JP2005308489A - 車両用計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物理量の指示方法に工夫を凝らして、物理量の変化状態を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を提供する。
【解決手段】 走行速度を指示する数字23の背後に背景図形24および4個の第2背景図形25を互いに部分的に重ねて表示し、且つ4個の第2背景図形25を増速中は背景図形24の右下方に、減速中は左上方に配置した。さらに、加速度が大きいほど背景図形24および4個の第2背景図形25の配置間隔を大きく設定している。この場合、視認者は、第2背景図形25の位置から増速中か減速中かを、また表示ピッチ大小から加速度の大小を極めて容易に認知することができる。したがって、増速中か減速中か、および加速度(増速時および減速時)の大小を容易に視認可能且つ斬新な見映えの速度計1を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の運転席に設置されて車両に関する様々な情報を運転者が視認可能に表示するための車両用計器に関するものであり、たとえば自動車等に用いて好適である。
車両用計器においては、指針の回動角度により物理量を指示する、つまりアナログ式に指示することが一般的に行われてきた。また、車両用計器の見映えを斬新なものとするために、物理量を数字で表示する、いわゆるデジタルメータが採用されている。
デジタル式計器によれば、物理量を数字により直接的に読み取ることができる反面、物理量の変化状態、たとえば、増加中であるのか、または減少中であるのか、あるいはそれらの度合い、すなわち変化率の大小を直感的に読み取ることは困難である。
この問題を解決するために、たとえば、表示すべき変化量を複数の量帯域に分け、小なる量帯域から大なる量帯域になるにしたがい表示数字の大きさが小から大となるよう制御する表示制御回路を設けたものがある(特許文献1参照)。
実開昭61−48838号公報
上述の、従来の車両用計器、つまり特許文献1に記載の車両用計器においては、物理量の変化が複数の量帯域に跨る場合は、表示数字の大きさが変化するので物理量の変化状態をある程度は認識することができる。
しかし、物理量の変化が一つの量帯域内で発生した場合は、表示数字の大きさは変わらず、したがって物理量の変化状態を認識することは困難である。
また、従来の車両用計器においては、物理量の変化状態および変化度合い、すなわち物理量が増大中なのか減少中なのか、および物理量の変化が急激であるのかまたは緩慢であるのか等を判断することは非常に困難である。
さらに、従来の車両用計器においては、表示数字の大きさが数段階に変化するのみであり、車両用計器の見映えが平面的で面白みに欠けたものになるという問題がある。
本発明は、上記の諸問題点に鑑みなされたもので、物理量の指示方法に工夫を凝らして、物理量の変化状態を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の車両用計器は、文字および図形を表示する表示器を備え、検出された物理量を表示器上に形成される数字により指示する車両用計器であって、数字の背後に背景図形を数字に重ねて表示し、背景図形と同一形状あるいは相似形状の第2背景図形を一個あるいは複数個を背景図形の背後に背景図形と部分的に重ねて表示し、背景図形における第2背景図形が表示される部位を物理量の変化状態に対応して切り替える構成としている。
従来の車両用計器においては、物理量を指示する数字の大きさが数段階に変化するのみであり、物理量の変化状態を、視認者に的確に認識させることは困難であるとともに、表示器上には数字のみが表示されるため、車両用計器の見映えが平面的で面白みに欠けたものになるという問題がある。
これに対して、本発明の第1実施形態による車両用計器によれば、背景図形における第2背景図形が表示される位置、言い換えると背景図形と第2背景図形との位置関係を見ることにより、視認者は、車両用計器が指示する物理量の変化状態を容易に知ることができる。すなわち、視認者は、第2背景図形の表示位置により、物理量が増加中であるのか、または減少中であるのかを容易に知ることができる。
また、本発明の第1実施形態による車両用計器によれば、表示器上において、数字の背後の背景図形および第2背景図形数字が数字の影のごとくに視認されるので、物理量を支持する数字の見映えを立体感に富んだものとすることができる。これにより、車両用計器の見映えを斬新なものとすることができる。
以上により、物理量の変化状態を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
本発明の請求項2に記載の車両用計器は、部位は、物理量が増加中においては右側、下側、または右下側のいずれかであり、物理量が減少中において左側、上側、または左上側のいずれかである構成としている。
ところで、様々な表示装置において、変動する事象を表示する場合、一般的には、表示意匠をその正面を左向きとして配置する、表示意匠の動きが右から左に向かうように視認されるように配置する、あるいは表示意匠の動きが下から上に向かうように視認されるように配置することにより正の動き、たとえば物理量の増大を示すことが多い。また、この反対の表示の仕方、すなわち、表示意匠をその正面を右向きとして配置する、表示意匠の動きが左から右に向かうように視認されるように配置する、あるいは表示意匠の動きが上から下に向かうように視認されるように配置することにより負の動き、たとえば物理量の減少を示すことが多い。
したがって、本発明の請求項2に記載の車両用計器によれば、視認者に対して、誤解なく正確に、物理量の変化状態を認識させることができる。
本発明の請求項3に記載の車両用計器は、物理量の変化度合いの大きさによって、重ねて表示される前記第2背景図形の表示ピッチを変える構成としている。
