JP2005307480A - 車両用遠隔制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザの意図に反した車両に対する操作が行われることなく、一の携帯機で複数の車両の操作が可能な車両用遠隔制御装置
【解決手段】 所与のIDコードを送信する携帯機20と、所与の登録データに基づいて、前記携帯機から受信したIDコードが正当なIDコードであるか否かを判断するID照合手段と、前記ID照合手段によりIDコードが正当であると判断され、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備え、前記登録データは、前記ID照合手段が2以上の異なるIDコードに対して該IDコードが正当であると判断できるように、書き換え可能であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯機を用いて車両側の車載機器を遠隔操作する車両用遠隔制御装置に関する。
従来から、ユーザが携帯機(キー)のスイッチを操作することにより発信されるワイヤレス信号を車両側で受信し、当該ワイヤレス信号に含まれるIDコードと車両側に登録されたIDコードと照合し、照合が確認された場合に、車両のドアロックの施錠又は解錠を行う車両用遠隔制御装置が広く知られている。
近年では、車両側の送受信機と携帯機との間で微弱電波により双方向通信を行い、携帯機のIDコードを確認することにより正当なユーザの車両への接近を検出し、ドアアウタハンドルの操作の検出と同時に車両のドアロックを解除する車両用遠隔制御装置が提案されている。この種の車両用遠隔制御装置では、ユーザが携帯機を所持していれば、携帯機のスイッチ操作が不要となり、利便性が向上する。しかしながら、この種の車両用遠隔制御装置では、携帯機のスイッチ操作が不要となり、利便性が向上する反面、ユーザの意図に反してドアロックの施錠又は解錠が実現されうるという不都合があり、従来からこの点を改善すべく種々の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−352243号公報
ところで、上述の各種の車両用遠隔制御装置では、各車両毎に各携帯機が一対一の関係で割り当てられる。従って、複数の車両を所有するユーザは、それに応じて複数の携帯機を所持しなければならず、また、使用する車両に応じて複数の携帯機から対応する携帯機を選択しなければならず、利便性が悪くなる問題点がある。しかしながら、一の携帯機で複数の車両の操作を可能とするためにIDコードの共有化を図ると、ユーザの意図に反した車両に対してドアロックの施錠又は解錠が実現される可能性がある。
そこで、本発明は、一の携帯機で複数の車両の操作が可能であり、当該一の携帯機の操作により意図に反する車両が応答することのない車両用遠隔制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、所与のIDコードを送信する携帯機と、
所与の登録データに基づいて、前記携帯機から受信したIDコードが正当なIDコードであるか否かを判断するID照合手段と、
前記ID照合手段によりIDコードが正当であると判断され、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備え、
前記登録データは、前記ID照合手段が2以上の異なるIDコードに対して該IDコードが正当であると判断できるように、書き換え可能であることを特徴とする、車両用遠隔制御装置が提供される。
本局面において、効果的には、前記所定の車載機器の動作は、ドアロックの解錠動作であり、前記所定のユーザ操作は、ドアアウタハンドルに対するユーザの操作である。
また、本発明のその他の一局面によれば、所与の携帯機側IDコードを送信する携帯機と、
複数個の車両側IDコードを登録可能な車両側ID記憶手段と、
前記携帯機から受信する携帯機側IDコードと、前記車両側ID記憶手段内の車両側IDコードとを照合し、該携帯機側IDコードに対応する車両側IDコードが前記車両側ID記憶手段内に存在する場合に、ID照合を認めるID照合手段と、
前記ID照合手段によりID照合が認められ、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備えることを特徴とする、車両用遠隔制御装置が提供される。
