JP2002137942A - コンクリート補強繊維 - Google Patents

コンクリート補強繊維

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JP2002137942A
JP2002137942A JP2001226055A JP2001226055A JP2002137942A JP 2002137942 A JP2002137942 A JP 2002137942A JP 2001226055 A JP2001226055 A JP 2001226055A JP 2001226055 A JP2001226055 A JP 2001226055A JP 2002137942 A JP2002137942 A JP 2002137942A
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concrete reinforcing
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JP2001226055A
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Shinji Sasaki
伸治 佐々木
Yuzuru Honda
本田  譲
Eizo Goto
栄三 後藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートにクラックが入っても大きくなる
ことを防止する。 【解決手段】補強繊維として繊度が300〜15,00
0dtex、伸度が少なくとも10%、扁平率が5/4
〜10/1の異形断面を有するナイロンモノフィラメン
トを混和する。繊維長さは10〜60mm、引張強度は
3.5cN/dtex以上が望ましく、表面には高さ
0.1〜0.5mmの凹凸を形成しておくとすぐれた補
強効果を付与することができる。混和量は0.5〜2v
ol%程度が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンクリートを補
強するコンクリート補強繊維に関し、さらに前記コンク
リート補強繊維を混合したレデーミクストコンクリー
ト、前記繊維により補強されたコンクリート製品および
コンクリート構築物、ならびに繊維補強コンクリート構
築物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維補強コンクリートは、クラッ
クの入りにくいことに重点があり、通常のコンクリート
に較べて引張強度と引張弾性率を向上させることに目標
が置かれていた。そして、スチール繊維の代替として炭
素繊維やガラス繊維が、石綿の代替としてビニロンが検
討されていた。ところが最近、コンクリートの技術的検
討が進展した結果、初期クラックよりもクラックの拡大
が重要視されるようになり、コンクリート補強繊維にも
引張強度および伸度の向上が求められることになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クラックが
入ってもそれが進展し大きくなることを防止できるコン
クリート補強繊維、前記繊維により補強されたコンクリ
ート製品およびコンクリート構築物、ならびに施工方法
を提供することを課題に、研究した結果、完成されたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、ポリアミドを含み、かつ、繊度が30
0〜15,000dtex、伸度が少なくとも10%、
扁平率が5/4〜10/1の異形断面を有するモノフィ
ラメントからなることを特徴とするコンクリート補強繊
維を提供する。
【0005】ここで、コンクリート補強繊維は、無機フ
ィラーを0.1〜20重量%の範囲内で含むことが好ま
しく、1〜10重量%の範囲内で含むことがより好まし
い。
【0006】このコンクリート補強繊維は、繊維長さが
10〜60mmの範囲のものが好適であり、引張強度は
少なくとも3.5cN/dtexのものが望ましく、さ
らに、表面には高さ0.1〜0.5mmの凹凸を形成し
ておくとすぐれた補強効果を付与することができる。本
発明において引張強度はJIS L 1013(旧JI
S L 1070)記載の方法に準拠して測定した値で
ある。
【0007】この無機フィラーは、平均粒子径が0.1
〜10μmの範囲内にあるものが好ましく、0.3〜
0.5μmの範囲内にあるものがより好ましい。本発明
における平均粒子径は、JIS Z 8822記載の方
法によって測定した粒子径分布における50%の積算量
に対応する粒子径の値である。
【0008】前記のコンクリート補強繊維は、好ましく