この構成によれば、物理量の変化中において、視認者は、表示ピッチの大きさから、物理量の変化度合い、つまり物理量の変化率を、容易且つ正確に認識することができる。言い換えると、物理量の変化方向、つまり増加あるいは減少のみならず、物理量の変化率をも正確に読み取ることが可能な車両用計器を提供することができる。
この場合、本発明の請求項4に記載の車両用計器のように、物理量の変化度合いが大きいほど、前記表示ピッチを大きくする構成とすれば、視認者は、表示ピッチ大→変化速度大→変化率大、あるいは、表示ピッチ小→変化速度小→変化率小と極めて自然に連想することができる。
したがって、物理量の変化度合い、つまり変化率を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
本発明の請求項5に記載の車両用計器は、物理量の変化度合いの大きさによって、重ねて表示される第2背景図形の個数を変える構成としている。
この構成によれば、物理量の変化中において、視認者は、表示される第2背景図形の個数から、物理量の変化度合い、つまり物理量の変化率を、容易且つ正確に認識することができる。言い換えると、物理量の変化方向、つまり増加あるいは減少のみならず、物理量の変化率をも正確に読み取ることが可能な車両用計器を提供することができる。
この場合、本発明の請求項6に記載の車両用計器のように、物理量の変化度合いが大きいほど、個数を多くする構成とすれば、視認者は、表示個数多→変化速度大→変化率大、あるいは、表示個数少→変化速度小→変化率小と極めて自然に連想することができる。
したがって、物理量の変化度合い、つまり変化率を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
本発明の請求項7に記載の車両用計器は、物理量の変化度合いの大きさによって、数字および重ねて表示される背景図形および第2背景図形を重なり方向に向けて傾斜させる構成としている。
この構成によれば、物理量の変化中において、視認者は、表示される数字および重ねて表示される背景図形および第2背景図形の傾斜状態から、物理量の変化度合い、つまり物理量の変化率を、容易且つ正確に認識することができる。言い換えると、物理量の変化方向、つまり増加あるいは減少のみならず、物理量の変化率をも正確に読み取ることが可能な車両用計器を提供することができる。
この場合、本発明の請求項8に記載の車両用計器のように、物理量の変化度合いが大きいほど、傾斜の度合いを大きくすれば、視認者は、傾斜度合い大→変化速度大→変化率大、あるいは、傾斜度合い小→変化速度小→変化率小と極めて自然に連想することができる。
したがって、物理量の変化度合い、つまり変化率を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
本発明の請求項9に記載の車両用計器は、背景図形および第2背景図形の発光輝度を徐々に変える構成としている。
これによれば、現在値から各過去値の配列において、それらの明るさをグラデーション的に変化させることにより、車両用計器の見映えをより立体感を強調したものとすることができる。
本発明の請求項10に記載の車両用計器は、背景図形および第2背景図形の発光色を徐々に変える構成としている。
これによれば、現在値から各過去値の配列において、それらの色彩をグラデーション的に変化させる、たとえば、黄→黄緑→緑のように変化させることにより、車両用計器の見映えをより立体感を強調したものとすることができる。
本発明の請求項11に記載の車両用計器は、文字および図形を表示する表示器を備え、検出された物理量を表示器上に形成される数字により指示する車両用計器であって、数字の背後に背景図形を数字に重ねて表示し、背景図形の形状を物理量の変化状態に対応して連続的に変化させる構成としている。
従来の車両用計器においては、物理量を指示する数字の大きさが数段階に変化するのみであり、物理量の変化状態を、視認者に的確に認識させることは困難であるとともに、表示器上には数字のみが表示されるため、車両用計器の見映えが平面的で面白みに欠けたものになるという問題がある。
これに対して、本発明の第11実施形態による車両用計器によれば、背景図形の形状を物理量の変化状態に対応して連続的に変化させる、言い換えると、背景図形の形状と物理量の変化状態との間に一対一の関係が成立している。したがって、背景図形の形状を見れば、視認者は、車両用計器が指示する物理量の変化状態を容易に知ることができる。すなわち、視認者は、背景図形の形状により、物理量が増加中であるのか、または減少中であるのかを容易に知ることができる。
以上により、物理量の変化状態を容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
本発明の請求項12に記載の車両用計器は、物理量が増加中において背景図形は視認者から遠ざかる方向に倒れる如くに視認されるように変形し、物理量が減少中において背景図形は視認者に近づく方向に倒れる如くに視認されるように変形する構成としている。
この場合、背景図形が視認者から遠ざかる方向に倒れる、言い換えると、数字から遠ざかるように数字の背後へ倒れると、数字は、逆に視認者側に飛び出してくるように視認されることになる。一方、背景図形が視認者に近づく方向に倒れる、言い換えると、視認方向において数字よりも視認者側に近づくように倒れると、数字は、逆に視認者から遠ざかるかのように視認されることになる。
すなわち、背景図形の形状を上述したように変えることにより、視認者に物理量の変化状態を明瞭に認識させることができる。
したがって、視認者に対して、誤解なく正確に、物理量の変化状態を認識させることが可能な車両用計器を提供することができる。
この場合、本発明の請求項13に記載の車両用計器のように、物理量が増加中において前記背景図形は視認者から見て下端部を固定として高さ方向寸法が縮小され且つ幅方向寸法が下端部から遠ざかるほど縮小されるように変形し、物理量が減少中において前記背景図形は視認者から見て下端部を固定として高さ方向寸法が縮小され且つ幅方向寸法が下端部から遠ざかるほど拡大されるように変形する構成とすれば、物理量が増加中においては数字が視認者に向かって飛び出すように、また、物理量が減少中においては数字が視認者から遠ざかって行くように、確実に視認者に視認させることができる。
