JP4244271B2 - シミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラム - Google Patents

シミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラム Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラントをコンピュータ上でシミュレーションするシミュレータを用いたシミュレータシステムに関し、特にシミュレータの遠隔保守および運転訓練を支援するためのシミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば火力発電、水力発電、原子力発電、風力発電等の発電プラントや、化学、汚水処理、廃棄物処理などのプラントが全国各地に設置されている。
【0003】
現在では、上記プラントをシミュレーションするシミュレータを用いて、プラントを運転操作するオペレータの運転訓練や事象の学習などを行なうシステム(以下シミュレータシステムと称す)が使われている。
【0004】
このシミュレータシステムにおいて、シミュレーションした結果のレビューや疑問点の解決などにそのデータを使うことが考えられるが、このためにはデータの整理や判断が必要となり、現実のシステムでは、データが必ずしも有効に利用あるいは処理されていない。
【0005】
このシミュレータシステムでは、実際に発生したことのない、発生確立の極めて小さい事象も訓練対象としているため、その動作に疑問が生じる場合がある。
【0006】
この場合、シミュレータ自体の精度の問題の他、模擬対象としたシステム動作の解釈の違いによるもの、あるいはシミュレータの模擬範囲外などがある。
【0007】
すなわち、例えば運転訓練用のシミュレータにおいては実時間かあるいは実時間以上のスピードで事象をシミュレーションする必要があるため、詳細に模擬できる領域と訓練としての精度は満足するものの近似を必要とする領域がある。また、シミュレータの精度として全ての領域をカバーするわけでなく、訓練上使わない領域は必要なく模擬範囲外となる。
【0008】
しかし、現行のシミュレータシステムでは、システムの単純化のためこれらの模擬範囲が制限されており、主要なパラメータや領域についてのみ示される。また、複雑な事象をシミュレーションするような場合は、主要なパラメータや領域でさえも表示するよう設定をすることは難しい。
【0009】
また、例えば原子力発電プラントにおける原子炉水位の過渡的応答などについては、水位の変化には種々の要因が入っており、新しい事象の組み合わせのようなときは、プラントの監視パラメータだけでの判断では解釈が難しい場合がある。例えば、原子炉とタービンを連絡する主蒸気管に設けられる主蒸気隔離弁が閉じたような場合では、流出する蒸気がないため、給水がある場合は水位が上昇するし給水がない場合でも崩壊熱の加熱による膨張で水位が増加する場合がある。
【0010】
このような場合、その動作状況を説明するものとして、動作概要を記述したメモなどを設計側に送付していた。設計側では、これら送付資料を検討し、シミュレータの動作状況の解釈を行ない利用者に回答していた。
【0011】
シミュレータ動作に対する疑問を示した資料は、断片的なものであり、利用者からの情報を基に系統特性を検討するか、あるいは設計側の持っているシステムで再現してみたりしてシミュレータの動作状況を把握していた。
【0012】
この結果、詳細な内容については、現地に保守員を派遣してシステムを修正しており、事象の説明やモデルの調整が完了するまでに多くの時間がかかっていた。
【0013】
一方、シミュレータを使ったプラントの運転訓練を行なう場合、その訓練結果を評価する必要がある。
【0014】
訓練結果の自動的な評価を行なう装置として、例えば特許第2915522号公報に、シミュレータの操作履歴のデータとその操作すべき条件の基準データからその操作が妥当であるかどうかの判定を行なう判定機能を備えた「運転訓練評価支援装置」が記載されている。
【0015】
この運転訓練評価支援装置の場合、判定機能単体がシミュレータと同じ場所に配置されている場合は、時刻に応じて訓練・操作結果を評価できるという利点があるものの、操作結果を評価して適切な訓練方法や学習のための事例などを提示するといった利用には不向きであった。
【0016】
また、シミュレータを用いたプラントの運転訓練では、事後評価・復習が重要であるが、これらを有効に行なうためには運転訓練のインストラクターが訓練結果を次の運転訓練の対象者にフィードバックし、何を学習すべきかを明確にすることが重要である。
【0017】
しかし、例えば、インストラクターが、エラーを抽出したとしても、それを分析し適切な教材を作ったり、あるいは既存の教材から適切なものを選定する作業をインストラクターが都度履行するため、インストラクターにかかる負担が大きいというのが現状である。
【0018】
現在では、特に、各サイトにシミュレータが設置され、日常的に訓練が行なわれており、インストラクターが新たな訓練カリキュラムを作成することは多大な困難を伴う。
【0019】
インストラクターが摘出した操作エラーについては、訓練を受けている訓練生がこまめにメモしたり、あるいはインストラクター自身が自分の頭の中に記憶しておくようにしているが、多くは訓練生に対する指摘事項として指導した後は、その情報が消えてしまい、定量的な評価や、訓練生および運転作業員の操作エラーの特徴把握等に恒常的情報として利用することは難しかった。
【0020】
また、訓練生の過去の訓練履歴と共に操作エラーを蓄積していないため、事前にあるいは訓練期間中の途中で操作エラーの傾向を定量的に把握できず訓練で重点を置くべき個所が明確にならない。このため、どの訓練生にも画一的に同じような内容の学習や訓練を行なってしまい、効果的な訓練を行なうことが困難であった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、シミュレータのデータを有効に活用し、シミュレータの保守を迅速に行なうことのできるシミュレータシステム、コンピュータ、シミュレータの保守・コンサルタント方法およびプログラムを提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明のシミュレータシステムは、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータシステムにおいて、前記ネットワークに接続された情報端末からユーザが前記訓練サイトにアクセスして前記シミュレータによるプラントの運転訓練を行なう中で発生したエラーの情報またはユーザの疑問についての保守依頼を受け付ける手段と、受け付けたエラーの情報または保守依頼を分析し、前記シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエラー種別を判定するエラー種別判定手段と、前記エラー種別判定手段により判定されたエラー種別に応じた支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
【0023】
請求項2記載の発明のコンピュータは、ネットワークに接続されたコンピュータにおいて、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたデータを収集するデータ収集手段と、ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信する手段とを備したことを特徴としている。
【0024】