本局面において、効果的には、前記携帯機は、車両側から受信したリクエスト信号に応答して、前記携帯機側IDコードを含む応答信号を送信する。また、前記携帯機は、ユーザによる操作が可能なスイッチを備え、前記携帯機は、ユーザによるスイッチ操作に応じて、前記所定の車載機器の動作の実行を指令する指令信号を送信し、該指令信号には、前記所与の携帯機側IDコードとは異なる第2の携帯機側IDコードが含まれており、前記車両側ID記憶手段には、複数個登録不能な所与の第2の車両側IDコードが登録されており、前記ID照合手段は、前記携帯機から受信する前記第2の携帯機側IDコードと、前記車両側ID記憶手段内の前記第2の車両側IDコードとが対応した場合に、第2のID照合を認め、前記車載機器作動手段は、前記ID照合手段により第2のID照合が認められた場合に、前記指令信号に従って前記所定の車載機器の動作を実行する。また、前記指令信号及び前記応答信号の送信電力は、前記リクエスト信号の送信電力に比して大きくてよい。
また、本発明のその他の一局面によれば、複数個の携帯機側IDコードが登録可能であり、登録されている全ての携帯機側IDコードを送信する携帯機と、
所与の車両側IDコードを記憶する車両側ID記憶手段と、
前記携帯機から受信する携帯機側IDコードの中に、前記車両側IDコードに対応する携帯機側IDコードが存在する場合、ID照合を認めるID照合手段と、
前記ID照合手段によりID照合が認められ、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備えることを特徴とする、車両用遠隔制御装置が提供される。
本発明によれば、一の携帯機で複数の車両の操作が可能であり、当該一の携帯機の操作により意図に反する車両が応答することのない車両用遠隔制御装置を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による車両用遠隔制御装置の一実施例を示すシステム構成図である。本実施例の車両用遠隔制御装置は、ユーザが所持する携帯機(キー)20を備えている。携帯機20は、車両に搭載された送受信機30から送信されるリクエスト信号を受信した際、リクエスト信号に応答して所定の応答信号を送信する機能を有している。この応答信号には、携帯機20に予め割り当てられている第1のIDコードが含まれる。以下、この携帯機20の通信機能により実現される車両との双方向通信を「スマート通信」と称し、第1のIDコードを「スマートID」と称する。
携帯機20は、ユーザが操作可能なスイッチ21を備えている。携帯機20は、ユーザによるスイッチ21の操作に応答して、所定の指令信号を送信する機能を有している。この指令信号には、ドアロックの施錠又は解錠を要求する指令が含まれ、また、同様に、携帯機20に予め割り当てられている第2のIDコードが含まれる。以下、この携帯機20の通信機能により実現される車両に対する単方向通信を「ワイヤレス通信」と称し、第2のIDコードを「ワイヤレスID」と称する。
車両側の送受信機30は、車両の適切な位置(例えば、車両のドア)に配設され、車両に搭載される電子制御装置32に接続される。電子制御装置32は、CPUや各種メモリ等を含むマイクロコンピュータであってよく、メモリには、CPUが実行する各種プログラムと共に所定の登録データが格納されている。メモリに記憶される登録データには、上述のスマートID及びワイヤレスIDにそれぞれ対応したIDコードが含まれる。
尚、以下、説明上、携帯機20側に割り当てられるスマートID及びワイヤレスIDを、携帯機側スマートID及びワイヤレスIDと称し、これらに対応して車両側に登録されるスマートID及びワイヤレスIDを、車両側スマートID及びワイヤレスIDと称する。尚、これらのIDは携帯機側と車両側とで一対一に対応するものであれば如何なるコードであってもよい。
