JP2005306847A - 固形粉末化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外観の光沢が良好であり、スポンジやマット等の塗布具へのとれや、塗布時の
伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝撃性(誤って、化
粧料を床に落とした場合や、ハンドバッグ等に入れて持ち歩いた場合の耐衝撃性)に優れ
る固形粉末化粧料を提供するものである。
【解決手段】 化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充填し
た後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、前記化粧料基材中に以
下の成分(a)及び成分(b);
(a)二次粒子の平均面径が0.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄
片状シリカ
(b)前記薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%
を配合することを特徴とする固形粉末化粧料。
【選択図】 なし
伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝撃性(誤って、化
粧料を床に落とした場合や、ハンドバッグ等に入れて持ち歩いた場合の耐衝撃性)に優れ
る固形粉末化粧料を提供するものである。
【解決手段】 化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充填し
た後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、前記化粧料基材中に以
下の成分(a)及び成分(b);
(a)二次粒子の平均面径が0.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄
片状シリカ
(b)前記薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%
を配合することを特徴とする固形粉末化粧料。
【選択図】 なし
Description
本発明は、粉体を主成分とする化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリー
を金皿や樹脂皿等の容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することを特徴する
固形粉末化粧料に関するものであり、更に詳細には、前記化粧料基材中に特定形状の薄片
状シリカと薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%配合することを特徴とする固
形粉末化粧料に関するものである。また、外観の光沢感が良好で、スポンジやマット等の
塗布具へのとれや、塗布時の伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、
しかも耐衝撃性(誤って、化粧料を床に落とした場合や、ハンドバッグ等に入れて持ち歩
いた場合の耐衝撃性)に優れる固形粉末化粧料関するものである。
を金皿や樹脂皿等の容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することを特徴する
固形粉末化粧料に関するものであり、更に詳細には、前記化粧料基材中に特定形状の薄片
状シリカと薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%配合することを特徴とする固
形粉末化粧料に関するものである。また、外観の光沢感が良好で、スポンジやマット等の
塗布具へのとれや、塗布時の伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、
しかも耐衝撃性(誤って、化粧料を床に落とした場合や、ハンドバッグ等に入れて持ち歩
いた場合の耐衝撃性)に優れる固形粉末化粧料関するものである。
固形粉末化粧料は、一般的には皿状容器に充填成形し、これをコンパクト容器に装着し
て用いる化粧料であり、ファンデーションやアイシャドウ等のメーキャップ化粧料に汎用
されている剤型である。このような固形粉末化粧料は、通常、着色顔料、体質顔料、光輝
性顔料等からなる粉体系に油剤を加えて分散した化粧料基材をアルミニウム等の金属製や
樹脂製の皿状容器に充填し、成形することにより得られらるものである。
て用いる化粧料であり、ファンデーションやアイシャドウ等のメーキャップ化粧料に汎用
されている剤型である。このような固形粉末化粧料は、通常、着色顔料、体質顔料、光輝
性顔料等からなる粉体系に油剤を加えて分散した化粧料基材をアルミニウム等の金属製や
樹脂製の皿状容器に充填し、成形することにより得られらるものである。
そして、固形粉末化粧料は携帯性が良いので、ハンドバック等に入れて日常的に持ち運
ばれるため、成形物の耐衝撃性が悪いと、成形物が割れたり、崩れたりするので、耐衝撃
性が優れていなければならない。また、固形粉末化粧料は、成形物表面を小道具で擦りと
り、肌に塗布して使用されるので、小道具へのとれ具合、肌への塗布感等の使用感が商品
の重要な品質となっている。
ばれるため、成形物の耐衝撃性が悪いと、成形物が割れたり、崩れたりするので、耐衝撃
性が優れていなければならない。また、固形粉末化粧料は、成形物表面を小道具で擦りと
り、肌に塗布して使用されるので、小道具へのとれ具合、肌への塗布感等の使用感が商品
の重要な品質となっている。
このような固形粉末化粧料の使用感や耐衝撃性等の品質は、化粧料組成物の組成に影響
されるだけでなく、充填成形方法に由来するものも多く、特に耐衝撃性を確保するために
は、どのような充填成形方法を選択するかが重要である。
されるだけでなく、充填成形方法に由来するものも多く、特に耐衝撃性を確保するために
は、どのような充填成形方法を選択するかが重要である。
固形粉末化粧料の充填成形方法としては、粉体を主成分とする化粧料基材を皿状容器に
充填し、これを圧縮成形する方法(いわゆる、プレス成形法)が一般的に用いられてきた
。しかしながら、このプレス成形法では、化粧料基材の組成によって、成形品内部に空気
が残存し、これが原因となって耐衝撃性の低下、剥離、欠けといった成形不良の問題を生
じる場合があり、この問題が発生しないように、処方構成を検討したり、圧縮成形条件を
検討する必要があった。
充填し、これを圧縮成形する方法(いわゆる、プレス成形法)が一般的に用いられてきた
。しかしながら、このプレス成形法では、化粧料基材の組成によって、成形品内部に空気
が残存し、これが原因となって耐衝撃性の低下、剥離、欠けといった成形不良の問題を生
じる場合があり、この問題が発生しないように、処方構成を検討したり、圧縮成形条件を
検討する必要があった。
このようなプレス成形法の問題を解決するために、化粧料基材を水、エタノール、軽質
流動イソパラフィン等の溶剤と混合し、皿状容器に充填した後、該溶剤を乾燥除去するこ
とにより固形粉末化粧料を得る方法(いわゆる、湿式成形法、例えば、特許文献1参照。
