開するシミュレータシステム
において、前記ネットワークに接続された情報端末から
前記訓練サイトにアクセスした訓練生により前記シミュ
レータを動作させてシミュレーションされたプラントの
運転訓練のデータを記録する記録手段と、前記記録手段
によって記録されたプラントの運転訓練のデータと予め
設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操
作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出する手段
と、抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力す
る手段と、抽出された問題点を改善するための訓練方法
あるいは訓練教材を出力する手段とを具備したことを特
徴としている。
【0032】請求項11記載の発明のプログラムは、ネ
ットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させ
るプログラムにおいて、前記コンピュータを、プラント
のシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラ
ントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワー
ク上に公開する手段と、前記ネットワークに接続された
情報端末から前記訓練サイトにアクセスした訓練生によ
り前記シミュレータを動作させてシミュレーションされ
たプラントの運転訓練のデータを記録する記録手段と、
前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練の
データと予め設定されている基準データとを比較して訓
練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を
抽出する手段と、抽出された問題点の理由と適切な運転
操作を出力する手段と、抽出された問題点を改善するた
めの訓練方法あるいは訓練教材を出力する手段として機
能させるためのプログラムである。
【0033】請求項12記載の発明のシミュレータの保
守・コンサルタント方法は、ネットワークに接続された
コンピュータが、プラントのシミュレーションを行なう
シミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行
なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する
ステップと、訓練生の操作により前記シミュレータがシ
ミュレーションしたプラントの運転訓練のデータを記録
するステップと、記録されたプラントの運転訓練のデー
タと予め設定されている基準データとを比較して訓練生
の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出
するステップと、抽出された問題点の理由と適切な運転
操作を出力するステップと、抽出された問題点を改善す
るための訓練方法あるいは訓練教材を出力するステップ
とを有することを特徴としている。
【0034】なお、請求項12記載のシュレータシステ
ムの保守・コンサルタント方法において、訓練方法およ
び訓練教材として、シミュレータの動作スケジュールを
含むことで、シミュレータの今後の動作が訓練生によく
分かるようになる。
【0035】本発明では、シミュレータを動作させる訓
練サイトと保守サイトをネットワークで接続し、訓練サ
イトには、シミュレーションデータを収集し、作業要求
仕様情報と共に保守サイトへデータを送信する送信デー
タ管理機能を設ける。
【0036】また、保守サイトには、これらデータを受
信し、作業要求仕様情報に従って訓練支援、またはコメ
ント評価を行なう保守データ管理機能を設ける。保守サ
イトでは必要に応じてシミュレータのオンライン保守を
行なう。さらに、訓練サイトでは、保守データ管理機能
からの情報を基に支援情報、あるいは疑問に対する評価
結果を表示する受信データ管理機能を設ける。
【0037】保守サイトは、各訓練サイトから送られて
くる情報を受信し、作業要求仕様情報報に従って分類す
る。この分類において訓練支援の要求があれば、予めデ
ータベースに登録されている標準訓練操作と受信した訓
練操作のデータとを比較しエラーを検出する。
【0038】また、作業要求仕様がシミュレータ動作の
疑問に関するものであれば、コメント評価部で訓練生の
操作エラーか、シミュレータそのものの不具合かを判断
フローに従って判断する。
【0039】そして、訓練生の操作エラーであれば、訓
練生の操作エラーを摘出する回答を作成して送信した
り、シミュレータの不具合に対してはプログラムを更新
するなどの支援を行なう。
【0040】これにより、シミュレータのデータを有効
に活用し、シミュレータの保守を迅速に行なうことがで
きる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一つの
実施の形態のシミュレータシステムの構成を示す図であ
る。
【0042】図1に示すように、このシミュレータシス
テムは、例えば原子力発電プラントなどのシミュレーシ
ョンを行なうシミュレータ110を動作させて原子力発
電プラントを操作するための運転訓練を行なう訓練サイ
トを公開するサーバと、この訓練サイトにあるシミュレ
ータ110への質問事項および運転訓練の支援情報を提
供する保守サイトを公開するサーバと、これらサーバが
接続されたインターネットなどのネットワーク170と
から構成されている。
【0043】ユーザ(訓練生)は、ネットワーク170
に接続された例えばコンピュータなどの情報端末から訓
練サイトにアクセスすることで、原子力発電プラントを
操作するための運転訓練を行なうことができる。また、
ユーザ(訓練生)がシミュレータ110を利用したプラ
ントの運転訓練を行なう中で、シミュレータ操作あるい
はシミュレータの動作に関する疑問や不具合などが発生
した場合に、保守サイトにアクセスし保守依頼を行なう
ことで、保守依頼に対する支援情報が保守サイトから提
供されるので、ユーザは、情報端末の設置場所に居なが
らにして原子力発電プラントの運転訓練とその際の保守
あるいはサポートを受けることができる。
【0044】各サーバ、およびユーザが操作する情報端
末は、CD−ROMやフレキシブルディスク(FD)を
装填し読み取り可能な装置本体部と、この装置本体部に
接続された入力装置および表示装置とからなる一般的な
コンピュータである。入力装置は、例えばキーボート、
マウスなどである。表示装置は、例えばCRTモニタ、
LCDパネルなどである。
【0045】装置本体部には、CPU、ROMおよびR
AMなどからなる制御部と、ハードディスクドライブ
(HDD)と、CD−ROMの情報を読み取るCD−R
OMドライブと、FDに対し情報を読み取りおよび書き
込みを行なうFDドライブと、通信装置などが搭載され
ている。ROMには、バイオスなどの初期動作設定プロ
グラムが格納されている。通信装置は、インターネット
などへのアクセスポイントに接続するモデム、TA、ダ
イヤルアップルータや、CATV用あるいはxDSL通
信用のモデムとLANとのデータ通信を行なうLANイ