本発明の請求項14に記載の車両用計器は、前記物理量は、車両の走行速度、エンジン回転速度、エンジン冷却水温度、残存燃料量およびエンジン潤滑油圧力の内の少なくとも一つである構成としている。
これらの計器が示す物理量は、いずれも車両の作動状態に関する重要ものであるが、これらの物理量の変化状態および変化度合いを容易に視認可能且つ斬新な見映えの車両用計器を実現することができる。
以下、本発明による車両用計器を、自動車に搭載される速度計1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の部分正面図である。なお、図1において、上方が自動車の上方であり、左右方向が自動車の幅方向となっている。
図2は、本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の断面図であり、図1中のII−II線断面図である。なお、図2において、左方が運転席であり、速度計1は、図2において、左側から視認される。
図3は、本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の電気回路構成を説明する模式図である。
図4〜図7は、本発明の第1実施形態による速度計1の正面図であり、本発明の第1実施形態による速度計1における速度の表示状態を説明するための図である。
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されて自動車に関する各種情報を表示するものである。速度計1は、コンビネーションメータ100内に配置されて、当該自動車の走行速度を指示している。本発明の第1実施形態による速度計1は、図1に示すように、当該自動車の走行速度を数字により表示する、いわゆるデジタル式スピードメータである。なお、図1において、上方が自動車の上方であり、左右方向が自動車の幅方向となっている。
先ず、速度計1の構成について、関連するコンビネーションメータ100の構成も含めて説明する。
コンビネーションメータ100は、図2に示すように、各種情報を表示する文字盤6と、コンビネーションメータ100の電気回路部を形成するプリント基板7と、文字盤6、プリント基板7等を収容固定するケーシング8を備えている。さらに、ケーシング8の運転席側端部(図2において左端)には、透明カバー9が固定されている。透明カバー9は、無色透明の樹脂板またはガラス等からなり、コンビネーションメータ100内の清浄度を維持している。
文字盤6は、透光性材料、たとえば無色透明のポリカーボネート樹脂板から形成され、各種情報を表示するための種々の表示意匠(図示せず)が、文字盤6の表面あるいは裏面に印刷またはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。また、文字盤6には、図2に示すように、速度計1を形成する後述する液晶パネル2を視認可能とするための開口孔6aが設けられている。すなわち開口孔6aの形状は、液晶パネル2の表示画面21がちょうど嵌るように設定されている。また、文字盤6の開口孔6a周辺は、本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100においては、速度計1の存在を際立たせて速度計1の良好な視認性を得るために、不透光性に着色(たとえば、艶消し黒色等)されている。
速度計1は、図2に示すように、文字および図形を表示する表示器である液晶パネル2と、液晶パネル2を透過照明して速度計1を発光表示させるための光源であるバックライト3と、検出された車速信号から当該自動車の走行速度を算出し、それに基づいて当該自動車の走行速度を表示するように液晶パネル2を駆動するコントローラ4とから構成されている。
文字および図形を表示する表示器である液晶パネル2は、本発明の第1実施形態による速度計1においては、マトリックス型のカラー液晶表示器が用いられている。また、液晶パネル2は、図2に示すように、たとえば多極のフレキシブルプリント基板5を介してコンビネーションメータ100のプリント基板7に電気的に接続されている。
液晶パネル2の表示画面21上には、図1に示すように、速度を指示する数字23、速度の単位を表す文字22、数字23の背後に重ねて表示される背景図形24、および背景図形24と部分的に重ねて表示される4個の第2背景図形25が形成されている。本発明の第1実施形態における速度計1においては、背景図形24は、図1に示すように、楕円形に形成されている。また、第2背景図形25は、4個とも背景図形24と同一形状の楕円形に形成されている。また、数字23および文字22は黒色に、背景図形24は白色に、4個の第2背景図形25は背景図形24から遠ざかるものほど明度が低い灰色に着色されている。また、文字22、数字23、背景図形24、および4個の第2背景図形25の外側部分は、淡青色に着色されている。したがって、液晶パネル2の表示画面21は、バックライト3により透過照明されて、その各部が上述した色で発光表示される。
バックライト3は、発光ダイオード(図示せず)と、発光ダイオードからの光を液晶パネル2へ導いて、液晶パネル2の全面を均一な照度で照明する導光板(図示せず)から構成され、図2に示すように、液晶パネル2の背面に密着配置されている。また、バックライト3は、図2に示すように、フレキシブルプリント基板5を介してコンビネーションメータ100のプリント基板7に電気的に接続されている。
コントローラ4は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成され、コンビネーションメータ100のプリント基板7上に実装されている。
次に、以上説明した、本発明の第1実施形態による速度計1の電気回路構成について、図3に基づいて説明する。