電子制御装置32は、登録データに含まれるIDコードに基づいて、携帯機20から送られる信号に含まれるIDコードの照合を実行し、照合結果に応じて各種制御を行う。例えば、上述のワイヤレス通信の際、電子制御装置32は、携帯機20から送信される指令信号に含まれる携帯機側ワイヤレスIDと、登録データに含まれる車両側ワイヤレスIDとを照合する。この照合の結果、双方のワイヤレスIDが一致した場合には、電子制御装置32は、指令信号に含まれる指令内容に応じた所定の制御を実行する。即ち、電子制御装置32は、ドアロックアクチュエータに制御信号を送出し、指令信号に含まれる指令内容(例えば、ドアロックの施錠又は解錠)を実現する。一方、双方のワイヤレスIDが一致しない場合には、電子制御装置32は、所定の制御を実施しないか若しくは警報を発生させる。このように、車両側及び携帯機20側に予め付与されるIDコードは、正当なユーザによる車両の正当な使用を確保するという重要な役割を果たすものである。従って、かかる観点から、各車両毎に個別のIDコードが付与されることになる。
本実施例では、登録データには、上述の如く予め車両毎に付与される個別のIDコード(スマートID及びワイヤレスID)に加えて、新たに別のスマートIDが登録可能となっている。尚、この新たな別のスマートIDの登録は、正当なユーザ自身により若しくはその承認の下で実行されるべき作業である。この観点から、スマートIDの追加登録は、マスタキーを所持している者若しくはディーラのみしかできないように設計されてよい。
次に、図1を更に参照して、本実施例の車両用遠隔制御装置の動作について詳説する。ここでは、2台の車両1、2の正当なユーザが、車両1用の携帯機20を所持して、隣接する車両1、2に対して近づいてきた状況を想定する。本例では、車両2の電子制御装置32のメモリには、初期的に付与された車両2に係るスマートID2及びワイヤレスID2に加えて、車両1に係るスマートID1が登録されているものとする。
この状況では、2台の車両1、2の送受信機30から、それぞれ所定領域に向けて定期的にリクエスト信号が送信されている。尚、リクエスト信号は、例えば125〜134kHzを使用帯域として送信され、送受信機30との通信距離が数m程度となる強度が与えられてよい。車両1の送受信機30からのリクエスト信号には、スマートID1が含まれるが、車両2の送受信機30からのリクエスト信号には、スマートID2に加えてスマートID1が含まれる。
車両1用の携帯機20は、これら双方のリクエスト信号を受信することになるが、何れのリクエスト信号にもスマートID1が含まれているため、いずれのリクエスト信号に対しても応答して、自身に割り当てられたスマートID1を含むワイヤレス信号(応答信号)を送信する。尚、この応答信号は、例えば300MHz付近を使用帯域として所定の送信電力(リクエスト信号よりも十分大きな送信電力)で送信されてよく、車両1、2の送受信機30は、それぞれ、携帯機20から受信した応答信号に対して増幅・復調等の所定の処理を施した後、当該応答信号を電子制御装置32に供給する。
ここで、車両1の電子制御装置32は、供給された応答信号に含まれるスマートID1と予め設定・記憶されているスマートID1とを照合することで、正当なスマートID1を備える携帯機20(ユーザ)の車両への接近を検出する。電子制御装置32は、正当なユーザの車両への接近を検出した後、所定の時間内に、ユーザによるドアの開操作を意図する所定の操作を検出(例えば、ドアアウタハンドルに配設されたタッチセンサによる検出)した場合、当該検出時に、所定のドアのドアロック機構を駆動するドアロックアクチュエータに制御信号を送出して、ドアロックの解錠を実現する。この結果、正当な携帯機20を所持するユーザは、携帯機20を取り出してキーシリンダーに挿入し若しくは携帯機20のスイッチ21を操作することなく、所望のドアを開けて車両1内に乗り込むことができる。
一方、車両2の電子制御装置32についても、同様に、車両1用の携帯機20から送信された応答信号に含まれるスマートID1と、登録データ内のスマートIDとを照合する。この場合、上述の如く、車両2の電子制御装置32の登録データ内には、スマートID2に加えてスマートID1が格納されているので、電子制御装置32は、正当なスマートID1を備える携帯機20(ユーザ)の車両への接近を検出する。同様に、電子制御装置32は、正当なユーザの車両への接近を検出した後、所定の時間内に、ユーザによるドアの開操作を意図する所定の操作を検出(例えば、ドアアウタハンドルに配設されたタッチセンサによる検出)した場合、当該検出時に、ドアロックアクチュエータに制御信号を送出して、ドアロックの解錠を実現する。従って、ユーザは、車両2用の携帯機20を所持していなくても、車両1用の携帯機20を所持していれば、所望のドアを開けて車両2内に乗り込むことができる。