ンターフェース(以下LANI/Fと称す)などであ
る。HDDにはオペレーティングシステム(以下OSと
称す)を含む各種ソフトウェアがインストールされてい
る。
【0046】各サーバのHDDには、ネットワーク17
0上に訓練サイト、保守サイトを公開するためのWWW
サーバソフトウェアがインストールされている。
【0047】また、各サーバのHDDには、各種データ
ベースが構築されている。なお、データベースの詳細に
ついて後述する。
【0048】また、訓練サイトを公開するサーバのソフ
トウェアとしては、例えばシミュレータソフトウェア、
送信データ管理ソフトウェア、受信データ管理ソフトウ
ェアなどがある。シミュレータソフトウェアは、原子力
発電プラントをシミュレーションするシミュレータ11
0の機能を実現するためのソフトウェアであり、情報端
末のユーザは、この訓練サイトにアクセスしシミュレー
タソフトウェアを起動することで、実際のプラントとほ
ぼ同様の運転訓練を行なうことができる。送信データ管
理ソフトウェアは、後述する送信データ管理機能120
を実現するソフトウェアである。受信データ管理ソフト
ウェアは、後述する受信データ管理機能130を実現す
るソフトウェアである。なお、設置場所によっては、シ
ミュレータ110は、ハードウェアで実現されている場
合もある。
【0049】つまり、訓練サイトは、シミュレータ11
0と、このシミュレータ110のデータや保守依頼デー
タを管理し送信する送信データ管理機能120と、保守
サイトからのデータを受信して管理する受信データ管理
機能130とを有している。
【0050】送信データ管理機能120は、データ収集
部121、作業要求仕様作成部121、データ送信部1
22などから構成されている。
【0051】受信データ管理機能130は、評価レポー
ト管理部131、コンサルタント情報管理部132、デ
ータ受信部133および表示情報制御部134から構成
されている。保守サイトからの情報は、この表示情報制
御部134を経て情報表示部140から提供される。
【0052】図1におけるD1は、シミュレータ110
のデータあるいはシミュレータ110の保守依頼などの
作業仕様要求に関するシミュレータ/保守依頼データを
示している。シミュレータ110の情報は、送信データ
管理機能120のデータ収集部121でデータを収集
し、ネットワーク170経由で保守サイトの保守データ
管理機能150へデータD1を送信する。このデータD
1の送信は、データ送信部123で行なわれるが、デー
タD1の送信は、シミュレータ110のデータを収集し
後から送信する場合と、シミュレータ110の動作に伴
ないリアルタイムで直接送信する場合とがある。
【0053】ユーザが、訓練サイトにアクセスしてシミ
ュレータ110を利用し運転訓練を行なう中でシミュレ
ータ110の動作に疑問が生じた場合、この疑問の概要
を作業要求仕様として保守サイトに通知(送信)する必
要がある。この作業要求仕様は、作業要求仕様作成部1
22を起動して作成する。
【0054】作業要求仕様作成部122を起動すると、
メニュー画面により予め記入する項目が表示されるの
で、そのメニュー画面の中から該当する項目を選択する
か、あるいは疑問の内容をテキストボックスに記述する
などして作業要求仕様に関するデータD1を作成するこ
とができる。この後、例えば画面上の送信ボタンをクリ
ックすると、そのデータD1がデータ送信部123から
ネットワーク170を経て保守データ管理機能150へ
送信される。
【0055】一方、保守サイトは、訓練サイトから送信
されてきたデータを処理し訓練支援情報またはコメント
回答を訓練サイト側に送信する保守データ管理機能15
0を有している。
【0056】この保守データ管理機能150は、受信情
報評価部151、訓練支援部152およびコメント評価
部153から構成されており、コメント評価部153に
てシミュレータ110の不具合と評価された場合はリモ
ート保守部160からネットワーク170を経てシミュ
レータ110のデータあるいはプログラムの修正を行な
う。
【0057】保守データ管理機能150では、ネットワ
ーク170を経て受信情報評価部151で受信したデー
タD1を作業要求仕様に従って訓練支援部152または
コメント評価部153に伝送する。
【0058】作業要求仕様が訓練支援要求の場合、受信
データD1は、訓練支援部152へ伝送される。訓練支
援部152では、基準データと操作データを比較し、エ
ラーを検出すると共に、エラーに対応した訓練カリキュ
ラムを訓練支援情報データD2として訓練サイトに送信
する。
【0059】作業要求仕様がシミュレータ110の動作
に対する疑問、または不具合の場合、受信データD1
は、コメント評価部153へ伝送される。コメント評価
部153では、コメントで指摘された部分を中心にシミ
ュレーションデータを検証し、この結果と疑問または不
具合の対応策をコメント評価結果データD3として訓練
サイトへ送信する。また、シミュレータ110の動作の
不具合の修正がオンラインで可能な場合、リモート保守
部160からネットワーク170経由でリモート保守デ
ータD4をシミュレータ110に送信し、シミュレータ
110のデータを修正する。
【0060】以下、図2〜図15を参照してこの実施の
形態のシミュレータシステムの動作について説明する。
【0061】図2は保守データ管理機能150の受信情
報評価部151の動作を示すフローチャートである。図
2に示すように、訓練サイトからシミュレータ/保守依
頼データD1(シミュレーションデータ、作業要求仕様
など)がネットワーク170を通じて保守サイトへ送信
されると、受信情報評価部151が、まず、その保守依
頼のデータD1を受信する(S201)。
【0062】次に、受信情報評価部151は、作業要求
仕様の把握(分析)を行なう(S202)。受信情報評
価部151は、この作業要求仕様に従って受信したデー
タD1を各機能に伝送する。
【0063】作業要求仕様の把握(分析)を行なった結
果、作業要求仕様が、例えば訓練支援という内容のもの
であった場合(S203;Yes)、受信情報評価部15
1は、保守依頼のデータD1を訓練支援部152へ伝送
する(S204)。また、作業要求仕様がシミュレータ
110の動作そのものに関するものであった場合(S2
03;No)、受信情報評価部151は、保守依頼のデー
タをコメント評価部153へ伝送する(S205)。
【0064】図3は保守データ管理機能150の訓練支
援部152の構成を示したブロック図である。図3にお
いて、訓練支援部152では、受信情報評価部151か
らの保守依頼のデータD1を訓練支援情報管理部301
で受信する。訓練支援情報受信部301では、受信した
データを基に判定基準となるデータを判定基準データベ
ース304より選択し、エラー検出部302へ受信デー
タと共に送る。エラー検出部302では、判定基準デー
タと受信データとを比較することによりエラーを検出す
る。そして、検出されたエラー検出結果を訓練支援情報
管理部301へ返送する。この返送されたエラー検出結
果は、訓練カリキュラム/教材選定部303へ伝送さ
れ、ここで、エラーに対応した訓練カリキュラムおよび
/または訓練教材が選定される。ここでは、訓練支援デ
ータベース305より、エラーに対応した訓練カリキュ