図3に示すように、コントローラ4には、バッテリ11から電力が常時供給されている。また、コントローラ4は、イグニッションスイッチ10が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。
また、コントローラ4には、図3に示すように、自動車の走行速度検出用の速度センサ12が検出信号を入力可能に接続されている。速度センサ12は、たとえば、当該自動車のトランスミッション出力軸の回転数を検出するものである。
また、コントローラ4には、図3に示すように、液晶パネル2およびバックライト3が接続されている。
次に、このように構成した本発明の第1実施形態による速度計1の作動および視認状態について、特に、本発明の第1実施形態における速度計1の特徴である液晶パネル2上における走行速度の表示の仕方を中心に説明する。
運転者によりイグニッションスイッチ10がONされると、コントローラ4は、イグニッションスイッチ10がONされたことを検知して、バックライト3を点灯させる。同時に、コントローラ4は、速度センサ12からの検出信号を受けて当該自動車の走行速度を算出し、それに基づいて当該自動車の走行速度を表示するように液晶パネル2を駆動する。
また、本発明の第1実施形態における速度計1における表示速度の最小単位は1km/hとなっている。すなわち、走行速度が変化すると、速度計1における表示速度は、1km/h刻みで切り替えられる。
以下、走行速度の変化状態毎に、液晶パネル2上における走行速度の表示の仕方について説明する。
(1)自動車が増速中の場合・・・その1(緩やかに増速している場合、言い換えると加速度の絶対値が小さい場合)。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される走行速度を指示する数字23は、速度の増大に連動して増大するように切り替わる。
図1には、当該自動車の増速中における一瞬間、すなわち走行速度が40km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
このとき、液晶パネル2の表示画面21上には、図1に示すように、走行速度を指示する数字23として「40」および文字22である「km/h」が黒色で表示され、その背後には、背景図形24が白色で表示されている。さらに背景図形24の背後且つ右下方には、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で配置されている。ここで、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔は、図1に示すように、ピッチP1に設定されている。また、4個の第2背景図形は灰色で表示されるが、それらの明度、つまり明るさは、背景図形24に隣接する第2背景図形25のものが最も高く、いわゆる明灰色であり、背景図形24から離れるものほど、すなわち図1において右側のものほど明度が低く設定されている。また、数字23、文字22、背景図形24および第2背景図形25以外の地の部分は、淡青色で表示される。
したがって、これを運転者が見ると、図1に示すように、淡青色を背景として、白色の背景図形24が空に浮かぶ雲のように視認され、その白色の背景図形24の中に黒色で速度を指示する数字23が見える。また、4個の第2背景図形25の色を上述したようにグラデーション的に明度を変化させているので、背景図形24は、立体感が強調されて視認される。すなわち、視認方向の厚さを有するように見える。
(2)自動車が増速中の場合・・・その2(急速に加速している場合、言い換えると加速度の絶対値が大きい場合)。
図4は、当該自動車の増速中における一瞬間、すなわち走行速度が60km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される数字23、文字22、背景図形24および第2背景図形25の発光色、および地の部分の発光色は、上述した(1)の場合と同様である。また、上述の(1)と同様に、背景図形24の背後且つ右下方に、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で配置されている。ただし、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔は、上述した(1)の場合と異なり、図4に示すように、ピッチP2に設定されている。また、ピッチP2は、ピッチP1よりも大きく設定されている。
すなわち、自動車が増速中においては、4個の第2背景図形25は背景図形24の右下方に表示され、且つ背景図形24および4個の第2背景図形25の配置間隔は加速度が大きいほど大きくなるように、言い換えると、背景図形24および4個の第2背景図形25の集合体としての長さ寸法Lが大きくなるように形成される。
(3)自動車が一定速度で走行中の場合。
図5には、当該自動車が一定速度である80km/hで走行中における速度計1の正面図を示している。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される数字23、文字22、背景図形24および第2背景図形25の発光色、および地の部分の発光色は、上述した(1)の場合と同様である。また、上述の(1)と同様に、背景図形24の背後且つ右下方に、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で配置されている。ただし、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔は、上述した(1)の場合と異なり、図5に示すように、ピッチP3に設定されている。また、ピッチP3は、ピッチP1よりも小さく設定されている。
すなわち、背景図形24および4個の第2背景図形25の配置間隔は、加速度が大きいほど大きくなるよう、且つ加速度が0の時に最小であるように形成されている。
自動車の走行速度が一定のときにも、背景図形24の背後且つ右下方に、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で表示することにより、背景図形24の見映えを立体感に富んだものとすることができる。