一方、対照的に、同様の状況下で、ユーザが車両1用の携帯機20のスイッチ21(ドア開指令用スイッチ)を操作した場合について概説する。この場合、携帯機20から携帯機20から送信される指令信号には、ワイヤレスID1のみが含まれている。従って、車両1の電子制御装置32は、ID照合の結果、ドアロックの解錠を実現するが、車両2の電子制御装置32は、IDコードが一致しない結果(登録データにワイヤレスID1が存在しないため)、ドアロックの解錠を実現することがない。尚、この指令信号は、上述の応答信号と同様、例えば300MHz付近を使用帯域として所定の送信電力で送信されてよい。
このように、本実施例によれば、車両2側に車両1に係るスマートID1を追加登録しておくことで、ユーザは、車両1,2用の2つの携帯機20を所持する必要が無くなり、車両1用の携帯機20を所持していれば車両1,2の何れにも乗り込むことができる。この際、ユーザが実際に使用を意図しない車両側でもスマートIDの照合が確認された状態が形成されるが、ユーザがドアロックの解錠を意図する所定の操作(例えば、ドアアウタハンドルの操作)を行わない限り、ドアロックの解錠が実現されることは無いので、ユーザの意図しない側の車両のドアロックが不必要に解錠されてしまうことは無い。
また、ユーザが、携帯機20のスイッチ21の操作により車両1のドアロックの解錠を指令した場合には、通常通り、車両1のドアロックの解錠が実現されるが、これと同時に、車両2のドアロックの不必要な解錠が実現されることはない。
このように、本実施例による車両用遠隔制御装置では、複数の車両を使うユーザは、自己が所持する携帯機20に係るスマートIDを、当該複数の車両の電子制御装置32(メモリ)に追加登録しておくことで、1つの携帯機20のみで当該複数の車両を使うことができる。
尚、本実施例において、同様に、車両1の電子制御装置32のメモリに、車両1に係るスマートID1及びワイヤレスID1に加えて、車両2に係るスマートID2を登録しておいてもよい。
また、当然ながら、本実施例において、上述の如く車両1用の携帯機20を所持して車両2を使用するユーザは、単に車両2に乗り込むだけではなく、車両2を運転することができる。例えば、車両2にイモビライザ機能が付与されている場合、車両1用の携帯機20と車内通信用の通信装置との間でトランスポンダ通信を介してトランスポンダIDの照合が実行されてよい。この際、電子制御装置32のメモリ内の登録データには、車両1に対して予め付与されるトランスポンダID1に加えて、車両2に係るトランスポンダID2が登録されている。これにより、トランスポンダIDの照合が確認され、イモビライザ機能の作動状態が解除される。この結果、車両1用の携帯機20を所持するユーザは、車両2のエンジンを始動させ、通常通り車両2を運転することができる。尚、車内通信用の通信装置(図示せず)は、運転席前方のインストルメントパネルに配設されてよい。
また、本実施例において、車両1用の携帯機20を所持して車両2を使用するユーザは、車両2の運転終了後、車両2のドアロックの施錠やイモビライザ機能のセットを行うこともできる。この場合、電子制御装置32は、ユーザによる車両外側のロックスイッチ70(図3参照)の操作を検出した際、携帯機20との間で同様のスマート通信を開始し、当該スマート通信を介したスマートIDの照合確認によりドアロックの施錠及び/又はイモビライザ機能のセットを実現する。尚、ロックスイッチ70は、例えばドアアウタハンドルに配設され、ユーザのドアロックの施錠の意思(トリガ)を検出するためのスイッチである(図3参照)。
また、上述の実施例では、車両側に追加のスマートIDを登録することとしているが、携帯機20側に追加のスマートIDを登録することとしてもよい。この場合、携帯機20は、初期的に付与されたスマートIDに加えて、追加登録されたスマートIDを含む応答信号を送信する。電子制御装置32は、応答信号に含まれる複数のスマートIDにうち何れかが車両側スマートIDに一致すれば、正当なユーザの車両への接近を検出する。その後、同様に、電子制御装置32は、正当なユーザの車両への接近を検出した後の所定の時間内に、ドアアウタハンドル内蔵タッチセンサによりユーザによるドア開放操作が検出された場合、当該検出時に、所定のドアのドアロック機構を駆動するドアロックアクチュエータに制御信号を送出して、ドアロックの解錠を実現する。