請求項3記載のコンピュータは、請求項2記載のコンピュータにおいて、支援先からネットワークを通じて送られてきた支援情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュレータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理する評価レポート管理手段と、前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示するための制御を行なう表示制御手段とを具備したことを特徴としている。
【0025】
請求項4記載の発明のコンピュータは、ネットワークに接続されたコンピュータにおいて、前記ネットワークを通じて、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトから保守依頼を受け付ける保守サイトを公開する手段と、前記保守サイトに受け付けられた保守依頼を依頼内容に応じて分類する受信情報評価部と、前記受信情報評価部により保守依頼から分類されたシミュレータの動作に関する疑問がユーザによる操作エラーかシミュレータそのものの動作エラーかを判定するコメント評価部と、前記コメント評価部により判定されたエラーおよび前記受信情報評価部により保守依頼から分類された訓練支援依頼を分析して、予めデータベースに保持されている情報の中から該当支援情報を提供する訓練支援部とを具備したことを特徴としている。
【0026】
請求項5記載の発明のシミュレータの保守・コンサルタント方法は、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、この訓練サイトを利用してプラントの運転訓練を行なったユーザからの保守依頼をネットワーク上に公開した保守サイトにて受け付けるステップと、前記保守サイトで受け付けた保守依頼を分析し、前記シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエラー種別を判定するステップと、判定したエラー種別に応じた支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信するステップとを有することを特徴としている。
【0027】
請求項6記載の発明のプログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記コンピュータを、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたデータを収集するデータ収集手段と、ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信する手段として機能させるためのプログラムである。
【0028】
請求項7記載の発明のプログラムは、請求項6記載のプログラムにおいて、前記コンピュータを、支援先から送られてきた支援情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュレータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理する評価レポート管理手段と、前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示するための制御を行なう表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
【0029】
請求項8記載の発明のプログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記コンピュータを、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションした内部データ、表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転データを記録する手段と、前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信する手段と、前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信されてきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを受信する手段と、受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新する手段として機能させるためのプログラムである。
【0030】
請求項9記載の発明のシミュレータの保守・コンサルタント方法は、ネットワークに接続されたコンピュータが、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションした内部データ、表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転データを記録するステップと、前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信するステップと、前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信されてきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを受信するステップと、受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新するステップとを有することを特徴としている。
【0031】
請求項10記載の発明のシミュレータシステムは、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータシステムにおいて、前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サイトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練のデータを記録する記録手段と、前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出する手段と、抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手段と、抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力する手段とを具備したことを特徴としている。
【0032】
請求項11記載の発明のプログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、前記コンピュータを、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サイトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練のデータを記録する記録手段と、前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出する手段と、抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手段と、抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力する手段として機能させるためのプログラムである。
【0033】
請求項12記載の発明のシミュレータの保守・コンサルタント方法は、ネットワークに接続されたコンピュータが、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたプラントの運転訓練のデータを記録するステップと、記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出するステップと、抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力するステップと、抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力するステップとを有することを特徴としている。