)等が開発され、応用されてきた。
流動イソパラフィン等の溶剤と混合し、皿状容器に充填した後、該溶剤を乾燥除去するこ
とにより固形粉末化粧料を得る方法(いわゆる、湿式成形法、例えば、特許文献1参照。
)等が開発され、応用されてきた。
しかしながら、前記特許文献1記載の方法だけでは、耐衝撃性を十分に満足できる固形
粉末化粧料を得ることが難しく、特に粉体として光輝性を有する板状粉体を多量に配合す
る場合には、十分な耐衝撃性を得ることはできなかった。この問題を解消するために、化
粧料基材中に油剤を多く配合し、耐衝撃性を向上させる検討もなされているが、油剤を多
く配合することにより、塗布具へのとれの悪化、伸び広がりの悪さ等を引き起こす場合が
あった。
粉末化粧料を得ることが難しく、特に粉体として光輝性を有する板状粉体を多量に配合す
る場合には、十分な耐衝撃性を得ることはできなかった。この問題を解消するために、化
粧料基材中に油剤を多く配合し、耐衝撃性を向上させる検討もなされているが、油剤を多
く配合することにより、塗布具へのとれの悪化、伸び広がりの悪さ等を引き起こす場合が
あった。
このため、外観の光沢感が良好で、スポンジやマット等の塗布具へのとれや、塗布時の
伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝撃性に優れる固形
粉末化粧料の開発が望まれていた。
伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝撃性に優れる固形
粉末化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、特定形状の薄片状シリカを固形粉
末化粧料に応用した結果、粉体同士の結合効果に優れ、耐衝撃性が向上すること見出した
。そして更に、化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充填した
後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、二次粒子の平均面径が0
.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄片状シリカと、前記薄片状シリ
カ以外の板状粉体を40〜95質量%配合すると、前記課題が解決された固形粉末化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成させた。
末化粧料に応用した結果、粉体同士の結合効果に優れ、耐衝撃性が向上すること見出した
。そして更に、化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充填した
後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、二次粒子の平均面径が0
.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄片状シリカと、前記薄片状シリ
カ以外の板状粉体を40〜95質量%配合すると、前記課題が解決された固形粉末化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充
填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、前記化粧料基材中
に以下の成分(a)及び成分(b);
(a)二次粒子の平均面径が0.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄
片状シリカ
(b)前記薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%
を配合することを特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。
填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、前記化粧料基材中
に以下の成分(a)及び成分(b);
(a)二次粒子の平均面径が0.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄
片状シリカ
(b)前記薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%
を配合することを特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。
また、前記化粧料基材中に成分(a)を0.1〜3質量%配合することを特徴とする前
記固形粉末化粧料を提供するものである。
記固形粉末化粧料を提供するものである。
そして、前記成分(b)の板状粉体が光輝性粉体であることを特徴とする前記固形粉末
化粧料を提供するものである。
化粧料を提供するものである。
更に、前記化粧料基材中の油剤の配合量が15質量%以下であることを特徴とする前記
固形粉末化粧料を提供するものである。
固形粉末化粧料を提供するものである。
本発明の固形粉末化粧料は、外観の光沢感が良好で、スポンジやマット等の塗布具への
とれや、塗布時の伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝
撃性優れるものである。
とれや、塗布時の伸び広がりが良好であり、肌に光沢を付与する効果に優れ、しかも耐衝
撃性優れるものである。
本発明の固形粉末化粧料は、化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを
容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することにより得られるものである。
容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することにより得られるものである。
本発明に用いられる化粧料基材とは、成分(a)及び(b)を必須に配合する、粉体を
主成分とするものであり、これに必要に応じて、成分(a)及び(b)以外の粉体、油剤
、水性成分、界面活性剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、被膜形成剤、保湿剤、酸化防止
剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲にて配合することができ
る。
主成分とするものであり、これに必要に応じて、成分(a)及び(b)以外の粉体、油剤
、水性成分、界面活性剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、被膜形成剤、保湿剤、酸化防止
剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲にて配合することができ
る。
本発明に用いられる成分(a)の薄片状シリカは、一次粒子が2〜10枚程度平行的に
重なった積層構造の葉状の二次粒子を形成しているもの等である。
重なった積層構造の葉状の二次粒子を形成しているもの等である。
前記薄片状シリカの二次粒子の平均面径(平均粒径)は0.1〜10μmであり、0.