ラム、訓練教材を選定する。この選定されたカリキュラ
ムおよび/または訓練教材は、訓練支援情報D2として
訓練支援情報管理部301に伝送され、ネットワーク1
70経由で訓練サイトへ送られる。
【0065】訓練カリキュラムは、エラー傾向に従って
訓練事象、投入マルファンクション、訓練ポイントなど
から構成されており、これらが電子データとしてまとめ
られたものである。
【0066】訓練教材も同様に、エラー傾向に従って、
例えばプラントの特定の系統のインターロック、操作に
対する系統の応答、および、系統の目的などをCAIデ
ータとしてまとめられたものとして提供される。さら
に、必要に応じて、系統を構成している機器の特性、現
場の様子(配管取り回しなど)が、映像またはグラフィ
クスの形態で提供される。
【0067】図4は訓練支援部152の動作を示すフロ
ーチャートである。図4に示すように、受信情報評価部
151からの保守依頼のデータを訓練支援部152で受
信すると、訓練支援部152は、受信した保守依頼のデ
ータD1から訓練事象の把握(分析)を行なう(S40
1)。
【0068】次に、訓練支援部152は、訓練事象に対
応した基準データを判定基準データベース304から入
力(取得)する(S402)。
【0069】そして、訓練支援部152は、取得した基
準データと保守依頼のデータD1とを比較して操作エラ
ーを検出する(S403)。
【0070】この操作は、例えばデータD1を解析する
ことで、基準データにおける理想的な訓練手順の一部が
不足している、順序が異なる、などの不具合要因として
検出されるものである。
【0071】この比較結果で操作エラーがあった場合
(S404;Yes)、訓練支援部152は、操作エラー
の種類を同定する(S405)。
【0072】訓練支援部152は、このエラー同定結果
に従って訓練用のマルファンクション(malfunction;
不具合、故障事象)を選択すると共に(S406)、訓
練教材を選定する(S407)。
【0073】また、訓練支援部152は、選択された訓
練用のマルファンクションを組み合わせて訓練カリキュ
ラムを作成する(S408)。
【0074】基準データと保守依頼データD1との比較
で、エラーが検出できなかった場合(S405;No)、
訓練支援部152は、この事象の訓練を完了とする(S
409)。
【0075】図5は保守データ管理機能150のコメン
ト評価部153の構成を示したブロック図である。図5
において、コメント評価部153は、コメント評価情報
管理部501で保守依頼のデータD1を受信する。この
受信データD1は、模擬範囲・仕様判断部502および
コメント判断部503で処理される。
【0076】模擬範囲・仕様判断部502では、予めデ
ータベース化した模擬範囲・仕様データベース506の
情報と訓練サイトから送られてきたコメントの内容とを
比較する。また、コメント判断部503では、コメント
の内容を判断基準データベース507の情報と比較す
る。
【0077】これらの比較結果は、コメント評価情報D
3としてコメント評価情報管理部501へ伝送され、こ
こからネットワーク170経由で訓練サイトへ伝送され
る。また、データD1のコメントがシミュレータ110
の不具合に起因しかつこの不具合がネットワーク170
経由の通信によって修正可能と判断された場合、リモー
ト保守部160からリモート保守データD4をシミュレ
ータ110にネットワーク170経由で送信してシミュ
レータ110のプログラムあるいはパラメータなどを修
正する。このようなシミュレータ110の不具合修正の
内容は、保守履歴管理部504にて保守履歴データベー
ス508へ記録される。
【0078】図6は保守データ管理機能150のコメン
ト評価部153の動作を示すフローチャートである。図
6に示すように、コメント評価部153では、保守デー
タD1を、ユーザの質問ということで受け付ける(S6
01)。この質問において、まず、質問票のデータから
質問が第1回目かどうかを判断する(S602)。
【0079】この判断結果、質問が2回目以降である場
合(S602;No)、コメント評価部153は、人間系
での対応と判断し、保守サイトの係員に対して質問票に
文書で書かれた内容を含めて検討するようメッセージを
表示し(S603)、係員からユーザに回答する(S6
04)。
【0080】一方、質問がその事象について第1回目で
ある場合(S602;Yes)、コメント評価部153
は、プラントデータが、シミュレータ110の設計仕様
の範囲か否かを判断する(S605)。
【0081】この判断結果、プラントデータが、シミュ
レータ110の設計仕様の範囲外である場合には(S6
05;No)、コメント評価部153は、模擬範囲・仕様
データベース506から模擬範囲の拡張の可能性につい
てのデータを取得し(S606)、ユーザへ回答する
(S607)。
【0082】また、プラントデータがシミュレータ11
0の設計仕様の範囲内と判断した場合(S605;Ye
s)、コメント評価部153は、次にこのプラントデー
タがシミュレータ110の設計精度の基準範囲か否かを
判断する(S608)。
【0083】シミュレータ110の設計精度の基準内で
あれば(S608;Yes)、コメント評価部153は、
ユーザと製作者の間で事象の解釈の違いと判断し、事象
解説データベース509を検索して、事象の説明内容と
基準データとを取得し(S609)、この検索結果の内
容をユーザへ回答する(S607)。
【0084】シミュレータ110の設計精度の基準外で
あれば(S608;No)、これも人間系で処理すること
になり、質問事項の再現を行ない(S610)、その旨
を係員に通知する。
【0085】この通知を受けた係員は、パラメータの設
定で調整できる範囲か否かを判断し(S611)、パラ
メータの調整で対応可能であれば(S611;Yes)、
パラメータの調整を実施する(S612)。
【0086】また、パラメータの調整だけでは対応でき
ない場合(S611;No)、ロジックあるいはプログラ
ムの変更(調整)を行なう(S613)。
【0087】上記各調整については、ネットワーク17
0を介してシミュレータ110のデータやプログラムを
修正したりする、いわゆるオンラインでのメンテナンス
とする(S614)。
【0088】この一連の処理の一例として、原子力発電
プラントのシミュレータで原子炉水位の監視を行なうよ
うな場合について、以下に示す。例えば、事象模擬にお
いて、水位の応答に疑問が生じた場合、この状態のシミ
ュレーションデータを収集する。シミュレーションデー
タと共に、作業要求仕様として、水位の応答に疑問があ
ることを穴埋め形式の書式に記入する。例えば図7から
図8のような画面から質問の内容を設定し、詳細な内容
をフォーマットの画面に対して必要事項を穴埋めし、さ
らに、疑問発生の根拠となった画面などの映像もデータ
として収集する。これらデータを保守サイトに送信す
る。
【0089】保守サイトでは、保守データ管理機能15
0の受信情報評価部151で保守依頼データD1を受信
し、この中の作業要求仕様に従って、ここではコメント
評価部153へデータが伝送される。ここでは、評価判
断ロジックにて模擬範囲内か否かを自動的に判断する。
【0090】図7の画面では、作業要求仕様が、シミュ
レータ110の動作確認要求であるため、これを選択
