JP2005306676A - コンクリート補強用ポリプロピレン短繊維 - Google Patents

コンクリート補強用ポリプロピレン短繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】再生ポリプロピレン(PP)を原料として、引張強度が高く、コンクリート等の水硬性組成物に対する補強効果が優れ、水硬性組成物との密着性にも優れるコンクリート補強用PP短繊維を得ることにある。
【解決手段】再生PPを主体とするPPを溶融紡糸し、高延伸してなるPP短繊維1であって、上記再生PPが、押出延伸グレードのPPを用いて製造された製品から回収、再生されたMFR0.5〜15のものであり、PP短繊維1の幅が1〜1.5mm、厚さが0.5〜1mm、長さが20〜60mmで、その表面と裏面にはエンボス加工が施されて凸部1aが形成されており、表裏面の凸部1aの高さが繊維厚さの10〜25%であり、表裏面で凸部1aの 位置が一致する箇所が、短繊維の長さ10mm当たり、20カ所以下であるコンクリート補強用PP短繊維である。
【選択図】図1

Description

この発明は、コンクリート、モルタルなどの水硬性組成物に添加されて、これを補強するコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維に関し、特に再生ポリプロピレンを原料として用いて、補強効果の高いコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維が得られるようにしたものである。
近時、ポリプロピレン製品の回収、再利用が盛んに行われつつある。
ところで、ポリプロピレンには、その用途に応じたグレードがあり、例えば、自動車バンバー、容器などの射出成形品に適した射出成形グレード、例えば、未延伸フィルム、シートなどの押出成形品に適した押出成形グレード、例えば、繊維、糸、紐、バンド、延伸フィルムなどの押出延伸グレードなどに大別される。
上記射出成形グレードのポリプロピレンは、エチレンを少量共重合したブロック共重合体あるいはランダム共重合体である。また、押出成形グレードのポリプロピレンは、メルトフローレイト5g/10分以上のホモポリマーもしくはランダム共重合体が多い。押出延伸グレードのポリプロピレンは、メルトフローレイト0.5〜5g/10分のホモポリマーのものである。
このため、使用済みのポリプロピレン製品を回収して再生した再生ポリプロピレンは、これらのグレードのポリプロピレンが混在しているものが大部分を占めることになる。
しかしながら、このような各種グレードが混在した再生ポリプロピレンを原料としてコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維を製造すると、ポリプロピレン短繊維自体の強度が低く、十分な補強効果が得られない。
例えば、日本道路公団が制定したトンネル施工管理要領のトンネル覆工コンクリート用非鋼繊維品質規格では、引っ張り強度450MPa以上を要求している。
また、コンクリート補強用ポリプロピレン短繊維では、コンクリート、モルタル等との密着性が必要となり、両者が十分接合している必要がある。
コンクリート補強用ポリプロピレン繊維に関する先行発明として、特開平11−116297号公報がある。また、コンクリート補強用オレフィン系繊維としては、特公昭61−26510号公報が知られている。コンクリート補強用ポリマー繊維としては、特公昭61−301号公報がある。
しかし、これらの先行発明においては、いずれも再生ポリプロピレンを原料とするものではない。
特開平11−116297号公報 特公昭61−26510号公報 特公昭61−301号公報
よって、本発明における課題は、再生ポリプロピレンを原料として、引張強度が高く、コンクリート等の水硬性組成物に対する補強効果が優れ、水硬性組成物との密着性にも優れるコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維を得ることにある。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、再生ポリプロピレンを主体とするポリプロピレンを溶融紡糸し、高延伸してなるポリプロピレン短繊維であって、
上記再生ポリプロピレンが、押出延伸グレードのポリプロピレンを用いて製造された製品から回収、再生されたメルトフローレイトが0.5〜15g/10分のものであり、
ポリプロピレン短繊維の幅が1〜1.5mm、厚さが0.5〜1mm、長さが20〜60mmで、その表面と裏面にはエンボス加工が施されて凸部が形成されており、
その表裏面の凸部が繊維厚さの10〜25%であることを特徴とするコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維である。
請求項2にかかる発明は、ポリプロピレン短繊維の表面と裏面とで、上記凸部の位置が一致する箇所が、ポリプロピレン短繊維の長さ10mm当たり、20カ所以下であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維である。
請求項3にかかる発明は、延伸倍率が8〜12.5倍であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維である。