は、いわゆるデニールミックス、すなわち繊度が異なる
2種類以上のものを混合して用い、あるいは、繊維長ミ
ックス、すなわち繊維長さが異なる2種類以上の前記コ
ンクリート補強繊維を混合して用いるとよい。
【0009】これらのコンクリート補強繊維が混和され
た、好ましくは0.5〜2vol%混合された補強繊維
混和レデーミクストコンクリート、繊維補強コンクリー
ト製品、繊維補強コンクリート構築物などは、すぐれた
コンクリート素材であり、あるいはコンクリート成型物
として利用することができる。
【0010】また、本発明は、セメント、砂、砂利およ
び水を主原料とするベースコンクリートに前記のコンク
リート補強繊維を混練した補強繊維含有コンクリート
を、コンクリートポンプを用いて所定の位置に吹き付
け、または打ち込むことを特徴とする繊維補強コンクリ
ート構築物の施工方法、ならびに、セメント、砂、砂利
および水を主原料とするベースコンクリートを施工現場
に運搬して撹拌しながら前記のコンクリート補強繊維を
混練し、混練した補強繊維含有コンクリートを、コンク
リートポンプを用いて所定の位置に吹き付け、または打
ち込むことを特徴とする繊維補強コンクリート構築物の
施工方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、さらに詳しく具
体的に説明する。
【0012】本発明コンクリート補強繊維には、ポリア
ミドを含むポリアミド繊維を用いる。中でもナイロン繊
維を用いることが好ましい。このナイロン繊維に含まれ
るナイロンとしては、ナイロン6、ナイロン66、高収
縮性共重合ナイロン、柔軟性共重合ナイロン、低融点ナ
イロンなどを用いるとよい。
【0013】使用される補強繊維の繊度は、300〜1
5,000dtexが好ましく、より好ましくは2,0
00〜8,000dtexである。300dtex未満
では細すぎてコンクリート中での分散が不均一になり、
ファイバーボールになりやすく施工性や補強強度に問題
を生じる傾向がある。一方、15,000dtexを超
えるとコンクリートとの接着面積が減少し補強繊維が引
き抜けやすくなって、補強効果に劣るようになる。
【0014】本発明コンクリート補強繊維には扁平であ
り、好ましくは表面に凹凸のある異形断面繊維が用いら
れる。扁平率、すなわち繊維軸方向に対する垂直な断面
(横断面)における幅(W)と厚さ(T)との比(W/
T)は、5/4〜10/1が好ましく、より好ましくは
4/3〜5/2の範囲である。10/1よりも大きくな
るとコンクリートに対する接着力は大きくなるが補強繊
維の強度が低下して補強効果が低下し、またコンクリー
ト中での分散性も悪くなる傾向がある。厚さの比率が大
きくなって扁平率が5/4をきるようになっても補強効
果は低下する。
【0015】本発明のコンクリート補強繊維には、無機
フィラーたとえばシリカ、チタン、タルク、珪素、コバ
ルトを添加することにより糸剛性が向上する。無機フィ
ラーは、0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量
%の範囲で添加するとよい。20重量%を越えて添加す
ると繊維の伸度が低下して補強効果が低下する。0.1
重量%未満では糸剛性向上効果が得られない。
【0016】この無機フィラーは、平均粒子径が0.1
〜10μm、好ましくは0.3〜0.5μmであること
が好ましい。平均粒子径が10μmを越えると、無機フ
ィラーの分散むらが生じやすく、繊維の強度低下につな
がることがある。平均粒子径が0.1μm未満では糸の
剛性向上効果が得られにくい。無機フィラーを繊維を構
成する樹脂に二軸押出機等により均一に分散させた樹脂
を繊維化することにより糸剛性が向上する。また、重合
段階で無機フィラーを均一に分散させると特に大きな効
果が得られ、この繊維を補強繊維として混合したコンク
リートは、破壊後の強度が向上する。
【0017】表面の凹凸は、繊維軸方向断面(縦断面)
に現れる凹凸や突起が好ましく、その高低差は0.1〜
0.5mmが好適である。0.1mm以下では補強効果
が小さくなり、0.5mm以上になると、コンクリート
に対する接着力は大きくなるが補強繊維の強度が低下し
て補強効果が低下する。
【0018】補強繊維を扁平化し、表面に凹凸を形成し
て異形断面繊維に加工するには、断面形状が丸形の繊維
にエンボス加工を施す方法が、繊維軸方向に連続加工す
ることもできて好適である。
【0019】前記のようにして異形断面に加工したコン
クリート補強繊維は、伸度が少なくとも10%、好まし
くは20%以上、引張強度が少なくとも3.5cN/d
tex、好ましくは5cN/dtex、さらに好ましく
は7cN/dtexのものを使用する。伸度が10%に
達しない補強繊維は、コンクリート構造物等として十分