なお、当該自動車の停車中、つまり走行速度が0km/hのときも、速度計1における表示の仕方も同様である。
(4)自動車が減速中の場合・・・その1(緩やかに減速している場合、言い換えると加速度の絶対値が小さい場合)。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される走行速度を指示する数字23は、速度の低下に連動して減少するように切り替わる。
図6には、当該自動車の減速中における一瞬間、すなわち走行速度が50km/hに到達した瞬間における速度計1の正面図を示している。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される数字23、文字22、背景図形24および第2背景図形25の発光色、および地の部分の発光色は、上述した(1)の場合と同様である。しかしながら、4個の第2背景図形25は、自動車の減速中においては、上述の(1)とは反対に、背景図形24の背後且つ左上方に、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で配置されている。また、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔は、図6に示すように、ピッチP1に設定されている。
したがって、これを運転者が見ると、4個の第2背景図形25の表示位置、すなわち背景図形24との相対関係が増速中とは反対となるため、自動車が減速中であることを、容易且つ確実に認知することができる。また、(1)の場合と同様に、淡青色を背景として、白色の背景図形24が空に浮かぶ雲のように視認され、その白色の背景図形24の中に黒色で速度を指示する数字23が見える。また、4個の第2背景図形25の色を上述したようにグラデーション的に明度を変化させているので、背景図形24は、立体感が強調されて視認される。
(5)自動車が減速中の場合・・・その2(急速に減速している場合、言い換えると加速度の絶対値が大きい場合)。
図7は、当該自動車の減速中における一瞬間、すなわち走行速度が70km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
この場合、液晶パネル2の表示画面21上に表示される数字23、文字22、背景図形24および第2背景図形25の発光色、および地の部分の発光色は、上述した(1)の場合と同様である。また、上述の(4)と同様に、背景図形24の背後且つ左上方に、4個の第2背景図形25が互いに部分的に重なりつつ等間隔で配置されている。ただし、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔は、上述した(4)の場合と異なり、図7に示すように、ピッチP2に設定されている。また、ピッチP2は、ピッチP1よりも大きく設定されている。
すなわち、自動車が減速中においては、4個の第2背景図形25は背景図形24の左上方に表示され、且つ背景図形24および4個の第2背景図形25の配置間隔は加速度の絶対値が大きいほど大きくなるように、言い換えると背景図形24および4個の第2背景図形25の集合体としての長さ寸法Lが大きくなるように形成される。
したがって、減速中および増速中において、運転者は、背景図形24および4個の第2背景図形25より成る集合体の長さ寸法Lの大小から、速度の変化率である加速度の大小を容易且つ正確に認識することができる。
以上説明した、本発明の第1実施形態における速度計1においては、走行速度を指示する数字23の背後に背景図形24を配置するとともに、背景図形24と部分的に重ねて4個の第2背景図形25を表示している。さらに、増速中においては、4個の第2背景図形25を背景図形24の右下方に配置し、減速中においては、4個の第2背景図形25を背景図形24の左上方に配置した。
ところで、変動する事象を表示する場合、一般的に、表示意匠をその正面を左向きとして配置する、表示意匠の動きが右から左に向かうように視認されるように配置する、あるいは表示意匠の動きが下から上に向かうように視認されるように配置することにより正の動き、たとえば物理量の増大を示すことが多い。また、この反対の表示の仕方、すなわち、表示意匠をその正面を右向きとして配置する、表示意匠の動きが左から右に向かうように視認されるように配置する、あるいは表示意匠の動きが上から下に向かうように視認されるように配置することにより負の動き、たとえば物理量の減少を示すことが多い。
したがって、本発明の第1実施形態による速度計1において、増速中においては、4個の第2背景図形25を背景図形24の右下方に配置し、減速中においては、4個の第2背景図形25を背景図形24の左上方に配置すれば、視認者は、4個の第2背景図形25の表示位置を見ることにより、速度の変化状態、すなわち増速中かまたは減速中かを、容易且つ正確に認識することができる。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態における速度計1においては、背景図形24およびその背後に部分的に重ねて配置される4個の第2背景図形25の表示間隔を、速度の変化度合い、すなわち加速度の絶対値(加速度は、増速中においては正の値となり、減速中においては負の値となるため)の大きさに応じて変化させている。すなわち、加速度の絶対値が大きいほど表示間隔を大きく設定している。
これにより、視認者は、表示ピッチ大→変化速度大→変化率大、または表示ピッチ小→変化速度小→変化率小と極めて自然に連想することができる。
したがって、速度の変化度合い、すなわち加速度(増速時および減速時)の大小を容易に視認可能且つ斬新な見映えの速度計1を実現することができる。
なお、自動車の増速中において、変速機のシフトアップにより、加速度が一時的に減少する(加速感が一時的に弱まる)ことがあるが、この場合、本発明の第1実施形態による速度計1においては、背景図形24および4個の第2背景図形25の表示間隔が一瞬小さくなり、再び増大する。言い換えると、背景図形24および4個の第2背景図形25より成る集合体の長さ寸法Lが一瞬小さくなり、再び増大する。