し、「事象の設定→設定画面」の部分をクリックする。
これをクリックすると、図8の画面が表示され、収集し
たプラントデータのトレンドグラフが示される。ここ
で、の事象の選択メニューから質問する事象、例えば
全給水喪失を選択する。次にの注目するパラメータ、
例えば原子炉水位などをリストから選択し表示させる。
【0091】そして、の注目領域の設定において質問
する領域を選択し、のコメントする内容を選択する。
この例では、原子炉水位がある区間で正方向に変化量が
大きすぎることを表している。
【0092】このとき、シミュレータ110の模擬範囲
内かどうかについては、表1の(1)の仕様の範囲外の
判定ロジックで判断する。
【表1】 この表1の(1)の仕様の範囲外の判定ロジックでは、
判定条件を満足しないため、模擬範囲内ということにな
る。
【0093】次に、シミュレータ110の設計精度の基
準内かどうかについては、図9のように基準データから
の偏差を計算し、表1の(2)の精度の判定ロジックに
よって判定する。
【0094】これが精度の範囲内である場合には、シミ
ュレータ110の応答に不具合はなく事象の解釈の違い
と判断し、事象解説データベース509から全給水喪失
に関する内容を取得してユーザに回答(送信)する。
【0095】すなわち、図8のような原子炉水位につい
ては「(全給水喪失であるから)給水が停止しているの
になぜ水位が上昇するのか」という意味の質問であるた
め、「(精度に問題はありません。)主蒸気隔離弁(MS
IV)が閉じているため原子炉圧力容器から流出する蒸気
はなく、崩壊熱により炉水が加熱され膨張するため、原
子炉水位が上昇します」などといった回答になる。
【0096】また、図10の場合は、全給水喪失後に長
時間経過し主蒸気逃し弁からの流出により原子炉水位が
低下して炉心が露出し燃料温度が上昇し、トレンドグラ
フの後半で原子炉水位の変化が激しくなったというケー
スである。
【0097】このケースは、図9のケースと同じように
事象、パラメータ、領域、コメント内容が選択
され、図6のフローチャートの評価処理によって評価さ
れる。このとき、これが第1回目のコメントである場合
には、模擬範囲内であるかどうかの判断を表1の(1)
の仕様の範囲外の判定ロジックで行なう。なお、このケ
ースの場合は、燃料棒温度が1200℃以上であるため
模擬範囲外と判断する。
【0098】そして、このときは、模擬範囲・仕様デー
タベース506を参照して模擬範囲の拡張が可能である
かどうかの回答を行なう。この場合は、例えば「燃料棒
温度が1200℃以上であるため模擬範囲外です。苛酷
事象モデルにより燃料の溶融が発生し、原子炉圧力容器
・原子炉格納容器が破損する可能性を有する事象を模擬
することができます。」といった回答になる。これら説
明の根拠とするデータベースとして、事象解説データベ
ース509と拡張可能性データベース510とを図11
に示した。
【0099】図12は受信データ管理機能130の中に
ある評価レポート管理部131の処理を示すフローチャ
ートである。
【0100】受信データ管理機能130では、評価レポ
ート管理部131は、訓練データD1を保守サイトへ送
信し、返信されてきたデータがデータ受信部133で受
信されると、受信データ管理機能130は、受信された
データが訓練支援の評価レポートD3か、シミュレータ
110に関するコンサルタント情報D2かを判断する。
【0101】そして、訓練支援の評価レポートのデータ
であれば、評価レポート管理部131で処理する。
【0102】評価レポート管理部131では、図12に
示すように、まず、保守サイトより返信されてきた評価
レポートを電子データの形で受け取り(S1201)、
受け取った電子データの解釈を行なう(S1210)。
【0103】ここでは、電子データを、実際に行なっ
た、評価対象となる訓練の概要1202、検出された操
作エラー1203、エラー分析結果1204、訓練カリ
キュラム1205および教材としてCAIデータ120
6などに分類し、表示情報制御部134へ伝送する(S
1207)。
【0104】図13はコンサルタント情報管理部132
の処理を示すフローチャートである。ここでも受信デー
タ管理機能130のデータ受信部133でシミュレータ
110のコンサルタント情報と判断された場合に、この
コンサルタント情報管理部132で返信データを処理す
る。
【0105】図13に示すように、コンサルタント情報
管理部132では、まず、保守サイトより返信されてき
たコンサルタント情報を電子データの形で受け取り(S
1301)、受け取った電子データの解釈を行なう(S
1310)。
【0106】ここでは、電子データを、保守サイト側で
シミュレータ動作に対する見解1302、訓練サイトよ
りの作業要求仕様1303、および作業要求仕様に対す
る対応策1304などに分類し、表示情報制御部134
へ伝送する(S1305)。
【0107】図14は評価レポート画面例を示す図であ
る。図14に示すように、この評価レポート画面は、受
信データ管理機能130にある表示情報制御部134で
制御されて情報表示部140に表示される。
【0108】この評価レポート画面は、プラントの主要
状態を示すウインドとして、プラント状態表示ウインド
1401と、事象に対応したパラメータをトレンド表示
する事象概要トレンド表示ウインド1402との2つの
画面がある。さらに、評価レポート情報として表示ウイ
ンドとして、分析支援対象訓練データの概要表示ウイン
ド1403、操作エラー表示ウインド1404、エラー
分析結果表示ウインド1405、訓練カリキュラム表示
ウインド1406および訓練教材提供表示ウインド14
07などがある。
【0109】分析支援対象評価データ概要表示ウインド
1403には、訓練日時、訓練事象概要、および投入し
たマルファンクションを表示する。
【0110】操作エラー表示ウインド1404には、摘
出した全ての操作エラーを表示する。さらに、これら、
操作エラーの分析結果をエラー分析結果表示ウインド1
405に表示し、エラーの傾向を示す。ここでは、「タ
イミングエラー」の例を示した。
【0111】これら、エラーの分析結果に従って、訓練
カリキュラム、教材が保守サイトより送られてくるが、
この概要は、訓練カリキュラム表示ウインド1406、
および教材提供ウインド1407に表示する。さらに、
これらの画面に設けた「ダウンロード」ボタンをクリッ
クすることにより、そのデータを訓練サイトで入手する
ことができる。
【0112】図15はコンサルタント情報表示画面の一
例を示す図である。図15に示すように、このコンサル
タント情報表示画面も上記図14の画面と同様に、主要
プラント状態を示すウインドとして、プラント状態表示
ウインド1501、事象概要トレンド表示ウインド15
02の2つの画面がある。
【0113】コンサルタント情報は、シミュレータ動作
に対する見解表示ウインド1503、訓練サイトから送
られてきた作業要求仕様を示した作業要求仕様表示ウイ
ンド1504および作業要求仕様に対する対応策表示ウ
インド1505から構成されている。
【0114】シミュレータ動作に対する見解表示ウイン
ド1503は、訓練サイトから送られてきたデータを基
に保守サイトで検討した結果を示したものである。さら
に、作業要求仕様表示ウインド1504は、訓練サイト