な延性、じん性を得ることができない傾向があり、クラ
ックの進展防止効果も不十分になる。また、引張強度
は、3.5cN/dtex以上でないとコンクリート補
強繊維としての強度が不足するようになる。両面異形断
面加工することにより糸剛性の低下を小さくし、また、
コンクリートとの接着性を向上させる。
【0020】コンクリート補強繊維の平均繊維長さは、
10〜60mmが好ましく、より好ましくは20〜50
mmである。10mm未満ではコンクリートからの抜け
を発生しやすく、60mmを超えると分散性が悪くなる
傾向がある。
【0021】さらに、本発明のコンクリート補強繊維
は、繊度が異なる2種類以上のものを混合して使用して
もよい。すなわち、繊度が300〜15,000dte
xの間にあって、繊度が異なる本発明コンクリート補強
繊維を2種類以上、混合して使用することができる。繊
度の異なる本発明補強繊維を使用することによって、コ
ンクリート中での分散性がよくなるという利点がある。
混合する補強繊維の繊度は、繊度比で1.5〜3倍の範
囲が好ましい。
【0022】また、本発明のコンクリート補強繊維は、
繊維長さの異なる2種類以上のものを混合して使用して
もよい。すなわち、繊維長さが、好ましくは10〜60
mmの範囲にあって長さの異なる2種類以上の本発明コ
ンクリート補強繊維を混合して、あるいは繊維長さが好
ましくは10〜60mmの範囲内に分布しているものを
使用することができる。繊維長さの異なる本発明補強繊
維を混合して使用することによって、コンクリート中で
の分散性を改善することができる。混合する補強繊維の
長さの比率は1.5〜3倍の範囲が好ましい。
【0023】前記本発明のコンクリート補強繊維は、通
常、セメント、砂、砂利及び水を混和したベースコンク
リートに対し、0.5〜2vol%程度を添加する。
0.5vol%未満では、十分な補強効果を得にくく、
2vol%を超えるとコンクリート中での分散性が悪く
なる。本発明のコンクリート補強繊維は、ベースコンク
リートに0.5〜2vol%混和した補強繊維混和レデ
ーミクストコンクリートとして、吹付用、打込用等に便
利に利用することができる。
【0024】本発明コンクリート補強繊維は、ポリアミ
ドを素材として含んでいるので、耐アルカリ性があり、
コンクリート中で半永久的にその特性を維持し、各種の
コンクリート製品中に混和し製品の強度向上と軽量化を
図ることができる。この効果は、ナイロン6などのナイ
ロンを用いることにより、特に向上する。利用できるコ
ンクリート製品としては、各種のパネル、パイプ、枕
木、電柱など多岐にわたる。本発明補強繊維の混和量は
使用目的によって別途試験検討する必要があるが、一般
的にコンクリート製品中には、0.5〜2vol%程度
を加えるとよい。
【0025】本発明コンクリート補強繊維は、道路や滑
走路の舗装用、トンネル、建築物スラブ、永久型枠、斜
面の保護壁などのコンクリート構築物に対してもコンク
リート製品と同様、有効に利用することができる。クラ
ックの進展を防止し例えばトンネル内壁の剥落防止等に
有効である。混和量は、前記コンクリート製品と同様に
使用目的によって別途試験検討する必要があるが、一般
的に、0.5〜2vol%程度を加えるとよい。
【0026】前記した本発明のコンクリート補強繊維を
利用して施工する際、補強繊維を粗原料として任意にど
の段階において混和してもよいが、通常はセメント、
砂、砂利および水を主原料とするベースコンクリートに
補強繊維とを混練し、混練した補強繊維含有コンクリー
トをコンクリートポンプ等を用いて所定の位置に吹き付
け、または打ち込むとよい。あるいは、セメント、砂、
砂利および水を主原料とするベースコンクリートを、た
とえばアジテータ車を用い、施工現場に運搬して撹拌し
ながら補強繊維を混練し、混練した補強繊維含有コンク
リートを、コンクリートポンプなどを用いて所定の位置
に吹き付け、または打ち込んでもよい。なお、本発明の
補強繊維は、上記したコンクリートはもちろんのこと、
モルタルやセメントモルタルにも好適に用いることがで
きる。
【0027】
【実施例】実施例をあげて本発明の効果を説明する。繊
維補強剤のコンクリートに対する付着力の評価は、JC
I−SF8に準拠し、最大引抜荷重とタフネス(じん
性)とを測定することにより行った。タフネスは、繊維
引抜けから切断までの応力−歪曲線の面積を計測して算
出した。曲げ特性の評価は、JIS R 5201に準拠
し、最大曲げ強度とタフネス(じん性)とを測定するこ
とにより行った。タフネスは曲げ開始から5mm変形ま
での応力−歪曲線の面積を計測して算出した 実施例1 繊度が6,600dtexのナイロン6モノフィラメン