請求項4にかかる発明は、引張強度が450MPa以上である請求項1ないし3のいずれかに記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維である。
請求項5にかかる発明は、再生ポリプロピレンの割合が80wt%以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維である。
本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維にあっては、再生ポリプロピレンを原料として用いているにもかかわらず、再生ポリプロピレンのグレードを特定し、かつ高延伸倍率での延伸を施しているので、その引張強度が高く、450MPa以上の値を示し、日本道路公団が制定したトンネル施工管理要領のトンネル覆工コンクリート用非鋼繊維品質規格を満足する。
また、その表面および裏面にエンボス加工によって凸部を形成し、かつその凸部の高さを特定しているので、コンクリート、モルタルなどの水硬性組成物などとの密着性が良好で、高い補強効果が得られる。
さらに、原料として再生ポリプロピレンを用いているので、エコロジーの観点からも好ましいものとなる。
さらに、凸部の配置を特定したものでは、さらにコンクリートとの密着性が高いものとなる。
本発明の特徴とするところは、第1に再生ポリプロピレンとして、押出延伸グレードの新生ポリプロピレンからなる延伸加工製品を回収して再生した、メルトフローレイトが0.5〜15g/10分のものを主に使用する点である。
また、第2には、延伸時の延伸倍率を新生ポリプロピレンの場合よりも高くし、8.8〜12.5倍と高延伸倍率とした点にある。
さらに、第3には、コンクリート補強用ポリプロピレン短繊維の表面及び裏面に凸部が形成されており、その凸部の高さが繊維厚さの10〜25%となっている点にある。
本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維の原料となる再生ポリプロピレンとしては、そのメルトフローレイトが0.5〜5g/10分のいわゆる押出延伸グレードの新生ポリプロピレンを用いて、溶融紡糸あるいは溶融押出したのち、これを延伸倍率8〜10倍で延伸加工を施して製造された繊維、糸、紐、バンド、織物、不織布などの延伸加工製品の端材、廃材、あるいはこれら製品の使用済の回収材料であって、メルトフローレイトが0.5〜15g/10分のものが用いられ、なかでも梱包用バンドとして汎用されているポリプロピレンバンドの端材、廃材、使用済回収品が好適であり、このポリプロピレンバンドのリサイクル品が市場で購入することができる状況になっている。
この再生ポリプロピレンのメルトフローレイトが0.5g/10分未満であると、押出および延伸が困難となり、15g/10分を越えると、元の新生ポリプロピレンの分解成分が多くなると見られ、ポリプロピレン短繊維の強度不足を招く。より好適なメルトフローレイトは、3〜12g/10分である。
また、本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維の原料として、上述の押出延伸グレードポリプロピレンの再生品のみでなくともよく、全体の80wt%以上が押出延伸グレード再生品であり、20wt%以下が射出成形グレードまたは押出成形グレードの再生品もしくは新生ポリプロピレンであってもよい。
図1は、本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維(以下、短繊維と略記することがある)の一例を示すものである。この例の短繊維1は、テープ状の外観を呈し、その幅が1〜1.5mmで、厚さが0.5〜1mmで、長さが20〜60mmの比較的太径で扁平なものである。
また、この短繊維1の表面および裏面にはエンボス加工が施されており、微細な畝状の凸部1a、1aが形成されている。この例では、凸部1aの平面形状は連続または断続した稲妻状となっている。
そして、この凸部1aの高さが短繊維1の厚さの10〜25%、好ましくは10〜18%となっている。この高さはコンクリート等との密着性に関連するもので、その高さが10%未満では、この短繊維1をコンクリートなどの水硬性組成物中に分散させたときの密着性が低いものとなる。また、25%を越えると、短繊維1の厚さが相対的に小さくなることになり、短繊維1自体の引張強度の不足を招く。
また、短繊維1をその長手方向に直交する断面で断面したときに、短繊維1の表面と裏面とにおいて、凸部1a、1aの位置が不一致となっている部分と、図2に示すように凸部1a、1aの位置が表面と裏面とで一致する部分があるようになっている。
本発明では、短繊維1の10mmの長さにおいて、凸部1aの位置が一致する部分が20カ所以下となっている。この値は、10mmの長さの短繊維1を50本測定したときの平均値である。
この一致部の箇所の測定は、10mmの長さの短繊維1を冷却したうえ、厚さ0.5mmにミクロトームで切断し、その切断片を顕微鏡観察することで行われる。
この凸部1aの位置の一致部が10mmあたり20カ所を越えると、この短繊維1をコンクリートなどの水硬性組成物中に分散させたときの密着性が低いものとなる。
一般に、コンクリート補強用繊維とコンクリートとの密着性の評価は、繊維の一部をコンクリート中に埋め込んだ状態で、コンクリートを硬化したのち、コンクリートから突出している部分の繊維を試験器の把持具に把持して、繊維を引き抜き、その時の強度を測定する方法で行われる。