【0034】
なお、請求項12記載のシュレータシステムの保守・コンサルタント方法において、訓練方法および訓練教材として、シミュレータの動作スケジュールを含むことで、シミュレータの今後の動作が訓練生によく分かるようになる。
【0035】
本発明では、シミュレータを動作させる訓練サイトと保守サイトをネットワークで接続し、訓練サイトには、シミュレーションデータを収集し、作業要求仕様情報と共に保守サイトへデータを送信する送信データ管理機能を設ける。
【0036】
また、保守サイトには、これらデータを受信し、作業要求仕様情報に従って訓練支援、またはコメント評価を行なう保守データ管理機能を設ける。保守サイトでは必要に応じてシミュレータのオンライン保守を行なう。さらに、訓練サイトでは、保守データ管理機能からの情報を基に支援情報、あるいは疑問に対する評価結果を表示する受信データ管理機能を設ける。
【0037】
保守サイトは、各訓練サイトから送られてくる情報を受信し、作業要求仕様情報報に従って分類する。この分類において訓練支援の要求があれば、予めデータベースに登録されている標準訓練操作と受信した訓練操作のデータとを比較しエラーを検出する。
【0038】
また、作業要求仕様がシミュレータ動作の疑問に関するものであれば、コメント評価部で訓練生の操作エラーか、シミュレータそのものの不具合かを判断フローに従って判断する。
【0039】
そして、訓練生の操作エラーであれば、訓練生の操作エラーを摘出する回答を作成して送信したり、シミュレータの不具合に対してはプログラムを更新するなどの支援を行なう。
【0040】
これにより、シミュレータのデータを有効に活用し、シミュレータの保守を迅速に行なうことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る一つの実施の形態のシミュレータシステムの構成を示す図である。
【0042】
図1に示すように、このシミュレータシステムは、例えば原子力発電プラントなどのシミュレーションを行なうシミュレータ110を動作させて原子力発電プラントを操作するための運転訓練を行なう訓練サイトを公開するサーバと、この訓練サイトにあるシミュレータ110への質問事項および運転訓練の支援情報を提供する保守サイトを公開するサーバと、これらサーバが接続されたインターネットなどのネットワーク170とから構成されている。
【0043】
ユーザ(訓練生)は、ネットワーク170に接続された例えばコンピュータなどの情報端末から訓練サイトにアクセスすることで、原子力発電プラントを操作するための運転訓練を行なうことができる。また、ユーザ(訓練生)がシミュレータ110を利用したプラントの運転訓練を行なう中で、シミュレータ操作あるいはシミュレータの動作に関する疑問や不具合などが発生した場合に、保守サイトにアクセスし保守依頼を行なうことで、保守依頼に対する支援情報が保守サイトから提供されるので、ユーザは、情報端末の設置場所に居ながらにして原子力発電プラントの運転訓練とその際の保守あるいはサポートを受けることができる。
【0044】
各サーバ、およびユーザが操作する情報端末は、CD−ROMやフレキシブルディスク(FD)を装填し読み取り可能な装置本体部と、この装置本体部に接続された入力装置および表示装置とからなる一般的なコンピュータである。入力装置は、例えばキーボート、マウスなどである。表示装置は、例えばCRTモニタ、LCDパネルなどである。
【0045】
装置本体部には、CPU、ROMおよびRAMなどからなる制御部と、ハードディスクドライブ(HDD)と、CD−ROMの情報を読み取るCD−ROMドライブと、FDに対し情報を読み取りおよび書き込みを行なうFDドライブと、通信装置などが搭載されている。ROMには、バイオスなどの初期動作設定プログラムが格納されている。通信装置は、インターネットなどへのアクセスポイントに接続するモデム、TA、ダイヤルアップルータや、CATV用あるいはxDSL通信用のモデムとLANとのデータ通信を行なうLANインターフェース(以下LANI/Fと称す)などである。HDDにはオペレーティングシステム(以下OSと称す)を含む各種ソフトウェアがインストールされている。
【0046】
各サーバのHDDには、ネットワーク170上に訓練サイト、保守サイトを公開するためのWWWサーバソフトウェアがインストールされている。
【0047】
また、各サーバのHDDには、各種データベースが構築されている。なお、データベースの詳細について後述する。
【0048】
また、訓練サイトを公開するサーバのソフトウェアとしては、例えばシミュレータソフトウェア、送信データ管理ソフトウェア、受信データ管理ソフトウェアなどがある。シミュレータソフトウェアは、原子力発電プラントをシミュレーションするシミュレータ110の機能を実現するためのソフトウェアであり、情報端末のユーザは、この訓練サイトにアクセスしシミュレータソフトウェアを起動することで、実際のプラントとほぼ同様の運転訓練を行なうことができる。送信データ管理ソフトウェアは、後述する送信データ管理機能120を実現するソフトウェアである。受信データ管理ソフトウェアは、後述する受信データ管理機能130を実現するソフトウェアである。なお、設置場所によっては、シミュレータ110は、ハードウェアで実現されている場合もある。
【0049】
つまり、訓練サイトは、シミュレータ110と、このシミュレータ110のデータや保守依頼データを管理し送信する送信データ管理機能120と、保守サイトからのデータを受信して管理する受信データ管理機能130とを有している。
【0050】
送信データ管理機能120は、データ収集部121、作業要求仕様作成部121、データ送信部122などから構成されている。
【0051】
受信データ管理機能130は、評価レポート管理部131、コンサルタント情報管理部132、データ受信部133および表示情報制御部134から構成されている。保守サイトからの情報は、この表示情報制御部134を経て情報表示部140から提供される。
【0052】
図1におけるD1は、シミュレータ110のデータあるいはシミュレータ110の保守依頼などの作業仕様要求に関するシミュレータ/保守依頼データを示している。シミュレータ110の情報は、送信データ管理機能120のデータ収集部121でデータを収集し、ネットワーク170経由で保守サイトの保守データ管理機能150へデータD1を送信する。このデータD1の送信は、データ送信部123で行なわれるが、データD1の送信は、シミュレータ110のデータを収集し後から送信する場合と、シミュレータ110の動作に伴ないリアルタイムで直接送信する場合とがある。
【0053】
ユーザが、訓練サイトにアクセスしてシミュレータ110を利用し運転訓練を行なう中でシミュレータ110の動作に疑問が生じた場合、この疑問の概要を作業要求仕様として保守サイトに通知(送信)する必要がある。この作業要求仕様は、作業要求仕様作成部122を起動して作成する。
【0054】
作業要求仕様作成部122を起動すると、メニュー画面により予め記入する項目が表示されるので、そのメニュー画面の中から該当する項目を選択するか、あるいは疑問の内容をテキストボックスに記述するなどして作業要求仕様に関するデータD1を作成することができる。この後、例えば画面上の送信ボタンをクリックすると、そのデータD1がデータ送信部123からネットワーク170を経て保守データ管理機能150へ送信される。
【0055】
一方、保守サイトは、訓練サイトから送信されてきたデータを処理し訓練支援情報またはコメント回答を訓練サイト側に送信する保守データ管理機能150を有している。
【0056】
この保守データ管理機能150は、受信情報評価部151、訓練支援部152およびコメント評価部153から構成されており、コメント評価部153にてシミュレータ110の不具合と評価された場合はリモート保守部160からネットワーク170を経てシミュレータ110のデータあるいはプログラムの修正を行なう。