5〜5μmが特に好ましい。薄片状シリカの平均面径が0.1μm未満では、肌への付着
性が強すぎて、塗布時の伸び広がりが良好とならず、10μmを超えると、溶剤の揮発に
伴う粉体同士の結合効果が弱いので、耐衝撃性が良好とならず、何れも好ましくない。
5〜5μmが特に好ましい。薄片状シリカの平均面径が0.1μm未満では、肌への付着
性が強すぎて、塗布時の伸び広がりが良好とならず、10μmを超えると、溶剤の揮発に
伴う粉体同士の結合効果が弱いので、耐衝撃性が良好とならず、何れも好ましくない。
また、前記薄片状シリカの二次粒子の平均厚みは0.005〜1μmであり、0.01
〜0.5μmが特に好ましい。薄片状シリカの平均厚みが0.005μm未満では、肌へ
の付着性が強すぎて、塗布時の伸び広がりが良好とならず、1μmを超えると、溶剤の揮
発に伴う粉体同士の結合効果が弱いので、耐衝撃性が良好とならず、何れも好ましくない
。
〜0.5μmが特に好ましい。薄片状シリカの平均厚みが0.005μm未満では、肌へ
の付着性が強すぎて、塗布時の伸び広がりが良好とならず、1μmを超えると、溶剤の揮
発に伴う粉体同士の結合効果が弱いので、耐衝撃性が良好とならず、何れも好ましくない
。
更に、前記薄片状シリカは、前記二次粒子のアスペクト比(平均粒径/平均厚さ)は1
5以上が好ましい。薄片状シリカのアスペクト比が15以上であると、溶媒の揮発に伴い
粉体同士の結合効果がより優れるので、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ること
ができる。
5以上が好ましい。薄片状シリカのアスペクト比が15以上であると、溶媒の揮発に伴い
粉体同士の結合効果がより優れるので、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ること
ができる。
そして、前記薄片状シリカは、そのまま粉体として配合しても良いが、水、エタノール
、イソプロパノール等の溶媒にコロイド分散した、いわゆるシリカゾルとして用いること
により、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。
、イソプロパノール等の溶媒にコロイド分散した、いわゆるシリカゾルとして用いること
により、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。
このような薄片状シリカゾルは、例えば、水ガラス等を水で希釈し、シリカ/アルカリ
(リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属)とのモル比を1.0〜3.4mo
l/molの範囲に調整した珪酸アルカリ水溶液を、イオン交換樹脂法或いは電気透析法
等により、脱アルカリ化する方法等により製造することができる。
(リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属)とのモル比を1.0〜3.4mo
l/molの範囲に調整した珪酸アルカリ水溶液を、イオン交換樹脂法或いは電気透析法
等により、脱アルカリ化する方法等により製造することができる。
更に、本発明に好適に用いられる薄片状シリカゾルは、その表面シラノール基(−Si
OH)の含有量が30〜100μmol/m2であるものが好ましい。シリカ表面のシラ
ノール基がこの範囲内にある薄片状シリカゾルを用いると、粉体同士の結合効果がより優
れるので、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。このような大きい
シラノール基含有量の薄片状シリカゾルは、化粧料基材との混合過程では、シリカの薄片
状粒子同士が極めて強く結着し、自己造膜性を示し、その溶媒の乾燥過程では、シラノー
ル基の縮合などが起こり、粒子結着が生じるために耐衝撃性が向上するものである。
OH)の含有量が30〜100μmol/m2であるものが好ましい。シリカ表面のシラ
ノール基がこの範囲内にある薄片状シリカゾルを用いると、粉体同士の結合効果がより優
れるので、耐衝撃性が特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。このような大きい
シラノール基含有量の薄片状シリカゾルは、化粧料基材との混合過程では、シリカの薄片
状粒子同士が極めて強く結着し、自己造膜性を示し、その溶媒の乾燥過程では、シラノー
ル基の縮合などが起こり、粒子結着が生じるために耐衝撃性が向上するものである。
尚、本発明おいて、表面シラノール基の含有量とは、以下の式によって求められる値で
ある。
表面シラノール基含有量(μmol/m2)=(W×1111.1)/SA
※W:120℃に加熱したときの平衡質量と1200℃に加熱したときの
平衡質量の差
※SA:BET法よる比表面積
ある。
表面シラノール基含有量(μmol/m2)=(W×1111.1)/SA
※W:120℃に加熱したときの平衡質量と1200℃に加熱したときの
平衡質量の差
※SA:BET法よる比表面積
更に、本発明に好適に用いられる薄片状シリカゾル中のシリカの濃度は、特に限定され
ないが、化粧料基材との混合性の観点より、1〜30%が好ましい。
ないが、化粧料基材との混合性の観点より、1〜30%が好ましい。
そして、このような薄片状シリカゾルは、市販品として、以下のような物理特性を有す
る薄片状シリカの水分散ゾルであるサンラブリーLFS−C(洞海化学工業社製)等が挙
げられる。
シリカ濃度 :14%
シリカ純度 :99.0%以上
平均厚み :0.01〜0.5μm
平均面径 :0.1〜3μm
アスペクト比:20〜50
細孔容積 :0.10〜0.15mL/g
比表面積 :60m2/g
細孔分布 :3.5〜4nm
表面シラノール基:50〜70μmol/m2
る薄片状シリカの水分散ゾルであるサンラブリーLFS−C(洞海化学工業社製)等が挙
げられる。
シリカ濃度 :14%
シリカ純度 :99.0%以上
平均厚み :0.01〜0.5μm
平均面径 :0.1〜3μm
アスペクト比:20〜50
細孔容積 :0.10〜0.15mL/g
比表面積 :60m2/g
細孔分布 :3.5〜4nm
表面シラノール基:50〜70μmol/m2
本発明の固形粉末化粧料の化粧料基材における成分(a)の配合量は、特に限定されな
いが、0.1〜3質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましい。成分(a)をこの範
囲で用いると、塗布時の伸び広がりと耐衝撃性が特に優れた固形粉末化粧料を得ることが
できる。
いが、0.1〜3質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましい。成分(a)をこの範
囲で用いると、塗布時の伸び広がりと耐衝撃性が特に優れた固形粉末化粧料を得ることが
できる。
本発明に用いられる成分(b)の板状粉体は、外観の光沢を良好にする成分であり、通
常の化粧料に使用される前記薄片状シリカ以外の板状粉体であれば何れのものよい。具体
的は、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の白色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母
、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化
珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト等の白色体質粉体、窒化硼素、酸化チタ
ン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、酸化チタン被覆板
状アルミナ、酸化チタン被覆板状シリカ、酸化鉄被覆板状シリカ、紺青処理雲母チタン、
カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・
アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィ
ルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末のラメ
剤等の光輝性粉体、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体等が挙げられ、これらより一
種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合
物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級
アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等により、表面処理を施して用いて
も良い。
常の化粧料に使用される前記薄片状シリカ以外の板状粉体であれば何れのものよい。具体
的は、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の白色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母
、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化
珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト等の白色体質粉体、窒化硼素、酸化チタ
ン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、酸化チタン被覆板
状アルミナ、酸化チタン被覆板状シリカ、酸化鉄被覆板状シリカ、紺青処理雲母チタン、
カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・
アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィ
ルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末のラメ
剤等の光輝性粉体、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体等が挙げられ、これらより一
種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合
物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級
アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等により、表面処理を施して用いて
も良い。
本発明では、成分(b)として、窒化硼素、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化チ
タン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、酸化チタン被覆板状アルミナ、酸化チ
タン被覆板状シリカ、酸化鉄被覆板状シリカ、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チ
タン、魚鱗箔ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレ
ンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリ
メチルメタクリレート積層フィルム末のラメ剤等の光輝性粉体を選択すると、外観の光沢
が特に良好で、肌に光沢を付与する効果が特に優れた固形粉末化粧料を得ることができる
。
タン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、酸化チタン被覆板状アルミナ、酸化チ
タン被覆板状シリカ、酸化鉄被覆板状シリカ、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チ
タン、魚鱗箔ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレ
ンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリ
メチルメタクリレート積層フィルム末のラメ剤等の光輝性粉体を選択すると、外観の光沢
が特に良好で、肌に光沢を付与する効果が特に優れた固形粉末化粧料を得ることができる
。
成分(b)の平均粒径は、1〜100μmが好ましく、3〜50μmが特に好ましい。
成分(b)の平均粒径がこの範囲内にあると、肌に光沢を付与する効果が特に優れた固形
粉末化粧料を得ることができる。また、成分(b)のアスペクト比は30以上が好ましい
。成分(b)のアスペクト比が30以上であると、塗布時の伸び広がりが特に優れた固形
粉末化粧料を得ることができる。
成分(b)の平均粒径がこの範囲内にあると、肌に光沢を付与する効果が特に優れた固形
粉末化粧料を得ることができる。また、成分(b)のアスペクト比は30以上が好ましい
。成分(b)のアスペクト比が30以上であると、塗布時の伸び広がりが特に優れた固形
粉末化粧料を得ることができる。
本発明の固形粉末化粧料の化粧料基材における成分(b)の配合量は40〜95%であ
り、40%未満では、塗布時の伸び広がりや、肌に光沢を付与する効果が良好でなく、9
5%を超えて配合しても更なる効果は望めない。
り、40%未満では、塗布時の伸び広がりや、肌に光沢を付与する効果が良好でなく、9
5%を超えて配合しても更なる効果は望めない。
本発明の化粧料基材に配合可能な成分(a)及び(b)以外の粉体とは、着色剤、隠蔽
剤(メーキャップ効果)、感触調整剤、賦形剤、紫外線遮蔽剤等の目的で用いられるもの
であり、通常の化粧料に使用される粉体であればよく、不定形、粒状、球状、針状等の板
状粉体以外の形状の粉体である。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫
酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、
紺青、群青等の有色無機顔料、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ス
チレン−アクリル共重合体等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂
、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有
機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙
色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、
赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号
等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体等が挙げられ、こ
れらより一種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリ
コーン化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂
肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等により、表面処理を施
して用いても良い。
剤(メーキャップ効果)、感触調整剤、賦形剤、紫外線遮蔽剤等の目的で用いられるもの
であり、通常の化粧料に使用される粉体であればよく、不定形、粒状、球状、針状等の板
状粉体以外の形状の粉体である。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫
酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、
紺青、群青等の有色無機顔料、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ス
チレン−アクリル共重合体等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂
、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有
機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙
色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、
赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号
等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体等が挙げられ、こ
れらより一種又は二種以上用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリ
コーン化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂
肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等により、表面処理を施
して用いても良い。
本発明の化粧料基材に配合可能な油剤としては、通常の化粧料に用いられる油剤であれ
ば、固形状、ペースト状、液体状の何れのものでもよく、動物油、植物油、合成油等の起
源を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコ
ーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィ
ン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリ
イソブチレン、ポリブテン、固形パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマ
ー、セレシンワックス等の炭化水素類、ミツロウ、モクロウ、カルナウバワックス、キャ
ンデリラワックス等のロウ類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、パーム油、マカデミア
ンナッツ油等の油脂類、ホホバ油、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート
、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタ
ン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ロジン酸ペンタエリトリ
ットエステル、ジステアリン酸プロピレングリコール、ゲイロウ等のエステル類、ステア
リン酸、ラウリン酸、ミリステチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、低重
合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキ
サン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルコキシ変性
オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフ
ルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、
ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリ
ン誘導体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
ば、固形状、ペースト状、液体状の何れのものでもよく、動物油、植物油、合成油等の起
源を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコ
ーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィ
ン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリ
イソブチレン、ポリブテン、固形パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマ
ー、セレシンワックス等の炭化水素類、ミツロウ、モクロウ、カルナウバワックス、キャ
ンデリラワックス等のロウ類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、パーム油、マカデミア
ンナッツ油等の油脂類、ホホバ油、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート
、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタ
ン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ロジン酸ペンタエリトリ
ットエステル、ジステアリン酸プロピレングリコール、ゲイロウ等のエステル類、ステア
リン酸、ラウリン酸、ミリステチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、低重
合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキ
サン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルコキシ変性
オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフ
ルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、
ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリ
ン誘導体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
前記化粧料基材中における油剤の配合量は、特に限定されないが、15%以下が好まし
い。油剤の配合量がこの範囲であると、ケーキング生じず、塗布具へのとれがより良好で
、塗布時の伸び広がりが特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。
い。油剤の配合量がこの範囲であると、ケーキング生じず、塗布具へのとれがより良好で
、塗布時の伸び広がりが特に良好な固形粉末化粧料を得ることができる。
前記化粧料基材に用いられる水性成分としては、通常の化粧料に用いられる成分であり、例えば、低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
前記化粧料基材に用いられる界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられる界面活性
剤であればよく、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤
、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、ノニオン性界面活性剤としては、例えば
、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪
酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、
ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン
等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、アニオン性界面活
性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び
有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩
、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N
−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−ア
シルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる
。そして、カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及び
アルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム
塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。更に、両性界面活性剤
としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン
酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例
えば、大豆リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモ
ニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリア
ルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−
ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシ
エチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、これらを一種又
は二種以上用いることができる。
剤であればよく、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤
、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、ノニオン性界面活性剤としては、例えば
、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪
酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、
ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン
等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、アニオン性界面活
性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び
有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩
、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N
−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−ア
シルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる
。そして、カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及び
アルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム
塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。更に、両性界面活性剤
としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン
酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例
えば、大豆リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモ
ニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリア
ルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−
ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシ
エチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、これらを一種又
は二種以上用いることができる。
本発明の化粧料基材は、成分(a)及び(b)を混合し、必要に応じて他の粉体、油剤
及びその他の成分を添加し、均一分散することにより製造されるものである。具体的には
、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)中で均一分散し、これに油剤等を添加し、均一分
散する方法等が挙げられる。
及びその他の成分を添加し、均一分散することにより製造されるものである。具体的には
、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)中で均一分散し、これに油剤等を添加し、均一分
散する方法等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料は、前記化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリ
ーを容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することにより得られるものである
。
ーを容器に充填した後、前記溶剤を乾燥除去して成形することにより得られるものである
。
本発明に用いられる溶剤は、特に限定されないが、沸点が260℃以下のものが好まし
く、具体的には、水、エタノール。イソプロピルアルコール、フロン、軽質流動イソパラ
フィン、低重合度ジメチルポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。また、これら溶剤中でも、水、エタノール、水−エタノール混合溶剤は
、乾燥除去が容易なので特に好ましい。
く、具体的には、水、エタノール。イソプロピルアルコール、フロン、軽質流動イソパラ
フィン、低重合度ジメチルポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。また、これら溶剤中でも、水、エタノール、水−エタノール混合溶剤は
、乾燥除去が容易なので特に好ましい。
本発明では、化粧料基材と溶剤との混合割合は、特に限定されないが、化粧料基材10
0質量部に対する溶剤量は、5〜100質量部が好ましく、更には15〜80質量部がよ
り好ましい。溶剤量がこの範囲内であると、乾燥除去が容易である。
0質量部に対する溶剤量は、5〜100質量部が好ましく、更には15〜80質量部がよ
り好ましい。溶剤量がこの範囲内であると、乾燥除去が容易である。
本発明において、化粧料基材を溶剤と混合すると、粉体を主成分とする化粧料基材中の
空気が、溶剤により置換されるので、混合物がスラリー状となる。
空気が、溶剤により置換されるので、混合物がスラリー状となる。
本発明では、前記スラリーを充填する容器としては、特に限定されないが、アルミニウ
ム等の金属製の皿、ナイロン、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹
脂製の皿が好ましい。
ム等の金属製の皿、ナイロン、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹
脂製の皿が好ましい。
次に、本発明では、前記スラリーを容器に充填した後、溶剤を乾燥除去するが、この場合の乾燥条件は、特に限定されないが、溶媒の沸点や配合量により適宜選択されるが、例えば、20〜70℃で24時間以上乾燥する方法等が挙げられる。尚、前記スラリーを容器に充填した後や、溶剤を乾燥除去した後に、圧縮成形(プレス成形)し、更に乾燥除去して成形することもできる。
尚、本発明の方法により得られる固形粉末化粧料は、板状粉体が表面に対し平行に配向するので、外観の光沢感が良好な固形粉末化粧料を得ることができる。
本発明の固形粉末化粧料は、前述した製造方法により得られるものであり、ファンデー
ション、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、コンシーラー等
のメーキャップ化粧料等が挙げられる。また、本発明の固形粉末化粧料の形態は、ケーキ
状の他に、ドーム状、球状、半球状、円錐状、角錐状、ダイヤモンドカット状、スティッ
ク状等の多種多様な立体形状に成形することができる。
ション、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、コンシーラー等
のメーキャップ化粧料等が挙げられる。また、本発明の固形粉末化粧料の形態は、ケーキ
状の他に、ドーム状、球状、半球状、円錐状、角錐状、ダイヤモンドカット状、スティッ
ク状等の多種多様な立体形状に成形することができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限
定するものではない。
定するものではない。
実施例1〜11及び比較例1〜4:ケーキ状アイシャドウ
表1〜3に示す組成のケーキ状アイシャドウを調製し、「塗布具(チップ)へのとれ具
合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の各項目について、以
下に示す評価方法及び判定基準により、評価、判定し、結果を合わせて表1〜3に示した
。
表1〜3に示す組成のケーキ状アイシャドウを調製し、「塗布具(チップ)へのとれ具
合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の各項目について、以
下に示す評価方法及び判定基準により、評価、判定し、結果を合わせて表1〜3に示した
。
(製造方法)