から送られてきた作業の要求概要を表示するもので、こ
の対策を作業要求仕様に対する対応策表示ウインド15
05に表示する。ここでは、作業要求として給水ポンプ
停止時の水位上昇に関しての確認である。これに対し、
保守サイトでは給水ポンプ停止時に主上記隔離弁が閉鎖
している点で、この水位上昇は挙動の範囲内であるとの
見解を訓練サイトに示したものである。
【0115】(その他の実施例)一方、ネットワーク1
70経由のデータ伝送機能を用いて、シミュレーション
データを解析する場合は次のようになる。
【0116】模擬事象に対する訓練生の行なった操作を
検証する。検証は、模擬事象を発生させるために投入し
たマルファンクションを基に、判断基準となる操作を自
動的に選定する。この基準操作と伝送されてきたシミュ
レーションデータを比較することによりエラーを検出す
る。
【0117】例えば、全給水喪失および原子炉隔離時冷
却系(RCIC)、高圧炉心スプレイ系(HPCS)に故障によ
る注入不可のマルファンクションを投入する。この場
合、原子炉水位低で原子炉がスクラムし、さらに、水位
が下がると、RCIC、HPCSの高圧ECCS(非常用炉心冷却
系)に自動起動信号が発生する。しかし、これら系統に
は故障のマルファンクションが投入されているため炉内
に注水できず、水位はさらに低下する。これにより低圧
ECCSのLPCS、LPCIに自動起動信号は発生し、待機運転状
態となる。自動減圧系(ADS)による炉内の減圧完了と
同時に、注水が開始され、水位が回復する。
【0118】この事象では高圧ECCS故障を訓練生が認識
した時点で、低圧ECCSの起動を手動で行なうか否かを検
証する。もちろん、低圧ECCSは水位低下による信号で自
動起動されるが、訓練生はどのように判断し、水位回復
のための操作を行なうかを検証する。
【0119】ここでは、基準操作を行なって高圧ECCSが
故障した場合の適切な操作としては、低圧ECCSを手動起
動し、炉内を減圧して注水を促すものである。
【0120】高圧ECCSの故障を把握した後、訓練生が手
動で低圧ECCSを起動しなければ「操作のやり忘れ」とし
て検出する。
【0121】この検出結果を基に、訓練カリキュラムの
選定を行なう。この場合は操作忘れなので、事象の進展
に伴ない、代替操作が必要とされる操作を含む事象を選
定する。また、原子炉緊急時に自動動作する非常用炉心
冷却系の概要、インターロック、構造などは教材用のC
AIデータとして選定する。
【0122】このようにこの実施の形態のシミュレータ
システムによれば、訓練サイトで動作するシミュレータ
110の保守とこのシミュレータ110を利用した原子
力発電プラントの運転訓練の支援をネットワーク170
を通じて行なうことで、シミュレータ110が動作して
いるコンピュータの設置場所、あるいは運転訓練をして
いる訓練生が操作する端末の設置場所まで出向く必要が
なくなり、迅速かつ低コストな保守サービスを提供する
ことができる。また、プラントの運転訓練について評価
する機能を保守サイトに設置したことで、訓練サイトに
訓練サポート機能を設置しなくても必要に応じてこの評
価機能を利用して各訓練生の運転訓練の達成度を評価す
ることができる。
【0123】さらに、訓練サポート機能などのサービス
機能を保守サイトに設置したことで、以下に示すような
効果が得られる。 ・より専門的かつ正確な状況分析結果を入手できる。 ・上記の結果に従って、効率的な訓練カリキュラム、教
材を提供することができる。 ・各サービス機能のバーションアップおよびメンテナン
スなどをユーザである訓練サイト側の負担を最小限に抑
えて実施できる。 ・訓練サイト側では、新たな設備を導入する必要がな
い。 ・将来、新たなサービスが追加された場合でもネットワ
ーク系由で容易に使用することができる。
【0124】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではない。上記実施形態に記載の各ソフトウェ
アは、フレキシブルディスクなどのコンピュータが読み
出し可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、また、ソ
フトウェア(プログラム)単体として伝送されるもので
もよい。この場合、記憶媒体に記憶されたソフトウェア
(プログラム)をコンピュータが読み出したり、LAN
やインターネッ上のサイト(サーバ)からダウンロード
してインストールすることにより、各実施形態における
処理が可能になる。
【0125】なお、本発明における記憶媒体としては、
磁気ディスク、フレキシブルディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDな
ど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリな
ど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取
り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形
態であってもよい。
【0126】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ
上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)
や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなど
のMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するた
めの各処理の一部を実行してもよい。
【0127】さらに、本発明におけるソフトウェア(プ
ログラム)は、コンピュータと独立した記憶媒体に記憶
されているものだけに限らず、LANやインターネット
などの伝送媒体を介して流通されるものも含まれる。
【0128】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ットなどにより伝送されたプログラムをダウンロードし
て記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0129】また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成
であってもよい。
【0130】なお、本発明におけるコンピュータは、記
憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態に
おける各処理を実行するものであって、パソコンなどの
一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続され
たシステムなどのいずれの構成であってもよい。
【0131】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の
機能を実現することが可能な機器、装置を総称してい
る。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果が得られる。本発明によれば、プラ
ントの運転訓練等を行なう訓練サイトと、この訓練サイ