【0057】
保守データ管理機能150では、ネットワーク170を経て受信情報評価部151で受信したデータD1を作業要求仕様に従って訓練支援部152またはコメント評価部153に伝送する。
【0058】
作業要求仕様が訓練支援要求の場合、受信データD1は、訓練支援部152へ伝送される。訓練支援部152では、基準データと操作データを比較し、エラーを検出すると共に、エラーに対応した訓練カリキュラムを訓練支援情報データD2として訓練サイトに送信する。
【0059】
作業要求仕様がシミュレータ110の動作に対する疑問、または不具合の場合、受信データD1は、コメント評価部153へ伝送される。コメント評価部153では、コメントで指摘された部分を中心にシミュレーションデータを検証し、この結果と疑問または不具合の対応策をコメント評価結果データD3として訓練サイトへ送信する。また、シミュレータ110の動作の不具合の修正がオンラインで可能な場合、リモート保守部160からネットワーク170経由でリモート保守データD4をシミュレータ110に送信し、シミュレータ110のデータを修正する。
【0060】
以下、図2〜図15を参照してこの実施の形態のシミュレータシステムの動作について説明する。
【0061】
図2は保守データ管理機能150の受信情報評価部151の動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、訓練サイトからシミュレータ/保守依頼データD1(シミュレーションデータ、作業要求仕様など)がネットワーク170を通じて保守サイトへ送信されると、受信情報評価部151が、まず、その保守依頼のデータD1を受信する(S201)。
【0062】
次に、受信情報評価部151は、作業要求仕様の把握(分析)を行なう(S202)。受信情報評価部151は、この作業要求仕様に従って受信したデータD1を各機能に伝送する。
【0063】
作業要求仕様の把握(分析)を行なった結果、作業要求仕様が、例えば訓練支援という内容のものであった場合(S203;Yes)、受信情報評価部151は、保守依頼のデータD1を訓練支援部152へ伝送する(S204)。
また、作業要求仕様がシミュレータ110の動作そのものに関するものであった場合(S203;No)、受信情報評価部151は、保守依頼のデータをコメント評価部153へ伝送する(S205)。
【0064】
図3は保守データ管理機能150の訓練支援部152の構成を示したブロック図である。
図3において、訓練支援部152では、受信情報評価部151からの保守依頼のデータD1を訓練支援情報管理部301で受信する。訓練支援情報受信部301では、受信したデータを基に判定基準となるデータを判定基準データベース304より選択し、エラー検出部302へ受信データと共に送る。エラー検出部302では、判定基準データと受信データとを比較することによりエラーを検出する。そして、検出されたエラー検出結果を訓練支援情報管理部301へ返送する。この返送されたエラー検出結果は、訓練カリキュラム/教材選定部303へ伝送され、ここで、エラーに対応した訓練カリキュラムおよび/または訓練教材が選定される。ここでは、訓練支援データベース305より、エラーに対応した訓練カリキュラム、訓練教材を選定する。この選定されたカリキュラムおよび/または訓練教材は、訓練支援情報D2として訓練支援情報管理部301に伝送され、ネットワーク170経由で訓練サイトへ送られる。
【0065】
訓練カリキュラムは、エラー傾向に従って訓練事象、投入マルファンクション、訓練ポイントなどから構成されており、これらが電子データとしてまとめられたものである。
【0066】
訓練教材も同様に、エラー傾向に従って、例えばプラントの特定の系統のインターロック、操作に対する系統の応答、および、系統の目的などをCAIデータとしてまとめられたものとして提供される。さらに、必要に応じて、系統を構成している機器の特性、現場の様子(配管取り回しなど)が、映像またはグラフィクスの形態で提供される。
【0067】
図4は訓練支援部152の動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、受信情報評価部151からの保守依頼のデータを訓練支援部152で受信すると、訓練支援部152は、受信した保守依頼のデータD1から訓練事象の把握(分析)を行なう(S401)。
【0068】
次に、訓練支援部152は、訓練事象に対応した基準データを判定基準データベース304から入力(取得)する(S402)。
【0069】
そして、訓練支援部152は、取得した基準データと保守依頼のデータD1とを比較して操作エラーを検出する(S403)。
【0070】
この操作は、例えばデータD1を解析することで、基準データにおける理想的な訓練手順の一部が不足している、順序が異なる、などの不具合要因として検出されるものである。
【0071】
この比較結果で操作エラーがあった場合(S404;Yes)、訓練支援部152は、操作エラーの種類を同定する(S405)。
【0072】
訓練支援部152は、このエラー同定結果に従って訓練用のマルファンクション(malfunction;不具合、故障事象)を選択すると共に(S406)、訓練教材を選定する(S407)。
【0073】
また、訓練支援部152は、選択された訓練用のマルファンクションを組み合わせて訓練カリキュラムを作成する(S408)。
【0074】
基準データと保守依頼データD1との比較で、エラーが検出できなかった場合(S405;No)、訓練支援部152は、この事象の訓練を完了とする(S409)。
【0075】
図5は保守データ管理機能150のコメント評価部153の構成を示したブロック図である。
図5において、コメント評価部153は、コメント評価情報管理部501で保守依頼のデータD1を受信する。この受信データD1は、模擬範囲・仕様判断部502およびコメント判断部503で処理される。
【0076】
模擬範囲・仕様判断部502では、予めデータベース化した模擬範囲・仕様データベース506の情報と訓練サイトから送られてきたコメントの内容とを比較する。また、コメント判断部503では、コメントの内容を判断基準データベース507の情報と比較する。
【0077】
これらの比較結果は、コメント評価情報D3としてコメント評価情報管理部501へ伝送され、ここからネットワーク170経由で訓練サイトへ伝送される。
また、データD1のコメントがシミュレータ110の不具合に起因しかつこの不具合がネットワーク170経由の通信によって修正可能と判断された場合、リモート保守部160からリモート保守データD4をシミュレータ110にネットワーク170経由で送信してシミュレータ110のプログラムあるいはパラメータなどを修正する。このようなシミュレータ110の不具合修正の内容は、保守履歴管理部504にて保守履歴データベース508へ記録される。
【0078】
図6は保守データ管理機能150のコメント評価部153の動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、コメント評価部153では、保守データD1を、ユーザの質問ということで受け付ける(S601)。この質問において、まず、質問票のデータから質問が第1回目かどうかを判断する(S602)。
【0079】
この判断結果、質問が2回目以降である場合(S602;No)、コメント評価部153は、人間系での対応と判断し、保守サイトの係員に対して質問票に文書で書かれた内容を含めて検討するようメッセージを表示し(S603)、係員からユーザに回答する(S604)。
【0080】
一方、質問がその事象について第1回目である場合(S602;Yes)、コメント評価部153は、プラントデータが、シミュレータ110の設計仕様の範囲か否かを判断する(S605)。
【0081】