A.成分5〜13をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1〜4及び成分14を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、成分15〜16を所定量添加し、均一分散してス
ラリー化する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状アイシャドウを得た。
A.成分5〜13をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1〜4及び成分14を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、成分15〜16を所定量添加し、均一分散してス
ラリー化する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状アイシャドウを得た。
〔評価方法:「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与
効果」〕
化粧品評価専門パネル20名に前記実施例及び比較例のアイシャドウを使用してもらい
、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」につ
いて、各自が以下の基準に従って5段階評価し、各アイシャドウ毎に評点を付し、更に全
パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
効果」〕
化粧品評価専門パネル20名に前記実施例及び比較例のアイシャドウを使用してもらい
、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」につ
いて、各自が以下の基準に従って5段階評価し、各アイシャドウ毎に評点を付し、更に全
パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
〔評価方法:耐衝撃性〕
前記実施例及び比較例のアイシャドウをそれぞれ5個用意し、金皿に充填した状態のま
ま、50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、落下後の表面状態を観
察し、各アイシャドウ毎に以下の評価基準により評点を付し、そしてn=5の評点の平均
点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
評価基準
[内 容] :[評 点]
変化無し : 4
僅かにヒビ割れがあるが、
使用性に問題無し : 3
ヒビ割れ、スキマ有り : 2
大きなヒビ割れやスキマ有り : 1
判定基準
[n=5の評点の平均点] :[判 定]
3.5以上 : ◎
3.0以上〜3.5未満 : ○
2.0以上〜3.0未満 : △
2.0未満 : ×
前記実施例及び比較例のアイシャドウをそれぞれ5個用意し、金皿に充填した状態のま
ま、50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、落下後の表面状態を観
察し、各アイシャドウ毎に以下の評価基準により評点を付し、そしてn=5の評点の平均
点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
評価基準
[内 容] :[評 点]
変化無し : 4
僅かにヒビ割れがあるが、
使用性に問題無し : 3
ヒビ割れ、スキマ有り : 2
大きなヒビ割れやスキマ有り : 1
判定基準
[n=5の評点の平均点] :[判 定]
3.5以上 : ◎
3.0以上〜3.5未満 : ○
2.0以上〜3.0未満 : △
2.0未満 : ×
表1〜3の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜11のケーキ状
アイシャドウは、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢
付与効果」、「耐衝撃性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。尚、本発明の
実施品である実施例1〜11のケーキ状アイシャドウは、全て外観の光沢が良好であった
。一方、成分(a)を配合していない比較例1、成分(a)の代わりに粒状のシリカを用
いた比較例2、成分(a)の代わりに平均面径10μmの薄片状シリカを用いた比較例3
は、何れも耐衝撃性が良好ではなかった。また、成分(b)の板状粉体の配合量が35%
である比較例4は、「光沢付与効果」に劣り、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗
布時の伸び広がり」も良好ではなかった。
アイシャドウは、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢
付与効果」、「耐衝撃性」の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。尚、本発明の
実施品である実施例1〜11のケーキ状アイシャドウは、全て外観の光沢が良好であった
。一方、成分(a)を配合していない比較例1、成分(a)の代わりに粒状のシリカを用
いた比較例2、成分(a)の代わりに平均面径10μmの薄片状シリカを用いた比較例3
は、何れも耐衝撃性が良好ではなかった。また、成分(b)の板状粉体の配合量が35%
である比較例4は、「光沢付与効果」に劣り、「塗布具(チップ)へのとれ具合」、「塗
布時の伸び広がり」も良好ではなかった。
実施例12:ケーキ状ファンデーション
(成分) (%)
1.薄片状シリカ
(平均面径0.5μmの水分散ゾル)(注1)※ 0.7
2.酸化チタン 10
3.ベンガラ 0.2
4.黄酸化鉄 1
5.黒酸化鉄 0.05
6.タルク(不定形) 残量
7.板状硫酸バリウム(平均面径6μm、アスペクト比50) 25
8.雲母チタン(平均面径20μm、アスペクト比50) 20
9.酸化チタン被覆板状アルミナ
(平均面径約18μm)(注6) 5
10.球状ポリウレタン(注7) 3
11.球状シリコーンパウダー(注8) 2
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.モノイソステアリン酸ソルビタン 0.4
14.流動パラフィン 3
15.ジメチルポリシロキサン 2
16.香料 0.1
※成分1は、シリカ換算量として記載した。
※注6:XIRONA SILVER(メルク社製)
※注7:PLASTIC POWDER D−400(根上工業社製)
※注8:KSP−100(信越化学工業社製)
(成分) (%)
1.薄片状シリカ
(平均面径0.5μmの水分散ゾル)(注1)※ 0.7
2.酸化チタン 10
3.ベンガラ 0.2
4.黄酸化鉄 1
5.黒酸化鉄 0.05
6.タルク(不定形) 残量
7.板状硫酸バリウム(平均面径6μm、アスペクト比50) 25
8.雲母チタン(平均面径20μm、アスペクト比50) 20
9.酸化チタン被覆板状アルミナ
(平均面径約18μm)(注6) 5
10.球状ポリウレタン(注7) 3
11.球状シリコーンパウダー(注8) 2
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.モノイソステアリン酸ソルビタン 0.4
14.流動パラフィン 3
15.ジメチルポリシロキサン 2
16.香料 0.1
※成分1は、シリカ換算量として記載した。
※注6:XIRONA SILVER(メルク社製)
※注7:PLASTIC POWDER D−400(根上工業社製)
※注8:KSP−100(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分2〜12をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1及び成分13〜16を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、軽質流動イソパラフィン50質量部を添加し、均一
分散してスラリー化する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状ファンデーションを得
た。
実施例12のケーキ状ファンデーションは、外観の光沢が良好であり、「塗布具(マッ
ト)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の全て
の項目に優れた固形粉末化粧料であった。