トにエンボスロール(絞パターン:格子状)を用いて異
形断面加工を施し、ストランドカッターを用いて長さ3
0mmに切断した。得られたコンクリート補強繊維の断
面形状は、幅:1.68mm、厚さ:0.54mm、扁
平率:3.1、引張強度:5.8cN/dtex、伸
度:38.5%、表面凹凸差:0.24mmであった。
このコンクリート補強繊維のコンクリートに対する付着
力を前記方法により評価した。付着特性の曲線を図1
に、評価結果を表1に示す。
【0028】比較例1 実施例1と同様にして、ただし扁平率を1.2として加
工し、伸度が32.0%であったナイロン6のコンクリ
ート補強繊維を実施例1と同様に評価した。評価結果を
表1に示す。
【0029】比較例2 コンクリート補強繊維として、ビニロンモノフィラメン
ト(クラレ製“クラテック”4,000dtex)を用
い、実施例1と同様に評価した。付着特性の曲線を図1
に、評価結果を表1に示す。
【0030】比較例3 コンクリート補強繊維として、ポリプロピレン(PP)
モノフィラメント(萩原工業製“バルチップ”6,40
0dtexを用い、実施例1と同様に評価した。付着特
性の曲線を図1に、評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 シリカを1重量%添加した繊度が6,600dtexの
ナイロン6モノフィラメントを実施例1の方法で異形断
面化、切断して得られたコンクリート補強繊維の断面形
状は、幅:1.37mm、厚さ:0.95mm、扁平
率:1.4、引張強度5.8cN/dtex、伸度:5
0%であった。このコンクリート補強繊維をコンクリー
トに1.0vol%添加し、コンクリートの曲げ特性を
前記方法により評価した。その結果を表2に示す。
【0033】実施例3 シリカを3重量%添加した繊度が6,600dtexの
ナイロン6モノフィラメントを実施例1の方法で異形断
面化、切断して得られたコンクリート補強繊維の断面形
状は、幅:1.37mm、厚さ:0.95mm、扁平
率:1.4、引張強度5.9cN/dtex、伸度:4
4%であった。このコンクリート補強繊維を実施例2と
同様に評価した。その結果を図2および表2に示す。
【0034】実施例4 シリカを5重量%添加した繊度が6,600dtexの
ナイロン6モノフィラメントを実施例1の方法で異形断
面化、切断して得られたコンクリート補強繊維の断面形
状は、幅:1.37mm、厚さ:0.95mm、扁平
率:1.4、引張強度5.8cN/dtex、伸度:3
2%であった。このコンクリート補強繊維を実施例2と
同様に評価した。その結果を表2に示す。
【0035】実施例5 シリカを3重量%添加した繊度が9,000dtexの
ナイロン6モノフィラメントを実施例1の方法で異形断
面化、切断して得られたコンクリート補強繊維の断面形
状は、幅:1.68mm、厚さ:1.00mm、扁平
率:1.7、引張強度6.0cN/dtex、伸度:3
4%であった。このコンクリート補強繊維を実施例2と
同様に評価した。その結果を図2および表2に示す。
【0036】実施例6 シリカを25重量%添加し、モノフィラメントを作成し
たが、糸ムラが大きく、また伸度が小さいため延伸が困
難で、品質が不安定で高品質のものが得られない。その
糸を用いて測定を行ったが、バラツキの多いデータしか
得られなかった。
【0037】比較例4 繊度が6,600dtexのナイロン6モノフィラメン
トを実施例2の方法で異形断面化、切断して得られたコ
ンクリート補強繊維の断面形状は、幅:1.37mm、
厚さ:0.95mm、扁平率:1.4、引張強度5.7
cN/dtex、伸度:50%であった。このコンクリ
ート補強繊維を実施例2と同様に評価した。その結果を
表2に示す。
【0038】比較例5 比較例3に用いたPPモノフィラメントを実施例2と同
様に評価した。その結果を図2および表2に示す。な
お、評価に際し、コンクリートに補強繊維を添加、混合
したときの補強繊維のコンクリート中での分散性が悪
く、均一に分散させるのに手間がかかった。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明のコンクリート補強繊維は、従来
から使用されていたスチール繊維よりも軽量で取り扱い
が容易であり、施工時等に突出した補強繊維に突き刺さ
るなどの事故を起こしにくく、かつ錆が表面に出て美観
を損なうこともない。また、本発明補強繊維は素材が親
水性のあるポリアミドを含むので、オレフィン系繊維を
素材とする補強繊維に較べるとコンクリートとの接着性
およびコンクリートスラリー中の分散性が良好、かつ引
張強度が高いので接着性のよさと相俟ってコンクリート
物性がよいという特長がある。ビニロン系補強繊維との
比較においても、伸度がはるかに大きく、適度の接着性