この判断結果、プラントデータが、シミュレータ110の設計仕様の範囲外である場合には(S605;No)、コメント評価部153は、模擬範囲・仕様データベース506から模擬範囲の拡張の可能性についてのデータを取得し(S606)、ユーザへ回答する(S607)。
【0082】
また、プラントデータがシミュレータ110の設計仕様の範囲内と判断した場合(S605;Yes)、コメント評価部153は、次にこのプラントデータがシミュレータ110の設計精度の基準範囲か否かを判断する(S608)。
【0083】
シミュレータ110の設計精度の基準内であれば(S608;Yes)、コメント評価部153は、ユーザと製作者の間で事象の解釈の違いと判断し、事象解説データベース509を検索して、事象の説明内容と基準データとを取得し(S609)、この検索結果の内容をユーザへ回答する(S607)。
【0084】
シミュレータ110の設計精度の基準外であれば(S608;No)、これも人間系で処理することになり、質問事項の再現を行ない(S610)、その旨を係員に通知する。
【0085】
この通知を受けた係員は、パラメータの設定で調整できる範囲か否かを判断し(S611)、パラメータの調整で対応可能であれば(S611;Yes)、パラメータの調整を実施する(S612)。
【0086】
また、パラメータの調整だけでは対応できない場合(S611;No)、ロジックあるいはプログラムの変更(調整)を行なう(S613)。
【0087】
上記各調整については、ネットワーク170を介してシミュレータ110のデータやプログラムを修正したりする、いわゆるオンラインでのメンテナンスとする(S614)。
【0088】
この一連の処理の一例として、原子力発電プラントのシミュレータで原子炉水位の監視を行なうような場合について、以下に示す。例えば、事象模擬において、水位の応答に疑問が生じた場合、この状態のシミュレーションデータを収集する。シミュレーションデータと共に、作業要求仕様として、水位の応答に疑問があることを穴埋め形式の書式に記入する。例えば図7から図8のような画面から質問の内容を設定し、詳細な内容をフォーマットの画面に対して必要事項を穴埋めし、さらに、疑問発生の根拠となった画面などの映像もデータとして収集する。これらデータを保守サイトに送信する。
【0089】
保守サイトでは、保守データ管理機能150の受信情報評価部151で保守依頼データD1を受信し、この中の作業要求仕様に従って、ここではコメント評価部153へデータが伝送される。ここでは、評価判断ロジックにて模擬範囲内か否かを自動的に判断する。
【0090】
図7の画面では、作業要求仕様が、シミュレータ110の動作確認要求であるため、これを選択し、「事象の設定→設定画面」の部分をクリックする。これをクリックすると、図8の画面が表示され、収集したプラントデータのトレンドグラフが示される。ここで、▲1▼の事象の選択メニューから質問する事象、例えば全給水喪失を選択する。次に▲2▼の注目するパラメータ、例えば原子炉水位などをリストから選択し表示させる。
【0091】
そして、▲3▼の注目領域の設定において質問する領域を選択し、▲4▼のコメントする内容を選択する。この例では、原子炉水位がある区間で正方向に変化量が大きすぎることを表している。
【0092】
このとき、シミュレータ110の模擬範囲内かどうかについては、表1の(1)の仕様の範囲外の判定ロジックで判断する。
【表1】
Figure 0004244271
この表1の(1)の仕様の範囲外の判定ロジックでは、判定条件を満足しないため、模擬範囲内ということになる。
【0093】
次に、シミュレータ110の設計精度の基準内かどうかについては、図9のように基準データからの偏差を計算し、表1の(2)の精度の判定ロジックによって判定する。
【0094】
これが精度の範囲内である場合には、シミュレータ110の応答に不具合はなく事象の解釈の違いと判断し、事象解説データベース509から全給水喪失に関する内容を取得してユーザに回答(送信)する。
【0095】
すなわち、図8のような原子炉水位については「(全給水喪失であるから)給水が停止しているのになぜ水位が上昇するのか」という意味の質問であるため、「(精度に問題はありません。)主蒸気隔離弁(MSIV)が閉じているため原子炉圧力容器から流出する蒸気はなく、崩壊熱により炉水が加熱され膨張するため、原子炉水位が上昇します」などといった回答になる。
【0096】
また、図10の場合は、全給水喪失後に長時間経過し主蒸気逃し弁からの流出により原子炉水位が低下して炉心が露出し燃料温度が上昇し、トレンドグラフの後半で原子炉水位の変化が激しくなったというケースである。
【0097】
このケースは、図9のケースと同じように▲1▼事象、▲2▼パラメータ、▲3▼領域、▲4▼コメント内容が選択され、図6のフローチャートの評価処理によって評価される。このとき、これが第1回目のコメントである場合には、模擬範囲内であるかどうかの判断を表1の(1)の仕様の範囲外の判定ロジックで行なう。なお、このケースの場合は、燃料棒温度が1200℃以上であるため模擬範囲外と判断する。
【0098】
そして、このときは、模擬範囲・仕様データベース506を参照して模擬範囲の拡張が可能であるかどうかの回答を行なう。この場合は、例えば「燃料棒温度が1200℃以上であるため模擬範囲外です。苛酷事象モデルにより燃料の溶融が発生し、原子炉圧力容器・原子炉格納容器が破損する可能性を有する事象を模擬することができます。」といった回答になる。これら説明の根拠とするデータベースとして、事象解説データベース509と拡張可能性データベース510とを図11に示した。
【0099】
図12は受信データ管理機能130の中にある評価レポート管理部131の処理を示すフローチャートである。
【0100】
受信データ管理機能130では、評価レポート管理部131は、訓練データD1を保守サイトへ送信し、返信されてきたデータがデータ受信部133で受信されると、受信データ管理機能130は、受信されたデータが訓練支援の評価レポートD3か、シミュレータ110に関するコンサルタント情報D2かを判断する。
【0101】
そして、訓練支援の評価レポートのデータであれば、評価レポート管理部131で処理する。
【0102】
評価レポート管理部131では、図12に示すように、まず、保守サイトより返信されてきた評価レポートを電子データの形で受け取り(S1201)、受け取った電子データの解釈を行なう(S1210)。
【0103】
ここでは、電子データを、実際に行なった、評価対象となる訓練の概要1202、検出された操作エラー1203、エラー分析結果1204、訓練カリキュラム1205および教材としてCAIデータ1206などに分類し、表示情報制御部134へ伝送する(S1207)。
【0104】
図13はコンサルタント情報管理部132の処理を示すフローチャートである。ここでも受信データ管理機能130のデータ受信部133でシミュレータ110のコンサルタント情報と判断された場合に、このコンサルタント情報管理部132で返信データを処理する。
【0105】
図13に示すように、コンサルタント情報管理部132では、まず、保守サイトより返信されてきたコンサルタント情報を電子データの形で受け取り(S1301)、受け取った電子データの解釈を行なう(S1310)。
【0106】
ここでは、電子データを、保守サイト側でシミュレータ動作に対する見解1302、訓練サイトよりの作業要求仕様1303、および作業要求仕様に対する対応策1304などに分類し、表示情報制御部134へ伝送する(S1305)。
【0107】
図14は評価レポート画面例を示す図である。
図14に示すように、この評価レポート画面は、受信データ管理機能130にある表示情報制御部134で制御されて情報表示部140に表示される。
【0108】