次に、図2及び図3を参照して、上述の車両用遠隔制御装置に使用されてよいドアロックシステムについて説明する。本実施例の車両用遠隔制御装置は、ユーザがドアアウタハンドル90を操作する際の動力を利用して、電気的なエネルギを必要とするID照合等を実現するものである。従って、本実施例のドアロックシステムは、バッテリからの通常的な電力供給が断たれた緊急状態において特に有用となる。
図2には、発電式ドアロックシステムの蓄電部が示されている。図2に示すように、ユーザがドアアウタハンドル90を操作すると、ロッド92が下降動作する。このロッド92の下降動作は、発電ローター94の回転動作に変換され、発電ローター94による発電が実現される。発電ローター94で発生した電力は、整流回路96を介して直流に変換された後、蓄電キャパシタ98に蓄電される。
図3は、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を用いてID照合を行う照合部の構成を示す。ここでは、バッテリからの通常的な電力供給が断たれた緊急状態を想定する。この場合、車両側の送受信機30は、上述のリクエスト信号を送信できず、また、携帯機20からの指令信号を受信できないため、携帯機20を所持しているユーザが車両に近づいてドアアウタハンドルに触れても、又は、ユーザが携帯機20のスイッチ21を操作しても、ドアロックの解錠が実現されない。通常的には、携帯機20には、このような緊急状態を想定して、ドアアウタハンドルのキーシリンダーに差し込まれるメカニカルキーが付与されており、ユーザは、携帯機20のメカニカルキーを用いてドアロック機構のリンクをメカニカルに作動させることで、ドアロックの解錠を実現する。
これに対して、本実施例では、ユーザが、携帯機20をドアアウタハンドル付近にかざしてロックスイッチ70を押すと、送受信機30は、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源として、ドアアウタハンドル内蔵のアンテナ99を介して携帯機20との間でトランスポンダ通信を行う。即ち、電子制御装置32は、送受信機30によりリクエスト信号を送信させる。尚、このトランスポンダ通信は、134kHz付近を使用帯域とし、使用する電波は、送受信機30との通信距離が数センチ程度の微弱電波である。
携帯機20は、送受信機30からのリクエスト信号に応答して、自身に割り当てられたトランスポンダIDを含む応答信号を送信する。車両の送受信機30は、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源として、アンテナ99を介して受信した応答信号に対して増幅・復調等の所定の処理を施した後、当該応答信号を電子制御装置32に供給する。
電子制御装置32は、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源として、応答信号に含まれる携帯機側トランスポンダIDと車両側トランスポンダIDとを照合する。尚、携帯機側トランスポンダID及び車両側トランスポンダIDは、上述のスマートID及びワイヤレスIDと同様、車両毎に初期的に付与されるものであり、車両側トランスポンダIDは、電子制御装置32のメモリ内の登録データに含まれていてよい。ID照合の結果、上述の如くID照合が確認された場合には、電子制御装置32は、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源として、所定のドアのドアロック機構を駆動するドアロックアクチュエータに制御信号が送出され、ドアロックアクチュエータは、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源として、ドアロックの解錠を実現する。
このように、本実施例によれば、バッテリから車両側の電子部品への電力供給が断たれた緊急状態においても、携帯機20のメカニカルキーを用いることなく、蓄電キャパシタ98に蓄電された電力を電力源としてドアロックの解錠を実現することができる。従って、携帯機20にメカニカルキーの機能を付与する必要が無くなり、究極的には、ドア側のメカニカルキー自体を不要にすることができる。この場合、ドアロックの解錠を実現するドアロック機構のキーシリンダやリンクが不要となるので(即ち、ロッド92はドアロック機構のリンクを構成しない)、車両の防犯性が向上する。