によりコンクリートに延性やタフネスを付与できる特長
がある。
【0041】さらに、本発明のコンクリート補強繊維
は、扁平率が5/4〜10/1の異形断面を有するの
で、コンクリートに対する接着力、補強繊維強度および
コンクリート中での分散性に優れており、この補強繊維
を添加したコンクリートのクラックの進展を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にあげたコンクリート補強繊維のコンク
リートに対する付着特性を示す。
【図2】実施例にあげたコンクリート補強繊維のコンク
リートに対する曲げ特性の応力−歪み曲線を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 28/00 C04B 28/00 E04G 21/02 E04G 21/02 //(C04B 28/00 (C04B 28/00 16:06 16:06 A C D E F 14:06) 14:06) Z 111:20 111:20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドを含み、かつ、繊度が300〜
    15,000dtex、伸度が少なくとも10%、扁平
    率が5/4〜10/1の異形断面を有するモノフィラメ
    ントからなることを特徴とするコンクリート補強繊維。
  2. 【請求項2】無機フィラーを0.1〜20重量%の範囲
    内で含む、請求項1に記載のコンクリート補強繊維。
  3. 【請求項3】無機フィラーを1〜10重量%の範囲内で
    含む、請求項2に記載のコンクリート補強繊維。
  4. 【請求項4】繊維長さが10〜60mmであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート
    補強繊維。
  5. 【請求項5】引張強度が少なくとも3.5cN/dte
    xである、請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリー
    ト補強繊維。
  6. 【請求項6】表面に高さ0.1〜0.5mmの凹凸が形
    成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のコンク
    リート補強繊維。
  7. 【請求項7】無機フィラーの平均粒子径が0.1〜10
    μmの範囲内にある、請求項2〜6のいずれかに記載の
    コンクリート補強繊維。
  8. 【請求項8】無機フィラーの平均粒子径が0.3〜0.
    5μmの範囲内にある請求項7に記載のコンクリート補
    強繊維。
  9. 【請求項9】繊度が異なる2種類以上の請求項1〜8の
    いずれかに記載のコンクリート補強繊維が混合されてな
    る、コンクリート補強繊維。
  10. 【請求項10】繊維長さが異なる2種類以上の請求項1
    〜8のいずれかに記載のコンクリート補強繊維が混合さ
    れてなる、コンクリート補強繊維。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のコン
    クリート補強繊維を0.5〜2vol%の範囲内で含有
    している、レデーミクストコンクリート。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のいずれかに記載のコン
    クリート補強繊維を0.5〜2vol%の範囲内で含有
    している、繊維補強コンクリート製品。
  13. 【請求項13】請求項1〜10のいずれかに記載のコン
    クリート補強繊維を0.5〜2vol%の範囲内で含有
    している、繊維補強コンクリート構築物。
  14. 【請求項14】セメント、砂、砂利および水を主原料と
    するベースコンクリートと請求項1〜10のいずれかに
    記載のコンクリート補強繊維とを混練した補強繊維含有
    コンクリートを、コンクリートポンプを用いて所定の位
    置に吹き付け、または打ち込む、繊維補強コンクリート
    構築物の施工方法。
  15. 【請求項15】セメント、砂、砂利および水を主原料と
    するベースコンクリートを、施工現場に運搬して撹拌し
    ながら請求項1〜10のいずれかに記載のコンクリート
    補強繊維を混練し、混練した補強繊維含有コンクリート
    を、コンクリートポンプを用いて所定の位置に吹き付
    け、または打ち込む、繊維補強コンクリート構築物の施
    工方法。
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