この評価レポート画面は、プラントの主要状態を示すウインドとして、プラント状態表示ウインド1401と、事象に対応したパラメータをトレンド表示する事象概要トレンド表示ウインド1402との2つの画面がある。さらに、評価レポート情報として表示ウインドとして、分析支援対象訓練データの概要表示ウインド1403、操作エラー表示ウインド1404、エラー分析結果表示ウインド1405、訓練カリキュラム表示ウインド1406および訓練教材提供表示ウインド1407などがある。
【0109】
分析支援対象評価データ概要表示ウインド1403には、訓練日時、訓練事象概要、および投入したマルファンクションを表示する。
【0110】
操作エラー表示ウインド1404には、摘出した全ての操作エラーを表示する。さらに、これら、操作エラーの分析結果をエラー分析結果表示ウインド1405に表示し、エラーの傾向を示す。ここでは、「タイミングエラー」の例を示した。
【0111】
これら、エラーの分析結果に従って、訓練カリキュラム、教材が保守サイトより送られてくるが、この概要は、訓練カリキュラム表示ウインド1406、および教材提供ウインド1407に表示する。さらに、これらの画面に設けた「ダウンロード」ボタンをクリックすることにより、そのデータを訓練サイトで入手することができる。
【0112】
図15はコンサルタント情報表示画面の一例を示す図である。
図15に示すように、このコンサルタント情報表示画面も上記図14の画面と同様に、主要プラント状態を示すウインドとして、プラント状態表示ウインド1501、事象概要トレンド表示ウインド1502の2つの画面がある。
【0113】
コンサルタント情報は、シミュレータ動作に対する見解表示ウインド1503、訓練サイトから送られてきた作業要求仕様を示した作業要求仕様表示ウインド1504および作業要求仕様に対する対応策表示ウインド1505から構成されている。
【0114】
シミュレータ動作に対する見解表示ウインド1503は、訓練サイトから送られてきたデータを基に保守サイトで検討した結果を示したものである。さらに、作業要求仕様表示ウインド1504は、訓練サイトから送られてきた作業の要求概要を表示するもので、この対策を作業要求仕様に対する対応策表示ウインド1505に表示する。ここでは、作業要求として給水ポンプ停止時の水位上昇に関しての確認である。これに対し、保守サイトでは給水ポンプ停止時に主上記隔離弁が閉鎖している点で、この水位上昇は挙動の範囲内であるとの見解を訓練サイトに示したものである。
【0115】
(その他の実施例)
一方、ネットワーク170経由のデータ伝送機能を用いて、シミュレーションデータを解析する場合は次のようになる。
【0116】
模擬事象に対する訓練生の行なった操作を検証する。検証は、模擬事象を発生させるために投入したマルファンクションを基に、判断基準となる操作を自動的に選定する。この基準操作と伝送されてきたシミュレーションデータを比較することによりエラーを検出する。
【0117】
例えば、全給水喪失および原子炉隔離時冷却系(RCIC)、高圧炉心スプレイ系(HPCS)に故障による注入不可のマルファンクションを投入する。この場合、原子炉水位低で原子炉がスクラムし、さらに、水位が下がると、RCIC、HPCSの高圧ECCS(非常用炉心冷却系)に自動起動信号が発生する。しかし、これら系統には故障のマルファンクションが投入されているため炉内に注水できず、水位はさらに低下する。これにより低圧ECCSのLPCS、LPCIに自動起動信号は発生し、待機運転状態となる。自動減圧系(ADS)による炉内の減圧完了と同時に、注水が開始され、水位が回復する。
【0118】
この事象では高圧ECCS故障を訓練生が認識した時点で、低圧ECCSの起動を手動で行なうか否かを検証する。もちろん、低圧ECCSは水位低下による信号で自動起動されるが、訓練生はどのように判断し、水位回復のための操作を行なうかを検証する。
【0119】
ここでは、基準操作を行なって高圧ECCSが故障した場合の適切な操作としては、低圧ECCSを手動起動し、炉内を減圧して注水を促すものである。
【0120】
高圧ECCSの故障を把握した後、訓練生が手動で低圧ECCSを起動しなければ「操作のやり忘れ」として検出する。
【0121】
この検出結果を基に、訓練カリキュラムの選定を行なう。この場合は操作忘れなので、事象の進展に伴ない、代替操作が必要とされる操作を含む事象を選定する。また、原子炉緊急時に自動動作する非常用炉心冷却系の概要、インターロック、構造などは教材用のCAIデータとして選定する。
【0122】
このようにこの実施の形態のシミュレータシステムによれば、訓練サイトで動作するシミュレータ110の保守とこのシミュレータ110を利用した原子力発電プラントの運転訓練の支援をネットワーク170を通じて行なうことで、シミュレータ110が動作しているコンピュータの設置場所、あるいは運転訓練をしている訓練生が操作する端末の設置場所まで出向く必要がなくなり、迅速かつ低コストな保守サービスを提供することができる。また、プラントの運転訓練について評価する機能を保守サイトに設置したことで、訓練サイトに訓練サポート機能を設置しなくても必要に応じてこの評価機能を利用して各訓練生の運転訓練の達成度を評価することができる。
【0123】
さらに、訓練サポート機能などのサービス機能を保守サイトに設置したことで、以下に示すような効果が得られる。
・より専門的かつ正確な状況分析結果を入手できる。
・上記の結果に従って、効率的な訓練カリキュラム、教材を提供することができる。
・各サービス機能のバーションアップおよびメンテナンスなどをユーザである訓練サイト側の負担を最小限に抑えて実施できる。
・訓練サイト側では、新たな設備を導入する必要がない。
・将来、新たなサービスが追加された場合でもネットワーク系由で容易に使用することができる。
【0124】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。上記実施形態に記載の各ソフトウェアは、フレキシブルディスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、また、ソフトウェア(プログラム)単体として伝送されるものでもよい。この場合、記憶媒体に記憶されたソフトウェア(プログラム)をコンピュータが読み出したり、LANやインターネッ上のサイト(サーバ)からダウンロードしてインストールすることにより、各実施形態における処理が可能になる。
【0125】
なお、本発明における記憶媒体としては、磁気ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリなど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であってもよい。
【0126】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなどのMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0127】
さらに、本発明におけるソフトウェア(プログラム)は、コンピュータと独立した記憶媒体に記憶されているものだけに限らず、LANやインターネットなどの伝送媒体を介して流通されるものも含まれる。
【0128】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0129】
また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成であってもよい。
【0130】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であってもよい。
【0131】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0132】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような種々の効果が得られる。