トにあるシミュレータの不具合および運転訓練の支援情
報を提供する保守サイトをネットワークで接続したこと
で、遠隔でシミュレータの保守およびプラントの運転訓
練を行なうための支援情報を提供することができる。
【0133】本発明によれば、訓練サイトに、シミュレ
ーションデータを収集するデータ収集手段と、シミュレ
ータの動作に疑問に疑問が生じた場合、あるいは、訓練
の支援を要求する場合に、その作業を要求する作業要求
仕様作成手段と、これら情報をネットワーク経由で保守
サイトに送信するデータ送信手段とを備えたことで、訓
練生からの要求に適切な支援情報を提供することができ
る。
【0134】本発明によれば、訓練サイトに、保守サイ
トから送られてきた情報を受信するデータ受信手段と、
このデータ受信手段で受信したデータのうち、シミュレ
ータの動作状態を評価する情報を管理する評価レポート
管理手段と、訓練支援の情報を管理するコンサルタント
管理手段と、これら情報を画面表示するための制御を行
なう表示制御手段とを備えたことで、保守依頼をしてき
た訓練生に対して常に適切な支援情報を提供することが
できる。
【0135】本発明によれば、保守サイトに、受信した
情報を作業要求に従って分類する受信情報評価部と、訓
練支援要求がある場合に受信した情報を基に支援情報を
提供する訓練支援部と、シミュレータの動作の疑問に対
して評価するコメント評価部とを備えたことで、保守依
頼をしてきた訓練生に対して常に適切な支援情報を提供
することができる。
【0136】本発明によれば、保守サイトに、送信デー
タ管理機能と、受信データ管理機能を備え、保守サイト
に、保守データ管理機能を備えたことで、保守データを
管理することができる。
【0137】本発明によれば、訓練サイトでシミュレー
タの内部データ、表示データおよび操作データからなる
シミュレータ運転データを記録し、このシミュレータ運
転データとこれに対する訓練生のコメントを保守サイト
に送り、保守サイトでは、受信されたコメントとデータ
から保守が必要かどうかを判断し、訓練生の質問事項に
対する回答や保守データをネットワークを介して送信す
るので、保守側では、現地に出向くことなく、遠隔でプ
ラントの運転訓練の支援を行なうことができる。
【0138】本発明によれば、運転訓練のデータを記録
し、基準データと比較して運転操作のエラーを抽出チェ
ックし問題点を抽出し、抽出された問題点の理由と適切
な運転操作を出力すると共に、抽出された問題点を改善
するための訓練方法あるいは訓練教材を出力するので、
訓練生に対して常に適切な支援を行なうことができる。
【0139】本発明によれば、訓練方法および訓練教材
としてシミュレータの動作スケジュールを提供すること
で、これまでの訓練での問題に対応した改善された訓練
を具体的に提供することができる。
【0140】この結果、プラントのシミュレーションを
行なうシミュレータのデータを有効に活用し、シミュレ
ータの保守を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態のシミュレータシス
テムの構成を示す図。
【図2】受信情報評価部の動作を示すフローチャート。
【図3】訓練支援部の構成を示したブロック図。
【図4】訓練支援部の動作を示すフローチャート。
【図5】コメント評価部の構成を示したブロック図。
【図6】コメント評価部の動作を示すフローチャート。
【図7】コメントの入力シートの一例を示す図。
【図8】シミュレータの原子炉水位応答を表した図。
【図9】シミュレータの原子炉水位応答の精度評価を表
した図。
【図10】シミュレータの原子炉水位応答の模擬範囲判
定を表した図。
【図11】説明のためのデータベースを示す図。
【図12】評価レポート管理部の動作を示すフローチャ
ート。
【図13】コンサルタント情報管理部の動作を示すフロ
ーチャート。
【図14】レポート結果表示の画面の一例を示す図。
【図15】コンサルタント情報表示の画面例を示す図。
【符号の説明】
110・・・シミュレータ 120・・・送信データ管理機能 121・・・データ収集部 122・・・作業要求仕様作成部 123・・・データ送信部 130・・・受信データ管理機能 131・・・評価レポート管理部 132・・・コンサルタント情報管理部 133・・・データ受信部 134・・・表示情報制御部 140・・・情報表示部 150・・・保守データ管理機能 151・・・受信情報評価部 152・・・訓練支援部 153・・・コメント評価部 160・・・リモート保守部 170・・・ネットワーク 301・・・訓練支援情報管理部 302・・・エラー検出部 303・・・訓練カリキュラム/教材選定部 304・・・基準操作データベース 305・・・訓練支援データベース 501・・・コメント評価情報管理部 502・・・模擬範囲・仕様判断部 503・・・コメント判断部 504・・・保守履歴管理部 506・・・模擬範囲・仕様データベース 507・・・判断基準データベース 508・・・保守履歴データベース 509・・・事象解説データベース 510・・・拡張可能性データベース
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントのシミュレーションを行なうシ
    ミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための
    訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータシ
    ステムにおいて、 前記ネットワークに接続された情報端末からユーザが前
    記訓練サイトにアクセスして前記シミュレータによるプ
    ラントの運転訓練を行なう中で発生したエラーの情報ま
    たはユーザの疑問についての保守依頼を受け付ける手段
    と、 受け付けたエラーの情報または保守依頼を分析し、前記
    シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエ
    ラー種別を判定するエラー種別判定手段と、 前記エラー種別判定手段により判定されたエラー種別に
    応じた支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信す
    る手段とを具備したことを特徴とするシミュレータシス
    テム。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    において、 プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用
    いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓
    練サイトをネットワーク上に公開する手段と、 訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーショ
    ンしたデータを収集するデータ収集手段と、 ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あ
    るいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、そ