A.成分2〜12をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1及び成分13〜16を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、軽質流動イソパラフィン50質量部を添加し、均一
分散してスラリー化する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状ファンデーションを得
た。
実施例12のケーキ状ファンデーションは、外観の光沢が良好であり、「塗布具(マッ
ト)へのとれ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の全て
の項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例13:ケーキ状頬紅
(成分) (%)
1.薄片状シリカ
(平均面径0.5μmの水分散ゾル)(注1)※ 0.7
2.酸化チタン 1
3.ベンガラ 0.2
4.赤色226号 0.5
5.タルク(不定形) 残量
6.雲母チタン(平均面径30μm、アスペクト比60) 10
7.ベンガラ被覆板状シリカ(平均面径約20μm)(注9) 10
8.雲母(平均面径15μm、アスペクト比30) 50
9.球状ポリスチレン 3
10.粉末ワックス(注10) 5
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.ジメチルポリシロキサン 5
13.香料 0.1
※成分1は、シリカ換算量として記載した。
※注9:XIRONA INDIAN SUMMER(メルク社製)
※注10:PRESS−AIDE−SP(プレスパース社製)
(成分) (%)
1.薄片状シリカ
(平均面径0.5μmの水分散ゾル)(注1)※ 0.7
2.酸化チタン 1
3.ベンガラ 0.2
4.赤色226号 0.5
5.タルク(不定形) 残量
6.雲母チタン(平均面径30μm、アスペクト比60) 10
7.ベンガラ被覆板状シリカ(平均面径約20μm)(注9) 10
8.雲母(平均面径15μm、アスペクト比30) 50
9.球状ポリスチレン 3
10.粉末ワックス(注10) 5
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.ジメチルポリシロキサン 5
13.香料 0.1
※成分1は、シリカ換算量として記載した。
※注9:XIRONA INDIAN SUMMER(メルク社製)
※注10:PRESS−AIDE−SP(プレスパース社製)
(製造方法)
A.成分2〜11をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1及び成分12〜13を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、水65質量部を添加し、均一分散してスラリー化
する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状頬紅を得た。
実施例13のケーキ状頬紅は、外観の光沢が良好であり、「塗布具(スポンジ)へのと
れ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の全ての項目に優
れた固形粉末化粧料であった。
以 上
A.成分2〜11をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一分散する。
B.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、成分1及び成分12〜13を添加し、
均一分散する。
C.Bの100質量部に対して、水65質量部を添加し、均一分散してスラリー化
する。
D.Cを金皿に充填し、70℃で12時間乾燥させ、ケーキ状頬紅を得た。
実施例13のケーキ状頬紅は、外観の光沢が良好であり、「塗布具(スポンジ)へのと
れ具合」、「塗布時の伸び広がり」、「光沢付与効果」、「耐衝撃性」の全ての項目に優
れた固形粉末化粧料であった。
以 上
Claims (4)
- 化粧料基材を溶剤と混合してスラリー化し、該スラリーを容器に充填した後、前記溶剤
を乾燥除去して成形する固形粉末化粧料において、前記化粧料基材中に以下の成分(a)
及び成分(b);
(a)二次粒子の平均面径が0.1〜10μm、且つ平均厚みが0.005〜1μmの薄
片状シリカ
(b)前記薄片状シリカ以外の板状粉体を40〜95質量%
を配合することを特徴とする固形粉末化粧料。 - 前記化粧料基材中に成分(a)を0.1〜3質量%配合することを特徴とする請求項1
記載の固形粉末化粧料。 - 前記成分(b)の板状粉体が光輝性粉体であることを特徴とする請求項1又は2項記載
の固形粉末化粧料。 - 前記化粧料基材中の油剤の配合量が15質量%以下であることを特徴とする請求項1〜
3の何れかの項記載の固形粉末化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010256A JP2005306847A (ja) | 2004-03-26 | 2005-01-18 | 固形粉末化粧料 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004092544 | 2004-03-26 | ||
JP2005010256A JP2005306847A (ja) | 2004-03-26 | 2005-01-18 | 固形粉末化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005306847A true JP2005306847A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35436005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005010256A Pending JP2005306847A (ja) | 2004-03-26 | 2005-01-18 | 固形粉末化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005306847A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143666A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Asahi Glass Si-Tech Co Ltd | 水性ゲル状組成物及びこれを含有する水性ゲル状化粧料。 |
JP2010168332A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Key Tranding Co Ltd | 固形粉末化粧料 |
JP2011063560A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 固形粉末化粧料 |
JP2016124839A (ja) * | 2015-01-06 | 2016-07-11 | 日本メナード化粧品株式会社 | 固形粉末化粧料 |
WO2020218102A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 小林製薬株式会社 | 消臭用粉末組成物 |
JP2021020867A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 日本メナード化粧品株式会社 | 固形粉末化粧料 |
-
2005
- 2005-01-18 JP JP2005010256A patent/JP2005306847A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020180086A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | 小林製薬株式会社 | 消臭用粉末組成物 |
JP7486287B2 (ja) | 2019-04-26 | 2024-05-17 | 小林製薬株式会社 | 消臭用粉末組成物 |
JP2021020867A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 日本メナード化粧品株式会社 | 固形粉末化粧料 |
JP7356703B2 (ja) | 2019-07-26 | 2023-10-05 | 日本メナード化粧品株式会社 | 固形粉末化粧料 |
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