本発明によれば、プラントの運転訓練等を行なう訓練サイトと、この訓練サイトにあるシミュレータの不具合および運転訓練の支援情報を提供する保守サイトをネットワークで接続したことで、遠隔でシミュレータの保守およびプラントの運転訓練を行なうための支援情報を提供することができる。
【0133】
本発明によれば、訓練サイトに、シミュレーションデータを収集するデータ収集手段と、シミュレータの動作に疑問に疑問が生じた場合、あるいは、訓練の支援を要求する場合に、その作業を要求する作業要求仕様作成手段と、これら情報をネットワーク経由で保守サイトに送信するデータ送信手段とを備えたことで、訓練生からの要求に適切な支援情報を提供することができる。
【0134】
本発明によれば、訓練サイトに、保守サイトから送られてきた情報を受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段で受信したデータのうち、シミュレータの動作状態を評価する情報を管理する評価レポート管理手段と、訓練支援の情報を管理するコンサルタント管理手段と、これら情報を画面表示するための制御を行なう表示制御手段とを備えたことで、保守依頼をしてきた訓練生に対して常に適切な支援情報を提供することができる。
【0135】
本発明によれば、保守サイトに、受信した情報を作業要求に従って分類する受信情報評価部と、訓練支援要求がある場合に受信した情報を基に支援情報を提供する訓練支援部と、シミュレータの動作の疑問に対して評価するコメント評価部とを備えたことで、保守依頼をしてきた訓練生に対して常に適切な支援情報を提供することができる。
【0136】
本発明によれば、保守サイトに、送信データ管理機能と、受信データ管理機能を備え、保守サイトに、保守データ管理機能を備えたことで、保守データを管理することができる。
【0137】
本発明によれば、訓練サイトでシミュレータの内部データ、表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転データを記録し、このシミュレータ運転データとこれに対する訓練生のコメントを保守サイトに送り、保守サイトでは、受信されたコメントとデータから保守が必要かどうかを判断し、訓練生の質問事項に対する回答や保守データをネットワークを介して送信するので、保守側では、現地に出向くことなく、遠隔でプラントの運転訓練の支援を行なうことができる。
【0138】
本発明によれば、運転訓練のデータを記録し、基準データと比較して運転操作のエラーを抽出チェックし問題点を抽出し、抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力すると共に、抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力するので、訓練生に対して常に適切な支援を行なうことができる。
【0139】
本発明によれば、訓練方法および訓練教材としてシミュレータの動作スケジュールを提供することで、これまでの訓練での問題に対応した改善された訓練を具体的に提供することができる。
【0140】
この結果、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータのデータを有効に活用し、シミュレータの保守を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態のシミュレータシステムの構成を示す図。
【図2】受信情報評価部の動作を示すフローチャート。
【図3】訓練支援部の構成を示したブロック図。
【図4】訓練支援部の動作を示すフローチャート。
【図5】コメント評価部の構成を示したブロック図。
【図6】コメント評価部の動作を示すフローチャート。
【図7】コメントの入力シートの一例を示す図。
【図8】シミュレータの原子炉水位応答を表した図。
【図9】シミュレータの原子炉水位応答の精度評価を表した図。
【図10】シミュレータの原子炉水位応答の模擬範囲判定を表した図。
【図11】説明のためのデータベースを示す図。
【図12】評価レポート管理部の動作を示すフローチャート。
【図13】コンサルタント情報管理部の動作を示すフローチャート。
【図14】レポート結果表示の画面の一例を示す図。
【図15】コンサルタント情報表示の画面例を示す図。
【符号の説明】
110・・・シミュレータ
120・・・送信データ管理機能
121・・・データ収集部
122・・・作業要求仕様作成部
123・・・データ送信部
130・・・受信データ管理機能
131・・・評価レポート管理部
132・・・コンサルタント情報管理部
133・・・データ受信部
134・・・表示情報制御部
140・・・情報表示部
150・・・保守データ管理機能
151・・・受信情報評価部
152・・・訓練支援部
153・・・コメント評価部
160・・・リモート保守部
170・・・ネットワーク
301・・・訓練支援情報管理部
302・・・エラー検出部
303・・・訓練カリキュラム/教材選定部
304・・・基準操作データベース
305・・・訓練支援データベース
501・・・コメント評価情報管理部
502・・・模擬範囲・仕様判断部
503・・・コメント判断部
504・・・保守履歴管理部
506・・・模擬範囲・仕様データベース
507・・・判断基準データベース
508・・・保守履歴データベース
509・・・事象解説データベース
510・・・拡張可能性データベース

Claims (13)

  1. プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータシステムにおいて、
    前記ネットワークに接続された情報端末からユーザが前記訓練サイトにアクセスして前記シミュレータによるプラントの運転訓練を行なう中で発生したエラーの情報またはユーザの疑問についての保守依頼を受け付ける手段と、
    受け付けたエラーの情報または保守依頼を分析し、前記シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエラー種別を判定するエラー種別判定手段と、
    前記エラー種別判定手段により判定されたエラー種別に応じた支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信する手段と
    を具備したことを特徴とするシミュレータシステム。
  2. ネットワークに接続されたコンピュータにおいて、
    プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、
    訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたデータを収集するデータ収集手段と、
    ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、
    前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信する手段と、
    を具備したことを特徴とするコンピュータ。
  3. 請求項2記載のコンピュータにおいて、
    支援先からネットワークを通じて送られてきた支援情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュレータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理する評価レポート管理手段と、
    前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、
    これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示するための制御を行なう表示制御手段と
    を具備したことを特徴とするコンピュータ。