この際、本発明に短繊維1においても、繊維長さ方向の引張力が作用する。この引張力によって短繊維は弾性変形し、厚さ、幅が微少に減少し、コンクリートとの界面にわずかな隙間が生じ、これによって短繊維がコンクリートから離脱する。
この時、上述の凸部1a、1aの位置の一致部分においては、繊維の変形が繊維の周面で対称的に生じ、コンクリートとの界面に均一な隙間が生じる。一方、不一致部分では、繊維の変形が非対称的に生じ、コンクリートとの界面のは密着部分と非密着部分とが形成される。このため、同一量の引抜力が作用した場合には、不一致部分ではコンクリートとの密着部分が、一致部分よりも多くなり、密着性が大きくなる。
したがって、不一致部分が多い短繊維では、結果的にコンクリートとの密着性が高いものとなる。
このような理由により、本発明の短繊維1では、一致部分の箇所を長さ10mm当たり20カ所以下としたものである。
次に、このコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維1の製造方法を説明する。
まず、上述の押出延伸グレードの新生ポリプロピレンからなる各種延伸加工製品の端材、廃材、使用済回収品を主体とする再生ポリプロピレンを用意する。この再生ポリプロピレンとしては、既に上記条件を満たしたものが、ペレット状として市場で入手可能であり、これを使用することが便利である。
この再生ポリプロピレン原料を押出機に供給し、溶融温度210〜250℃で、多数の押出孔が形成された紡糸口金から断面形状が円形のモノフィラメントとして押し出す。
この押し出されたモノフィラメントを冷却水槽などの冷却装置に送り、急速冷却したのち、延伸装置に送り込む。延伸装置においては、ポリプロピレンのガラス転移温度以上で融点以下の温度、例えば50〜150℃の温度条件でこのモノフィラメントを延伸する。
この時に延伸倍率は、得られる短繊維1の引張強度を左右するものであることから、また新生ポリプロピレンに比べて、分子量等が低下していることからも、新生ポリプロピレンからなる延伸加工製品を製造したときの延伸倍率よりも高くされ、その時の延伸倍率よりも10〜25%高い延伸倍率で行う必要があり、具体的には8.8〜12.5倍程度とされる。
ついで、延伸後のモノフィラメントをエンボス加工機に送り込み、エンボス加工を施す。
ここでのエンボス加工は、2本の金属製ロールを対峙させ、互いに逆方向に回転させておき、これらエンボスロール間に複数のモノフィラメントを通し、モノフィラメントを圧潰する方法で行われる。各エンボスロールには、上記凸部1aに対応する凹部が刻設されている。また、エンボスロールは、80〜120℃に保つことにより、モノフィラメントが半溶融状態となり、容易に凸部1aが形成されるようになっている。
このエンボス加工によって、モノフィラメントが圧縮され、断面形状が円形から図1に示すような矩形に変化する。
また、このエンボス加工に際して、2本のエンボスロールの位置をずらしたり、モノフィラメントのエンボスロール間への挿入角度を変化させたり、エンボスロールの凹部の形状を変化させたりすることで、凸部1aの位置の一致部分の数を10mm当たり20カ所以下とすることができる。
次に、エンボス加工が終了したモノフィラメントをポリプロピレンの結晶化温度付近の温度条件でその長さが5%減少するまでアニールし、ついでこれを所定の長さに切断してコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維とする。
このアニールを行わないと、製造した短繊維1が経時的にカールし、コンクリート、モルタルなどに均一に分散せず、いわゆるファイバボールが形成されてしまう。
このようなコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維1にあっては、再生ポリプロピレンを原料として用いているにもかかわらず、再生ポリプロピレンのグレードを特定し、かつ高延伸倍率での延伸を施しているので、その引張強度が高く、450MPa以上の値を示し、日本道路公団が制定したトンネル施工管理要領のトンネル覆工コンクリート用非鋼繊維品質規格を満足する。
また、その表面および裏面にエンボス加工によって凸部1a、1aを形成し、かつその凸の部高さ短繊維1の厚さの10〜25%とし、かつその位置が一致する部分の長さ10mm当たりの数を20カ所以下に特定しているので、コンクリート、モルタルなどの水硬性組成物などとの密着性が良好で、高い補強効果が得られる。
さらに、原料として再生ポリプロピレンを用いているので、エコロジーの観点からも好ましいものとなる。
以下、具体例を示す。
(例1)
再生ポリプロピレンとして、押出延伸グレードのポリプロピレンからなるポリプロピレンバンドの端材、使用済回収材からなるポリプロピレンペレット(協和産業(株)製、メルトフローレイト5.0g/10分)を用意した。このポリプロピレンペレットを1軸押出機に投入し、溶融温度230℃で、開口径2mmの孔が14個形成された紡糸用口金を用いて溶融紡糸し、径2mmのモノフィラメントとした。冷却水槽でこれを30℃まで急速冷却したのち、延伸装置にて温度80℃、延伸倍率9倍にて延伸した。
ついで、これをエンボス加工機に送り込み、温度100℃にてエンボス加工を行った。これにより、幅1.2mm、厚さ0.60mmで、表面および裏面に図1に示すような高さ0.1mm、幅0.1mmの凸部を有するモノフィラメントとした。