すなわち、自動車の増速中において、速度計1上に表示される背景図形24および4個の第2背景図形25より成る集合体の長さ寸法Lの変化と、運転者自身が体感する慣性力の大きさの変化とがほぼ一致することになる。したがって、本発明の第1実施形態による速度計1においては、自動車走行中における加速度変化を、正確に表示することができる。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態における速度計1においては、背景図形24および4個の第2背景図形25の発光輝度を徐々に変えている。すなわち、背景図形24は白色で最も発光輝度が高く、背景図形24に隣接する第2背景図形25は明灰色で発光輝度がやや低下し、残り3個の第2背景図形25の発光輝度も順次低下している。これにより、背景図形24の見映えを立体感豊かなものとすることができる。
従来の車両用計器、すなわちデジタル式速度計においては、速度の変化状態および変化度合い、すなわち増速中なのか減速中なのか、および加速度の緩急等を判断することは非常に困難である。また、表示の見映えが平面的で面白みに欠けたものになるという問題がある。
これに対して、以上説明した、本発明の第1実施形態における速度計1においては、上述したような構成とすることにより、デジタル式速度計の長所、すなわち速度を数値により直読できるという利点を活かしつつ、速度の変化状態および変化度合い、すなわち増速中なのか減速中なのか、および加速度の緩急等を容易且つ確実に読み取ることが可能な速度計1を実現することができる。
さらに、背景図形24および4個の第2背景図形25の効果により、立体感に富み斬新な見映えの速度計1を提供することができる。
(第2実施形態)
上述した本発明の第1実施形態における速度計1では、4個の第2背景図形25が表示される位置、つまり背景図形24位置に対する位置関係により速度の変化状態、すなわち増速中なのか減速中なのかを指示し、且つ背景図形24および各第2背景図形25の配列間隔の粗密により加速度の緩急を指示している。
これに対して、本発明の第2実施形態による速度計1においては、本発明の第1実施形態による速度計1の第2背景図形25を廃止するとともに、背景図形24の形状を、当該自動車の走行速度の変化状態および変化度合いに対応して変えて表示することにより、自動車の走行速度の変化状態および変化度合いを運転者に認識させようとするものである。
以下に、本発明の第2実施形態による速度計1の液晶パネル2上における走行速度の表示の仕方について、走行速度の変化状態毎に説明する。
(1)自動車が一定速度で走行中の場合、または、停車中(速度=0km/h)の場合。
図8に、本発明の第2実施形態による速度計1の正面図を示す。
なお、本発明の第2実施形態による速度計1における液晶パネル2の表示画面21の表示様態は、上述の本発明の第1実施形態による速度計1の場合とほぼ同様である。すなわち、図8に示すように、速度を指示する数字23および速度の単位を表す文字22は黒色に、背景図形24は白色に、それぞれ着色されている。また、文字22、数字23、および背景図形24の外側部分は、淡青色に着色されている。したがって、液晶パネル2の表示画面21は、バックライト3により透過照明されて、その各部が上述した色で発光表示される。なお、図8は、走行速度が60km/h一定状態を示している。
この場合、背景図形24は、図8に示すように、長方形に形成されている。すなわち、長さ寸法L、高さ寸法Hの長方形となっている。したがって、運転者は、背景図形24が長方形であることを見て、当該自動車が定速走行中(または停車中)であることを認識する。
(2)自動車が増速中の場合・・・その1(緩やかに増速している場合、言い換えると加速度の絶対値が小さい場合)。
図9には、当該自動車の増速中における一瞬間、すなわち走行速度が60km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
このとき、液晶パネル2の表示画面21上において、背景図形24の形状が、長方形から、図9に示すように、台形に変化している。すなわち、背景図形24は、背景図形24の下辺24aの位置および長さ寸法Lは(1)の場合(図8参照)と変わらず、高さ寸法が(1)の場合(図8参照)よりも小さい寸法H1であり、上辺24bの長さ寸法が(1)の場合(図8参照)より短い寸法L1であるような、いわゆる等脚台形となっている。
運転者がこれを見ると、背景図形24が、数字23の後ろ側へ倒れる、言い換えると、下辺24aを軸として視認者から遠ざかる方向に倒れるように感じられる。このため、数字23は、背景図形24とは逆に、視認者に向かって飛び出して来るように感じられる。これにより、運転者は、容易且つ確実に、自動車が増速中であることを認識することができる。
さらに、視認者に対して、数字23が視認者に向かって飛び出して来るように感じさせることができるので、速度計1の見映えを、より立体感に富むものとすることができる。
(3)自動車が増速中の場合・・・その2(急速に加速している場合、言い換えると加速度の絶対値が大きい場合)。
図10には、当該自動車の増速中における一瞬間、すなわち走行速度が60km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
この場合、背景図形24の形状は、(2)の場合(図9参照)と同じく等脚台形であるが、図10に示すように、高さ寸法が(2)の場合(図9参照)における寸法H1よりも小さい寸法H2であり、上辺24bの長さ寸法が(2)の場合(図9参照)における寸法L1より短い寸法L2となっている。
運転者がこれを見ると、(2)の場合と同様に、背景図形24は下辺24aを軸として視認者から遠ざかる方向に倒れるように感じられるが、その倒れ度合いが(2)の場合よりも大きく感じられる。したがって、数字23の飛び出し感も(2)の場合よりも強調されて感じられる。これにより、運転者は、容易且つ確実に、自動車が増速中且つその加速度が大きいことを認識することができる。