  4. ネットワークに接続されたコンピュータにおいて、
    前記ネットワークを通じて、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトから保守依頼を受け付ける保守サイトを公開する手段と、
    前記保守サイトに受け付けられた保守依頼を依頼内容に応じて分類する受信情報評価部と、
    前記受信情報評価部により保守依頼から分類されたシミュレータの動作に関する疑問がユーザによる操作エラーかシミュレータそのものの動作エラーかを判定するコメント評価部と、
    前記コメント評価部により判定されたエラーおよび前記受信情報評価部により保守依頼から分類された訓練支援依頼を分析して、予めデータベースに保持されている情報の中から該当支援情報を提供する訓練支援部と
    を有することを特徴とするコンピュータ。
  5. プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、
    この訓練サイトを利用してプラントの運転訓練を行なったユーザからの保守依頼をネットワーク上に公開した保守サイトにて受け付けるステップと、
    前記保守サイトで受け付けた保守依頼を分析し、前記シミュレータの不具合かユーザによる操作エラーかのエラー種別を判定するステップと、
    判定したエラー種別に応じた支援処理を実行し支援情報を保守依頼元へ送信するステップと
    を有することを特徴とするシミュレータの保守・コンサルタント方法。
  6. ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、
    訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたデータを収集するデータ収集手段と、
    ユーザが前記シミュレータの動作に疑問が生じた場合あるいはユーザが訓練に関する支援を要求する場合に、その疑問あるいは支援要求を行なうための作業要求仕様情報を作成する作業要求仕様情報作成手段と、
    前記作業要求仕様情報作成手段により作成された作業要求仕様情報を前記ネットワークを通じて支援先へ送信する手段
    として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    支援先から送られてきた支援情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された支援情報のうち、シミュレータの動作状態を評価した評価情報を蓄積および管理する評価レポート管理手段と、
    前記支援情報を管理するコンサルタント管理手段と、
    これら支援情報および評価情報を所望に応じて画面表示するための制御を行なう表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、
    訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションした内部データ、表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転データを記録する手段と、
    前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信する手段と、
    前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信されてきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを受信する手段と、
    受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新する手段
    として機能させるためのプログラム。
  9. ネットワークに接続されたコンピュータが、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、
    訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションした内部データ、表示データおよび操作データからなるシミュレータ運転データを記録するステップと、
    前記シミュレータ運転データとこれに対するコメントを保守依頼として、ネットワーク上の保守サイトに送信するステップと、
    前記保守サイトから前記ネットワークを通じて返信されてきた回答データ、保守データ、あるいはプログラムを受信するステップと、
    受信された回答データ、保守データ、あるいはプログラムにて訓練サイトのデータあるいはプログラムを更新するステップと
    を有することを特徴とするシミュレータの保守・コンサルタント方法。
  10. プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開するシミュレータシステムにおいて、
    前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サイトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練のデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出する手段と、
    抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手段と、
    抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力する手段と
    を具備したことを特徴とするシミュレータシステム。
  11. ネットワークに接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いてプラントの運転訓練を行なうための訓練サイトをネットワーク上に公開する手段と、
    前記ネットワークに接続された情報端末から前記訓練サイトにアクセスした訓練生により前記シミュレータを動作させてシミュレーションされたプラントの運転訓練のデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段によって記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出する手段と、
    抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力する手段と、
    抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力する手段として機能させるためのプログラム。
  12. ネットワークに接続されたコンピュータが、プラントのシミュレーションを行なうシミュレータを用いて訓練生にプラントの運転訓練を行なわせるための訓練サイトをネットワーク上に公開するステップと、
    訓練生の操作により前記シミュレータがシミュレーションしたプラントの運転訓練のデータを記録するステップと、
    記録されたプラントの運転訓練のデータと予め設定されている基準データとを比較して訓練生の運転操作エラーを抽出およびチェックし問題点を抽出するステップと、
    抽出された問題点の理由と適切な運転操作を出力するステップと、
    抽出された問題点を改善するための訓練方法あるいは訓練教材を出力するステップと
    を有することを特徴とするシミュレータの保守・コンサルタント方法。
  13. 請求項12記載のシミュレータの保守・コンサルタント方法において、
    訓練方法および訓練教材は、シミュレータの動作スケジュールを含むことを特徴とするシミュレータの保守・コンサルタント方法。
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