この時、エンボス加工条件を変化させて、凸部の位置が一致する部分が10mm当たり、9カ所、15カ所、20カ所、38カ所のものを作製した。
ついで、このモノフィラメントを110℃の温度でアニールし、その長さを5%減少させてから、長さ32mmに切断して、短繊維とした。
この短繊維の引張強度をJIS L1013に準じて測定したところ、460MPaであった。
また、この短繊維をモルタル(セメントに対して水60wt%、セメントと砂との重量比1:2)中にその一部が突出するようように埋め込み、硬化させた。突出長さは20mmとした。2週間水中養生をしたのち、短繊維の引抜試験を行った。
短繊維の引抜力と短繊維の凸部の位置の一致部分の10mm当たり数との関係を表1に示した。
表1に示した引抜力は、凸部の位置が一致する部分が10mm当たり20カ所の場合の値を100としたときの相対値で示してある。
Figure 2005306676
表1の結果から、凸部の一致部分の数が10mm当たり20カ所以下であれば、モルタルとの密着力が高いものとなることがわかる。
(例2)
例1において、延伸時の延伸倍率を8倍とした以外は同様にして短繊維を作製した。この短繊維の引張強度は400MPaであった。
(例3)
例1において、ポリプロピレンとして、押出延伸グレードの新生ポリプロピレンを用い、延伸時の延伸倍率を8倍とした以外は、同様にして短繊維を作製した。この短繊維の引張強度は475MPaであった。
(例4)
例1において、原料として押出延伸グレードのポリプロピレンからなるポリプロピレンバンドの端材、使用済回収材からなるポリプロピレンペレット90wt%と、射出成形グレードのポリプロピレンからなる成形品の再生品ペレット10wt%とをドライブレンドして混合したものを用い、延伸時の延伸倍率を10倍とした以外は同様にして短繊維を作製した。
この短繊維の引張強度は453MPaであった。
(例5)
例1と同様にしてエンボスによる凸部の高さを変え、それに伴い短繊維の厚さ
を変え、凸部の一致部分を10mmあたり20カ所とした3種の短繊維を得た。
これらと、例1で得た凸部の一致部分が10mmあたり20カ所としたものを基準品として、モルタル中に混入し、その硬化物の曲げ靱性試験を行ったところ、表2に示す結果が得られた。
曲げ靱性試験は、日本道路公団試験方法 JHS730−2003「繊維補強覆工コンクリートの曲げ靱性試験方法」によって行い、基準品の測定値を100とした時の相対値で示した。モルタルの配合は、管理要領に基づき、単位セメント量340kg/m、単位水量175kg/m以下、短繊維混入率0.3%とした。曲げ供試体寸法は、150×150×530mmとした。
Figure 2005306676
この発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維は、コンクリート、モルタル、漆喰などの水硬性組成物を補強する補強繊維として有用であり、未硬化の水硬性組成物に混入したものをトンネル内壁面等に吹き付けるなどして使用できる。
本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維の一例を示す断面斜視図である。 本発明のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維の一例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・コンクリート補強用ポリプロピレン短繊維、1a・・・凸部

Claims (5)

  1. 再生ポリプロピレンを主体とするポリプロピレンを溶融紡糸し、高延伸してなるポリプロピレン短繊維であって、
    上記再生ポリプロピレンが、押出延伸グレードのポリプロピレンを用いて製造された製品から回収、再生されたメルトフローレイトが0.5〜15g/10分のものであり、
    ポリプロピレン短繊維の幅が1〜1.5mm、厚さが0.5〜1mm、長さが20〜60mmで、その表面と裏面にはエンボス加工が施されて凸部が形成されており、
    その表裏面の凸部が繊維厚さの10〜25%であることを特徴とするコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維。
  2. ポリプロピレン短繊維の表面と裏面とで、上記凸部の位置が一致する箇所が、ポリプロピレン短繊維の長さ10mm当たり、20カ所以下であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維。
  3. 延伸倍率が8.8〜12.5倍であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維。
  4. 引張強度が450MPa以上である請求項1ないし3のいずれかに記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維。
  5. 再生ポリプロピレンの割合が80wt%以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンクリート補強用ポリプロピレン短繊維。
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