(4)自動車が減速中の場合・・・その1(緩やかに減速している場合、言い換えると加速度の絶対値が小さい場合)。
図11には、当該自動車の減速中における一瞬間、すなわち走行速度が60km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
このとき、液晶パネル2の表示画面21上において、背景図形24の形状は、図11に示すように、等脚台形ではあるが、図9および図10に示す増速時の場合とは逆に、上辺24bの長さ寸法が、下辺24aの長さ寸法Lよりも長い寸法L3となっている。すなわち、背景図形24は、背景図形24の下辺24aの位置および長さ寸法Lは(1)の場合(図8参照)と変わらず、高さ寸法が(1)の場合(図8参照)よりも小さい寸法H1であり、上辺24bの長さ寸法が(1)の場合(図8参照)より長い寸法L3であるような、いわゆる等脚台形となっている。
運転者がこれを見ると、背景図形24が、数字23の手前側へ倒れる、言い換えると、下辺24aを軸として視認者へ近づく方向に倒れるように感じられる。このため、数字23は、背景図形24とは逆に、向こう側に引っ込むように感じられる。これにより、運転者は、容易且つ確実に、自動車が減速中であることを認識することができる。
(5)自動車が減速中の場合・・・その2(急速に減速している場合、言い換えると加速度の絶対値が大きい場合)。
図12には、当該自動車の増速中における一瞬間、すなわち走行速度が60km/hに到達した瞬間における、速度計1の正面図を示している。
この場合、背景図形24の形状は、(4)の場合(図11参照)と同じく等脚台形であるが、図12に示すように、高さ寸法が(4)の場合(図11参照)における寸法H1よりも小さい寸法H2であり、上辺24bの長さ寸法が(4)の場合(図11参照)における寸法L3より長い寸法L4となっている。
運転者がこれを見ると、(4)の場合と同様に、背景図形24は下辺24aを軸として視認者へ近づく方向に倒れるように感じられるが、その倒れ度合いが(4)の場合よりも大きく感じられる。したがって、数字23の引っ込み感も(4)の場合よりも強調されて感じられる。これにより、運転者は、容易且つ確実に、自動車が減速中且つその加速度が大きい(たとえば、急ブレーキ時)ことを認識することができる。
以上説明した、本発明の第2実施形態による速度計1においては、数字23の背後に背景図形24を表示するとともに、その形状を、増速中においては、上辺24b長さが下辺24a長さより短い台形状として、減速中においては、上辺24b長さが下辺24a長さより長い台形状として表示している。このため、運転者は、速度計1を見たときに、自動車の増速中においては、数字(23)が自分に向かって飛び出すように、また、減速中においては、数字(23)が自分から遠ざかって行くように感じる。
これにより、視認者は、数字(23)が自分に向かって飛び出す→増速中、数字(23)が自分から遠ざかって行く→減速中、と極めて自然に連想することができる。
また、以上説明した、本発明の第2実施形態による速度計1では、自動車の増速中において、速度の変化率、つまり加速度が大きいほど、背景図形24の高さ寸法を小さく且つ上辺長さ寸法を短くして表示し、自動車の減速中において、速度の変化率、つまり加速度の絶対値が大きいほど、背景図形24の高さ寸法を小さく且つ上辺長さ寸法を長くして表示している。
すなわち、自動車の増速中および減速中のいずれにおいても、加速度が大きくなるほど背景図形24の倒れ度合いが大きく、言い換えると、背景図形24の高さ寸法が小さくなるように表示している。
これにより、視認者は、背景図形24の倒れ度合い大→変化率大、または背景図形24の倒れ度合い小→変化率小と極めて自然に連想することができる。
以上から、本発明の第2実施形態による速度計1においても、デジタル式速度計の長所、すなわち速度を数値により直読できるという利点を活かしつつ、速度の変化状態および変化度合い、すなわち増速中なのか減速中なのか、および加速度の緩急等を容易且つ確実に読み取ることが可能な速度計1を実現することができる。
なお、以上説明した、本発明の第1実施形態による速度計1においては、第2背景図形25の個数を4個としているが、4個に限る必要はなく、2個以上幾つであってもよい。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態による速度計1では、液晶パネル2の表示画面21上各部の発光色を、速度を指示する数字23および速度の単位を表す文字22は黒色、背景図形24は白色、4個の第2背景図形25を明度が段階的に変化する灰色、これらの外側部分、すなわち地の部分を淡青色としているが、この組み合わせに限定する必要はなく、任意に他の色に変更してよい。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態による速度計1においては、背景図形24を白色、4個の第2背景図形25を明度が段階的に変化する灰色として、それらの発光輝度を徐々に変化させる構成としているが、同系色を用いて発光輝度を変える代わりに、背景図形24および第2背景図形25の色相を段階的に変化させてもよい。たとえば、背景図形24を黄色、4個の第2背景図形25を黄緑、緑、青、紫としてもよい。
また、以上説明した、本発明の第2実施形態による速度計1においては、増速中および減速中における背景図形24の形状を等脚台形としているが、等脚台形に限る必要はなく、不等脚台形としてもよい。
また、以上説明した、本発明の第2実施形態による速度計1では、液晶パネル2の表示画面21上各部の発光色を、速度を指示する数字23および速度の単位を表す文字22は黒色、背景図形24は白色、これらの外側部分、すなわち地の部分を淡青色としているが、この組み合わせに限定する必要はなく、任意に他の色に変更してよい。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態および第2実施形態による速度計1においては、表示器として液晶パネル2を用いているが、他の種類の表示器、たとえば有機ELパネル等を用いてもよい。