また、本実施例において、電子制御装置32のメモリ内の登録データに、上述の如く予め車両毎に付与される個別のトランスポンダIDに加えて、別の車両に係るトランスポンダIDが追加登録されている場合には、当該別の車両に対応する携帯機20を用いて上述のドアロックの解錠を実現することもできる。これにより、上述の実施例と同様、複数車両を使用するユーザの利便性が向上する。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
尚、上述の各実施例において、スマート通信用とトランスポンダ通信用とで別のIDコードを使用しているが、共通のIDコードであってもよい。
本発明による車両用遠隔制御装置の一実施例を示すシステム構成図である。 ドアロックシステムの発電部を示す構成図である。 ドアロックシステムの照合部を示す構成図である。
符号の説明
20 携帯機
21 スイッチ
30 送受信機
32 電子制御装置

Claims (7)

  1. 所与のIDコードを送信する携帯機と、
    所与の登録データに基づいて、前記携帯機から受信したIDコードが正当なIDコードであるか否かを判断するID照合手段と、
    前記ID照合手段によりIDコードが正当であると判断され、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備え、
    前記登録データは、前記ID照合手段が2以上の異なるIDコードに対して該IDコードが正当であると判断できるように、書き換え可能であることを特徴とする、車両用遠隔制御装置。
  2. 前記所定の車載機器の動作は、ドアロックの解錠動作であり、前記所定のユーザ操作は、ドアアウタハンドルに対するユーザの操作である、請求項1記載の車両用遠隔制御装置。
  3. 所与の携帯機側IDコードを送信する携帯機と、
    複数個の車両側IDコードを登録可能な車両側ID記憶手段と、
    前記携帯機から受信する携帯機側IDコードと、前記車両側ID記憶手段内の車両側IDコードとを照合し、該携帯機側IDコードに対応する車両側IDコードが前記車両側ID記憶手段内に存在する場合に、ID照合を認めるID照合手段と、
    前記ID照合手段によりID照合が認められ、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備えることを特徴とする、車両用遠隔制御装置。
  4. 前記携帯機は、車両側から受信したリクエスト信号に応答して、前記携帯機側IDコードを含む応答信号を送信する、請求項3記載の車両用遠隔制御装置。
  5. 前記携帯機は、ユーザによる操作が可能なスイッチを備え、前記携帯機は、ユーザによるスイッチ操作に応じて、前記所定の車載機器の動作の実行を指令する指令信号を送信し、該指令信号には、前記所与の携帯機側IDコードとは異なる第2の携帯機側IDコードが含まれており、前記車両側ID記憶手段には、複数個登録不能な所与の第2の車両側IDコードが登録されており、前記ID照合手段は、前記携帯機から受信する前記第2の携帯機側IDコードと、前記車両側ID記憶手段内の前記第2の車両側IDコードとが対応した場合に、第2のID照合を認め、前記車載機器作動手段は、前記ID照合手段により第2のID照合が認められた場合に、前記指令信号に従って前記所定の車載機器の動作を実行する、請求項4記載の車両用遠隔制御装置。
  6. 前記指令信号及び前記応答信号の送信電力は、前記リクエスト信号の送信電力に比して大きい、請求項5記載の車両用遠隔制御装置。
  7. 複数個の携帯機側IDコードが登録可能であり、登録されている全ての携帯機側IDコードを送信する携帯機と、
    所与の車両側IDコードを記憶する車両側ID記憶手段と、
    前記携帯機から受信する携帯機側IDコードの中に、前記車両側IDコードに対応する携帯機側IDコードが存在する場合、ID照合を認めるID照合手段と、
    前記ID照合手段によりID照合が認められ、且つ、所定のユーザ操作が検出された場合に、所定の車載機器の動作を実行する車載機器作動手段とを備えることを特徴とする、車両用遠隔制御装置。
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