    の疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情
    報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、 前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要
    求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信す
    る手段と、を具備したことを特徴とするコンピュータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンピュータにおいて、 支援先からネットワークを通じて送られてきた支援情報
    を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュ
    レータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理
    する評価レポート管理手段と、 前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、 これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示
    するための制御を行なう表示制御手段とを具備したこと
    を特徴とするコンピュータ。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    において、 前記ネットワークを通じて、プラントのシミュレーショ
    ンを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運
    転訓練を行なわせるための訓練サイトから保守依頼を受
    け付ける保守サイトを公開する手段と、 前記保守サイトに受け付けられた保守依頼を依頼内容に
    応じて分類する受信情報評価部と、 前記受信情報評価部により保守依頼から分類されたシミ
    ュレータの動作に関する疑問がユーザによる操作エラー
    かシミュレータそのものの動作エラーかを判定するコメ
    ント評価部と、 前記コメント評価部により判定されたエラーおよび前記
    受信情報評価部により保守依頼から分類された訓練支援
    依頼を分析して、予めデータベースに保持されている情
    報の中から該当支援情報を提供する訓練支援部とを有す
    ることを特徴とするコンピュータ。
  5. 【請求項5】 プラントのシミュレーションを行なうシ
    ミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための
    訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、 この訓練サイトを利用してプラントの運転訓練を行なっ
    たユーザからの保守依頼をネットワーク上に公開した保
    守サイトにて受け付けるステップと、 前記保守サイトで受け付けた保守依頼を分析し、前記シ
    ミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエラ
    ー種別を判定するステップと、 判定したエラー種別に応じた支援処理を実行し支援情報
    を保守依頼元へ送信するステップとを有することを特徴
    とするシミュレータの保守・コンサルタント方法。
  6. 【請求項6】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    に処理を実行させるプログラムにおいて、 前記コンピュータを、 プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用
    いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓
    練サイトをネットワーク上に公開する手段と、 訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーショ
    ンしたデータを収集するデータ収集手段と、 ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あ
    るいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、そ
    の疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情
    報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、 前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要
    求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信す
    る手段として機能させるためのプログラム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプログラムにおいて、 前記コンピュータを、 支援先から送られてきた支援情報を受信する受信手段
    と、 前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュ
    レータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理
    する評価レポート管理手段と、 前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、 これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示
    するための制御を行なう表示制御手段として機能させる
    ためのプログラム。
  8. 【請求項8】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    に処理を実行させるプログラムにおいて、 前記コンピュータを、 プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用
    いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓
    練サイトをネットワーク上に公開する手段と、 訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーショ
    ンした内部データ、表示データおよび操作データからな
    るシミュレータ運転データを記録する手段と、 前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを
    保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信す
    る手段と、 前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信され
    てきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを
    受信する手段と、 受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラ
    ムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新す
    る手段として機能させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    が、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータ
    を用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるため
    の訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、 訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーショ
    ンした内部データ、表示データおよび操作データからな
    るシミュレータ運転データを記録するステップと、 前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを
    保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信す
    るステップと、 前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信され
    てきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを
    受信するステップと、 受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラ
    ムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新す
    るステップとを有することを特徴とするシミュレータの
    保守・コンサルタント方法。
  10. 【請求項10】 プラントのシミュレーションを行なう
    シミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうため
    の訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータ
    システムにおいて、 前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サ
    イトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動
    作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練の
    データを記録する記録手段と、 前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練の
    データと予め設定されている基準データとを比較して訓
    練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を
    抽出する手段と、 抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手
    段と、 抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓
    練教材を出力する手段とを具備したことを特徴とするシ
    ミュレータシステム。
  11. 【請求項11】 ネットワークに接続されたコンピュー
    タに処理を実行させるプログラムにおいて、 前記コンピュータを、 プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用
    いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネ
    ットワーク上に公開する手段と、 前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サ
    イトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動
    作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練の
    データを記録する記録手段と、 前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練の
    データと予め設定されている基準データとを比較して訓
    練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を
    抽出する手段と、 抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手
    段と、 抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓
    練教材を出力する手段として機能させるためのプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】 ネットワークに接続されたコンピュー
    タが、プラントのシミュレーションを行なうシミュレー
    タを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるた
    めの訓練サイトをネットワーク上に公開するステップ
    と、 訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーショ
    ンしたプラントの運転訓練のデータを記録するステップ
    と、 記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定され
    ている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラー
    を抽出およびチェックし問題点を抽出するステップと、 抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力するス
    テップと、 抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓
    練教材を出力するステップとを有することを特徴とする
    シミュレータの保守・コンサルタント方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のシミュレータの保守
    ・コンサルタント方法において、 訓練方法および訓練教材は、シミュレータの動作スケジ
    ュールを含むことを特徴とするシミュレータの保守・コ
    ンサルタント方法。
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