また、以上説明した、本発明の第1実施形態および第2実施形態においては、車両用計器として速度計1を例に説明しているが、速度計1に限定する必要はなく、他の種類の計器、たとえば、当該自動車のエンジン回転速度を指示するタコメータ、燃料タンク内の残存燃料量を指示する燃料計、エンジン冷却水温度を指示する水温計等に適用してもよい。また、一つのコンビネーションメータ100内に、本発明による車両用計器を複数個備えてもよい。
本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の部分正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の断面図であり、図1中のII−II線断面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1を搭載するコンビネーションメータ100の電気回路構成を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第2実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。 本発明の第1実施形態による速度計1の正面図である。
符号の説明
1 速度計(車両用計器)
2 液晶パネル(表示器)
21 表示画面
22 文字
23 数字(文字)
24 背景図形
24a 下辺
24b 上辺
25 第2背景図形
3 バックライト
4 コントローラ
5 フレキシブルプリント基板
6 文字盤
6a 開口孔
7 プリント基板
8 ケーシング
9 透明カバー
10 イグニッションスイッチ
11 バッテリ
12 速度センサ
100 コンビネーションメータ
H 高さ寸法
H1 高さ寸法
H2 高さ寸法
L 長さ寸法
L1 長さ寸法
L2 長さ寸法
L3 長さ寸法
L4 長さ寸法
P1 表示ピッチ
P2 表示ピッチ
P3 表示ピッチ
θ 傾斜角

Claims (14)

  1. 文字および図形を表示する表示器を備え、
    検出された物理量を前記表示器上に形成される数字により指示する車両用計器であって、
    前記数字の背後に背景図形を前記数字に重ねて表示し、
    前記背景図形と同一形状あるいは相似形状の第2背景図形を一個あるいは複数個を前記背景図形の背後に前記背景図形と部分的に重ねて表示し、
    前記背景図形における前記第2背景図形が表示される部位を物理量の変化状態に対応して切り替えることを特徴とする車両用計器。
  2. 前記部位は、物理量が増加中においては右側、下側、または右下側のいずれかであり、物理量が減少中において左側、上側、または左上側のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 物理量の変化度合いの大きさによって、重ねて表示される前記第2背景図形の表示ピッチを変えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
  4. 物理量の変化度合いが大きいほど、前記表示ピッチを大きくすることを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。
  5. 物理量の変化度合いの大きさによって、重ねて表示される前記第2背景図形の個数を変えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
  6. 物理量の変化度合いが大きいほど、前記個数を多くすることを特徴とする請求項5に記載の車両用計器。
  7. 物理量の変化度合いの大きさによって、前記数字および重ねて表示される前記背景図形および前記第2背景図形を重なり方向に向けて傾斜させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
  8. 物理量の変化度合いが大きいほど、前記傾斜の度合いを大きくすることを特徴とする請求項7に記載の車両用計器。
  9. 前記背景図形および前記第2背景図形の発光輝度を徐々に変えることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両用計器。
  10. 前記背景図形および前記第2背景図形の発光色を徐々に変えることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の車両用計器。
  11. 文字および図形を表示する表示器を備え、
    検出された物理量を前記表示器上に形成される数字により指示する車両用計器であって、
    前記数字の背後に背景図形を前記数字に重ねて表示し、
    前記背景図形の形状を物理量の変化状態に対応して連続的に変化させることを特徴とする車両用計器。
  12. 物理量が増加中において前記背景図形は視認者から遠ざかる方向に倒れる如くに視認されるように変形し、物理量が減少中において前記背景図形は視認者に近づく方向に倒れる如くに視認されるように変形することを特徴とする請求項11に記載の車両用計器。
  13. 物理量が増加中において前記背景図形は視認者から見て下端部を固定として高さ方向寸法が縮小され且つ幅方向寸法が下端部から遠ざかるほど縮小されるように変形し、物理量が減少中において前記背景図形は視認者から見て下端部を固定として高さ方向寸法が縮小され且つ幅方向寸法が下端部から遠ざかるほど拡大されるように変形することを特徴とする請求項11に記載の車両用計器。
  14. 前記物理量は、車両の走行速度、エンジン回転速度、エンジン冷却水温度、残存燃料量およびエンジン潤滑油圧力の内の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の車両用計器。
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